PET・内用療法

スポンサーリンク

18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査

・生理的集積 


(66.66:FDG-PET)

(75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68)
★脳
:継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する

★縦隔
:比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される

*乳房
:軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積

★筋肉
:緊張が強い部分や運動した部位へ集積する

★胃・肝臓・腸管
:中程度であり、よく認められる
 人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる

★腎臓
:投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である

*膀胱
:高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい

*睾丸
:中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する

*子宮
:若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である

*66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積

・生理的集積以外で18F- FDGの集積に影響するもの

(73am32)
*脳、腫瘍
:空腹時には集積が高く、食後血糖値が高い状態ではFDGは低下、低下の割合は脳の方が大

*胸壁、腹壁
:手術創や骨の離断部に集積する

*血管造影
:大腿動脈穿刺部位などの注射跡に起こる炎症部位にも広がりを持って集積するので注意

*その他
:放射線治療後の炎症、皮膚、軟部組織、肺、胸壁に集積がみられることがある

・対象となる腫瘍 

(68pm34)
*強い集積を呈する腫瘍
:〈悪性度の高いもの〉〈リンパ腫

*集積が低い腫瘍
:〈MALTリンパ腫〉〈T細胞系リンパ腫
 〈高分化腺癌〉〈カルチノイド

*アルツハイマーでは後部帯状回側頭葉内側領域(海馬)で集積が下がる

スポンサーリンク

・18F- FDGによる腫瘍PET施行時の留意点

(74pm29、72am34.pm28、69pm34、64.68)

1)少なくとも4時間以上の絶食、糖の摂取制限
 (心サルコイドーシスでは18時間以上)

2)検査前の運動禁止
 骨格筋や褐色脂肪細胞へのFDG集積を避ける
 快適な室温で、行儀よく待ち、咀嚼、発音(会話)の制限も行う

3)撮影直前に排尿を行う
 骨盤領域を精査する場合には膀胱洗浄を行う

4)脳FDG検査施行時には閉眼安静を保つ
 眼筋、視覚野への集積を防ぐ

5)投与前に血糖値を測定する

6)原則禁忌
妊婦または妊娠の可能性のある女

・撮像

185~370MBq(1kgあたり2~7MBq)

・解析方法(半定量化指標) 

(72pm34、70pm28、68pm28、67pm27、66.59、63.67)

 SUV(Standardized uptake value)
$$SUV=\frac { 組織放射能[Bq/g] }{ 投与量[Bq]÷体重[g] } $$
 全身に均一に分布すればSUV=1.0となる
 悪性の場合はSUV=2.5~3.0程度

その他のPET製剤 

(75am25、73pm25、70pm25、68pm25、66.52(不適問題))

11C-PIB:アミロイド沈着
13N-NH3:心筋血流量の測定
15O-CO:ヘモグロビン結合
15O-CO2:血流量の測定
15O-O2脳循環代謝の測定
18F-FLT:核酸代謝
18F-DOPA:ドーパミン代謝
18F-FMISO:低酸素状態

RI内用療法

(75pm44)

Na131I

 (66.50、65.75、64.87、63.66、60.80)
 β線[606keV]
 γ線も出すのでイメージングも可能
 有効半減期は約6

・対象
 バセドウ病(222MBq)
 甲状腺がん(3.7GBq→3日間ほど治療室に入室)
 残存甲状腺破壊(アブレーション)


・甲状腺推定吸収線量
(67pm34)
$$甲状腺推定吸収線量=135×\frac { 24時間摂取率[%]×投与量[MBq]×有効半減期[day] }{ 3.7×甲状腺推定重量[g]×800 } $$

131I-MIBG

 (66.50)
・前処置:甲状腺ブロック

・集積
:褐色細胞腫、神経芽細胞腫などの神経内分泌腫瘍に集積
 カルチノイド、インスリノーマなどの膵内分泌腫瘍に集積

89SrCl

 (70pm41)
 転移性骨腫瘍の除痛効果(疼痛緩和治療)
 乳がんと前立腺がんの転移に対して効果が高い
 効果発現まで1~2週間
 持続時間は3~6ヶ月
 反復投与は3ヵ月以上空ける
 90%以上は尿排泄される

90Y抗CD20モノクローム抗体ゼバリン

 (70am42)
 β線(2.27MeV)
 放射性免疫療法
 再発または難治性のCD20陽性低悪性度または濾胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫に対するマウスモノクローナルを放射標識したもの

223Ra

(74am32、73am29)
 α線放出核種
 骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌の内用療法で用いられる

コメント

  1. かわさき より:

    15酸素ー二酸化炭素の集積に関して何も記されてしないのはどういった意味合いでしょうか

 

information

対策ノートの使い方

オレンジ色の場所を覚える
 オレンジの文字暗記用赤シート消えます


*赤シートはこちらの商品ような下敷きタイプの大きいものがお勧め

・★マーク:特に重要な箇所


・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

カテゴリ別に調べたい場合

・PC
:左カラムの「カテゴリ
 または
 トップページに戻って各教科の「このカテゴリをもっと読む
 
・スマホ
:下タブ右側の「カテゴリ
 または
 下タブ左側のホームボタンから各教科の「このカテゴリをもっと読む


調べたい単語がある場合

・PC
:左カラムの「サイト内を検索」に単語を入力

・スマホ
:下タブ中央の「サイト内を検索」に単語を入力

 

error:Content is protected !!