第76回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

 

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基礎医学大要

50 体を左右に分ける断面はどれか。
1.冠状断面
2.軸位断面
3.矢状断面
4.水平断面
5.前額断面

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

51 後腹膜臓器はどれか。
1.胃
2.回 腸
3.空 腸
4.S状結腸
5.下行結腸

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

52 高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。
1.症状が定型的に出現する。
2.複数の臓器に障害が生じやすい。
3.薬物による副作用は発生しにくい。
4.慢性疾患では急激な変化は起こりにくい。
5.環境の変化があっても症状の変化は起こりにくい。

正答

 ほぼ雑学みたいな内容
 対策ノートには特に記載はないが、難問認定もしないし、対策もしない

 

53 人体の方向で正しいのはどれか。
1.手掌は前面である。
2.足背は後面である。
3.上腕伸側は前面である。
4.大腿伸側は後面である。
5.前腕は上腕より近位にある。

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

54 ヨード造影剤によるアナフィラキシーに対しアドレナリンを筋注する場合、最も適している部位はどれか。
1.殿 部
2.下腿部
3.上腕部
4.前腕部
5.大腿部

正答

 無理問題
 そもそも技師に許可されていない行為に関して国家試験で出題するのはどうなのか
 当然対策ノートも未対応
 ただし、アナフィラキシーに関しては知っておく必要があるし、国家試験でも頻出

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

55 足根骨に含まれるのはどれか。
1.月状骨
2.三角骨
3.豆状骨
4.有頭骨
5.立方骨

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

56 中脳に位置するのはどれか。
1.海 馬
2.黒 質
3.被 殻
4.淡蒼球
5.乳頭体

正答

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

57 大量出血によるショックで認められる所見はどれか。
1.血圧の上昇
2.尿量の増加
3.心拍数の増加
4.心拍出量の増加
5.末梢血管の拡張

正答

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

58 減数分裂を生じる細胞が存在するのはどれか。
1.胸 腺
2.小 脳
3.精 巣
4.脾 臓
5.副甲状腺

正答

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴 (76pm54、75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2) ・核  細胞の機能を制御する     ・構成 :核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している ・細胞質 ・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜     半透明で、選択的透過性がある    主成分はリン脂質  タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される ★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化) ★小胞体  物質の運搬の通路  粗面小胞体  :表面のリボゾームでタンパク質を合成する    滑面小胞体  :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 ・リボソーム  タンパク質合成の場 ★リソソーム  物質を加水分解して、異物を排除する ★ゴルジ体  細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する ・中心小体  1対の管状構造  細胞分裂の時の染色体移動に関与する 減数分...

 

59 副腎皮質ステロイドの副作用で誤っているのはどれか。
1.糖尿病
2.高血圧症
3.骨粗鬆症
4.尿管結石
5.誘発性感染症

正答

内分泌系 臨床病理
巨人症、小人症  成長ホルモンの分泌過剰が、成長期に起こると巨人症となり、異常な高身長が特徴  成人で起こると末端肥大症 尿崩症  下垂体の腫瘍や炎症などによってADHの分泌が不足した場合、遠位尿細管での水分の再吸収が妨げられる疾患 クッシング症候群 ・原因 :「肥満」  「皮下脂肪の異状沈着」 ・症状 :「満月様顔貌」「顔面紅潮」  「腹壁の動脈怒張」「高血圧」  「高血糖」「筋力低下」  「骨粗鬆症」「無月経」「多毛」 アルドステロン症(別称:コーン症候群) ・症状 :筋力低下、多飲多尿、頭痛、高血圧 アジソン病  慢性疾患  副腎皮質の萎縮によって生じ、皮膚の着色、筋力低下、血中のナトリウムの減少、低血圧、低血糖、心臓衰弱をもとに、1~2年の経過で死にいたる病気であった  しかし近年では、ステロイド剤の治療によりコントロール可能になった。 糖尿病(DM:diabetes mellitus) (63.19.29、61.27) ・全身の細胞においてブドウ糖を取り入れることができなくなり、血糖値が上昇し、尿の中にブドウ糖が大量に出てきてしまう疾患 ・3大合併症 :「糖尿病性腎炎」  「...

