第74回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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放射化学

1 物理的半減期の最も短い核種はどれか。
1.3H
2.90Sr
3.131I
4.133Xe
5.137Cs

正答

主なRIとその特徴
主なRIとその特徴 (74pm1、73am2、69pm1、67pm1、66.1、66.2、65.3、60.1) 核種 壊変 方式 エネルギー(MeV) α・β線 γ線 半減期 その他 3H★ β- 0.02   12年 β線のみ放出/天然RI/ 7Be EC   0.5 53日 中性子線源/天然RI 11C★ β+   0.511 20分 14N(p,α)11C 14C★ β- 0.15   5.7×103年 β線のみ放出/天然RI 13N★ β+   0.511 10分 16O(p,α)13N 15O★ β+   0.511 2分 14N(d,n)15O 18F★ β+   0.511 110分 20Ne(d,α)18F 18O(p,n)18F 32P★ β- 1.7   14日 β線のみ放出 40K★ β- 1.3   1.2×109年 天然RI/12億年 55Fe EC   X線 3年 特性X線のみ放出/硫黄分析器 /蛍光X線分析装置 60Co β- 0.3 1 5年 密度計 63Ni β- 0.06   100年 β線のみ放出/ガスクロ 67Ga EC   0.09 3日   ...

 

2 核分裂反応について誤っているのはどれか。
1.252Cfは自発核分裂を起こす。
2.核分裂片はβ+壊変するものが多い。
3.235U は熱中性子により核分裂を起こす。
4.核分裂収率曲線は核分裂収率と質量数の関係を表す。
5.入射粒子によって誘起されるものを誘導核分裂と呼ぶ。

正答

放射性壊変 / 核分裂
放射性壊変 放射性壊変と放射能 (73pm71、72am71、66.44、65.43、64.44、63.2) ・放射能A    A = -dN/dt = λ×N ・壊変定数λ  λ = loge2/T = 0.693/T  T:半減期 ・原子数N   N = w/W×6.02×1023  w:放射性物質の質量  W:対象物質の原子量 ・分岐比λ   λ=λ1+λ2+λ3+……  λ1,λ2,λ3:部分半減期  分岐比 → λ1:λ2=T2:T1 ・平均寿命τ  τ=1/λ=1.44×T ・放射線壊変図 (72am3) 放射平衡 (75pm2,64.2) ・放射平衡  娘核種の放射能A2、原子数N2 $$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+A_{ 2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$ $$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{...

 

3 99Mo-99mTc ジェネレータについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1.99mTc は生理食塩水で抽出する。
2.コレクティングバイアルは陽圧である。
3.99Moはアルミナカラムに吸着している。
4.99mTc の半減期は99Moの半減期よりも長い。
5.ミルキング後約66時間で99mTc の生成曲線が極大となる。

正答

放射化分析 / 合成法,標識法
放射化分析  (75pm4、73pm34、72pm3、69pm4、68pm4、66.8、61.7) 放射化分析の利点  「検出感度が良い」  「試薬などの汚染がない」  「核反応なので元素の化学的性質に影響されない」  「多元素同時分析ができる」  「非破壊分析ができる」 放射化分析の欠点  「精度が低い」  「副反応による妨害がある」  「自己遮蔽の影響がある」  「原子炉など中性子発生源が必要」 生成放射能の計算  (72pm4、64.8、60.7) ・試料を時間t照射して、直後に得られる放射能A  A = f×σ×N×(1-e-λt)    = f×σ×N×(1-(1/2)t/T)  f:照射粒子束密度(n/cm2・s)  σ:放射化断面積  N:試料の原子数   ・原子数N  N = θm/M × 6.02 × 1023  θ:存在比 m:試料質量 M:試料原子量  また、t<<Tの場合  A = f×σ×N×(0.693×t/T) ・照射終了後、時間d経過後の放射能Ad  Ad = A×e-λd =A×(1/2)d/T ・放射線計測  「Ge(Li)」または「Ge」半導体検出...

 

4 放射性同位体を利用した同位体希釈分析法で正しいのはどれか。
1.逆希釈法では比放射能は低下しない。
2.二重希釈法は非標識化合物を加える。
3.直接希釈法は標識化合物の試料を分析する。
4.分析による放射能濃度の変化の程度を測定する。
5.分析試料を定量するためには目的物質をすべて回収する必要がある。

正答

RIの化学分析への利用
オートラジオグラフィ  (73am4、70pm4、61.8)  イメージングプレート等を用いてRIの分布を可視化する  基本的な性能としてIP法>写真法  ミクロオートラジオグラフィでは低エネルギーγ線が適する 放射化学分析  試料のRIの放射能,またはその娘核種の放射能によって存在量、存在核種を同定する方法  γ線スペクトルの測定を行う 放射分析  (71pm4)  非放射性の試料に結合するRI試薬を加え、試料の存在量を知る方法  特長として「簡易的」「高精度」「微量成分の分析」がある  放射滴定は放射分析の一種 同位体希釈分析法 ・特徴 「混合物の場合、その成分だけを完全に分離定量しなければならない」 「完全な分離でなく、その一部でも純粋に分離できれば定量可能」 「ラベル付き化合物を作る必要がある」 「RIは目的の化合物以外に移らない必要がある」 ・ラジオイムノアッセイ  抗体抗原反応を利用する 直接希釈法  (62.7)     重量 比放射能 全放射能 添加前 目的の試料 X  0 0 トレーサ(RI) a S0=A/a A 添加後 混合物 X+a S=A/w S(X+a) ・...

診療放射線機器学

5 X 線管装置で誤っているのはどれか。
1.X 線強度はターゲット角度で変化する。
2.管電流は電極間距離の2乗に反比例する。
3.管電圧波形のリプル百分率は短時間許容負荷に影響する。
4.実効焦点とは実焦点の基準面への垂直投影したものをいう。
5.ブルーミング効果とは管電圧によって焦点寸法が変化する現象をいう。

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 *対策 :スライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する ・低線量時のストリークアーチファクト ・ヘリカルアーチファク...

