第77回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
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 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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基礎医学大要

51 白血球で無顆粒球はどれか。2つ選べ。
1.単 球
2.好酸球
3.好中球
4.好塩基球
5.リンパ球

正答

自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児
自律神経系(74am54、62.5、61.17、60.13) 交感神経 副交感神経神経伝達物質アセチルコリンノルアドレナリンアセチルコリン持続と興奮の伝達方法(神経節)中枢に近い器官に近い持続と興奮の伝達方法(起始) 胸腰髄脳幹、仙髄瞳孔拡大縮小涙腺 分泌抑制 分泌促進血管(皮膚)/血管(筋) 血管収縮 / 血管拡張血管拡張 / 血管収縮皮膚汗腺分泌汗腺抑制心臓運動促進運動抑制気管支拡張 収縮消化管運動抑制運動促進消化腺 分泌抑制分泌促進泌尿器尿分泌抑制尿分泌促進排尿筋拡張収縮*交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る 交感神経、副交感神経 (66.13)・分布:ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配)・作用:拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く)・中枢:間脳、視床下部で調節される骨(73pm54)・機能:造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜)血液(77pm41,73pm64,70pm50,67pm54)・構成:赤血球数(500万/mm3) 白血球数(5000~8000/mm3) 血小板(20~50万/mm3:止血に関与) ヘマトクリット値(40...

 

52 職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.タール取扱従事者    前立腺癌
2.蛍光塗料取扱従事者   肺 癌
3.ベンゼン取扱従事者   悪性リンパ腫
4.アスベスト取扱従事者  悪性胸膜中皮腫
5.電離放射線作業従事者  白内障

正答

消化器系腫瘍 / 肺癌
食道がん   (76pm35)・発生部位 頸部食道:5%   胸部食道:90%     (上部:10%、中部:55%、下部:25%)   腹部食道:5%・成因:生活習慣(タバコ、酒)や身体的要因(バレット食道、アジア人)・組織型:扁平上皮癌   ・予後:非常に不良治療方法 主に化学療法と放射線療法・手術療法:根治的治療法として第一選択である 食道抜去術+リンパ節三領域隔清・放射線治療 (66.79)(1)放射線治療単独(手術が困難な人対象):5年生存率は10%以下(2)腔内照射併用:早期がんを対象として、RALSを使用する  高線量率(HDR)小線源治療(3)化学療法併用:CDDP+5Fuの同時併用が、現在の食道がん治療の主流である胃がん・発生要因:食事内容、ヘリコバクターピロリ菌の感染、遺伝・組織型:腺癌(90%)・治療:外科的療法が第一選択大腸がん・発生部位:結腸癌と直腸癌に分類 (直腸>S状結腸>上行結腸の順に多い)・発生要因:繊維成分が少なく脂肪の多い食生活(80%以上)、APC癌抑制遺伝子、p53癌抑制遺伝子・治療:結腸では外科療法 直腸では放射線・化学療法*直腸病変 → 遺...

 

53 腎臓で血液のろ過を行うのはどれか。
1.糸球体
2.腎 盂
3.腎静脈
4.尿 管
5.尿細管

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖腎臓・腎臓の構成(77pm53、76pm61、73pm16、72pm50、66.2) 皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ) ・皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管・髄質:ヘレンループ+遠位尿細管+集合管・ネフロン:腎小体と尿細管で構成 腎臓の構造上・機能上の単位・機能(64.10):「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」 「老廃物排出」 ・位置:右が下、左が上・重さ:130g×2・尿の生成(67am55、68pm55、62.16、60.10) 腎動脈 :腎静脈の後方に位置する   ↓ 腎血流量:1200ml/min  ↓  腎小体(糸球体からボーマン嚢へ) :血液をろ過し原尿にする  ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)  ↓ 原尿:100~150ml/min  ↓    150L/day  ↓                 近位尿細管(毛細血管へ) :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収  ↓ (能動輸送)  ↓             ヘレンループ(毛細血管へ) :水分(10~20%)の再吸収  ↓ ...

 

54 肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。
1.右心室
2.左心室
3.大動脈
4.肺静脈
5.肺動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

放射線生物学

55 電離放射線の細胞に対する作用で正しいのはどれか。
1.間接作用は低温で増強される。
2.高LETでは直接作用が主である。
3.二重鎖切断が起きたDNAは修復不能である。
4.直接作用はフリーラジカルによるものである。
5.間接作用によるDNAの障害を一本鎖切断という。

正答

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ(77pm55、68pm65、66.31、65.31、62.33)・物理的過程 10-19~10-13秒照射~電離・励起~・化学的過程 10-12~10-4秒 ~ラジカル生成・反応~・生化学的過程 10-3~10-1秒  ~DNAの損傷~・生物学的過程 100~秒  ~DNAの修復~DNA損傷の種類・直接作用:DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用・間接作用:水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど)LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与(76am74、75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31):放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー 放射線の線質の違いを表す指標として用いられる・低LET放射...

 

56 ヒトの細胞周期で正しいのはどれか。
1.S期から次のS期までを間期と呼ぶ。
2.有糸分裂が行われるのはS期である。
3.細胞のM期はおよそ1分程度である。
4.DNA複製酵素が活性化するとS期に移行する。
5.間期はG0、G1、G2の3つの時期に分かれている。

正答

細胞の感受性 / DNAの反応
ベルゴリー・トリボンドーの法則(75am67、72am68、71am66、70pm65、69pm67、68am68、67am65、62.35)・放射性感受性が高い細胞の特徴 分裂活発な(細胞周期の短い)細胞 将来長期にわたり細胞分裂を継続する細胞 未分化な細胞*高感受性の細胞はアポトーシスを起こしやすい幹細胞 (62.37) 分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞 → 高感受性細胞周期による感受性の変化(77pm56、75pm67、73pm69、71pm66、69pm68、68am52.am65、66.39、64.3、63.39、62.39、61.31)・M期:分裂期・G期:間期・S期:合成期*最高感度はM期の最初*1細胞当たりのDNA量はG2期にかけて増え、M期で半分になる・分裂遅延:分裂を行っている細胞群に対して放射線が当たると最も早期に起こる 照射線量に比例して、G2期が長くなり、10Gyまでは1Gy当たり1時間遅れる・G0期:非常に長いG1期初期とも考えられ、正常細胞にも腫瘍細胞にもある・細胞周期チェックポイント・毛細血管...

 

57 7Svの全身被ばくの数か月後に生じる有害事象はどれか。
1.骨髄死
2.腸管死
3.発がん
4.中枢神経死
5.放射線宿酔

正答

 確証はないが、Svで出題されるのは初なのでは?
 まぁ、あまり惑わされずに全身被ばくに関してはそのままGy換算で考えてよいと思うが、ちょっと線量が微妙なラインを狙ってきているあたり、少し性格が悪いか

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量(77am57pm58、75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34)耐用線量と閾線量・閾線量:これを超えるとその障害が起こりうる ・耐用線量:TD5/5やTD50/5などが用いられる*TD5/5:5年間で5%に副作用を生ずる線量部位TD5/5 体積判定基準1/32/33/3★骨大腿骨--52Gy壊死下顎骨65Gy60Gy開口障害肋骨50Gy--病的骨折皮膚100cm350Gy毛細血管拡張 70Gy60Gy55Gy壊死、潰瘍頭部脳60Gy50Gy45Gy壊死、潰瘍脳幹60Gy53Gy50Gy壊死、潰瘍★視神経50Gy失明★視交叉50Gy失明★脊髄-10cm:50Gy20cm:47Gy 脊髄炎、壊死馬尾神経60Gy  神経損傷腕神経叢62Gy61Gy60Gy神経損傷★水晶体10Gy白内障網膜45Gy失明頭頚部内耳30Gy急性漿液性耳炎外耳55Gy慢性漿液性耳炎★耳下腺-32Gy口内乾燥症喉頭79Gy70Gy軟骨壊死-...

