入出力特性(コントラスト)
・コントラスト
=フィルムコントラスト×被写体コントラスト
・フィルムコントラスト
:ガンマであり、特性曲線に依存する
・被写体コントラスト
:logE1-logE2
「管電圧」「被写体厚」「減弱係数」「照射野」に左右される
・コントラスト分解能
:デジタル系>増感紙フィルム系
特性曲線
(72am95pm46、63.88)
・ディスプレイの特性曲線
縦軸:輝度 (単位:Cd/mm2)
横軸:画素値
・オーバーオール特性曲線
縦軸:最終出力値(ディスプレイでは輝度)
横軸:相対X線強度の常用対数
・検出器自体の特性曲線
縦軸:X線量
横軸:発光量または電圧など
得られる情報
(69am47、64.92、63.95、60.93)
1、最低濃度(Dmin:かぶり濃度+ベース濃度)
2、フィルムコントラスト(ガンマ)
3、寛容度(ラチチュード)
≒ ダイナミックレンジ
4、最高濃度(Dmax)平均
5、階調度(グラディエントG)
6、相対感度
*相対感度は二つの特性曲線より求める
*コントラスト、ガンマ、階調度、グラディエントGはほぼ意味が同じで、寛容度によって相反する
・フィルムコントラスト(ガンマ)
特性曲線の直線部の傾きであり、高いほうがよりコントラストの高いフィルムとなる
X線フィルムでは正確にガンマを求めることが難しいため、曲線状の任意の点の傾斜度(グラディエントG)を使用する
グラディエント曲線
特性曲線全体を微分して、濃度についてプロットしたもの
平均階調度G ̅
有効濃度(濃度値-総合かぶり濃度)2.0と有効濃度0.25与える特性曲線状の2点を結ぶ直線の傾きで示される
寛容度(ラチチュード)
フィルムが再現しうる露光量の幅で、コントラストと寛容度は相反する関係にある
ラチチュード =logRE1 – logRE2
相対感度
二つの特性曲線から濃度(ベース濃度+かぶり濃度+1.0)を与える二つの比露光量REA、REBより、以下の式によって相対感度を求める
相対感度RS=REA/REB ×100 [%]
センシトメトリ
(62.91)
特性曲線(光量と濃度の関係)を定量的に求めること
・光センシトメトリ法
フィルムに増感紙の発光波長に似た光を露光して現像する
自動現像器の濃度管理に使用される
マイクロデンシトメータ
平行光濃度計測に使用される
特性曲線の測定方法とその特徴
・タイムスケール法
(70am93、66.89、63.88)
タイマーにて露光量(t)を変化させる
表示タイマーと露光量のリアリティ(短時間領域)
線量モニタが必須
アナログ系では相反則不軌の影響を受けるため使用不可
・距離法
(73am48)
距離の逆二乗則を利用して露光量(I)を変化させる
広いダイナミックレンジを得るためには、数10メートルの距離が必要
距離が可変できない、または制限のある装置への対応
放射口に金属フィルタを付加する
・ブートストラップ法
(68pm94、64.88)
アルミステップを、露光量を変化させて撮影する(例:1倍と2倍)
露光量範囲が不十分
入出力特性取得のための作図が複雑
散乱線X線の影響を受ける
線質硬化の影響を受ける
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