 

6 インバータ式X線高電圧装置で正しいのはどれか。
1.インバータ周波数が高いほど電力変換効率は高い。
2.管電圧のリプルは高電圧ケーブルが長いほど小さい。
3.インバータ周波数が高いほど高電圧変圧器の鉄損が減少する。
4.共振形装置はチョッパのパルス幅を変化させて管電圧の調整を行う。
5.方形波形装置は共振形装置よりもスイッチング時の電力損失が小さい。

正答

X線高電圧装置 - インバータ式 / 制御装置
X線発生装置  ├― X線源装置 |  └―― X線管装置 + 照射野限定器 | ├― X線用高電圧ケーブル | └― X線高電圧装置    └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置 X線高電圧装置 インバータ式高電圧装置 インバータ式高電圧装置の分類  (61.9) ・変圧器形  据置形(出力30~100kW)  :電源設備からX線照射エネルギーを供給する ・エネルギー蓄積形  コンデンサエネルギー蓄積形  :胃部・胸部集団検診に用いる間接撮影用装置    電池エネルギー蓄積形(移動形)  :出力15kW程度 インバータ式高電圧装置の特徴 (72am8、71am10、70pm7、69am6、69pm6、68am5、67am6、64.13、64.14、63.9、62.13、60.14) 1,X線照射中に交流電力を直流電力に変換してから高周波交流電力に変換して、高電圧を得る → 出力の調節 2,単相電源でも3相(12ピーク形)装置と同等のX線出力が得られる  インバータ式装置では単相、3相、コンデンサ式、直流電源などに関わらず、低いリプル百分率が得られる  → 軟線成分が少なく、大出力の...

 

7 FPD で正しいのはどれか。
1.均一なX線を照射してオフセット補正を行う。
2.直接変換方式にはホトダイオードが用いられる。
3.間接変換方式ではX線変換部に高圧を印加する。
4.画像信号の読み出しはTFTスイッチングで行う。
5.間接変換方式では素子間の感度補正は不要である。

正答

年々FPDに関する問題は詳細が聞かれつつある気がするので、対策ノートの内容より少し広げた知識を知っておいても良いかもしれません

X線画像装置
CR装置 (75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92) ・CR装置の動作  IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う  リアルタイムでの観察はできない  撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる  撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用  両面集光方式では発光の検出効率が向上する ・CR装置の読取り装置構成部品 (73pm10、65.14、62.19) ・イメージングプレート (73am8) ・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物  X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体 ・二次励起光を照射すると青紫色に発光する ・消去光(白色光)によってくり返し使用可能 ・有効発光時間:2~3µs FPD装置  (62.20、61.19)  ...

 

8 X線撮影における仮想グリッド処理で正しいのはどれか。
1.X 線の斜入による濃度ムラを改善する。
2.散乱線起因の画像のコントラスト低下を改善する。
3.設定グリッド比が高いほど散乱線抑制効果が低い。
4.出力画像は原画像に散乱線推定画像を加算して作成する。
5.設定グリッド比を変更すると検出器への入射(到達)線量も変化する。

正答

仮想グリッドに関する問題は74pm89で単語のみ登場したが、今回初めてしっかりとした問題で登場
時代変遷で今後も重要な内容になると思います
対策ノート対応済み

散乱X線除去用グリッド
散乱X線除去用グリッド ・定義  (69am84)  X線受像面に入射する散乱X線の量を減少させることにより、X線像のコントラストを改善する  受像面の前に置く ・散乱X線の性質  散乱X線含有率は照射野の大きさと被写体の厚さに依存する  高管電圧ほど高グリッドが必要 ・構造  (65.16)   薄い鉛箔とX線吸収の少ない中間物質(アルミ)の薄い板を交互に配置  散乱線除去用グリッドの中間物質はX線吸収の少ないものを使う  → アルミニウム、紙、木、合成樹脂  ・種類 1、直線グリッド :箔を長手方向に平行になるように構成   2、平行グリッド :箔の延長が互いに平行で入射面に垂直  →  集束距離は無限大    集束型よりもカットオフが多い 3、集束グリッド :箔の面の延長が1つの直線に集束 4、クロスグリッド :2枚の直線グリッドをそれらの箔の方向がある角度を持つように一体形成したもの 5、運動グリッド :ブッキーブレンデともいう ※病室撮影ではグリッドに対してX線が斜入する可能性が高いため  低格子比のグリッドがよい ・幾何学的性能 (75pm5、73pm8、72am11、68...

 

9 デジタルトモシンセシスで正しいのはどれか。
1.運動撮影中はX線を連続照射する。
2.受像器はイメージングプレートである。
3.断層厚は振れ角が大きいほど厚くなる。
4.受像器に対して垂直の断層面が得られる。
5.1回の撮影で同時に複数の断層面が得られる。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管  (75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15) 1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる 2、X線放射口(窓) :発生X線を低減するためにベリリウムを使用 3、ターゲット(焦点部分) :主にMoを用いる  特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる 4、付加フィルタ :乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いる ターゲット Mo Rh W Kα 17.4 20.2 59 Kβ 19.6  22.7 67 K吸収端 20.0 23.2    *W:最近利用され始めた ・付加フィルタの組み合わせ 「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」 「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」  *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する 5、電極間距離 :管電圧が低いため以下のことが起こる  エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、...

 

10 乳房用X 線装置で正しいのはどれか。
1.放射窓にはMoが使用される。
2.胸壁側に陰極が配置されている。
3.付加フィルタとしてBe を用いる。
4.圧迫板は300 Nを超えた加圧が可能である。
5.拡大撮影用焦点サイズは0.3 mm程度である。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管  (75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15) 1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる 2、X線放射口(窓) :発生X線を低減するためにベリリウムを使用 3、ターゲット(焦点部分) :主にMoを用いる  特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる 4、付加フィルタ :乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いる ターゲット Mo Rh W Kα 17.4 20.2 59 Kβ 19.6  22.7 67 K吸収端 20.0 23.2    *W:最近利用され始めた ・付加フィルタの組み合わせ 「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」 「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」  *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する 5、電極間距離 :管電圧が低いため以下のことが起こる  エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、...

 

11 CTDI 及びDLPで正しいのはどれか。
1.CTDI の単位はmSvである。
2.DLPの値は実測により得られる。
3.DLPの値は患者の性別によって異なる。
4.CTDI の値は検査部位が異なっても同一である。
5.いずれも患者の被ばく線量の評価に用いられる。

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 *対策 :スライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する ・低線量時のストリークアーチファクト ・ヘリカルアーチファク...

 

12 MRIの撮影中に検査室内に発生する規則的な音の原因で考えられるのはどれか。
1.静磁場の回転
2.クエンチの発生
3.傾斜磁場の印加
4.電源装置の振動
5.RF パルスの印加

正答

安全管理
1、臨床用MRIが人体に及ぼす作用 マグネットの力学的作用  (71am91pm19、65.35) ・禁忌 :「人工内耳」「ペースメーカ」  「強磁性体」「脳動脈クリップの一部」  「1970年以前の人工心臓弁」 高周波による加温  (75pm24、74am63、73pm21、71am17pm19、70pm12、69am15、66.25、65.21、65.31.pm55)  RFによって人体に生じた渦電流のジュール熱で、SAR(質量あたりの熱吸収比:W/kg)で評価する ・SAR  SAR∝(電気伝導度)×(半球)2×(静磁場強度)2×(フリップ角度)2×(RFパルス数)×(スライス枚数)  SARの低減方法  :「低磁場」   「TRを大きくする」    「ETLを少なくする(高速SEのとき)」 ・QD型送信コイル :約1/2倍のSARで、√2倍のSNRとなる ・火傷の危険性 :リード線などの導電金属がループを作ると火傷する場合あり、同様に患者が手や足を組んで電流  ループができないようにする  入れ墨,金属を含む湿布なども注意する 変動磁場による刺激と騒音(末梢神経,心臓) (74...

