ドプラ法
ドプラ法の周波数
(74pm13、72am9pm11、69pm13)
受信した周波数F1
F1 = F0+ (2×v×cosθ)/c ×F0
v:流速 c:音速 Fd:ドプラシフト周波数
θ:プローブと血流のなす角
(θ=90°でドプラ偏位周波数が0となり検出されない)
→ ビームに直交な流れは検出できない

(76pm14)
連続波ドプラ法
別々の振動子で連続波の送受信し、位置情報がなく、高速な血流の波形や数値を得られる
パルスドプラ法
一つの振動子でパルス波を送受信し, 位置情報があり、低速な血流の波形や数値を得られる
カラーフローマッピング法(CFM)
一つの振動子でパルス波を送受信し、多数の点のそれぞれの平均速度を色で、Bモード画像に重ねて表示する
目的に応じた速度レンジの設定が必要で、折り返し現象が起きてしまう
複数の速度の血流を同時評価可能
プローブ表面に平行な(超音波ビームに直行)流れは着色できない
・カラードプラフィルタ
:組織などの不要な信号を除き、血流の信号を描出する
・表示方法(75am7)
①速度表示
:腹部などの遅い血流の検査に用いる
プローブに近づく流れを赤系、プローブから遠のく流れを青系によって色相の変化で表す
②速度分散表示
:循環器検査(弁逆流など速い流れの異常)に用いる
プローブに近づく流れを赤系、プローブから遠のく流れを青系の明るさ(明度)で表す
速度成分の乱れ(分散)を緑で加色する
③パワー表示(パワードプラ法)
:腹部などの血管の存在や走行の観察に用いる
信号の強さを赤系色の色相や色の明度または、彩度の変化で表す
流れの方向を表示する場合と、しない場合がある
速度成分は表示していない
角度依存性が少なく、直角に近くとも表示できる。
遅い血流でも明るく表示される。
・特徴
:「折り返しがない」
「Bモードと重ねて表示できる」
「ドプラ信号強度がわかる」
「感度:パワードプラ>カラードプラ」
「角度依存性:カラードプラ>パワードプラ」
非線形信号映像法
:高調波(Harmonic)成分を分離して映像化する手法
・ティッシュハーモニックイメージング(Tissue harmonic imaging:THI)
基本波成分をフィルタなどで除去し、ハーモニック成分の中で最も強度のある2次高調波を使用する
ビームの中心部分を用いて映像化することになるため、細いビームによる画像ができる
サイドローブの影響が少ない画像が得られ、肋骨などのアーチファクトが軽減する
・コントラストハーモニックイメージング(Contrast harmonic imaging:CHI)
(68pm18、60.33)
超音波造影剤からの散乱信号に含まれる高調波成分を検出し映像化する手法
造影剤は気泡を含有し、その気泡からは強い反射エコーが得られるので、信号を増強する効果がある
超音波によって気泡が破壊されるとさらに強い高調波が発生する
造影効果は気泡が通過可能な血管において見られる
*造影剤の特性
:「人体に無害」
「十分な信号強度を得られる程度の音波の散乱を起こす」
「肺や毛細血管を容易に通過し、特定臓器に溜まっても安定する」
「血管内での寿命が超音波に十分な時間である」
・低音圧系造影剤の撮像
(73am18、63.36、61.45)
主に肝臓、乳腺で使用
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