第72回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答と発表されたものを黄色マーカーしてあります
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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基礎医学大要

50 腎臓の解剖について正しいのはどれか。
1.腹腔内臓器である。
2.皮質は主に集合管からなる。
3.髄質は主に糸球体からなる。
4.髄質は皮質の外側に位置する。
5.右側は左側よりも低位であることが多い。

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖 腎臓 ・腎臓の構成 (76pm61、73pm16、72pm50、66.2)  皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ)  ・皮質 :腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管 ・髄質 :ヘレンループ+遠位尿細管+集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成  腎臓の構造上・機能上の単位 ・機能(64.10) :「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」  「老廃物排出」  ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成 (67am55、68pm55、62.16、60.10)  腎動脈  :腎静脈の後方に位置する    ↓ 腎血流量:1200ml/min   ↓   腎小体(糸球体からボーマン嚢へ)  :血液をろ過し原尿にする   ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)   ↓ 原尿:100~150ml/min   ↓    150L/day   ↓                  近位尿細管(毛細血管へ)  :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収   ↓ (能動輸送)   ↓              ヘレンループ(...

 

51 卵円孔を走行するのはどれか。
1.眼神経
2.下顎神経
3.滑車神経
4.上顎神経
5.動眼神経

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

52 線条体を構成するのはどれか。2つ選べ。
1.視床
2.被殻
3.尾状核
4. 桃体
5.視床下部

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

53 眼球運動に関係するのはどれか。
1.眼輪筋
2.外側広筋
3.内側広筋
4.下斜筋
5.上頭斜筋

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

54 Basedow(バセドウ)病において正しいのはどれか。
1.GRH が上昇する。
2.TSH が低下する。
3.甲状腺は腫大しない。
4.FT3(非結合型T3)が低下する。
5.FT4(非結合型T4)が低下する。

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

55 ヒトにおいて受精は通常どこで起こるか。
1.腟
2.腹腔
3.卵管
4.子宮頸部
5.子宮体部

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖 腎臓 ・腎臓の構成 (76pm61、73pm16、72pm50、66.2)  皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ)  ・皮質 :腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管 ・髄質 :ヘレンループ+遠位尿細管+集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成  腎臓の構造上・機能上の単位 ・機能(64.10) :「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」  「老廃物排出」  ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成 (67am55、68pm55、62.16、60.10)  腎動脈  :腎静脈の後方に位置する    ↓ 腎血流量:1200ml/min   ↓   腎小体(糸球体からボーマン嚢へ)  :血液をろ過し原尿にする   ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)   ↓ 原尿:100~150ml/min   ↓    150L/day   ↓                  近位尿細管(毛細血管へ)  :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収   ↓ (能動輸送)   ↓              ヘレンループ(...

 

56 Transcatheter Aortic Valve Implantation(TAVI)が治療として施行される疾患はどれか。
1.心房細動
2.肺高血圧症
3.肥大型心筋症
4.大動脈弁狭窄症
5.僧帽弁閉鎖不全症

 無理ゲー、だと思う
 最近の指導要領が分かりませんが、TAVIなんて習うのかな
 実施している病院も大病院しかないし、別に学生は知らなくても良いのでは
 一応、対策ノート対応済み

循環器系 臨床病理
心タンポナーデ  心膜腔に大量の液体貯留や出血が起こり、そのために心臓が圧迫されて循環不全を生じる ・原因 :ウイルス感染による心膜炎 ファロー四微症(TOF:tetralogy of Fallot)  (72pm62、67pm59、63.15)  肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈の右方転位、右室肥大を主徴とする先天性奇形 ・症状 :チアノーゼ、運動制限、無酸素発作 ・胸部単純写真 :木靴型心陰影として現れる チアノーゼ  血液の酸素飽和度の低下によって皮膚と粘膜が濃い青紫色になる状態。 ・部位 :「耳たぶ」「鼻尖」「頬」「指爪」「口唇」「指趾」など ・原因 :「呼吸器疾患(肺気腫、無気肺、肺線維症)」   「心疾患(ファロー四微症、右室不全)」 中隔欠損症 (71pm57、65.20) ・心室中隔欠損症(VSD:ventricular septal defect)/心房中隔欠損症(ASD:atrial septal defect)  中隔に孔があいており、肺と心臓を通る血液が多くなり全身を回る血液が少なくなる  心室中隔欠損症は先天性心疾患の5割以上を占める ・症状 :「発育障害」「...

 

57 血小板を産生するのはどれか。
1.単球
2.巨核球
3.好酸球
4.好塩基球
5.NK細胞

自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児
自律神経系 (74am54、62.5、61.17、60.13)   交感神経  副交感神経 神経伝達物質 アセチルコリン ノルアドレナリン アセチルコリン 持続と興奮の伝達方法 (神経節) 中枢に近い 器官に近い 持続と興奮の伝達方法 (起始)  胸腰髄 脳幹、仙髄 瞳孔 拡大 縮小 涙腺  分泌抑制  分泌促進 血管(皮膚)/血管(筋)  血管収縮 / 血管拡張 血管拡張 / 血管収縮 皮膚 汗腺分泌 汗腺抑制 心臓 運動促進 運動抑制 気管支 拡張  収縮 消化管 運動抑制 運動促進 消化腺  分泌抑制 分泌促進 泌尿器 尿分泌抑制 尿分泌促進 排尿筋 拡張 収縮 *交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る  交感神経、副交感神経  (66.13) ・分布 :ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配) ・作用 :拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く) ・中枢 :間脳、視床下部で調節される 骨 (73pm54) ・機能 :造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜) 血液 (73pm64、70pm50、67pm54) ・構成 :赤血球数(500万/mm...

 

58 自己免疫疾患はどれか。
1.痛風
2.急性リンパ性白血病
3.後天性免疫不全症候群
4.Down(ダウン)症候群
5.全身性エリテマトーデス

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

59 動脈の閉塞による梗塞を起こしにくいのはどれか。
1.肝臓
2.小脳
3.心臓
4.腎臓
5.脾臓

 難問
 類似問題がない気がする

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (76pm55、73pm92、66.47、...