 

58 TD5/5で正しいのはどれか。
1.単位はSvである。
2.急性期有害事象を示す指標である。
3.肺に5Gyが照射されている割合を表す指標である。
4.5年間で5%以下の確率で有害事象が生じる線量である。
5.5Gyで5回照射した場合に有害事象が生じる確率である。

正答

 これはちゃんと対策ノートに記載してあったが、結構なんとなくで覚えている人が多かったのではないか

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量(77am57pm58、75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34)耐用線量と閾線量・閾線量:これを超えるとその障害が起こりうる ・耐用線量:TD5/5やTD50/5などが用いられる*TD5/5:5年間で5%に副作用を生ずる線量部位TD5/5 体積判定基準1/32/33/3★骨大腿骨--52Gy壊死下顎骨65Gy60Gy開口障害肋骨50Gy--病的骨折皮膚100cm350Gy毛細血管拡張 70Gy60Gy55Gy壊死、潰瘍頭部脳60Gy50Gy45Gy壊死、潰瘍脳幹60Gy53Gy50Gy壊死、潰瘍★視神経50Gy失明★視交叉50Gy失明★脊髄-10cm:50Gy20cm:47Gy 脊髄炎、壊死馬尾神経60Gy  神経損傷腕神経叢62Gy61Gy60Gy神経損傷★水晶体10Gy白内障網膜45Gy失明頭頚部内耳30Gy急性漿液性耳炎外耳55Gy慢性漿液性耳炎★耳下腺-32Gy口内乾燥症喉頭79Gy70Gy軟骨壊死-...

 

59 温熱療法で正しいのはどれか。
1.pHが高いほど効果が高い。
2.連日の加温で感受性が上昇する。
3.43℃よりも45℃の方が効果が高い。
4.現在、我が国で実施している施設はない。
5.細胞周期の中ではG1期で効果が最も高い。

正答

人体レベルの影響
放射線の影響の分類 (76am66、69pm66、64.35)影響閾値線量依存性防護目標例発生率重篤度確定的影響有有有防止下記以外確率的影響無有無防護発がんと遺伝的影響(遺伝子突然変異・染色体異常)確定的影響(63.37、62pm94) 発生率は線量に依存する 重症度は線量に依存する 閾値は存在する確率的影響(77am58、76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93) 発生率は線量に依存する 重症度は線量に依存しない 閾値は存在しない・がん(75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36) 原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている 白血病はLQモデル 他の固形がんはLモデルに適合・潜伏期:白血病では最小2年、ピークは6~7年 他の固形がんでは最小10年・リスク(74am68、72pm67、71pm65) 白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例) 他の固形がんは相対リスク予測モデル 絶対リスク:単位線量当たりの発生数 →相加予測モデル  年齢にかかわらず影響は一定  相対リスク:被ばく集団発生率÷コントロール集団発生率→相乗予測モデル 高齢で高リ...

 

放射線物理学

60 放射性壊変で正しいのはどれか。
1.α壊変は質量数が2減る。
2.β+壊変は質量数が1減る。
3.β-壊変は原子番号が1減る。
4.γ壊変は原子番号が変化しない。
5.軌道電子捕獲は質量数が1増える。

正答

放射線の分類 / 壊変形式
放射線の分類(77am55.60、75pm74、73am65、72am70、71am65.70.74、70am70.pm83、68am65、65.41、64.41、61.42.43、60.42)・非電離放射線:電波、紫外線、可視光、(紫外線)など・電離放射線 ― 直接電離放射線:荷電粒子  ― 間接電離放射線:光子、中性子、(紫外線)・電磁放射線:光子線(γ線*1、特性X線*1、制動X線*2、消滅X線*1)・粒子放射線:α線*1 β線*2 電子線*2(オージェ電子*1、内部転換電子*1) 陽電子線*2 陽子線*2 重粒子線*2 中性子線*2*1:単一スペクトル放射線 *2:連続スペクトル放射線 放射性同位体の壊変形式(74am71、71pm71、70am1、68am1、67am1、61.1)α壊変 (67pm72) (A,Z) → (A-4,Z-2) + α・親核種からα粒子が飛び出す・壊変条件:Q>0 Q値={M親-(m娘+α)}×C2 M親:親核種の質量  m娘:娘核種の質量 C:光速・α粒子のエネルギーEα Eα=m娘 / (m娘+mα)×Q→α線は線スペクトルのエネルギーをもつ...

 

61 光電効果が生じたときに放出されるのはどれか。2つ選べ。
1.β 線
2.δ 線
3.特性X線
4.内部転換電子
5.Auger〈オージェ〉電子

正答

 2の選択をぱっとみで読める受験生がどれくらいいるのか

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用(76pm71、74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用反応相手光子のエネルギー二次電子トムソン散乱自由電子不変なしレイリー散乱軌道電子不変なし光電効果軌道電子消滅 光電子コンプトン散乱自由電子、最外殻電子散乱反跳電子電子対生成原子核消滅 原子、陽電子三電子生成軌道電子消滅 原子、陽電子光核反応原子核 消滅 なし弾性散乱 (69pm71)・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱 自由電子との相互作用 光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する・レイリー散乱(干渉性散乱) 軌道電子との相互作用   光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する光電効果(77pm61、75pm72、68am72) 原子核のまわりを回る束縛電子や, 金属の中で自由に動きまわる電子が, 入射した光子のエネルギーの大部分を吸収し, その系から飛び出せるだけのエネルギーを持ったときに生じる現象・光子のエネルギーEe Ee=Er‐Eb    Er:光子のエネルギー  Eb:軌道電子のエネルギー・光電子エネルギー  K殻光電子<L殻...

 

62 核種から放出される陽電子の最大飛程で最も短いのはどれか。
1.11C
2.18F
3.13N
4.15O
5.68Ga

正答

放射性医薬品まとめ
診療用放射線医薬品の特徴(76am26、74am31、73pm30、72pm26、71am28、70am4、67am26、61.50、60.50)① 放射性医薬品の有効性は、半減期(短いのもが良い)とともに減少するため、 一般の医薬品と比較して短い② 特定の臓器や病巣に集積の有無、排泄や停滞など、医薬品として特異性を有する③ 放射性医薬品は、物質量としてはきわめて微量であるため薬理作用はほとんど無い④ 副作用はまれにしか発生せず、その発生率は0.003%未満である (血管迷走神経反射が多い)⑤ 非密封の放射性物質を含むため、被検者や術者が被曝するインビトロ検査に用いられる主な核種核種半減期崩壊方式γ線エネルギー主な製造法3H12yβ―-原子炉:6Li(n、α)3H14C5730yβ―-原子炉:14N(n、p)14C125I60dEC28keV原子炉:124Xe(n、γ)125Xe→125Iインビボ診断用放射線医薬品に用いられる主な核種・ポジトロン放出核種(PET用)(77pm62、74am25、73pm1、71pm33、65pm44、64.58、60pm43)核種半減期崩壊様式最大β+...

 

63 中性子と物質との相互作用で正しいのはどれか。
1.熱中性子では相互作用は生じない。
2.物質の軌道電子との相互作用が主である。
3.減速材として高原子番号の物質が用いられる。
4.中性子捕獲断面積は中性子の速度に比例する。
5.速中性子は物質の厚さとともに指数関数的に減少する。

正答

 ほぼ73am73と同じ問題

第73回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要50 粘膜上皮が円柱上皮であるのはどれか。1.口腔2.食道3.腟4.直腸5.肛門正答51 手根骨で最も母指側に位置するのはどれか。1.月状骨2.舟状骨3.大菱形骨4.有鉤骨5.有頭骨正答第73回では手の骨に関して3問出題され、その1問目受験生的には楽でいいだろうが、国家試験としてはもっといろいろあるだろう、と思ってしまう52 公衆衛生の対象でないのはどれか。1.疾病予防2.衛生統計学3.感染症対策4.地域の衛生教育5.個人の疾患の治療正答53 甲状腺刺激ホルモンを産生するのはどれか。1.視床下部2.下垂体3.甲状腺4.膵臓5.腎臓正答54 X 線による小児の骨年齢評価に用いられるのはどれか。1.頭蓋骨2.下顎骨3.頸椎4.手根骨5.大腿骨正答骨年齢評価については初出題対策ノートは未対応55 手根管を通過する神経はどれか。1.副神経...
X線の発生 /中性子の相互作用
X線の発生特性X線の発生(75am71、72am72、70.72、66.45、63.46、61.46)・詳細は前述 ↓ 放射性同位体の壊変形式・モーズリーの法則 (68pm71、64.45、63.44、62.46、61.45) 特性X線の振動数ν=C2R2(Z-σ)2 C:光速    R:リュードベリ定数 Z:ターゲットの原子番号  σ:遮蔽定数 → 特性X線のエネルギーE=hνであり、Eはターゲットの原子番号にのみ依存する制動X線の発生(74pm71、73am71、72pm71、70pm37、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.45、62.45、60.45)・単位時間の発生強度I I=K×I×Z×V2・制動放射線の発生効率η η=K×Z×V[%]*診断領域ではηは1%未満である。 K:定数(1.1×10-9)  I:管電流  Z:ターゲットの原子番号 V:管電圧管電圧と制動放射線の最大エネルギーの関係・デュエンハントの法則(76pm73、70am72、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.45、60.44) 加速電子のエネルギーE=e×V  ...

