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・放射性医薬品まとめ

放射性医薬品まとめ
診療用放射線医薬品の特徴 (73pm30、72pm26、71am28、70am4、67am26、61.50、60.50) ① 放射性医薬品の有効性は、半減期(短いのもが良い)とともに減少するため、  一般の医薬品と比較して短い ② 特定の臓器や病巣に集積の有無、排泄や停滞など、医薬品として特異性を有する ③ 放射性医薬品は、物質量としてはきわめて微量であるため薬理作用はほとんど無い ④ 副作用はまれにしか発生せず、その発生率は0.003%未満である ⑤ 非密封の放射性物質を含むため、被検者や術者が被曝する インビトロ検査に用いられる主な核種 核種 半減期 崩壊方式 γ線エネルギー 主な製造法 3H 12y β― - 原子炉:6Li(n、α)3H 14C 5730y β― - 原子炉:14N(n、p)14C 125I 60d EC 28keV 原子炉:124Xe(n、γ)125Xe→125I インビボ診断用放射線医薬品に用いられる主な核種 ・ポジトロン放出核...

― 中枢神経系のシンチグラフィ

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流  (65.51、63.61、62.6)   123I-IMP 99mTc-HMPAO 99mTc-ECD 131Xe*1 トレーサーの型 蓄積型 蓄積型 蓄積型 拡散性 解析方法 (絶対的定量法)  Microsphere法*2 ARG法*2  Patlak plot法 Patlak plot法 内頚動脈注入法 吸入法 前処置 安眠 甲状腺ブロック 安眠 安眠 安眠 血液脳分配係数 極めて高い  低い 中間 低い 脳内での代謝 代謝(脂溶性のまま)  早く水溶性に代謝 早く水溶性に代謝 無 *1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能 *2:採血が必要 ・薬剤の集積機序  (68pm30、64.61、61.52)  BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる  高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある ・Patlak plot法  (69am31、68am28、66.6...

― 心臓・循環系シンチグラフィ

心臓・循環系シンチグラフィ
心筋血流シンチグラフィ  (71pm25、67pm26)   タリウム201TlCl  99mTc MIBI 99mTc Tetrofosmin 集積機序  能動輸送(Na-Kイオン交換)  受動拡散、膜電位 受動拡散、膜電位 前処置 絶食 絶食、投与後に摂食 絶食、投与後に摂食 投与量  74MBq 総計1110MBq 総計1110MBq 特徴 99mTc製剤より被ばくが多い 副作用(苦味、金属臭、ショック)    ・SPECT断面像 (67am32、65.64、63.63、61.63、60.63) ・断面像 :左室の短軸・長軸像を再構成する  左前下行枝(LAD)領域:「前壁」             「中隔」             「心尖部」  左回旋枝(LCX)領域:「側壁」  右冠動脈(RCA)領域:「後壁」           「下壁」 ・観察方法 :心筋血流量の低下を視覚的に観察する  狭心症、虚血、狭窄:再分布が見られる  心筋梗塞...

― 呼吸器系シンチグラフィ

呼吸器系シンチグラフィ
肺血流(末梢循環動態)シンチグラフィ  (72am29、64.53、63.52、61.62、60.51) ・薬剤 :「99mTc-MAA」 ・集積機序  (70am32、69pm31、68am32)  10~100μmの微粒子で、肺の毛細血管に捕捉され、毛細管トラップ法によって血流量が測定可能  血栓は全体の0.1%以下の毛細血管で起こり、半減期3~8時間程度で分解するので問題ない  投与時の体位によって集積の分布が変わる ・診断  脳に高集積 :右左シャントの疑い  葉間に一致した細い帯状の欠損像 :「多発性微小肺塞栓」「胸水貯留」「胸膜肥厚」「肺水腫」  その他適応 :「閉塞性肺疾患」「肺高血圧症」「肺がん」「肺血栓塞栓症」 肺(吸入)換気シンチグラフィ  (66.63、64.63) ・薬剤 :「133Xe」  「81mKr-ガス(81Rbジェネレータ)」   → 不活性放射性ガス ・81mKrの特徴 (70am29、61.61)  負荷検査や繰り返し検査が適しており、6方向の多方向から撮像する  連続吸入法では...

