第75回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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基礎医学大要

50 静脈血が流れる血管はどれか。
1.大動脈
2.肺動脈
3.冠状動脈
4.腹腔動脈
5.気管支動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

51 最も頭側に位置するのはどれか。
1.鼻 腔
2.篩骨洞
3.上顎洞
4.前頭洞
5.蝶形骨洞

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

52 胃壁の層構造で最も外側に位置するのはどれか。
1.漿 膜
2.固有筋層
3.粘膜下層
4.粘膜筋板
5.粘膜上皮

正答

 胃の層構造に関する問で、これは初出
 無理問題認定
 ノートも未対応で、再度出題されたら検討

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

53 じん肺に分類されるのはどれか。
1.石綿肺
2.過敏性肺臓炎
3.サルコイドーシス
4.肺アスペルギルス症
5.肺クリプトコッカス症

正答

呼吸器系 臨床病理
肺塞栓症  (70am59、68pm59、66.27、64.17)  長期臥床や長距離旅行によって生じた下肢深部静脈血栓による塞栓  ・治療法 :「血栓溶解術」  「下大静脈フィルター」 慢性閉塞性肺疾患  (67am59)  肺気腫、気管支喘息、慢性気管支炎などのこと ・肺気腫 (63.45、66.28)  慢性閉塞性肺疾患の1つ  胸部X線写真において透過性の亢進  気管支や肺胞の組織が破壊され、肺胞どうしがくっつき合い、肺胞嚢が異常に大きくなった状態  肺の弾力性がなくなり、吸気はできるが呼気が十分にできないため肺の中に空気が残り、肺が持続的に膨らんでいる状態 ・原因 :「喫煙」  「大気汚染」 ・診断 :「吸気と呼気相における胸部単純X線画像を用いる」  → 所見:「横隔膜が下がる」 無気肺 :肺の含気量の減少により肺容量が減少した状態 (66.19) ・原因 :「気道の閉塞(肺癌など)」  「肺の周囲からの圧迫(肺癌、胸水、気胸など)」 肺水腫 :肺胞内に水がたまってしまった状態  肺水腫の患者は起座呼吸するようになる ・原因 :肺炎・刺激性ガスの吸入・尿毒症・心臓疾患 水胸...

 

54 細胞質内に存在する構造でないのはどれか。
1.核小体
2.小胞体
3.ゴルジ装置
4.リボゾーム
5.ミトコンドリア

正答

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴 (75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2) ・核  細胞の機能を制御する     ・構成 :核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している ・細胞質 ・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜     半透明で、選択的透過性がある    主成分はリン脂質  タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される ★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化) ★小胞体  物質の運搬の通路  粗面小胞体  :表面のリボゾームでタンパク質を合成する    滑面小胞体  :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 ・リボソーム  タンパク質合成の場 ★リソソーム  物質を加水分解して、異物を排除する ★ゴルジ体  細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する ・中心小体  1対の管状構造  細胞分裂の時の染色体移動に関与する 減数分裂 :生殖細胞...

 

55 右心房に開口するのはどれか。
1.奇静脈
2.肺静脈
3.下大静脈
4.右腕頭静脈
5.左鎖骨下静脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

56 内耳の構造物はどれか。
1.鼓 室
2.鼓 膜
3.耳 管
4.耳小骨
5.半規管

正答

神経系 正常解剖
中枢神経系 (75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称 ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの視覚反射、聴覚反射の中枢  (1)...

 

57 左肺に認められない肺区域はどれか。
1.S6
2.S7
3.S8
4.S9
5.S10

正答

呼吸器系 正常解剖
頸部 (75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細く緩い傾斜(5...

 

58 視覚器で光を受容する細胞があるのはどれか。
1.角 膜
2.虹 彩
3.網 膜
4.硝子体
5.毛様体

正答

 目の構造に関しては対策ノートは対応していないが、常識で解けると判断

 

59 虚血性心疾患はどれか。2 つ選べ。
1.狭心症
2.心筋梗塞
3.肥大型心筋症
4.心室中隔欠損症
5.心サルコイドーシス

正答

循環器系 臨床病理
心タンポナーデ  心膜腔に大量の液体貯留や出血が起こり、そのために心臓が圧迫されて循環不全を生じる ・原因 :ウイルス感染による心膜炎 ファロー四微症(TOF:tetralogy of Fallot)  (72pm62、67pm59、63.15)  肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈の右方転位、右室肥大を主徴とする先天性奇形 ・症状 :チアノーゼ、運動制限、無酸素発作 ・胸部単純写真 :木靴型心陰影として現れる チアノーゼ  血液の酸素飽和度の低下によって皮膚と粘膜が濃い青紫色になる状態。 ・部位 :「耳たぶ」「鼻尖」「頬」「指爪」「口唇」「指趾」など ・原因 :「呼吸器疾患(肺気腫、無気肺、肺線維症)」   「心疾患(ファロー四微症、右室不全)」 中隔欠損症 (71pm57、65.20) ・心室中隔欠損症(VSD:ventricular septal defect)/心房中隔欠損症(ASD:atrial septal defect)  中隔に孔があいており、肺と心臓を通る血液が多くなり全身を回る血液が少なくなる  心室中隔欠損症は先天性心疾患の5割以上を占める ・症状 :「発育障害」「...

 

60 アナフィラキシーショックに用いる第一選択薬はどれか。
1.NSAIDs
2.抗不整脈薬
3.ステロイド
4.アドレナリン
5.抗ヒスタミン薬

正答

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

61 成長ホルモンを産生するのはどれか。
1.膵 臓
2.副 腎
3.下垂体
4.甲状腺
5.松果体

正答

内分泌系 正常解剖
胸管  (71am57、68pm54、66.10)  下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ)  第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る 胸腺 ・重さ :思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる ・位置 :胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する ・構造 :左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる) ・働き :T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与  T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による 内分泌腺とホルモンの主な作用  (75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14) 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳 下 垂 体 前葉 ★成長ホルモン  (STH、GH) ★甲状腺刺激ホルモン (TSH) ・成長促進(蛋白質合成促進、骨・筋肉・内臓の成長) ・脂肪細胞分解 ・血糖値上昇 ・睡...