 

64 超音波の減衰で正しいのはどれか。
1.音速に依存する。
2.媒質の粘性に依存しない。
3.減衰量は周波数に反比例する。
4.減衰量は媒質の厚さに反比例する。
5.吸収された超音波のエネルギーは熱に変換される。

正答

超音波検査の概要 / 物理的性質
超音波検査の概要 (75am18、61.42)・特徴「被曝がなく非侵襲的なので繰り返し行える」「リアルタイムに観測が可能」「比較的小型・安価であり、移動も可能」「ドプラ法で血流の評価が可能」「断層面を自由に選択できる」「術者の技量による影響が大きい」・超音波とMRIの比較 (63.31) 超音波で検査可能な部位は侵襲度や簡便性から超音波検査が薦められる・使用されている周波数 (77pm3、71pm13、67am19、63.26) 3.5~5MHzが多く、用途に応じて1~20MHz程度を用いる 乳房:5~10MHz   体表:7.5~10MHz 腹部:5~10MHz・超音波の発生原理 (63.24) 圧電効果(ピエゾ効果)を利用し、極性を切り替えて送受信を行う  → 圧電物質に外力が加わることで、その表面に歪みが生じて表面に正負の電気が生じること 振動子の近傍では平面波で、遠くでは球面波となる物理的性質(77pm64、76am13、75pm73、74pm74、73pm12pm74、72am21.74、71pm72、70pm74、69am19、67pm13.pm75、66.26、64.49...

 

医用工学

65 電界と磁界に関する量と単位の組合せで誤っているのはどれか。
1.透磁率    H/m
2.導電率    S/m
3.誘電率    F/m
4.磁気抵抗   A・Wb
5.電界の強さ  V/m

正答

電界 / 磁界 / 電磁力 / ローレンツ力
電荷・電界・電位差(電圧)電荷(量)Q 単位:C(クーロン) 電荷素量e e = 1.602×10-19[C] 2個の静電荷に働くクーロン力 (63.51) クーロン力F   $$F=\frac { 1 }{ 4πε_{ 0 } } ×\frac { g_{ 1 }×g_{ 2 } }{ r^{ 2 } } =9×{ 10 }^{ 9 }×\frac { g_{ 1 }×g_{ 2 } }{ r^{ 2 } }$$  r:距離 g:電荷 ε0:真空の誘電率電界(1つの電荷が力を及ぼす空間) 電界の強さE   E = 「電気力線の数」÷「表面線[m2]」・点電荷から距離r[m]での電界の強さE  (70pm75、67am74、61.51)$$E=\frac { g }{ 4π・r^{ 2 }・ε }  [N/C=V/m]$$・電気力線 (70am75.pm75、67am74) 電荷から放射性に発生し、電界を形成する仮想的な線 数はQ /ε本出る 正電荷から垂直に出て負電荷で終わる (単独の場合は無限点) 電界の方向を示す(接線方向) 電気力線の密度は電界の強さを示す 交わったり、枝分かれ...

 

66 変圧器に使用する絶縁油に求められる性状で適切でないのはどれか。
1.粘度が高い。
2.引火点が高い。
3.比熱が大きい。
4.絶縁耐力が大きい。
5.化学的に安定である。

正答

 無理問題
 また出題されたら対応を考えます

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力(77am65、76pm78、74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55) 一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という・交流電力P  P=VIcosθ[W] VI:皮相電力 cosθ:力率・無効電力P  P=VIsinθ[W]・実効値=最大値(瞬時値)/√2・平均値=2/π×最大値(瞬時値)・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均) P=V×I×cosθ V:実効値 I:実効値  cosθ:位相差変圧器の原理 (72am5、70am77、69am77) a= V2/V1  = N2/N1   = I1/I2 一次等価抵抗R1=r1+r2/a2 二次等価抵抗R2=r2+a2×r2 定格容量P=V2×I2=V1×I1変圧器の損失(76pm75、73pm76、72pm76)・損失W W=鉄損+銅損  鉄損=銅損:変圧器の最大効率1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失        周波数が高くなると損失が減少する 1-1, ヒステリシス損 1-2,うず電流損2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損        周波数では損失...

 

67 IGBT〈絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ〉で誤っているのはどれか。
1.コレクタ電流の大きさを制御できる。
2.MOS FETと比較してオン抵抗が小さい。
3.ゲート、エミッタ及びコレクタの端子を持つ。
4.MOS FETとトランジスタを組合せた構造である。
5.バイポーラトランジスタと比較してスイッチング速度が遅い。

正答

 医用工学で2連続無理問題
 これは結構心理的にストレスになったのでは
 こちらもまた出題されたら対応考えます
  
 あと、放射線技師の国家試験でIGBTといったら、今回出題された絶縁ゲート形バイポーラトランジスタなんかではなく、画像誘導密封小線源治療:イメージガイドブラキオセラピーという小線源治療の方を思い浮かべてほしいです
 まぁきっとこの出題者はそんなことは知りもしないのでしょうが

 

放射線計測学

68 中性子線に対して定義されている量はどれか。2つ選べ。
1.飛 程
2.カーマ
3.照射線量
4.線エネルギー付与
5.質量エネルギー吸収係数

正答

放射線基本量の単位 / 検出効率
放射線基本量の単位(77pm68、76am74pm79、75am81、74am81、73am78.80、72am81、71am79、70am78.pm79、69am78.pm79、68am78、67am78.pm44、66.60.65、65.58.59.64、64.58.59、63.59.60.65、61.41、62.58.60、61.58.59、60.58.59)名称単位定義★フルエンスm-2単位断面積当たりの球内に入射する粒子数★フルエンス率m-2・s-1単位時間当たりのフルエンスの増加分★エネルギーフルエンス率J・m-2・s-1単位時間当たりのある断面積の球内に入射した放射エネルギー★断面積m2入射した荷電粒子あるいは非荷電粒子によって生じた特定の相互作用に対するターゲット物質そのものの断面積=(1個のターゲット物質との相互作用を起こす確率)÷(フルエンス)線減弱係数m-1 ★質量減弱係数m2・kg-1非荷電粒子がある密度の物質中のある距離を通過する間、作用を起こす割合★質量エネルギー転移係数m2・kg-1非荷電粒子が、ある密度の物質中のある距離を通過する間、相互作用により荷電粒...

 

69 放射線源からの放射線を測定するとき、測定時間tの全計数値をNとする。 標準偏差を含む計数率はどれか。
1.N±√N
2.N±√N/t
3.N/t±√N
4.N/t±√N/t
5.N/t±√Nt

正答

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器化学線量計 (69am79)・鉄線量計(フリッケ線量計) (69pm80、67pm80、63.64) 酸化反応 を利用する 空気か酸素を飽和させて使用する G値:15.5・セリウム線量計 還元反応 を利用する G値:2.4*G値:溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数 イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する熱量計(カロリーメータ)  (69pm82、68am80、62.59) 放射線による温度上昇によって放射能を測定する・水の比熱:4.2 (J/g・K) 1℃=1K-273.15  飛程検出器・霧箱 (68am80、63.61) 過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う・原子核乾板 (63.61、61.64) ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される・固体飛程検出器(CR-39) (77am69) 絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピットを測定する・イメージングプレート...

