単純撮影法 胸部、腹部の撮影

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○胸部単純撮影

胸部立位正面撮影

(1) 撮影ポイント

・撮影方向
PA(後前)方向
 心臓鎖骨の拡大率を小さくし、肺野の観察領域を広げる
 前胸部受像面の密着が良い
 腕のポジショニングにより肩甲骨を肺野からはずしやすい
 などの理由がある。

・体位
:肩の力を抜き、両手背部を下げ腰外部にあて、肘を前に出し、肩甲骨を肺野からはずす
 基本的に吸気撮影
 → 正確な心胸郭比を描出できる
 気管支異物の場合は呼気撮影が有効
 撮影前に隆椎の位置を確認する
 
・X線中心
第6~7胸椎の高さで、検出器に垂直に入射する

(2)撮影条件

・管電圧
120140kVの高管電圧撮影が主流である
 各組織の濃度差少なくして、気管支分岐部心陰影縦隔部陰影の観察を容易にするためと被曝線量の低減のため

・撮影距離
:被写体が厚いので、拡大率や歪みを小さくして、実大像にするため距離(190cm前後)撮影する
 焦点サイズが2mm以下なら150200cmで良い

・撮影時間
:心臓の拍動があるため、20ms以下の短時間撮影が望まれる

・グリッド
グリッド比のグリッド(10:1~12:1)を使用する
 
付加フィルタ
:「アルミニウム」「

(3)心胸郭比CTR

最大胸郭横径に対する最大心横径の比
 0.5以上で心臓の肥大拡張が疑われる
 CTRはAP方向>PA方向、距離で拡大率が大きくなる

(4)エアーブロンコグラム

:気管支内空気充満像(空気透亮像)で肺炎特有の画像所見

(5)シルエットサイン

:心臓、大動脈、横隔膜の辺縁の明瞭な境界が消失したサイン

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胸部第一斜位

ホルツクネヒト腔の観察 (心臓と脊柱の空間)

胸部第二斜位

大動脈窓の観察

○腹部単純撮影

腹部仰臥位

・撮影範囲
:横隔膜面~恥骨結合上縁、両側(左右)の側腹線条が入る

・撮影条件
:管電圧80kV前後、呼気停止

・観察対象
:ガス陰影 、脂肪陰影、水陰影、骨陰影、 尿路結石

腹部立位正面像

・観察対象
(1) 遊離ガス(フリーエアー)
消化管穿孔により消化管内ガス腹腔内に流出したガス
 フリーエアー立位では横隔膜直下三日月状透亮像として描出される

(2) 気体液面像(二ボー)
:鏡面像は液体成分が下方に、気体成分が上方に存在する水平の液面像
 イレウスの所見の一つ

腹部正面左側臥位撮影

:消化管穿孔によるフリーエアーを空気の少ない右側に集めて観察する

○泌尿器系の撮影

・KUB(腎尿管膀胱単純撮影法) 

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