― 消化器系シンチグラフィ

消化器系シンチグラフィ
肝シンチグラフィ  (61.65、61.67) ・薬剤 :「99mTc-フチン酸」  「99mTc-スズコロイド」 ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  コロイド状の放射性医薬品は、血中に投与されると正常肝細胞に存在するKupffer細胞のほか、脾臓や骨髄のRES(際網内皮系、網内系)内の貪食細胞に摂取される ・診断 :限局性肝疾患:肝細胞がん、転移性肝がん、肝限局性結節性過形成など  慢性肝疾患:肝硬変など 肝受容体(機能)シンチグラフィ ・薬剤:「99mTc-GSA」 (71pm27、62.51.52、60.64) ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  正常肝細胞は、アシアロ糖タンパクのガラクトース残基を認識して特異的に摂取する  GSAは天然のASGPと生理的に等価にASGP受容体に取り込まれ、正常肝細胞以外には集積しない ・コリメータ:「LEHR」「LEGP」 ・前処置 :「安静」「検査六時間前より絶食」 ・解析方法―肝集積量指標 (65.65、64.65) 1) 血中停滞率指標(HH15)...

― 泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ (73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65) ・薬剤:「99mTc-DMSA」 (73am28) ・集積機序  大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる   一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する  正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積  尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される 腎動態シンチグラフィ (71pm28、70pm33) ・薬剤:99mTc-DTPA  (68am25)  血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない  24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される  糸球体濾過率(GFR)が算出できる ・薬剤:99mTc-MAG3  (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66)  血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である  そのため、血漿クリ...

― 骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ   (71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化がある...

― PET・内用療法

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査 ・生理的集積  (71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68) ★脳 :継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する ★縦隔 :比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される *乳房 :軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積 ★筋肉 :緊張が強い部分や運動した部位へ集積する ★胃・肝臓・腸管 :中程度であり、よく認められる  人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる ★腎臓 :投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である *膀胱 :高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい *睾丸 :中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する *子宮 :若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である *66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積 ・生理的集積以外で1...

 

・インビトロ / 副作用と被曝線量

インビトロ / 副作用と被曝線量
インビトロ インビトロ検査で用いる機材 ・ウェル型シンチレーションカウンタ  (73pm26(電離箱)pm81、67am28、65.58、62.57)  無機シンチレータを利用  γ線の測定に適しており、排水中の放射性同位元素濃度の測定などに使用される  幾何学的効率が良い(検出器内では一定とされる)  自己吸収の影響を受ける  マルチチャンネルアナライザを有しており、エネルギーウィンドウを設定しないで測定できる  測定核種ごとの補正係数がある  計数率に影響する因子  :「液量」「核種」「分解時間」   「試験管の材料」「測定試料の位置」 ・液体シンチレーションカウンタ  (63.57)  低エネルギーβ線の測定に適しており、エネルギーが高いと計数効率が高い  自己吸収、外部吸収が無視できるが、クエンチングにより計数率が低下する  同時計数回路を用いる  検出効率  :3H(18.6keV)に対して60%前後    14C(156keV)に対して90%程度 ・遠心分離器      ・インキュベータ   ・検体自動分注器 ...

・ガンマカメラ

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成 ①:コリメータ   ②:シンチレータ ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管 ⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ ⑦:ADC      ⑧:波高分析器 ⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置 コリメータ ・目的 :「γ線の入射方向の限定」  「散乱線の除去」 ・コリメータのエネルギーによる分類  (71am29、64.55、60.67) コリメータの種類 エネルギー範囲 対象各種 特徴 低エネルギー用(LE)  ~160(140)keV以下 99mTc、123I、133Xe、201Tl 汎用、高分解能、高感度 低中エネルギー用(LME)  ~250(190)keV以下 123I、67Ga    中エネルギー用(ME) ~300kev以下 67Ga、111In、(123I)、81mKr  高分解能 高エネルギー用(HE)  ~450keV以下  131I   ・コリメータの視野による分類  (70pm26、68pm26、66.54、63.5...

