【 本記事の想定読者 】
これから放射線技師の道(技師養成校)に入るかどうか迷っている人
(高校生やその保護者など向け)既に養成校に入学済みで、これから国家試験を受けて、就活をする人
(技師のたまご向け)- 既に放射線技師になって働いている人
(若手技師向け)

1951年の診療放射線技師法制定以来、技術の高度化とともにその専門性は一貫して向上してきたように思えるが、今、現場が直面しているのは「労働力の質的不足」だけではなく「構造的な人的供給過剰」という問題まで出てきた。
厚生労働省が発表した2025年度の診療放射線技師国家試験の結果によれば、合格者数は3,159人に達し、史上初めて3,000人の大台を突破した 。続く2026年度も合格者2,670人を輩出しており、合格率の変動はあるものの、年間3,000人規模の新規ライセンス取得者が市場に流入する構造が定着している 。一方で、就業技師の年齢構成に目を向けると、退職を控えた55歳から64歳の層は約6,000人程度に過ぎない 。
今後5年間で15,000人の新規技師が誕生する一方で、定年退職による自然減は最大でも6,000人程度に留まる。この「供給と退出のミスマッチ」は、単純計算で年間2,000人弱、5年間で1万人近い「余剰労働力」を生み出し続けることを意味する。つまり1万人近くの無職放射線技師爆誕である。本記事では、この需給ギャップを起点に、2040年問題を見据えた今後20年後までにおける診療放射線技師の需給、待遇、および職能の変化について考察する。
新人技師の供給:供給過熱と養成校新設の背景
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