線量測定の種類

・絶対(線量)測定:その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する.

・相対(線量)測定:基準となる吸収線量値もしくは電離量 (最大値)比率として測定される.

 

 絶対線量測定で用いる線量計

○指頭型電離箱検出器

Xの測定に用いられる。
 ファーマー
(0.6)は絶対線量測定に用いられる

・測定点  
 吸収線量の絶対測定:幾何学的中心
 TMR等の相対測定:幾何学中心から光子で0.6cyl
          電子で
0.5cyl線源よりにずらした位置を実効中心とする(半径変位)

○平行平板形電離箱検出器

電子線の絶対線量測定に用いられる。
 特に
10MeV以下の電子線には平行平板型の使用が推奨される。

・測定点  
 電離空洞内前面
(前壁変位)を実効中心とする

 

 

 線量測定に関わる幾何学的用語

・最大深 dp
 測定により得られた,水中で線量が最大となる深さ.

 

・基準深 dr
 基準となる深さ. 水中で線量が最大となる深さ.

最大深が測定できていれば, 最大深 = 基準深
 不明な場合
, X線では, MV/4 cm (10MV).

 

・校正深 dc
 モニタ線量校正などの測定に用いる深さ.

 

PDI
深さによる電離量百分率の変化」

 

PDD: percentage depth dose, 深部量百分率  

 SSD (Source-Surface Distance) 一定とし, 表面での照射野をA0とする.
 ビーム中心軸上水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d, A0) としたとき,
 D(d, A0)
の最大値(もしくは基準深drでの線量) Dr(A0) としたとき以下の式で表される.

 特性:距離依存性(Mayneord の法則)………SSD大きくなると,PDD大きくなる

 X線:深部電離百分率曲線≒深部量百分率

 電子線:深部電離量百分率曲線×各深さの制限質量衝突阻止能比

     =深部量百分率 
pdd


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TAR : tissue-air ratio, 組織空中線量比  

 STD (通常 Source Iso-center Distance)を一定つまり,検出器を一定の位置に固定し, その位置での照射野の大きさをAとする. 水の深さdでの吸収線量をD(d, A)としたとき, 同じ配置で空中に設置した測定器により, 空中組織吸収線量DΔm(A) を求め, それに対する比として以下の式で表される.
tar

TMR: tissue-maximum ratio, 組織最大線量比   

 STD (通常 Source Iso-center Distance)を一定つまり,検出器を一定の位置に固定し, その位置での照射野の大きさをAとする. 検出器までの水の深さdを変えながら測定した線量をD(d, A0) としたとき, D(d, A) の最大値(もしくは基準深drでの線量) Dr(A) としたとき以下の式で表される.
tmr

TPR: tissue-phantom ratio, 組織ファントム線量比(22)

SAD一定での深さによる吸収線量の変化」

測定の仕方などは,TMRと同じ. 異なるのは基準となる(分母となる)線量の測定位置. この分母となる線量の測定位置は, TPRの場合任意で決められる。そのためTMRTPRの基準となる線量が,最大線量にとった際の線量比と言える.

10cm深の線量を分母として, 20cm深での線量の比率を表した,TPR20,10 線質変換係数kqを得るのに用いられる.
tpr

 

TMR=TPR

TAR

PDD

照射野↑

線質=エネルギー↑

変化

表面からの深さ↑

SSD

不変

不変

STD

不変

不変

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