第77回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

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 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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基礎医学大要

51 人体を構成する主要4大元素でないのはどれか。
1.塩 素
2.酸 素
3.水 素
4.炭 素
5.窒 素

正答

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴(77pm42、76pm54、75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2)・核 細胞の機能を制御する    ・構成:核膜、核基質、クロマチン、核小体・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している・細胞質・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜    半透明で、選択的透過性がある   主成分はリン脂質 タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化)★小胞体  物質の運搬の通路 粗面小胞体 :表面のリボゾームでタンパク質を合成する  滑面小胞体 :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝・リボソーム タンパク質合成の場★リソソーム 物質を加水分解して、異物を排除する★ゴルジ体 細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する・中心小体 1対の管状構造 細胞分裂の時の染色体移動に関与する減数分裂:生殖細胞のみで起こり、1つの母細胞のD...

 

 52 上眼窩裂を通らないのはどれか。
1.眼神経
2.視神経
3.外転神経
4.滑車神経
5.動眼神経

正答

神経系 正常解剖
中枢神経系(77am8、76pm23、75am56、71am63)・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄*脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4)大脳半球の区分(74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48)・前頭葉 運動に関する中枢 人格にかかわる領域・頭頂葉 体性感覚中枢 視覚性言語中枢 知覚中枢・側頭葉 聴覚中枢 感覚性言語中枢 嗅覚中枢 味覚中枢・後頭葉 視覚中枢・島 外側溝の深部 島を覆う各葉を弁蓋という・辺縁葉・中心溝(ローランド裂)(61.15) 前頭葉と頭頂葉の境界・外側溝(シルビウス溝) 前頭葉と側頭葉の境界大脳基底核 (77am44、72pm52、64.11、60.12.pm82)・構成:「線条体(尾状核・被殻) 」 「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」・役割:随意運動のコントロール 骨格筋の緊張度の調節 円滑な運動の遂行・傷害時の疾患:ハンチントン舞踏病 パーキンソン病脳幹:中脳・橋・延髄をまとめた名称 (77am46、76am56)・中脳:対光反射(瞳孔反射)などの視覚反射、聴覚反射の中枢 (1)黒質  :随意運...

 

53 肺結核の主な感染経路はどれか。
1.空気感染
2.垂直感染
3.接触感染
4.飛沫感染
5.媒介物感染

正答

感染症
感染成立の3条件(64.28):「感染源の存在」 「感染経路の存在」 「宿主の感受性」  経口感染 (69am58)・代表例 腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺) 、クリストスポリジウム症、病原性大腸菌感染症、エキノコックス症、食中毒など・リウマチ熱:心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生・食中毒 有害物質に汚染された飲食物を摂取することで起こる急激な中毒症状ないしは急性感染症状を発現すること  病因物質は以下のようなものがある。① 細菌(カンピロバクター・サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ)、・病原性大腸菌:O-157は腸管出血性大腸菌で、日本では最も多い血清型である 他の型としてO-26、O-111、O-14がある② ウイルス性(ノロウイルス) ③化学物質④自然毒経気道感染(飛沫感染、空気感染)・代表例(77am53、76pm59.62、74pm54、72am59、66.15、63.11) 「麻疹(はしか)(ウ)」「風疹(ウ)」「インフルエンザ(ウ)」「ジフテリア」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 」「ノロウィルス」「肺結核」「猩紅...

 

54 手根管を通過する神経はどれか。
1.副神経
2.尺骨神経
3.正中神経
4.橈骨神経
5.肋間神経

正答

 難問認定
 難問というか、ほぼ無理問題だが、手根管の位置さえ知っていれば選択肢の神経の名前である程度絞れるのが優しさ
 と、思ったのだが、実は73am55で既出
 まさかこの問題がもう一回出るとは思っていませんでした
 2度出題されたので対策ノートは対応しました

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (77am43、73am87、71am56、69am53、60.3)眼窩 (70am52)・構成「前頭骨」「頬骨」「篩骨」「蝶形骨」「涙骨」「上顎骨」「口蓋骨」副鼻腔(75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81)・構成「前頭洞」「し骨洞」「上顎洞」「蝶形骨洞」 脊椎(77am90、70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4)頸椎(第一、二頸椎)・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・第1頸椎(環椎):椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす 上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く・第2頸椎(軸椎):歯突起を特徴とする 火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる 歯突起を軸として頭蓋を回旋する頸椎(第三~七頸椎)(74pm88)・椎体が小さい・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・ルシュカ関節:椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節・第5頚椎:喉頭隆起がある・第7頸椎:頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る 隆椎という胸椎・第3胸椎:「胸骨角」・第10胸椎:「剣状突起」・上肋骨、下肋骨窩、横突肋骨窩...

 

放射線生物学

55 紫外線の特徴で正しいのはどれか。
1.DNAを標的としない。
2.X線よりも波長が長い。
3.直接電離放射線である。
4.X線よりもLETが高い。
5.発がんを引き起こさない。

正答

放射線の分類 / 壊変形式
放射線の分類(77am55.60、75pm74、73am65、72am70、71am65.70.74、70am70.pm83、68am65、65.41、64.41、61.42.43、60.42)・非電離放射線:電波、紫外線、可視光、(紫外線)など・電離放射線 ― 直接電離放射線:荷電粒子  ― 間接電離放射線:光子、中性子、(紫外線)・電磁放射線:光子線(γ線*1、特性X線*1、制動X線*2、消滅X線*1)・粒子放射線:α線*1 β線*2 電子線*2(オージェ電子*1、内部転換電子*1) 陽電子線*2 陽子線*2 重粒子線*2 中性子線*2*1:単一スペクトル放射線 *2:連続スペクトル放射線 放射性同位体の壊変形式(74am71、71pm71、70am1、68am1、67am1、61.1)α壊変 (67pm72) (A,Z) → (A-4,Z-2) + α・親核種からα粒子が飛び出す・壊変条件:Q>0 Q値={M親-(m娘+α)}×C2 M親:親核種の質量  m娘:娘核種の質量 C:光速・α粒子のエネルギーEα Eα=m娘 / (m娘+mα)×Q→α線は線スペクトルのエネルギーをもつ...

 

56 ヒトの半致死線量で正しいのはどれか。
1.50~60Gyである。
2.Dq線量と同義である。
3.生存率が50%になる線量である。
4.被ばく後30日の生存率で判定する。
5.定位放射線治療の線量計算に使用する。

正答

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量(77am57pm58、75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34)耐用線量と閾線量・閾線量:これを超えるとその障害が起こりうる ・耐用線量:TD5/5やTD50/5などが用いられる*TD5/5:5年間で5%に副作用を生ずる線量部位TD5/5 体積判定基準1/32/33/3★骨大腿骨--52Gy壊死下顎骨65Gy60Gy開口障害肋骨50Gy--病的骨折皮膚100cm350Gy毛細血管拡張 70Gy60Gy55Gy壊死、潰瘍頭部脳60Gy50Gy45Gy壊死、潰瘍脳幹60Gy53Gy50Gy壊死、潰瘍★視神経50Gy失明★視交叉50Gy失明★脊髄-10cm:50Gy20cm:47Gy 脊髄炎、壊死馬尾神経60Gy  神経損傷腕神経叢62Gy61Gy60Gy神経損傷★水晶体10Gy白内障網膜45Gy失明頭頚部内耳30Gy急性漿液性耳炎外耳55Gy慢性漿液性耳炎★耳下腺-32Gy口内乾燥症喉頭79Gy70Gy軟骨壊死-...

 

57 成人の正常組織で放射線感受性が最も低いのはどれか。
1.肝 臓
2.小 腸
3.心 筋
4.皮 膚
5.水晶体

正答

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量(77am57pm58、75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34)耐用線量と閾線量・閾線量:これを超えるとその障害が起こりうる ・耐用線量:TD5/5やTD50/5などが用いられる*TD5/5:5年間で5%に副作用を生ずる線量部位TD5/5 体積判定基準1/32/33/3★骨大腿骨--52Gy壊死下顎骨65Gy60Gy開口障害肋骨50Gy--病的骨折皮膚100cm350Gy毛細血管拡張 70Gy60Gy55Gy壊死、潰瘍頭部脳60Gy50Gy45Gy壊死、潰瘍脳幹60Gy53Gy50Gy壊死、潰瘍★視神経50Gy失明★視交叉50Gy失明★脊髄-10cm:50Gy20cm:47Gy 脊髄炎、壊死馬尾神経60Gy  神経損傷腕神経叢62Gy61Gy60Gy神経損傷★水晶体10Gy白内障網膜45Gy失明頭頚部内耳30Gy急性漿液性耳炎外耳55Gy慢性漿液性耳炎★耳下腺-32Gy口内乾燥症喉頭79Gy70Gy軟骨壊死-...

