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 腫瘍学

・腫瘍学概論

腫瘍学概論
腫瘍の概論(75am59)・腫瘍の分類  上皮性非上皮性良性腺腫、乳頭腫筋腫、脂肪腫、軟骨腫、血管腫悪性癌腫肉腫、白血病*肉芽腫は腫瘍ではなく、炎症反応・腫瘍:自律増殖する細胞群をいい,上皮性,非上皮性,良性,悪性の総てを含む・上皮細胞:体の表面や管腔臓器(消化器,呼吸器,泌尿器・生殖器,乳房など)の表面を覆う細胞・非上皮性:皮細胞以外の体の組織(筋肉,脂肪,血管,骨・軟骨,血液など)を構成する細胞・良性:自律増殖はするものの,周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をしない・悪性:周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をする性質ないし状態のこと・がん:上皮性,非上皮性を問わず,悪性の腫瘍のこと・主な良性疾患 (65.14)「脂肪腫」「平滑筋腫(代表:子宮筋腫)」「血管腫」「腺腫(代表:甲状腺腫・下垂体腫)」「嚢腫(代表:卵巣嚢腫)」「骨腫(類骨腫・骨軟骨腫)」「神経線維腫」「神経鞘腫」・主な悪性腫瘍「骨髄腫」「神経芽腫」「ホジキンリンパ腫」「Wilms腫瘍」「精上皮腫」「子宮体内膜腺上皮癌」「骨肉腫」「神経膠芽腫」・骨転移しやすい癌 (68pm58、61.86)「肺癌」「乳癌」「前立腺癌」...

・腫瘍治療概論

腫瘍治療概論 
腫瘍治療概論 (60.78) 治療可能比(TR) TR=腫瘍組織の障害/正常組織の障害  =正常組織の耐容線量(TD)/腫瘍制御線量(TCD)  治療可能比が1以上ならば治療可能 線量の集中性を高めることで正常組織にはTD以下,がん組織にはTCD以上を与えることができる可能性もある・腫瘍制御量(TCD)に影響する因子:組織型と腫瘍体積(細胞数)・正常組織耐用線量(TD):TCD同様に組織の種類と大きさに依存する。 通常TD5/5の値を用いる放射線治療の障害 ↓ リスク臓器について「対策ノート:耐用線量」・早期反応:「粘膜」「皮膚」「腸管」「骨髄」など・晩期反応:「脊髄」「中枢神経」「肝臓」など放射線治療に対する臓器の反応 (71pm44、68pm44、66.88)・並列臓器:「肺」「肝臓」「腎臓」 → 照射される体積が重要になる・直列臓器:「心臓」「脊髄」「肺門部」「肝門部」「腸管」 → 照射される最大線量が重要になる放射線治療の禁忌:「妊婦」(68am36)局所制御率・奏効率 (61.70)  下記のPR以上に効果があった割合・完全奏効CR:すべての病変が消失・部分奏効PR:標的病変...

・脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍

脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍
脳腫瘍脳腫瘍とは・悪性原発性脳腫瘍:神経膠腫の一部 (膠芽腫、退形成星細胞腫など)・良性脳腫瘍:下垂体腫瘍,神経鞘腫(聴神経腫瘍),髄膜腫,頭蓋咽頭腫,神経膠腫の一部(上衣腫など)*TNM分類はあまり使用されない治療方法・手術療法:開頭手術は腫瘍体積を減らし、頭蓋内圧を低下させる 各種神経症状の改善 定位的手術、径蝶形骨手術・放射線治療:転移性脳腫瘍は3cm以内であれば局所制御が期待できる  感受性が高い:胚芽腫、髄芽腫 感受性が低い:膠芽腫(1)術後照射(2)化学療法剤(ACNU)との併用(3)定位放射線照射(SRS、SRT)髄膜腫 (70am61)・脳腫瘍の25%を占める ほとんどは良性腫瘍 女性の罹患率が2倍 頭蓋内ではなく、硬膜から発生する腫瘍  → 外頸動脈から血流を受ける神経膠腫(グリオーマ)・脳腫瘍の25%を占める 基本的に悪性で放射線抵抗性・悪性度(低い順)グレード1:毛様細胞性星細胞腫グレード2:びまん性星細胞腫,乏突起神経膠腫(80%が石灰化を呈する)グレード3:退形成性星細胞腫,退形成性乏突起神経膠腫   グレード4:膠芽腫髄芽腫・比較的高感受性 基本的に根治を目...

