定量性改善法
散乱補正法
(69pm27)
・DEW法
:サブウィンドウ設定して、メインウィンドウに対して散乱線を補正する
・TEW法
:高エネルギー側と低エネルギー側の二つのサブウィンドウを設定して、散乱線を補正する
・コンボリューション-サブトラクション(CS)法
:散乱関数の畳込みから推定し散乱補正を行う
・TDCS法
:各画素における散乱の割合を回転角度ごとに求め、散乱補正を行う(CS法の一種)
・シミュレーション法
・コンプトンウィンドウ減算法(CW法)
SPECTの吸収(減弱)補正法
(70am30)
・均一な吸収体に対する補正法
(63.55)
(1)ソレンソン法
:各投影データに対して補正する前処置法
均一な減弱係数分布を仮定した減弱補正法
(2)Chang法
:再構成後の断層像に対して行う後処置法
簡便だが、過補正や補正不足などが起こりうる
・不均一な吸収体に対する補正法
(63.56、61.54)
減弱係数分布は透過型CT(TCT)スキャンより得られ、次のようなものがある
(1)外部線源法
:校正用外部線源(68Ge-68Ga(β+))
241Amなどを用いて測定時間15~20分
(2)137Cs(661kev)
:測定時間10分
(3) TCT法
:X線CTを用いて測定時間1分(データを数種類のセグメントに分けるSAC法が一般的)
PETの減弱補正
(71am31)
「線源の深さ」に関係なく、両光子が被写体を横切る「距離」と「断面のμ値」によってのみ決まり、以下の手順で行う
(1)校正用外部線源を用いた、ブランク(ノーマライズド)スキャン(B)
:PETの画素の基準放射能及び検出器感度とそのばらつきの補正
(2)外部線源またはX線CTを用いたトランスミッションスキャン(T)
:µマップ作成のために67Ge-68Ga、137Cs、CTなどを用いて行う
(3)RI投与後のエミッションスキャン(E)
空間分解能補正法
・ガンマカメラの空間分解能
(69am28、65.60)
システム分解能
=固有分解能+コリメータ幾何学的分解能
(総合空間分解能)2
=(システム分解能)2+(画像マトリックスの空間分解能)2
(総合空間分解能)2
=(固有分解能)2+(コリメータの空間分解能)2
・コリメータ開口補正
(72am33)
開口径による空間分解能の低下の補正
FDR法:FDRを利用した深さ方向の分解能を補正する方法
CBC法:コリメータ開口補正の一つ
Time-of-Flight (TOF)
(76pm28)
消滅γ線の飛行時間差を検出し、ポジトロン消滅発生位置を特定することでSN比の良い画像を得ることが可能になる
アーチファクト
・数cmの円形欠損増 (66.57、60.56)
原因:「光電子増倍管の不良」
・リング状アーチファクト (69pm28、64.56)
原因:「検出器の均一性が低い」
「回転中心のずれ」
・ストリークアーチファクト(67pm26、60.57)
FBP再構成法、重畳積分逆投影法を利用した際に高集積部位で発生するSPECT特有のアーチファクト
・心筋血流SPECTでのアーチファクト(67pm26)
Breast attenuation
:乳房による前壁の欠損像
Diaphragmatic attenuation
:横隔膜挙上による下壁の集積低下
Upward creep
:201TlClで運動負荷後に心臓の頭方向への移動によるアーチファクト
コメント