 

13 超音波画像診断装置におけるパルスドプラ法で正しいのはどれか。
1.FFT 波形の縦軸は時間である。
2.FFT 波形の横軸は流速である。
3.定常流と拍動流を区別できない。
4.血流速度の計測値はプローブの傾きに依存する。
5.サンプリングボリュームの大きさはFFT 波形に影響を与えない。

正答

ドプラ法 / ハーモニックイメージ
カラーフローマッピング法(CFM) (72pm11)  一つの振動子でパルス波を送受信し、多数の点のそれぞれの平均速度を色で、Bモード画像に重ねて表示する  目的に応じた速度レンジの設定が必要で、折り返し現象が起きてしまう  複数の速度の血流を同時評価可能  プローブ表面に平行な(超音波ビームに直行)流れは着色できない ・ドプラ法の周波数 (74pm13、72am9、69pm13)  受信した周波数F1  F1 = F0+ (2×v×cosθ)/c ×F0  v:流速 c:音速   Fd:ドプラシフト周波数  θ:プローブと血流のなす角  (θ=90°でドプラ偏位周波数が0となり検出されない)    → ビームに直交な流れは検出できない ・カラードプラフィルタ :組織などの不要な信号を除き、血流の信号を描出する ・表示方法 (75am7) ①速度表示 :腹部などの遅い血流の検査に用いる  プローブに近づく流れを赤系、プローブから遠のく流れを青系によって色相の変化で表す ②速度分散表示 :循環器検査(弁逆流など速い流れの異常)に用いる  プローブに近づく流れを赤系、プローブから遠のく流れ...

 

14 X 線CT 装置の日常点検における性能評価項目で正しいのはどれか。
1.ノイズ
2.表面線量
3.漏洩電流
4.CTDI 測定
5.射入角精度

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 *対策 :スライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する ・低線量時のストリークアーチファクト ・ヘリカルアーチファク...

 

15 MRIの化学シフト(共鳴周波数の差)を用いた脂肪抑制法として誤っているのはどれか。
1.SPIR 法
2.STIR 法
3.CHESS 法
4.DIXON法
5.二項励起パルス

正答

撮像時間短縮方法 / 脂肪抑制方法
撮像時間を短くする手法  (71am15、70am15、69pm15、67am15、66.30) ・撮像時間  撮像時間=TR×N×撮像加算回数÷ETL  TR:繰り返し時間  ETL:エコーの数(Echo train length)     → SE法のときのみ  N:位相エンコード数  撮像加算回数:信号雑音比を上げるため同信号を取り出す回数 *GRE法ではTRの短縮、高速SE法ではETLに応じて撮像時間を短縮する *TR,ETLを変更すると、画像コントラストが変わってしまう *位相エンコード数を減らすと空間分解能を劣化させるか位相エンコード方向撮像視野を限定する必要がある ・高速シーケンス 1.高速スピンエコー  (74pm21、72am15、67pm16)  撮像時間が短く、T2強調画像を得るための方法として主流  磁化率効果が減少する  脂肪信号が上昇する  脳実質のコントラストが低下する  眼球の硝子体は高信号になる 2.EPI  一回のくり返し時間で必要とするk空間の位相エンコードラインの情報をすべてとっている  読取の傾斜磁場をジグザグにして、位相エンコードをその隙間に...

診療画像機器学

16 眼底写真を示す。視神経乳頭はどれか。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

正答

眼底検査
散瞳撮影法  (70am98、67pm99)  眼科医の施行のもとで散瞳剤を撮影の15分前に点眼で用いるため、放射線技師は撮影不可  眼底全域を観察できる  散瞳剤を用いるため、終了後5~6時間は車の運転ができない。 無散瞳撮影法 (73am20、72am20、71pm17、70am22、69am20、67am20、66.39、65.26.38、64.26.42、63.27.41、62.27、62.47、61.48、60.48)  自然散瞳を用いるため、暗室で瞳孔が開いた状態で検査を行う  眼底の後極部のみ観察可能で、眼底は血管を直接的に観察できる唯一の部位 眼底カメラの構造 (72pm12、68pm12、67am14、64.25、61.27) ・観察光 :赤外線を用いるため患者はまぶしさを感じない ・撮影光 :可視光によって撮影するため、連続撮影は不可能であったが、  CCD検出器を用いた装置における高感度化により撮影後待たずに反対側も撮影可能となった   ハロゲンランプから出た照明光は、リングスリットによりドーナツ状(リング状)となり、  穴あきミラーによって曲げられ、対物レンズを...

 

17 脳のファンクショナルMRIで解析対象の信号源に利用されるのはどれか。
1.BOLD による磁化率効果
2.MTパルスによる磁化移動効果
3.MPG による水分子拡散強調効果
4.CHESSパルスによる脂肪信号抑制効果
5.ガドリニウム造影剤による緩和時間短縮効果

正答

拡散強調 / fMRI / MRS / DTI / SWI / 潅流 / プロトン密度強調 / CPMG
拡散強調画像(ディフュージョン:DWI) (75pm20、72pm22、71pm22、70am16、66.31、61.40) ・EPI法で撮像  ・組織の水分子のブラウン運動の強さを強い一対の傾斜磁場(MPG:motion proving gradient)を用いることで水分子の拡散の大きさの違いを信号強度として画像化する ・水分子の拡散が低下すると高信号(脳梗塞部位など)になる ・基本的にDWIはT2強調画像であり、T2WIで高信号な部位は同様に高信号となる  → T2shine through ・b値 :MPGを印加する強さ  b値が大きければ拡散強調が強くなり、SN比は小さくなる  拡散の大きいもの(水)は信号が小さくなる ・ADCmap :b値の異なる2画像からT2shine throughの影響を除外した見かけの拡散係数画像  拡散が低いものはADCmapで低信号となる ・アーチファクトが出やすく、パラレルイメージングの使用、TEの短縮、脂肪抑制など工夫が必要 ・拡散強調画像は細胞性浮腫を呈する発症6時間以内の急性期脳梗塞の診断に使用する  高b値の画像で高信号(白)+ADC...