・消化器系腫瘍 / 肺癌

消化器系腫瘍 / 肺癌
食道がん・発生部位 頸部食道:5%   胸部食道:90%     (上部:10%、中部:55%、下部:25%)   腹部食道:5%・成因:生活習慣(タバコ、酒)や身体的要因(バレット食道、アジア人)・組織型:扁平上皮癌   ・予後:非常に不良治療方法 主に化学療法と放射線療法・手術療法:根治的治療法として第一選択である 食道抜去術+リンパ節三領域隔清・放射線治療 (66.79)(1)放射線治療単独(手術が困難な人対象):5年生存率は10%以下(2)腔内照射併用:早期がんを対象として、RALSを使用する  高線量率(HDR)小線源治療(3)化学療法併用:CDDP+5Fuの同時併用が、現在の食道がん治療の主流である胃がん・発生要因:食事内容、ヘリコバクターピロリ菌の感染、遺伝・治療:外科的療法が第一選択大腸がん・発生部位:結腸癌と直腸癌に分類 (直腸>S状結腸>上行結腸の順に多い)・発生要因:繊維成分が少なく脂肪の多い食生活(80%以上)、APC癌抑制遺伝子、p53癌抑制遺伝子・治療:結腸では外科療法 直腸では放射線・化学療法*直腸病変 → 遺瘍性大腸炎の頻度が高い肝臓がん (61.20、...

・前立腺癌 / 子宮頸癌 / 泌尿器系腫瘍

生殖器系腫瘍 / 泌尿器系腫瘍
前立腺癌前立腺癌とは・成因:内分泌環境因子(男性ホルモン血中濃度) 動物性脂質摂取診断(74pm38、69pm36、62.20)・病期分類:95%が腺癌・分化度(Gleasonscore)、TNM分類→予後、治療方法に影響する・進行性でない場合、病理解剖時に初めて発見される場合がある治療 (66.84)・手術療法:早期がん症例では放射線治療と治療成績は同じ・放射線治療(72am37、71pm41、70am42、70pm44、68pm42、66.86.26、65.81、62.70、61.88) 手術療法と並んで根治療法の一つ 「3D-ConformalRT(3次元原体照射):4門以上が望まれる」 「粒子線治療」 「密封小線源治療:125-Iによる永久刺入法」 「HDR組織内照射」 「IMRT(強度変調放射線治療)」※骨転移の際には除痛効果が得られる*晩期障害:直腸出血・内分泌療法とホルモン療法:遠隔転移で第一選択 手術や放射線治療の補助療法としても使用される。「女性ホルモン(DES)」「estramustinephosphate(DES+nitrogenmustard)」「非ステロイド性...

