アーチファクト
(77pm6、76am14pm19.20、75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44)
①多重反射
:胆石など高吸収なもの
→ コメット様エコー(コメットサイン)
探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす
・対策
「圧迫の強さを変える」
「ビーム角度を変える」
(68am20:多重反射)
②サイドローブ
:胆のう頸部(十二指腸ガス)
サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象
(74am23:サイドローブ)
③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象
:横隔膜など
斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象
(鏡面像:76pm20)
④レンズ効果
:腹直筋と脂肪組織の混在部
屈折したビームが強い反射体で反射して、同じ経路を通って探触子に戻り、ビームが放射された方向に虚像を作る現象
⑤断面像の厚み
:胆のう近傍
超音波画像が、ビーム幅にあるすべての情報を集積して一断面に存在するとして描出することによって起こる
ビーム内に異なった反射体が混在すると、目的内部に別の反射体が存在するように見える。
⑥音響陰影
:結石や腸管ガス
強い反射体で超音波の大部分が反射、屈折、減衰し、それより遠方に超音波が届かず、結果として後方が無エコー、低エコーに観察される現象

⑦側方(外側)陰影
:乳腺腫瘤、嚢胞、肝細胞癌
辺縁が平滑な球状組織の辺縁で、屈折が大きくなり、側方に音響陰影が生じる
辺縁の滑らかさの指標となる
(74am17:側方陰影)
⑧折り返しアーチファクト
(72am16)
・カラードプラ法において発生する
対策:送信周波数を下げる
パルス繰り返し周波数を上げる
脈管と超音波のなす角度を大きくする

⑨後方エコーの増強
肝嚢胞などの病変での減衰が周囲より軽微であるか、病変の音速が周囲より遅く(病変が球形の場合)超音波が病変後方に収束するために生じる
日常の保守管理
・一時的に使用しないときは画像をフリーズする
・ゼリーは必ずふき取る
ゼリーの水分でプローブが劣化する
・サーマルインデックス(TI)
:1.0以下で安全とされる
Dモードで大きくなる
・メカニカルインデックス(MI)
:1.0以下で安全とされる


(鏡面像:76pm20)









コメント
折り返し減少は、カラードプラ法だけでなくパルスドプラ法でも発生するのではないでしょうか。。。
パルスドプラ法でも発生します
カラードプラ法はパルスドプラ法の2Dバージョンのようなものなので基本原理は同様で、発生するアーチファクトも同様だと考えられます
ただし、当サイトではパルスドプラ法に関する記載はなく、カラードプラ法のことしか書いてないので、アーチファクトに関してもカラードプラ法のことしか記述しておりません
国家試験に出たことのない事柄はなるべく記載しない当サイトの基本方針に従わせさせて頂きいますのでご容赦頂けると幸いです
はじめまして。
「音響陰影」の説明文ですが、実際に”屈折”は原因の1つなのでしょうか?過去の国試に、「超音波が屈折することにより発生するアーチファクトはどれか。」という問いで、音響陰影は誤りになっています。よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます
音響陰影に関しては基本的には大部分が反射によるものだと思われますが、屈折がまったく起こっていないかといえばそうでもないはずです
ご指摘していただいている国家試験の問題の出題年などを伺えると詳細が分かってよいのですが、ご教授願えますでしょうか
お返事ありがとうございます。
第73回PM18です。
ご対応ありがとうございます
確かにこの問題を見るに、音響陰影には反射は関係ないように見えますが、原理的に音響陰影が起きている場合に、屈折が全く起こっていないというのはあまりないと思います
音響陰影の主たる要因は反射で良いです
国家試験では選択式なので、最も正しい回答を選ぶ必要がありますので、そういう意味では「外側陰影」と「レンズ効果」で間違いないです
かといって音響陰影の際に全く反射が起きていないかというとそうでもない、という認識です
このような回答でいかがでしょうか
お返事ありがとうございます。
音響陰影の原因は主に”反射”だから問題文的には△で、その他の選択肢と比べて、相対的に判断すれば良いわけですね。
ありがとうございました。