 

60 横隔膜の大動脈裂孔を通るのはどれか。2つ選べ。
1.胸 管
2.食 道
3.奇静脈
4.下大静脈
5.迷走神経

正答

呼吸器系 正常解剖
頸部 (76pm22、75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細...

 

61 縦隔に存在する構造物はどれか。
1.胃
2.肺
3.甲状腺
4.大胸筋
5.上大静脈

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

62 膵臓から分泌されるのはどれか。
1.グルカゴン
2.サイロキシン
3.プロラクチン
4.アルドステロン
5.プロゲステロン

正答

内分泌系 正常解剖
胸管  (76am64、71am57、68pm54、66.10)  下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ)  第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る ↓リンパに関してはこちら 胸腺 ・重さ :思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる ・位置 :胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する ・構造 :左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる) ・働き :T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与  T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による 内分泌腺とホルモンの主な作用  (76am62、75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14) 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳 下 垂 体 前葉 ★成長ホルモン  (STH、GH) ★甲状腺刺激ホルモン (TSH) ・成長促進(蛋白質合成促進、骨・...

 

63 両耳側半盲の原因となるのはどれか。
1.白内障
2.緑内障
3.下垂体腺腫
4.重症筋無力症
5.甲状腺機能亢進症

正答

 難問
 現役でも即答できる放射線技師は少ないと思う
 しかし、よく考えれば「両側」で「左右対称」に視野障害が起きる理由に該当するのは一つしかないので無理ではないか
 対策ノートは未対応

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

64 リンパ系で正しいのはどれか。
1.胸管の起始部を脈絡叢という。
2.リンパ管には血液が流入する。
3.胸管は右上半身のリンパ液を集める。
4.リンパ系は心臓の拍動により流れる。
5.右下半身のリンパ液は左の静脈角に注ぐ。

正答

内分泌系 正常解剖
胸管  (76am64、71am57、68pm54、66.10)  下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ)  第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る ↓リンパに関してはこちら 胸腺 ・重さ :思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる ・位置 :胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する ・構造 :左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる) ・働き :T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与  T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による 内分泌腺とホルモンの主な作用  (76am62、75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14) 内分泌腺 ホルモン 主な作用 脳 下 垂 体 前葉 ★成長ホルモン  (STH、GH) ★甲状腺刺激ホルモン (TSH) ・成長促進(蛋白質合成促進、骨・...

放射性生物学

65 X線の細胞への影響で正しいのはどれか。
1.殺細胞効果は細胞周期S期後期で高い。
2.悪性腫瘍細胞のα/β値は低いものが多い。
3.DNAの一重鎖切断よりも二重鎖切断を主に起こす。
4.総線量が同じならば1回照射と比較して2分割照射では細胞生存率は低い。
5.低酸素状態にある悪性腫瘍では1回照射より分割照射で殺細胞効果が高い。

正答

 範囲が広い系の問題

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ (68pm65、66.31、65.31、62.33) ・物理的過程  10-19~10-13秒 照射~電離・励起~ ・化学的過程  10-12~10-4秒  ~ラジカル生成・反応~ ・生化学的過程  10-3~10-1秒   ~DNAの損傷~ ・生物学的過程  100~秒   ~DNAの修復~ DNA損傷の種類 ・直接作用 :DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用 ・間接作用 :水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用 ・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど) LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与 (76am74、75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31) :放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー  放射線の線質の違いを表す指...

