褥瘡
(60.29)
患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する
主要死因別にみた死亡率(2019年)
(74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25)
1位:悪性新生物
2位:心疾患
3位:老衰
4位:脳血管疾患
5位:肺炎
男性に多い病気
:「血友病」「食道癌」
「心筋梗塞」「脳血管性認知症」
アレルギー
無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと
一般にいうアレルギーは1と4
Ⅰ型アレルギー
(75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)
IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー
反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある
・処置
:「アドレナリン注入(即効性が高い)」
「気道確保」「高流量酸素投与」
「生理食塩水輸液」
・例
:「気管支喘息」「花粉症」
「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」
Ⅱ型アレルギー
IgG、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応
・例
:異常血液反応、自己免疫性溶血性貧血
Ⅲ型アレルギー
免疫複合体による反応
・例
:全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、
全身性血管炎、糸球体腎炎
Ⅳ型アレルギー
(64.15)
抗原注入後24または48時間後に反応が最大となる遅延型のヘルパーT細胞の関与による反応
・例
:接触過敏症、ツベルクリン反応
Ⅴ型アレルギー
:刺激型、バセドウ病
ショック
:末梢循環障害から代謝障害を招いた状態
(76am57、72am55、66.17、62.21)
・症状
:「低血圧」「頻脈」「皮膚の蒼白」
「冷汗」「周囲に無関心」
「脈拍触知不能」「呼吸不全」
「意識消失」
・原因
:「脱水」「心筋梗塞」
「心タンポナーデ」「アナフィラキシー」
・エンドトキシンショック
:細菌性ショックであり、発熱を伴うことが多いためウォームショックと呼ばれる
血管迷走神経反射
(71am28)
ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応
生活習慣病
(76pm52、75am54、65.27、64.29、60.27)
「脳出血」、「心筋梗塞」の発症に大きく関係する
「インスリン非依存性糖尿病(Ⅱ型糖尿病)」「肥満」「高脂血症」「高尿酸血症」「循環器疾患」「大腸癌」「心臓病」「脳梗塞」「高血圧症」「肺扁平上皮癌」「慢性気管支炎」「肺気腫」「アルコール性肝障害」「骨粗鬆症」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
メタボリックシンドローム
・判定基準
:「中性脂肪」「血圧」「腹囲」
「HDLコレステロール」「空腹時血糖値」
移植免疫
(71pm60、70pm51)
移植の際に細胞性免疫によって起こる
遺伝子(染色体)の疾患
(69am63、63.22)
・「ダウン症」「小人症」
:常染色体異常
・「クラインフェルター症」「ターナー症」
:性染色体異常
自己免疫疾患
(73pm55、72pm58、65.16)
免疫システムの過剰な反応・異常な働きによって自分自身の組織に対する抗体をつくり、自己を攻撃する
「重症筋無力症」「橋本病(甲状腺機能低下症)」「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」「膠原病」などがある
免疫系を抑制するステロイド剤が有効
・バセドウ病
(76pm57、72pm54、65.24、60.23)
甲状腺機能亢進症の1つ
女性は男性の4倍の罹患数
・症状
:「甲状腺腫」「基礎代謝増加」「心拍数増加」
「眼球突出」「手指の震え」「発汗」
「食欲亢進」「食べても痩せる」
・治療法
:「抗甲状腺剤の投与」
「甲状腺の亜全摘術」
「131Iの内服療法」
・膠原病
(70pm62、64.14)
膠原(結合組織・血管壁の重要な部分である線維蛋白質)に炎症が起きる疾患で、比較的若い女性に多い
「全身性エリテマトーデス」「関節リウマチ(最も多い)」
「強皮症」「シェーグレン症候群」「多発性筋炎」
「リウマチ熱」「皮膚筋炎」「結節性多発動脈炎」
「大動脈炎症候群」「ベーチェット病」「ウェゲナー肉芽腫病」の総称
・症状
:「発熱」「関節痛」「筋肉痛」
「だるさ」「疲れ」
眼の疾患
・白内障 (69am62)
水晶体が混濁する疾患、加齢や糖尿病などの全身疾患に合併することもある
放射線が原因になりうる
治療は外科的療法のみ
・夜盲症
:暗順応がうまくいかず、暗いところで見にくくなる、ビタミンA欠乏症が原因
・ドライアイ
:(角膜乾燥症)、涙液が不足し眼の表面が乾いて目が傷つきやすい状態
公害
(69pm59)
・水俣病
:熊本県水俣湾:有機水銀による水質汚染や底質汚染
・新潟水俣病(第二水俣病:新潟県阿賀野川流域
:有機水銀による水質汚染や底質汚染
・四日市ぜんそく
:三重県四日市市:亜硫酸ガスによる大気汚染
・イタイイタイ病
:富山県神通川流域:カドミウムによる水質汚染
画像検査におけるパニック値
(63.16)
・X線写真
:「緊張性気胸」「フリーエアー」
「外傷性骨盤骨折」「気管挿管チューブの位置異常」
・CT
:「急性大動脈解離・肺血栓症・瘤破裂」
「頭蓋内出血」「フリーエアー」「造影剤漏出」
・MRI
:「急性期脳梗塞」「頭蓋内出血」
コメント
Ⅱ型アレルギーは IgG と IgM ではないでしょうか?
参考文献|https://newswitch.jp/p/20947
コメントありがとうございます
ご指摘の通り、Ⅱ型アレルギーは IgG と IgM によるものです
訂正させて頂きました
今後ともよろしくお願い致します