Ⅷ.放射線生物学

Ⅷ.放射線生物学

物理的反応~生物学的反応

放射線の種類  低LET放射線:「X・γ線」「β線」「電子線」「陽子線」  高LET放射線:「α線」「中性子線」「重イオン線」  ブラッグピークのある放射線:「陽子線」「α線」「重イオン線」 放射線の影響 反応の過程まとめ ・物理的過程 (10-19~10-13秒)  照射~電離・励起~ ・化学的過程 (10-12~10-4秒)  ~ラジカル生成・反応~  OH*(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す ・生化学的過程 (10-3~10-1秒)  ~DNAの損傷~ ・生物学的過程 (100~秒)  ~DNAの修復~  放射線影響の修飾要因 「ある効果を得るのに必要な基準放射線の吸収線量」 RBE=―――――――――――――――――――――――― 「同じ効果を得るのに必要な試験放射線の吸収線量」  「生物学的効果」「生物の種類」「線量率」「酸素濃度」 「生理的条件」「増感剤」によってRBEは変化する 「無酸素下である効果を得るのに必要な線量」 ・OER=―――――――――――――――――――――――――― 「酸素存在下で同効果を得るのに必要な線量」 (ads...
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放射線生物学 臓器親和性 / 腫瘍の放射線感受性 / 加重係数

○腫瘍の放射線感受性  高感度:「セミノーマ」「未分化胚細胞腫」「ホジキン病」「神経芽細胞腫」「ウィルムス腫瘍」 中間度:「非ホジキンリンパ腫」「扁平上皮がん>腺がん」「移行上皮がん」 低感度:「悪性黒色腫(メラノーマ)」「骨肉腫」「軟部組織肉腫」「神経膠腫」   ○臓器親和性 核種 親和性臓器 例 3H 全身   55Fe 造血器・肝・脾   60Co 肝・脾   90Sr 骨   125-131I 甲状腺   137Cs 筋肉   222Rn 肺 ウラン鉱夫 226Ra 骨 時計の文字盤 232Th 骨・肝 トロトラスト被投与患者 238U 骨・腎   ...
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第69回 午後 61~70

午後 問61腎臓に好発する腫瘍に関する問題68回~60回での類似問題として基礎医学大要の分野でウィルムス腫瘍に関して問われたのは初第68回 午前 問61 で小児に好発する腎腫瘍として登場しており、正答にもなっているので知っているべき単語ではある腎臓に好発する腫瘍として、ほかには腎細胞がん、腎血管筋脂肪腫(良性)などがある選択肢として、ほかは明らかに腎臓には発生しえない腫瘍なので知らなくても解ける → 腫瘍学 乳がん / 皮膚がん / 泌尿器系がん午後 問62脳出血の内、頭蓋骨骨折との合併率が高いものを問う問題68回~60回での類似問題として第66回 クモ膜下出血の原因がある今回の問題はこれを拡張した形の出題である初出ではあるが、余裕があれば解けていたい問題 → 骨格系午後 問63AEDに関する問題68回~60回での類似問題として第60回 一次救命について第63回 AEDについて第65回 二次救命についてで出題されているAEDについては2回目の出題であり、問題は多少ひねってあるが容易に正解できる問題 → 感染症・臨床病理午後 問64日本人の死因の第一位を問う問題出題は平成27年度のことを...
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第69回 午前 061~070

午前 問61小児特有の腫瘍に関する問題68回~60回での類似問題として第66回 問25で同様の問題が出題されている正答は髄芽腫であるが、他にも白血病やウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫などがある。 → 腫瘍学 小児腫瘍 / リンパ腫 / 頭頚部午前 問62白内障に関する問題68回~60回での類似問題としてひとつ前の問題同様に白内障にここまで絞った問題は初出題今までは白内障については放射線が原因になりうること、加齢や糖尿病などの全身疾患に合併することぐらいを知っていればよかった薬物治療で改善することはないのはなんとなくわかるが、明確な根拠なく正解するパターン → 感染症・臨床病理午前 問63染色体異常による疾患に関する問題68回~60回での類似問題として第63回 問22 常染色体異常に起因する疾患で出題されているクッシング症候群はホルモン異常シューグレン症候群は自己免疫疾患ネフローゼ症候群は腎性と全身性のものがある → 感染症・臨床病理午前 問64ワクチンが用いられている疾患を問う問題68回~60回での類似問題として第60回 問26で同様の問題が出題されている紛らわし...
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生存曲線 / 確率的影響

〇生存率曲線 ・標的説  低LETの肩より右部分、高LET:1標的1ヒットモデル  低LETの肩より左部分:多標的1ヒットモデル  D0(平均致死量):哺乳類は1~2Gy  n(外挿地):理論的な標的数  Dg(見かけの閾線量):回復能力を示す             0~5Gy  生存率S=e^(-D/D0) ・LQモデル(直線2次曲線モデル)  生存率S=exp(-αD-βD2)  α:1本の放射線で2本鎖切断が起こる  β:2本の放射線で2本鎖切断が起こる 白血病のモデルになる  早期反応組織のα/β:大きい、肩は小さい  晩期反応組織のα/β:小さい、肩は大きい 〇細胞の回復 ・相同組替修復 ヌクレアーゼとヘリカーゼによって一本鎖部分が残るように切断端の前後が切出され、損傷を受けていない相同な染色体DNAとの交叉が起こって正常染色体の遺伝情報を用いてDNA合成がなされ、最後に交差部分が切断・再結合されて修復を終える。間違った修復を起こさず、完全に回復する。・非相同端末結合修復 非相同末端結合は相同な染色体DNAの遺伝情報を用いないで、切断端の損傷部位が取り除かれた後、直接ヌ...
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放射線生物学 放射線影響の閾値とその影響 / 被ばく量 /

○放射線影響の閾値 組織・臓器名 線量(Gy) 耐容線量 TD5/5(Gy) 詳細 リンパ球 0.25 Bリンパ(骨由来)>Tリンパ(胸腺由来) 一時不妊(男) 0.15 線量率効果なし 精原→第一次精母→第二次精母→精細胞→精子   (高感度) (高感度) 永久不妊(男) 3.5~6 5~15(全組織照射) 一時不妊(女) 0.65~1.5 永久不妊(女) 2.5~6 2~3(全組織照射) 腎(腎硬化) 23(全組織照射) 肝(肝障害・腹水) 25(全組織照射) 小腸(潰瘍・狭窄) 10以上 45(全組織照射) 皮膚 脱毛 3 必要線量が多い障害ほど潜伏期間が短い 紅斑・色素沈着 3~6 水疱形成 7~8 潰瘍形成 10以上 55(一部照射)  難治性潰瘍 20以上 壊死 ...
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