 

66 細胞と組織の放射線感受性で正しいのはどれか。
1.筋肉は肝臓より放射線感受性が高い。
2.放射線の晩期有害事象にはしきい値が存在する。
3.細胞の分化度が高いほど放射線感受性は高くなる。
4.治療可能比とは腫瘍致死線量をα/β値で割ったものである。
5.肝臓では最大被ばく線量が晩期有害事象発生予測に最も強力な因子である。

正答

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

67 温熱療法で正しいのはどれか。
1.放射線治療期間中は毎日行う。
2.細胞周期のM期に効果が最も高い。
3.がん組織の蛋白質の変性を目的とする。
4.腫瘍組織と比較して正常組織の温度は上がりやすい。
5.腫瘍部の温度を長時間39~42℃に保つことにより効果を発揮させる。

正答

 温熱療法で放射線と絡めてない問題はめずらしいかもしれない

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

68 放射線による細胞障害からの回復で正しいのはどれか。
1.PLD回復は組織の高酸素時に生じる。
2.がん細胞では観察されない現象である。
3.低LET放射線ではPLD回復がほとんど見られない。
4.低LET放射線では高LET放射線よりSLD回復が生じやすい。
5.SLD回復は低線量の分割照射と比較すると高線量の単回照射で生じやすい。

正答

細胞の回復と死 / 生存率曲線
細胞の回復 ・亜致死損傷回復(SLD回復、Elkind回復) (76am68、73am68、70am69、69am68、65.38)  1回の照射で死に至らなかった細胞の回復は  低LET放射線で多く、線量率効果がある  高LET放射線はほぼない、線量率効果はほぼない  12時間程度で回復 *線量率効果 :低線量率の方が回復量は多いという効果 ・潜在的致死損傷回復(PLD回復)  (63.40)  照射後の環境条件によって生存率の上昇が見られる回復  低栄養、低酸素、低pH、接触増殖阻害、定常増殖などの細胞を増殖抑制の起こる環境で発生  反対に通常修復されるPLDが修復されずに致死損傷として固定される場は高・低調液、カフェイン、βアラビノフラノシルアデニン、ヒドロキシウレア、ある種の抗がん剤などがある  1時間以内で回復するものと2~6時間で完了するものがある ・逆線量率効果  一部の細胞では特定の線量率(5mGy/min)でGブロックにより致死効果が上がる 細胞死 ・分裂死 :増殖死ともいわれ、数回分裂して死に至る  無限の増殖能を失った状態  巨細胞を生じる 「芽細胞」「がん細胞」...

 

69 内部被ばくによる発がんの可能性が低いのはどれか。
1.ウラン鉱山で働いていた鉱夫が肺癌になる。
2.小児がんに対し胸部に放射線治療を施行された女性が乳癌になる。
3.甲状腺癌の肺転移に対しNa131Iを投与された男性が膀胱癌になる。
4.時計の文字盤にラジウムを含む夜光塗料を塗っていた作業員が骨腫瘍になる。
5.チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所事故当時近隣に住んでいた小児が甲状腺癌になる。

正答

 2と3でかなり迷うと思う
 一応難問認定はしない
 あとチェルノブイリがチョルノービリとロシア語発音からウクライナ語発音に代わっているのは校正があったらからなのか、問題作成者の拘りなのか個人的に知りたい

耐用線量・閾値 / 血球・胎児・腫瘍の被ばく / 被ばくの統計
耐用線量・閾線量 (75am68、74pm66、73am41、72am67pm39、71am42、70am43、69am66、67pm41、66.82、64.37、63.84.33、62.84、62.85.62、61.34) 耐用線量と閾線量 ・閾線量 :これを超えるとその障害が起こりうる   ・耐用線量 :TD5/5やTD50/5などが用いられる *TD5/5 :5年間で5%に副作用を生ずる線量 部位 TD5/5 体積 判定基準 1/3 2/3 3/3 ★骨 大腿骨 - - 52Gy 壊死 下顎骨 65Gy 60Gy 開口障害 肋骨 50Gy - - 病的骨折 皮膚 100cm3 50Gy 毛細血管拡張   70Gy 60Gy 55Gy 壊死、潰瘍 頭部 脳 60Gy 50Gy 45Gy 壊死、潰瘍 脳幹 60Gy 53Gy 50Gy 壊死、潰瘍 ★視神経 50Gy 失明 ★視交叉 50Gy 失明 ★脊髄 -10cm:50Gy 20cm:47Gy   脊髄炎、壊死 馬尾神経 60Gy     神経損傷 腕神経叢 62Gy 61Gy 60Gy 神経損傷 ★水晶体 10Gy 白内障 網膜...