 

62 成人で骨髄穿刺を行う部位はどれか。
1.鎖 骨
2.腸 骨
3.肩甲骨
4.上腕骨
5.大腿骨

正答

 骨髄穿刺に関しては初出
 対策ノートも対応しておらず、無理問題認定
 次回出題されたら検討

 

63 上皮が皮膚と同じ組織型なのはどれか。
1.気 管
2.小 腸
3.食 道
4.膀 胱
5.卵 管

正答

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴 (75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2) ・核  細胞の機能を制御する     ・構成 :核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している ・細胞質 ・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜     半透明で、選択的透過性がある    主成分はリン脂質  タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される ★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化) ★小胞体  物質の運搬の通路  粗面小胞体  :表面のリボゾームでタンパク質を合成する    滑面小胞体  :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 ・リボソーム  タンパク質合成の場 ★リソソーム  物質を加水分解して、異物を排除する ★ゴルジ体  細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する ・中心小体  1対の管状構造  細胞分裂の時の染色体移動に関与する 減数分裂 :生殖細胞...

 

64 転移性脳腫瘍の原発巣で最も多いのはどれか。
1.腎 癌
2.乳 癌
3.肺 癌
4.大腸癌
5.前立腺癌

正答

腫瘍学概論
腫瘍の概論 (75am59) ・腫瘍の分類    上皮性 非上皮性 良性 腺腫、乳頭腫 筋腫、脂肪腫、軟骨腫、血管腫 悪性 癌腫 肉腫、白血病 *肉芽腫は腫瘍ではなく、炎症反応 ・腫瘍 :自律増殖する細胞群をいい,上皮性,非上皮性,良性,悪性の総てを含む ・上皮細胞 :体の表面や管腔臓器(消化器,呼吸器,泌尿器・生殖器,乳房など)の表面を覆う細胞 ・非上皮性 :皮細胞以外の体の組織(筋肉,脂肪,血管,骨・軟骨,血液など)を構成する細胞 ・良性 :自律増殖はするものの,周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をしない ・悪性 :周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をする性質ないし状態のこと ・がん :上皮性,非上皮性を問わず,悪性の腫瘍のこと ・主な良性疾患  (65.14) 「脂肪腫」「平滑筋腫(代表:子宮筋腫)」 「血管腫」「腺腫(代表:甲状腺腫・下垂体腫)」 「嚢腫(代表:卵巣嚢腫)」「骨腫(類骨腫・骨軟骨腫)」 「神経線維腫」「神経鞘腫」 ・主な悪性腫瘍 「骨髄腫」「神経芽腫」 「ホジキンリンパ腫」「Wilms腫瘍」 「精上皮腫」「子宮体内膜腺上皮癌」 「骨肉腫」「神経膠芽腫」 ・骨...

放射線生物学

65 放射線発がんで潜伏期が最も短いのはどれか。
1.胃 癌
2.乳 癌
3.肺 癌
4.大腸癌
5.白血病

正答

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定    相対リスク :被ばく集団発...

 

66 正常組織で最も放射線感受性が高いのはどれか。
1.筋 肉
2.骨 髄
3.神 経
4.皮 膚
5.卵 巣

正答

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量 (75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34) 耐用線量と閾線量 ・閾線量 :これを超えるとその障害が起こりうる   ・耐用線量 :TD5/5やTD50/5などが用いられる *TD5/5 :5年間で5%に副作用を生ずる線量 部位 TD5/5 体積 判定基準 1/3 2/3 3/3 ★骨 大腿骨 - - 52Gy 壊死 下顎骨 65Gy 60Gy 開口障害 肋骨 50Gy - - 病的骨折 皮膚 100cm3 50Gy 毛細血管拡張   70Gy 60Gy 55Gy 壊死、潰瘍 頭部 脳 60Gy 50Gy 45Gy 壊死、潰瘍 脳幹 60Gy 53Gy 50Gy 壊死、潰瘍 ★視神経 50Gy 失明 ★視交叉 50Gy 失明 ★脊髄 -10cm:50Gy 20cm:47Gy   脊髄炎、壊死 馬尾神経 60Gy     神経損傷 腕神経叢 62Gy 61Gy 60Gy 神経損傷 ★水晶体 10Gy 白内障 網膜...

 

67 細胞周期の中で最も放射線感受性の高い時期はどれか。
1.G0 期
2.G1 初期
3.S 期後半
4.G2 初期
5.M 期

正答

細胞の感受性 / DNAの反応
ベルゴリー・トリボンドーの法則 (75am67、72am68、71am66、70pm65、69pm67、68am68、67am65、62.35) ・放射性感受性が高い細胞の特徴  分裂活発な(細胞周期の短い)細胞  将来長期にわたり細胞分裂を継続する細胞  未分化な細胞 *高感受性の細胞はアポトーシスを起こしやすい 幹細胞  (62.37)  分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞  → 高感受性 細胞周期による感受性の変化 (75pm67、73pm69、71pm66、69pm68、68am52.am65、66.39、64.3、63.39、62.39、61.31) ・M期:分裂期 ・G期:間期 ・S期:合成期 *最高感度はM期の最初 *1細胞当たりのDNA量はG2期にかけて増え、M期で半分になる ・分裂遅延 :分裂を行っている細胞群に対して放射線が当たると最も早期に起こる  照射線量に比例して、G2期が長くなり、10Gyまでは1Gy当たり1時間遅れる ・G0期 :非常に長いG1期初期とも考えられ、正常細胞にも腫瘍細胞にもある ・細...