 

58 放射線誘発がんで正しいのはどれか。
1.前立腺癌の主な発がん形式である。
2.小児より成人の方が発がんリスクは高い。
3.発がんリスクは線量率によって変化しない。
4.放射線による肺癌の発生リスクと喫煙は関係ない。
5.同じ物理線量の場合、低LET放射線より高LET放射線の方が発がんリスクは高い。

正答

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ(77pm55、68pm65、66.31、65.31、62.33)・物理的過程 10-19~10-13秒照射~電離・励起~・化学的過程 10-12~10-4秒 ~ラジカル生成・反応~・生化学的過程 10-3~10-1秒  ~DNAの損傷~・生物学的過程 100~秒  ~DNAの修復~DNA損傷の種類・直接作用:DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用・間接作用:水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど)LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与(76am74、75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31):放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー 放射線の線質の違いを表す指標として用いられる・低LET放射...

 

59 細胞に総線量12Gyを照射した場合、細胞の生存率が最も高くなる条件はどれか。 ただし、他の条件は全て同じとし、細胞のα/βは10Gyとする。
1.1Gy/回とし、週3回4週間で照射する。
2.1Gy/回とし、週4回3週間で照射する。
3.2Gy/回とし、連続する6日間で照射する。
4.1Gy/回とし、1日2回、連続する6日間で照射する。
5.2Gy/回とし、1日2回、連続する3日間で照射する。

正答

 ちょっと難しいかな、と思ったので難問認定
 分割照射は頻出な内容だが、よく読まないと解きづらい内容
 少し解説をすると、
 まず、対称細胞の生存率が最も高くなる条件とあり、その細胞のα/βは10Gyだという
 つまり、対称の細胞は腫瘍細胞(もしくは早期反応組織)であり、これらが生存する条件ということになる
 よって、本来ではあまり望ましくない照射条件を選ぶ必要があるということになる
 ここまでちゃんと読めれば、あとは全照射期間が長くなると加速増殖が起きることさえ知っていれば、おのずと答えはわかるかもしれない

分割照射 / IMRT / 定位照射
分割照射(77am59、76pm68、75am44、74pm65、73am43、72am69、70pm40、69pm69、68am69.pm68、67pm70、64.84、61.81)・標準的分割法(通常分割法):1回2Gyを週に5回・一回大線量小分割法:1回4Gy、週に2~3回・1日多分割照射法(過分割照射法) 1日2回(6時間以上あける) 週に10回、1.2Gy:過分割照射法 週に10回、1.5Gy:急速過分割照射法*正常組織と腫瘍組織とのわずかな感受性の差と回復力の差を利用し、その差を拡大させる 正常組織の急性障害はやや強く出るが、晩発障害の減少と腫瘍抑制の向上が期待できる  → 治療可能比を高めることが出来る*全照射期間を長くすると腫瘍細胞で加速増殖が起こる・寡分割照射法 (74am35) 通常分割と比較して1回線量を増やし照射回数を少なくした照射・対象:「前立腺癌」「乳癌」    「骨転移」「頭頚部腫瘍(一部)」・分割照射における生物学的等価量(76pm69、70pm66)  LQモデル:S/S0=exp(-αD-βD2) 早期反応(腫瘍)のα/β=10Gy    晩期反応の...

 

放射線物理学

60 電離性の電磁放射線はどれか。
1.α線
2.β線
3.γ線
4.中性子線
5.マイクロ波

正答

放射線の分類 / 壊変形式
放射線の分類(77am55.60、75pm74、73am65、72am70、71am65.70.74、70am70.pm83、68am65、65.41、64.41、61.42.43、60.42)・非電離放射線:電波、紫外線、可視光、(紫外線)など・電離放射線 ― 直接電離放射線:荷電粒子  ― 間接電離放射線:光子、中性子、(紫外線)・電磁放射線:光子線(γ線*1、特性X線*1、制動X線*2、消滅X線*1)・粒子放射線:α線*1 β線*2 電子線*2(オージェ電子*1、内部転換電子*1) 陽電子線*2 陽子線*2 重粒子線*2 中性子線*2*1:単一スペクトル放射線 *2:連続スペクトル放射線 放射性同位体の壊変形式(74am71、71pm71、70am1、68am1、67am1、61.1)α壊変 (67pm72) (A,Z) → (A-4,Z-2) + α・親核種からα粒子が飛び出す・壊変条件:Q>0 Q値={M親-(m娘+α)}×C2 M親:親核種の質量  m娘:娘核種の質量 C:光速・α粒子のエネルギーEα Eα=m娘 / (m娘+mα)×Q→α線は線スペクトルのエネルギーをもつ...

 

61 光子と物質の相互作用で正しいのはどれか。
1.特性X線は連続スペクトルを持つ。
2.光電効果は最外殻の電子で起こることが多い。
3.電子対生成の生じた位置で消滅放射線が発生する。
4.コンプトン散乱において散乱光子の波長は入射光子の波長より長くなる。
5.光子エネルギーが1MeVのとき鉛と光子の相互作用は電子対生成が主である。

正答

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用(76pm71、74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用反応相手光子のエネルギー二次電子トムソン散乱自由電子不変なしレイリー散乱軌道電子不変なし光電効果軌道電子消滅 光電子コンプトン散乱自由電子、最外殻電子散乱反跳電子電子対生成原子核消滅 原子、陽電子三電子生成軌道電子消滅 原子、陽電子光核反応原子核 消滅 なし弾性散乱 (69pm71)・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱 自由電子との相互作用 光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する・レイリー散乱(干渉性散乱) 軌道電子との相互作用   光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する光電効果(77pm61、75pm72、68am72) 原子核のまわりを回る束縛電子や, 金属の中で自由に動きまわる電子が, 入射した光子のエネルギーの大部分を吸収し, その系から飛び出せるだけのエネルギーを持ったときに生じる現象・光子のエネルギーEe Ee=Er‐Eb    Er:光子のエネルギー  Eb:軌道電子のエネルギー・光電子エネルギー  K殻光電子<L殻...

 

62 重荷電粒子の質量衝突阻止能で正しいのはどれか。
1.物質の密度に反比例する。
2.物質の原子番号に反比例する。
3.入射粒子の質量に反比例する。
4.入射粒子の電荷数に比例する。
5.入射粒子のエネルギーに反比例する。

正答

荷電粒子と物質の相互作用
相互作用の種類 (72pm72、71am78)相互作用 相互作用の相手電子のエネルギー発生するもの弾性散乱原子(核)不変なし衝突損失(電離,励起)軌道電子減少 特性X線,オージェ電子放射損失原子核減少制動X線チェレンコフ効果原子減少 青色光・弾性散乱 衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱*ラザフォード散乱:ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱・非弾性散乱 衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱・制動放射 (63.45) 荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象・電子対消滅 (67am72) 陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48) 荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視光(青色)が放出される現象 屈折率nの大きい物質で発生する 発生時...

 

63 50keV光子のAl(原子番号13、原子量27、密度2.7g・cm-3)に対する線減弱係数が1.0cm-1であるとき、この光子エネルギーに対するAlの電子断面積[b](バーン)に最も近いのはどれか。 ただし、アボガドロ数を6.0×1023、1b=10-24cm2とする。
1. 0.08
2. 0.4
3. 1.3
4. 4.8
5.17

正答

 難問認定
 電子断面積を求めさせるのは初だと思う
 単位だけ合わせに行っても無理なので、ちょっと難しいかと

 

64 核磁気共鳴の緩和現象で正しいのはどれか。
1.縦緩和時間は磁場均一性に依存する。
2.縦緩和時間は物質の温度に依存する。
3.横緩和時間は縦緩和時間よりも長い。
4.横磁化は時間とともに直線的に減少する。
5.縦磁化は90度RFパルス印加中に増加する。

正答

 2問連続で難問出題
 緩和時間は良く出る内容だが、少し内容が難しすぎる気がする

信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理磁気モーメント(72pm74) 磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル 1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い 原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない歳差運動と磁化および共鳴励起(75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31)・歳差運動:自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動  歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π            ω=γ・B0 γ:磁気回転比 B0:静磁場の強さ   磁束密度   コイルに流れる電流に比例して大きくなる・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数核腫 1H 13C 19F23Na31P共鳴周波数42.5810.7140.1011.2617.24緩和時間:T1、T2(77am64、71pm12、70pm11、69pm74、68pm74) 絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ)・T1緩和 縦緩和、90°パルスによる励起後の縦磁化は0となり、時間tと共に初期の...

