各部位のMRI検査

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MRIの単純CTとの比較

・空間分解能は劣る        
のアーチファクトのない画像が得られる
任意の断層面を撮像できる     
軟部組織のコントラスト分解能が優れる
血管の検出能が優れる       
石灰化やガス体の検出能が低い

MRIの診断能がCTより優れる観察部位

 (65.29、64.30、61.35、60.36.42)
 脳脊髄(アルツハイマー病、急性期脳梗塞)、靭帯椎間板半月板骨盤内臓器(子宮頚癌前立腺癌など)

頭頚部のMRI検査

 (71pm21、68am22)
・診断
:「脳腫瘍」「血管障害」「てんかん
 「アルツハイマー病」「多発性硬化症
 「低酸素脳症などの脱髄性疾患

・顔面(眼窩・顎関節など)は表面コイル、頸部は頭部専用コイルを使う
・脳腫瘍はT2強調画像で高信号となる
・超急性期脳梗塞は拡散強調で良く描出できる
・下垂体後葉はT1信号になる

・脳での信号強度の違い

(71pm21、69am16、69pm18、65.42、64.43)

 T1強調像 T2強調像 (X線CT)
信号強度:強(脂肪)脳脊髄液(CSF)灰白質(GM)
白質(WM)灰白質(GM)白質(WM)
灰白質(GM)白質(WM)脳脊髄液(CSF)
信号強度:弱脳脊髄液(CSF) (脂肪)
T1強調T2強調
FLAIRDWI
MRA造影T1強調プロトン密度強調

(69am16:頭部MRI)

・脳出血の信号強度

 (71am18)

 T1強調像 T2強調像 血液変性
超急性期(直後~6時間後) 等信号高信号 オキシヘモグロビン
急性期(7時間後~3日)等信号低信号デオキシヘモグロビン
亜急性期(早期)(4~7日) 高信号低信号血球内メトヘモグロビン
亜急性期(晩期)(1~4週)高信号高信号血球外メトヘモグロビン
慢性期(1~6ヶ月)低信号高信号メトヘモグロビン分解
陳旧期(6ヶ月~)低信号低信号ヘモジデリン沈着

くも膜下出血(急性期)はFLAIR画像で高信号を示す
超急性期急性期はCTでは高信号となる

・脳梗塞の信号強度

 (71pm21)

 超急性期(直後~6時間後) 急性期(7時間後~3日)
T1強調像等信号低信号
T2強調像等信号高信号
拡散強調像高信号高信号

↓CTでの頭部検査

「対策ノート:CT検査」

CT検査
CTの副作用 心臓ペースメーカの誤作動 (64pm69、62.69、60.68) 造影検査(70am88、65pm77、63.34、62pm81、60pm80)・造影剤注入方法(1)固定法(2)テストインジェクション法(3)ボーラストラッキング法 :ROIのCT値が閾値を超えた時点より撮影を開始する方法  時間濃度曲線を作成して行う・穿刺部位:第一選択は肘静脈・前処置:検査当日の朝から絶食・投与量:体重当たりの造影剤の量を固定し、注入速度を変更するのが望ましい・造影剤投与後に静脈内への造影剤の残中を防ぐため、生理食塩水をボーラス注入する場合がある↓造影剤についてはこちら「対策ノート:造影剤」腹部ダイナミックCT(74am89、66pm76.86、65pm87) ボーラス投与(急速静注)で、複数回呼吸停止を行う 多相撮影を行う 単純相動脈相静脈相遅延相・肝臓ダイナミックCT (69pm90、65pm87、63.87、60pm84)・IVR-CT (CTAP、CTHA)           CTAP:経動脈性門脈造影CT                   上腸間膜動脈 → 腸の動脈 → ...
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心臓のMRI検査

 (71am21、70pm20)
・心電図同期法が基本となり、形態診断にはDark blood turbo spin echo(DBTSE:T1)やSE法を、機能診断にはDBTSE:T2やSTIRや造影検査を用いて、MRcineやTagged cineを使用する

・心臓MRシネ

(71am21)

乳房のMRI検査

 (70am20、62.33)
・病変や腫瘤の検出、状態、進展度の描出などに対して行う
・腹臥位にて乳房専用コイルを用いた脂肪抑制のT1、T2強調画像を撮像する
・Gd造影剤を用いた3D高速撮像法やダイナミック検査は腫瘤の診断に対して有用
・造影前後の画像間にてサブトラクションを行うこともある

腹部のMRI検査

(73am16)
・腫瘤,嚢胞,炎症,血管病変の診断や胆管(胆石症)の観察などに対し行われる
・全身コイル,または体幹部に巻き付けるアレイコイル,クヮドラチャーコイルを使用する
・肝細胞癌はT2強調画像で信号となる
 ダイナミック検査によるTl強調画像では動脈相で信号,遅延相で信号となる

・拡散強調画像は癌病変を信号に描出できるため,乳房や縦隔,肺,肝臓,膀胱,前立腺などの部位で使用

MRCP

(75am16、73pm17、70pm17、68pm16.pm23、66.33、63.32、62.41、60.39)
・MRIによる胆道膵管撮像法で、基本的に造影剤は使用しないが、バックグラウンドを抑えるためにクエン酸アンモニウム塩化マンガン四水和物などを経口的に飲ませることはある
・強いT2強調画像によって液体を描出し、MIPでの表示が有用である

脊髄のMRI検査

 (70pm19、67am16、60.29)
・対象:脊椎、椎間板などの疾患
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎すべり症、脊椎腫瘍、脊髄空洞症、骨髄腫、脊髄損傷)

・部分フーリエ法にて強いT2強調画像により,造影剤を使用せずに脊髄腔撮像(MRミエログラフィ)ができる

・腹部臓器からのアーチファクト低減のため、サチュレーションパルスを使用する

コメント

  1. 石田直樹 より:

    ヘモデジリン→ヘモジデリンでは?

 

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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