 

68 高LET 放射線について正しいのはどれか。
1.酸素効果比が高い。
2.細胞周期依存性が高い。
3.細胞の亜致死損傷からの回復が速い。
4.細胞の潜在的致死損傷からの回復が速い。
5.放射線感受性の低い腫瘍の治療に適する。

正答

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ (68pm65、66.31、65.31、62.33) ・物理的過程  10-19~10-13秒 照射~電離・励起~ ・化学的過程  10-12~10-4秒  ~ラジカル生成・反応~ ・生化学的過程  10-3~10-1秒   ~DNAの損傷~ ・生物学的過程  100~秒   ~DNAの修復~ DNA損傷の種類 ・直接作用 :DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用 ・間接作用 :水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用 ・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど) LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与 (75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31) :放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー  放射線の線質の違いを表す指標として用いら...

 

69 生体内において主に直接作用によってDNA を損傷させる放射線はどれか。2 つ
選べ。
1.α線
2.β線
3.γ線
4.X線
5.中性子線

正答

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ (68pm65、66.31、65.31、62.33) ・物理的過程  10-19~10-13秒 照射~電離・励起~ ・化学的過程  10-12~10-4秒  ~ラジカル生成・反応~ ・生化学的過程  10-3~10-1秒   ~DNAの損傷~ ・生物学的過程  100~秒   ~DNAの修復~ DNA損傷の種類 ・直接作用 :DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用 ・間接作用 :水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用 ・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど) LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与 (75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31) :放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー  放射線の線質の違いを表す指標として用いら...

放射線物理学

70 原子核の内部転換で正しいのはどれか。
1.原子番号が変化する。
2.最外殻の軌道電子が放出されやすい。
3.内部転換電子は線スペクトルである。
4.内部転換係数は核種に依存しない値である。
5.内部転換電子の放出に続いてニュートリノが放出される。

正答

放射線の分類 / 壊変形式
放射線の分類 (75pm74、73am65、72am70、71am65.70.74、70am70.pm83、68am65、65.41、64.41、61.42.43、60.42) ・非電離放射線 :電波、紫外線、可視光、(紫外線)など ・電離放射線  ― 直接電離放射線:荷電粒子   ― 間接電離放射線:光子、中性子、(紫外線) ・電磁放射線 :光子線(γ線*1、特性X線*1、制動X線*2、消滅X線*1) ・粒子放射線 :α線*1  β線*2  電子線*2(オージェ電子*1、内部転換電子*1)  陽電子線*2  陽子線*2  重粒子線*2  中性子線*2 *1:単一スペクトル放射線  *2:連続スペクトル放射線  放射性同位体の壊変形式 (74am71、71pm71、70am1、68am1、67am1、61.1) α壊変  (67pm72)  (A,Z) → (A-4,Z-2) + α ・親核種からα粒子が飛び出す ・壊変条件 :Q>0  Q値={M親-(m娘+α)}×C2  M親:親核種の質量   m娘:娘核種の質量  C:光速 ・α粒子のエネルギーEα  Eα=m娘 / (m娘+mα...

 

71 電子エネルギーに対する水の質量阻止能の関係を図に示す。

  5 MeV 電子が水1 cm を通過するときのエネルギー損失[MeV]に最も近いのはどれか。
1.0.1
2.0.5
3.1.0
4.2.0
5.4.0

正答

荷電粒子と物質の相互作用
相互作用の種類  (72pm72、71am78) 相互作用  相互作用の相手 電子のエネルギー 発生するもの 弾性散乱 原子(核) 不変 なし 衝突損失(電離,励起) 軌道電子 減少  特性X線,オージェ電子 放射損失 原子核 減少 制動X線 チェレンコフ効果 原子 減少  青色光 ・弾性散乱  衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱 *ラザフォード散乱 :ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱 ・非弾性散乱  衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱 ・制動放射 (63.45)  荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象 ・電子対消滅 (67am72)  陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象 ・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48)  荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視...

 

72 75 keV の光子がタングステンのK 殻軌道電子との光電効果を起こしたとき放出された光電子のエネルギー[keV]に最も近いのはどれか。
 ただし、タングステンのK 殻軌道電子の結合エネルギーは69.5 keV とする。
1. 1.1
2. 5.5
3. 69.5
4.144.5
5.511.0

正答

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用 (74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用 反応相手 光子のエネルギー 二次電子 トムソン散乱 自由電子 不変 なし レイリー散乱 軌道電子 不変 なし 光電効果 軌道電子 消滅  光電子 コンプトン散乱 自由電子、最外殻電子 散乱 反跳電子 電子対生成 原子核 消滅  原子、陽電子 三電子生成 軌道電子 消滅  原子、陽電子 光核反応 原子核  消滅  なし 弾性散乱  (69pm71) ・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱  自由電子との相互作用  光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する ・レイリー散乱(干渉性散乱)  軌道電子との相互作用    光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する 光電効果 (75pm72、68am72) ・光子のエネルギーEe  Ee=Er‐Eb     Er:光子のエネルギー   Eb:軌道電子のエネルギー ・光電子エネルギー   K殻光電子<L殻光電子 ・吸収端 (71pm73、63.46)  光子のエネルギーが各殻の軌道電子放出に必要なエネルギーを上...

