ICRPの勧告

1990年勧告

〇放射線防護の目標

便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する

個人の確定的影響の発生を防止すること

確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること

 

〇放射線防護体系

「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと

「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと

 

〇放射線防護の考え方

・行為の正当化

 「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要

・防護の最適化

 被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、

 合理的に達成できる限り低く抑える

 *この原則はALARAの原則といわれる

・個人の線量限度

 線量限度の設定にあたり、被ばくグループとその子孫が、

最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す

 

〇放射線防護の目的とその達成

・確定的影響の「閾値」

(1)不妊()10Gy以上の一回照射

      15Gy以上の分割照射

 不妊()6Gy以上の一回照射

      15Gy以上の分割照射

(2)リンパ球減少:0.25Gy以上

(3)白内障:5Gy以上の一回照射

(4)脱毛:3Gy

(5)紅斑:36Gy

(6)水泡:78Gy

 

 

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2007年勧告

〇主な変更点

 「行為」→「計画被ばく

 「介入」→「緊急時被ばく」と「現存被ばく

 

〇「線源関連」の評価に関して

 計画被ばく状況においては線量拘束値

 緊急時・現存被ばく状況においては参考レベルを設定して順守すること

 

〇防護量の計画に関する変更点

・等価線量の算定において

「両性具有ファントム」→「男女別標準ファントム

 実効線量は各組織の等価線量の平均値を用いて計算する

・放射線加重係数について

 陽子:5 → 2

 中性子:階段関数 → 連続関数

 荷電π中間子:2を新たに設定

・組織加重係数

 生殖腺:0.2 → 0.08

 乳房:0.05 → 0.12

 

 

医療被ばく

線量拘束値」や「線量限度」はない

介助者の被ばく、臨床研究の志願者の被ばく

 

 

公衆被ばく

 

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