人体レベルの影響

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放射線の影響の分類 

(69pm66、64.35)

影響

閾値

線量依存性 防護目標
発生率 重篤度
確定的影響 防止 下記以外
確率的影響 防護 発がんと遺伝的影響

(遺伝子突然変異・染色体異常)

確定的影響

(63.37、62pm94)
 発生率は線量に依存する
 重症度は線量に依存する
 閾値は存在する

確率的影響

 (71am69、64.36、63.93)
 発生率は線量に依存する
 重症度は線量に依存しない
 閾値は存在しない

・がん

 (67pm68、64.34、61.38、60.36)
 原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている
 白血病はLQモデル、他の固形がんはLモデルに適合

・潜伏期
:白血病では最小2年、ピークは6~7
 他の固形がんでは最小10

・リスク
:白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)
 → 年齢にかかわらず一定
 
 他の固形がんは相対リスク予測モデル
 → 高齢で高リスク

*絶対リスク
単位線量当たりの発生数

*相対リスク
被ばく集団発生率÷コントロール集団発生率

・低線量率の名目リスク係数
(66.35)

  がん 遺伝的影響
成人  4.1 0.1
全集団 5.5★ 0.2

・遺伝的影響

 原爆被爆者では有意な増加は認められていない
 Lモデルの高線量域でのズレを修正するため、
 線量線量率効果係数(DDEF)を2としている

・突然変異

 (67am95pm66、63.34)
・放射線の染色異常
:構造異常(数の異常はおこらない)で線量率効果がある 

・安全型
欠失、逆位、転座
(欠失が多い)

・不安定型
環状染色体、2道原体染色体
(G1,G2期の被ばく)
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発生率の推定

・直接法
 
・間接法(倍加線量法)
:倍加線量は1Gy
 一定量の影響を起こすために必要な線量

 遺伝有意線量

がん治療

・酸素効果

 (70pm65)
 腫瘍では内部で血管新生が行われておらず、低酸素状態となっている場合がある
 この場合、腫瘍表面のみ正常組織の血管と接し、酸素効果を受けるため、内部に比べ感受性が高い
 表面の細胞が死滅した後、低酸素状態であった内部の細胞が再酸素分布され、感受性が高くなる

・温熱効果

 (70pm69、69am69、67pm69、60.40)
 一定の温度以上で照射することで感受性が高くなる
39~42
:加熱中に耐性が生じる

43℃以上
:二度目に耐性が生じる

S期後半」「低pH」「血流不良」「栄養不良」で効果が上昇

放射線治療」「抗がん剤」と併用すると増感効果がある

 表在部はマイクロ波、深部はラジオ波

・放射線増感剤

電子親和性を有する
 間接作用に効果がある

・放射線防護材(ラジカルスカベンジャー) 

(63.40、60.38)
・シスタミン
S-S結合をもつ

・システイン/システアミン/グルタチオン
SH基(チオール基)をもつ

急性期反応と晩期性障害

(71am68pm65、70pm67、69pm44、68pm66、67am44、67pm43、65.88、64.33、61.85.37)

  急性反応
(2~3週間程度で発生)
 晩発障害
(数ヶ月~数年で発生)
全身障害 放射性宿酔 発がん、成長阻害、急性白血病
消化器系障害 〇〇炎、下痢  唾液分泌障害、潰瘍、直腸出血
皮膚障害 紅斑、脱毛、皮膚炎  色素沈着、萎縮、皮膚がん
目の障害 結膜炎、角膜炎 白内障、角膜潰瘍
血液障害 白血球減少 再生不良性貧血、白血病
骨障害 骨髄障害 成長阻害、骨壊死、白血病、骨髄症
脳・神経  浮腫、脳圧亢進 壊死、萎縮、脊髄症

 *晩期性障害
変化が不可逆的な反応

*放射性肺炎は急性反応と晩発障害の中間程度(数週間~数ヶ月)で発症する
 その数年後に肺繊維症へ移行することもある

*放射線照射による間質の反応

 (70am66)
血管透過性の亢進と炎性細胞の遊走
血管新生抑制ならびに肉芽形成阻害(腫瘍母地効果 tumor bed effect)
線維性結合組織の増生(照射後 3 週~)
 → 低酸素環境を生み出し,放射線感受性の低下へ

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