 

70 GM計数管の分解時間が影響する特性はどれか。
1.空間分解能
2.真の計数率
3.方向依存性
4.エネルギー分解能
5.幾何学的検出効率

正答

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係 (75pm80、72am78、66.66、60.62)①再結合領域   ②電離領域   エネルギー測定可能③比例領域   エネルギー測定可能④境界領域    ⑤GM領域   エネルギー測定不可⑥連続放電領域 エネルギー測定不可電離箱・自由空気電離箱 光子の照射線量の絶対線量の測定・空洞電離箱 (69pm80、62.64) 光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定 印加電圧:電離領域  → 高線量かつエネルギーの測定ができる    感度は低い・校正,補正 (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61) 1,校正定数 2,大気補正係数kTP    kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P   気圧が大、気温が低で電離が多くなる 3,極性効果   円筒型 < 平行平板型  4,イオン再結合   初期再結合はLETに依存する  一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される↓より詳細はこちらのページで「対策ノート:標準計測法12」 (2次)電子平衡の利用とその条件(ブラッググレイの空...

 

71 高エネルギーX線の深部量百分率曲線の図を示す。 正しいのはどれか。 ただし、照射野は全て等しいものとする。

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語・最大深 dp:測定により得られた水中で線量が最大となる深さ・基準深 dr: 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ 最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV)・校正深 dc:モニタ線量校正などの測定に用いる深さ・PDI:深さによる電離量百分率の変化・PDD: percentage depth dose 深部量百分率(77am27.pm27.pm71、76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80) SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表されるPDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0)・特性 距離依存性(Mayneordの法則) → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる・X...

 

72 60Coγ線のエネルギースペクトル測定の結果を図に示す。 エスケープピークはどれか。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

正答

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器化学線量計 (69am79)・鉄線量計(フリッケ線量計) (69pm80、67pm80、63.64) 酸化反応 を利用する 空気か酸素を飽和させて使用する G値:15.5・セリウム線量計 還元反応 を利用する G値:2.4*G値:溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数 イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する熱量計(カロリーメータ)  (69pm82、68am80、62.59) 放射線による温度上昇によって放射能を測定する・水の比熱:4.2 (J/g・K) 1℃=1K-273.15  飛程検出器・霧箱 (68am80、63.61) 過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う・原子核乾板 (63.61、61.64) ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される・固体飛程検出器(CR-39) (77am69) 絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピットを測定する・イメージングプレート...

 

エックス線撮影機器学

73 三次元画像に含まれないのはどれか。
1.仮想内視鏡
2.表面表示画像
3.最大値投影画像
4.仮想単色X線画像
5.ボリュームレンダリング画像

正答

CT画像 / 3D処理
CT画像 ・CT値 (77pm90、76pm91、72pm9、71pm74、70am11、69am10.pm8、67am86、66.78、65.50.pm77.pm83、64am19、64.pm50)$$CT値=\frac { μ_{ t }-μ_{ w } }{ μ_{ w } } ×1000$$ μt:組織の減弱係数    μw:水の減弱係数臓器・組織CT値臓器・組織CT値骨(皮質)>250灰白質40骨(髄質) 130白質25甲状腺70 脂肪-90肝60血液(凝固)80筋肉・脾・リンパ節45 血液(静脈)55膵40血漿27腎30 浸出液>18・FOV (66.22) CT画像の持つ有効視野で、検出器に依存する 円形の場合は直径、正方形の場合は一辺の長さで表される・ピクセルサイズ CT画像ではマトリックスサイズがほぼ一定なため、FOV/512で計算される・ウィンドウ機能 一般的な階調数は256階調(8bit)(1)ウィンドウ幅(WW):表示するCT値の幅 広い → 小さなCT値差の観察が困難 狭い → 濃淡表示できるCT値の幅が狭い(2)ウィンドウレベル(WL):ウィンドウの中央値 ...

 

74 FPDで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.画素サイズは10~20μmである。
2.I.I.に比べダイナミックレンジが狭い。
3.パルス照射による動画撮影が可能である。
4.X線検出から信号出力までリアルタイムに行える。
5.直接変換方式は間接変換方式に比べ構造が複雑である。

正答

X線画像装置
CR装置(75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92)・CR装置の動作 IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う リアルタイムでの観察はできない 撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる 撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用 両面集光方式では発光の検出効率が向上する・CR装置の読取り装置構成部品(73pm10、65.14、62.19)・イメージングプレート(73am8)・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物 X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体・二次励起光を照射すると青紫色に発光する・消去光(白色光)によってくり返し使用可能・有効発光時間:2~3µsFPD装置 (77am77.pm74、76pm9、62.20、61.19) 半...

 

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75 インバータ式X線高電圧装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.単相電源ではフィードバック制御はできない。
2.単相電源で三相X線装置並みの線質を得られる。
3.装置の定格出力は電源インピーダンスに依存する。
4.インバータ回路は半導体制御素子6個をブリッジ形に接続する。
5.非共振形装置の管電圧制御はインバータ周波数を変化させることで行う。

正答

X線高電圧装置 - インバータ式 / 制御装置
X線発生装置 ├― X線源装置|  └―― X線管装置 + 照射野限定器|├― X線用高電圧ケーブル|└― X線高電圧装置   └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置X線高電圧装置インバータ式高電圧装置インバータ式高電圧装置の分類 (61.9)・変圧器形 据置形(出力30~100kW) :電源設備からX線照射エネルギーを供給する・エネルギー蓄積形 コンデンサエネルギー蓄積形 :胃部・胸部集団検診に用いる間接撮影用装置  電池エネルギー蓄積形(移動形) :出力15kW程度インバータ式高電圧装置の特徴(77pm75、72am8、71am10、70pm7、69am6、69pm6、68am5、67am6、64.13、64.14、63.9、62.13、60.14)1,X線照射中に交流電力を直流電力に変換してから高周波交流電力に変換して、高電圧を得る→ 出力の調節2,単相電源でも3相(12ピーク形)装置と同等のX線出力が得られる インバータ式装置では単相、3相、コンデンサ式、直流電源などに関わらず、低いリプル百分率が得られる → 軟線成分が少なく、大出力のX線が得られる3,電源位相に関係なくX線...

 

76 自動露出制御装置で誤っているのはどれか。
1.カセッテ前面検出方式は検出器自体が障害陰影となる。
2.管電圧特性はX線受像器と検出器の入射X線量の差による。
3.長時間特性は検出器に使用する光電子増倍管の暗電流による。
4.被写体厚特性は被写体の薄い短時間撮影領域での濃度低下による。
5.短時間特性はX線停止信号と実際のX線照射停止までの遅れ時間による。

正答

自動露出機構(AEC)
自動露出機構(AEC) 被写体透過後のある領域のX線を検出、その量に応じて照射条件(管電圧・管電流・照射時間)を自動制御制御対象 撮影:「照射時間」 透視:「管電流」「管電圧」 X線CT:「管電流」X線量の検出方式1)フォトタイマ方式:蛍光体からの発光を電気信号に変え、光電流を検出する X線制御は撮影時間で行う バックアップタイマの設定が必要2)イオンタイマ方式:電離箱からの電離電流を検出する3)半導体タイマ方式:半導体検出器からの電離電流を検出する4)I.I.方式:I.I. → X線TVカメラからの映像信号の大きさで制御する※CT装置:位置決め用スキャンデータから照射条件を決定する※バックアップタイマ:自動露出機構の動作不良時に対応するための最大撮影時間 指定のX線負荷(負荷時間)に達した時、照射を終了させるX線検出部の位置 (72pm14、69am7、68pm7、61.12) 検出方法により管電圧に対する写真濃度への影響が異なる1)前面検出方式→ 被写体 →  → カセッテ フィルム透過前のX線を検出するため、X線検出部自身の自己吸収や厚みによる影響がある 管電圧が低いほど写真濃度...

 

77 散乱線除去グリッドで正しいのはどれか。
1.平行グリッドには使用距離限界がある。
2.グリッド露出係数は全放射線透過率の逆数で表す。
3.グリッド密度は中心部1cmの吸収はくの重さで表す。
4.グリッド比は中心部の吸収はくの高さに対するはくの間隔の比で表す。
5.イメージ改善係数は全放射線透過率に対する一次放射線透過率の比で表す。

正答

散乱X線除去用グリッド
散乱X線除去用グリッド・定義 (77am83、69am84) X線受像面に入射する散乱X線の量を減少させることにより、X線像のコントラストを改善する 受像面の前に置く・散乱X線の性質 散乱X線含有率は照射野の大きさと被写体の厚さに依存する 高管電圧ほど高グリッドが必要・構造 (65.16)  薄い鉛箔とX線吸収の少ない中間物質(アルミ)の薄い板を交互に配置 散乱線除去用グリッドの中間物質はX線吸収の少ないものを使う → アルミニウム、紙、木、合成樹脂 ・種類1、直線グリッド:箔を長手方向に平行になるように構成 2、平行グリッド:箔の延長が互いに平行で入射面に垂直 →  集束距離は無限大   集束型よりもカットオフが多い3、集束グリッド:箔の面の延長が1つの直線に集束4、クロスグリッド:2枚の直線グリッドをそれらの箔の方向がある角度を持つように一体形成したもの5、運動グリッド:ブッキーブレンデともいう※病室撮影ではグリッドに対してX線が斜入する可能性が高いため 低格子比のグリッドがよい・幾何学的性能(77pm77、75pm5、73pm8、72am11、68pm10、67pm7、63.13...

