消化器系 臨床病理

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胃潰瘍

 (68am60)
 粘液の不足、胃液の過多で、自己消化により胃壁がびらん
 → 潰瘍となる
ヘリコバクターピロリ菌」が関連する

メッケル憩室

(73pm61)
 胎生期の臍(へそ)腸管の腸管側が生後完全に閉鎖しないために生じる憩室
 男性に多い
 回腸に存在する

肝炎

 (72pm64、63.28) 

・原因:ウイルス・アルコール・薬物・自己免疫

ウイルス感染経路特徴
A型 経口(飲料水・食物)予後良好で1度かかると生涯免疫ができる
B型血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など)、
唾液・尿・便・体液(精液・膣液、性行為)、
垂直感染 
急性肝炎が慢性化することはないが、
まれに劇症肝炎になる
肝硬変、肝癌に進行することもある
垂直感染に対するワクチンが存在
C型血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など)
垂直感染(まれにおこる)
慢性肝炎になることが多い
肝硬変・肝癌に移行することが多い

・肝硬変

(74am60、64.19)
 肝炎などの肝障害のために肝臓が何度もくり返してダメージを受けると、組織の線維化が生じて肝臓全体に広がり、肝臓の表面がでこぼこと変貌してしまう状態
 肝臓癌のほとんどが肝硬変から発生する

・原因

:「慢性肝炎(C型肝炎による)
 「アルコール性肝障害

・合併症
:「食道静脈瘤
 「門脈圧亢進
  「肝細胞癌

脂肪肝

 肝細胞に10%以上の中性脂肪が異常蓄積してしまった状態
 自覚症状がなく肝炎が合併しやすい

・原因
:肥満・アルコール

・診断
:腹部超音波検査(肝腎コントラスト(肝実質のエコーレベル上昇))
 X線CT検査(CT値の低下→脾臓と同程度になる)

*肝機能低下の症状
:「黄疸」「貧血」「糖尿」「腹水」「浮腫」

結石とX線像

 (65.21)
尿酸結石」と「シスチン結石」はX線透過性であるためX線画像に検出されない

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胆石症

 (67pm61、61.24)
 胆汁の成分(コレステロール、ビリルビン)が結晶化して胆道のどこかに石が出来た状態
 発生しても無症状のことが多い

・原因
:高脂肪の食事、肥満、ホルモン、加齢による胆汁散合成の低下で、女性は男性の2倍の発生率

・胆嚢内
:胆嚢結石
 → 最も多く、そのうち70%がコレステロール結石

・総胆管内
:総胆管結石
 → 両葉の肝内胆管拡張が見られる

・肝臓内胆管
肝内結石

膵炎

 (69pm60、67am60、62.25)
 自己の産生・分泌する消化酵素によって膵組織が自己消化される状態

・原因
胆石による膵液の十二指腸への移行障害
 またはアルコールの大量摂取(70%)

・診断
:アミラーゼの測定
 → 血中・尿中のアミラーゼ上昇

腸閉塞

・機械性
:閉塞性の所見は二ボー
 絞扼性の所見はPesudotumor sign(水濃度腫瘤)やCoffe bean signなど

・機能性
:麻痺性と痙攣性がある

クローン病

(68pm60.pm64)
 口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患
 若年者に多く見られ、日本人に罹患率は欧米の1/10程度

 

↓消化器腫瘍に関してはこちら

消化器系腫瘍 / 肺癌
食道がん・発生部位 頸部食道:5%   胸部食道:90%     (上部:10%、中部:55%、下部:25%)   腹部食道:5%・成因:生活習慣(タバコ、酒)や身体的要因(バレット食道、アジア人)・組織型:扁平上皮癌   ・予後:非常に不良治療方法 主に化学療法と放射線療法・手術療法:根治的治療法として第一選択である 食道抜去術+リンパ節三領域隔清・放射線治療 (66.79)(1)放射線治療単独(手術が困難な人対象):5年生存率は10%以下(2)腔内照射併用:早期がんを対象として、RALSを使用する  高線量率(HDR)小線源治療(3)化学療法併用:CDDP+5Fuの同時併用が、現在の食道がん治療の主流である胃がん・発生要因:食事内容、ヘリコバクターピロリ菌の感染、遺伝・治療:外科的療法が第一選択大腸がん・発生部位:結腸癌と直腸癌に分類 (直腸>S状結腸>上行結腸の順に多い)・発生要因:繊維成分が少なく脂肪の多い食生活(80%以上)、APC癌抑制遺伝子、p53癌抑制遺伝子・治療:結腸では外科療法 直腸では放射線・化学療法*直腸病変 → 遺瘍性大腸炎の頻度が高い肝臓がん (61.20、...

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 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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