 

60 開放骨折について正しいのはどれか。
1.単純骨折とも呼ばれる。
2.50 歳以下ではほとんどみられない。
3.疲労骨折の場合にみられることが多い。
4.閉鎖骨折に比べ容易に治癒が得られる。
5.受傷部の感染に対する処置が重要である。

骨格系 臨床病理
骨粗鬆症  (65.17、60.29) ・骨を構成している有機物(骨基質)と無機物(骨塩)の絶対量が減少する疾患 ・男:女=3:7 ・分類 1.原発性  a.「老人性」:加齢によるもの  b.「閉経後」:閉経後の女性ホルモンの減少  c.「若年性」 2.続発性  a.遺伝因子  「家族歴」「体格」:痩せ型や小型におおい    b.ライフスタイル  「偏食」「カルシウム不足」  「運動不足」「日照不足」  「寝たきり」「過度の喫煙」  「飲酒」「ストレス」    c.疾患に起因  「卵巣摘出」「胃腸切除」  「内分泌障害」 (「性機能低下症」「副・甲状腺機能亢進症」「クッシング症候群」「糖尿病」)  「腎不全」「副腎皮質ステロイド剤の長期投与」「先天性疾患」 骨軟化症  骨量は健常人と同じであるが、有機物(骨基質)が増えた状態 骨折 ・眼窩吹き抜け骨折  (72pm60、69am60、68am59、67pm62、66.18)  頻度:「上顎洞」>「篩骨洞」  症状:複眼、鼻出血、眼窩気腫、視力障碍 ・圧迫骨折 :腰椎が多い ・老人の大腿骨骨折 :骨頭頸部が多い ・疲労骨折 :最も中足骨で...

 

61 自然気胸の発症と最も関係が深いのはどれか。
1.無気肺
2.気管支炎
3.肺血栓塞栓症
4.気管支拡張症
5.気腫性囊胞(ブラ)

呼吸器系 臨床病理
肺塞栓症  (70am59、68pm59、66.27、64.17)  長期臥床や長距離旅行によって生じた下肢深部静脈血栓による塞栓  ・治療法 :「血栓溶解術」  「下大静脈フィルター」 慢性閉塞性肺疾患  (67am59)  肺気腫、気管支喘息、慢性気管支炎などのこと ・肺気腫 (63.45、66.28)  慢性閉塞性肺疾患の1つ  胸部X線写真において透過性の亢進  気管支や肺胞の組織が破壊され、肺胞どうしがくっつき合い、肺胞嚢が異常に大きくなった状態  肺の弾力性がなくなり、吸気はできるが呼気が十分にできないため肺の中に空気が残り、肺が持続的に膨らんでいる状態 ・原因 :「喫煙」  「大気汚染」 ・診断 :「吸気と呼気相における胸部単純X線画像を用いる」  → 所見:「横隔膜が下がる」 無気肺 :肺の含気量の減少により肺容量が減少した状態 (66.19) ・原因 :「気道の閉塞(肺癌など)」  「肺の周囲からの圧迫(肺癌、胸水、気胸など)」 肺水腫 :肺胞内に水がたまってしまった状態  肺水腫の患者は起座呼吸するようになる ・原因 :肺炎・刺激性ガスの吸入・尿毒症・心臓疾患 水胸...

 

62 先天性心疾患はどれか。
1.大動脈解離
2.僧帽弁狭窄症
3.僧帽弁閉鎖不全症
4.大動脈弁閉鎖不全症
5.Fallot(ファロー)四徴症

循環器系 臨床病理
心タンポナーデ  心膜腔に大量の液体貯留や出血が起こり、そのために心臓が圧迫されて循環不全を生じる ・原因 :ウイルス感染による心膜炎 ファロー四微症(TOF:tetralogy of Fallot)  (72pm62、67pm59、63.15)  肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈の右方転位、右室肥大を主徴とする先天性奇形 ・症状 :チアノーゼ、運動制限、無酸素発作 ・胸部単純写真 :木靴型心陰影として現れる チアノーゼ  血液の酸素飽和度の低下によって皮膚と粘膜が濃い青紫色になる状態。 ・部位 :「耳たぶ」「鼻尖」「頬」「指爪」「口唇」「指趾」など ・原因 :「呼吸器疾患(肺気腫、無気肺、肺線維症)」   「心疾患(ファロー四微症、右室不全)」 中隔欠損症 (71pm57、65.20) ・心室中隔欠損症(VSD:ventricular septal defect)/心房中隔欠損症(ASD:atrial septal defect)  中隔に孔があいており、肺と心臓を通る血液が多くなり全身を回る血液が少なくなる  心室中隔欠損症は先天性心疾患の5割以上を占める ・症状 :「発育障害」「...

 

63 食道静脈瘤の原因で最も多いのはどれか。
1.肝硬変
2.腎不全
3.虫垂炎
4.脾動脈瘤
5.食道アカラシア

循環器系 臨床病理
心タンポナーデ  心膜腔に大量の液体貯留や出血が起こり、そのために心臓が圧迫されて循環不全を生じる ・原因 :ウイルス感染による心膜炎 ファロー四微症(TOF:tetralogy of Fallot)  (72pm62、67pm59、63.15)  肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈の右方転位、右室肥大を主徴とする先天性奇形 ・症状 :チアノーゼ、運動制限、無酸素発作 ・胸部単純写真 :木靴型心陰影として現れる チアノーゼ  血液の酸素飽和度の低下によって皮膚と粘膜が濃い青紫色になる状態。 ・部位 :「耳たぶ」「鼻尖」「頬」「指爪」「口唇」「指趾」など ・原因 :「呼吸器疾患(肺気腫、無気肺、肺線維症)」   「心疾患(ファロー四微症、右室不全)」 中隔欠損症 (71pm57、65.20) ・心室中隔欠損症(VSD:ventricular septal defect)/心房中隔欠損症(ASD:atrial septal defect)  中隔に孔があいており、肺と心臓を通る血液が多くなり全身を回る血液が少なくなる  心室中隔欠損症は先天性心疾患の5割以上を占める ・症状 :「発育障害」「...