 

18 膝MRI のプロトン密度強調矢状断像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.半月板
2.後十字靱帯
3.前十字靱帯
4.外側側副靱帯
5.内側側副靱帯

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

19 頭部MR 像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.外転神経
2.顔面神経
3.三叉神経
4.動眼神経
5.内耳神経

正答

脳神経は頻出だが、画像問題として出てくるのは珍しいがする
一応難問認定

神経系 正常解剖
中枢神経系 (75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称 ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの視覚反射、聴覚反射の中枢  (1)...

 

20 肝臓の超音波像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.下大静脈
2.中肝静脈
3.左肝静脈
4.右肝静脈
5.腹部大動脈

正答

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) (74pm20、69am24、64.38) *心窩部縦走査 (73am24、63.48) *肝腎コントラスト :通常では、肝臓と腎臓の輝度は腎臓がやや低めか場合により同程度  脂肪肝の場...

 

21 SE法と比較した高速SE法の特徴で正しいのはどれか。
1.撮影時間の延長
2.脂肪の低信号化
3.磁化率効果の減少
4.画像の高コントラスト化
5.パーシャルボリューム効果の減少

正答

撮像時間短縮方法 / 脂肪抑制方法
撮像時間を短くする手法  (71am15、70am15、69pm15、67am15、66.30) ・撮像時間  撮像時間=TR×N×撮像加算回数÷ETL  TR:繰り返し時間  ETL:エコーの数(Echo train length)     → SE法のときのみ  N:位相エンコード数  撮像加算回数:信号雑音比を上げるため同信号を取り出す回数 *GRE法ではTRの短縮、高速SE法ではETLに応じて撮像時間を短縮する *TR,ETLを変更すると、画像コントラストが変わってしまう *位相エンコード数を減らすと空間分解能を劣化させるか位相エンコード方向撮像視野を限定する必要がある ・高速シーケンス 1.高速スピンエコー  (74pm21、72am15、67pm16)  撮像時間が短く、T2強調画像を得るための方法として主流  磁化率効果が減少する  脂肪信号が上昇する  脳実質のコントラストが低下する  眼球の硝子体は高信号になる 2.EPI  一回のくり返し時間で必要とするk空間の位相エンコードラインの情報をすべてとっている  読取の傾斜磁場をジグザグにして、位相エンコードをその隙間に...

 

22 上腹部超音波横断像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.門脈
2.肝動脈
3.脾静脈
4.腹部大動脈
5.上腸間膜動脈

正答

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) (74pm20、69am24、64.38) *心窩部縦走査 (73am24、63.48) *肝腎コントラスト :通常では、肝臓と腎臓の輝度は腎臓がやや低めか場合により同程度  脂肪肝の場...

 

23 骨盤部MRI のT2 強調像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.子宮
2.精囊
3.直腸
4.膀胱
5.前立腺

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖 腎臓 ・腎臓の構成 (73pm16、72pm50、66.2)  皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ)  ・皮質 :腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管 ・髄質 :ヘレンループ+遠位尿細管+集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成  腎臓の構造上・機能上の単位 ・機能(64.10) :「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」  「老廃物排出」  ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成 (67am55、68pm55、62.16、60.10)  腎動脈  :腎静脈の後方に位置する    ↓ 腎血流量:1200ml/min   ↓   腎小体(糸球体からボーマン嚢へ)  :血液をろ過し原尿にする   ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)   ↓ 原尿:100~150ml/min   ↓    150L/day   ↓                  近位尿細管(毛細血管へ)  :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収   ↓ (能動輸送)   ↓              ヘレンループ(毛細血管へ) ...

 

24 プローブを第4肋間胸骨左縁から頭側に傾けて撮影した心エコーの四腔断面像(four chamber view)を示す。矢印で示す構造はどれか。

1.右心室
2.左心室
3.左心房
4.大動脈
5.肺動脈

正答

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) (74pm20、69am24、64.38) *心窩部縦走査 (73am24、63.48) *肝腎コントラスト :通常では、肝臓と腎臓の輝度は腎臓がやや低めか場合により同程度  脂肪肝の場...
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核医学検査技術学

25 ガンマカメラの性能の保守点検基準1JESRA X―0067*C―20173で 月ごとに点検
するのはどれか。
1.固有均一性
2.SPECT均一性
3.固有空間分解能
4.固有計数率特性
5.SPECT 回転中心のずれ

正答

性能評価
性能評価方法 (JESRA規格)  (66.58、61.53)  固有:点線源を用いて、コリメータを外す、20kcps以下  総合:コリメータをつける ・(固有/総合:面線源/SPECT:円柱線源)  感度均一性  99mTc核種  有効視野サイズの窓をもつ鉛マスク  10kカウント以上  総合では30kcps以下 *相対的雑音σ :S/N比の逆数  Planerの方がSPECTより小さい ・SPECT再構成後の総合容積感度  99mTc核種の円柱線源  10kcps以下 ・(固有:99mTc核種/散乱体の{あり/なし}総合:コリメータごとの核種の線線源)  空間分解能 (68am26、65.54.59、60.54)  格子状鉛スリットファントムを使用  FWHMで表す  総合では20kcps以下  ウィンドウ幅、ピクセルサイズなどに依存する ・SPECT再構成後の総合空間分解能 (散乱体無し:点線源/あり:線線源) (70pm27)  99mTcまたは57Co核種  20kcps以下  FWHMで評価 ・固有エネルギー分解能  99mTcおよび57Co核種  有効視野サイズの窓をもつ...

 

26 ジェネレータシステムから娘核種を抽出する操作はどれか。
1.ミルキング
2.ラベリング
3.クエンチング
4.チューニング
5.カウンティング

正答

放射化分析 / 合成法,標識法
放射化分析  (75pm4、73pm34、72pm3、69pm4、68pm4、66.8、61.7) 放射化分析の利点  「検出感度が良い」  「試薬などの汚染がない」  「核反応なので元素の化学的性質に影響されない」  「多元素同時分析ができる」  「非破壊分析ができる」 放射化分析の欠点  「精度が低い」  「副反応による妨害がある」  「自己遮蔽の影響がある」  「原子炉など中性子発生源が必要」 生成放射能の計算  (72pm4、64.8、60.7) ・試料を時間t照射して、直後に得られる放射能A  A = f×σ×N×(1-e-λt)    = f×σ×N×(1-(1/2)t/T)  f:照射粒子束密度(n/cm2・s)  σ:放射化断面積  N:試料の原子数   ・原子数N  N = θm/M × 6.02 × 1023  θ:存在比 m:試料質量 M:試料原子量  また、t<<Tの場合  A = f×σ×N×(0.693×t/T) ・照射終了後、時間d経過後の放射能Ad  Ad = A×e-λd =A×(1/2)d/T ・放射線計測  「Ge(Li)」または「Ge」半導体検出...