・SPECT / PET

SPECT / PET
SPECT SPECTのデータ収集  (73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chan...

・定量性改善法 / アーチファクト

定量性改善法 / アーチファクト
定量性改善法 散乱補正法  (69pm27) ・DEW法 :サブウィンドウ設定して、メインウィンドウに対して散乱線を補正する ・TEW法 :高エネルギー側と低エネルギー側の二つのサブウィンドウを設定して、散乱線を補正する ・コンボリューション-サブトラクション(CS)法 :散乱関数の畳込みから推定し散乱補正を行う ・TDCS法 :各画素における散乱の割合を回転角度ごとに求め、散乱補正を行う(CS法の一種) ・シミュレーション法 ・コンプトンウィンドウ減算法(CW法) SPECTの吸収(減弱)補正法  (70am30) ・均一な吸収体に対する補正法  (63.55) (1)ソレンソン法 :各投影データに対して補正する前処置法  均一な減弱係数分布を仮定した減弱補正法 (2)Chang法 :再構成後の断層像に対して行う後処置法  簡便だが、過補正や補正不足などが起こりうる ・不均一な吸収体に対する補正法  (63.56、61.54)  減弱係数分布は透過型CT(TCT)スキャンより得られ、次のようなものがある ...

・画像工学 / 画像再構成法

画像工学 / 画像再構成法
画像工学 ナイキスト周波数(N)  (69pm30、66.91、64.60、60.94) 「サンプリング周波数の1/2」 「画像に含まれている最高周波数」  N=1/2d    d:画素間の距離(サンプリング間隔) ・エリアシング誤差 :複製された高周波成分が低周波成分の領域に折り返される現象  マトリックスサイズを小さくして解決する 角度サンプリング数(N)  N=π×(S/2d)   S:有効視野(㎜)    d:ピクセルサイズ(㎜) 二次元特性 ・零周波数は入力画像のCount値の総和 ・縦軸はダイナミックレンジに合わせて強度分布に対数表示する ・横軸は周波数軸でナイキスト周波数は0.5である ・原点対象である ・方向依存性である、スペクトル分布は90°方向 空間周波数と画像データの関係 ・低空間周波数領域:情報成分(ボケの成分) ・ターゲットデータ:真の情報成分 ・高周波成分領域:統計雑音成分(エッジの成分) デジタルフィルター (73am34、68pm29、65.61、63.59、62.59、61.58、60.60) :...

・性能評価

性能評価
性能評価方法 (JESRA規格)  (66.58、61.53)  固有:点線源を用いて、コリメータを外す、20kcps以下  総合:コリメータをつける ・(固有/総合:面線源/SPECT:円柱線源)  感度均一性  99mTc核種  有効視野サイズの窓をもつ鉛マスク  10kカウント以上  総合では30kcps以下 *相対的雑音σ :S/N比の逆数  Planerの方がSPECTより小さい ・SPECT再構成後の総合容積感度  99mTc核種の円柱線源  10kcps以下 ・(固有:99mTc核種/散乱体の{あり/なし}総合:コリメータごとの核種の線線源)  空間分解能 (68am26、65.54.59、60.54)  格子状鉛スリットファントムを使用  FWHMで表す  総合では20kcps以下  ウィンドウ幅、ピクセルサイズなどに依存する ・SPECT再構成後の総合空間分解能 (散乱体無し:点線源/あり:線線源) (70pm27)  99mTcまたは57Co核種  20kcps以下  FWHMで評価 ・固...

 

 核医学は大きく分けてIn vivoの話と核医学機器学の2つに分けられます
 第71回から投与量を問う問題が急増した気がするので、第72回の動向が気になります
 個人的にはDRLのこともあるので投与量に関する出題は歓迎です
 ただ、配点の割合には実際の臨床での重要性はかなり低めになりつつある(PET以外)ので今後の動向に注目

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・★マーク:特に重要な箇所

・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13.pm75 → 第67回の午後13と75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前
 基礎医学大要から安全管理学までは午後)

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