 

64 予防にワクチンが用いられる疾患はどれか。2つ選べ。
1.B型肝炎
2.C 型肝炎
3.HIV 感染症
4.ヘルペス脳炎
5.インフルエンザ

感染症
感染成立の3条件 (64.28) :「感染源の存在」  「感染経路の存在」  「宿主の感受性」   経口感染  (69am58) ・代表例  腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺) 、クリストスポリジウム症、病原性大腸菌感染症、エキノコックス症、食中毒など ・リウマチ熱 :心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生 ・食中毒  有害物質に汚染された飲食物を摂取することで起こる急激な中毒症状ないしは急性感染症状を発現すること   病因物質は以下のようなものがある。 ① 細菌(カンピロバクター・サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ)、 ・病原性大腸菌 :O-157は腸管出血性大腸菌で、日本では最も多い血清型である  他の型としてO-26、O-111、O-14がある ② ウイルス性(ノロウイルス)  ③化学物質 ④自然毒 経気道感染(飛沫感染、空気感染) ・代表例 (76pm59.62、74pm54、72am59、66.15、63.11)  「麻疹(はしか)(ウ)」「風疹(ウ)」「インフルエンザ(ウ)」「ジフテリア」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) ...

 

放射線生物学

65 放射線の人体への影響で正しいのはどれか。
1.確定的影響にはしきい値がない。
2.等価線量の単位にはGyが用いられる。
3.組織加重係数は生殖腺の方が皮膚より高い。
4.被ばく時年齢は乳癌の発症リスクに影響しない。
5.被ばくから固形がん発生までの平均期間は5年程度である。

ICRP勧告 / DLP
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化   被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ...

 

66 内部被ばくの最大の原因となっている天然放射性核種はどれか。
1.40K
2.210Pb
3.222Rn
4.226Ra
5.228Th

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量 (75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34) 耐用線量と閾線量 ・閾線量 :これを超えるとその障害が起こりうる   ・耐用線量 :TD5/5やTD50/5などが用いられる *TD5/5 :5年間で5%に副作用を生ずる線量 部位 TD5/5 体積 判定基準 1/3 2/3 3/3 ★骨 大腿骨 - - 52Gy 壊死 下顎骨 65Gy 60Gy 開口障害 肋骨 50Gy - - 病的骨折 皮膚 100cm3 50Gy 毛細血管拡張   70Gy 60Gy 55Gy 壊死、潰瘍 頭部 脳 60Gy 50Gy 45Gy 壊死、潰瘍 脳幹 60Gy 53Gy 50Gy 壊死、潰瘍 ★視神経 50Gy 失明 ★視交叉 50Gy 失明 ★脊髄 -10cm:50Gy 20cm:47Gy   脊髄炎、壊死 馬尾神経 60Gy     神経損傷 腕神経叢 62Gy 61Gy 60Gy 神経損傷 ★水晶体 10Gy 白内障 網膜...

 

67 放射線被ばく1Gy当たりの発がん過剰相対リスクが、被ばく時年齢0〜9歳と40 歳以上とで差が最も大きいのはどれか。
1.胃がん
2.肺がん
3.咽頭がん
4.結腸がん
5.甲状腺がん

 難問
 まずは過剰相対リスクについて理解していないと解けない問題

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

68 放射線治療による有害事象で最も早期にみられるのはどれか。
1.白内障
2.萎縮膀胱
3.口内乾燥
4.肺線維症
5.皮膚の色素沈着

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

69 温熱療法で正しいのはどれか。
1.G1期で有効である。
2.pH が低いほど効果が高い。
3.放射線損傷の回復を促進する。
4.放射線増感効果は38 ℃で最も高い。
5.連続して毎日施行するのが望ましい。

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

放射線物理学

70 核子当たりの平均結合エネルギーが最も大きいのはどれか。
1.4He
2.12C
3.56Fe
4.208Pb
5.238U

原子と原子核
原子と原子核の大きさ (76am70、74pm70、69pm70、67am70、66.43) ・原子の直径:10-10m ・原子核の半径R:10-15~10-14m  R=r0×(質量数)1/3   r0:1.2~1.4×10-15 ・原子核の体積 = (4π/3)R3 = 質量数×(4π/3) r03 ・原子番号が大きくなるにつれて、中性子が過剰の状態で原子核は安定する ・同位体 :同一原子番号で,中性子数が異なる核種の関係 ・安定同位体 :放射性壊変を起こさない同位体 ・放射性同位体 :放射性壊変を起こす同位体 ・同重体 :質量数が互いに等しい関係 ・核異性体 :原子核が一時的に励起した状態を保っている状態 ・同素体 :同一元素の単体で,原子の配列(結晶構造)や結合様式の関係が異なるもの 原子核モデル (69pm70) ・液滴模型 量子数 (76pm70、65.42、64.42、63.42、62.42、60.41) 主量子数(n) 方位量子数 磁気量子数 スピン 配置可能電子数 1(K殻) 0 0(s) ×2 2 2(L殻) 0 0(s) ×2 8 0、1 1(p)=-1、0、1 ...

 

71 制動X 線で正しいのはどれか。
1.最短波長は管電圧に比例する。
2.発生効率は管電圧に依存しない。
3.エネルギー分布は線スペクトルを示す。
4.発生強度は陽極の原子番号に比例する。
5.診断用X 線装置の発生効率は約10%である。

X線の発生 /中性子の相互作用
X線の発生 特性X線の発生 (75am71、72am72、70.72、66.45、63.46、61.46) ・詳細は前述  ↓ 放射性同位体の壊変形式 ・モーズリーの法則  (68pm71、64.45、63.44、62.46、61.45)  特性X線の振動数ν=C2R2(Z-σ)2  C:光速     R:リュードベリ定数  Z:ターゲットの原子番号   σ:遮蔽定数  → 特性X線のエネルギーE=hνであり、Eはターゲットの原子番号にのみ依存する 制動X線の発生 (74pm71、73am71、72pm71、70pm37、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.45、62.45、60.45) ・単位時間の発生強度I  I=K×I×Z×V2 ・制動放射線の発生効率η  η=K×Z×V[%] *診断領域ではηは1%未満である。  K:定数(1.1×10-9)   I:管電流   Z:ターゲットの原子番号  V:管電圧 管電圧と制動放射線の最大エネルギーの関係 ・デュエンハントの法則 (76pm73、70am72、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.4...

