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その他重要知識

診療放射線技師国家試験の過去問

診療放射線技師国家試験の過去問は厚生労働省のホームページにて公開されています 以下にリンクを貼って置きますので、ぜひダウンロードしてご利用ください 全て無料で、PDF形式で公開されています 午前、午後に分かれ、別冊もあるので画像問題も高画質で見ることが出来ます 正答も同様に公開されているので、併せてご利用いただくのが良いかと思いますNEW!! 第77回診療放射線技師国家試験問題および正答について 新制度に変わり、初の国家試験 予告されていた試験範囲と配点とは大筋では同じだが、微妙に違うのはいつもの国家試験クオリティなのか 次回の試験でまた少し出題順や配点が多少変わりそうな気配第76回診療放射線技師国家試験問題および正答について 現行の制度で行われた最後の試験 次回(第77回)からは試験内容に変更があるので注意が必要第75回診療放射線技師国家試験問題および正答について この年度(2023年度)に診療放射線技師国家試験の改善報告書が公開され、令和7年(第77回)から試験内容の変更が行われることが発表された よって、現行の制度で試験が行われるのはあと1回、2024年度試験で終わりとなる第74...
放射線物理学

荷電粒子と物質の相互作用

相互作用の種類 (72pm72、71am78)相互作用 相互作用の相手電子のエネルギー発生するもの弾性散乱原子(核)不変なし衝突損失(電離,励起)軌道電子減少 特性X線,オージェ電子放射損失原子核減少制動X線チェレンコフ効果原子減少 青色光・弾性散乱 衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱*ラザフォード散乱:ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱・非弾性散乱 衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱・制動放射 (63.45) 荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象・電子対消滅 (67am72) 陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48) 荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視光(青色)が放出される現象 屈折率nの大きい物質で発生する 発生時...
放射線物理学

光子と物質の相互作用

光子と物質の相互作用(76pm71、74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用反応相手光子のエネルギー二次電子トムソン散乱自由電子不変なしレイリー散乱軌道電子不変なし光電効果軌道電子消滅 光電子コンプトン散乱自由電子、最外殻電子散乱反跳電子電子対生成原子核消滅 原子、陽電子三電子生成軌道電子消滅 原子、陽電子光核反応原子核 消滅 なし弾性散乱 (69pm71)・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱 自由電子との相互作用 光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する・レイリー散乱(干渉性散乱) 軌道電子との相互作用   光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する光電効果(77pm61、75pm72、68am72) 原子核のまわりを回る束縛電子や, 金属の中で自由に動きまわる電子が, 入射した光子のエネルギーの大部分を吸収し, その系から飛び出せるだけのエネルギーを持ったときに生じる現象・光子のエネルギーEe Ee=Er‐Eb    Er:光子のエネルギー  Eb:軌道電子のエネルギー・光電子エネルギー  K殻光電子<L殻...
エックス線撮影技術学

X線撮影の基礎

写真効果、撮影条件計算・X線強度(蛍光量)E (77pm94、72pm88、66.70、65.69、63.69)$$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$・半影と拡大率 (77pm84、76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69) 半影の大きさH H = (M-1)×f   M:拡大率 f:焦点の大きさ 拡大率M  M = (a+b)/a   = 1+b/a  a:焦点被写体間距離 b:被写体受像面間距離 a+b:撮影距離・重積効果 (72am83) 2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある・接線効果 被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果被曝と散乱線 ・散乱線の多くなる因子 (68am84)「被写体の減弱係数:高い」「被写体の厚さ:厚い」「照射面積:広い」「管電圧:高い...
対策ノート

線量測定/標準計測法12

線量測定の種類・絶対(線量)測定:その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する 水吸収線量計測など・相対(線量)測定:基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する PDDやOCRなど絶対線量計測で用いる線量計円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器(71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)  主にX線の測定に用いられる ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる 電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける (小型円筒形の場合は無視できる)・基準点 幾何学的中心:光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測 線量計の幾何学的な中心を基準点とする 半径変位法(0.6rcyl):光子線の相対線量測定 幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする 半径変位法(0.5rcyl):R50≧4.0cm2の電子線の測定 幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする 平行平板形電離箱検出器 (71pm83) 主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の使用が推奨される 電子線の測定の場合,全擾乱補正係数Pq...
核医学診療技術学

