放射性壊変
放射性壊変と放射能
(73pm71、72am71、66.44、65.43、64.44、63.2)
・放射能A
A = -dN/dt = λ×N
・壊変定数λ
λ = loge2/T = 0.693/T
T:半減期
・原子数N
N = w/W×6.02×1023
w:放射性物質の質量
W:対象物質の原子量
・分岐比λ
λ=λ1+λ2+λ3+……
λ1,λ2,λ3:部分半減期
分岐比 → λ1:λ2=T2:T1
・平均寿命τ
τ=1/λ=1.44×T
・放射線壊変図
(72am3)

放射平衡
(75pm2,64.2)
・放射平衡
娘核種の放射能A2、原子数N2
$$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+A_{
2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$
$$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+N_{ 2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$
・過渡平衡
(70am2、68am2、65.2、65.5)
成立条件:λ1<λ2、T1>T2
$$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }$$
$$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{ 0 }$$
$$Tmax=\frac { 1 }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×ln\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 1 } } $$
時間経過によって
A2>A1、T2→T1となる
・永続平衡
(73pm2)
成立条件:λ1<<λ2、T1>>T2
A2=A10
N2=λ1/λ2×N10
時間経過によって
A2=A1、T2→T1となる
有効半減期Teff
(75pm1、64.2、62.1、60.3)
Teff=(Tp×Tb)/(Tb+Tp)
または、1/Te = 1/Tp +1/Tb
Tp:物理学的半減期
Tb:生物学的半減期
核分裂
自発核分裂
α壊変と同様に、トンネル効果によっておこる
誘導核分裂
親燃料物質+速中性子
→ 核分裂性物質+速中性子or熱中性子
核分裂
→ 核分裂生成物+核分裂片
・即発中性子:核分裂直後に放出される中性子
・遅発中性子:核分裂後にやや遅れて放出される中性子
核分裂生成物
(70pm1、64.3、61.3)
核分裂の収率の極大は原子量95または138付近
90Sr | β–:0.546MeV | 90Y | β–:2.28MeV | 90Zr |
→ | → | |||
28.8(y) | 64.1(h) |
137Cs | β–:0.514MeV | 137mBa | IT:0.662MeV | 137Ba |
→ | → | |||
30.17(y) | 2.55(m) |
144Ce | β–:0.318MeV | 144Pr | β–:3MeV | 144Nd |
→ | → | |||
284(d) | 17.3(m) |
コメント
いつもお世話になっております。
有効半減期の項目にある
Tp: 生物学的半減期
Tb:物理学的半減期
の部分ですが、逆ではないかと思われます。
ご指摘ありがとうございます
訂正させて頂きました
迅速にご対応いただきありがとうございます(^^)