問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください
放射化学
1 元素記号と元素名の組合せで正しいのはどれか。
1.Cu クロム
2.Ge ガリウム
3.Ce セレン
4.Lu ルテチウム
5.Ta タリウム

2 放射性壊変について正しいのはどれか。
1.α壊変では原子番号が変化しない。
2.β+壊変では質量数が1つ減少する。
3.β-壊変では原子番号が変化しない。
4.軌道電子捕獲では質量数が変化しない。
5.核異性体転移では原子番号が1つ増加する。

3 放射性核種の分離で正しいのはどれか。
1.補集剤は担体の一種である。
2.同位体担体は化学的に分離できる。
3.保持担体は共沈させるために加える。
4.スカベンジャは目的核種を沈殿させる。
5.トレーサ量では担体を加える必要はない。
補集剤×→捕集剤○

4 標識化合物の生合成法で正しいのはどれか。
1.比放射能の制御が容易である。
2.標識位置の特定が容易である。
3.無機化合物の合成に用いられる。
4.微生物の代謝を利用した方法がある。
5.放射化学的純度の高い化合物が得られる。

診療画像機器学
5 焦点外X 線で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.陽極の全体から発生する。
2.画像のコントラストを低下させる。
3.線質は焦点近傍ほど光子のエネルギーが高い。
4.集束電極で集束されなかった電子のため生じる。
5.発生する量は回転陽極よりも固定陽極の方が多い。

6 X 線源装置の総ろ過を増加させたときの変化で正しいのはどれか。
1.半価層は薄くなる。
2.X 線量は少なくなる。
3.線質指標は低くなる。
4.実効エネルギーは低くなる。
5.被写体コントラストは高くなる。

7 LCD で正しいのはどれか。
1.CRT と比べて消費電力が大きい。
2.大画面になると幾何学的歪みが発生する。
3.スクリーンセーバーは画面の反射防止に有用である。
4.医用画像モニタの表示階調にはGSDFが用いられる。
5.ランダムノイズの主な原因はピクセル間の輝度のばらつきである。
これは完全に医用画像情報学の内容

8 CR 装置で正しいのはどれか。
1.ダイナミックレンジはFPDよりも狭い。
2.輝尽励起光の波長は400 nm程度である。
3.乳房撮影用の画素サイズは100 μm程度である。
4.フェーディング現象は輝尽発光量に影響しない。
5.両面集光方式は片面集光方式よりも輝尽発光の集光効率が高い。

9 図に示す受像器から離れた位置にある点Tを受像器X軸中心より左右に各5cm移動させた焦点位置a、bで撮影したところ、画像A、B上の異なる位置に投影された。
点Tの受像器面からの距離LcmMに最も近いのはどれか。
ただし、受像器は固定、焦点は点焦点、焦点受像器間距離は100 cm とする。
1. 7.2
2. 9.1
3.11.8
4.13.7
5.16.7
難問
というよりはこのような明らかに計算が必要、かつ、過去に複数例過去問が存在しなさそうであろう問題は見た瞬間にランダムに選択肢を塗りつぶして次の問題に取り組みましょう
時間に余裕があれば後で時に戻っても良いですが、そうでないなら解く価値はないです
10 マルチスライスCTと比較した歯科用コーンビームCTの特徴で正しいのはどれ
か。
1.撮影時間が短い。
2.撮影領域が広い。
3.空間分解能が高い。
4.濃度分解能が高い。
5.画素濃度値の正確性が高い。

11 デュアルエネルギーCTで正しいのはどれか。
1.サイクロトロンによる放射光を使用する。
2.高速スイッチング方式では、2つのX線管が実装されている。
3.エネルギーが低い仮想単色X 線画像ではヨードのCT値が増加する。
4.通常のX線CTよりビームハードニングアーチファクトが増加する。
5.物質弁別において2つの基底物質は、実効原子番号が同一となる物質を選択する。
デュアルエネルギーCTに関して詳しく問われた初の問題
時代の流れ的に今後も問われると予想されるので対策ノート対応済み
一応難問認定

12 MRI 装置の超伝導磁石で正しいのはどれか。
1.形状はオープン型である。
2.コイルの線材は銅である。
3.冷却に液体ヘリウムを用いる。
4.3T を超える高磁場は得られない。
5.電流が流れている間は電力が消費される。

13 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律で規定されている医療機器の分類と装置の組合せで正しいのはどれか。
1.設置管理医療機器 移動型X 線装置
2.特定保守管理医療機器 X線CT装置
3.一般医療機器(クラスⅠ) X線撮影装置
4.管理医療機器(クラスⅡ) 放射線治療装置
5.高度管理医療機器(クラスⅢ、Ⅳ) 超音波診断装置
完全にクソ問題
問題もクソな上に、出題する分野も違う(安全管理系)、複数解があるという本年度クソ問オブザイヤー受賞
14 超音波画像診断装置のゲインを調整したときに変化するのはどれか。
1.送信される超音波の振幅
2.送信される超音波の周波数
3.送信される超音波のパルスレート
4.受信機から出力される電気信号の振幅
5.受信機から出力される電気信号の周波数

