消化器系 正常解剖

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消化液とその作用

(74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9)

消化液(pH)分泌腺作用場所★酵素名加水分解作用
唾液
(6~7)
1~1.5L/day
唾液腺口腔 プチアリン
(アミラーゼ)
デンプン→麦芽糖
★胃液
(1~2)
3L/day 
胃腺内因子、塩酸、ガストリン、
レンニン、ペプシン
リパーゼ、ペプシノーゲン
蛋白質と脂肪の分解
食物の殺菌、胃粘膜の保護
★膵液
(6.7~8)
1.5L/day
膵臓小腸トリプシン、マルターゼ
キモトリプシン
ペプチターゼ
ステアプシン(リパーゼ)
アミロプシン(アミラーゼ) 
ポリペプチドとアミノ酸
脂肪、デンプン、デキストリン
麦芽糖などの分解
腸液
(5~8)
2.4L/day 
腸腺
十二指腸
小腸ペプチターゼ(エレプシン)
マルターゼ、サッカラーゼ、
ラクターゼ
ポリペプチドと麦芽糖、
ショ糖、乳糖などの分解
胆汁
(6.9~8.6)
0.5L/day 
肝臓小腸 酵素なし脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする
脂肪酸と結合して吸収されやすくする
蛋白質を凝固させ分解されやすくする

 

  腹部臓器

・腹腔内臓器

:腹膜に覆われており、間膜を有する
(66.3、63.7、61.25) 
肝臓」「胆嚢」「脾臓」「
小腸(空腸、回腸)」「虫垂
横行結腸」「S状結腸」「卵巣」「卵管

・後腹膜腔

:腹腔の背側に位置する 
(74am51、73pm52、71am51、70pm54、64.9)
 後腹壁の壁側腹膜より後方に位置する臓器で、腹膜により後腹壁に固定されている
 この部位の臓器に炎症が起こると腰背部痛が起こりやすい
上行結腸」「下行結腸」「腎臓
副腎」「十二指腸」「腹大動脈
膵臓」「下大静脈」「尿管」「胸管」

各縦隔の存在器官・好発疾患

(73am64、72am87、71pm56、67pm51、66.9、65.18、62.22、61.6)

 存在器官好発疾患
上縦隔「胸腺」「気管」「食道」
「大動脈弓」「奇静脈」
「甲状腺腫」
「悪性リンパ腫」
後縦隔「食道」「奇静脈」
「下行大動脈」「胸管」
「神経原性腫瘍(神経○○、褐色細胞腫)」
前縦隔「胸腺」「胸腺腫」「奇形腫」
「悪性リンパ腫」
中縦隔「気管支」「心臓」「肺動静脈」
「上行大動脈」「上大静脈」
「気管支嚢胞」「サルコイドーシス」
「悪性リンパ腫」

消化器系臓器の順路

 (60.8)
・食道
 → 
  → 十二指腸
   → 空腸 → 回腸 → 盲腸
    → 上行結腸 → 横行結腸
      → 下行結腸 → S状結腸
      → 直腸
*消化器は基本的に漿膜により境界されるが
「胸部食道」「上部結腸」「直腸」は外膜によって境界される

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腹部CT画像

(75pm93、73pm93、70pm93、69pm90、68am92、65pm87、64.86、63.86.87、62.86、60.84)


(70pm93、63.86.87、64pm86:腹部CT)

 (69am50、68am55)
 最も腹側に位置する消化器官

・胃壁の構造(75pm52)

十二指腸

 (71am58、68am55)
・上部
:胃の幽門口に続き、先頭は球部と呼ばれる

・下行部
副膵管、ファータ―乳頭(主膵管+総胆管)が開口する

・水平部
:左へ向かう

・上行部
:空腸へ移行する

小腸

 十二指腸(25cm)+空腸+回腸 

・長さ:6m

・2糖類(マルトース、スクロース、ラクトース)は分解して吸収
・単糖類(グルコース、フルクトース)はそのまま吸収
・ケルクリングひだは空腸に顕著に見られる

大腸

 盲腸+結腸+直腸(71am59、64pm84、60.78)
・長さ:1.6m 

・ハウストラ
:結腸を外側からみたときに、繰り返し並んでいる、たくさんの大きなふくらみのこと

・半月ひだ
:横走する溝に相当する部分の大腸内腔側の2本の結腸ひもを結ぶひだ

・直腸膨大部
:直腸の肛門前にある部位で、フンを一時的に貯蔵する

・肛門管
:直腸と肛門を結ぶ管で、3cm程度

(75am58、73am61、66.11)
・重さ:1400g
・機能 
①血糖値の調節
:血糖値(高)
 → ブドウ糖⇒グリコーゲン(肝臓内に蓄える) .

 血糖値(低)
 → グリコーゲン⇒ブドウ糖(血液中に放出)

②胆汁を分泌
:外分泌腺
 肝細胞で生成量:600~1,200mL/day  

③脂肪代謝
:脂肪酸の分解、コレステロールの生成

④血漿蛋白の合成
:アルブミン、フィブリノーゲンの生成

⑤尿素の合成
:オルニチン回路により不要のアミノ酸を分解して尿素を合成

⑥解毒作用
:血液中の有毒物質を分解し、胆汁中へ排泄

⑦その他
:アルブミンの血液凝固に関与、造血・壊血作用、血液の貯蔵
 ビタミンの貯蔵、ホルモンの不活性化、ヘパリン(肝臓ホルモン)の生成など

・区分

:計8葉 (1+左3+右4) (63.6)
 右葉と左葉の境界:カントリー線(中肝静脈)
 右葉の区分け(前後):右肝静脈    
 左葉の区分け(内外):肝鎌状間膜

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胆嚢

(74am15)
・分泌量
:500~1000mL/day

脾臓

 (66.11、62.6)
・重さ:150g
・長さ:10cm
・幅:6cm
・厚さ:3cm 
・色:暗赤色

★位置
:腹腔の左上部
 上、後面は横隔膜、前面は胃底に接する

・構造
:赤色髄(赤血球に満ちて暗赤色を呈する、血液の貯蔵場所)と
 自色髄(白いリンパ組織の部分)からなる

★働き
a)赤血球の破壊
:胎生期:赤血球を生成
 生後:古い赤血球の破壊

b)抗菌・抗異物作用
:血液中にまぎれ込んだ異物や細菌などを食作用により処理すると同時に,必要に応じてγグロブリン(生体防御のための抗体)産生を行う

c)血液の貯蔵
:蓄えた血液を出血時に動員

d)リンパ球の産生・貯蔵

e)内分泌作用
:スプレニン(血液凝固に関係するホルモン)を分泌

膵臓

(70am50、69pm22)
・長さ:15cm 
・働き
 消化作用:消化酵素により栄養素を分解
 内分泌作用:インスリンとグルカゴンにより、血糖値を調整する

・頭部:ファータ乳頭に下向きで接する   
・尾部:脾臓に上向きで接する

副腎

 (66.2)
・位置
左右の腎臓の上

・形状
5g前後
 数cm程度の扁平な半月状
 皮質と髄質で構成される

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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