 

72 電子と物質の相互作用で正しいのはどれか。
1.電子対生成が生じる。
2.飛程には統計的なゆらぎがある。
3.Bragg(ブラッグ)ピークが形成される。
4.水の臨界エネルギーは約10 MeVである。
5.質量衝突阻止能は物質の原子番号に反比例する。

荷電粒子と物質の相互作用
相互作用の種類  (72pm72、71am78) 相互作用  相互作用の相手 電子のエネルギー 発生するもの 弾性散乱 原子(核) 不変 なし 衝突損失(電離,励起) 軌道電子 減少  特性X線,オージェ電子 放射損失 原子核 減少 制動X線 チェレンコフ効果 原子 減少  青色光 ・弾性散乱  衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱 *ラザフォード散乱 :ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱 ・非弾性散乱  衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱 ・制動放射 (63.45)  荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象 ・電子対消滅 (67am72)  陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象 ・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48)  荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視...

 

73 中性子捕獲反応はどれか。
1.(n,n)
2.(n,nʼ)
3.(n,p)
4.(n,α)
5.(n,γ)

X線の発生 /中性子の相互作用
X線の発生 特性X線の発生 (75am71、72am72、70.72、66.45、63.46、61.46) ・詳細は前述  ↓ 放射性同位体の壊変形式 ・モーズリーの法則  (68pm71、64.45、63.44、62.46、61.45)  特性X線の振動数ν=C2R2(Z-σ)2  C:光速     R:リュードベリ定数  Z:ターゲットの原子番号   σ:遮蔽定数  → 特性X線のエネルギーE=hνであり、Eはターゲットの原子番号にのみ依存する 制動X線の発生 (74pm71、73am71、72pm71、70pm37、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.45、62.45、60.45) ・単位時間の発生強度I  I=K×I×Z×V2 ・制動放射線の発生効率η  η=K×Z×V[%] *診断領域ではηは1%未満である。  K:定数(1.1×10-9)   I:管電流   Z:ターゲットの原子番号  V:管電圧 管電圧と制動放射線の最大エネルギーの関係 ・デュエンハントの法則 (76pm73、70am72、68pm71、67am71、66.45、65.45、63.4...

 

74 核磁気共鳴現象を起こす核種はどれか。
1.2H
2.4He
3.12C
4.16O
5.40Ca

信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理 磁気モーメント (72pm74)  磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル  1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い  原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない 歳差運動と磁化および共鳴励起 (75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31) ・歳差運動 :自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動    歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π             ω=γ・B0  γ:磁気回転比  B0:静磁場の強さ    磁束密度    コイルに流れる電流に比例して大きくなる ・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数 核腫  1H  13C  19F 23Na 31P 共鳴周波数 42.58 10.71 40.10 11.26 17.24 緩和時間:T1、T2 (71pm12、70pm11、69pm74、68pm74)  絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ) ・T1緩和  縦緩和、90°パ...
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医用工学

75 抵抗、切り替えスイッチ及び電流計を図のように接続して直流電圧60 Vを加えたときの、スイッチSの位置と電流計の指示値との関係を次の表に示す。
抵抗R3[Ω]はどれか。
ただし、電流計の内部抵抗は無視できるものとする。

1.15
2.20
3.30
4.45
5.60

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (76pm78、74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (76pm75、73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失         周波数が高くなると損失が減少する  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷...
抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (76am75、74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (76pm77、72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導...

 

76 変圧器の損失で誤っているのはどれか。
1.銅損は負荷率の2乗に比例する。
2.鉄損と銅損が等しいときに効率は最大となる。
3.無負荷損は二次側を短絡したときの消費電力である。
4.周波数が一定のとき、渦電流損は電圧の2乗に比例する。
5.電圧が一定のとき、ヒステリシス損は周波数に反比例する。

 ここ十年くらいでは初出か
 それ以前には出題されていた気がする損失の話
 もう一度問われたら対策ノートは対応する予定で、今のところ未対応
 医用工学はいちいち対応していてもキリがないので、この問の前後にあるような確実に取れる問題(頻出)だけを抑えておけば良いという方針です

 

77 図のオペレーションアンプ回路の出力電圧Voutはどれか。

増幅器
増幅器    電圧増幅度AV=V2 / V1  電流増幅度AI=I2 / I1  電力増幅度Ap=V2I2 / V1I1         =P2 / P1 増幅度(利得、ゲイン) (74pm75、62.54、61.54)  電力増幅度Gp=10log10P2 / P1[dB]  電圧or電流増幅度Gp=20log10V2 / V1[dB]            =20log10A2 / A1[dB] ・オフセット電圧 :入力端子を短絡して0Vとした場合に、出力される電圧 ・デシベルの計算  A dB + B dB = ( A+B ) dB 帰還回路(負帰還回路)  Av = V2 / Vi  V2 = Av × Vi     = Av ( V1 + βV2)  帰還後の電圧利得Avf  Avf= V2 / V1    = Av / (1-βAv) ・安定性  Avが変化しても、回路の利得はβによってほぼ決定されるので、極めて安定している 演算増幅器(オペレーションアンプ) ・反転増幅器 (70pm77、64.57)  点Pの電圧Vp=0  点Pの電流Ip=(V1-Vp)/ R1  V0...

 

78 100 Vの直流電源につなぐと400 W消費する抵抗線がある。
この抵抗線を200 Vの直流電源に8時間つなぐときの消費電力量(kW・h)はどれか。
1. 0.16
2. 0.25
3. 3.2
4. 6.4
5.12.8

 オームの法則使ってください

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (76pm78、74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (76pm75、73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失         周波数が高くなると損失が減少する  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷...