 

27 肝胆道シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.99mTc-HMDP を用いる。
2.正常例では腸管が描出される。
3.新生児黄疸の鑑別診断に用いる。
4.アシアロ糖蛋白受容体と結合する。
5.負荷検査の薬剤としてフロセミドを用いる。

正答

消化器系シンチグラフィ
肝シンチグラフィ  (61.65、61.67) ・薬剤 :「99mTc-フチン酸」  「99mTc-スズコロイド」 ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  コロイド状の放射性医薬品は、血中に投与されると正常肝細胞に存在するKupffer細胞のほか、脾臓や骨髄のRES(際網内皮系、網内系)内の貪食細胞に摂取される ・診断 :限局性肝疾患:肝細胞がん、転移性肝がん、肝限局性結節性過形成など  慢性肝疾患:肝硬変など 肝受容体(機能)シンチグラフィ ・薬剤:「99mTc-GSA」 (71pm27、62.51.52、60.64) ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  正常肝細胞は、アシアロ糖タンパクのガラクトース残基を認識して特異的に摂取する  GSAは天然のASGPと生理的に等価にASGP受容体に取り込まれ、正常肝細胞以外には集積しない ・コリメータ:「LEHR」「LEGP」 ・前処置 :「安静」「検査六時間前より絶食」 ・解析方法―肝集積量指標 (65.65、64.65) 1) 血中停滞率指標(HH15)   HH15=H15/H3(Normal:0.537±0.037)...

 

28 センチネルリンパ節シンチグラフィを用いる疾患はどれか。
1.骨肉腫
2.白血病
3.悪性黒色腫
4.悪性リンパ腫
5.多発性骨髄腫

正答

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ  (75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化があると集積するが、無ければしない 骨転移性悪性...

 

29 18F-FDG 腫瘍PET検査で正しいのはどれか。
1.アミノ酸代謝を評価する。
2.静脈注射後3日で撮影する。
3.早期胃癌の診断に有用である。
4.前処置として下剤を投与する。
5.主な排泄経路は腎・尿路系である。

正答

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査 ・生理的集積  (66.66:FDG-PET) (75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68) ★脳 :継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する ★縦隔 :比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される *乳房 :軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積 ★筋肉 :緊張が強い部分や運動した部位へ集積する ★胃・肝臓・腸管 :中程度であり、よく認められる  人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる ★腎臓 :投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である *膀胱 :高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい *睾丸 :中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する *子宮 :若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である *66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積 ・生理的集積以外で18F- FDGの集積に影響するもの ...

 

30 心臓核医学の検査で正しいのはどれか。
1.99mTc-tetrofosminは虚血評価に用いる。
2.99mTc-MIBI は急性心筋梗塞巣に集積する。
3.201TlClは受動拡散によって心筋に取り込まれる。
4.123I-MIBGは心筋の脂肪酸代謝の評価に用いる。
5.123I-BMIPP は心筋の交感神経活性の評価に用いる。

正答

心臓・循環系シンチグラフィ
心筋血流シンチグラフィ  (75am27、74pm30、71pm25、67pm26)   タリウム201TlCl  99mTc MIBI 99mTc Tetrofosmin 集積機序  能動輸送(Na-Kイオン交換)  受動拡散、膜電位 受動拡散、膜電位 前処置 絶食 絶食、投与後に摂食 絶食、投与後に摂食 投与量  74MBq 総計1110MBq 総計1110MBq 特徴 99mTc製剤より被ばくが多い 副作用(苦味、金属臭、ショック)    ・SPECT断面像 (67am32、65.64、63.63、61.63、60.63) ・断面像 :左室の短軸・長軸像を再構成する  左前下行枝(LAD)領域:「前壁」             「中隔」             「心尖部」  左回旋枝(LCX)領域:「側壁」  右冠動脈(RCA)領域:「後壁」           「下壁」 ・観察方法 :心筋血流量の低下を視覚的に観察する  狭心症、虚血、狭窄:再分布が見られる  心筋梗塞:再分布は無い  血流低下部位:洗い出しの遅れ ・負荷方法  (75am28、71pm26) ・負荷薬剤 :「...

 

31 骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.腸管が描出される。
2.骨粗鬆症の診断に有用である。
3.小児では骨幹部の集積が高くなる。
4.ペースメーカは集積欠損像となる。
5.放射性医薬品投与後72 時間以降に撮影する。

正答

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ  (75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化があると集積するが、無ければしない 骨転移性悪性...

 

32 ガンマカメラの空間分解能について正しいのはどれか。
1.コリメータの厚さが厚いほど低い。
2.コリメータの穴径が小さいほど低い。
3.シンチレータの厚さが厚いほど高い。
4.半値幅(FWHM)は百分率(%)で表す。
5.被写体-コリメータ間距離が大きいほど低い。

正答

ガンマカメラというよりはコリメータの性能に関する問題
対策ノートには直接の記述はないが、コリメータとはどういうものかという話かと

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成 (75pm31) ①:コリメータ   ②:シンチレータ ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管 ⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ ⑦:ADC      ⑧:波高分析器 ⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置 コリメータ ・目的 :「γ線の入射方向の限定」  「散乱線の除去」 ・コリメータのエネルギーによる分類  (71am29、64.55、60.67) コリメータの種類 エネルギー範囲 対象各種 特徴 低エネルギー用(LE)  ~160(140)keV以下 99mTc、123I、133Xe、201Tl 汎用、高分解能、高感度 低中エネルギー用(LME)  ~250(190)keV以下 123I、67Ga    中エネルギー用(ME) ~300kev以下 67Ga、111In、(123I)、81mKr  高分解能 高エネルギー用(HE)  ~450keV以下  131I   ・コリメータの視野による分類  (70pm26、68pm26、66.54、63.53、61.53) 種類 イメージ 視野 使用目的 特徴 平行多孔型 (パラレルホール) 不変 不変 プラナー像 SP...

 

33 核医学の画像処理と目的の組合せで正しいのはどれか。
1.Butterworth〈バターワース〉フィルタ  減弱補正
2.Chang〈チャン〉法画像再構成
3.OS-EM 法画像再構成
4.Triple energy window法減弱補正
5.Wiener〈ウィナー〉フィルタ散乱線補正

正答

画像工学 / 画像再構成法
画像工学 ナイキスト周波数(N)  (69pm30、66.91、64.60、60.94) 「サンプリング周波数の1/2」 「画像に含まれている最高周波数」  N=1/2d    d:画素間の距離(サンプリング間隔) ・エリアシング誤差 :複製された高周波成分が低周波成分の領域に折り返される現象  マトリックスサイズを小さくして解決する 角度サンプリング数(N)  N=π×(S/2d)   S:有効視野(㎜)    d:ピクセルサイズ(㎜) 二次元特性 ・零周波数は入力画像のCount値の総和 ・縦軸はダイナミックレンジに合わせて強度分布に対数表示する ・横軸は周波数軸でナイキスト周波数は0.5である ・原点対象である ・方向依存性である、スペクトル分布は90°方向 空間周波数と画像データの関係 ・低空間周波数領域:情報成分(ボケの成分) ・ターゲットデータ:真の情報成分 ・高周波成分領域:統計雑音成分(エッジの成分) デジタルフィルター (73am34、68pm29、65.61、63.59、62.59、61.58、60.60) :「画像フィルタによって画素値を変化させる」 前処理フィル...