 

医用工学

65 電流の大きさが2A(実効値)で、位相が電圧より30度だけ進んでいる正弦波交流回路がある。 この回路の電圧が0Vの瞬間の電流の大きさ[A]はどれか。
1.0
2.√2/3
3.√2/2
4.√2
5.2√2

正答

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力(77am65、76pm78、74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55) 一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という・交流電力P  P=VIcosθ[W] VI:皮相電力 cosθ:力率・無効電力P  P=VIsinθ[W]・実効値=最大値(瞬時値)/√2・平均値=2/π×最大値(瞬時値)・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均) P=V×I×cosθ V:実効値 I:実効値  cosθ:位相差変圧器の原理 (72am5、70am77、69am77) a= V2/V1  = N2/N1   = I1/I2 一次等価抵抗R1=r1+r2/a2 二次等価抵抗R2=r2+a2×r2 定格容量P=V2×I2=V1×I1変圧器の損失(76pm75、73pm76、72pm76)・損失W W=鉄損+銅損  鉄損=銅損:変圧器の最大効率1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失        周波数が高くなると損失が減少する 1-1, ヒステリシス損 1-2,うず電流損2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損        周波数では損失...

 

66 真性半導体の絶対零度におけるエネルギーバンド構造で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.伝導帯は空帯となっている。
2.禁制帯にキャリアは存在しない。
3.禁制帯の幅は絶縁体より大きい。
4.価電子帯の電子は電流に寄与する。
5.フェルミ準位は価電子帯に存在する。

正答

 こちらも難問認定
 解けなくはないが、真性半導体かつ絶対零度縛りの出題は難しいだろう
 一応71pm77で類似問題が出ている
 対策ノート対応済み

第71回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要50 胸部を走行する神経はどれか。つ選べ。1.顔面神経2.三叉神経3.舌下神経4.反回神経5.迷走神経正答51 急性期の膿瘍内部に主に観察されるのはどれか。1.好酸球2.好中球3.形質細胞4.好塩基球5.リンパ球正答一応難問認定対策ノート対応済み52 原因がウイルスでないのはどれか。1.梅毒2.風疹3.麻疹4.C 型肝炎5.帯状疱疹正答 細菌性なのかウィルス性なのか寄生虫なのかってどうでも良くないですか と思う現役技師53 癌とそれに関連する腫瘍マーカーの組合せで正しいのはどれか。1.大腸癌 ― AFP2.卵巣癌 ― PSA3.子宮体癌 ― SCC4.前立腺癌 ― CEA5.肝細胞癌 ― PIVKA -Ⅱ正答54 膝関節痛の原因とならないのはどれか。1.腱板断裂2.半月板損傷3.変形性膝関節症4.前十字靱帯損傷5.内側側副靱帯損...
半導体 / 様々なダイオード
固体素子(半導体)固体の帯理論・真性半導体 (77am66、69pm78) 伝導電子の密度n と正孔の密度p が等しい半導体 フェルミ準位はバンドギャップの中央に位置する 絶対零度では、電子は伝導帯に励起されず、導電性を示さない・n 形半導体 (69pm78、66.56、60.56) 真性半導体に不純物を入れ、自由電子を生じさせ、伝導電子密度n>正孔密度pとする キャリア:電子 不純物(ドナー):Siの場合Sb、P、As (いずれも15 族元素)・p 形半導体 (71pm77、60.56) 真性半導体に不純物を入れ、正孔を生じさせ、正孔密度p>伝導電子密度nとする キャリア:正孔 不純物(アクセプタ):Siの場合B、Al、Ga、In (いずれも13 族元素)・フェルミ準位 (66.56、60.56) 電子の存在確率が1/2のエネルギーのところ 真性半導体:バンドギャップ(価電子帯のすぐ上の禁止帯)の中央 n 形半導体:中央から伝導帯に近づいた位置 p 形半導体: 中央から価電子帯に近づいた位置・抵抗率 (69pm78) 絶縁体の抵抗率は1014[Ωm] シリコンの抵抗率は約105[Ωm...

 

67 MRI装置でボリューム送信コイルを使用した場合、JISで規定されている通常操作モードでの全身SAR[W/kg]の上限値はどれか。
1. 0.1
2. 0.5
3. 2.0
4. 3.2
5.10.0

正答

 これは医用工学の分野なのか?
 SARについては頻出だが、操作モードについて言及されるのは初なのでは
 難問認定
 今後も出題されうるのでしっかりと対策ノートは対応しておきました

安全管理
1、臨床用MRIが人体に及ぼす作用マグネットの力学的作用 (71am91pm19、65.35)・禁忌:「人工内耳」「ペースメーカ」 「強磁性体」「脳動脈クリップの一部」 「1970年以前の人工心臓弁」・安全確保のため漏えい磁場が0.5mT以上の区域は立ち入り制限領域とする高周波による加温 (77am67、75pm24、74am63、73pm21、71am17pm19、70pm12、69am15、66.25、65.21、65.31.pm55) RFによって人体に生じた渦電流のジュール熱で、SAR(質量あたりの熱吸収比:W/kg)で評価する・SAR SAR∝(電気伝導度)×(半球)2×(静磁場強度)2×(フリップ角度)2×(RFパルス数)×(スライス枚数) SARの低減方法 :「低磁場」  「TRを大きくする」   「ETLを少なくする(高速SEのとき)」・操作モードごとのSAR上限値(全身SAR) 通常:2 第一次水準管理:4 第二次水準管理:>4・QD型送信コイル:約1/2倍のSARで、√2倍のSNRとなる・火傷の危険性:リード線などの導電金属がループを作ると火傷する場合あり、同様に患...

 

放射線計測学

68 エネルギーフルエンスが一様なγ線場において指頭形電離箱で電離電流を測定するとき、測定値で正しいのはどれか。
1.空洞の体積に反比例する。
2.充塡気体の密度に比例する。
3.充塡気体のW値に比例する。
4.集電極の印加電圧に反比例する。
5.電離箱壁からの二次電子の飛程に比例する。

正答

線量測定/標準計測法12
線量測定の種類・絶対(線量)測定:その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する 水吸収線量計測など・相対(線量)測定:基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する PDDやOCRなど絶対線量計測で用いる線量計円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器(71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)  主にX線の測定に用いられる ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる 電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける (小型円筒形の場合は無視できる)・基準点 幾何学的中心:光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測 線量計の幾何学的な中心を基準点とする 半径変位法(0.6rcyl):光子線の相対線量測定 幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする 半径変位法(0.5rcyl):R50≧4.0cm2の電子線の測定 幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする 平行平板形電離箱検出器 (71pm83) 主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の使用が推奨される 電子線の測定の場合,全擾乱補正係数Pq...

 

69 飛跡を利用した放射線検出器はどれか。
1.CR-39
2.GM計数管
3.比例計数管
4.蛍光ガラス線量計
5.NaI(Tl)シンチレーション検出器

正答

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器化学線量計 (69am79)・鉄線量計(フリッケ線量計) (69pm80、67pm80、63.64) 酸化反応 を利用する 空気か酸素を飽和させて使用する G値:15.5・セリウム線量計 還元反応 を利用する G値:2.4*G値:溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数 イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する熱量計(カロリーメータ)  (69pm82、68am80、62.59) 放射線による温度上昇によって放射能を測定する・水の比熱:4.2 (J/g・K) 1℃=1K-273.15  飛程検出器・霧箱 (68am80、63.61) 過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う・原子核乾板 (63.61、61.64) ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される・固体飛程検出器(CR-39) (77am69) 絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピットを測定する・イメージングプレート...