 

放射線計測学

79 個人被ばく線量計として用いられないのはどれか。
1.TLD線量計
2.半導体線量計
3.ポケット線量計
4.フィルムバッジ線量計
5.Fricke(フリッケ)線量計

中性子 / α線の検出器 / 個人線量計
中性子の検出器 ・熱中性子の検出 (1)核反応を利用したもの       (2)核分裂を利用したもの   (3)放射化を利用したもの         ・高速中性子の検出 (1) 反跳陽子を利用したもの 1H(n,n`)        (2) 放射化を利用したもの     (3) 半導体を利用したもの   (4) 核分裂を利用したもの   ・減速型線量当量計(レムカウンタ)    (68pm80、67am79)  熱中性子検出器をポリエチレン製減速材で覆ったもので、線量当量値が直読みできる       ・ホニャックボタン α線の検出器  (65.65)    放射能測定 エネルギー測定 ★シリコン表面障壁型半導体検出器 (SSBD) 可能 可能 ★4πガスフロー比例計数管 可能   ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ 可能 可能 液体シンチレータ 可能 可能 ★グリッド付電離箱  ?  可能 ?  可能 固体飛程検出器 可能 ?  ★イメージングプレート × ?  フィルムバッチ × ?  個人線量計 (76pm82pm98、74am79、73pm82、72am96pm79...

 

80 ある物質の質量減弱係数μ/ρ、質量エネルギー転移係数μtr/ρ、質量エネルギー吸収係数μen/ρ で、正しい関係はどれか。
ただし、光子エネルギーは一定とする。
1.μ/ρ > μen/ρ > μtr
2.μ/ρ > μtr/ρ > μen
3.μen/ρ > μtr/ρ > μ/ρ
4.μtr/ρ > μen/ρ > μ/ρ
5.μtr/ρ > μ/ρ > μen

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用 (76pm71、74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用 反応相手 光子のエネルギー 二次電子 トムソン散乱 自由電子 不変 なし レイリー散乱 軌道電子 不変 なし 光電効果 軌道電子 消滅  光電子 コンプトン散乱 自由電子、最外殻電子 散乱 反跳電子 電子対生成 原子核 消滅  原子、陽電子 三電子生成 軌道電子 消滅  原子、陽電子 光核反応 原子核  消滅  なし 弾性散乱  (69pm71) ・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱  自由電子との相互作用  光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する ・レイリー散乱(干渉性散乱)  軌道電子との相互作用    光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する 光電効果 (75pm72、68am72) ・光子のエネルギーEe  Ee=Er‐Eb     Er:光子のエネルギー   Eb:軌道電子のエネルギー ・光電子エネルギー   K殻光電子<L殻光電子 ・吸収端 (71pm73、63.46)  光子のエネルギーが各殻の軌道電子放出に必要な...

 

81 放射性試料を測定時間tで測定したとき全計数値Nが得られた。
このときの標準偏差を含む計数率を求める式として正しいのはどれか。
ただし、測定値はPoisson(ポアソン)分布に従うものとする。
1.N±√N
2.N±√N/t
3.N/t±√N
4.N/t±√N/t
5.N/t±√(Nt)

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器 化学線量計  (69am79) ・鉄線量計(フリッケ線量計)  (69pm80、67pm80、63.64)  酸化反応 を利用する  空気か酸素を飽和させて使用する  G値:15.5 ・セリウム線量計  還元反応 を利用する  G値:2.4 *G値 :溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数  イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する 熱量計(カロリーメータ)   (69pm82、68am80、62.59)  放射線による温度上昇によって放射能を測定する ・水の比熱:4.2 (J/g・K)  1℃=1K-273.15   飛程検出器 ・霧箱 (68am80、63.61)  過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う ・原子核乾板 (63.61、61.64)  ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される ・固体飛程検出器(CR-39)  絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピット...

 

82 光子線の線質指標TPR20,10 測定(標準計測法12)の基準条件で、誤っているのはどれか。
1.固体ファントムを使用
2.照射野サイズは10 cm 庵10 cm
3.線源電離箱間距離(SCD)は100 cm
4.測定深は10 g・cm-2および20 g・cm-2
5.円筒形電離箱の基準点は電離空洞の幾何学的中心

線量測定/標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量計測で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

 

83 電離箱線量計のイオン再結合補正で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.補正係数は1.0 未満である。
2.パルス放射線には2点電圧法が推奨される。
3.初期再結合は異なる電離トラック間で生じる。
4.計算式はパルス放射線と連続放射線で共通である。
5.印加電圧の変更ができない場合、Boag(ボーグ)の理論式で計算する。

線量測定/標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量計測で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

 

X線撮影技術学

84 IVRによる治療前の脳血管造影像と治療後の脳血管造影像を別に示す。
誤っているのはどれか。

1.正面撮影である。
2.DSA画像である。
3.ステント留置術が行われた。
4.内頸動脈が造影されている。
5.治療目的は脳動脈瘤の破裂防止である。

造影検査とIVR
注腸造影 (74am64、70pm89、68am87、67pm87、62.31) :逆行的に造影剤を投与し、二重造影法が主流で、充満法、粘膜法、圧迫法も行われる  Brown法が主流で、Fischer法、Welin法なども行われる  Brown法では前日に低脂肪、低繊維食をとる  多量の水分を摂取する ・前投薬 :抗コリン薬 *Apple core sign  :大腸進行がんの代表的な悪性所見 (67pm93:Apple core sign) 消化管領域のIVR ・拡張術 (66.77)  胆管拡張術:ステントなどを用いる、胆がんなどが適応  ・ステント留置 ・イレウスチューブの挿入 ・内視鏡的結石除去術  (63.79)  バスケットカテーテルを使用  :結石等を挟み込んで体外に排出する道具 胆道・膵臓造影検査 (73am84、72am85pm90) ・PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography) :経皮経肝胆道造影  PTCD(D:drainage)   :経皮経肝胆道ドレナージ ・ERCP(Endoscopic retrograde...