SPECT / PET

SPECTSPECTのデータ収集 (76pm29、75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58)・収集機構 感度:連続回転収集>ステップ収集 円軌道回転: 体近接軌道収集:空間分解能が良い・収集角度:360°が基本で定量性が高い  サンプリング間隔は5~6°・ピクセルサイズ(マトリクスサイズに反比例) (62.55) 十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる ピクセルサイズ:小  → SN比:「低下」    空間分解能:「高」    コントラスト:「低下」SPECTとPETの比較 (71pm32、65.55)性能SPECT PET定量性良優空間分解能 低い(15~20mm) 高い(3~5mm)吸収補正やや難(Sorenson,Chang,CT法など) 容易(ブランクスキャン&トランスミッションスキャン)2核種同時収集可能不可能(511keV一定)検査室の遮蔽容易(低いガンマ線のエネルギー)  困難(高い消滅放射線エネルギー)PET(75am32)...
エックス線撮影機器学

X線源装置 ― X線管装置

X線発生装置 ├― X線源装置|  └―― X線管装置 + 照射野限定器|├― X線用高電圧ケーブル|└― X線高電圧装置   └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置X線源装置X線管の構造・固定陽極X線管 陽極が固定された構造  →  熱容量が小さい 歯科用・携帯形などの小容量X線装置に使用され、焦点外X線の発生が少ない・回転陽極X線管(73pm6) 陽極が回転する構造 → 熱容量が大きい①ガラスバルブ:真空の維持、高電圧の絶縁と耐高温性材質 → 硼珪酸硬質ガラス②陰極(フィラメント、集束電極):加熱電流で高温にして熱電子を発生、熱電子を細いビームに絞る③ターゲット:傘形で焦点面の材質はタングステン →  高原子番号、高融点3450℃④陽極回転子(ロータ):誘導電動機の原理でターゲットを高速回転させる ・格子制御系X線管 グリッド電極により高電圧型でX線を開閉できる コンデンサ式X線装置と組み合わせて使用 管電流を制御する格子電極をもつ*暗電流(67pm5):格子電極をすり抜けた熱電子ビームのこと実焦点と実効焦点 (77am75、72pm7、66.10、61.11、60.10) (実...
エックス線撮影機器学

X線高電圧装置 - インバータ式 / 制御装置

X線発生装置 ├― X線源装置|  └―― X線管装置 + 照射野限定器|├― X線用高電圧ケーブル|└― X線高電圧装置   └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置X線高電圧装置インバータ式高電圧装置インバータ式高電圧装置の分類 (61.9)・変圧器形 据置形(出力30~100kW) :電源設備からX線照射エネルギーを供給する・エネルギー蓄積形 コンデンサエネルギー蓄積形 :胃部・胸部集団検診に用いる間接撮影用装置  電池エネルギー蓄積形(移動形) :出力15kW程度インバータ式高電圧装置の特徴(77pm75、72am8、71am10、70pm7、69am6、69pm6、68am5、67am6、64.13、64.14、63.9、62.13、60.14)1,X線照射中に交流電力を直流電力に変換してから高周波交流電力に変換して、高電圧を得る→ 出力の調節2,単相電源でも3相(12ピーク形)装置と同等のX線出力が得られる インバータ式装置では単相、3相、コンデンサ式、直流電源などに関わらず、低いリプル百分率が得られる → 軟線成分が少なく、大出力のX線が得られる3,電源位相に関係なくX線...
エックス線撮影機器学

X線画像装置

CR装置(75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92)・CR装置の動作 IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う リアルタイムでの観察はできない 撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる 撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用 両面集光方式では発光の検出効率が向上する・CR装置の読取り装置構成部品(73pm10、65.14、62.19)・イメージングプレート(73am8)・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物 X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体・二次励起光を照射すると青紫色に発光する・消去光(白色光)によってくり返し使用可能・有効発光時間:2~3µsFPD装置 (77am77.pm74、76pm9、62.20、61.19) 半...
対策ノート

入出力特性(コントラスト)

入出力特性(コントラスト)・コントラスト =フィルムコントラスト×被写体コントラスト・フィルムコントラスト:ガンマであり、特性曲線に依存する・被写体コントラスト:logE1-logE2 「管電圧」「被写体厚」「減弱係数」「照射野」に左右される・コントラスト分解能:デジタル系>増感紙フィルム系特性曲線(72am95pm46、63.88)・ディスプレイの特性曲線 縦軸:輝度 (単位:Cd/mm2) 横軸:画素値・オーバーオール特性曲線   縦軸:最終出力値(ディスプレイでは輝度)  横軸:相対X線強度の常用対数・検出器自体の特性曲線 縦軸:X線量   横軸:発光量または電圧など得られる情報 (69am47、64.92、63.95、60.93)1、最低濃度(Dmin:かぶり濃度+ベース濃度)2、フィルムコントラスト(ガンマ)   3、寛容度(ラチチュード) ≒ ダイナミックレンジ4、最高濃度(Dmax)平均       5、階調度(グラディエントG) 6、相対感度  *相対感度は二つの特性曲線より求める*コントラスト、ガンマ、階調度、グラディエントGはほぼ意味が同じで、寛容度によって相反する...
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