 

73 超音波の伝播速度が遅い順に並んでいるのはどれか。
    遅 い           速 い
1. 空 気    骨    脂 肪   筋 肉
2. 空 気   脂 肪   筋 肉    骨
3. 空 気   脂 肪    骨    筋 肉
4. 脂 肪   筋 肉    骨    空 気
5. 脂 肪    骨    空 気   筋 肉

正答

超音波検査の概要 / 物理的性質
超音波検査の概要  (75am18、61.42) ・特徴 「被曝がなく非侵襲的なので繰り返し行える」 「リアルタイムに観測が可能」 「比較的小型・安価であり、移動も可能」 「ドプラ法で血流の評価が可能」 「断層面を自由に選択できる」 「術者の技量による影響が大きい」 ・超音波とMRIの比較  (63.31)  超音波で検査可能な部位は侵襲度や簡便性から超音波検査が薦められる ・使用されている周波数  (71pm13、67am19、63.26)  3.5~5MHzが多く、用途に応じて1~20MHz程度を用いる  乳房:5~10MHz    体表:7.5~10MHz  腹部:5~10MHz ・超音波の発生原理  (63.24)  圧電効果(ピエゾ効果)を利用し、極性を切り替えて送受信を行う   → 圧電物質に外力が加わることで、その表面に歪みが生じて表面に正負の電気が生じること  振動子の近傍では平面波で、遠くでは球面波となる 物理的性質 (75pm73、74pm74、73pm12pm74、72am21.74、71pm72、70pm74、69am19、67pm13.pm75、66.26、6...

 

74 直接電離放射線はどれか。
1.γ線
2.δ線
3.中性子線
4.特性X 線
5.消滅放射線

正答

放射線の分類 / 壊変形式
放射線の分類 (75pm74、73am65、72am70、71am65.70.74、70am70.pm83、68am65、65.41、64.41、61.42.43、60.42) ・非電離放射線 :電波、紫外線、可視光、(紫外線)など ・電離放射線  ― 直接電離放射線:荷電粒子   ― 間接電離放射線:光子、中性子、(紫外線) ・電磁放射線 :光子線(γ線*1、特性X線*1、制動X線*2、消滅X線*1) ・粒子放射線 :α線*1  β線*2  電子線*2(オージェ電子*1、内部転換電子*1)  陽電子線*2  陽子線*2  重粒子線*2  中性子線*2 *1:単一スペクトル放射線  *2:連続スペクトル放射線  放射性同位体の壊変形式 (74am71、71pm71、70am1、68am1、67am1、61.1) α壊変  (67pm72)  (A,Z) → (A-4,Z-2) + α ・親核種からα粒子が飛び出す ・壊変条件 :Q>0  Q値={M親-(m娘+α)}×C2  M親:親核種の質量   m娘:娘核種の質量  C:光速 ・α粒子のエネルギーEα  Eα=m娘 / (m娘+mα...
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医用工学

75 巻数n = 20 のコイルを流れる電流が0.1 秒間に0.6 A の割合で変化していると
き、コイルを貫く磁束が0.4 秒間に1.2 mWb の割合で変化した。
  このコイルの自己インダクタンス[mH]はどれか。
  ただし、コイルの漏れ磁束は無視できるものとする。
1. 3
2. 5
3.10
4.20
5.60

正答

抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導  コイル内の磁束の変化によ...

 

76 二極真空管の回路図を示す。電池E の起電力が200 V、抵抗R が20 Ωのとき、陽極電流(プレート電流)は7.5 mA であった。
  図のA 点を電位の基準にとり0 とするとき、B 点の電位[V]はどれか。

1.+ 200
2.+ 150
3.+ 100
4. + 50
5.- 150

正答

 二極真空管は頻出問題だが、今までの知識ではこの問題は解答できない
 無理問目の難問指定
 あまり可能性は高くないだろうが、今後似たような問題が出題され次第、対策検討

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損  銅損=R×I2, 負荷, 負荷率の二乗に比例  2-...

 

77 正弦波交流電源に40 Ω の抵抗、誘導リアクタンスが60 Ω のコイル、容量リア
クタンスが30 Ω のコンデンサが直列に接続されている。
  回路全体のインピーダンス[Ω]はどれか。
1.  50
2.  98
3. 130
4.2,500
5.9,700

正答

抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導  コイル内の磁束の変化によ...

 

78 図の回路で電圧増幅度Vo/Vi はどれか。

1. 1
2. 11
3. 40
4. 41
5.401

正答

増幅器
増幅器    電圧増幅度AV=V2 / V1  電流増幅度AI=I2 / I1  電力増幅度Ap=V2I2 / V1I1         =P2 / P1 増幅度(利得、ゲイン) (74pm75、62.54、61.54)  電力増幅度Gp=10log10P2 / P1[dB]  電圧or電流増幅度Gp=20log10V2 / V1[dB]            =20log10A2 / A1[dB] ・オフセット電圧 :入力端子を短絡して0Vとした場合に、出力される電圧 ・デシベルの計算  A dB + B dB = ( A+B ) dB 帰還回路(負帰還回路)  Av = V2 / Vi  V2 = Av × Vi     = Av ( V1 + βV2)  帰還後の電圧利得Avf  Avf= V2 / V1    = Av / (1-βAv) ・安定性  Avが変化しても、回路の利得はβによってほぼ決定されるので、極めて安定している 演算増幅器(オペレーションアンプ) ・反転増幅器 (70pm77、64.57)  点Pの電圧Vp=0  点Pの電流Ip=(V1-Vp)/ R1  V0...

放射線計測学

79 サーベイメータを用いた放射線測定において、真の読み値の85%以上の値を得るには時定数の何倍の時間が必要か。
1.0.1
2.0.5
3.1
4.1.5
5.2

正答

 時定数は過去に出題されているが、この問題も対策ノートの内容だけでは解答不可能
 無理問題めの難問指定
 ただし、時定数で63%となるのは書いてあるので、4か5には絞れるだろう

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損  銅損=R×I2, 負荷, 負荷率の二乗に比例  2-...

