インビトロ / 副作用と被曝線量

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インビトロ

インビトロ検査で用いる機材

・ウェル型シンチレーションカウンタ 
(75am26、73pm26(電離箱)pm81、67am28、65.58、62.57)
 無機シンチレータを利用
 γ線の測定に適しており、排水中の放射性同位元素濃度の測定などに使用される
 幾何学的効率が良い(検出器内では一定とされる)
 自己吸収の影響を受ける
 マルチチャンネルアナライザを有しており、エネルギーウィンドウを設定しないで測定できる
 測定核種ごとの補正係数がある

 計数率に影響する因子

 :「液量」「核種」「分解時間
  「試験管の材料」「測定試料の位置


・液体シンチレーションカウンタ

 (63.57)
 低エネルギーβ線の測定に適しており、エネルギーが高いと計数効率が高い
 自己吸収、外部吸収が無視できるが、クエンチングにより計数率が低下する
 同時計数回路を用いる

 検出効率

 :3H(18.6keV)に対して60%前後
   14C(156keV)に対して90%程度


・遠心分離器     

・インキュベータ  
・検体自動分注器

Rf値

(72am1、66.51)
 ペーパークロマトグラフィーや薄層クロマトグラフィ―の解析に使用する
 Rf 値=原点からピークまでの距離÷原点から溶媒展開先端までの距離


*純度検定等に関してはこちら↓

RIの分離とその保存
共沈法 (74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4)・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体・溶解度積 共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる 溶解度積  =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」・共沈法の実例溶液中のRI捕集剤保持担体沈殿物140Laと140BaFe3+Ba2+140La90Yと90SrFe3+Sr2+90Y32Sと32PFe3+SO42-32P*沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる溶媒抽出法(72am4、65.7、64.4、61.4) 分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能・分配比 水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す 分配比D=Co/Cw Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度・抽出率 RIがどれほど有機相に抽出されたかを表す 抽出率E=D/(D+Vw/Vo) Vw:水...

直接飽和分析法(Direct-saturation-analysis-DSA)

・測定対象例
 T3摂取率測定法
 :標識物質:125I-T3
  結合タンパク:サイロキシン(T4)結合グロブリン(TBG)

 不飽和鉄結合能測定法(UIBC)
 :標識物質:59Fe  
  結合タンパク:トランスフェリン

競合的ラジオアッセイ(Competitive-radioassay)

①競合的蛋白接合(能)測定
 (Competitive protein binding assay―CPBA)

②放射免疫測定法
 (Radioimmunoassay-RIA)
 (63.58、62.58、61.57)
・原理
:既知量の非標識抗原と、一定量の標識抗原と、一定量の抗体を競合反応させた後にBF分離してBの放射能を測定して標準曲線を製作する
 同様にして未知量の試料検体の抗原のBの放射能を測定して、標準曲線から試料中の抗原量を求める
 特異的結合蛋白(抗体)と標識抗原の量は一定

・成立条件
(1)抗原が免疫原性、免疫反応性を持ち、高純度、高分子量である必要がある
(2)抗体は抗原特異性であり、作製が容易(単クローン抗体)である必要がある
(3)標識抗原は、非標識抗原と免疫反応性が変わらず、比放射能が高い方が良い
(4)BF分離は、正確で容易である必要がある
 固相法、二抗体法が有効

・特徴
:「主な使用核種は125Iでγ線を放出するため、ウェル型シンチレーションカウンタで免疫活性を測定
 「測定値は抗原の量を示す
 「特異性の高い抗体を使用
 「患者の被曝はない


③放射受容体測定法(Radioreceptor assay-RRA)

・原理
:RIAと同様で、抗体を受容体、抗原をリガンドに置き換えて考えられる

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非競合的ラジオアッセイ(Non-competitive radioassay)

①免疫放射定量測定法(Immunoradiometric assay-IRMA)
 → 使用できるならRIAより優れた検査方法

副作用と被曝線量

MIRD法

$$D(t←s)=\frac { As }{ Mt } ∑_{ i }⊿i×φi(t←s)[Gy]$$
D(t←s):線源臓器sから標的臓器tへの平均吸収線量[Gy]
As:線源臓器sでの放射性核種の累積放射濃度[Bq・s]
Mt:標的臓器t重量[Kg]
⊿i:核種に対するi型放射線の平衡吸収線量定数[Kg・Gy/Bq・s]
Φi(t←s):線源臓器sから放出される放射線の標的臓器tへのi型放射線の吸収率

・必要な値 (66.68)
投与放射線量
有効半減期
投与後の初期集積パーセント


・特徴

 ファントムにおける計算
 臓器に放射性医薬品が均一に分布していると仮定して計算する

コメント

  1. 名無し より:

    ウェル型サンタレーションカウンタは、エネルギーウィンドの設定しないで測定できるというのは、間違いではないでしょうか?
    67回の国試の28番の問題を参考にしてそう考えます。

    • 対策ノートの人 より:

      ウェル型シンチレーションカウンタは、エネルギーウィンドの設定しないで測定できると考えております
      67am28の厚労省の正答発表では測定できないとなっていますが、これは疑義があると思います
      というのもエネルギー分解能が高く、かつマルチチャンネルなので、スペクトル計測が可能なため、エネルギーウィンドウ無しでも計測できます
      「無しでも」というのが曲者で、別にエネルギーウィンドウは設定しても測定できます

 

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対策ノートの使い方

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*赤シートはこちらの商品ような下敷きタイプの大きいものがお勧め

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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