 

85 医療廃棄物の処理について正しいのはどれか。
1.病原体別に容器を使い分ける。
2.容器に段ボール箱を使用する。
3.蓋がない解放した容器を用いる。
4.デバイス類は可能な限り再利用する。
5.使用済みの注射針はリキャップせず廃棄する。

放射線技師としての・・・問題
(76pm86、75am63、74am86、72am53.89pm85、71am83.92、71am25、70am25.pm84、69am25.83.pm84、68am83、67am83、66.68.am49、65pm68、64pm68.am49.69、63am49、62.68、61.68) 検査の流れ ・患者確認 :検査前に、自ら名乗ってもらう   名乗れない場合は患者タグやネームバンドで確認をする ・検査説明 :介護者にも説明  CTでは該当部位の金属、X線撮影時には+プラスチックなどを外す  MRでは禁忌チェックを行う ・検査実施 :医師の指示に基づいて撮影を行う  ポジショニングは体表ポイントを参考にする  病室でのポータブルは対象以外の人は可能な限り移動させる  外傷部位を触らずにポジショニング、頸椎損傷ネックカラーは外さずに検査  検査中に急変があった場合は医師の指示を受ける  移動の介助等も行う  放射線技師による穿刺、造影剤などの薬剤投与、ゾンデの使用は禁止 →診療放射線技師法の改正に関してはこちら  過去問とは業務範囲など、現在とは違っているところがあるので注意 感染...

 

86 右足関節X線写真側面像を別に示す。
立方骨はどれか。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

87 顔面単純CT像を別に示す。
描出されていないのはどれか。

1.顎下腺
2.上咽頭
3.上顎洞
4.歯突起
5.鼻中隔

呼吸器系 正常解剖
頸部 (76pm22、75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細...

 

88 管電圧70 kV、管電流100 mA、撮影時間0.5 s、SID 100 cm の撮影条件を管電圧および画像処理条件を変化させないで、管電流150 mA、SID 150 cm にした。
同一濃度を得る撮影時間[s]はどれか。
1.0.25
2.0.5
3.0.75
4.1.25
5.1.5

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

89 患者の被ばく線量の低減に直接寄与するのはどれか。
1.DRL
2.焦点サイズ
3.仮想グリッド
4.ノイズ除去処理
5.X 線付加フィルタ

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

90 内視鏡を使用する造影検査はどれか。
1.ERCP
2.HSG
3.IVP
4.MRCP
5.PTC

造影検査とIVR
注腸造影 (74am64、70pm89、68am87、67pm87、62.31) :逆行的に造影剤を投与し、二重造影法が主流で、充満法、粘膜法、圧迫法も行われる  Brown法が主流で、Fischer法、Welin法なども行われる  Brown法では前日に低脂肪、低繊維食をとる  多量の水分を摂取する ・前投薬 :抗コリン薬 *Apple core sign  :大腸進行がんの代表的な悪性所見 (67pm93:Apple core sign) 消化管領域のIVR ・拡張術 (66.77)  胆管拡張術:ステントなどを用いる、胆がんなどが適応  ・ステント留置 ・イレウスチューブの挿入 ・内視鏡的結石除去術  (63.79)  バスケットカテーテルを使用  :結石等を挟み込んで体外に排出する道具 胆道・膵臓造影検査 (73am84、72am85pm90) ・PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography) :経皮経肝胆道造影  PTCD(D:drainage)   :経皮経肝胆道ドレナージ ・ERCP(Endoscopic retrograde...

 

91 X線写真を別に示す。
異常を認める部位はどれか。

1.烏口突起
2.肩峰
3.鎖骨
4.上腕骨頭
5.肋骨

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

92 頸椎撮影の体位と観察部位の組合せで正しいのはどれか。
1.正面撮影:前縦靱帯
2.斜位撮影:後縦靱帯
3.開口位撮影:黄色靱帯
4.側面(中間位)撮影:椎間孔
5.側面(前屈位)撮影:環椎歯突起間距離

椎体、顔面、頭部の単純撮影法
頸椎撮影 (72pm92) ・頸椎 正面撮影 (74pm88、66.82、65.71)  3~7頸椎と椎間の形状、ルシュカ関節の観察 ・体位 :下顎骨と後頭結節が重なり合うように顎を上げる ・中心線 :X線は水平から尾頭方向へ10~15°射入させる (74pm88) ・頸椎 開口撮影  (65.71)  環椎-軸椎の観察 ・体位 :上顎の前歯と後頭結節を結ぶ線をフィルムに垂直にする ・頚椎 側面撮影(中間位、前・後屈位)  (65.71)  1~7頸椎と椎間の形状観察、機能撮影  後縦靭帯骨化症や圧迫骨折、アライメント(椎体配置)の観察 ・頚椎 斜位撮影   (65.71、63.74、61.82)  椎間孔、ルシュカ関節などの観察 ・体位 :非検側をフィルムに対して前額面を50°斜位、軽度上方を向かせる。 ・中心線 :尾頭方向に10°で斜入 胸椎撮影 ・上位胸椎側面撮影(スイマー法) :椎体骨と椎間の形状観察 腰椎・仙椎・尾骨撮影  (61.74、60.72)  基本的に呼気撮影  中心は腸骨稜上縁(第三腰椎)  カセッテに対して垂直に入射 *生殖器の防護 :男は可能、女は仙骨が見えな...

 

93 冠動脈CTに用いられる画像表示法で、冠動脈内腔の中心線抽出が必要なのはど
れか。
1.VR
2.MIP
3.MinIP
4.Raysum
5.Curved MPR

CT画像 / 3D処理
CT画像  ・CT値  (76pm91、72pm9、71pm74、70am11、69am10.pm8、67am86、66.78、65.50.pm77.pm83、64am19、64.pm50) $$CT値=\frac { μ_{ t }-μ_{ w } }{ μ_{ w } } ×1000$$  μt:組織の減弱係数     μw:水の減弱係数 臓器・組織 CT値 臓器・組織 CT値 骨(皮質) >250 灰白質 40 骨(髄質)  130 白質 25 甲状腺 70  脂肪 -90 肝 60 血液(凝固) 80 筋肉・脾・リンパ節 45  血液(静脈) 55 膵 40 血漿 27 腎 30  浸出液 >18 ・FOV  (66.22)  CT画像の持つ有効視野で、検出器に依存する  円形の場合は直径、正方形の場合は一辺の長さで表される ・ピクセルサイズ  CT画像ではマトリックスサイズがほぼ一定なため、FOV/512で計算される ・ウィンドウ機能  一般的な階調数は256階調(8bit) (1)ウィンドウ幅(WW) :表示するCT値の幅  広い → 小さなCT値差の観察が困難  狭い →...

