対策ノート

Ⅶ.基礎医学大要

呼吸器系 正常解剖

頸部 (75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細く緩い傾斜(5...
Ⅶ.基礎医学大要

呼吸器系 臨床病理

肺塞栓症  (70am59、68pm59、66.27、64.17)  長期臥床や長距離旅行によって生じた下肢深部静脈血栓による塞栓  ・治療法 :「血栓溶解術」  「下大静脈フィルター」 慢性閉塞性肺疾患  (67am59)  肺気腫、気管支喘息、慢性気管支炎などのこと ・肺気腫 (63.45、66.28)  慢性閉塞性肺疾患の1つ  胸部X線写真において透過性の亢進  気管支や肺胞の組織が破壊され、肺胞どうしがくっつき合い、肺胞嚢が異常に大きくなった状態  肺の弾力性がなくなり、吸気はできるが呼気が十分にできないため肺の中に空気が残り、肺が持続的に膨らんでいる状態 ・原因 :「喫煙」  「大気汚染」 ・診断 :「吸気と呼気相における胸部単純X線画像を用いる」  → 所見:「横隔膜が下がる」 無気肺 :肺の含気量の減少により肺容量が減少した状態 (66.19) ・原因 :「気道の閉塞(肺癌など)」  「肺の周囲からの圧迫(肺癌、胸水、気胸など)」 肺水腫 :肺胞内に水がたまってしまった状態  肺水腫の患者は起座呼吸するようになる ・原因 :肺炎・刺激性ガスの吸入・尿毒症・心臓疾患 水胸...
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消化器系 正常解剖

消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...
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消化器系 臨床病理

胃潰瘍  (68am60)  粘液の不足、胃液の過多で、自己消化により胃壁がびらん  → 潰瘍となる 「ヘリコバクターピロリ菌」が関連する メッケル憩室 (73pm61)  胎生期の臍(へそ)腸管の腸管側が生後完全に閉鎖しないために生じる憩室  男性に多い  回腸に存在する 肝炎  (72pm64、63.28)  ・原因:ウイルス・アルコール・薬物・自己免疫 ウイルス 感染経路 特徴 A型  経口(飲料水・食物) 予後良好で1度かかると生涯免疫ができる B型 血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など)、 唾液・尿・便・体液(精液・膣液、性行為)、 垂直感染  急性肝炎が慢性化することはないが、 まれに劇症肝炎になる 肝硬変、肝癌に進行することもある 垂直感染に対するワクチンが存在 C型 血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など) 垂直感染(まれにおこる) 慢性肝炎になることが多い 肝硬変・肝癌に移行することが多い ・肝硬変 (74am60、64.19)  肝炎などの肝障害のために肝臓が何度もくり返してダメージを受けると、組織の線維化が生じて肝臓全体に広がり、肝臓の表面がでこぼこと変貌してしまう状態...
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泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理

泌尿器・生殖器系 正常解剖 腎臓 ・腎臓の構成 (73pm16、72pm50、66.2)  皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ)  ・皮質 :腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管 ・髄質 :ヘレンループ+遠位尿細管+集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成  腎臓の構造上・機能上の単位 ・機能(64.10) :「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」  「老廃物排出」  ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成 (67am55、68pm55、62.16、60.10)  腎動脈  :腎静脈の後方に位置する    ↓ 腎血流量:1200ml/min   ↓   腎小体(糸球体からボーマン嚢へ)  :血液をろ過し原尿にする   ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)   ↓ 原尿:100~150ml/min   ↓    150L/day   ↓                  近位尿細管(毛細血管へ)  :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収   ↓ (能動輸送)   ↓              ヘレンループ(毛細血管へ) ...
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内分泌系 正常解剖

胸管  (71am57、68pm54、66.10)  下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ)  第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る 胸腺 ・重さ :思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる ・位置 :胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する ・構造 :左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる) ・働き :T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与  T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による 内分泌腺とホルモンの主な作用  (75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14) 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳 下 垂 体 前葉 ★成長ホルモン  (STH、GH) ★甲状腺刺激ホルモン (TSH) ・成長促進(蛋白質合成促進、骨・筋肉・内臓の成長) ・脂肪細胞分解 ・血糖値上昇 ・睡...
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内分泌系 臨床病理

