放射線治療 計算ドリル 

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MU値の計算

 (74am43,73pm39,72am43,71pm37,70am38,69pm40,67pm37,66.76)

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語・最大深dp:測定により得られた水中で線量が最大となる深さ・基準深dr:基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ 最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4cm(≦10MV)・校正深dc:モニタ線量校正などの測定に用いる深さ・PDI:深さによる電離量百分率の変化・PDD:percentagedepthdose深部量百分率(74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80) SSD(Source-SurfaceDistance)一定とし、表面での照射野をA0とする ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0)としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量)をDmax(dp,A0)としたとき以下の式で表されるPDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0)・特性 距離依存性(Mayneordの法則) → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる・X線のPDD:深部電離百分率曲線≒深部量百分率・電子線のPDD 電子線はファントム...

問1

 ウェッジフィルタを使用した接線照射で標的に2Gy照射するとき、1門当たりのMU値はいくつか
 ただし、線量比はすべて同等、TMR0.92、ウェッジ係数0.70、出力係数0.95、モニタ校正値1.02cGy/MUとする

 

 接線照射は2門で行い、2Gyを1:1で分けて照射するため1門あたりの照射は1Gy=100cGyとなる
 1門あたりのMU値
=100/(0.92×0.7×0.95×1.02)
≒160
 
 
 基本的に上記の式のみで完結する問題
 分子に来るのは処方線量だけなので、式も覚えやすい
 処方線量が2GyとGy単位で書かれていることが多く、校正値はcGy/MUで書かれていることが多いので単位を揃えるのを忘れないようにすること
 この問いのように門数でなく、照射方法で書いてある場合もあり、接線照射が2門で行われることを知っていないと解けない問題もある

 

問2

 標的に対して電子線を80%線量域に3Gy照射する場合にMU値はいくつか
 ただし、出力係数0.900、モニタ校正値1.02cGy/MUとする

 

 80%の線量で3Gy=300cGyなので100%では300cGy/0.8
 MU値=300/(0.8×0.9×1.02)≒408
 
 
 電子線バージョン
 72回73回と続けて出題された(72回は不適問題)
 どちらも線量域を入れ込んだ問題となっているので、100%の線量では処方線量がいくつになるのかを計算してから上記のMU値の式で計算すれば良い
 72回が不適なのはPDDの値が85.1%とポンと出てきてて、これが何の値なのかわからないからかと
 PDDはTMRと違い、深さと線量のグラフなので値が一つ出てきたところでなんなのかよくわからない

 

問3

 対向2門照射法で標的に200cGy照射した場合のMU値はいくつか
 ただし、ビームウェイトは均等とし、組織最大線量比0.872、出力係数1.017、モニタ校正値1.01cGy/MUとする

 

 総MU値 = 200/(0.872×1.017×1.01) ≒223.3
 一門あたりのMU値 = 総MU値÷2 ≒ 112

 

 
 問1とほとんど変わらない
 ただし、この問題のようにここ数年の出題文としてわざわざ1門あたりと書かないにもかかわらず、答えとしては1門当たりのMU値を問うてきている問題が出題されているので注意したい

 

BEDの計算

(70pm66) 

分割照射 / IMRT / 定位照射
分割照射・標準的分割法(通常分割法):1回2Gyを週に5回・一回大線量小分割法:1回4Gy、週に2~3回・1日多分割照射法(過分割照射法)(75am44、74pm65、73am43、72am69、70pm40、69pm69、68am69.pm68、67pm70、64.84、61.81) 1日2回(6時間以上あける) 週に10回、1.2Gy:過分割照射法 週に10回、1.5Gy:急速過分割照射法*正常組織と腫瘍組織とのわずかな感受性の差と回復力の差を利用し、その差を拡大させる 正常組織の急性障害はやや強く出るが、晩発障害の減少と腫瘍抑制の向上が期待できる  → 治療可能比を高めることが出来る*全照射期間を長くすると腫瘍細胞で加速増殖が起こる・寡分割照射法 (74am35) 通常分割と比較して1回線量を増やし照射回数を少なくした照射・対象:「前立腺癌」「乳癌」    「骨転移」「頭頚部腫瘍(一部)」・分割照射における生物学的等価量(70pm66)  LQモデル:S/S0=exp(-αD-βD2) 早期反応(腫瘍)のα/β=10Gy    晩期反応のα/β=3Gy 生物学的等価量 BED B...

問1

 α/β=10Gyの腫瘍細胞に対し、1回2Gyで25回照射した場合のBEDはいくつか

 

BED=50×(1+2/10)=60

 

 生物学的等価量 BED
 BED = D×(1+d/(α/β))
 d:分割線量 D:総線量
 BEDは基本的に上記の式のみで完結するので、多少式が複雑だが、一度覚えればすべての問題に対応できるはず
 この問題ではBEDが問われているが、1回線量が問われたり、総線量が問われたりする場合もあるだろう
 また、BEDが等しくなるように線量分割を変えるような問題も出うる

 

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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