骨 / 造血系シンチグラフィ

○骨シンチグラフィ

・薬剤:「99mTc-MDP
    「
99mTc-HMDP

・集積機序:薬剤は病巣部における骨の反応過程を反映。
      薬剤は
血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、
      イオン交換によってハイドロキシアパタイトのカルシウムへの
      ホスホン酸塩に化学的吸着する。

・撮像法:前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する。MIP処理を行う。

     収集ウィンドウ:±710

     スキャンスピード:1520cm/min

     コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ

mergedSPECT:全身を5分割し、SPECTを全身像とる。

・前処置:血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、
     検査開始前に排尿させる
(被曝の低減にも)

・診断 びまん性骨転移:体幹骨に異常に集積し、両腎の集積が低い

    溶骨性転移:反応性変化があると集積するが、無ければしない

    骨転移性悪性腫瘍(原発が甲状腺がん腎細胞がん)集積欠損

原発性悪性骨腫瘍:高集積(脊索腫骨髄腫を除く)

原発性良性骨腫瘍:低集積(類骨骨腫繊維性骨異形成を除く)

小児:長管骨骨幹端への集積が多い

骨折:集積増加が見られる

    

 

○造血臓器系シンチグラフィ検査

 

薬剤

集積原理

特徴

骨髄

111In-Chloride(InCl3)

59Fe,52Fe

トラップ

(トランスフェリン)

造血機能の評価

と似た挙動を示す → に集積

99mTc-スズコロイド

貪食作用

網内系機能の評価、適した粒子経ではない

リンパ節

(乳癌、メラノーマ)

99mTc-アルブミンD

流れ

リンパ流リンパ節の描出 腫瘍近傍に投与する

99mTc-スズコロイド

流れトラップ

理想の粒子経ではない

脾臓

99mTc-スズコロイド

貪食作用

との重なりがある

障害99mTc赤血球

処理作用

のみの描出

 

 

○血液系検査(画像の取得はしない)

検査

薬剤

原理

特徴

循環血液量

131I-人血清アルブミン

希釈法

簡便である

61Cr-クロム酸ナトリウム

 

やや煩雑である

鉄代謝試験

59Fe-クエン酸第二鉄

産生・崩壊

赤血球の産生状態がわかる

赤血球寿命

51Cr-クロム酸ナトリウム

崩壊

真の寿命ではない

血小板寿命

51Cr-クロム酸ナトリウム

崩壊

採血量がおおい

111In-Oxine

 

採血量が少ない

 

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 腫瘍・炎症シンチグラフィー

18F- FDG
 による腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査

・生理的集積

 脳:継時的に変化、投与後4560分で最高値となりその後減少する。

 縦隔:比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される。

 乳房:軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積

 胃・肝臓・腸管:中程度であり、よく認められる。
         人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる。

 腎臓:投与後2時間で約15%が尿中に排泄される。尿路系の腫瘍には注意が必要である。

 膀胱:高度のFDGが排泄、貯留され、
膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい

 睾丸:中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすい。集積は加齢により減少する。

 子宮:若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である。

 筋肉:緊張が強い部分へ集積する。

 

・生理的集積以外で18F- FDGの集積に影響するもの

 脳・腫瘍:空腹時には集積が高く食後血糖値高い状態ではFDG低下する。
  低下の割合はの方が

 胸壁・腹壁:手術創離断部に集積する。

 血管造影:大腿動脈穿刺部位などの注射跡に起こる炎症部位にも広がりを持って集積するので注意。

 その他:放射線治療後の炎症皮膚軟部組織胸壁に集積がみられることがある。

 

18F- FDGによる腫瘍PET施行時の留意点 
 1)少なくとも4時間以上の絶食摂取制限
 2)検査前の運動禁止
  骨格筋へのFDG集積を避ける。咀嚼、発音(会話)の制限も行う。

 快適な室温で、行儀よく待つ。

  褐色脂肪細胞などへの生理的集積の除外

3)撮影直前に排尿を行う。骨盤領域を精査する場合には膀胱洗浄を行う。

4)FDG検査施行時には閉眼安静を保つ。眼筋視覚野への集積を防ぐ。

 5)投与前に血糖値を測定する

 6)原則禁忌:「妊婦または妊娠の可能性のある女

 

・撮像:185370MBq(1kgあたり27MBq)

・解析方法(半定量化指標)  
 SUV(Standardized uptake value) = 組織放射能 [Bq/kg] ÷ (投与量[Bq]÷体重[kg])
 全身に均一に分布すればSUV=1.0となる。悪性の場合はSUV2.53.0程度

 

201Tlによる腫瘍シンチグラフィ

・薬剤:「201TlCl

・診断:「甲状腺がん」「肺がん」「脳腫瘍」「分化がん
    に良く集積するため、良性・悪性の鑑別診断

 

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○悪性リンパ腫(主に)シンチグラフィ、炎症シンチグラフィ

・薬剤:「67Ga-citrate(クエン酸ガリウム)

・集積機序:トランスフェリンレセプタと結合し、細胞内に取り込まれる。
      肝細胞ガン悪性リンパ腫トランスフェリンレセプタ
      多く発現していることから機序とされる。
      肝に強く集積する。
      骨にも集積する。

・前処置:検査前日の下剤投与あるいは浣腸排泄物腫瘍の判別が難しいから

・診断:おもに縦隔病変の検出に用いる(不明熱、サルコイドーシス)

甲状腺腫瘍のうち、未分化癌悪性リンパ腫に高集積で、
    転移の診断や、治療の効果判定に用いる。

甲状腺分化癌甲状腺腺腫にはほとんど集積しない。

扁平上皮化生した乳頭状腺癌甲状腺膿瘍甲状腺左葉リンパ腫に集積する。

慢性甲状腺炎に高度の甲状腺集積を認めたら、亜急性甲状腺炎を第一に考える。

 

・撮像:(74111MBq)投与

 

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