 

34 腎臓の核医学検査で正しいのはどれか。
1.99mTc-DMSAを用いる検査では利尿剤による負荷をかける。
2.99mTc-DTPAを用いる検査では腎血漿流量を算出する。
3.99mTc-DTPAを用いる検査では前処置として食事制限を行う。
4.99mTc-MAG3を用いる検査では前処置として水分摂取制限を行う。
5.99mTc-MAG3を用いる検査では排泄の指標としてTmaxを算出する。

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ (75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65) ・薬剤:「99mTc-DMSA」 (73am28:腎静態シンチ) ・集積機序  大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる   一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する  正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積  尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される 腎動態シンチグラフィ (74am34、71pm28、70pm33) ・薬剤:99mTc-DTPA  (68am25)  血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない  24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される  糸球体濾過率(GFR)が算出できる ・薬剤:99mTc-MAG3  (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66)  血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である  そのため、血漿クリ...

放射線治療技術学

35 放射線感受性が最も高いのはどれか。
1.乳癌
2.前立腺癌
3.悪性黒色腫
4.平上皮癌
5.悪性リンパ腫

正答

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量 (75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34) 耐用線量と閾線量 ・閾線量 :これを超えるとその障害が起こりうる   ・耐用線量 :TD5/5やTD50/5などが用いられる *TD5/5 :5年間で5%に副作用を生ずる線量 部位 TD5/5 体積 判定基準 1/3 2/3 3/3 ★骨 大腿骨 - - 52Gy 壊死 下顎骨 65Gy 60Gy 開口障害 肋骨 50Gy - - 病的骨折 皮膚 100cm3 50Gy 毛細血管拡張   70Gy 60Gy 55Gy 壊死、潰瘍 頭部 脳 60Gy 50Gy 45Gy 壊死、潰瘍 脳幹 60Gy 53Gy 50Gy 壊死、潰瘍 ★視神経 50Gy 失明 ★視交叉 50Gy 失明 ★脊髄 -10cm:50Gy 20cm:47Gy   脊髄炎、壊死 馬尾神経 60Gy     神経損傷 腕神経叢 62Gy 61Gy 60Gy 神経損傷 ★水晶体 10Gy 白内障 網膜...

 

36 限局性脳腫瘍の放射線治療で全脊髄照射を必要とするのはどれか。
1.髄芽腫
2.髄膜腫
3.膠芽腫
4.下垂体腺腫
5.聴神経鞘腫

正答

その他放射線治療の手法
全身照射法(TBI)  (72am36、70am39、69am41、66.80、63.86、61.35、60.81) ・総線量 :4~12Gy/1~6回/1~4日           ・線量率 :10cGy/分以下 ・目的 :「腫瘍組織の根絶」  「免疫抑制」 ・適応 :「白血病」  「重症再生不良性貧血」  「重症免疫不全症」  「悪性リンパ腫」 ・急性期合併症 :間質性肺炎、移植片対宿主病、肝静脈閉塞症 ・晩期有害事象 :白内障、不妊 *分割照射により、総線量の増加と合併症の減少が可能 *両眼の水晶体を防護する *生殖器官の防護をする場合がある ・照射方法 :X線を用いて、アクリル板等で表面線量を確保し、体圧の補正も行う (1)Long SAD法  :リニアックを横向きにして、部屋の端に患者を寝かせるため、部屋の大きさが問題となる   厚みの違いをボーラスによって埋め、肺野や眼球部分を保護するよう遮蔽物を置く (2)ビーム移動法、寝台移動法  :機械的運動精度が問題となる 全皮膚照射  (70am40) ・適応 :「菌状息肉腫 (T細胞リンパ腫の一種)」  ・電子線を使用する 粒子...

 

37 子宮頸癌術後照射の急性期有害事象はどれか。
1.腸閉塞
2.下肢浮腫
3.直腸出血
4.膀胱出血
5.白血球減少

正答

生殖器系腫瘍 / 泌尿器系腫瘍
前立腺癌 前立腺癌とは ・成因 :内分泌環境因子(男性ホルモン血中濃度)  動物性脂質摂取 診断 (74pm38、69pm36、62.20) ・病期分類:95%が腺癌 ・分化度(Gleason score)、TNM分類 →予後、治療方法に影響する ・進行性でない場合、病理解剖時に初めて発見される場合がある 治療  (66.84) ・手術療法 :早期がん症例では放射線治療と治療成績は同じ ・放射線治療 (72am37、71pm41、70am42、70pm44、68pm42、66.86.26、65.81、62.70、61.88)  手術療法と並んで根治療法の一つ  「3D-Conformal RT (3次元原体照射):4門以上が望まれる」  「粒子線治療」  「密封小線源治療:125-I による永久刺入法」  「HDR組織内照射」  「IMRT (強度変調放射線治療)」 ※骨転移の際には除痛効果が得られる *晩期障害:直腸出血 ・内分泌療法とホルモン療法 :遠隔転移で第一選択  手術や放射線治療の補助療法としても使用される。 「女性ホルモン(DES)」 「estramustine phos...

 

38 前立腺癌の予後因子でないのはどれか。
1.PSA値
2.腫瘍の大きさ
3.前立腺の体積
4.リンパ節転移
5.Gleason〈グリソン〉スコア

正答

生殖器系腫瘍 / 泌尿器系腫瘍
前立腺癌 前立腺癌とは ・成因 :内分泌環境因子(男性ホルモン血中濃度)  動物性脂質摂取 診断 (74pm38、69pm36、62.20) ・病期分類:95%が腺癌 ・分化度(Gleason score)、TNM分類 →予後、治療方法に影響する ・進行性でない場合、病理解剖時に初めて発見される場合がある 治療  (66.84) ・手術療法 :早期がん症例では放射線治療と治療成績は同じ ・放射線治療 (72am37、71pm41、70am42、70pm44、68pm42、66.86.26、65.81、62.70、61.88)  手術療法と並んで根治療法の一つ  「3D-Conformal RT (3次元原体照射):4門以上が望まれる」  「粒子線治療」  「密封小線源治療:125-I による永久刺入法」  「HDR組織内照射」  「IMRT (強度変調放射線治療)」 ※骨転移の際には除痛効果が得られる *晩期障害:直腸出血 ・内分泌療法とホルモン療法 :遠隔転移で第一選択  手術や放射線治療の補助療法としても使用される。 「女性ホルモン(DES)」 「estramustine phos...