 

70 高純度Ge半導体検出器の基本構成に含まれないのはどれか。
1.高圧電源
2.線形増幅器
3.前置増幅器
4.光電子増倍管
5.多重波高分析器

正答

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成(77pm12、75pm31)①:コリメータ   ②:シンチレータ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ⑦:ADC      ⑧:波高分析器⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置コリメータ・目的:「γ線の入射方向の限定」 「散乱線の除去」・コリメータのエネルギーによる分類 (71am29、64.55、60.67)コリメータの種類エネルギー範囲対象各種特徴低エネルギー用(LE) ~160(140)keV以下99mTc、123I、133Xe、201Tl汎用、高分解能、高感度低中エネルギー用(LME) ~250(190)keV以下123I、67Ga  中エネルギー用(ME)~300kev以下67Ga、111In、(123I)、81mKr 高分解能高エネルギー用(HE) ~450keV以下 131I ・コリメータの視野による分類 (76am27、70pm26、68pm26、66.54、63.53、61.53)種類イメージ視野使用目的特徴平行多孔型(パラレルホール)不変不変プラナー像SPECT 被検体との距離を小さくするほど高空間分解能感度は穴径の...

 

71 X線の半価層測定で正しいのはどれか。
1.実効波長によって補正する。
2.管電圧によって半価層は変化しない。
3.線量の測定には電離箱線量計が適する。
4.実効エネルギーを最大エネルギーで除して算出できる。
5.連続エネルギー分布を持つⅩ線では第2半価層より第1半価層が大きい。

正答

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用(76pm71、74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用反応相手光子のエネルギー二次電子トムソン散乱自由電子不変なしレイリー散乱軌道電子不変なし光電効果軌道電子消滅 光電子コンプトン散乱自由電子、最外殻電子散乱反跳電子電子対生成原子核消滅 原子、陽電子三電子生成軌道電子消滅 原子、陽電子光核反応原子核 消滅 なし弾性散乱 (69pm71)・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱 自由電子との相互作用 光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する・レイリー散乱(干渉性散乱) 軌道電子との相互作用   光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する光電効果(77pm61、75pm72、68am72) 原子核のまわりを回る束縛電子や, 金属の中で自由に動きまわる電子が, 入射した光子のエネルギーの大部分を吸収し, その系から飛び出せるだけのエネルギーを持ったときに生じる現象・光子のエネルギーEe Ee=Er‐Eb    Er:光子のエネルギー  Eb:軌道電子のエネルギー・光電子エネルギー  K殻光電子<L殻...

 

72 個人被ばく線量計に用いられる検出材料で光子に対するエネルギー依存性が最も小さいのはどれか。
1.Si
2.LiF
3.Al2O3
4.CaSO4
5.リン酸塩ガラス

正答

 難問認定
 個人線量計のエネルギー依存性に関する問題
 対応可能放射線は良く出題されるが、がっつりエネルギー依存性を聞かれるのはキツイかも

中性子 / α線の検出器 / 個人線量計
中性子の検出器・熱中性子の検出(1)核反応を利用したもの   (2)核分裂を利用したもの (3)放射化を利用したもの     ・高速中性子の検出(1) 反跳陽子を利用したもの 1H(n,n`)    (2) 放射化を利用したもの  (3) 半導体を利用したもの (4) 核分裂を利用したもの ・減速型線量当量計(レムカウンタ)   (68pm80、67am79) 熱中性子検出器をポリエチレン製減速材で覆ったもので、線量当量値が直読みできる    ・ホニャックボタンα線の検出器 (65.65)  放射能測定エネルギー測定★シリコン表面障壁型半導体検出器(SSBD)可能可能★4πガスフロー比例計数管可能 ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ可能可能液体シンチレータ可能可能★グリッド付電離箱  ?  可能? 可能固体飛程検出器可能? ★イメージングプレート×? フィルムバッチ×? 個人線量計(77am72、76pm82pm98、74am79、73pm82、72am96pm79pm98、71am82、70am79、69am81.pm80、68am68pm80、66.64、63.64....

 

エックス線撮影機器学

73 画像診断用ディスプレイで正しいのはどれか。
1.不変性試験は2年ごとに行う。
2.輝度比は最大輝度と最小輝度の比である。
3.照度計を用いてコントラスト応答を求める。
4.解像度2,048×2,560は3メガピクセルに相当する。
5.テストパターンを用いた目視試験は客観的評価となる。

正答

デジタル装置の機能 / CAD / 医用モニタ
コンピュータの基本構成 (74am47、70am46、69am46、65.92、64.91、63.91)・入力:マウス    キーボード・出力:LCD(液晶モニター)    プリンタ    ディスプレイ・記憶 :ROM    補助記憶装置(HDD、DVD、SSD)    RAM    USBメモリ・演算:CPU・制御:CPU*ASCIIコード:コンピュータは二進数しか扱えないため、 文字データを二進数として処理するために割り当ててあるコード液晶モニタ、CRTモニタ (63.98) 残像視野角消費電力動画特性液晶モニタ多い狭い小さい劣るCRTモニタ少ない 広い大きい優れる医用モニタの品質管理 受入試験と不変性試験(JIS T 62563 1)(77am73、75pm49、74am46、73am49,72pm49、71am8、69pm49、68am49、67pm48、66.97、64.98)・JESRA:医用画像表示モニタの品質管理に関するガイドライン方法分類テストパターン/測定器仕様解像度[受のみ] ★目視で測定全体評価TG18-QC基準臨床画像グレースケールTG18-QCアーチファクト...

 

74 X線CTで正しいのはどれか。
1.DLPの単位はmGyである。
2.管電圧が低くなるほどノイズは低下する。
3.ピッチ係数を大きくすると撮影時間は長くなる。
4.管電圧が低くなるほど造影領域のCT値は低下する。
5.dual energy CTを用いて仮想単色X線画像を作成できる。

正答

X線CT装置の構成
X線CT装置の構成・高電圧発生装置 インバータ方式で、使用される管電圧は80~140kV程度 以下のような性能が必要とされる① 管電圧はリプルが十分に小さく、  安定性、再現性が良好である② 管電圧波形の立上り、立下り時間が十分に短いこと③ 管電流の安定性、再現性が良好であること④ 管電流の立上り、立下り時間が十分に短いこと⑤ 大出力X線の発生に対応可能であること・X線管(陽極:回転陽極)(1)陽極熱容量:大熱容量のX線管が必要で、近年では6.5~7.5MHUのものも開発されている(2)冷却率:X線管を冷却用のオイルに浸し、そのオイルを循環または二次冷却している(3)安定性   (4)耐遠心力性   (5)小型軽量化・補償フィルタ(ボウタイフィルタ) ≒ ウェッジフィルタ コリメータとX線管の前についており、中央部が薄く、周囲が厚い 低エネルギーX線の吸収とビーム強度の報償を目的とする・検出器 (60.16) シンチレータ+フォトダイオードが一般的  (1)X線検出効率 (2)エネルギー特性 (3)安定性 (4)ダイナミックレンジ(20ビット以上) (5)直線性 (6)パルス応答特性 ...

 

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75 X線管装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.線質は陽極側に比べ陰極側で軟線が多い。
2.短時間許容負荷は焦点寸法に依存しない。
3.陰極エミッション特性は管電流の特性を表す。
4.ヒートユニットは許容負荷を表す単位である。
5.漏れ放射線は放射口を透過する電離放射線である。

正答

X線源装置 ― X線管装置
X線発生装置 ├― X線源装置|  └―― X線管装置 + 照射野限定器|├― X線用高電圧ケーブル|└― X線高電圧装置   └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置X線源装置X線管の構造・固定陽極X線管 陽極が固定された構造  →  熱容量が小さい 歯科用・携帯形などの小容量X線装置に使用され、焦点外X線の発生が少ない・回転陽極X線管(73pm6) 陽極が回転する構造 → 熱容量が大きい①ガラスバルブ:真空の維持、高電圧の絶縁と耐高温性材質 → 硼珪酸硬質ガラス②陰極(フィラメント、集束電極):加熱電流で高温にして熱電子を発生、熱電子を細いビームに絞る③ターゲット:傘形で焦点面の材質はタングステン →  高原子番号、高融点3450℃④陽極回転子(ロータ):誘導電動機の原理でターゲットを高速回転させる ・格子制御系X線管 グリッド電極により高電圧型でX線を開閉できる コンデンサ式X線装置と組み合わせて使用 管電流を制御する格子電極をもつ*暗電流(67pm5):格子電極をすり抜けた熱電子ビームのこと実焦点と実効焦点 (77am75、72pm7、66.10、61.11、60.10) (実...

