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その他重要知識

診療放射線技師国家試験の過去問

診療放射線技師国家試験の過去問は厚生労働省のホームページにて公開されています  以下にリンクを貼って置きますので、ぜひダウンロードしてご利用ください  全て無料で、PDF形式で公開されています  午前、午後に分かれ、別冊もあるので画像問題も高画質で見ることが出来ます  正答も同様に公開されているので、併せてご利用いただくのが良いかと思います NEW!! 第75回診療放射線技師国家試験問題および正答について  この年度(2022年度)に診療放射線技師国家試験の改善報告書が公開され、令和7年(第77回)から試験内容の変更が行われることが発表された  よって、現行の制度で試験が行われるのはあと1回、今年度(2023年度)で終わりとなる 第74回診療放射線技師国家試験問題および正答について 第73回診療放射線技師国家試験問題および正答について 第72回診療放射線技師国家試験問題および正答について 平成26年に法改正した問題が新しく出始める 第71回診療放射線技師国家試験問題および正答について 第70回診療放射線技師国家試験問題および正答について 第69回診療放射線技師国家試験問題および正答につ...
Ⅸ.放射線物理学

荷電粒子と物質の相互作用

相互作用の種類  (72pm72、71am78) 相互作用  相互作用の相手 電子のエネルギー 発生するもの 弾性散乱 原子(核) 不変 なし 衝突損失(電離,励起) 軌道電子 減少  特性X線,オージェ電子 放射損失 原子核 減少 制動X線 チェレンコフ効果 原子 減少  青色光 ・弾性散乱  衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱 *ラザフォード散乱 :ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱 ・非弾性散乱  衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱 ・制動放射 (63.45)  荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象 ・電子対消滅 (67am72)  陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象 ・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48)  荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視...
Ⅸ.放射線物理学

光子と物質の相互作用

光子と物質の相互作用 (74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用 反応相手 光子のエネルギー 二次電子 トムソン散乱 自由電子 不変 なし レイリー散乱 軌道電子 不変 なし 光電効果 軌道電子 消滅  光電子 コンプトン散乱 自由電子、最外殻電子 散乱 反跳電子 電子対生成 原子核 消滅  原子、陽電子 三電子生成 軌道電子 消滅  原子、陽電子 光核反応 原子核  消滅  なし 弾性散乱  (69pm71) ・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱  自由電子との相互作用  光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する ・レイリー散乱(干渉性散乱)  軌道電子との相互作用    光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する 光電効果 (75pm72、68am72) ・光子のエネルギーEe  Ee=Er‐Eb     Er:光子のエネルギー   Eb:軌道電子のエネルギー ・光電子エネルギー   K殻光電子<L殻光電子 ・吸収端 (71pm73、63.46)  光子のエネルギーが各殻の軌道電子放出に必要なエネルギーを上...
Ⅻ.X線撮影技術学

X線撮影の基礎

写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積:広い」 「管...
Ⅴ.放射線治療技術学

線量計測 / 標準計測法12

線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量測定で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...
Ⅳ.核医学検査技術学

SPECT / PET

SPECT SPECTのデータ収集  (75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chang,CT法など)  容易 (ブランクスキャン&トランスミッションスキャン) 2核種同時収...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 X線

X線源装置 ― X線管装置

X線発生装置  ├― X線源装置 |  └―― X線管装置 + 照射野限定器 | ├― X線用高電圧ケーブル | └― X線高電圧装置    └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置 X線源装置 X線管の構造 ・固定陽極X線管  陽極が固定された構造  →  熱容量が小さい  歯科用・携帯形などの小容量X線装置に使用され、焦点外X線の発生が少ない ・回転陽極X線管 (73pm6)  陽極が回転する構造  → 熱容量が大きい ①ガラスバルブ :真空の維持、高電圧の絶縁と耐高温性材質  → 硼珪酸硬質ガラス ②陰極(フィラメント、集束電極) :加熱電流で高温にして熱電子を発生、熱電子を細いビームに絞る ③ターゲット :傘形で焦点面の材質はタングステン  →  高原子番号、高融点3450℃ ④陽極回転子(ロータ) :誘導電動機の原理でターゲットを高速回転させる ・格子制御系X線管  グリッド電極により高電圧型でX線を開閉できる  コンデンサ式X線装置と組み合わせて使用  管電流を制御する格子電極をもつ *暗電流(67pm5) :格子電極をすり抜けた熱電子ビームのこと 実焦点と実効焦点  (7...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 X線

X線高電圧装置 - インバータ式 / 制御装置

X線発生装置  ├― X線源装置 |  └―― X線管装置 + 照射野限定器 | ├― X線用高電圧ケーブル | └― X線高電圧装置    └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置 X線高電圧装置 インバータ式高電圧装置 インバータ式高電圧装置の分類  (61.9) ・変圧器形  据置形(出力30~100kW)  :電源設備からX線照射エネルギーを供給する ・エネルギー蓄積形  コンデンサエネルギー蓄積形  :胃部・胸部集団検診に用いる間接撮影用装置    電池エネルギー蓄積形(移動形)  :出力15kW程度 インバータ式高電圧装置の特徴 (72am8、71am10、70pm7、69am6、69pm6、68am5、67am6、64.13、64.14、63.9、62.13、60.14) 1,X線照射中に交流電力を直流電力に変換してから高周波交流電力に変換して、高電圧を得る → 出力の調節 2,単相電源でも3相(12ピーク形)装置と同等のX線出力が得られる  インバータ式装置では単相、3相、コンデンサ式、直流電源などに関わらず、低いリプル百分率が得られる  → 軟線成分が少なく、大出力の...
Ⅱ.Ⅲ.診療画像機器/検査学 X線

X線画像装置

CR装置 (75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92) ・CR装置の動作  IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う  リアルタイムでの観察はできない  撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる  撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用  両面集光方式では発光の検出効率が向上する ・CR装置の読取り装置構成部品 (73pm10、65.14、62.19) ・イメージングプレート (73am8) ・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物  X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体 ・二次励起光を照射すると青紫色に発光する ・消去光(白色光)によってくり返し使用可能 ・有効発光時間:2~3µs FPD装置  (62.20、61.19)  ...
XⅢ.画像工学

入出力特性(コントラスト)

入出力特性(コントラスト) ・コントラスト  =フィルムコントラスト×被写体コントラスト ・フィルムコントラスト :ガンマであり、特性曲線に依存する ・被写体コントラスト :logE1-logE2  「管電圧」「被写体厚」「減弱係数」「照射野」に左右される ・コントラスト分解能 :デジタル系>増感紙フィルム系 特性曲線 (72am95pm46、63.88) ・ディスプレイの特性曲線  縦軸:輝度 (単位:Cd/mm2)  横軸:画素値 ・オーバーオール特性曲線    縦軸:最終出力値(ディスプレイでは輝度)   横軸:相対X線強度の常用対数 ・検出器自体の特性曲線  縦軸:X線量    横軸:発光量または電圧など 得られる情報  (69am47、64.92、63.95、60.93) 1、最低濃度(Dmin:かぶり濃度+ベース濃度) 2、フィルムコントラスト(ガンマ)    3、寛容度(ラチチュード)  ≒ ダイナミックレンジ 4、最高濃度(Dmax)平均        5、階調度(グラディエントG) 6、相対感度   *相対感度は二つの特性曲線より求める *コントラスト、ガンマ、階調度...
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