 

39 根治照射と緩和照射について正しいのはどれか。
1.オリゴ転移は根治照射の適応となる。
2.根治照射は緩和照射と比較して総線量が小さい。
3.根治照射は緩和照射と比較して1回線量が大きい。
4.緩和照射では照射する腫瘍の縮小を目的としない。
5.緩和照射では急性期合併症よりも晩期合併症の軽減に努める。

正答

正答を一発で当てるのは少し難しそう

その他放射線治療の手法
全身照射法(TBI)  (72am36、70am39、69am41、66.80、63.86、61.35、60.81) ・総線量 :4~12Gy/1~6回/1~4日           ・線量率 :10cGy/分以下 ・目的 :「腫瘍組織の根絶」  「免疫抑制」 ・適応 :「白血病」  「重症再生不良性貧血」  「重症免疫不全症」  「悪性リンパ腫」 ・急性期合併症 :間質性肺炎、移植片対宿主病、肝静脈閉塞症 ・晩期有害事象 :白内障、不妊 *分割照射により、総線量の増加と合併症の減少が可能 *両眼の水晶体を防護する *生殖器官の防護をする場合がある ・照射方法 :X線を用いて、アクリル板等で表面線量を確保し、体圧の補正も行う (1)Long SAD法  :リニアックを横向きにして、部屋の端に患者を寝かせるため、部屋の大きさが問題となる   厚みの違いをボーラスによって埋め、肺野や眼球部分を保護するよう遮蔽物を置く (2)ビーム移動法、寝台移動法  :機械的運動精度が問題となる 全皮膚照射  (70am40) ・適応 :「菌状息肉腫 (T細胞リンパ腫の一種)」  ・電子線を使用する 粒子...

 

40 密封小線源治療で正しいのはどれか。
1.192Irの半減期は約60日である。
2.子宮頸癌の治療には125Iを用いる。
3.子宮頸癌RALS治療は1回照射で行う。
4.125Iを用いた前立腺癌の治療は永久挿入によって行う。
5.子宮頸癌RALS治療での線源停留範囲はタンデムよりオボイドの方が長い。

正答

小線源治療
小線源治療の利点・欠点  (63.83) ・比較的短時間に沢山の線量を照射できる ・腫瘍の中心に高線量を照射できること ・距離が離れることによって隣接した正常組織の障害を軽減できること ・術者による効果の差が大きい 小線源に用いられる核種 (74pm40、72pm41、71am39、70pm36、69pm37、68am38、66.75、65.74、63.74、62.71.81、61.40) 核種 ★半減期 ★線量率 ★装置期間 ★使用法 ★平均エネルギー (MeV) 形 192Ir  74.0日 高・低 一時 組織内、表面、腔内 0.38 シード 137Cs  30.1年 低  一時 組織内、表面、腔内 0.66 針・管 60Co 5.27年 高 一時 腔内  1.25 針・管 198Au  2.69日 低  永久 組織内 0.41 グレイン 125I 59.4日 低  永久 組織内 0.027 シード 252Cf 中性子線原 90Sr(-90Y) 線源 :90Yからのβ線(2.28MeV)を用いた翼状片(良性疾患)の治療に用いられる 線量率の分類 分類  海外での 線量率範囲 日本で...

 

41 熱可塑性樹脂の固定具(シェル)で正しいのはどれか。
1.40 ℃程度で軟化する。
2.体位の再現性を高める。
3.患者に圧迫感を与えない。
4.皮膚線量の低減に有効である。
5.閉所恐怖症の患者に有効である。

正答

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

 

42 放射線治療装置の受入試験で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.メーカーのみで実施する。
2.計算値を実測値で検証する。
3.コミッショニング後に実施する。
4.仕様書を満たすことを確認する。
5.定期的品質管理の基本データを得る。

正答

品質管理
外部放射線治療装置の品質保証QA、品質管理QC (75am38、74pm42,72am41,65.77) ・引渡試験(受け入れ試験:アクセプタンス) :業者が主体で行う装置の性能と安全性の確認をする試験  試験結果は、今後の装置の基準データとなる ・コミッショニング :ユーザーが定期的に行う品質の担保  受入れ試験に引き続いて、臨床利用に必要なデータ取得、計画装置への入力、登録データ確認などを行う一連の作業行程 ・QAプログラム :ガイドラインを参考に施設ごとに決める  技師,物理士,管理士等が行うことが推奨される ・リニアックの主な点検項目期間 (74am41、68am39、64.73、61.74) (1)毎日のQA  「X線、電子線出力不変性」:3%  「レーザー位置」  「アイソセンタ位置での距離計表示」  「コリメータサイズ表示」  「ドア、インターロック、照射灯など」 (2)毎月のQA  「不変性:★X線・電子線の出力・プロファイル、★バックアップモニタ線量計、電子線エネルギー、代表的な線量率における出力」  「幾何学的管理:★光/放射線照射野の一致、レーザー指示制度確認機器...

 

43 皮膚表面から最大深が20 mmある標的の治療を電子線を用いて行う。
適切な深部量百分率曲線とボーラスの組合せはどれか。
ただし、治療有効深は80 %とする。

1.A ボーラス無し
2.B ボーラス無し
3.B 10 mm ボーラス
4.C ボーラス無し
5.C 10 mm ボーラス

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語 ・最大深 dp :測定により得られた水中で線量が最大となる深さ ・基準深 dr : 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ  最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV) ・校正深 dc :モニタ線量校正などの測定に用いる深さ ・PDI :深さによる電離量百分率の変化 ・PDD: percentage depth dose 深部量百分率 (74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80)  SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする  ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表される PDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0) ・特性  距離依存性(Mayneordの法則)  → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる ・X線のPDD ...

 

44 陽子線治療の主加速器として用いられるのはどれか。2つ選べ。
1.リニアック
2.サイクロトロン
3.シンクロトロン
4.マイクロトロン
5.Cockcroft-WaltonHコッククロフト・ウォルトンJ形加速器

正答

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

医用画像情報学

45 論理演算表を図に示す。論理回路で正しいのはどれか。

1.NAND
2.NOR
3.否定
4.論理積
5.論理和

正答

論理回路 / フーリエ変換
論理回路 論理回路とドモルガンの法則  (75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90) ・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積  ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57)  論理和の否定は、否定の論理積に等しい      論理積の否定は、否定の論理和に等しい   2進法、10進法、16進法 (75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98) ・16進法 → 10進法   10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが  16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F  つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる    16進法でABCD   → 10(A)×163+11(B)×162+12(C...

