オートラジオグラフィ
(73am4、70pm4、61.8)
イメージングプレート等を用いてRIの分布を可視化する
基本的な性能としてIP法>写真法
ミクロオートラジオグラフィでは低エネルギーγ線が適する
放射化学分析
試料のRIの放射能,またはその娘核種の放射能によって存在量、存在核種を同定する方法
γ線スペクトルの測定を行う
放射分析
(71pm4)
非放射性の試料に結合するRI試薬を加え、試料の存在量を知る方法
特長として「簡易的」「高精度」「微量成分の分析」がある
放射滴定は放射分析の一種
同位体希釈分析法
・特徴
「混合物の場合、その成分だけを完全に分離定量しなければならない」
「完全な分離でなく、その一部でも純粋に分離できれば定量可能」
「ラベル付き化合物を作る必要がある」
「RIは目的の化合物以外に移らない必要がある」
・ラジオイムノアッセイ
抗体抗原反応を利用する
直接希釈法
(62.7)
重量 | 比放射能 | 全放射能 | ||
添加前 | 目的の試料 | X | 0 | 0 |
トレーサ(RI) | a | S0=A/a | A | |
添加後 | 混合物 | X+a | S=A/w | S(X+a) |
・目的物質が非放射性で、加える同位体が放射性である分析法
*S(X+a)=S0×a
w:取り出した化合物の重量
逆希釈法
(64.7、62.5)
重量 | 比放射能 | 全放射能 | ||
添加前 | 目的の試料 | X | S0 | X×S0 |
トレーサ(RI) | a | 0 | 0 | |
添加後 | 混合物 | X+a | S | S(X+a) |
・S0が既知で、目的物質が放射性で、加える同位体が非放射性である分析法
*X×S0 = S(X+a)
二重希釈法
(74pm4)
重量 | 比放射能 | 全放射能 | 重量 | 比放射能 | 全放射能 | ||
添加前 | 目的の試料 | X | S0 | X×S0 | X | S0 | X×S0 |
トレーサ(RI) | a1 | 0 | 0 | a2 | 0 | 0 | |
添加後 | 混合物 | X+a1 | S1 | S1(X+a1) | X+a2 | S2 | S2(X+a2) |
・S0が未知で、目的物質が放射性で、加える同位体が非放射性である分析法
*X×S0=S1 (X+ a1)=S2 (X+ a2)
アイソトープ誘導体法
直接希釈に適した同位体がない場合、
試料に結合する標識化合物で逆希釈法を行う
不足当量法
(76am4)
比放射能を求めるために行う
混合物の重量が必要ない
その他の分析法への利用
・ラザフォード散乱法
荷電粒子を試料に照射する
→ 散乱粒子のエネルギーを測定して元素を分析
・飛行時間(TOF)分析法
パルス状中性子を試料に照射する
→生成イオンの飛行時間を測定し、中性子のエネルギーを算出
そこから試料の質量を分析
・非破壊検査装置、γ線レベル計、硫黄分析計
γ線の透過(吸収)作用を利用
・厚さ計
β線の吸収散乱を利用
・メスバウアー分光装置
γ線の共鳴吸収を利用
・中性子水分計
速中性子と水素の弾性衝突による熱中性子を利用
・蛍光X線分析装置
光子の光電効果による特性X線を利用
・ECD
低エネルギーβ線の電離作用を利用
・煙感知器
α線の電離電流の変化を利用
・静電除去装置
α線、β線の電離で生じたイオンを利用
↓各分析に使われる放射性同位元素
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