 

80 気体の電離を利用した検出器はどれか。2 つ選べ。
1.電離箱
2.GM 計数管
3.Fricke〈フリッケ〉線量計
4.シンチレーション検出器
5.Cherenkov〈チェレンコフ〉検出器

正答

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

 

81 放射線検出器とその関連項目の組合せで正しいのはどれか。
1.電離箱線量計    電子なだれ
2.半導体検出器    放射線損傷
3.蛍光ガラス線量計    加熱特性
4.熱ルミネセンス線量計   紫外線照射
5.シンチレーション式サーベイメータ   同時計数回路

正答

シンチレータ / 半導体検出器
発光を利用した検出器  (68am79) 無機シンチレータ ・検出原理 1,価電子帯の電子にエネルギーが付与される 2,電子は伝導帯へ移動し、電子正孔対を作る 3,正孔が活性化物質を電離する 4,伝導帯の電子が電離された活性化物質に行く 5,活性化物質は励起状態に上がる 6,基底状態に遷移する際に可視光を放出する *純粋な結晶では禁止帯が大きいため、少量の不純物を添加する 種類 密度 (g/cm3) 最大波長 (nm) 減衰定数 (ns) 相対効率 (%) 用途および特徴 ★NaI(Tl) 3.6 410 230 100 γ線、潮解性、高エネルギー分解能 CsI(Tl) 4.5 540 680 45 α線、γ線 CsI(Na) 4.5 420 640 80 α線、γ線、吸湿性 6LiI(Eu) 4.1 470 1400 35 γ線、中性子 BGO 7.1 480 300 10 γ線、高検出効率、加工が容易 CdWO4 7.9 470 1100 17~20 γ線 ZnS(Ag) 4.1 450 200 130 α線、中性子 有機シンチレータ 種類 密度 (g/cm3) 最大波長 (nm)...

 

82 荷電粒子平衡で正しいのはどれか。
1.空洞理論と無関係である。
2.光子のエネルギーと無関係である。
3.光子線の減弱に適用する概念である。
4.過渡電子平衡では衝突カーマと吸収線量は等しい。
5.ビルドアップ領域とは荷電粒子平衡が成立するまでの深さである。

正答

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

 

83 標準計測法12 の光子線における水吸収線量計測の基準条件で正しいのはどれか。
1.校正深は線質に依存する。
2.平行平板形電離箱を使用する。
3.電離箱は半径変位法を用いて設置する。
4.固体ファントムの使用が認められている。
5.セットアップはSSD 法またはSAD 法による。

正答

線量計測 / 標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量測定で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

X線撮影技術学

84 腹部の造影画像を示す。検査法で正しいのはどれか。

1.DIC
2.DIP
3.ERCP
4.MRCP
5.PTC

正答

造影検査とIVR
注腸造影 (74am64、70pm89、68am87、67pm87、62.31) :逆行的に造影剤を投与し、二重造影法が主流で、充満法、粘膜法、圧迫法も行われる  Brown法が主流で、Fischer法、Welin法なども行われる  Brown法では前日に低脂肪、低繊維食をとる  多量の水分を摂取する ・前投薬 :抗コリン薬 *Apple core sign  :大腸進行がんの代表的な悪性所見 (67pm93:Apple core sign) 消化管領域のIVR ・拡張術 (66.77)  胆管拡張術:ステントなどを用いる、胆がんなどが適応  ・ステント留置 ・イレウスチューブの挿入 ・内視鏡的結石除去術  (63.79)  バスケットカテーテルを使用  :結石等を挟み込んで体外に排出する道具 胆道・膵臓造影検査 (73am84、72am85pm90) ・PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography) :経皮経肝胆道造影  PTCD(D:drainage)   :経皮経肝胆道ドレナージ ・ERCP(Endoscopic retrograde...

 

85 手のX 線写真を示す。矢印で示す骨はどれか。

1.月状骨
2.舟状骨
3.有鉤骨
4.小菱形骨
5.大菱形骨

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

86 胸部単純CT 像を示す。カテーテルが挿入されている部位はどれか。

1.奇静脈
2.上大静脈
3.大動脈弓
4.上行大動脈
5.右鎖骨下動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

87 Guthmann〈グースマン〉法における骨盤計測線の図を示す。
  正しい組合せはどれか。

1.a   解剖学的結合線
2.b   対角結合線
3.c   真結合線
4.d   骨盤下口結合線
5.e   骨盤峡部結合線

正答

 マルチウス法、グースマン法についてここまで詳しく問うのはこの十数年で初
 対策ノートも未対応
 この一問に対してちょっと覚えることが多いので、もう一度出題されたら対応検討

胸腹部の単純撮影法
胸部立位正面撮影 (75am86、65.85、61.71) (1) 撮影ポイント ・撮影方向:PA(後前)方向 (64.73)  目的 :「心臓、鎖骨の拡大率を小さくする」  「肺野の観察領域を広げる」  「前胸部と受像面の密着が良い」  「腕のポジショニングにより肩甲骨を肺野からはずしやすい」 ・体位  (64.74、61.72)  肩の力を抜き、両手背部を下げ腰外部にあて、肘を前に出し、肩甲骨を肺野からはずす  基本的に吸気撮影  → 正確な心胸郭比を描出できる   (気管支異物の場合は呼気撮影が有効)     肺野の観察域を広げる    肺野のコントラストを上げる ・X線中心  (64.74)  第6~7胸椎の高さで、検出器に垂直に入射する  位置合わせは隆椎の位置を確認し、照射野内に入るようにする (2)撮影条件  (71pm88、64.74、63.76、62.75) ・管電圧:120~140kVの高管電圧撮影が主流 (70am86)  目的 :「各組織の濃度差を少なくして、気管支分岐部、心陰影、縦隔部陰影の観察を容易にする」  「被曝線量の低減のため」 ・撮影距離:190cm...

