Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学

Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 MRI

MRI装置 計算ドリル

共鳴周波数 問1  3.0TのMRI装置における水素原子核の共鳴周波数[MHz]はいくつか  ただし、1.5Tでの水素原子核の共鳴周波数は64MHzとする 答え歳差運動の共鳴周波数 f=(γ・B0)/2π ω=γ・B0 γ:磁気回転比 B0:静磁場の強さ   磁束密度   コイルに流れる電流に比例して大きくなる 1.5Tで64MHzなので、3.0Tでは×2で128MHzになる 解説ラーモアの式を使った問題だが、単純に比例の関係なので難しく考える必要はない 磁気回転比を64/1.5≒42.6として、3倍しても良いが 問2  3TのMRI装置における脂肪と水の共鳴周波数差[Hz]はいくつか  ただし、1Hの磁器回転比は42.6MHz/Tとする 答え水と脂肪の共鳴周波数差=3.5PPM 3Tの場合の共鳴周波数差[Hz] =3.5×42.6MHz/T×3T =447.3Hz 解説ラーモアの式とは別に、水と脂肪の共鳴周波数差3.5PPMが出てこないと解けない問題 ただし、それさえ覚えており、式の使い方を知っていれば解ける 少し難しいかもしれないが、解けても良い問題 ちなみに、ppmとは百万分率の...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 超音波 眼底

超音波装置 計算ドリル

ドプラ法 (72am9,69pm13) 問1  5MHzの超音波が生体組織を伝播するときの波長[mm]はいくつか  ただし、生体組織の伝播速度は1500m/sとする 答え 波長[mm]=1500m/s÷(5×106 s-1)=0.3mm   解説 基本的な超音波の伝播に関する問題  特に公式等が必要なわけでもなく、問題中に出てきているものの単位を揃えるだけで答えにたどり着ける  唯一あるとすればHzの単位がs-1であることさえ分かれば良い 問2  ドプラ法において、送信周波数5MHz、ドプラシフト周波数1kHz、音速1500m/s、超音波入射方向と血管走行方向のなす角度が60度の時の血流速度[cm/s]はどれか 答え受信した周波数F1 F1 = F0 + Fd v:流速 c:音速  Fd:ドプラシフト周波数 θ:プローブと血流のなす角 v=(Fd/F0)×c/2cosθ  =(1/5000)×1500  =0.3m/s  =30cm/s 解説ドプラ法における血流速度を求める計算 式の変換が面倒で、かつ式も多少複雑 余裕があれば覚えておいても良いか 問3  血流方向に対して60度で超音波...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 CT

CT装置 計算ドリル 

CT値の計算 (72pm9, 70am11,69pm8) 問1  X線の減弱係数が水の1.2倍である組織のCT値[HU]はいくつか 答えCT値= (μt-μw)/μw ×1000 μt:組織の減弱係数   μw:水の減弱係数 CT値 = (1.2-1)/1 ×1000 = 200   解説 一番単純な形の問題  この他にも文章問題でCT値が何を基準としているか、などの問題も出題されている  また、今回はストレートにCTが穴埋めになっているが、このままではなく減弱係数を穴埋めにする場合もある 問2  CT値が85HUである組織の減弱係数μaと、CT値が10HUである組織の減弱係数μbの比μa/μbはいくつか 答えCT値= (μt-μw)/μw ×1000 より μt=μw(1+CT値/1000) 比をとると μa/μb=(1+85/1000)/(1-10/1000)≒1.07 解説CT値の式を変形させて、かつ比をとる問題 覚えることは増えないが、式の変形に時間を取られると少しやっかいになってしまう 実際に出題された問題では、選択肢5つのスケールがだいぶ違うので大雑把な計算で選択肢は絞れる...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 X線

X線装置 計算ドリル 

コンデンサ式高電圧装置 (73pm11,64.54) 問1  容量0.5μFのコンデンサ式X線装置において、充電電圧80kVで10mAs放出した時の波尾切断電圧[kV]はいくつか 答え放電電荷量mAs=C×(Vc-Vd) C:静電容量 Vc:充電電圧 Vd:波尾切断電圧 Vd=Vc‐mAs/C  =80‐10/0.5 =60 解説 コンデンサ式X線装置の計算問題  基本的には左辺に放電電荷量をとると右辺の変数が3つになり、どこが問われるのかはわからないが、過去問的には波尾切断電圧が問われているので式を変形しなければならない  式の形だけではなく、の中の単位も覚えてないと間違えうるので注意が必要   X線管入力の動作特性 (72am12,71am9,67pm6) 問1  三相12ピーク整流装置で、撮影管電圧100kV、管電流1000mAのときの電力はいくつか 答えP:X線管入力  P = U×I×f×10-3  U:管電圧,ピーク値で表される I:管電流,平均値で表される f:管電圧のリプル百分率によって定まる定数 f=1.0:リプル百分率が10%以下の場合  (インバータ式, 定電圧形...
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