細胞の構成要素と特徴
(76pm54、75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2)
・核
細胞の機能を制御する
・構成
:核膜、核基質、クロマチン、核小体
・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している
・細胞質
・細胞膜
外界と細胞内を仕切る膜
半透明で、選択的透過性がある
主成分はリン脂質
タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される
★ミトコンドリア
酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化)
★小胞体
物質の運搬の通路
粗面小胞体
:表面のリボゾームでタンパク質を合成する
滑面小胞体
:脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝
・リボソーム
タンパク質合成の場
★リソソーム
物質を加水分解して、異物を排除する
★ゴルジ体
細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する
・中心小体
1対の管状構造
細胞分裂の時の染色体移動に関与する
減数分裂
:生殖細胞のみで起こり、1つの母細胞のDNAが2倍になり、4つの娘細胞になる(DNA量は1/2)
(76am58)
蛋白質の合成
:「DNAからmRNAへ転写」
→ 「mRNAとtRNAにより翻訳」(61.3)
細胞内液と外液のイオンの違い
(66.1、64.2)
細胞内液 | 細胞外液 | |
Cl- | 4 | 103 |
K+ | 141 | 5 |
Na+ | 10 | 142 |
Ma+ | 多い | 少ない |
有機物(人体)を構成する6元素
:「H」「O」「C」「N」「P」「S」
(68pm50、60.1)
人体を構成する準主要元素
:「Ca」「P」「K」「S」
「Na」「Cl」「Mg」「Fe」
エネルギーの利用順序
:ブドウ糖 → 脂肪 → タンパク質
(65.10)
ビタミン・ミネラルの不足によって起こる主な症状
(71pm58、66.21.14、62.26、60.15)
・ビタミンA(脂溶性)
:「夜盲症」「眼球乾燥」「失明」
「皮膚の乾燥・角化」「感染に対する抵抗力の低下」
・ビタミンB1(水溶性)
:「脚気」「ウェルニッケ脳症」
・ビタミンB2(水溶性)
:「成長障害」「口唇炎」「口内炎」
「舌炎」「てんかん」
・ビタミンB6(水溶性)
:「貧血」「舌炎」「多発性末梢神経炎」
「てんかん」
★ビタミンB12(水溶性)
:「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」
「ハンター舌炎」「末梢神経炎」
★ビタミンC(水溶性)
:「壊血病」「倦怠感」
★ビタミンD(脂溶性)
:「くる病(幼児)」「骨軟化症(成人)」「骨粗鬆症(老人)」
・ビタミンE(脂溶性)
:「溶血性貧血」「神経機能低下」「シミができやすい」
★ビタミンK(脂溶性)
:「出血傾向」「血液凝固異常」
・ナイアシン(水溶性)B3
:「ペラグラ(皮膚の炎症)」「下痢」
・ビオチン(水溶性)H
:「脂漏性皮膚炎」「舌炎」
「筋肉痛」「悪心」「嘔吐」
・葉酸(水溶性)M
:「下痢」「舌炎」「二分脊椎症」
・パントテン酸(水溶性)B5
:「胃腸障害」「頻脈」「疲労」
★亜鉛
:「味覚障害」
★鉄
:「貧血」
上皮組織の種類と存在部位
(75pm63、73am50、71am52、70am51、68am58、67am62.pm51、66.69.5、65.1、64.16、62.15、61.9、60.19)
・単層扁平上皮
:「漿膜(胸膜、腹膜)」「血管」
「リンパ管」「肺胞壁」
★単層円柱上皮
:胃・腸の粘膜
(「小腸(十二指腸、空腸、回腸)」「大腸(盲腸、直腸、結腸)」)
・単層立方上皮
:「甲状腺の濾胞細胞」「腎臓の尿細管」
★重層扁平上皮
:「表皮」「口腔」「食道」
「直腸下部」「喉頭」「咽頭」
★重層円柱上皮
:「結膜」
★移行上皮
:「膀胱」「尿管」「腎盂」
・多列上皮
:「気管」「気管支」「鼻腔」
皮質と髄質のある臓器
:「脳」「脊髄」「腎」「副腎」
「卵巣」「胸腺」「リンパ節」
疫学
(73am52、71pm62)
:個人ではなく、集団を対象とし、疾病・人災・天災の発生原因や予防、などを研究する学問
日本の人口動態
・合計特殊出生率(2010)
:1.39
・平均寿命(2018)(64.27、62.30)
男:「81年」 女:「87年」
・65歳以上の割合(71pm64)
:「高齢化社会:7~14%」
「高齢社会:14~21%」
「長高齢社会:21%~(日本は28%[2018])」
・国民医療費(2014)
:「38兆円」
・自殺者
:3万人/年 以上
男>女 50代に多い
予防
(75am60、68am64)
・一次予防
:健康的な生活を送る、予防接種
・二次予防
:検診などでの早期発見、治療
・三次予防
:病気になったら治療と共に回復、現状維持、再発防止
救命処置
(74pm63、73am56、72am54、71pm61、70am83、69pm63、65.30、63.26、60.24)
・一次救命措置(BSL)
(状況確認、反応確認、応援要請[AED、119番通報])
↓呼吸脈拍チェック
↓胸骨圧迫
↓:胸の中央に手の付け根を置き、
↓ 肘を伸ばし、
↓ 110回/min、5cm程度で圧迫を繰り返す
↓気道確保:
人工呼吸:
・二次救命措置(ASL)
:有格者のそろった環境で行われる救命処置
・AED(自動体外式除細動器)
心停止の際に機器が自動的に心電図の解析を行い、心室細動を検出した際は除細動を行う医療機器で、一般人でも使用でき、BSLの一部として機能する
医療法に基づく都道府県の医療計画
:救急、災害、周産期、僻地、小児の医療が対象 (65.26)
BMI
BMI=体重[kg]÷(身長[m])2(61.18)
EBM
根拠に基づいた医療のことで、レベルⅠ~Ⅴまである
PS(performance status)
(76pm44、75am35、73am35、71am36、66.72、60.69)
身体の状況を表す
ECOG/WHO のPS |
状態 | Karnofsky のPS |
0 | 全く問題なく活動できる 発病前と同じ日常生活が制限なく行える |
100% |
1 | 肉体的に激しい活動は制限されるが, 歩行可能で,軽作業や座っての作業は行うことが出来る |
80-90% |
2 | 歩行可能で自分の身の回りのことは全て可能だが 作業は出来ない. 日中の50%以上ベッド外ですごす |
60-70% |
3 | 限られた自分の身の回りのことしかできない 日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす |
40-50% |
4 | 全く動けない.自分の身の回りのことは全く出来ない 完全にベッドか椅子で過ごす |
10-30% |
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