 

78 X線透視撮影装置で正しいのはどれか。
1.近接式は術者のX線防護が不要である。
2.近接式は遠隔式に比べ患者の正確な整位変換が困難である。
3.透視積算タイマは連続して15分まで警告なしで使用できる。
4.アンダーテーブルX線管形はオーバーテーブルX線管形に比べ術者の被ばくは少ない。
5.オーバーテーブルX線管形はアンダーテーブルX線管形に比べ患者の体位変換が困難である。

正答

X線映像装置
X線TV装置{イメージインテンシファイアを用いたもの}X線TV装置の構成 (67am7)①イメージインテンシフアイア(I.I.):人体透過X線を明るい可視像に変換②タンデムレンズ:I.I.の出力像を忠実にTVカメラに入力する光学レンズ③撮像管・固体撮像素子(CCD):I.I.の可視光(像)を電気信号に変換④映像回路:電気信号から電子ビームを走査するための映像信号を作成⑤TVモニタ:映像信号により電子ビームを走査して動画像を表示I.I.の構造 (72am14、66.13、64.15、61.91)  電圧を切り替えることによって入力視野を小さくすることにより、出力像を拡大表示できる 集東電極=フォーカス電極、陽極≒加速電極など、問題ごとに言い方が変化する・内部:高真空・入力窓:硼珪酸ガラス,アルミニウム,チタニウム・入力蛍光面:CsIの微細柱状構造(厚み400μm) 横方向への光散乱防止 蛍光体にはCsI:Naを用いる・出力蛍光面:硫化亜鉛系(Zn、Cd)S:Ag・入力蛍光面・出力蛍光面が厚いと → 高感度になりX線- 光変換効率が向上する  → 光の拡散によるボケ増加で、空間分解能が低下...

 

79 歯科用X線撮影で正しいのはどれか。
1.セファロ撮影は2倍拡大撮影である。
2.セファロ撮影は歯髄観察目的で行われる。
3.パノラマX線撮影ではスリットが用いられる。
4.口内法用X線撮影は2方向撮影によって行われる。
5.口内法用X線撮影装置の管電圧は100kVを用いる。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管 (77am80、76pm7.73、75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15)1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる2、X線放射口(窓):発生X線を低減するためにベリリウムを使用3、ターゲット(焦点部分):主にMoを用いる 特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる4、付加フィルタ:乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いるターゲットMoRhWKα17.420.259Kβ19.6 22.767K吸収端20.023.2  *W:最近利用され始めた・付加フィルタの組み合わせ「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」 *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する5、電極間距離:管電圧が低いため以下のことが起こる エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、電極間距離は一般撮影より短い(約1...

 

80 X線CT装置の体軸方向の空間分解能に影響するのはどれか。2つ選べ。
1.FOV
2.スライス厚
3.ピッチ係数
4.X線検出効率
5.マトリクス数

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト (76pm90、70pm10、69pm10)被写体に起因するもの (75pm14、73am5、67am10)・(1) ビームハードニングアーチファクト カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる カッピング:中心のCT値が低下 キャッピング:中心のCT値が増加 ダークバンド:バンド状にCT値が低下:ダークバンドアーチファクト(76pm90)*対策:スライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少・メタルアーチファクト 造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある 低管電圧で顕著となる・モーションアーチファクト・エッジグラディエント効果CT装置・撮影条件に起因するもの (77am88、69am5)・パーシャルボリューム(部分体積)効果 (73pm13、70am88、69am87、67pm88) スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること 微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる 対策はスライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少する・低線量時のストリークアーチファク...

 

 

81 医療機器の品質管理で正しいのはどれか。
1.不変性試験は納入業者が行う。
2.日常点検は始業点検のみである。
3.機器設置前に現状試験を実施する。
4.新規の機器設置時に受入試験を実施する。
5.医療機器安全管理責任者は医師の資格が必要である。

正答

 対策ノートでは放射線治療の方で対応済み

品質管理
外部放射線治療装置の品質保証QA、品質管理QC(77am30.pm81、75am38、74pm42,72am41,65.77)・引渡試験(受け入れ試験:アクセプタンス):業者が主体で行う装置の性能と安全性の確認をする試験 試験結果は、今後の装置の基準データとなる・コミッショニング:ユーザーが定期的に行う品質の担保 受入れ試験に引き続いて、臨床利用に必要なデータ取得、計画装置への入力、登録データ確認などを行う一連の作業行程・QAプログラム:ガイドラインを参考に施設ごとに決める 技師,物理士,管理士等が行うことが推奨される・リニアックの主な点検項目期間(74am41、68am39、64.73、61.74)(1)毎日のQA 「X線、電子線出力不変性」:3% 「レーザー位置」 「アイソセンタ位置での距離計表示」 「コリメータサイズ表示」 「ドア、インターロック、照射灯など」(2)毎月のQA 「不変性:★X線・電子線の出力・プロファイル、★バックアップモニタ線量計、電子線エネルギー、代表的な線量率における出力」 「幾何学的管理:★光/放射線照射野の一致、レーザー指示制度確認機器の指示位置とフロン...

 

82 I.I.の性能評価項目で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.最大輝度
2.変換係数
3.輝度均一性
4.時間分解能
5.量子検出効率

正答

X線映像装置
X線TV装置{イメージインテンシファイアを用いたもの}X線TV装置の構成 (67am7)①イメージインテンシフアイア(I.I.):人体透過X線を明るい可視像に変換②タンデムレンズ:I.I.の出力像を忠実にTVカメラに入力する光学レンズ③撮像管・固体撮像素子(CCD):I.I.の可視光(像)を電気信号に変換④映像回路:電気信号から電子ビームを走査するための映像信号を作成⑤TVモニタ:映像信号により電子ビームを走査して動画像を表示I.I.の構造 (72am14、66.13、64.15、61.91)  電圧を切り替えることによって入力視野を小さくすることにより、出力像を拡大表示できる 集東電極=フォーカス電極、陽極≒加速電極など、問題ごとに言い方が変化する・内部:高真空・入力窓:硼珪酸ガラス,アルミニウム,チタニウム・入力蛍光面:CsIの微細柱状構造(厚み400μm) 横方向への光散乱防止 蛍光体にはCsI:Naを用いる・出力蛍光面:硫化亜鉛系(Zn、Cd)S:Ag・入力蛍光面・出力蛍光面が厚いと → 高感度になりX線- 光変換効率が向上する  → 光の拡散によるボケ増加で、空間分解能が低下...

 

エックス線撮影技術学

83 X線撮影における基準点・線を示す。 正しい組合せはどれか。

1.ア 喉頭隆起
2.イ 剣状突起
3.ウ 肩甲骨下線
4.エ Jacoby〈ヤコビー〉線
5.オ 小転子 

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算・X線強度(蛍光量)E (77pm94、72pm88、66.70、65.69、63.69)$$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$・半影と拡大率 (77pm84、76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69) 半影の大きさH H = (M-1)×f   M:拡大率 f:焦点の大きさ 拡大率M  M = (a+b)/a   = 1+b/a  a:焦点被写体間距離 b:被写体受像面間距離 a+b:撮影距離・重積効果 (72am83) 2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある・接線効果 被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果被曝と散乱線 ・散乱線の多くなる因子 (68am84)「被写体の減弱係数:高い」「被写体の厚さ:厚い」「照射面積:広い」「管電圧:高い...

