胸管
(76am64、71am57、68pm54、66.10)
下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ)
第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る
↓リンパに関してはこちら

胸腺
・重さ
:思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる
・位置
:胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する
・構造
:左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる)
・働き
:T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与
T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による
内分泌腺とホルモンの主な作用
(76am62、75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14)
内分泌腺 | ホルモン | 主な作用 | ||
脳 下 垂 体 |
前葉 | ★成長ホルモン (STH、GH) ★甲状腺刺激ホルモン |
・成長促進(蛋白質合成促進、骨・筋肉・内臓の成長) ・脂肪細胞分解 ・血糖値上昇 ・睡眠中に多く分泌 ・欠乏→「小人症」「シモンス病」 ・過剰→「末端肥大症」「巨人症」 |
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乳腺刺激ホルモン (PRL:プロラクチン) |
・乳腺発達促進 ・乳汁分泌促進 ・排卵抑制 ・黄体活動の抑制 |
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中間葉 | メラニン色素刺激ホルモン (MSH) |
・メラニン形成を促進して皮膚を黒くする | ||
後葉 | ★オキシトシン (OT:子宮収縮ホルモン) |
・乳腺取巻く近上皮細胞を収縮させ乳汁を放出 | ||
★バソプレッシン(VP) (ADH) |
・腎臓に働き水の再吸収を促す(抗利尿作用) ・血管を収縮させ血圧を上昇させる ・欠乏→「尿崩症」 |
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間脳 視床下部 |
・成長ホルモン抑制ホルモン (ソマトスタチン) ・プロラクチン放出ホルモン (PRH) ・プロラクチン抑制ホルモン (ドーパミン) |
・脳下垂体前葉からのホルモン放出を 促進あるいは抑制する ・TRHはプロラクチン放出作用をもつ |
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松果体 | メラトニン | ・黒色色素胞を収縮させる ・概日リズムに関連 ・生殖腺の発達及び活動を抑える |
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甲状腺 | ★サイロキシン (T4) ★トリヨードサイロニン |
・神経の発達と機能維持 ・血糖値上昇促進 ・体熱産生促進 ・蛋白質、脂肪、炭水化物の代謝促進 ・過剰→「バセドウ病」 ・欠乏→「クレチン病」「粘液水腫」 |
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★カルシトニン(CT) | ・骨の形成促進、 尿細管でのCaの分泌促進または抑制 ・Pの代謝に関連 |
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副甲状腺 | ★パラソルモン(PTH) | ・骨のCaを血中に遊離 ・尿細管でのCaの再吸収を促進 ・Pの代謝に関連 ・血中Caの増加 ・過剰→「骨軟化症」「くる病」 ・欠乏→「テタニー症」 |
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副 腎 |
★ 皮 質 |
束状帯 | 糖質コルチコイド ★ 代表:コルチゾール |
・肝臓に貯蔵されているグリコーゲンを グルコースに分解促進 ・抗炎症・抗アレルギー作用 ・ストレスに反応 ・過剰→「クッシング症候群」 |
球状帯 | 電解質コルチゾイド 代表:アルドステロン |
・尿細管でのNa+・水分の再吸収、 K+排泄促進 ・血圧調節 ・過剰→「アルドステロン病」 |
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網状帯 | ★性ホルモン 代表:アンドロゲン |
・思春期男性の第2次性徴 ・欠乏→「アジソン病」 |
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★髄質 | カテコールアミン (アドレナリン、 ノルアドレナリン) |
・ともに、交感神経活動に類似の作用 ・アドレナリン :全身的な作用を強く引き起こす ・ノルアドレナリン :末梢血管に特に強く作用して 血圧を上昇させる ・褐色細胞腫では、副腎髄質ホルモン過剰となる |
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膵臓 | α細胞 | ★グルカゴン | ・肝臓に貯蔵されているグリコーゲンの分解促進 | |
β細胞 | ★インスリン | ・グリコーゲンの合成促進 ・細胞の糖取り込み(糖の消費)を促進 ・過剰→「低血糖症」 ・欠乏→「糖尿病」 |
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δ細胞 | ★ソマトスタチン | ・グルカゴン、インスリンの分泌抑制 | ||
生 殖 腺 |
卵 巣 |
卵胞 | エストロゲン | ・女性第2次性徴の発現・成熟を促進 ・排卵誘発 ・子宮粘膜の周期的増殖 ・乳腺の発育促進 |
黄体 | プロゲステロン | ・子宮粘膜の線分泌を高める ・排卵の抑制 ・乳腺の発育促進 ・妊娠の維持 |
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★精巣 | アンドロゲン テストステロン |
・男性第2次性徴の発現・成熟を促進 ・精子形成促進 ・男性生殖器の発育促進 ・体組織蛋白の合成促 |
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内 分 泌 で な い 器 官 |
胎盤 | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン (hCG) |
・妊娠すると尿への性腺刺激ホルモンの 排泄が著しく増加 |
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★傍糸球体細胞 (腎臓) |
レニン | ・血圧低下時に血管を収縮させ、 循環血液量を増やし、血圧を上昇させる |
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★腎臓 | エリスロポエチン (EPO) |
・赤血球の生成を促進 → 機能低下で貧血になる |
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心臓 | 心房性ナトリウム 利尿ペプチド |
・Na+の排泄を促進 | ||
消 化 管 腺 |
十二指腸 粘膜 |
セクレチン | ・膵液の放出を促進 ・ペプシンの分泌促進 |
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コレシストキニン パンクレオザイミン |
・膵液消化酵素の分泌促進 ・胆嚢収縮 ・オッディの括約筋弛緩 |
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★胃(幽門部) | ガストリン | ・塩酸、ペプシノーゲンの分泌促進 | ||
耳下腺 | パロチン | ・骨の成長、蛋白代謝、血糖低下に影響を及ぼす |
分泌腺
(71am64、62.14)
・外分泌腺
:「汗腺」「脂腺」「乳腺」
「唾液腺(顎下腺、耳下腺、舌下線)」
「肝」「膵臓」「涙腺」「前立腺」
・内分泌腺(古典的内部分泌腺)
:「下垂体」「甲状腺」「上皮小体(=副甲状腺)」
「副腎」「膵臓ランゲルハンス島」
「胸腺」「松果体」「精巣」「卵巣」
・内分泌腺(現在)
:「視床下部」「心房」「腎臓」
「消化管」「脂肪組織」
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