 

76 X線高電圧装置で正しいのはどれか。
1.管電流はX線管の陽極に流れる電流の最大値で表す。
2.コンデンサ式X線装置の管電流時間積は線量に比例する。
3.管電圧はX線管の陽極と陰極との間の電位差の平均値で表す。
4.2ピーク形X線装置の管電圧調整は単巻変圧器の出力側で行う。
5.共振形インバータ式X線装置の管電圧リプル百分率はインバータ周波数に比例する。

正答

X線高電圧装置 - 変圧器 / 二、三相式 / コンデンサ式
X線発生装置 ├― X線源装置|  └―― X線管装置 + 照射野限定器|├― X線用高電圧ケーブル|└― X線高電圧装置   └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置X線高電圧装置高電圧変圧器 (70pm5、65.12) 管電圧はピーク値、管電流は平均値を示すため換算して扱う  n2/n1 = a = V2/V1 =I1/I2  n1:コイルの一次側巻数    n2:コイルの二次側巻数    a:巻数比  V1:一次側の電圧(実効値で表示)  V2:二次側の管電圧(最大値で表示)  I1:一次側の電流(実効値で表示)  I2:二次側の管電流(平均値で表示)・ピーク時、実効値、平均値の関係 → 管電圧波形(X線高電圧装置による)で変わる(1)インバータ式、定電圧形、三相12ピーク型  実効値≒ピーク値   かつ 実効値≒平均値(2)三相6ピーク形  実効値=最大値×0.956   かつ 実効値≒平均値   かつ 最大値=平均値×π/3(3)単相2ピーク形  実効値=最大値×1/√2   かつ 実効値=平均値×π/2√2(4)単相1ピーク形  実効値=最大値×1/2   かつ 実効値=平...

 

77 FPDで正しいのはどれか。
1.画像歪はI.I.と同等である。
2.素子間の感度補正が必要である。
3.ダイナミックレンジはアナログシステムと同等である。
4.直接変換方式ではX線をシンチレータで光に変換する。
5.リアルタイムでX線画像をアナログ信号として出力する。

正答

X線画像装置
CR装置(75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92)・CR装置の動作 IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う リアルタイムでの観察はできない 撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる 撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用 両面集光方式では発光の検出効率が向上する・CR装置の読取り装置構成部品(73pm10、65.14、62.19)・イメージングプレート(73am8)・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物 X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体・二次励起光を照射すると青紫色に発光する・消去光(白色光)によってくり返し使用可能・有効発光時間:2~3µsFPD装置 (77am77.pm74、76pm9、62.20、61.19) 半...

 

78 トモシンセシスで正しいのはどれか。
1.FPDを用いた断層撮影である。
2.乳房用X線装置のみに搭載されている。
3.1回の撮影で1枚の断層画像を取得する。
4.断層振れ角が大きいほど断層厚は厚くなる。
5.目的断面を幾何学的にぼかすことによって断層画像を取得する。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管 (77am80、76pm7.73、75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15)1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる2、X線放射口(窓):発生X線を低減するためにベリリウムを使用3、ターゲット(焦点部分):主にMoを用いる 特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる4、付加フィルタ:乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いるターゲットMoRhWKα17.420.259Kβ19.6 22.767K吸収端20.023.2  *W:最近利用され始めた・付加フィルタの組み合わせ「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」 *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する5、電極間距離:管電圧が低いため以下のことが起こる エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、電極間距離は一般撮影より短い(約1...

 

79 X線管装置の動作特性で正しいのはどれか。
1.管電流は電極間距離の2乗に比例する。
2.ヒール効果はターゲット角度に影響しない。
3.実焦点の熱電子密度は正焦点、副焦点とも均等である。
4.ブルーミング現象は管電流条件で実効焦点寸法に影響する。
5.焦点近傍から発生した焦点外X線の強度は遠方に比べ強い。

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト (76pm90、70pm10、69pm10)被写体に起因するもの (75pm14、73am5、67am10)・(1) ビームハードニングアーチファクト カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる カッピング:中心のCT値が低下 キャッピング:中心のCT値が増加 ダークバンド:バンド状にCT値が低下:ダークバンドアーチファクト(76pm90)*対策:スライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少・メタルアーチファクト 造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある 低管電圧で顕著となる・モーションアーチファクト・エッジグラディエント効果CT装置・撮影条件に起因するもの (77am88、69am5)・パーシャルボリューム(部分体積)効果 (73pm13、70am88、69am87、67pm88) スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること 微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる 対策はスライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少する・低線量時のストリークアーチファク...

 

80 乳房用X線装置で正しいのはどれか。
1.X線放射口にはRhが用いられる。
2.管電流の精度は±10%以内である。
3.焦点寸法は1~2mmが標準的である。
4.陽極のターゲットにはAlが用いられる。
5.ヒール効果を利用し乳房全体の線量均一化を行っている。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管 (77am80、76pm7.73、75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15)1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる2、X線放射口(窓):発生X線を低減するためにベリリウムを使用3、ターゲット(焦点部分):主にMoを用いる 特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる4、付加フィルタ:乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いるターゲットMoRhWKα17.420.259Kβ19.6 22.767K吸収端20.023.2  *W:最近利用され始めた・付加フィルタの組み合わせ「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」 *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する5、電極間距離:管電圧が低いため以下のことが起こる エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、電極間距離は一般撮影より短い(約1...

 

81 医薬品医療機器等法における医療機器とクラス分類の組合せで正しいのはどれか。
1.MRI装置 クラスⅡ
2.血管撮影装置 クラスⅢ
3.超音波診断装置 クラスⅠ
4.放射線治療装置 クラスⅣ
5.画像診断用ディスプレイ クラスⅢ

正答

 医療安全管理学の出題範囲
 だと思うのだが、なぜか機器学の問題として74am13においても出題されている(しかも結局は不適問題として)
 対策ノートとしては医療安全管理学の内容として対策してある
 覚えるのもとても簡単なのでさらっと覚えてしまおう

医療機器および器具の安全管理
厚生労働省通知で保守点検系策を策定すべき装置 (77am38、75am6)・保守点検計画を策定すべき医療機器 医療機器の特性等に鑑み, 保守点検が必要と考えられる医療機器については, 機種別に保守点検計画を策定すること 保守点検が必要と考えられる医療機器には, 次に掲げる医療機器が含まれる①人工心肺装置及び補助循環装置②人工呼吸器③血液浄化装置④除細動装置(自動体外式除細動器(AED)を除く)⑤閉鎖式保育器⑥X線CT装置⑦診療用高エネルギー放射線発生装置 ⑧診療用粒子線照射装置⑨診療用放射線照射装置⑩磁気共鳴画像診断装置・保守点検計画において記載すべき事項 保守点検計画には, 以下の事項を記載すること①医療機器名②製造販売業者名③型式④保守点検をする予定の時期, 間隔, 条件等医薬品, 医療機器等の品質, 有効性及び安全性の確保等に関する法律 (77am81、75am10) 医療機器は人体に与えるリスクに応じて、以下の3つに分類される(1)クラスⅠ:一般医療機器(2)クラスⅡ:管理医療機器 (3)クラスⅢ.Ⅳ:高度管理医療機器 ・特定保守管理医療機器 (75pm8) 上記の分類とは別に...

 

82 歯科用コーンビームCT装置で正しいのはどれか。
1.90度回転して撮影する。
2.視野サイズが変更できない。
3.ヘリカルスキャンを用いる。
4.幾何学的ひずみ補正が必要である。
5.検出器にイメージングプレートが用いられる。

正答

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管 (77am80、76pm7.73、75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15)1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる2、X線放射口(窓):発生X線を低減するためにベリリウムを使用3、ターゲット(焦点部分):主にMoを用いる 特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる4、付加フィルタ:乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いるターゲットMoRhWKα17.420.259Kβ19.6 22.767K吸収端20.023.2  *W:最近利用され始めた・付加フィルタの組み合わせ「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」 *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する5、電極間距離:管電圧が低いため以下のことが起こる エミッション特性が悪く、小焦点を実現するため、電極間距離は一般撮影より短い(約1...

