アーチファクト

○機械トラブルによるアーチファクト

「ゴーストアーチファクト」「ラインアーチファクト」
「プリアンプ故障」「傾斜磁場遮断」
「ジッパーアーチファクト」など

 

○折り返しによるアーチファクト

・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう

・対策:位相エンコード数を増やす
    FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加

    FOV広げるSENS
    E
アルゴリズム(パラレルイメージング)法、

  オーバサンプリング
    表面コイルの使用

 

○モーションアーチファクト

・原因
 患者の体動(眼球や嚥下運動)、呼吸運動、
 血管・脳脊髄液・心臓の拍動、腸管運動

位相エンコード方向に出現

・対策
 呼吸同期をする
 飽和パルス
(プリサチュレーションパルス)の印加、
 位相エンコード方向を変える
 流れ補正用の傾斜磁場を追加する(リフェーズ用の傾斜磁場)
 信号加算数を増加する

 

○ゴーストアーチファクト

・「脳脊髄液の流れ」「血管」「心臓の周期的な拍動」「信号強度の増加」により発生

位相エンコード方向に等間隔で見られる

・対策
 飽和パルス
(プリサチュレーションパルス)の印加
 リフェイズ用傾斜磁場の印加

 対象部位に重ならないように位相エンコード方向を設定
 心拍同期
 信号加算回数の増加

 

○データ打ち切りによるアーチファクト
(トランケーションアーチファクト)

2次元フーリエ変換時に、信号強度の異なる境界に縞目状に位相エンコード方向に出現

・対策
 ピクセルサイズを小さくする
 マトリクスサイズを大きくする
 位相エンコーディング数を極端に減らさない.
 生データフィルタをかける.
 SN比は向上するが,空間分解能は低下する.
 高空間周波数データを外挿する.
 非常に効果的な方法であるが特別なソフトウェアーが必要である.
 目的部位にアーチファクトが重ならないように位相方向を調整する.

 

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○化学シフトアーチファクト

・水と脂肪のプロトン共鳴周波数の違いが隣接する境界に発生

・周波数エンコード方向に出現:「SE」「GRE

・位相エンコード方向に出現:「EPI

高磁場装置に多く見られる

・対策:受信バンド幅を広げる

読み出し方向の傾斜磁場勾配を高くする.
   (
SN比は低下するがサンプリング時間は短縮

 

金属(強磁性体)アーチファクト
 → 基本的には磁化率アーチファクトと同じ

体内外の金属により、磁化率異なる組織の境界画像の歪み欠損像が生じる
 

○磁化率アーチファクト

・「アクセサリー」「化粧品」「心電図モニタ」などはRFパルスのチューニングを妨げる

・出現しやすさ
 
EPIGRESEFSE・・・・・180°パルスを用いない撮像法ほど出現しやすい

・因子
 「静磁場強度が大」「
TEが長い
 「スライス厚が大」「ピクセルサイズが大
 「リフォーカスパルスを用いない(GRE系列)」
 「組織間の磁化率の差が大(空気や鉄イオンを含む)」・・・・・頭蓋底副鼻腔腹腔内

・対策 1.スピンエコー(低磁場装置)を使用する.  
    2.エコー時間(読み取り時間)短くする.

3.スライス厚を薄くする.      
    4.周波数帯域幅を広くする.

5.空間分解能上げる.(FOV縮小するかマトリックス増加する)

 

○ミスレジストレーションアーチファクト

・血液のように動いているものが位相エンコードと信号読み取りまでの時間ずれによって位置ずれが起こる

・対処:位相エンコードから読取までの時間の短縮位相エンコード方向にリフェイズ用傾斜磁場を印加する

 

○渦電流アーチファクト

冷却シールド傾斜磁場コイルの間に生じやすい

傾斜磁場コイル近くの導体に誘発されて生じる

・希望する傾斜磁場に拮抗する磁場を形成する

 

 

○クロストークアーチファクト

・マルチスライス法にてスライス間隔が狭い時やスライスを交差して撮像するときに生じる

RFパルスのフーリエ変換が矩形でないため生じる

・スライス厚の境界にはスライス厚の10%程のギャップを設定する

 

位相分散
 高速SEで血管(血流)信号に描出される

 

○フローアーチファクト
 フローボイド現象やTOF効果により血管の信号強度が変化する


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○その他

・パーシャルヴォリューム効果

RFの浸透性やRFコイルの不均一性

・高速スピンエコーのゴースト:sine/sineゴーストやMaxwell場によるゴースト.
・マジックアングルアーチファクト
 近接するスピン間と静磁場が約
55度の場合,双極子結合の時間平均は0
 靱帯(コラーゲン線維束)の信号強度が変化して,炎症や断裂と誤認する。
・スティミュレイティドエコーアーチファクト
 ジッパーアーチファクト,ゴースト,縞状のアーチファクトなど.
 RFパルスの改善,スポイラーの使用によって抑制可.

・トランケーション

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