固体ファントム / 照射野とセットアップ方法

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固体ファントム 

(72am42)
 固体ファントムで得られた水吸収線量 Dw(dw)
 Dw(dw)=Mpl(dpl)×hQpl×ND,W×kQ

・Mpl(dpl
:固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値

・深さスケーリング係数 Cpl
 Cpl =水の測定深÷固体ファントムでの水等価深
 固体ファントムの密度と元素祖型が基準媒質である水と異なることによって、ファントム内での放射線の吸収・散乱に違いが生じるため、これを補正する係数。以下算出方法
 (1)密度比による方法:元素組成が違うので不適
 (2)電子濃度比による方法:コンプトン効果のみを考慮しているため、不適
 (3)実効線減弱係数比による方法:すべての相互作用を考慮している


・フルエンススケーリング係数(別名:電離量変換係数)hpl

 固体ファントムで測定した電離量を水ファントムで測定した電離量に変化するための係数
 hpl =水の基準深での電離箱線量計指示値÷固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値

照射野の定義

・X線照射野サイズの定義
 プロファイルのグラフ上、50%線量となる位置の幅が照射野サイズとなる


・電子線照射野サイズの定義

 照射筒(コーン、 ツーブス)により規定され、SSD=標準治療距離(約100cm)にて表示照射野サイズ

照射野の設定方法

線量分布計算

・正方形照射野の等価正方形A
 A=2ab/(a+b)
 a:縦 b:横

・等価円形照射野r 
 r=A/√π
 =A/1.77

・X線シミュレータによる方法
 2次元的な照射範囲の把握で呼吸などによる動きを確認できる

・CTシミュレータによる方法
 3次元的な体内構造を容易に把握できる。
 呼吸など生理的動きを反映させることが難しい
 標的体積の入力や相対電子密度計算が行える計算した線量分布はCT像上に重ねて表示する
(72am40:治療装置の例)

照射野の確認方法

・画像誘導放射線治療(IGRT)
(73pm40)
 画像を元に位置照合の精度を向上させるシステム
 2方向以上の2次元または3次元照合画像を元に、治療時の患者位置変動を3次元的に求め、修正して治療計画で決定した照射位置を再現する照射技術

・リニアックグラフィ
 リニアックから出るX線(MV)を用いて広い範囲(照射野全開)治療する照射野にて2回照射することで、周辺の骨情報と照射野の範囲が写し出され照射範囲を確認できる。
 CT画像のボリュームデータからDRR (Digitally Reconstructed Radiograph) を作成し比較する

・EPID
 照射野監視法の一つでリアルタイムに照射野を確認できる

・呼吸モニターシステム
 呼吸による体内臓器の移動を直接もしくは間接的にモニタリングもしくはコントロールするシステム
 方法:「胸腹部の動きを監視
    「直接腫瘍(近辺)に金マーカを埋込む
    「呼吸の動きを抑制する

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・Inter-fractional error
 照射ごとのズレで、毎回の照射時の位置合わせのズレ

・Intra-fractional error
 1回の照射の始まりと終わりの間に起こるズレ

セットアップ方法

STD法(線源標的間距離法)、SAD法(線源回転軸間距離法)

 SADを常に一定に位置合わせし、線量計算で深部線量比としてはTARまたはTMRを用いる
・高エネルギーX線・γ線治療の装置は一般にアイソセンタ方式のガントリ回転型を用いる

・標的基準点
:アイソセンタに合わせる

・特徴
:「X線照射の際に用いられる
 「多門照射の際、 セットアップが容易
 「対向2門照射などでは、 多少の距離のズレは対向ビームで補完される

SSD法(線源表面間距離法)

 SSDを常に一定に位置合わせし、線量計算で深部線量比としてはPDDを用いる。
・高エネルギー電子線または深部治療用X線(400kV以下)を使用する

・照射筒(ツーブス、コーン)を皮膚面に近接して用いる

・特徴
:「線量計算が簡単
 「電子線照射の際に用いられる
 「多門照射の際、 セットアップが煩雑」
 「X線一門照射

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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