 

画像工学

94 信号および雑音からなる試料と雑音のみの試料を観察して得られた、確信度の確率密度分布を図に示す。
上が信号および雑音、下が雑音のみの分布である。
しきい値をTとしたとき、TNFを表す領域は図中のどれか。
なお、A からD は、曲線下面積を表すものとする。

1. A
2. C
3. D
4.A +C
5.B +D

総合画像評価
ROC曲線解析 (76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92)  主観的な総合画像評価法  ・ROC曲線を求める方法 (1)評定手続き ・評定確信度法 :5段階のカテゴリーは良く用いられる ・連続確信度法 :カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する (2)二段階評価手続き  Yes or Noの二通りの評価を行う ・読影者間の能力差を評価できる      ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能 ・評定の難易度に影響される ROC曲線  (70am65) ・縦軸:真陽性率(的中確率)  ・横軸:偽陽性率(誤報確率) ・ROC曲線下面積Az  Az:0.5≦Az≦1.0     Azは大きいほど評価が良い  2択法では正答率と同等になる ・刺激-反応行列   反応あり 反応なし 刺激あり TP FN 刺激なし FP TN ・評価の要素  (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92)  ※(1)+(4)=1  (2)...

 

95 X線画像の評価で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.被写体のコントラストが上昇すれば解像力は低下する。
2.ROC 解析は読影者間の能力の差を評価することができる。
3.RMS粒状度はフィルム濃度の変動を標準偏差値で表している。
4.解像力は1/4d(cycles/mm)である。(d:分離不能になった細線の幅)
5.X 線撮影系のMTF評価では10 cycles/mm の特定空間周波数がよく用いられる。

総合画像評価
ROC曲線解析 (76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92)  主観的な総合画像評価法  ・ROC曲線を求める方法 (1)評定手続き ・評定確信度法 :5段階のカテゴリーは良く用いられる ・連続確信度法 :カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する (2)二段階評価手続き  Yes or Noの二通りの評価を行う ・読影者間の能力差を評価できる      ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能 ・評定の難易度に影響される ROC曲線  (70am65) ・縦軸:真陽性率(的中確率)  ・横軸:偽陽性率(誤報確率) ・ROC曲線下面積Az  Az:0.5≦Az≦1.0     Azは大きいほど評価が良い  2択法では正答率と同等になる ・刺激-反応行列   反応あり 反応なし 刺激あり TP FN 刺激なし FP TN ・評価の要素  (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92)  ※(1)+(4)=1  (2)...

 

放射線安全管理学

96 診療放射線技師の法定業務として正しいのはどれか。2つ選べ。
1.画像診断
2.静脈への穿刺
3.造影剤投与終了後の抜針及び止血
4.造影剤の調剤
5.読影の補助

 いよいよ本格的に出題してきた技師法の法改正問題
 技師会としてもせっかく挙げた功績を自慢したいと思うので今後もほぼ必ず出題されると考えられる
 対策ノート対応済み

法改正について
放射線安全管理学では法規に関する問題が多く出題されます  法律というものは年々更新されるものであり、こうした法改正に関する問題も出題される可能性は大いにあります  このページではこうした法改正について簡易にまとめてありますので、ご一読されることをお勧めいたします 診療放射線技師法  平成26年に「診療放射線技師法」の一部改正があり、これらを基に今後、過去問では対応できないであろう出題が予想されます  詳しくはこちら↓ 医療法施行規則  平成32年4月1日(令和2年)より、診療用放射線に係る安全管理について、医療法施行規則の一部を改正する省令が施行される ・医療法施行規則 第1条の11  管理者が確保すべき安全管理の体制 - 診療放射線に係る安全管理(規則第1条の11第2項第3号の2)  ①診療用放射線の安全利用のための指針の策定  ②放射線診療に従事する者に対する診療用放射線の安全利用のための研修の実施   ③放射線診療を受ける者の当該放射線による被ばく線量の管理及び記録その他の診療用放射線の安全利用のための方策の実施  ③として以下の二つが規定される  Ⅰ.医療被ばくの線量管理  Ⅱ...

 

97 実効線量の算出に直接用いるのはどれか。
1.酸素増感比
2.組織加重係数
3.生物学的効果比
4.線量率効果係数
5.名目リスク係数

ICRP勧告 / DLP
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化   被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ...

 

98 個人被ばく線量の測定に用いる蛍光ガラス線量計の特性で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.Ga イオンを含有する。
2.繰り返し測定が可能である。
3.検出下限値はmSv程度である。
4.長期間の積算線量が測定できる。
5.赤外線で刺激することによって蛍光を発する。

中性子 / α線の検出器 / 個人線量計
中性子の検出器 ・熱中性子の検出 (1)核反応を利用したもの       (2)核分裂を利用したもの   (3)放射化を利用したもの         ・高速中性子の検出 (1) 反跳陽子を利用したもの 1H(n,n`)        (2) 放射化を利用したもの     (3) 半導体を利用したもの   (4) 核分裂を利用したもの   ・減速型線量当量計(レムカウンタ)    (68pm80、67am79)  熱中性子検出器をポリエチレン製減速材で覆ったもので、線量当量値が直読みできる       ・ホニャックボタン α線の検出器  (65.65)    放射能測定 エネルギー測定 ★シリコン表面障壁型半導体検出器 (SSBD) 可能 可能 ★4πガスフロー比例計数管 可能   ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ 可能 可能 液体シンチレータ 可能 可能 ★グリッド付電離箱  ?  可能 ?  可能 固体飛程検出器 可能 ?  ★イメージングプレート × ?  フィルムバッチ × ?  個人線量計 (76pm82pm98、74am79、73pm82、72am96pm79...