 

84 焦点サイズが0.1mmのX線管を使用して拡大撮影を行う。 半影を0.2mmまで許容できるとき、最大となる拡大率[倍]はどれか。
1.1.5
2.2.0
3.2.5
4.3.0
5.3.5

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算・X線強度(蛍光量)E (77pm94、72pm88、66.70、65.69、63.69)$$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$・半影と拡大率 (77pm84、76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69) 半影の大きさH H = (M-1)×f   M:拡大率 f:焦点の大きさ 拡大率M  M = (a+b)/a   = 1+b/a  a:焦点被写体間距離 b:被写体受像面間距離 a+b:撮影距離・重積効果 (72am83) 2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある・接線効果 被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果被曝と散乱線 ・散乱線の多くなる因子 (68am84)「被写体の減弱係数:高い」「被写体の厚さ:厚い」「照射面積:広い」「管電圧:高い...

 

85 血管造影検査で患者の被ばく低減につながるのはどれか。
1.照射野を広くする。
2.透視時間を長くする。
3.幾何学的拡大透視を多用する。
4.透視時のパルスレートを下げる。
5.撮影時のフレームレートを上げる。

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算・X線強度(蛍光量)E (77pm94、72pm88、66.70、65.69、63.69)$$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$・半影と拡大率 (77pm84、76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69) 半影の大きさH H = (M-1)×f   M:拡大率 f:焦点の大きさ 拡大率M  M = (a+b)/a   = 1+b/a  a:焦点被写体間距離 b:被写体受像面間距離 a+b:撮影距離・重積効果 (72am83) 2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある・接線効果 被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果被曝と散乱線 ・散乱線の多くなる因子 (68am84)「被写体の減弱係数:高い」「被写体の厚さ:厚い」「照射面積:広い」「管電圧:高い...

 

86 X線撮影体位を示す。 撮影法で正しいのはどれか。

1.Lorenz〈ローレンツ〉法
2.Guthmann〈グースマン〉法
3.Anthonsen〈アントンセン〉法
4.Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法
5.Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法 

正答

四肢の単純撮影法
肩の撮影・肩関節 正面 (72pm91、67am85、62.73)・体位:上腕は自然に下垂し、機能的基本肢位とする 手掌は軽度回内(内旋)する・中心線:頭尾方向に20°で入射・肩正面・上腕骨 内(外)旋位撮影 鎖骨・肩峰・上腕骨の重なりが少なく描写する・肩関節 尾頭方向軸位撮影 肩甲骨関節面がほぼ接線となり、上腕骨頭と関節面の関係が明瞭に観察できる・中心線:外側から体軸方向に30~45°で入射する・肩関節 Yビュー撮影 肩峰角および上腕骨頭の観察・中心線:頭尾方向に20°で入射する・肩鎖関節 前後方向撮影・中心線:尾頭方向に10°で入射する・鎖骨 斜位撮影・中心線:頭尾方向か尾頭方向に20°で入射する・ストライカー法(肩関節半軸位):反復性肩関節脱臼に見られるHill-sachs損傷の観察・ウエストポイント法・肩甲骨 軸位撮影 (73pm86:肩甲骨軸位撮影)上腕の撮影・上腕骨 正面撮影・体位:上腕は下垂させ、体側から離し、少し外転する 肘関節は伸展しカセッテに対し平行にし、前額面を正面にする・上腕骨 側面撮影・体位:上腕骨は90°内旋し、肘関節を90°屈曲させ、ヒジテツの体勢とする肘...

 

87 胸部X線撮影で遠距離撮影を行う理由はどれか。
1.散乱線の減少
2.肩甲骨陰影の消失
3.呼吸停止時間の短縮
4.心臓陰影拡大の抑制
5.画像コントラストの向上

正答

胸腹部の単純撮影法
胸部立位正面撮影(77pm87、76pm92、75am86、65.85、61.71)(1) 撮影ポイント・撮影方向:PA(後前)方向(64.73) 目的:「心臓、鎖骨の拡大率を小さくする」 「肺野の観察領域を広げる」 「前胸部と受像面の密着が良い」 「腕のポジショニングにより肩甲骨を肺野からはずしやすい」・体位 (64.74、61.72) 肩の力を抜き、両手背部を下げ腰外部にあて、肘を前に出し、肩甲骨を肺野からはずす 基本的に吸気撮影 → 正確な心胸郭比を描出できる  (気管支異物の場合は呼気撮影が有効)    肺野の観察域を広げる   肺野のコントラストを上げる・X線中心 (64.74) 第6~7胸椎の高さで、検出器に垂直に入射する 位置合わせは隆椎の位置を確認し、照射野内に入るようにする(2)撮影条件 (71pm88、64.74、63.76、62.75)・管電圧:120~140kVの高管電圧撮影が主流(70am86) 目的:「各組織の濃度差を少なくして、気管支分岐部、心陰影、縦隔部陰影の観察を容易にする」 「被曝線量の低減のため」・撮影距離:190cm前後の遠距離 目的:「被写体が...

 

88 胃部X線造影検査で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.検査後は飲水を制限する。
2.胃小区の描出は二重造影で行う。
3.炭酸ガスを使用して胃を膨らませる。
4.硫酸バリウムの使用量は500mL程度である。
5.Brown〈ブラウン〉法による前処置を実施する。

正答

上部消化管造影検査
胃の造影検査(上部消化管造影) (77pm88、64.80、62.79、60.76) ・蠕動運動と胃液分泌の抑制のため鎮痙攣剤(抗コリン薬:副交感神経遮断のため)を筋肉注射する 胃泡には消泡剤を使用する・体位変換の目的:「胃粘液の除去」 「造影剤付着の向上」 「造影剤を広く薄く広げる」・撮影後処置:「水分を多量に取らせる」・胃の解剖学的構造 *ポイント 上部が背側方向、下部が腹側方向に傾いている 胃角部で下端となる・二重造影法(70pm89) 発泡剤(陰性造影剤)により胃壁を進展させ、胃小区を描出する方法背臥位正面(76pm85、73am83):胃角部を中心として、幽門部~前庭部の後壁(造影剤は穹窿部)(76pm85)背臥位第1斜位:胃体中・下部,胃角部,前庭部, 十二指腸球部 (造影剤は穹窿部)背臥位第2斜位 (60.77):胃体部,小湾,大湾を観察(造影剤は穹窿部,前庭部に振り分け)  半立位第二斜位 (Schatzki位)(74pm93,69pm89):噴門部・穹窿部の観察(69pm89)腹臥位正面(65.81):前庭部・胃角部の前壁  (65.81)左半立位像:穹窿部、噴門部の...

 

89 頭部CTで正しいのはどれか。
1.上肢を挙上させた体位とする。
2.白質のCT値は灰白質より高い。
3.スライスの基準線は耳垂直線とする。
4.perfusion CTによって脳循環動態を把握できる。
5.造影検査ではイオン性モノマー型造影剤を使用する。

正答

CT検査
CTの副作用 心臓ペースメーカの誤作動 (64pm69、62.69、60.68) 造影検査(70am88、65pm77、63.34、62pm81、60pm80)・造影剤注入方法(1) 固定法(2) テストインジェクション法(3) ボーラストラッキング法 :ROIのCT値が閾値を超えた時点より撮影を開始する方法  時間濃度曲線を作成して行う・穿刺部位:第一選択は肘静脈・前処置:検査当日の朝から絶食・投与量:体重当たりの造影剤の量を固定し、注入速度を変更するのが望ましい・造影剤投与後に静脈内への造影剤の残中を防ぐため、生理食塩水をボーラス注入する場合がある↓造影剤についてはこちら「対策ノート:造影剤」腹部ダイナミックCT(74am89、66pm76.86、65pm87) ボーラス投与(急速静注)で、複数回呼吸停止を行う 多相撮影を行う  単純相動脈相静脈相遅延相・肝臓ダイナミックCT (69pm90、65pm87、63.87、60pm84)・IVR-CT (CTAP、CTHA)            CTAP:経動脈性門脈造影CT                   上腸間膜動脈 → 腸の...