 

83 X線撮影におけるグリッドの使用で正しいのはどれか。 ただし、撮影条件は一定とする。
1.鮮鋭度が低下する。
2.粒状性が向上する。
3.被ばく線量が減少する。
4.画像コントラストが向上する。
5.骨組織でのX線透過性が減少する。

正答

 フラットパネルの普及によって今後グリッドの需要がだいぶ減ってくる、来ていると思うのだが、こういったグリッドの問題も減ってくるのだろうか

散乱X線除去用グリッド
散乱X線除去用グリッド・定義 (77am83、69am84) X線受像面に入射する散乱X線の量を減少させることにより、X線像のコントラストを改善する 受像面の前に置く・散乱X線の性質 散乱X線含有率は照射野の大きさと被写体の厚さに依存する 高管電圧ほど高グリッドが必要・構造 (65.16)  薄い鉛箔とX線吸収の少ない中間物質(アルミ)の薄い板を交互に配置 散乱線除去用グリッドの中間物質はX線吸収の少ないものを使う → アルミニウム、紙、木、合成樹脂 ・種類1、直線グリッド:箔を長手方向に平行になるように構成 2、平行グリッド:箔の延長が互いに平行で入射面に垂直 →  集束距離は無限大   集束型よりもカットオフが多い3、集束グリッド:箔の面の延長が1つの直線に集束4、クロスグリッド:2枚の直線グリッドをそれらの箔の方向がある角度を持つように一体形成したもの5、運動グリッド:ブッキーブレンデともいう※病室撮影ではグリッドに対してX線が斜入する可能性が高いため 低格子比のグリッドがよい・幾何学的性能(77pm77、75pm5、73pm8、72am11、68pm10、67pm7、63.13...

 

84 一般撮影の診断参考レベルにおいて入射表面線量が最も低い撮影はどれか。
1.頭部正面
2.頸椎正面
3.胸部正面
4.腰椎正面
5.骨盤正面

正答

 なんとなく解けなくはないが一応難問認定
 というのも、実は一般撮影の線量というのはあまり出題されたことがないから
 これはおそらく施設ごとの設備や方針によって結構ばらつきがあり国家試験としては出題しづらいという背景があったと思う
 が、今回は診断参考レベルを引き合いに出して出題してきたので、この傾向は続きそう
 ただ、全ての診断参考レベルを覚えるのは結構ハードル高いので、この問題に関してはもう一問出題されるまで対応しないように決めました
 よって対策ノート未対応

ICRP勧告 / DRL(診断参考レベル) 
1990年勧告放射線防護の目標・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する・個人の確定的影響の発生を防止すること・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること放射線防護体系「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと放射線防護の三原則とその順序(上から)(76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93)・行為の正当化  「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要 → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる・防護の最適化  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える *この原則はALARAの原則といわれる → 被ばく低減の工夫がこれにあたる・個人の線量限度 被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す → 被ばくの管理がこれにあたる被ばくの区分 (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93)・医療被ばく (67am89) 直接の医療行...

 

エックス線撮影技術学

85 頭部X線写真を示す。 撮影方法で正しいのはどれか。

1.グリッドは使用しない。
2.X線の射出点を鼻根とする。
3.40~50kVの管電圧で撮影する。
4.中心X線は検出器面に対し垂直に入射する。
5.ドイツ水平線は検出器面に対し60度とする。

正答

椎体、顔面、頭部の単純撮影法
頸椎撮影(72pm92)・頸椎 正面撮影(74pm88、66.82、65.71) 3~7頸椎と椎間の形状、ルシュカ関節の観察・体位:下顎骨と後頭結節が重なり合うように顎を上げる・中心線:X線は水平から尾頭方向へ10~15°射入させる(74pm88)・頸椎 開口撮影 (65.71) 環椎-軸椎の観察・体位:上顎の前歯と後頭結節を結ぶ線をフィルムに垂直にする・頚椎 側面撮影(中間位、前・後屈位) (65.71) 1~7頸椎と椎間の形状観察、機能撮影 後縦靭帯骨化症や圧迫骨折、アライメント(椎体配置)の観察・頚椎 斜位撮影  (65.71、63.74、61.82) 椎間孔、ルシュカ関節などの観察・体位:非検側をフィルムに対して前額面を50°斜位、軽度上方を向かせる。・中心線:尾頭方向に10°で斜入胸椎撮影・上位胸椎側面撮影(スイマー法):椎体骨と椎間の形状観察腰椎・仙椎・尾骨撮影 (61.74、60.72) 基本的に呼気撮影 中心は腸骨稜上縁(第三腰椎) カセッテに対して垂直に入射*生殖器の防護:男は可能、女は仙骨が見えなくなるため不可・腰椎 正面撮影 第12胸椎から腰仙椎移行部が投影されて...

 

86 乳房MLO方向撮影で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.圧迫圧は40N程度とする。
2.乳房圧迫後に乳房支持台の角度を決定する。
3.非検側乳房が照射野内に入らないようにする。
4.乳房外側上部がブラインドエリアとなりやすい。
5.乳房支持台の角度を被検者の大胸筋と平行に合わせる。

正答

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ・MLO撮影 (77am86、76am84、72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71) 乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい 乳頭が完全な側面像で描出される・体位:立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける・撮影方法:水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する カセッテ面に対して直角に照射 大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい・撮影距離:65cmと短い・圧迫:通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う  以下に主な理由を挙げる① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止⑥ 被曝が減少する⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる・AEC:カセッテ後面の位置とする・ブラインドエリア:「内側上部」「...

 

87 IVRで使用するガイドワイヤで正しいのはどれか。
1.滅菌して再利用できる。
2.造影剤の誘導に用いられる。
3.血管刺入部の止血に用いられる。
4.血管内カテーテルの誘導に用いられる。
5.カテーテルの長さよりも短いものが用いられる。

正答

 ガイドワイヤーに対してここまで詳細を問う問題は初めて
 だが、今までスワンガンツとかで出題されており、内容もそこまで難しくないので難問認定はしない

造影検査とIVR
注腸造影(74am64、70pm89、68am87、67pm87、62.31):逆行的に造影剤を投与し、二重造影法が主流で、充満法、粘膜法、圧迫法も行われる Brown法が主流で、Fischer法、Welin法なども行われる Brown法では前日に低脂肪、低繊維食をとる 多量の水分を摂取する・前投薬:抗コリン薬*Apple core sign :大腸進行がんの代表的な悪性所見(67pm93:Apple core sign)消化管領域のIVR・拡張術(66.77) 胆管拡張術:ステントなどを用いる、胆がんなどが適応 ・ステント留置・イレウスチューブの挿入・内視鏡的結石除去術 (63.79) バスケットカテーテルを使用 :結石等を挟み込んで体外に排出する道具胆道・膵臓造影検査(73am84、72am85pm90)・PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography):経皮経肝胆道造影 PTCD(D:drainage)  :経皮経肝胆道ドレナージ・ERCP(Endoscopic retrograde cholangiopanceatography):内...

 

88 X線CTのアーチファクトと低減策の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.メタルアーチファクト 管電圧を下げる。
2.ストリークアーチファクト 被検者を固定する。
3.パーシャルボリューム効果 薄いスライス厚を用いる。
4.ステアステップアーチファクト ピッチ係数を小さくする。
5.ビームハードニングアーチファクト 管電流を上げる。

正答

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト (76pm90、70pm10、69pm10)被写体に起因するもの (75pm14、73am5、67am10)・(1) ビームハードニングアーチファクト カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる カッピング:中心のCT値が低下 キャッピング:中心のCT値が増加 ダークバンド:バンド状にCT値が低下:ダークバンドアーチファクト(76pm90)*対策:スライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少・メタルアーチファクト 造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある 低管電圧で顕著となる・モーションアーチファクト・エッジグラディエント効果CT装置・撮影条件に起因するもの (77am88、69am5)・パーシャルボリューム(部分体積)効果 (73pm13、70am88、69am87、67pm88) スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること 微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる 対策はスライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少する・低線量時のストリークアーチファク...

