肺血流(末梢循環動態)シンチグラフィ
(75pm34、74am30、72am29、64.53、63.52、61.62、60.51)
・薬剤
:「99mTc-MAA」
・集積機序
(76am31、70am32、69pm31、68am32)
10~100μmの微粒子で、肺の毛細血管に捕捉され、毛細管トラップ法によって血流量が測定可能
血栓は全体の0.1%以下の毛細血管で起こり、半減期3~8時間程度で分解するので問題ない
投与時の体位によって集積の分布が変わる
・診断
脳に高集積
:右左シャントの疑い
葉間に一致した細い帯状の欠損像
:「多発性微小肺塞栓」「胸水貯留」「胸膜肥厚」「肺水腫」
その他適応
:「閉塞性肺疾患」「肺高血圧症」「肺がん」「肺血栓塞栓症」
肺(吸入)換気シンチグラフィ
(76am32、66.63、64.63)
・薬剤
:「133Xe」
「81mKr-ガス(81Rbジェネレータ)」
→ 不活性放射性ガス
・81mKrの特徴
(70am29、61.61)
負荷検査や繰り返し検査が適しており、6方向の多方向から撮像する
連続吸入法では平衡相つまり「換気分布」の評価が主である
閉鎖回路は不要
・133Xeの特徴
洗い出し検査に適しており、撮像は背面より座位で行う
吸入相、平衡相、洗い出し相に分けられる
「換気分布」「肺容量分布」「洗い出し相」の評価が可能である
閉鎖回路が必要
・診断
(60.62)
肺血流シンチと組み合わせ、V・Qミスマッチを観察できる
血流異常>換気異常、換気分布と血流分布の不一致
:「肺血栓塞栓症」
肺吸入シンチグラフィ
・薬剤
1)テクネチウム肺吸入
:「99mTcO4-」
2)エアロゾル肺吸入
:「99mTc-DTPA」
「99mTc-HSA」
「99mTc-フチン酸」
・集積機序
エアゾルの粒子径により到達部位が異なりエアゾルの分布は気管支や肺胞の機能によって決定されるので、その分布を把握することによって気管支や肺胞の機能評価が可能となる
・特徴
閉塞性肺疾患
:狭窄部の気道に乱流・過流が生じ局所的な過剰沈着が生じる
動態イメージングにより99mTc-HSAでは気道粘液腺毛輸送機能の評価が可能
99mTc-DTPAでは肺上皮透過性の評価が可能
99mTcO4-では肺換気分布の評価が可能
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