 

88 足部のX 線写真を示す。矢印で示すのはどれか。

1.距 骨
2.脛 骨
3.踵 骨
4.舟状骨
5.立方骨

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

89 腹部の血管造影写真を示す。矢印で示すのはどれか。

1.脾動脈
2.総肝動脈
3.左胃動脈
4.腹腔動脈
5.上腸間膜動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

90 診療放射線技師が行える業務で誤っているのはどれか。
1.放射線検査等に関する説明
2.造影剤の静脈路からの投与終了後の抜針及び止血
3.上部消化管検査のために鼻腔にカテーテルを挿入する行為
4.造影CT 検査のために静脈路と造影剤注入装置を接続する行為
5.下部消化管検査のために肛門カテーテルから造影剤を注入する行為

正答

 5年連続で出題されている技師法改正問題
 まだ続くのかわからないが、対策する範囲が狭い割には5年連続で出題されており、コスパの良い問題となっている
 内容も簡単
 当サイトとしては法規の問題なので安全管理学に記載してある

診療放射線技師法
定義 (75am97、67pm99、66.95、65.97、64.95、63.94、62.95) ・放射線 (1)アルファ線及びベータ線及びガンマ線    (2) 100万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線 (3) エックス線 (4) その他政令で定める電磁波又は粒子線(陽子線及び重イオン線及び中性子線が追加された) ・放射線技師  「厚生労働大臣の免許を受けて、医師又は歯科医師の指示の元に、放射線を人体に対して照射することを業とする者」 ・照射  「撮影を含み、照射機器又は放射線同位元素を人体内に挿入して行うものを除く」 ・放射性同位元素 「その化合物及び放射性同位元素又はその化合物の含有物を含む」 免許 (64.95、62.95) ・欠格事由と意見の聴取 「心身の障害(視覚、聴覚、音声機能、言語機能、精神機能)により業務ができないと厚生労働省令で定めるもの」 「技師の業務に関して犯罪歴または不正の行為があったもの」 ・登録と技師籍の登録内容  (1) 登録番号及び登録年月日 (2) 本籍地都道府県名(日本国籍で無い者はその国籍)、氏名、生年月日、性別 (3) 診療放射線技師国...

 

91 乳房X 線撮影で正しいのはどれか。
1.入射線量は乳頭側ほど少ない。
2.乳房は照射野の中央に整位する。
3.圧迫圧は乳房の厚さに合わせて調節する。
4.照射野は乳房の大きさに合わせて調節する。
5.FPD を搭載した装置ではAEC 機能は用いない。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管  (75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15) 1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる 2、X線放射口(窓) :発生X線を低減するためにベリリウムを使用 3、ターゲット(焦点部分) :主にMoを用いる  特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる 4、付加フィルタ :乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いる ターゲット Mo Rh W Kα 17.4 20.2 59 Kβ 19.6  22.7 67 K吸収端 20.0 23.2    *W:最近利用され始めた ・付加フィルタの組み合わせ 「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」 「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」  *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する 5、電極間距離 :管電圧が低いため以下のことが起こる  エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、...

 

92 X 線CT で正しいのはどれか。
1.脂肪肝のCT 値は脾臓のCT 値より高い。
2.造影検査では検査前日から絶飲食とする。
3.CT コロノグラフィでは炭酸ガスを注入する。
4.脳梗塞巣は正常な脳実質より高いCT 値を呈する。
5.肺野を観察するときのウインドウ幅は200 HU 程度とする。

正答

 第69回を除いてほぼ7年連続で出題されているコロノグラフィ
 出題されている内容も難しいものはなく、実際やっていることも難しくない
 また、技師法の改正にも噛んでいるため、この傾向はまだ続くか

CT検査
CTの副作用  心臓ペースメーカの誤作動  (64pm69、62.69、60.68)  造影検査 (70am88、65pm77、63.34、62pm81、60pm80) ・造影剤注入方法 (1) 固定法 (2) テストインジェクション法 (3) ボーラストラッキング法  :ROIのCT値が閾値を超えた時点より撮影を開始する方法   時間濃度曲線を作成して行う ・穿刺部位 :第一選択は肘静脈 ・前処置 :検査当日の朝から絶食 ・投与量 :体重当たりの造影剤の量を固定し、注入速度を変更するのが望ましい ・造影剤投与後に静脈内への造影剤の残中を防ぐため、生理食塩水をボーラス注入する場合がある ↓造影剤についてはこちら 「対策ノート:造影剤」 腹部ダイナミックCT (74am89、66pm76.86、65pm87)  ボーラス投与(急速静注)で、複数回呼吸停止を行う  多相撮影を行う   単純相 動脈相 静脈相 遅延相 ・肝臓ダイナミックCT  (69pm90、65pm87、63.87、60pm84) ・IVR-CT (CTAP、CTHA)             CTAP:経動脈性門脈造影C...

 

93 腹部CT 像を示す。正しい組合せはどれか。

1.ア   門 脈
2.イ   下大静脈
3.ウ   横行結腸
4.エ   膵 臓
5.オ   副 腎

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

画像工学

94 解像力チャートの像を示す。空間周波数[cycles/mm]に最も近いのはどれか。

1.0.3
2.0.6
3.1.2
4.1.6
5.3.2

正答

解像特性(鮮鋭度)
解像特性(鮮鋭度) 影響因子 「焦点サイズ」:小さいほうが良い         「被写体フィルム距離」:短いほうが良い 「X線入射角度」:小さいほうが良い        「焦点フィルム距離」:長いほうが良い 「感度」:高感度増感紙では悪い 「被写体コントラスト」:高いほうが良い *空間分解能 増感紙フィルム系>デジタル系 MTFによる評価  (75pm94、74am48)  MTF(Modulation Transfer function)とは点または線像強度分布をフーリエ変換の関係を用いて空間周波数領域に変換した関数で、ボケの度合いを表すことが出来る  「線形性」と「位置不変性」を満たしていることが条件となる  デジタル系では「位置不変性」が成り立たない  鮮鋭度の評価には2cycle/mmを良く用いる ・MTFへの影響因子  「散乱X線」  「サンプリング間隔 → エリアシング」 ・エリアシングの影響を含まないMTF  「プリサンプリングMTF」  「アパーチャMTF」  「X線検出器のMTF」  「ディスプレイMTF」  「画像処理フィルタのMTF」 構成要素とそれぞれのMTF ...