 

89 骨塩定量用のファントム写真を示す。 これを使用する測定法はどれか。

1.定量的CT〈QCT〉法
2.定量的超音波〈QUS〉法
3.X線写真濃度測定〈RA〉法
4.単一エネルギーX線吸収測定〈SXA〉法
5.二重エネルギーX線吸収測定〈DXA〉法

正答

 無理問題
 77am1と同様、装置管理に関する問題
 77am1のMRIは百歩譲って分からなくもないが、骨塩定量用のファントムとか出されたら終わりだと思う
 正直以後二度と出題してほしくない
 マニアックすぎる内容
 もちろん対策ノート未対応

 

90 頸椎のX線写真を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.棘突起
2.椎間腔
3.椎間孔
4.椎弓根
5.Luschka〈ルシュカ〉関節  

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (77am43、73am87、71am56、69am53、60.3)眼窩 (70am52)・構成「前頭骨」「頬骨」「篩骨」「蝶形骨」「涙骨」「上顎骨」「口蓋骨」副鼻腔(75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81)・構成「前頭洞」「し骨洞」「上顎洞」「蝶形骨洞」 脊椎(77am90、70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4)頸椎(第一、二頸椎)・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・第1頸椎(環椎):椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす 上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く・第2頸椎(軸椎):歯突起を特徴とする 火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる 歯突起を軸として頭蓋を回旋する頸椎(第三~七頸椎)(74pm88)・椎体が小さい・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る・ルシュカ関節:椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節・第5頚椎:喉頭隆起がある・第7頸椎:頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る 隆椎という胸椎・第3胸椎:「胸骨角」・第10胸椎:「剣状突起」・上肋骨、下肋骨窩、横突肋骨窩...

 

91 頭部の血管造影写真を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.椎骨動脈
2.内頸動脈
3.脳底動脈
4.浅側頭動脈
5.中大脳動脈 

正答

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

92 頸部の造影CT像を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.気 管
2.食 道
3.甲状腺
4.総頸動脈
5.内頸静脈 

正答

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

画像工学

93 デジタルX線画像における雑音に最も影響を及ぼす因子はどれか。
1.画像の輝度
2.画像の彩度
3.焦点サイズ
4.後方散乱係数
5.X線量子モトル

正答

ノイズ特性(粒状性)
ノイズ特性(粒状性)粒状性(77am93、65.89、60.89) 低コントラスト分解能(低周波領域)に影響を及ぼす 粒状性悪:低コントラスト分解能悪・DR系のノイズ(76pm94、72am46、61.89)「X線量子モトル(量子ノイズ)」:最も大きな影響で入射X線量に依存する「光量子ノイズ(CR)」:入射X線量に依存する「システムノイズ」:構造モトルや電気系ノイズ   → 固定ノイズ「量子化ノイズ」・DR系のノイズへの影響因子「サンプリングアパーチャのMTF」「サンプリング間隔」「画像処理のMTF」「画像表示のMTF」ウィナースペクトル(WS):NPS(75am95、74am95、73am94、72am94、71am95、64.91、63.90、62.89、61.91) 面積の次元を持ち、ノイズ量を空間周波数ごとに示す 自己相関関数(濃度変動)をフーリエ変換する方法と、波形を直接フーリエ変換する方法がある $$ウィナースペクトルWS(u,v)=\frac { ⊿x×⊿y }{ N×M } ×{ |F(u,v)| }^{ 2 }$$ F(u,v):濃度変動のフーリエ変換   ⊿x⊿y:...

 

94 図のような周期パターンのMichelson〈マイケルソン〉コントラストはどれか。

1.0.1
2.0.6
3.1.2
4.2.7
5.3.3

正答

 無理問題
 マイケルソンコントラストって初めて聞いたし、しかもグラフから求める系
 ぶっちぎりで無理問題
 調べたらそもそもコントラストは定義も複数あって対応するのは難しそう
 対策ノート未対応

 

95 エッジ法によるプリサンプルドMTFで正しいのはどれか。
1.単位はmm2である。
2.ESFのトレンド補正をする。
3.LSFはESFを微分して得る。
4.LSFのパワースペクトルである。
5.金属エッジを画素列に対して15度傾けて撮影する。

正答

解像特性(鮮鋭度)
解像特性(鮮鋭度)影響因子「焦点サイズ」:小さいほうが良い        「被写体フィルム距離」:短いほうが良い「X線入射角度」:小さいほうが良い       「焦点フィルム距離」:長いほうが良い「感度」:高感度増感紙では悪い「被写体コントラスト」:高いほうが良い*空間分解能 増感紙フィルム系>デジタル系MTFによる評価 (75pm94、74am48) MTF(Modulation Transfer function)とは点または線像強度分布をフーリエ変換の関係を用いて空間周波数領域に変換した関数で、ボケの度合いを表すことが出来る 「線形性」と「位置不変性」を満たしていることが条件となる デジタル系では「位置不変性」が成り立たない 鮮鋭度の評価には2cycle/mmを良く用いる・MTFへの影響因子 「散乱X線」 「サンプリング間隔 → エリアシング」・エリアシングの影響を含まないMTF 「プリサンプリングMTF」 「アパーチャMTF」 「X線検出器のMTF」 「ディスプレイMTF」 「画像処理フィルタのMTF」構成要素とそれぞれのMTF(76am93、73pm95、71am94、70p...

 

放射線安全管理学

96 男性の放射線業務従事者が体幹部を覆う放射線防護衣を着衣し、頸部および防護衣の内側に1か所ずつ個人線量計を着用した。 実効線量を評価する算出式で正しいのはどれか。 ただし、不均等被ばくに対する実効線量の算出式は以下とする。
E=0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm
E :実効線量
Ha :頭部又は頸部の1cm線量当量
Hb :胸部の1cm線量当量
Hc :腹部の1cm線量当量
Hm:Ha、Hb、Hcのうち最大となる1cm線量当量
1.0.11Ha
2.0.08Ha+0.92Hb
3.0.11Ha+0.89Hb
4.0.11Ha+0.89Hc
5.0.08Ha+0.44Hb+0.48Hc

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義(77pm96、75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99)名称単位定義線量当量J・kg-1=Sv =(ある点における吸収線量)×(線質係数)★等価線量J・kg-1=Svある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量=Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数))★実効線量J・kg-1=Sv =Σ((等価線量)×(組織加重係数))預託等価線量 RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする預託実効線量 等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの摂取した放射能×実効線量係数実用量の単位と定義(73am99、71pm96)名称単位定義周辺線量当量Sv ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量方向性線量当量Sv 線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量個人線量当量Sv スラブファントムを用いて測定する人体上のある点における軟組織の深さdにおける線量当...

 

97 診療放射線技師法で規定されている業務範囲で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.採血のための静脈路確保
2.造影剤副作用時のアドレナリン筋肉内投与
3.造影剤注入装置で造影剤を投与するための静脈路確保
4.造影剤注入装置で造影剤を投与するための動脈路確保
5.下部消化管検査のために肛門に挿入したカテーテルからの空気吸引

正答

 もうこの「診療放射線技師法」改正に伴う業務範囲拡大に関する問題は、技師会の偉い人たちが自分の手柄を自慢したくて仕方ないので、絶対毎年出題されると思ったほうが良く、全部の範囲覚えるのマストです

診療放射線技師法
定義(77am98、75am97、67pm99、66.95、65.97、64.95、63.94、62.95)・放射線(1)アルファ線及びベータ線及びガンマ線   (2) 100万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線(3) エックス線(4) その他政令で定める電磁波又は粒子線(陽子線及び重イオン線及び中性子線が追加された)・放射線 (原子力基本法での定義) (1)アルファ線,重陽子線,陽子線,その他重荷電粒子及びベータ線(2)中性子線(3)ガンマ線,特性エックス線(EC)(4)1MeV以上のエネルギーを有する電子線及びエックス線・放射線技師 「厚生労働大臣の免許を受けて、医師又は歯科医師の指示の元に、放射線を人体に対して照射することを業とする者」・照射 「撮影を含み、照射機器又は放射線同位元素を人体内に挿入して行うものを除く」・放射性同位元素「その化合物及び放射性同位元素又はその化合物の含有物を含む」免許(64.95、62.95)・欠格事由と意見の聴取「心身の障害(視覚、聴覚、音声機能、言語機能、精神機能)により業務ができないと厚生労働省令で定めるもの」「技師の業務に関して犯罪歴また...