 

46 医用画像について正しいのはどれか。
1.標本化は画像の空間分解能に影響しない。
2.8bit で量子化された画像の階調数は1,024 である。
3.CAD とはコンピュータによる自動確定診断システムである。
4.DICOM 画像はオブジェクト指向モデルに基づいて情報が定義されている。
5.画素間隔0.1 mmで標本化された画像のナイキスト周波数は2cycles/mmである。

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (75pm48、7...

 

47 診療録等の電子保存の3原則の組合せで正しいのはどれか。
1.見読性 効率性 認証性
2.見読性 真正性 認証性
3.見読性 真正性 保存性
4.効率性 認証性 保存性
5.効率性 真正性 保存性

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (75pm48、7...

 

48 マトリクスサイズ2,048 庵2,048 で1,024 階調のRAWの画像ファイル容量[MB]はどれか。
ただし、ヘッダ情報は含まないものとする。
1. 4
2. 8
3.20
4.40
5.60

正答

画像のデジタル化とその保存
標本化 (73pm49、65.91、64.94、60pm90)  連続なアナログ信号(連続的信号)をデジタル信号(離散的信号)に変換する処理  標本化が細かいほど解像度は向上するが、元の信号を上回る細かい標本化は意味が無い ・サンプリング定理  最適なサンプリング間隔D = 1/(2fmax)  fmax:最高空間周波数  ナイキスト周波数 = 1/2d  d:サンプリング間隔 ・エリアシング誤差 (75am48、67pm95)  ナイキスト周波数よりも高い空間周波数成分が低い空間周波数成分となること  このようなアーチファクトはモアレとなって現れる  サンプリング間隔がナイキスト周波数に対して広すぎる場合に起こる ・アパーチャ効果  ある範囲の平均化による採取によって、捨てる信号を減らし、ノイズ特性が向上するが、平均化によって高周波数成分が減衰し解像度を劣化させること 量子化  (65.91、64.94、63.89、60pm90)  標本化したアナログ値(連続値)を整数値(離散値)に変換する処理  Xビット=2X階調  量子化レベル数が大きいほど階調数が多くなるので、濃度分解能が向上...

 

49 放射線情報システムの機能に含まれないのはどれか。
1.照射録の作成
2.検査の予約管理
3.患者基本情報の登録
4.検査の実施情報入力
5.モダリティとの情報連携

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (75pm48、7...

以上、第74回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 

  難問題 無理問題 不適切問題
午前1/2 5問 0問 3問
午前2/2 2問
1問
1問
午後1/2 2問 0問  0問
午後2/2 5問 1問 0問
14問 2問 4問 

*当サイト調べ

第74回診療放射線技師国家試験の目標点数は
180点前後
それ以上は取れなくて良い!

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第74回診療放射線技師国家試験 午前 1/2

第74回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 元素記号と元素名の組合せで正しいのはどれか。 1.Cu   クロム 2.Ge   ガリウム 3.Ce   セレン 4.Lu   ルテチウム 5.Ta   タリウム 正答 2 放射性壊変について正しいのはどれか。 1.α壊変では原子番号が変化しない。 2.β+壊変では質量数が1つ減少する。 3.β-壊変では原子番号が変化しない。 4.軌道電子捕獲では質量数が変化しない。 5.核異性体転移では原子番号が1つ増加する。 正答 3 放射性核種の分離で正しいのはどれか。 1.補集剤は担体の一種である。 2.同位体担体は化学的に分離できる。 3.保持担体は共沈させるために加える。 4.スカベンジャは目的核種を沈殿させる。 5.トレーサ量では担体を加える必要はない。 正答 補集剤×→捕集剤○ 4 標識化合物の生合成法で正しいのはどれか...

第74回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

第74回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 骨格筋でないのはどれか。 1.心筋 2.僧帽筋 3.大殿筋 4.胸鎖乳突筋 5.上腕二頭筋 正答 51 後腹膜臓器でないのはどれか。 1.胃 2.腎臓 3.膵臓 4.上行結腸 5.腹部大動脈 正答 52 脳神経でないのはどれか。 1.嗅神経 2.視神経 3.三叉神経 4.尺骨神経 5.舌下神経 正答 53 視覚野が存在するのはどれか。 1.小脳 2.後頭葉 3.前頭葉 4.側頭葉 5.頭頂葉 正答 54 副交感神経が興奮したときの作用はどれか。 1.散瞳 2.発汗 3.気管支拡張 4.心拍数減少 5.消化管運動低下 正答 55 副腎から分泌されるのはどれか。 1.グルカゴン 2.カルシトニン 3.コルチゾール 4.バゾプレシン 5.トリヨードサイロニン 正答 56 視交叉に解剖学的に最も近い部位はどれか。 1.眼球...

第74回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

第74回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 物理的半減期の最も短い核種はどれか。 1.3H 2.90Sr 3.131I 4.133Xe 5.137Cs 正答 2 核分裂反応について誤っているのはどれか。 1.252Cfは自発核分裂を起こす。 2.核分裂片はβ+壊変するものが多い。 3.235U は熱中性子により核分裂を起こす。 4.核分裂収率曲線は核分裂収率と質量数の関係を表す。 5.入射粒子によって誘起されるものを誘導核分裂と呼ぶ。 正答 3 99Mo-99mTc ジェネレータについて正しいのはどれか。2つ選べ。 1.99mTc は生理食塩水で抽出する。 2.コレクティングバイアルは陽圧である。 3.99Moはアルミナカラムに吸着している。 4.99mTc の半減期は99Moの半減期よりも長い。 5.ミルキング後約66時間で99mTc の生成曲線が極大となる。 ...

第74回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

第74回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 左乳房の区分を示す。C 区域を示すのはどれか。 1.ア 2.イ 3.ウ 4.エ 5.オ 正答 51 腹腔内で最も尾側にあるのはどれか。 1.横隔下腔 2.傍結腸溝 3.膀胱上窩 4.Douglas( ダグラス) 窩 5.肝腎陥凹(Morison (モリソン)窩) 正答 52 細胞内小器官はどれか。 1.DNA 2.腱鞘 3.血小板 4.コラーゲン 5.ミトコンドリア 正答 53 内耳孔を通過する神経はどれか。 1.嗅神経 2.滑車神経 3.三叉神経 4.顔面神経 5.舌咽神経 正答 脳神経の問題2つめ 54 空気感染するのはどれか。 1.結核菌 2.コレラ菌 3.黄色ブドウ球菌 4.C 型肝炎ウイルス 5.ヒト免疫不全ウイルス 正答 55 日本人で脳出血の発生頻度が高い部位はどこか。2つ選べ。 1.橋 2.視床 3...

コメント

  1. たろうやん より:

    24番左室で合ってますでしょうか
    確認お願いします

    • 対策ノートの人 より:

      ご質問ありがとうござます
      74pm24の国家試験の正答として発表されているのは2番の左心室です
      よろしくお願いします

 

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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