脳神経

○脳循環動態(rCBF)と脳血流   

・各薬剤の比較

 

123IIMP

99mTcHMPAO

99mTcECD

131Xe

トレーサーの型

蓄積型

蓄積型

蓄積型

拡散性

解析方法

(絶対的定量法)

Microsphere

Table-look-up,TLU

ARG

Fractional upTake

Patlak plot

Microsphere

Patlak plot

動脈注入

吸入

投与量[MBq]

111222

370740

撮像30以内に投与

370740

撮像30以降に投与

1850

前処置

安眠、甲状腺ブロック

安眠

安眠

安眠

血液脳分配係数

極めて高い

低い

中間

低い

脳内での代謝

代謝(脂溶性のまま)

早く水溶性に代謝

早く水溶性に代謝

 *131XerCBFのみ

・相対的定量法
(比率法、左右差、対小脳比など)のトレーサー
 →「
123I-IMP」「99mTc-HMPAO」「99mTc-ECD


Patlak plot法:Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法

 

・臨床学的意義
 不可逆性の組織変化
(器質的障害)と可逆性の虚血部位(機能的障害)が陰性像として描出できる

 一過性虚血発作(TIA)(CT,MRIで描出不可)可逆性虚血性神経学的脱落症状(RIND)虚血部位が描出される

 灰白質は白質よりも集積が強い

アルツハイマー:頭頂葉から側頭葉深部海馬領域の血流が低下する

 うつ病:左脳(前頭部、頭頂部)の血流低下

 その他診断対象:てんかん、認知症、もやもや病、脳出血、脳梗塞、脳動脈閉塞、狭窄

 

・負荷試験 
 脳血流拡張剤
(アセタゾラミドCO2) 
  → 
虚血部の予備能をみる目的(脳血流量を増加させる)

   動静脈奇形や急性脳梗塞の診断に用いる
 Matasテスト
  → 側副血行の評価

 

・脳機能断層像の統計学的手法を用いた画像解析ツール
 「
eZIS」「3D-SSP

 

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○脳シンチグラフィー

・薬剤
 「
99mTc-DTPA」「99mTcO4-

・集積機序
 脳腫瘍脳血管障害
BBBが破壊され、集積する。(単純拡散

・前処置
 腺への
RI集積をブロックするための過塩素酸カリ、ロダンカリを投与する


○その他脳神経関係の検査

シンチグラフィ

薬剤

集積機序

特徴

中枢神経受容体

123I-イオマゼニル

レセプター結合

てんかん焦点の診断

脳脊髄腔

111In-DTPA

脳脊髄液循環

脳脊髄液の観察尿排泄

脳循環動態(MIT)

99mTc-RBC99mTc-HSA

99mTc-HSAD

ファーストパス

Oldendorf法により解析、定量性に難あり

パーキンソン病、認知症

123I-イオフルパン

ドーパミントランスポータ

 




心臓・循環系

○心筋血流

 

タリウム201TlCl

99mTc MIBI

99mTc Tetrofosmin

集積機序

能動輸送
(Na-Kイオン交換)

受動拡散膜電位

受動拡散膜電位

前処置

絶食

絶食、投与後に摂食

絶食、投与後に摂食

投与量

74MBq

総計1110MBq

総計1110MBq

特徴

 

副作用
(苦味、金属臭、ショック)

 

心筋

左前下行枝
(LAD)領域:「前壁」「中隔」「心尖部

左回旋枝(LCX)領域:「側壁

右冠動脈(RCA)領域:「後壁」「下壁

 

・心電図同期法によって心機能を評価する

狭心症:再分布が見られる

心筋梗塞:再分布は無い

 

・血流低下部位では洗い出し遅れが見られる

・解析方法

(1)Bull`s Eye
 短軸断層像を極座標表示する心筋極座標表示ツール。
 立体的な心筋の分布を極座標を利用することで二次元に変換し、把握しやすくする。

(2) LVEF」:左室駆出分画
  LVEF = (EDV-ESV) / EDV
×100[]
  EDV拡張末期容積  ESV収縮末期容積

 

・急性期再櫂流療法の評価:急性虚血のリスクの領域情報や救済心筋の評価

 

・負荷薬剤
ジピリダモール
[ペルサンチン](冠血管拡張による虚血の評価)
アデノシン

 

・運動負荷
 トレッドミル、エルゴメーター
(自転車)
 安静時までは3時間空ける

 

・心電図同期SPECTグラフィ解析方法
 「
QGS」「p-FAST」「Emory Cardiac Tool Box」「4DM-SPECT


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○その他心臓の関係のシンチグラフィ検査

 

薬剤

集積機序

特徴

心筋脂肪酸代謝

123I-BMIPP

脂肪酸としてミトコンドリアに取り込まれる

α、β酸化を受ける

前処置:2時間以上の絶食

心筋交感神経

123I-MIBG

ノルエピネフィリンと同様に取り込まれる

交感神経分布機能の評価

パーキンソン病と認知症で集積低下

前処置:交感神経刺激物摂取制限

障害心筋

99mPYP

(ピロリン酸)

壊死細胞ミトコンドリア内のカルシウムに沈着

急性心筋梗塞病変炎症細胞陽性像として描出

201Tlとの同時収集で部位の固定

111In-抗ミオシン抗体

細胞膜破綻によるミオシン重鎖への結合

特異性が高く、長く梗塞部位に存在する

心機能

(心プールシンチ)

抹消循環動態

99mTc-RBC

投与後血中に長時間留まる

患者本人の赤血球を標識する

平衡時の血液プール像の評価

99mTc-HSA

-DTPA

投与後血中に長時間留まる

血中保持率が高い

平衡時の血液プール像の評価

*心プールシンチでは投与は急速静注にて行う、運動負荷で心臓の予備能評価を行う

H/M(心臓/縦隔)123I-BMIPP123I-MIBGなどで用いられる解析方法

 

 

○ファーストパス法(時間放射能曲線)

・薬剤:「99mTc-HSA」「99mTc-RBC」「99mTcO4-

心電図を用いず、製剤を急速注入(ボーラス投与)して、RI心臓初回循環する間を撮像する方法

静脈系→右心肺循環左心→動脈系を連続的に動態収集する。

右室左室駆出率(RVEFLVEF)を求められる。

 

 

○平衡時法(位相解析)
 心電同期マルチゲート法

・薬剤
99mTc-HSA」「99mTc-RBC」 

QGSプログラム(心筋輪郭描出ツール)で再現性の優れた左室心機能が算出できる

心電図同期によって300500心拍分のデータを加算して解析を行う。

左室駆動率LAO45程度を目安に測定する。

R-R間隔1630分割をするのが一般的である。

 心臓の動きフーリエ解析により振幅成分と位相成分に分解する 

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