 

90 最も高いCT値を示すのはどれか。
1.脳
2.肺
3.乳 房
4.甲状腺
5.骨格筋

正答

CT画像 / 3D処理
CT画像 ・CT値 (77pm90、76pm91、72pm9、71pm74、70am11、69am10.pm8、67am86、66.78、65.50.pm77.pm83、64am19、64.pm50)$$CT値=\frac { μ_{ t }-μ_{ w } }{ μ_{ w } } ×1000$$ μt:組織の減弱係数    μw:水の減弱係数臓器・組織CT値臓器・組織CT値骨(皮質)>250灰白質40骨(髄質) 130白質25甲状腺70 脂肪-90肝60血液(凝固)80筋肉・脾・リンパ節45 血液(静脈)55膵40血漿27腎30 浸出液>18・FOV (66.22) CT画像の持つ有効視野で、検出器に依存する 円形の場合は直径、正方形の場合は一辺の長さで表される・ピクセルサイズ CT画像ではマトリックスサイズがほぼ一定なため、FOV/512で計算される・ウィンドウ機能 一般的な階調数は256階調(8bit)(1)ウィンドウ幅(WW):表示するCT値の幅 広い → 小さなCT値差の観察が困難 狭い → 濃淡表示できるCT値の幅が狭い(2)ウィンドウレベル(WL):ウィンドウの中央値 ...

 

91 足部のX線写真を示す。 破線で示すのはどれか。

1.MP関節
2.DIP関節
3.PIP関節
4.Chopart〈ショパール〉関節
5.Lisfranc〈リスフラン〉関節

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (77am43、73am87、71am56、69am53、60.3)眼窩 (70am52)・構成「前頭骨」「頬骨」「篩骨」「蝶形骨」「涙骨」「上顎骨」「口蓋骨」副鼻腔(75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81)・構成「前頭洞」「し骨洞」「上顎洞」「蝶形骨洞」 脊椎(77am90、70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4)頸椎(第一、二頸椎)・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・第1頸椎(環椎):椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす 上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く・第2頸椎(軸椎):歯突起を特徴とする 火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる 歯突起を軸として頭蓋を回旋する頸椎(第三~七頸椎)(74pm88)・椎体が小さい・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・ルシュカ関節:椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節・第5頚椎:喉頭隆起がある・第7頸椎:頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る 隆椎という胸椎・第3胸椎:「胸骨角」・第10胸椎:「剣状突起」・上肋骨、下肋骨窩、横突肋骨窩...

 

92 骨盤部のCT像を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

1.子 宮
2.精 巣
3.直 腸
4.膀 胱
5.卵 巣

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖腎臓・腎臓の構成(77pm53、76pm61、73pm16、72pm50、66.2) 皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ) ・皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管・髄質:ヘレンループ+遠位尿細管+集合管・ネフロン:腎小体と尿細管で構成 腎臓の構造上・機能上の単位・機能(64.10):「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」 「老廃物排出」 ・位置:右が下、左が上・重さ:130g×2・尿の生成(67am55、68pm55、62.16、60.10) 腎動脈 :腎静脈の後方に位置する   ↓ 腎血流量:1200ml/min  ↓  腎小体(糸球体からボーマン嚢へ) :血液をろ過し原尿にする  ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)  ↓ 原尿:100~150ml/min  ↓    150L/day  ↓                 近位尿細管(毛細血管へ) :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収  ↓ (能動輸送)  ↓             ヘレンループ(毛細血管へ) :水分(10~20%)の再吸収  ↓ ...

 

画像工学

93 あるデジタルX線画像システムで撮影したときの、単位面積1mm2当たりの平均入射X線量子数が1,000個で、出力画像のSNRは20であった。 このシステムのDQEの値はどれか。
1.0.2
2.0.3
3.0.4
4.0.5
5.0.6

正答

総合画像評価
ROC曲線解析(76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92) 主観的な総合画像評価法 ・ROC曲線を求める方法(1)評定手続き・評定確信度法:5段階のカテゴリーは良く用いられる・連続確信度法:カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する(2)二段階評価手続き Yes or Noの二通りの評価を行う・読影者間の能力差を評価できる     ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能・評定の難易度に影響されるROC曲線 (70am65)・縦軸:真陽性率(的中確率) ・横軸:偽陽性率(誤報確率)・ROC曲線下面積Az Az:0.5≦Az≦1.0    Azは大きいほど評価が良い 2択法では正答率と同等になる・刺激-反応行列 反応あり反応なし刺激ありTPFN刺激なしFPTN・評価の要素 (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92) ※(1)+(4)=1  (2)+(3)=1 以下、判定点xにおけるそれぞれの確率(1)真陽性率(T...

 

94 焦点検出器間距離を100cmから120cmに変え、その他の条件を同一としてX線撮影を実施した。 受像面のX線量の倍数で最も近い値はどれか。
1.0.69
2.0.83
3.1.20
4.1.44
5.2.00

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算・X線強度(蛍光量)E (77pm94、72pm88、66.70、65.69、63.69)$$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$・半影と拡大率 (77pm84、76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69) 半影の大きさH H = (M-1)×f   M:拡大率 f:焦点の大きさ 拡大率M  M = (a+b)/a   = 1+b/a  a:焦点被写体間距離 b:被写体受像面間距離 a+b:撮影距離・重積効果 (72am83) 2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある・接線効果 被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果被曝と散乱線 ・散乱線の多くなる因子 (68am84)「被写体の減弱係数:高い」「被写体の厚さ:厚い」「照射面積:広い」「管電圧:高い...

 

95 ROC解析で正しいのはどれか。
1.ROC曲線の横軸は真陽性率である。
2.ROC曲線下の面積の最大値は0.5である。
3.ROCの解析結果は物理的評価と一致する。
4.ROC曲線は信号コントラストの高低に影響されない。
5.ROC曲線間の統計的有意差検定にJackknife法が用いられる。

正答

総合画像評価
ROC曲線解析(76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92) 主観的な総合画像評価法 ・ROC曲線を求める方法(1)評定手続き・評定確信度法:5段階のカテゴリーは良く用いられる・連続確信度法:カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する(2)二段階評価手続き Yes or Noの二通りの評価を行う・読影者間の能力差を評価できる     ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能・評定の難易度に影響されるROC曲線 (70am65)・縦軸:真陽性率(的中確率) ・横軸:偽陽性率(誤報確率)・ROC曲線下面積Az Az:0.5≦Az≦1.0    Azは大きいほど評価が良い 2択法では正答率と同等になる・刺激-反応行列 反応あり反応なし刺激ありTPFN刺激なしFPTN・評価の要素 (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92) ※(1)+(4)=1  (2)+(3)=1 以下、判定点xにおけるそれぞれの確率(1)真陽性率(T...

 

放射線安全管理学

96 放射性物質を取り込んだ子どもに対する預託実効線量において、摂取した年齢からの評価期間で正しいのはどれか。
1.40歳まで
2.50歳まで
3.60歳まで
4.70歳まで
5.80歳まで

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義(77pm96、75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99)名称単位定義線量当量J・kg-1=Sv =(ある点における吸収線量)×(線質係数)★等価線量J・kg-1=Svある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量=Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数))★実効線量J・kg-1=Sv =Σ((等価線量)×(組織加重係数))預託等価線量 RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする預託実効線量 等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの摂取した放射能×実効線量係数実用量の単位と定義(73am99、71pm96)名称単位定義周辺線量当量Sv ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量方向性線量当量Sv 線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量個人線量当量Sv スラブファントムを用いて測定する人体上のある点における軟組織の深さdにおける線量当...

 

97 医療法施行規則の診療用放射線に係る安全管理体制で誤っているのはどれか。
1.医療放射線安全管理責任者を配置する。
2.診療用放射線の安全利用のための指針を策定する。
3.全身用X線CT診断装置の線量管理および線量記録を行う。
4.放射線の過剰被ばくその他の放射線診療に関する事例発生時の対応等に関する研修を行う。
5.放射線診療に従事する者に対する診療用放射線の安全利用のための研修を2年に1回行う。

正答

 難問認定
 令和2年の医療法改正に関する問題
 対策ノートは対応済みだったが、ちょっと難しい内容か

法改正について
診療放射線技師法 平成26年に「診療放射線技師法」の一部改正があり、これらを基に今後、過去問では対応できないであろう出題が予想されます 詳しくはこちら↓医療法施行規則 平成32年4月1日(令和2年)より、診療用放射線に係る安全管理について、医療法施行規則の一部を改正する省令が施行される・医療法施行規則 第1条の11 管理者が確保すべき安全管理の体制- 診療放射線に係る安全管理 (77pm97) ①診療用放射線の安全利用のための指針の策定 ②放射線診療に従事する者に対する診療用放射線の安全利用のための研修の実施  ③放射線診療を受ける者の当該放射線による被ばく線量の管理及び記録その他の診療用放射線の安全利用のための方策の実施 ③として以下の二つが規定される Ⅰ.医療被ばくの線量管理 Ⅱ.医療被ばくの線量記録 対象となる放射線診療機器等・CTエックス線装置・血管造影検査に用いる透視用エックス線装置・診療用放射性同位元素・陽電子断層撮影診療用放射性同位元素 線量管理については以下のことが求められる○関連学会等の策定したガイドライン等を参考に、被ばく線量の評価及び線量の適正化○医療被ばくの線量...