診療画像検査学
15 MRCP像を示す。
主膵管はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ
MRCPに関してはよく画像問題は出題されていたが、その解剖、とりわけ主膵管が問われたのは初
難問認定

16 乳腺腫瘤の超音波像を示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
1.C 区域に位置する。
2.皮膚の牽引を認める。
3.後方エコーの増強を認める。
4.内部に点状高エコーを認める。
5.セクタ型プローブを使用している。

17 右側腹部の超音波像を示す。
矢印で示すアーチファクトはどれか。
1.音響陰影
2.外側陰影
3.鏡面反射
4.多重反射
5.後方エコーの増強

18 内部のエコーレベルが最も低い病変はどれか。
1.肝硬変
2.肝囊胞
3.肝血管腫
4.肝細胞癌
5.転移性肝癌

19 脳のMRAでMTパルスの付加によって生じるのはどれか。2つ選べ。
1.騒音の増大
2.SARの増大
3.脂肪信号の抑制
4.脳実質の信号低下
5.磁場の時間変化率(dB/dt)の減少

20 脳のMRIで灌流情報が得られるのはどれか。2つ選べ。
1.ASL(arterial spin labeling)
2.DSC(dynamic susceptibility contrast)
3.DTI(diffusion tensor imaging)
4.MRS(magnetic resonance spectroscopy)
5.VBM(voxel-based morphometry)
難問
消去法で解けなくはない

21 腹部MR 像を示す。矢印のアーチファクトを軽減するのはどれか。
1.TE の延長
2.TR の延長
3.呼吸同期法の併用
4.CHESS パルスの付加
5.スライス外への空間飽和パルスの付加

22 脳のMR 像を示す。中脳水道はどれか。
1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

23 胆囊の超音波像を示す。矢印で示すアーチファクトはどれか。
1.音響陰影
2.音響増強
3.鏡面効果
4.サイドローブ
5.コメット様エコー

24 MRIのSN比が高くなるのはどれか。
1. TRを短くする。
2.加算回数を増やす。
3.スライス厚を薄くする。
4.受信バンド幅を広くする。
5.位相エンコード数を増やす。

核医学検査技術学
25 ポジトロン放射性薬剤の18Fで正しいのはどれか。
1.半減期は20 分である。
2.ジェネレータで製造する。
3.159 keVのγ 線を放出する。
4.18F-FDG はガス状で吸入させる。
5.サイクロトロンで製造する場合は18Oをターゲットとすることができる。

26 放射能測定装置と検出器の組合せで正しいのはどれか。
1.ガンマプローブArガス
2.ホールボディカウンタプラスチックシンチレータ
3.ウェル型電離箱測定装置NaI(Tl)
4.液体シンチレーションカウンタ半導体素子
5.ウェル型シンチレーションカウンタ輝尽性蛍光体

27 核医学画像の画質改善を目的とした処理はどれか。
1.統計解析
2.動態解析
3.カラー表示
4.フュージョン処理
5.バックグラウンド処理

28 診断標的部位への集積に主に受容体との結合が関与しているのはどれか。
1.99mTc-MAA
2.99mTc-MIBI
3.99mTc-HMDP
4.123I-イオマゼニル
5.201TlCl

29 放射性医薬品投与3時間後のシンチグラムを示す。投与部位はどれか。
1.経口
2.静脈内
3.動脈内
4.膀胱内
5.脳脊髄腔内

30 肺血流シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTc-ECD を用いる。
2.前面像のみの撮影で十分である。
3.肺癌の悪性度評価に用いられる。
4.検査前6時間程度の絶食が必要である。
5.右左シャントが疑われる場合は全身像を撮影する。

31 放射性医薬品投与時に起こる副作用で最も頻度の高いのはどれか。
1.下痢
2.筋肉痛
3.じん麻疹
4.急性放射線障害
5.血管迷走神経反射

32 非密封核種内用療法で使用される核種はどれか。
1.67Ga
2.99mTc
3.123I
4.125I
5.223Ra

33 ガンマカメラのシンチレータについて正しいのはどれか。
1.CsI(Tl)が主流である。
2.厚さは7.5 cm程度である。
3.厚さが薄いほど感度が高い。
4.黄変すると感度均一性が低下する。
5.光電吸収検出効率は入射光子のエネルギーに依存しない。
問題としては珍しくはないが、難問認定

34 心筋脂肪酸代謝SPECT 検査の撮影法について正しいのはどれか。
1.近接軌道収集を利用する。
2.マトリクスを512 ×512 に設定する。
3.ファンビームコリメータで撮影する。
4.エネルギーウインドウを141 keVに設定する。
5.心電図同期収集では1心拍を32 分割して撮影する。