巨人症、小人症  成長ホルモンの分泌過剰が、成長期に起こると巨人症となり、異常な高身長が特徴  成人で起こると末端肥大症 尿崩症  下垂体の腫瘍や炎症などによってADHの分泌が不足した場合、遠位尿細管での水分の再吸収が妨げられる疾患 クッシング症候群 ・原因 :「肥満」  「皮下脂肪の異状沈着」 ・症状 :「満月様顔貌」「顔面紅潮」  「腹壁の動脈怒張」「高血圧」  「高血糖」「筋力低下」  「骨粗鬆症」「無月経」「多毛」 アルドステロン症(別称:コーン症候群) ・症状 :筋力低下、多飲多尿、頭痛、高血圧 アジソン病  慢性疾患  副腎皮質の萎縮によって生じ、皮膚の着色、筋力低下、血中のナトリウムの減少、低血圧、低血糖、心臓衰弱をもとに、1~2年の経過で死にいたる病気であった  しかし近年では、ステロイド剤の治療によりコントロール可能になった。 糖尿病(DM:diabetes mellitus) (63.19.29、61.27) ・全身の細胞においてブドウ糖を取り入れることができなくなり、血糖値が上昇し、尿の中にブドウ糖が大量に出てきてしまう疾患 ・3大合併症 :「糖尿病性腎炎」  「...
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自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児

自律神経系 (74am54、62.5、61.17、60.13)   交感神経  副交感神経 神経伝達物質 アセチルコリン ノルアドレナリン アセチルコリン 持続と興奮の伝達方法 (神経節) 中枢に近い 器官に近い 持続と興奮の伝達方法 (起始)  胸腰髄 脳幹、仙髄 瞳孔 拡大 縮小 涙腺  分泌抑制  分泌促進 血管(皮膚)/血管(筋)  血管収縮 / 血管拡張 血管拡張 / 血管収縮 皮膚 汗腺分泌 汗腺抑制 心臓 運動促進 運動抑制 気管支 拡張  収縮 消化管 運動抑制 運動促進 消化腺  分泌抑制 分泌促進 泌尿器 尿分泌抑制 尿分泌促進 排尿筋 拡張 収縮 *交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る  交感神経、副交感神経  (66.13) ・分布 :ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配) ・作用 :拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く) ・中枢 :間脳、視床下部で調節される 骨 (73pm54) ・機能 :造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜) 血液 (73pm64、70pm50、67pm54) ・構成 :赤血球数(500万/mm...
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細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学

細胞の構成要素と特徴 (75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2) ・核  細胞の機能を制御する     ・構成 :核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している ・細胞質 ・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜     半透明で、選択的透過性がある    主成分はリン脂質  タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される ★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化) ★小胞体  物質の運搬の通路  粗面小胞体  :表面のリボゾームでタンパク質を合成する    滑面小胞体  :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 ・リボソーム  タンパク質合成の場 ★リソソーム  物質を加水分解して、異物を排除する ★ゴルジ体  細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する ・中心小体  1対の管状構造  細胞分裂の時の染色体移動に関与する 減数分裂 :生殖細胞...
Ⅶ.基礎医学大要

感染症

感染成立の3条件 (64.28) :「感染源の存在」  「感染経路の存在」  「宿主の感受性」   経口感染  (69am58) ・代表例  腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺) 、クリストスポリジウム症、病原性大腸菌感染症、エキノコックス症、食中毒など ・リウマチ熱 :心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生 ・食中毒  有害物質に汚染された飲食物を摂取することで起こる急激な中毒症状ないしは急性感染症状を発現すること   病因物質は以下のようなものがある。 ① 細菌(カンピロバクター・サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ)、 ・病原性大腸菌 :O-157は腸管出血性大腸菌で、日本では最も多い血清型である  他の型としてO-26、O-111、O-14がある ② ウイルス性(ノロウイルス)  ③化学物質 ④自然毒 経気道感染(飛沫感染、空気感染) ・代表例 (74pm54、72am59、66.15、63.11)  「麻疹(はしか)」「風疹」「インフルエンザ」「ジフテリア」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 」「ノロウィルス」「肺結核」「猩紅熱」...
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