フィルム・増感紙
○フィルム

・乳剤

 ハロゲン化銀の感度: AgBr AgCl AgI   
 AgFは水に溶けやすいので用いられない

高感度乳剤:AgBrAgI(5)

 X線フィルムには蛍光体層がない
 

○増感紙

・目的
 「
蛍光体のX線吸収・発光効率を高く
 「蛍光体の粒子径を大きく
 「支持体の反射率を大きく


・増感紙の発光スペクトルとフィルムの分光感度

青色発光増感紙:CaWO4  レギュラーフィルム  
 緑色発光増感紙:
Gd2O2S:Tb オルソフィルム


間接撮影用蛍光板

硫化物蛍光板:(ZnCd)S:Ag      
 希土類蛍光板:
Gd2O2S:Tb


・保護膜

 薄い:鮮鋭度が向上


・蛍光体層

 蛍光体によって管電圧依存性が変化する(吸収端による)

 薄い:感度が低下、鮮鋭度が向上 

結合剤を着色:鮮鋭度が向上

クロスオーバ効果:鮮鋭度が低下

 

 

セシンメトリ(フィルムの主要特性)

○濃度(透過濃度) 

 透過度T = 透過強度I0 ÷ 入射強度I0   
 不透過度
O = 1 ÷ 透過度T   
 濃度D = log(1/T) =log(O)


・拡散光濃度<平行光濃度   
 反射濃度:反射率の逆数の常用対数
 透過濃度:透過率係数の逆数の常用対数

 

広告

X線フィルムの感度
 (
二つのシステムA,Bの感度の比較)

 比感度(相対感度)A(Bに対する) = 10(logEB - logEA) ×100 
                = 
EB/EA×100 []

 logEA,B :システムA,Bにおいて有効濃度(濃度値総合かぶり濃度)1.0を与える露光量
 

現像(現像液)
 pH813アルカリ性

・現像主薬
 
ハイドロキノン(MQ現像液)フェニドン(PQ現像液)

 耐久性:PQ>MQ  
 粒状性:
PQ>MQ  
 褐色汚染の量:
PQ<MQ

・保恒剤(酸化防止剤)
 亜硫酸ナトリウム

・促進剤
 
炭酸ナトリウム水酸化ナトリウム

・硬膜剤
 アルデヒド系化合物
(グルタルアルデヒド)

・添加剤
 
有機抑制剤硬水軟化剤

・溶媒
 

 

定着(定着液)
 pH:4.8±0.2酸性

・定着主薬
 「チオ硫酸アンモニウム
 「チオ硫酸ナトリウム

・保恒剤(酸化防止剤)
 「亜硫酸ナトリウム

・酸剤
 「酢酸

pH緩衝剤
 「ホウ酸メタホウ酸ナトリウム

・硬膜剤
 「カリミョウバン

・溶媒
 「


*無水亜硫酸ナトリウム:現像にも定着にも使用される。

 

写真に関する用語、効果
ハレーション
 光が乳剤層と支持体のフィルムベースとの境界や支持体裏面から反射され乳剤層に入り、
 乳剤を感光させる現象
イラジエーション
 強い光がフィルムに入ると銀粒子の結晶表面において光が乱反射し、
 画像の周囲が黒く不鮮明になる現象
クロスオーバ効果
 増感紙からの発光が相接するフィルム乳剤層を透過し、
 反対側の乳剤層も感光させる現象
マッハ効果
 画像の明暗境界部分でオーバーシュートアンダーシュートが起き
 輪郭が強調されて見える効果

位相コントラスト

 物質透過時のX線位相変化に起因する画像コントラストで、

 エッジ強調がされる

 

露光に関する効果

相反則

 

照射光の強度をE、照射時間をtとすると,現像後の写真濃度Dは「D=f(E×t)」となる。ブンゼン・ロスコーの法則ともいう

相反則不軌

光の強度Eに極端な強弱がある場合は相反則が成立せず,現像後の濃度低下がみられる現象で,p=f(E×tρ)」で表される。

「ρ」は約0.8で「Schwarzschildの指数」という。

間欠露光効果

感光材料に露光を与える場合, 同一露光量でも露光を1度に与えたときと何回もくり返して露光を与えたときとで相反則不軌によって黒化度が異なる現象。

反転に関する効果

ハーシェル効果

弱い散光で露光した乳剤に赤色又は赤外線を当てると画像が反転する現象。

ビラール効果

感光材料にX線を照射して露光を与えた後で,光により再露光すると画像が反転する現象。

サバチェ効果

現像の途中で散光により露光したまま現像を続けると画像が反転する現象

クライデン効果

撮影した感光材料を散光によって再露光すると反転する現象

アルバート効果

コロジオン乳剤を閃光にあて濃硝酸に浸し、乾燥してから拡散光で露光して現像を行うと画像が反転する

ソラリゼーション

感光材料に多量の露光を与えると黒化度が減少し反転する現象

増感に関する効果

ベクレル効果

ダゲレオタイプ板上の潜像が黄色・赤色光にあたると現像により濃度が増加する

広告