放射線治療技術学
35 根治的放射線治療において寡分割照射が実施されるのはどれか。
1.膀胱癌
2.卵巣癌
3.下咽頭癌
4.前立腺癌
5.胃MALTリンパ腫
寡分割照射に関する問題は初?
寡分割は最近多くなってきたので、これからも出題されると考えられます
対策ノート対応済み

36 上咽頭癌に強度変調放射線治療(IMRT)を行ったとき、従来の三次元照射と比較して軽減される有害事象はどれか。
1.咽頭炎
2.皮膚炎
3.顔面浮腫
4.味覚障害
5.唾液腺障害

37 緊急照射の適応となるのはどれか。
1.大L骨転移による骨折
2.多発肝転移による黄疸
3.転移性脳腫瘍による悪心
4.転移腹膜播種による腸閉塞
5.転移性脊椎腫瘍による下肢筋力低下

38 脳転移の全脳照射について正しいのはどれか。
1.麻痺があると適応にならない。
2.髄膜播種があっても適応になる。
3.3か所以上の転移には無効である。
4.1回目の照射直後から脱毛が始まる。
5.6週間で60 Gyの処方が標準である。
少し選択肢を絞るのが難しいが、解けなくはないか
選択肢1.3を消せるかどうかがカギか

39 125I シード線源による永久挿入治療で使用されないのはどれか。
1.模擬線源
2.超音波装置
3.アプリケータ
4.治療計画装置
5.ステッパー装置

40 リニアックについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1.加速管は鉛製である。
2.出力エネルギーを連続的に変えられる。
3.加速管内には一定量の窒素が必要である。
4.マイクロ波発振管にはクライストロンが用いられる。
5.同一加速エネルギーの加速管は進行波型が定在波型より長い。
正答が5のみになるので解なし
「クライストロン」が「マグネトロン」、もしくは「マイクロ波発振管」が「マイクロ波管」であれば4も正答になる

41 リニアックの始業前の点検項目はどれか。
1.X 線深部線量
2.電子線出力不変性
3.X 線出力係数の不変性
4.X 線出力架台角度依存性
5.物理ウェッジ係数の不変性

42 体幹部定位放射線治療で用いる装置・機器で誤っているのはどれか。
1.リニアック
2.画像誘導装置
3.呼吸同期システム
4.セシウム線源を使用した治療装置
5.ロボットアームを使用した治療装置

43 ウェッジフィルタを使用した対向2門照射で標的に2Gyを照射した場合のMU値に最も近いのはどれか。
ただし、ビームウエイトは均等とし、組織最大線量比0.84、出力係数1.05、くさび係数0.75、モニタ校正値1.00 cGy/MUとする。
1. 85
2.150
3.155
4.165
5.300

44 粒子線治療において拡大ブラックピーク法のピーク幅を決めるパラメータはどれか。
1.処方線量
2.アイソセンタの深さ
3.CTVの側方向の長さ
4.PTVの深部方向の長さ
5.ビームの入射エネルギー

医用画像情報学
45 エッジ検出フィルタとして正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ガウシアンフィルタ
2.ソーベルフィルタ
3.バターワースフィルタ
4.メディアンフィルタ
5.ラプラシアンフィルタ

46 医用画像モニタの精度管理で、目視試験項目はどれか。
1.アーチファクト
2.輝度比
3.コントラスト応答
4.最大輝度
5.色度

47 コンピュータの基本構成を図に示す。
a〜cに入る装置の組合せで正しいのはどれか。
a b c
1.演算装置 記憶装置 制御装置
2.記憶装置 演算装置 制御装置
3.記憶装置 制御装置 演算装置
4.制御装置 演算装置 記憶装置
5.制御装置 記憶装置 演算装置

48 画素値のヒストグラムから直接求められない特徴量はどれか。
1.分散
2.歪度
3.期待値
4.鮮鋭度
5.中央値

49 ICD(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)で正しいのはどれか。
1.死因分類は含まれない。
2.国際比較をするための統計分類である。
3.FDA(米国食品医薬品局)が作成した分類である。
4.厚生労働省が発行する人口動態統計には用いられない。
5.疾患が同じであれば部位が異なってもICDコードは同じである。

以上、第74回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
難問題 | 無理問題 | 不適切問題 | |
午前1/2 | 5問 | 0問 | 3問 |
午前2/2 | 2問 |
1問 |
1問 |
午後1/2 | 2問 | 0問 | 0問 |
午後2/2 | 5問 | 1問 | 0問 |
計 | 14問 | 2問 | 4問 |
*当サイト調べ
第74回診療放射線技師国家試験の目標点数は
180点前後
それ以上は取れなくて良い!
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コメント
74回am3の解なし理由(問題文1)
補集剤×
捕集剤○
ご連絡ありがとうございます
非常に助かりました
74回am40の解なし理由
4の枝はクライストロンはあくまでも増幅管なので、発振管では無いそうです。
マグネトロンなら発振も増幅もするので正解の枝になるらしいです。
ご助言ありがとうございます
解説部分を訂正いたしました
また、対応する対策ノートの記述もわかりにくく感じたので多少訂正させて頂きました
よろしくお願いいたします