 

95 図のROC 曲線で、雑音のみの確信度正規分布の標準偏差が信号ありの確信度正規分布の標準偏差より小さいときの曲線はどれか。

1.A
2.B
3.C
4.D
5.E

正答

総合画像評価
ROC曲線解析 (75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92)  主観的な総合画像評価法  ・ROC曲線を求める方法 (1)評定手続き ・評定確信度法 :5段階のカテゴリーは良く用いられる ・連続確信度法 :カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する (2)二段階評価手続き  Yes or Noの二通りの評価を行う ・読影者間の能力差を評価できる      ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能 ・評定の難易度に影響される ROC曲線  (70am65) ・縦軸:真陽性率(的中確率)  ・横軸:偽陽性率(誤報確率) ・ROC曲線下面積Az  Az:0.5≦Az≦1.0     Azは大きいほど評価が良い  2択法では正答率と同等になる ・刺激-反応行列   反応あり 反応なし 刺激あり TPF FNF 刺激なし FPF TNF ・評価の要素  (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92)  ※(1)+(4)=1  (2)+(3...

放射線安全管理学

96 放射線診療のリスク評価と対策の手法として誤っているのはどれか。
1.教育の実施
2.始末書の提出
3.手順書の作成
4.インシデントの報告
5.インシデントの原因分析

正答

 X線撮影技術学で良く出題されている医療安全系の問題

放射線技師としての・・・問題
(74am86、72am53.89pm85、71am83.92、71am25、70am25.pm84、69am25.83.pm84、68am83、67am83、66.68.am49、65am65pm68、64pm68.am49.69、63am49、62.68、61.68) 検査の流れ ・患者確認 :検査前に、自ら名乗ってもらう   名乗れない場合は患者タグやネームバンドで確認をする ・検査説明 :介護者にも説明  CTでは該当部位の金属、X線撮影時には+プラスチックなどを外す  MRでは禁忌チェックを行う ・検査実施 :医師の指示に基づいて撮影を行う  ポジショニングは体表ポイントを参考にする  病室でのポータブルは対象以外の人は可能な限り移動させる  外傷部位を触らずにポジショニング、頸椎損傷ネックカラーは外さずに検査  検査中に急変があった場合は医師の指示を受ける  移動の介助等も行う  放射線技師による穿刺、造影剤などの薬剤投与、ゾンデの使用は禁止 →診療放射線技師法の改正に関してはこちら  過去問とは業務範囲など、現在とは違っているところがあるので注意 感染・清潔操作  検査前...

 

97 DRL で正しいのはどれか。
1.核医学検査には適用しない。
2.一度設定すれば以後改定する必要はない。
3.DRL 値を超えて被ばくさせてはならない。
4.国際放射線防護委員会〈ICRP〉が設定するものである。
5.患者の医療被ばくにおける防護の最適化を目的とするものである。

正答

ICRP勧告
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (73pm99、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化 (71am9)  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ・医療被ばく...

 

98 被ばくとその分類の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.航空機の搭乗員の被ばく   公衆被ばく
2.生物医学研究の志願者の被ばく   医療被ばく
3.胸部集団検診の被検者の被ばく   公衆被ばく
4.X 線撮影時の患者介助者の被ばく   医療被ばく
5.放射線業務従事者の胎児の被ばく   職業被ばく

正答

ICRP勧告
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (73pm99、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化 (71am9)  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ・医療被ばく...

 

99 体幹部に放射線防護衣を着用して放射線業務に従事したとき、頭頸部と腹部につけた個人被ばく線量計の1 cm 線量当量がそれぞれ5 mSv と1 mSv を示した。
  実効線量[mSv]はどれか。
  ただし、不均等被ばくの実効線量= 0.08 Ha + 0.44 Hb + 0.45 Hc + 0.03 Hm とする。
1.0.85
2.1.44
3.2.88
4.4.56
5.5.00

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義 (75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99) 名称 単位 定義 線量当量 J・kg-1=Sv  =(ある点における吸収線量)×(線質係数) ★等価線量 J・kg-1=Sv ある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量 =Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数)) ★実効線量 J・kg-1=Sv  =Σ((等価線量)×(組織加重係数)) 預託等価線量   RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値 期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする 預託実効線量   等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの 摂取した放射能×実効線量係数 実用量の単位と定義 (73am99、71pm96) 名称 単位 定義 周辺線量当量 Sv  ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき 整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量 方向性線量当量 Sv  線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量 個人線量当量 Sv  スラブファントムを用い...

 

100 18F-FDG からの線量を約1/1,000 に遮へいするために必要な鉛厚[mm]はどれ
か。
  ただし、18F に対する鉛の半価層は4 mm とする。
1. 8
2.12
3.21
4.33
5.40

正答

 対策ノートには半価層と1/10価層については書いてあるが、さすがに1/1000価層までは対応できない
 それでも十分に解ける問題だろう

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用 (74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用 反応相手 光子のエネルギー 二次電子 トムソン散乱 自由電子 不変 なし レイリー散乱 軌道電子 不変 なし 光電効果 軌道電子 消滅  光電子 コンプトン散乱 自由電子、最外殻電子 散乱 反跳電子 電子対生成 原子核 消滅  原子、陽電子 三電子生成 軌道電子 消滅  原子、陽電子 光核反応 原子核  消滅  なし 弾性散乱  (69pm71) ・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱  自由電子との相互作用  光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する ・レイリー散乱(干渉性散乱)  軌道電子との相互作用    光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する 光電効果 (75pm72、68am72) ・光子のエネルギーEe  Ee=Er‐Eb     Er:光子のエネルギー   Eb:軌道電子のエネルギー ・光電子エネルギー   K殻光電子<L殻光電子 ・吸収端 (71pm73、63.46)  光子のエネルギーが各殻の軌道電子放出に必要なエネルギーを上...

