MU値の計算
(74am43,73pm39,72am43,71pm37,70am38,69pm40,67pm37,66.76)

問1
ウェッジフィルタを使用した接線照射で標的に2Gy照射するとき、1門当たりのMU値はいくつか
ただし、線量比はすべて同等、TMR0.92、ウェッジ係数0.70、出力係数0.95、モニタ校正値1.02cGy/MUとする
1門あたりのMU値
=100/(0.92×0.7×0.95×1.02)
≒160

基本的に上記の式のみで完結する問題
分子に来るのは処方線量だけなので、式も覚えやすい
処方線量が2GyとGy単位で書かれていることが多く、校正値はcGy/MUで書かれていることが多いので単位を揃えるのを忘れないようにすること
この問いのように門数でなく、照射方法で書いてある場合もあり、接線照射が2門で行われることを知っていないと解けない問題もある
問2
標的に対して電子線を80%線量域に3Gy照射する場合にMU値はいくつか
ただし、出力係数0.900、モニタ校正値1.02cGy/MUとする
MU値=300/(0.8×0.9×1.02)≒408

電子線バージョン
72回73回と続けて出題された(72回は不適問題)
どちらも線量域を入れ込んだ問題となっているので、100%の線量では処方線量がいくつになるのかを計算してから上記のMU値の式で計算すれば良い
72回が不適なのはPDDの値が85.1%とポンと出てきてて、これが何の値なのかわからないからかと
PDDはTMRと違い、深さと線量のグラフなので値が一つ出てきたところでなんなのかよくわからない
問3
対向2門照射法で標的に200cGy照射した場合のMU値はいくつか
ただし、ビームウェイトは均等とし、組織最大線量比0.872、出力係数1.017、モニタ校正値1.01cGy/MUとする
一門あたりのMU値 = 総MU値÷2 ≒ 112

問1とほとんど変わらない
ただし、この問題のようにここ数年の出題文としてわざわざ1門あたりと書かないにもかかわらず、答えとしては1門当たりのMU値を問うてきている問題が出題されているので注意したい
BEDの計算
(70pm66)

問1
α/β=10Gyの腫瘍細胞に対し、1回2Gyで25回照射した場合のBEDはいくつか
BED = D×(1+d/(α/β))
d:分割線量 D:総線量
BEDは基本的に上記の式のみで完結するので、多少式が複雑だが、一度覚えればすべての問題に対応できるはず
この問題ではBEDが問われているが、1回線量が問われたり、総線量が問われたりする場合もあるだろう
また、BEDが等しくなるように線量分割を変えるような問題も出うる
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