気体の電離を利用する検出器

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印加電圧と収集電荷の関係

 (75pm80、72am78、66.66、60.62)


再結合領域   
電離領域   エネルギー測定可能
比例領域   エネルギー測定可能
境界領域    
GM領域   エネルギー測定不可
連続放電領域 エネルギー測定不可

電離箱

・自由空気電離箱

 光子の照射線量の絶対線量の測定

・空洞電離箱

 (69pm80、62.64)
 光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定
 印加電圧:電離領域
  → 高線量かつエネルギーの測定ができる
    感度は低い

・校正,補正

 (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)
 1,校正定数
 2,大気補正係数kTP 
   kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P
   気圧が、気温が低で電離が多くなる
 3,極性効果 
  円筒型 < 平行平板型 
 4,イオン再結合 
  初期再結合はLETに依存する
  一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される

↓より詳細はこちらのページで
「対策ノート:標準計測法12」

線量計測 / 標準計測法12
線量測定の種類・絶対(線量)測定:その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する・相対(線量)測定:基準となる吸収線量値もしくは電離量(最大値)の比率として測定される絶対線量測定で用いる線量計指頭型(円筒型、ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)  X線の測定に用いられる ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量測定に用いられる 電子線の場合、深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける (小型円筒形の場合は無視できる?)・測定点(1)X線の絶対測定:幾何学中心を測定深とする(2)X線のTMR等の相対測定:幾何学中心から線源よりに0.6cylずらした位置(実効中心)を測定深とする (半径変位法)(3)電子線の絶対と相対測定:幾何学中心から線源よりに0.5cylずらした位置(実効中心)を測定深とする (半径変位法) 平行平板形電離箱検出器 (71pm83) 電子線の絶対線量測定に用いられ、特に10MeV以下の電子線には平行平板型の使用が推奨される 電子線の測定の場合、全擾乱補正係数Pqが変化しないとされている・測定点 電子線の絶対測定 ...

 (2次)電子平衡の利用とその条件(ブラッググレイの空洞原理) 

(75pm82、74pm82、73pm83、71am81pm79、67am80、66.61、66.65、65.60、63.62、61.62、60.60)
 以下の条件で電子平衡が成立し、吸収線量が最大となり、近似的に空気衝突カーマと等しくなる

・空洞の大きさ
:2次電子(δ線)の飛程より小さい 

・物質壁の厚さ
:2次電子(δ線)の飛程より大きい 

・物質壁の質
γ線の吸収小さく光電効果領域での実効原子番号空気等価である

空気吸収線量Dg[J/kg=Gy]

 (70pm80)
 電子平衡時に、Dg=空気衝突カーマとなる
 Dg = (Q×Wair)÷(mair×q) [Gy]

・ある物質の吸収線量Dm

 (71am81、70pm80、69am80)
 ブラッググレイの空洞原理より求められる
 Dm = Dg ×(Sm/Sg)
 Sm:物質の質量阻止能
 Sg:空気の質量阻止能

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比例計数管

 (68pm80、67am82、61.64)
 β線、α線または、中性子の測定
・印加電圧:比例領域
・分解時間:数μs
・PRガス:α/β線の測定に利用する
・BF3:中性子の測定に利用する

・測定原理
電子雪崩による気体増幅を利用
 → エネルギー測定が可能

GM計数管

 (70pm82、69pm80、68am81、64.60.62)
 光子またはβ線の測定
・印加電圧:GM領域
・分解時間:100~400μs程度
・回復時間:数ms程度

・測定原理 (70pm82)
 電子雪崩による一定出力パルス(陽イオン)を測定
 → エネルギーの測定は不可能
   イオン再結合が起こらない

・消滅法

 (63.62)
 連続放電を止める方法
1,外部消滅法
陽イオンが陰極に到達する前に印加電圧を下げる

2,内部消滅法
気体に有機気体やハロゲン気体(クエンチングガス)を添加する方法
 ハロゲン気体の場合、自発的再結合をするため、寿命が長い

3,気体を50~100mHgにする
 → クエンチング補正

・真の計数率

(74pm81、69pm81、67am82、66.63、63.67)
・回復時間
十分時間が経過し、パルス波高が最大になる時間

・分解時間
電圧が波高弁別レベルを超え、パルスと認識される時間

・不感時間
電離が生じても応答しない時間

・真の計数率n
 n = m /(1-τ×m)
 m:測定した計数率
 τ:分解時間[s]

放射線計測学 計算ドリル
分解時間(74pm81,69pm81)問1分解時間100μsのGM計数管で試料を10分間測定して1.2×106カウントを得たこの時の真の計数率[cpm]はいくつか答え真の計数率n = m /(1-τ×m)m:測定した計数率 τ:分解時間[s]よりm[cps] = 1.2×106÷(60×10)       = 2000n[cps] = 2000/(1-(2000×10-4))     = 2500n[cpm] = 2500×60       = 1.5×105 解説 GM計数管の分解時間に関する問題 計算式自体は単純なのだが、計数率は大概分あたりのcpmで出題されるのに対して分解時間は秒単位のμsなので単位を合わせて計算するのを忘れないようにしたい また、カウントで出てきた場合は計数率に変換することも忘れないように この問題では真の計数率を問うてきているが単位時間当たりで計測されない割合や分解時間を穴埋めで問われても解けるようにしておきたい統計解析(73pm80,68pm81,67pm81,66.62)問1 ある試料を計測したとこと、5分間で800カウント、バックグラウンドが10分間で...

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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