 

以上、第75回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 

  難問題 無理問題 不適切問題
午前1/2 5問 2問 0問
午前2/2 6問 1問 3問
午後1/2 3問 1問 1問
午後2/2 3問 2問 0問
14問 6問 4問

*当サイト調べ

第75回診療放射線技師国家試験の目標点数は
173点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第75回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第75回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 元素記号F の同族元素はどれか。 1.C 2.O 3.P 4.Cl 5.Ar 正答 2 核反応について正しいのはどれか。 1.Q 値が正の場合は吸熱反応である。 2.荷電粒子の加速に原子炉が使われる。 3.中性子の加速にサイクロトロンが使われる。 4.入射粒子が中性子のときクーロン障壁の影響を受ける。 5.反応を起こすために必要な最小エネルギーをしきい値と呼ぶ。 正答  当サイトでは放射線物理学のページに記載しております 3 放射性核種の分離法について正しいのはどれか。 1.電気泳動法では加熱を行う。 2.ペーパークロマトグラフィではRf 値を比較する。 3.薄層クロマトグラフィでは移動相でキャリアガスを用いる。 4.共沈法では不要な放射性核種を沈殿させるために捕集剤を用いる。 5.イオン交換クロマトグラフィでは分離のス...

第75回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第75回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 健常成人の体重で水が占める割合[%]に最も近いのはどれか。 1. 5 2.20 3.40 4.60 5.90 正答  もはや常識過ぎて対策ノート未対応で、今後も対応しない 51 頸部にある筋肉はどれか。 1.前鋸筋 2.腓腹筋 3.円回内筋 4.外側広筋 5.胸鎖乳突筋 正答  定期的に筋肉を問う問題が出題されるが、すべての筋肉を覚えるよりはもっと大事なことがあると考えるので、対策ノート未対応  一応難問認定 52 呼吸について正しいのはどれか。 1.内呼吸は肺で行われる。 2.吸気時に横隔膜は弛緩する。 3.ガス交換は拡散によって行われる。 4.ガス交換は呼吸細気管支で行われる。 5.肺静脈より肺動脈の血中酸素分圧が高い。 正答  呼吸について詳しく聞かれた問題  対策ノートでは対応しきれなかったので難問認定  ...

第75回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第75回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 放射性核種の半減期で正しいのはどれか。 1.生物学的半減期は核種に依存しない。 2. 3 半減期後に原子数は最初の1/3 になる。 3.半減期が長い核種ほど壊変定数が大きい。 4.有効半減期は内部被ばく防護の指標として用いられる。 5.有効半減期は物理学的半減期と生物学的半減期の和である。 正答 2  99Mo‒99mTc ジェネレータをミルキングしたときの99mTc の放射能を表すのはど れか。   ただし、AM を99Mo の放射能、λT を99mTc の壊変定数、λM を99Mo の壊変定数、t をミルキング後の経過時間とする。 正答 3 Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法について正しいのはどれか。 1.標識位置は安定している。 2.合成は数分程度で完了する。 3.比放射能が高い標識化合物が得られる。 4.放射化...

第75回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第75回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 静脈血が流れる血管はどれか。 1.大動脈 2.肺動脈 3.冠状動脈 4.腹腔動脈 5.気管支動脈 正答 51 最も頭側に位置するのはどれか。 1.鼻 腔 2.篩骨洞 3.上顎洞 4.前頭洞 5.蝶形骨洞 正答 52 胃壁の層構造で最も外側に位置するのはどれか。 1.漿 膜 2.固有筋層 3.粘膜下層 4.粘膜筋板 5.粘膜上皮 正答  胃の層構造に関する問で、これは初出  無理問題認定  ノートも未対応で、再度出題されたら検討 53 じん肺に分類されるのはどれか。 1.石綿肺 2.過敏性肺臓炎 3.サルコイドーシス 4.肺アスペルギルス症 5.肺クリプトコッカス症 正答 54 細胞質内に存在する構造でないのはどれか。 1.核小体 2.小胞体 3.ゴルジ装置 4.リボゾーム 5.ミトコンドリア 正答 55 右心房に開...

 

コメント

  1. みか より:

    安全管理学午後の99なのですが、頭頚部腹部の1cm線量当量しか記載されていませんが、胸部も腹部と同じ線量当量を代入して計算するということですか?
    色々と調べたのですが、あまりよく分からなくて、、。

    • 対策ノートの人 より:

      ご質問有難うございます
      問いの中に、「体幹部に放射線防護衣を着用」とありますので、胸部と腹部の線量は同等だという認識で良いのではないかと思います
      よってHbとHcには1を代入、HaとHmには5を代入すると正答になるかと思います

  2. 来年度受験生 より:

    午後76の二極真空管の問題ですが、これって二極真空管を大きな一つの「抵抗」として回路計算するだけの直列接続抵抗回路の計算をすればいいんですよね? 二極真空管である意味が全くなくて出題意図が全く分からないです。むしろ過去問やってたら本番で計算方法まで到達できないと思います。
    AD変換の回路問題も回路図が簡略的で不適切で分かりにくいため、改善意見書が出されたと聞きました。医用工学ってたったの7問しかないのにもっと有益な問題を出さないと、ずっと捨て科目と言われている理由が良く分かります。。。

    来年度から「理工学・放射線科学」36問に統合され、医用工学だけ出題基準範囲が増えているようで、配点も上がるんじゃないかと噂もあるのですが、そのあたりどうなんでしょうか。

 

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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