○頭頚部のMRI検査

・診断
脳腫瘍」「血管障害」「てんかん」「アルツハイマー病
多発性硬化症」「低酸素脳症などの脱髄性疾患」

・顔面(眼窩・顎関節など)は表面コイル、頭頸部は頭部専用コイルを使う

・脳腫瘍はT2強調画像で高信号となる

・超急性期脳梗塞は拡散強調画像(ディフュージョン)で良く描出できる

・下垂体後葉はT2で高信号になる
・脳出血、パーキンソン病はT2*を撮像する
・視神経炎はSTIRを撮像する

 

○乳房のMRI検査

・病変や腫瘤の検出、状態、進展度の描出などに対して行う

・腹臥位にて乳房専用コイルを用いた脂肪抑制のT1T2強調画像を撮像する

Gd造影剤を用いた3D高速撮像法やダイナミック検査は腫瘤の診断に対して有用

・造影前後の画像間にてサブトラクションを行うこともある

 

○腹部のMRI検査

・腫瘤,嚢胞,炎症,血管病変の診断や胆管(胆石症)の観察などに対し行われる

・全身コイル,または体幹部に巻き付けるアレイコイル,クヮドラチャーコイルを使用する

・肝細胞癌はT2強調画像で高信号となる

ダイナミック検査によるTl強調画像では動脈相で高信号,遅延相で低信号となる。

・拡散強調画像は癌病変を高信号に描出できるため,乳房や縦隔,,肝臓,膀胱,前立腺などの部位で使用

 MRI造影剤の比較

分類

細胞外液性造影剤

Gd-DTPA

肝特異的造影剤

Gd-EOB-DTPA

肝特異的造影剤

SPIO

分布

細胞外液

細胞外液と肝細胞

血液とクッパ細胞

造影効果

主にT1強調で造影剤が高信号

主にT1強調で造影剤が高信号

主にT2強調で造影剤が低信号

目的

血行動態の差異の可視化

血行動態と肝細胞機能の差異の可視化

クッパー細胞の有無または機能の差異の可視化

肝臓MRI



MRCP

 MRIによる胆道膵管撮像法である。
 基本的に造影剤は使用しないが、バックグラウンドを抑えるためにクエン酸アンモニウム塩化マンガン四水和物などを経口的に飲ませることはある。

 強いT2強調画像によって液体を描出する。

 
○脊髄のMRI検査

対象:脊椎、椎間板などの疾患

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎すべり症、脊椎腫瘍、脊髄空洞症、骨髄腫、脊髄損傷)

部分フーリエ法にて強いT2強調画像により,造影剤使用せずに脊髄腔撮像(MRミエログラフィ)ができる。

 

○撮像時間を短くする手法

・撮像時間TR×N×撮像加算回数÷ETL

TR繰り返し時間  
   ETLエコーの数(Echo train length) → SE法のときのみ

N位相エンコード数  
 撮像加算回数:信号雑音比を上げるため同信号を取り出す回数

 

GRE法ではTRの短縮、高速SE法ではETLに応じて撮像時間を短縮する。

 TRETLを変更すると、画像コントラストが変わってしまう。

 位相エンコード数を減らすと空間分解能を劣化させるか位相エンコード方向撮像視野を限定する必要がある。

 

・高速シーケンス

1.高速スピンエコー

脂肪信号が上昇する。
 脳実質のコントラストが低下する。
 撮像時間が短く
T2強調画像を得るための方法として主流

 

2EPI

一回のくり返し時間で必要とするk空間の位相エンコードラインの情報をすべてとっている。

 読取の傾斜磁場ジグザグにして、
 位相エンコードをその隙間にいれて、
 繰り返し時間
1回しかしない。

 磁化率効果による位相誤差が蓄積し最も顕著に表れやすい。

 



3.パラレルイメージング:sensitivity encodingSENSE)法による時間短縮

コイル(信号を取り出す)のコイル感度の違いを利用して、高速化した手法。

k空間の位相エンコードラインを飛ばして収集するため、
 極端な長方形
FOVになったままで折り返し、アーチファクトが発生する。

・コントラストに影響を及ぼさない。     
 ・エコー時間が短くなる。

磁場のひずみの影響が少なくなる。

 腹部横断像のようにアレイコイルが対向して配置されている場合に有効である。

 

4.マルチエコー法

 SE法の後、さらに180°パルスを加え、T2強調画像とプロトン密度強調画像を同時収集できる。


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