○アーチファクト

 被写体に起因するもの

(1)  ビームハードニングアーチファクト
カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる

(2)  メタルアーチファクト

(3)  モーションアーチファクト

(4)  エッジグラディエント効果

 

CT装置・撮影条件に起因するもの

(1)  パーシャルボリューム効果
対策はスライス厚を薄くする。
MSCTではシングルスライスに比べ減少する。

(2)  低線量時のストリークアーチファクト

(3)  ヘリカルアーチファクト
ピッチファクタが
2を超えると目出つ

(4)  ステアステップアーチファクト
3Dで生じ、スライス厚、ヘリカルピッチ、再構成間隔で、影響が大

(5)  コーンビームアーチファクト

(6)  ウィンドミルアーチファクト
補間再構成法が原因で、高吸収物体周囲に目立ちやすい

(7)  ヒール効果

(8)  ブルーミング効果
管電流が大きくなり、
X線管焦点サイズが大きくなり、空間分解能が劣化する。

(9)  オーバースキャニング
MSCTで、体軸方向のスキャン範囲が画像再構成範囲よりも広くなる現象

 

 装置の不良に起因するもの

(1)  リングアーチファクト
検出器からのデータが異常となった場合に、円弧状のアーチファクトが生じる。

(2)  検出器系の不良によるストリークアーチファクト
特定の投影データ不良

(3)  シャワーアーチファクト
X線管出力の異常、特定の投影データ不良

(4)キャリブレーションの不良によるアーチファクト

 

CTの副作用
 心臓ペースメーカの誤作動

 

○造影検査

(1)  固定法

(2)  テストインジェクション法

(3)  ボーラストラッキング法
ROICT値が閾値を超えた時点より撮影を開始する方法

  時間濃度曲線を作成して行う。

・穿刺部位:第一選択は肘静脈

・前処置:検査当日の朝から絶食

・造影剤はアーチファクトの原因となりうる

CTAP経動脈門脈CT           
CTHA肝動脈造影下CT

 

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○特殊なCT撮影

・心臓CT
 心電図同期、ハーフスキャンで、拡張中期~後期を狙って撮影する。

 β遮断薬で心拍数を下げる

Perfusion CT(CT漕流画像)
 造影剤で脳血流測定する検査法で、急性期脳梗塞の虚血部位を評価する

・造影冠動脈
 血管拡張薬としてニトログリセリンを用いることがある。
cMPRVRで表示する。

・緊急CT
 肺血栓塞栓症で造影をして撮影する。
 

○三次元画像処理

(1)  SR(Surface renderingSSD)表面表示法(3次元表示)

データを二値化して、物体の表面抽出を行い、陰影をつけて立体的に表示する。

物体の輪郭線のみを表示するのがワイヤーフレーム法である。

 

(2)  VR(Volume rendering)ボリュームレンダリング法(3次元表示)

SRのような単一の表面情報だけでなく、
不透明度によって被写体内部情報
(CT)を反映させた表示法。

データの精度が落ちないエリアシング誤差を生じる。

透明度(透過度)=不透明度×透過光

 

(3)  VE(Virtual endoscopy)仮想内視鏡(3次元表示)

VRの一投影手段で、対象臓器の内部に視点を置いた映像を作成する。

 

(4)  MPR(Multi planner reconstruction)多断面再構成法

  横断画像を積み重ねた三次元データから任意断面を再構成して表示する手法。

CT値を保持しているため、コントラストが調節可能である。

cMPR冠動脈に用いる

 

(5)  CPR(Curved multi planner reconstruction)曲面任意多断面再構成法

MPR法の一種であり、任意曲面から抽出した断面を再構成する手法である。

心臓CTの冠動脈抽出などに用いられている。

 

(6)  MIP(Maximum intensity projection)最大値投影法

 任意の視点方向に、投影経路中におけるボクセル値の最大値を投影面に表示する手法。

 

(7)  MinIP(Minimum intensity projection)最小値投影法

 任意の視点方向に、投影経路中におけるボクセル値の最小値を投影面に表示する手法。

 

(8)  Ray Sum

 投影線上のCT値の積分値を投影面に表示する手法で、単純X線写真に似た画像が得られる。

 

CTDI
 多重スキャンにおける中心スライスの中心点における平均線量(mGy)

 X線量に比例し、スライス厚に反比例する

・線量計
 有効電離長が
100mmのペンシル型の電離箱線量計

CTDI100
 空気カーマ(空間吸収線量)として測定される

CTDIw
 場所による重み付けされたCTDI       
 CTDIw = 1/3CTDI100,c + 2/3CTDI100,p
 CTDI100,p:上下左右4箇所の吸収線量
 CTDI100,c:中心の吸収線量 

CTDIvol:ピッチファクタの補正をしたCTDI

 CTDIvol = CTDIvol/ピッチファクタ

DLP
 CTDIvol×長さL [mGy×cm]
 

CTの性能評価

XCT装置の日常点検項目

測定項目

ファントム

ノイズ

平均CT

均一性

水ファントム(200mmφ)

均一なファントム像の数箇所ROIにおけるCT値の標準偏差および平均値を測定

空間分解能

メタクリル樹脂製円盤にステンレス鋼線(0.2mm)

スライス厚

アルミニウム板をメタクリル樹脂製円盤と30°の角度で、中心と70mm離れ2箇所に置き、

中心の板は逆向き

線量(CTDI)

メタクリル樹脂製円盤の中心及び周囲表面から1cmの位置に90度間隔に長さ15cmの穴を開ける

頭部用:直径16cm 腹部用:直径32cm

患者支持器の位置決め

患者支持器を規定距離の移動と、次に開始位置に戻すことで評価する

コントラストスケール

水ファントム(200mmφ)の中央に50mmの空気円筒を配置したもの

高コントラスト分解能

メタクリル樹脂製円盤に直径の異なる穴(空気)を設けたもの

低コントラスト分解能

CT値約50の物体の円盤に、径の異なる穴に周囲よりCT値が5±1低い物質で満たす

*ヘリカルCTでのスライス厚はZ軸方向のスライス感度プロファイルで行い、ビーズ法かコイン(ディスク)法を用いる。


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 CTMRIの診断能力比較

MRIの単純CTとの比較

・空間分解能は劣る         
のアーチファクトのない画像が得られる

任意の断層面を撮像できる     
軟部組織のコントラスト分解能が優れる

・血管の検出能が優れる       
石灰化ガス体の検出能が低い

乳房MRIでも検査可能     

 

CTでの脳疾患の診断

急性期の脳出血の診断に優れる

陳旧性脳梗塞MRICT同程度に明瞭な画像

・各病変のCT値変動

 

脳出血(急性期)

(7時間後~3)

脳梗塞(超急性期)

(直後~6時間後)

脳梗塞(急性期)

(7時間後~3)

CT

高吸収域()

正常と同程度

低吸収域()

 

 

MRIの診断能がCTより優れる観察部位

 脳脊髄(アルツハイマー病急性期脳梗塞)靭帯椎間板半月板骨盤内臓器(子宮頚癌前立腺癌など

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