自動露出機構

被写体投下後のある領域のX線を検出、その量に応じて照射条件(管電圧・管電流・照射時間)を自動制御

・制御対象

 撮影:「照射時間」      
 透視:「管電流」「管電圧」      
 XCT:「管電流

 

X線量の検出方式

1)フォトタイマ方式:蛍光体からの発光を電気信号に変え、光電流を検出する。

X線制御は撮影時間で行う。バックアップタイマの設定が必要

2)イオンタイマ方式:電離箱からの電離電流を検出する

3)半導体タイマ方式:半導体検出器からの電離電流を検出する

4)I.I.方式:I.I. → XTVカメラからの映像信号の大きさで制御する

 

※バックアップタイマ:自動露出機構の動作不良時に対応するための最大撮影時間

            指定のX線負荷(負荷時間)に達した時、照射を終了させる


X線検出部の位置
 検出方法により管電圧に対する写真濃度への影響が異なる

1)前面検出方式
 →被写体→
[X線検出部]→カセッテ(胸・腹部・骨など)

フィルム透過前のX線を検出するため、X線検出部自身の自己吸収や厚みによる影響がある

管電圧が低いほど写真濃度は低下

2)後面検出方式
 →被写体→カセッテ→
[X線検出部](乳房撮影)

 カセッテの自己吸収の影響が大きい。管電圧が低いほど写真濃度は上昇

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・重要な特性

1)    被写体厚特性

被写体厚が厚いほど撮影時間は長い・画像が暗い

 短時間撮影領域では悪い

 

2)管電圧特性

 X線検出方法に影響される

 管電圧が低いほどフィルム濃度に影響を与える

 X線検出部用の蛍光体の線質依存性は写真濃度に影響する

 

3)散乱線特性

散乱線の含有量による影響。一般に写真濃度が低下する

 

4)応答時間(照射開始からX線管への電力供給が停止するまでの時間)特性

最短応答時間(X線斜断信号を出せる最短時間)
 応答遅れ時間
(実際にX線が斜断されるまでの動作遅れ時間)で決まる。

応答時間は一定のため、撮影時間が短いほど写真濃度は上昇する。

 主回路開閉器の応答に左右される

 被写体厚の薄い所で影響が大きい 
 (ただし、現在はサイリスタを使用しているため、ほとんど影響は無い) 

 

5)被覆特性

採光野に占める高吸収体(造影剤や厚い被写体)の占有面積が大きくなると、
 検出器に入射する線量率が極端に小さくなり、適正な線量が得られない。

 

・採光野

X線検出部の採光野は撮影部位に左右される

検出器の採光野の位置や面積や大きさはフィルム濃度に影響する

 

・センサ
 被写体透過後のX線を検出する

 センサの大きさは、フィルム濃度に依存する

 

・公称最短撮影時間AECにおいて濃度均一にする最短時間

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 装置管理

JIS規格

JIS Z 4701 X線管焦点皮膚間距離

 移動型及び携帯型X線装置:20cm以上

 乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm

 歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上

 公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上

 公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上

CT装置:15cm以上

 

JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差)  (乳房用X線装置以外)

管電圧:±10%以内     
 管電流:±
20%以内     
 撮影時間の正確度:±
(10%+1ms)以内

管電流時間積の正確度:±(10%+0.2mAs)以内     
 X線出力の再現性:変動係数0.05以下

 

JIS Z 4751-2-45 乳房用X線装置の各試験項目の誤差(許容差)

管電圧の正確度:±5%以内  
 管電流の正確度:±
20%以内  
 撮影時間の正確度
:±(10%+1ms)以内 

管電流時間積の正確度:±(10%+0.2 mAs)以内       
 管電圧の再現性:変動係数
0.05以下

   

JIS Z 4703 医用X線機械装置通則

 100kgの負荷質量で正常に動作しなければいけない(135kg以下で安全に支持できればならない)

 装置が3秒以上発する騒音は65dBを超えてはいけない(60dB以下が望ましい) 

 危害を加える恐れのある部分はデッドマン形制御とする

 X線透視撮影台の圧迫筒の強さは80Nを超えてはならない

乳房撮影装置の圧迫圧:200Nを超えてはならない

経時変化のある損傷のおそれがない場合は懸垂機構の静安全率は4以上である

X線管容器の表面温度:85℃以下

 

 

・規定項目のおもな規格

X線装置の総濾量

歯科用X線装置(70kV以下) → 1.5mmAl当量以上

乳房用X線装置(50kV以下) → 0.5mmAl当量以上または0.03mmMo当量以上

上記以外          → 2.5mmAl当量以上

②漏れX

歯科用のX線装置: X線管焦点からlmの距離で0.25mGy/h以下

歯科用以外のX線装置: X線管焦点からlmの距離で1.0mGy/h以下

③透視用X線装置の患者入射線量率

通常透視     50mGy/min以下

高線量率透視  125mGy/min以下 (透視時に連続した警報音がなる)


○性能試験:品質維持の評価及び日常試験方法 
JIS Z 4752

 

受入試験

現状試験

不変性試験

責任者

製造業者

使用者または代理人

製造業者

使用者または代理人

使用者または代理人

担当者

物理学者または技術者

物理学者または技術者

診療放射線技師

測定時期

設置時、大幅な改造実施時

最初、改造後

不変性が失われたとき

日常点検、保守点検直後

故障が疑われるとき

 

 

・受入試験

「接地の確認-接地抵抗計(アーステスター)絶縁抵抗計

「管電圧電流誤差-管電圧管電流計

「タイマ誤差-オシロスコープ

「実効焦点サイズ-スリットカメラ

「可動絞り固有ろ過-アルミ板

 

 

・不変性試験で測定される機能パラメータ

    X線源装置からのX線出力  

    受像面へのX線入力

    幾何学的な特性

焦点受像器間距離X線ビーム軸受像器面との垂直度」
 「
X線照射野の大きさの読み値

X線照射野光照射野との一致:SID2%以内」
 「
X線照射野X線受像器との一致」

    高コントラスト分解能     

    X線像全域の光学的濃度変化

 

*不変性試験の基礎値は「最初の不変性試験の値」か「今までの試験の平均値

 

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