 

99 放射線測定器とその用途の組合せで正しいのはどれか。
1.GM 管式サーベイメータ:X 線撮影室の漏洩線量測定
2.電離箱式サーベイメータ:管理区域床面の表面汚染測定
3.ホールボディカウンタ:個人の外部被ばく線量測定
4.光刺激ルミネセンス線量計:個人の内部被ばく線量測定
5.液体シンチレーションカウンタ:低エネルギーβ 線排水モニタ

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査 サーベイメータ、測定機器 (76pm98、74pm98、66.99、64.99、61.99) ・β線の表面汚染 :広口GM計数管 ・γ線の表面汚染 :GM計数管、Si半導体検出器 ・手足の汚染 :ハンドフットクロスモニタ ・広範囲の測定 :フロアモニタ ・管理区域の空間線量率測定 :NaIシンチレーション式サーベイメータ ・漏洩線量測定 :電離箱式サーベイメータ 水中の放射性核種の濃度測定 (1)測定法(72pm99、69pm98、61.99) ・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法 ・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法 ・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法 (2)希釈法による排水 (72pm100、69am100)  放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする  また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする  (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1 表面汚染の濃度測定  (...

 

100 0.18 Bq・cm-3137Csと0.75 Bq・cm-389Srを含む放射性廃液を直ちに排水するための最小の希釈倍数はどれか。
ただし、排水中の濃度限度を137Csは0.09 Bq・cm-389Srは0.3 Bq・cm-3とする。
1. 2
2. 3
3. 5
4. 6
5.10

 希釈法による排水のルールさえ知っていれば単位見て脳死で解ける

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査 サーベイメータ、測定機器 (76pm98、74pm98、66.99、64.99、61.99) ・β線の表面汚染 :広口GM計数管 ・γ線の表面汚染 :GM計数管、Si半導体検出器 ・手足の汚染 :ハンドフットクロスモニタ ・広範囲の測定 :フロアモニタ ・管理区域の空間線量率測定 :NaIシンチレーション式サーベイメータ ・漏洩線量測定 :電離箱式サーベイメータ 水中の放射性核種の濃度測定 (1)測定法(72pm99、69pm98、61.99) ・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法 ・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法 ・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法 (2)希釈法による排水 (72pm100、69am100)  放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする  また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする  (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1 表面汚染の濃度測定  (...

 

以上、第72回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

  難問 無理ゲー 不適切問題
午前1/2 8問 3問 2問
午前2/2 3問
4問
2問
午後1/2  10問 0問   1問
午後2/2  3問  2問  0問
 24問  9問 5問 

*当サイト調べ

第72回診療放射線技師国家試験の目標点数は
160点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第72回診療放射線技師国家試験 午前 1/2

第72回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答と発表されたものを黄色マーカーしてあります  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ペーパークロマトグラフィに関係がないのはどれか。 1.Rf 値 2.原点 3.カラム 4.スポット 5.展開溶媒 2 核種について誤っているのはどれか。 1.68Gaは安定同位体である。 2.14Cと14N は同重体である。 3.123Iは放射性同位体である。 4.99mTc と99Tc は核異性体である。 5.133I と135Cs は同中性子体である。  14C、14N、68Ga、99mTc、99Tc、123I、133I、135Cs  全て既出 3 壊変図について正しいのはどれか。 1.縦に質量数を表す。 2.横にエネルギー準位を表す。 3.γ 壊変は右下方の矢印で表す。 4.β安壊変は左下方の矢印で表す。 5.分岐壊変を表すことができる。  ここ10年間で壊変図についてここまで詳しく問われたのは初めて  主任者試...

第72回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

第72回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答と発表されたものを黄色マーカーしてあります  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 性ホルモンが腫瘍の増殖に関わるのはどれか。2つ選べ。 1.腟癌 2.陰茎癌 3.尿道癌 4.子宮体癌 5.前立腺癌 51 永久塞栓物質はどれか。 1.金属コイル 2.自家凝血塊 3.油性造影剤 4.ゼラチンスポンジ 5.高濃度ヨード造影剤 52 副腎が産生するホルモンはどれか。 1.アンジオテンシン 2.インスリン 3.グルカゴン 4.ノルアドレナリン 5.レニン 53 診療放射線技師の業務として正しいのはどれか。 1.造影CT において静脈路を確保した。 2.造影CT において静脈路と造影剤注入装置を接続した。 3.造影CT開始前に静脈路が閉塞していたので生理食塩液を注入し開通させ た。 4.下部消化管検査のため肛門カテーテルを15 cm 挿入した。 5.画像誘導放射線治療のため肛門カテーテルを挿入し空気を注入...

第72回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

第72回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答と発表されたものを黄色マーカーしてあります  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 放射性核種の分離に関する組合せで正しいのはどれか。 1.電気泳動法:イオン化傾向 2.昇華・蒸留法:担体 3.電気化学的置換法:外部電源 4.ラジオコロイド法:粒子 5.カラムクロマトグラフィ:有機相 2 放射化学的純度の検定で使われるのはどれか。2つ選べ。 1.電気泳動法 2.イオン交換法 3.放射化分析法 4.γ 線スペクトロメトリ 5.高速液体クロマトグラフィ 3 原子炉を利用する分析法はどれか。 1.PIXE 法 2.蛍光X 線分析法 3.光量子放射化分析法 4.中性子放射化分析法 5.オートラジオグラフィ 4 半減期10 分の核種を加速器で製造することとした。 10分間照射した生成放射能(A1)に対する20分間照射した生成放射能(A2)の比(A2/A1)はどれか。 1.0.50 2.0.67 3.1.50 4...

第72回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

第72回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答と発表されたものを黄色マーカーしてあります  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 腎臓の解剖について正しいのはどれか。 1.腹腔内臓器である。 2.皮質は主に集合管からなる。 3.髄質は主に糸球体からなる。 4.髄質は皮質の外側に位置する。 5.右側は左側よりも低位であることが多い。 51 卵円孔を走行するのはどれか。 1.眼神経 2.下顎神経 3.滑車神経 4.上顎神経 5.動眼神経 52 線条体を構成するのはどれか。2つ選べ。 1.視床 2.被殻 3.尾状核 4. 桃体 5.視床下部 53 眼球運動に関係するのはどれか。 1.眼輪筋 2.外側広筋 3.内側広筋 4.下斜筋 5.上頭斜筋 54 Basedow(バセドウ)病において正しいのはどれか。 1.GRH が上昇する。 2.TSH が低下する。 3.甲状腺は腫大しない。 4.FT3(非結合型T3)が低下する。 5.FT4(非結合型T4)...

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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