 

98 放射性同位元素等規制法で誤っているのはどれか。
1.原子力基本法の精神にのっとっている。
2.サイクロトロンは放射線発生装置に該当する。
3.1メガ電子ボルト未満のエネルギーを有するエックス線は放射線の定義に含まれる。
4.放射線障害予防規程を変更した場合、変更の日から30日以内に原子力規制委員会へ届け出なければならない。
5.特定放射性同位元素は、放射性同位元素であって、その放射線が発散された場合において人の健康に重大な影響を及ぼすおそれがあるものである。

正答

 よく見かける問題かと思ったら、RI規制法の話なので、実は珍しい問題
 RI規制法に関してはもちろん放射線技師も関係があるので、出題されても文句は言えないのだが、どちらかと言えば放射線取扱主任者の業務なので、あまり歓迎できないのでは、と思う内容
 法律の立て付け的にもこの辺は主任者の方に権限があるので
 正答となっている放射線の定義も診療放射線技師法とRI規制法では少し違うので注意
 なので内容的には完全に放射線取扱主任者の試験内容

法令・語句定義
放射性同位元素等の規制に関する法律 ・目的 (R5.1, R3.1) この法律は,原子力基本法の精神にのつとり,放射性同位元素の使用,販売,賃貸,廃棄その他の取扱い,放射線発生装置の使用及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射線...

 

99 国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告における組織加重係数で大きい順に並んでいるのはどれか。
  大きい        小さい
1.甲状腺―生殖腺―皮 膚―乳 房
2.生殖腺―乳 房―甲状腺―皮 膚
3.生殖腺―乳 房―皮 膚―甲状腺
4.乳 房―甲状腺―生殖腺―皮 膚
5.乳 房―生殖腺―甲状腺―皮 膚

正答

ICRP勧告 / DRL(診断参考レベル) 
1990年勧告放射線防護の目標・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する・個人の確定的影響の発生を防止すること・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること放射線防護体系「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと放射線防護の三原則とその順序(上から)(76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93)・行為の正当化  「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要 → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる・防護の最適化  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える *この原則はALARAの原則といわれる → 被ばく低減の工夫がこれにあたる・個人の線量限度 被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す → 被ばくの管理がこれにあたる被ばくの区分 (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93)・医療被ばく (67am89) 直接の医療行...

 

100 放射性同位元素等規制法で許可された廃棄業者によって廃棄される放射性汚染物で不燃物に該当するのはどれか。
1.注射針
2.ポリバイアル
3.HEPAフィルタ
4.チャコールフィルタ
5.プラスチックチューブ

正答

 当サイトでは今まで「X線撮影技術学」の中に「技師として、、」系問題として対応していた問題群
 今年より医療安全管理学の範囲として対応しました

放射線診療の安全管理
感染対策・清潔操作・標準感染予防策:「手指衛生」「個人防護具PPEの使用(エプロンガウン/マスク/ゴーグルフェイスシールド/手袋)」「リネン取り扱い」「環境対策」・手指衛生のタイミング:「患者に触れる前」「清潔/無菌操作の前」「体液に曝露された可能性のある場合」「患者に触れた後」「患者周辺の環境や物品に触れた後」・N95マスク 空気感染(結核など)患者に対して使用する・針刺し事故と対策 (77pm39) 使用済み注射針は不燃の感染性廃棄物となる リキャップせずに廃棄する 耐貫通性の密閉容器に廃棄する 廃棄容器用量を8分目くらいで新しいものを使用する・その他 検査前に情報確認する 易感染患者に対しては事前に使用器具物品の消毒 清潔野には素手で触らない 感染患者の検査はなるべく最後にし,感染患者に使用した物品は感染性廃棄物へ 使用済み注射針はリキャップせずに廃棄する ノロウィルスにはアルコールはあまり効果がないので塩素系の消毒剤が推奨 個人情報保護・情報セキュリティの三大要素 (76am47,71am49)1,完全性 2,機密性 3,可用性   対策:「生体認証」「アクセスログの定期監視」...

 

以上、第77回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 4問 2問 1問
午前2/2 8問 2問 0問
午後1/2 9問 3問 1問
午後2/2 1問 2問 0問
22問 9問 2問

*当サイト調べ

第77回診療放射線技師国家試験の目標点数は
167点前後
それ以上は取れなくて良い!

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第77回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください診療画像検査学1 JIS規格診断用MR装置用ファントムの構成部品を示す。  zに直交する面(xy面)の撮影で点検する項目はどれか。 1.均一性 2.空間分解能 3.スライス厚 4.幾何学的ひずみ5.画像コントラスト正答 第77回最初の問題で、いきなり無理問題 MRIのQAに関しては、JISによる日常点検項目の5項目は出題されたことはあるものの、ファントムが登場したことは無く、今回が初 そして初登場にしてはマニアックなファントムが出たと思う 普段MRI勤務の中の人も、このファントムをほぼ見たことがないということだったので、この問題に関しては一旦は解けなくても良いと思う 今後出題が続くようであれば、5項目すべてのファントムを覚える必要が出てきて少し難しいことになる ということで、とりあえず対策ノートは未対応2 MRIと関連事項の組合せで正しいのは...

第77回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 人体を構成する主要4大元素でないのはどれか。 1.塩 素 2.酸 素 3.水 素4.炭 素5.窒 素正答 52 上眼窩裂を通らないのはどれか。1.眼神経 2.視神経 3.外転神経4.滑車神経5.動眼神経正答 53 肺結核の主な感染経路はどれか。 1.空気感染 2.垂直感染3.接触感染4.飛沫感染5.媒介物感染正答54 手根管を通過する神経はどれか。 1.副神経 2.尺骨神経3.正中神経 4.橈骨神経 5.肋間神経正答 難問認定 難問というか、ほぼ無理問題だが、手根管の位置さえ知っていれば選択肢の神経の名前である程度絞れるのが優しさ と、思ったのだが、実は73am55で既出 まさかこの問題がもう一回出るとは思っていませんでした 2度出題されたので対策ノートは対応しました放射線生物学55 紫外線の特徴で正しいのはどれか。 1.D...

第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください診療画像検査学1 MRI 検査室の管理で正しいのはどれか。1.撮影室内の照明は蛍光灯を使用する。2.0.4 T 以下の装置では電波法の申請が不要である。3.永久磁石型装置では強制クエンチ用排気スイッチを設置する。4.電波シールドの設置目的は漏えい電波と外来電波の影響を防ぐためである。5.JIS 規格では漏えい磁場が 0.2 mT を超える領域に立入制限の境界線を引く。正答 今年(第77回)のMRI問題は難しい 今まで磁気シールドに関しては出題があったが、電波シールドが正答となるのは初だと思う その他の選択肢で消去法するのもきついので難問認定 対策ノートは対応済み2 脳卒中が疑われる場合の MRI の撮影順で適切なのはどれか。1.MRA→ 拡散強調像 →FLAIR 像 →T2 強調像 →T1 強調像 →T2*強調像2.T1 強調像 →T2 強調...

第77回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 白血球で無顆粒球はどれか。2つ選べ。1.単 球 2.好酸球 3.好中球 4.好塩基球5.リンパ球正答52 職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。1.タール取扱従事者    前立腺癌 2.蛍光塗料取扱従事者   肺 癌3.ベンゼン取扱従事者   悪性リンパ腫 4.アスベスト取扱従事者  悪性胸膜中皮腫 5.電離放射線作業従事者  白内障正答53 腎臓で血液のろ過を行うのはどれか。1.糸球体 2.腎 盂 3.腎静脈 4.尿 管 5.尿細管正答54 肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。 1.右心室 2.左心室 3.大動脈 4.肺静脈 5.肺動脈正答放射線生物学55 電離放射線の細胞に対する作用で正しいのはどれか。 1.間接作用は低温で増強される。2.高LETでは直接作用が主である。3.二重鎖切断が起きた...

 

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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