 

98 電離放射線障害防止規則で正しいのはどれか。
1.皮膚の等価線量は500mSv/月を超えないようにする。
2.眼の水晶体の等価線量は150mSv/年を超えないようにする。
3.妊娠可能な女性の実効線量は5mSv/3月を超えないようにする。
4.眼の水晶体の等価線量は6か月ごとに算定、記録および保存をする。
5.妊娠中の女性の腹部表面に受ける等価線量は2mSv/3月を超えないようにする。

正答

線量限度、線量測定 / 健康診断
医療法施行規則・RI規制法装備等及び場所の測定項目、測定対象及び回数のまとめ(74am100、70pm97)項目測定場所測定時期放射線の量「使用施設」「詰替施設」「(廃棄物)貯蔵施設」「廃棄施設」「管理区域境界」「事業所内の居住区域」「事業所の境界」(1)作業開始前(2)作業開始後 ①1か月以内に1回 ②密封RIまたは発生装置を固定し、  遮へい物が一定の場合は6か月に1回 ③下限数量1000倍以下の密封RI  のみの場合は6か月に1回汚染の状況「作業室」「廃棄作業室」「汚染検査室」「管理区域境界」場所の線量限度、濃度限度、密度限度(75am96、68am99pm97、66.97、63.97、62.96、61.96) 外部線量(実効線量) 空気・排気中濃度排水中濃度表面密度使用施設内の居住区域(人が常時立ち入る所)≦1mSv/週一週間平均濃度≦空気中濃度限度 ≦表面密度限度管理区域の境界≒管理区域の定義≦1.3mSv/3か月3ヵ月平均濃度≦1/10空気中濃度限度 ≦1/10表面密度限度病室 ≦1.3mSv/3か月   病院・診療所の居住区域≦250μSv/3か月   病院・診療所の敷地...

 

99 GM管式サーベイメータによる表面汚染検査で正しいのはどれか。
1.β線のエネルギーの測定ができる。
2.30cm/s程度で素早くプローブを走査する。
3.最初に時定数を短くして汚染箇所を特定する。
4.方向を問わず一定の感度で線を測定できる。
5.汚染防止のためプローブ全体をアルミニウムフィルタで保護する。

正答

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査サーベイメータ、測定機器(76pm98、74pm98、66.99、64.99、61.99)・β線の表面汚染:広口GM計数管・γ線の表面汚染:GM計数管、Si半導体検出器・手足の汚染:ハンドフットクロスモニタ・広範囲の測定:フロアモニタ・管理区域の空間線量率測定:NaIシンチレーション式サーベイメータ・漏洩線量測定:電離箱式サーベイメータ水中の放射性核種の濃度測定(1)測定法(72pm99、69pm98、61.99)・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法(2)希釈法による排水 (72pm100、69am100) 放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1表面汚染の濃度測定 (72am98、69pm99、68am99、65.1...

 

100 18Fを200MBq投与直後に患者から2mの距離で5分間、年間50回対応した放射線業務従事者の年間被ばく線量[μSv]に最も近いのはどれか。 ただし、18Fの実効線量率定数は0.14μSv・m2・MBq-1・h-1とする。
1. 30
2. 60
3.120
4.240
5.480

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義(77pm96、75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99)名称単位定義線量当量J・kg-1=Sv =(ある点における吸収線量)×(線質係数)★等価線量J・kg-1=Svある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量=Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数))★実効線量J・kg-1=Sv =Σ((等価線量)×(組織加重係数))預託等価線量 RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする預託実効線量 等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの摂取した放射能×実効線量係数実用量の単位と定義(73am99、71pm96)名称単位定義周辺線量当量Sv ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量方向性線量当量Sv 線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量個人線量当量Sv スラブファントムを用いて測定する人体上のある点における軟組織の深さdにおける線量当...

 

以上、第77回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 4問 2問 1問
午前2/2 8問 2問 0問
午後1/2 9問 3問 1問
午後2/2 1問 2問 0問
22問 9問 2問

*当サイト調べ

第77回診療放射線技師国家試験の目標点数は
167点前後
それ以上は取れなくて良い!

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第77回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください診療画像検査学1 JIS規格診断用MR装置用ファントムの構成部品を示す。  zに直交する面(xy面)の撮影で点検する項目はどれか。 1.均一性 2.空間分解能 3.スライス厚 4.幾何学的ひずみ5.画像コントラスト正答 第77回最初の問題で、いきなり無理問題 MRIのQAに関しては、JISによる日常点検項目の5項目は出題されたことはあるものの、ファントムが登場したことは無く、今回が初 そして初登場にしてはマニアックなファントムが出たと思う 普段MRI勤務の中の人も、このファントムをほぼ見たことがないということだったので、この問題に関しては一旦は解けなくても良いと思う 今後出題が続くようであれば、5項目すべてのファントムを覚える必要が出てきて少し難しいことになる ということで、とりあえず対策ノートは未対応2 MRIと関連事項の組合せで正しいのは...

第77回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 人体を構成する主要4大元素でないのはどれか。 1.塩 素 2.酸 素 3.水 素4.炭 素5.窒 素正答 52 上眼窩裂を通らないのはどれか。1.眼神経 2.視神経 3.外転神経4.滑車神経5.動眼神経正答 53 肺結核の主な感染経路はどれか。 1.空気感染 2.垂直感染3.接触感染4.飛沫感染5.媒介物感染正答54 手根管を通過する神経はどれか。 1.副神経 2.尺骨神経3.正中神経 4.橈骨神経 5.肋間神経正答 難問認定 難問というか、ほぼ無理問題だが、手根管の位置さえ知っていれば選択肢の神経の名前である程度絞れるのが優しさ と、思ったのだが、実は73am55で既出 まさかこの問題がもう一回出るとは思っていませんでした 2度出題されたので対策ノートは対応しました放射線生物学55 紫外線の特徴で正しいのはどれか。 1.D...

第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください診療画像検査学1 MRI 検査室の管理で正しいのはどれか。1.撮影室内の照明は蛍光灯を使用する。2.0.4 T 以下の装置では電波法の申請が不要である。3.永久磁石型装置では強制クエンチ用排気スイッチを設置する。4.電波シールドの設置目的は漏えい電波と外来電波の影響を防ぐためである。5.JIS 規格では漏えい磁場が 0.2 mT を超える領域に立入制限の境界線を引く。正答 今年(第77回)のMRI問題は難しい 今まで磁気シールドに関しては出題があったが、電波シールドが正答となるのは初だと思う その他の選択肢で消去法するのもきついので難問認定 対策ノートは対応済み2 脳卒中が疑われる場合の MRI の撮影順で適切なのはどれか。1.MRA→ 拡散強調像 →FLAIR 像 →T2 強調像 →T1 強調像 →T2*強調像2.T1 強調像 →T2 強調...

第77回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 白血球で無顆粒球はどれか。2つ選べ。1.単 球 2.好酸球 3.好中球 4.好塩基球5.リンパ球正答52 職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。1.タール取扱従事者    前立腺癌 2.蛍光塗料取扱従事者   肺 癌3.ベンゼン取扱従事者   悪性リンパ腫 4.アスベスト取扱従事者  悪性胸膜中皮腫 5.電離放射線作業従事者  白内障正答53 腎臓で血液のろ過を行うのはどれか。1.糸球体 2.腎 盂 3.腎静脈 4.尿 管 5.尿細管正答54 肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。 1.右心室 2.左心室 3.大動脈 4.肺静脈 5.肺動脈正答放射線生物学55 電離放射線の細胞に対する作用で正しいのはどれか。 1.間接作用は低温で増強される。2.高LETでは直接作用が主である。3.二重鎖切断が起きた...

 

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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