アーチファクト

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折り返しによるアーチファクト 

(64.33、62.36)

・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう

・対策
:「位相エンコード数を増やす
 「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」
 「FOVを広げる
 「SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法」
 「オーバサンプリング」
 「表面コイルの使用」

モーションアーチファクト・ゴーストアーチファクト

(75pm22、74am21、71pm23、67am18、67pm18、65.33)
・原因
:患者の体動(眼球や嚥下運動)、呼吸運動、血管・脳脊髄液・心臓の拍動、腸管運動

位相エンコード方向に等間隔で見られる

・対策
:「呼吸同期法」「心拍同期法」
 「流れ補正用の傾斜磁場を追加する(リフェーズ用の傾斜磁場)」
 「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」
 「位相エンコード方向を変える」
 「信号加算数を増加する」
 「撮像時間の短縮」

データ打切によるアーチファクト(トランケーションアーチファクト)

(71am19、69am18、64.29、60.45)
・2次元フーリエ変換時に、信号強度の大きく異なる境界に縞目状に位相エンコード方向に出現

・対策
:「ピクセルサイズを小さくする」
 「FOVを変えずにマトリクス数を大きくする」
 「位相エンコーディング数を極端に減らさない」
 「生データにフィルタをかける(SN比は向上するが,空間分解能は低下する)」
 「高空間周波数データを外挿する(非常に効果的な方法であるが特別なソフトウェアーが必要)」
 「目的部位にアーチファクトが重ならないように位相方向を調整する」

化学シフトアーチファクト 

(73pm22、70am18、68pm17、64.29)
・水と脂肪のプロトン共鳴周波数の違いが隣接する境界に発生
・周波数エンコード方向に出現
:「SE法」「GRE法」

・位相エンコード方向に出現
:「EPI法」

高磁場装置に多く見られる

・対策
:「受信バンド幅を広げる」
 「読み出し方向の傾斜磁場勾配を高くする(SN比は低下するがサンプリング時間は短縮)」

(73pm22)

金属(強磁性体)アーチファクト

 → 基本的には磁化率アーチファクトと同じ

磁化率アーチファクト

 (75am21、69pm17、67am18、66.29、64.31、62.40、61.33、60.35)
・「アクセサリー」「化粧品」「心電図モニタ」などはRFパルスのチューニングを妨げる

・出現しやすさ
EPI>GRE>SEFSE
 180°パルスを用いない撮像法ほど出現しやすい

・因子
:「静磁場強度が」「TEが長い」
 「スライス厚が」「ピクセルサイズが
 「リフォーカスパルスを用いない(GRE系列)」
 「組織間の磁化率の差が(空気や鉄イオンを含む)」

・対策
:「スピンエコー(低磁場装置)を使用」
 「エコー時間(読み取り時間)を短くする」
 「スライス厚を薄くする」
 「周波数帯域幅を広くする」
 「空間分解能を上げる(FOVを縮小するかマトリックスを増加する)」

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ミスレジストレーションアーチファクト

・血液のように動いているものが位相エンコードと信号読み取りまでの時間ずれによって位置ずれが起こる

・対処
:「位相エンコードから読取までの時間の短縮
 「位相エンコード方向にリフェイズ用傾斜磁場を印加」

渦電流アーチファクト

傾斜磁場コイル近くの導体に誘発されて生じる
・希望する傾斜磁場に拮抗する磁場を形成してしまう
冷却シールド傾斜磁場コイルの間に生じやすい

クロストークアーチファクト 

 (60.30)
・マルチスライス法にてスライス間隔が狭い時やスライスを交差して撮像するときに生じる
・RFパルスのフーリエ変換が矩形でないため生じる
・スライス厚の境界にはスライス厚の10%程のギャップを設定する

機械トラブルによるアーチファクト

「ゴーストアーチファクト」「ラインアーチファクト」「プリアンプ故障」「傾斜磁場遮断」「ジッパーアーチファクト」など

その他

 (60.30)
・位相分散
:高速SEで血管(血流)が信号に描出される

・フローアーチファクト
:フローボイド現象やTOF効果により血管の信号強度が変化する

・パーシャルヴォリューム効果

・マジックアングルアーチファクト
:近接するスピン間と静磁場が約55度の場合,双極子結合の時間平均は0となる
 靱帯(コラーゲン線維束)の信号強度が変化して,炎症や断裂と誤認する

・スティミュレイティドエコーアーチファクト
 ジッパーアーチファクト,ゴースト,縞状のアーチファクトなど
 RFパルスの改善、スポイラーの使用によって抑制可

・RFの浸透性やRFコイルの不均一性

・高速スピンエコーのゴースト
 sine/sineゴーストやMaxwell場によるゴースト

 

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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