・小児腫瘍 / リンパ腫・白血病 / 乳がん / 皮膚がん

小児腫瘍 / リンパ腫・白血病 / 乳がん / 皮膚がん
小児腫瘍・集学的治療(手術、化学療法、放射線治療)を行う・小児好発がん (70am58、69am61、68am61、66.25) 「白血病」 「脳腫瘍(神経膠腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍、上衣腫)」 「神経芽腫」 「リンパ腫」 「腎腫瘍(腎芽腫、ウィルムス腫瘍)」 「骨肉腫」小児白血病:予防的頭蓋照射、脊髄移植のための全身照射を行うウイルムス腫瘍 (69pm61)・集学的治療 手術療法 :早期の外科手術  原発巣とリンパ節の廓清  進行病期の決定  放射線療法 :術後照射  ただし、晩期に側弯症が起こる可能性がある  化学療法 :ACT-D、VCR、ADMなどがある横紋筋肉腫・集学的治療 手術療法 :早期の外科手術  原発巣とリンパ節の廓清  病期の決定  放射線治療:術後照射 化学療法:VAC療法など神経芽細胞腫・集学的治療 完全摘出(+JAMES法(軽い化学療法)のみ) 不完全摘出(+術後照射+強い化学療法+骨髄移植)*集学的治療があまり効かないが1歳未満での発症は予後良好網膜芽細胞腫悪性リンパ腫・化学療法が主である・TNM分類はあまり使用されず、WHO分類を用いるホジキンリ...

 本来診療放射線技師の国家試験科目にはありませんが、カテゴリとして分けてしまった方が良いかと考えて腫瘍学は独立したカテゴリにしました
 出題される科目としては基礎医学か放射線治療技術学です
 以下のリンクでどうぞ
・放射線治療技術学 トップページ

放射線治療技術学 トップページ
・外部放射線照射装置 ― リニアックと照射付属機器・器具 ― 様々な治療装置/粒子線照射装置/治療計画CTと計画装置・線量計測 ― 線量計測/標準測定法12 ― 線量測定の幾何学的用語/モニタ線量計・治療計画 ― 標的体積/線量指標 ― 固体ファントム/照射野とセットアップ方法・照射方法 ― X線・電子線による外部照射/固定照射/運動照射 ― 分割照射/IMRT/定位照射 ― その他放射線照射治療の手法・小線源治療・品質管理 暗記で乗り切れる治療機器系の問題と、計測学的理解が必要な線量系の問題に分かれる放射線治療技術学 機器系はあきらめて暗記してください あと、腫瘍学的な問もあるのでそういった問題はこちらを↓・腫瘍学 トップページ・放射線治療 計算ドリル 計測系は放射線計測学と絡めて覚えましょう 理解できなければ標準計測法12という本を読みましょう たぶんもっとわからなくなります あと個人的には医学物理士制度が機能していない現状、装置管理に関してはもっと内容を濃くした方が良いと考えている 専門技師制度に頼れない現状では国家試験レベルでは臨床において明らかに内容不足「オフラインでも対策ノ...

・基礎医学大要 トップページ

基礎医学大要 トップページ
・神経系 ― 正常解剖 ― 臨床病理・骨格系 ― 正常解剖 ― 臨床病理 ― 頭蓋骨 3D正常解剖 *PC視聴推奨・循環器系 ― 正常解剖 ― 臨床病理・呼吸器系 ― 正常解剖 ― 臨床病理・消化器系 ― 正常解剖 ― 臨床病理・泌尿器・生殖器系 正常解剖/臨床病理・内分泌系 ― 正常解剖 ― 臨床病理・自律神経/リンパ/血液/胎児・新生児・細胞/組織/臨床医学概論、公衆衛生学・感染症・その他 臨床病理出題科目の中で最大配点の基礎医学しかし、あまり恐れることはなく、過去に多く出題されているところだけ覚えておくだけで良い全てを網羅しようとするのは無理だし、初出の問題は棄ててよい単発で無理ゲー問題が出て、その後も出題されてないケースが多いので単純な解剖については業務でも必要な知識なのである程度暗記しておいても良いかと過去問を見て、捨て問と獲れる問題なのかを見分けましょうあと腫瘍学的な問題も出題されることがありますが、こちらは別のカテゴリとしてます以下のリンクでどうぞ・腫瘍学 トップページ「オフラインでも対策ノートが見たい」「広告が邪魔」という声にお応えしたく、電子書籍版(Kindle)の対...

 

オフラインでも対策ノートが見たい
広告が邪魔
という声にお応えしたく、
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腫瘍学
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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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