放射線物理学

70 安定な原子核で質量数とおよそ比例関係にあるのはどれか。
1.体 積
2.半 径
3.密 度
4.中性子過剰数
5.核子結合エネルギー

正答

 原子核の体積に関する問題は実は初なのでは?
 難問認定
 対策ノートは対応済み

原子と原子核
原子と原子核の大きさ (76am70、74pm70、69pm70、67am70、66.43) ・原子の直径:10-10m ・原子核の半径R:10-15~10-14m  R=r0×(質量数)1/3   r0:1.2~1.4×10-15 ・原子核の体積 = (4π/3)R3 = 質量数×(4π/3) r03 ・原子番号が大きくなるにつれて、中性子が過剰の状態で原子核は安定する ・同位体 :同一原子番号で,中性子数が異なる核種の関係 ・安定同位体 :放射性壊変を起こさない同位体 ・放射性同位体 :放射性壊変を起こす同位体 ・同重体 :質量数が互いに等しい関係 ・核異性体 :原子核が一時的に励起した状態を保っている状態 ・同素体 :同一元素の単体で,原子の配列(結晶構造)や結合様式の関係が異なるもの 原子核モデル (69pm70) ・液滴模型 量子数 (76pm70、65.42、64.42、63.42、62.42、60.41) 主量子数(n) 方位量子数 磁気量子数 スピン 配置可能電子数 1(K殻) 0 0(s) ×2 2 2(L殻) 0 0(s) ×2 8 0、1 1(p)=-1、0、1 ...

 

71 運動エネルギーが1GeVの12C原子核を1nAのビーム強度で30秒間流した。 12C原子核によって運ばれた総エネルギー[J]に最も近いのはどれか。
1. 1
2. 2
3. 5
4.10
5.30

正答

 あまり見ないタイプの計算問題かもしれない
 覚えておかなければならない定数も多めなので、これは難問認定
 しかし、解けなくはない

放射線物理学 基礎
粒子としての挙動 ・運動量P  P = M×V  ・運動エネルギーT (74am73,62.41)  T = 1/2×M×V2   (J=N・m=kg・m2・s-2) ・粒子の加速 E (72am70.73、71am76、69am70)  E = e×電位差V   =  1/2×M×V2    -光速度に近いとき-相対論的力学 ・運動量P $$P=\frac { M×V }{ \sqrt { 1-V^{ 2 }/C^{ 2 } } } $$ ・全エネルギー(70am74)  全エネルギー = T+MC2          = √(P2 C2+M2 C4 )  T:運動エネルギー   (一般的に放射線のエネルギーEとされるものと等しい)   MC2:静止エネルギー $$E={ M′C }^{ 2 }-{ MC }^{ 2 }={ MC }^{ 2 }×(\frac { 1 }{ \sqrt { 1-v^{ 2 }/C^{ 2 } } } -1)$$ ・相対論的質量m′ $$P=\frac { M}{ \sqrt { 1-V^{ 2 }/C^{ 2 } } } $$  M:静止質量 ・相対...

 

72 陽子線の水に対する質量阻止能とエネルギーとの関係を図に示す。 10MeV重陽子線の水に対する質量阻止能[MeV・cm2・g-1]に最も近いのはどれか。

1. 20
2. 30
3. 50
4. 80
5.100

正答

 グラフ改変しても良いのでもう少しキリの良い数値にはできなかったのだろうか
 選択肢が微妙に迷うのだが

荷電粒子と物質の相互作用
相互作用の種類  (72pm72、71am78) 相互作用  相互作用の相手 電子のエネルギー 発生するもの 弾性散乱 原子(核) 不変 なし 衝突損失(電離,励起) 軌道電子 減少  特性X線,オージェ電子 放射損失 原子核 減少 制動X線 チェレンコフ効果 原子 減少  青色光 ・弾性散乱  衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱 *ラザフォード散乱 :ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱 ・非弾性散乱  衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱 ・制動放射 (63.45)  荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象 ・電子対消滅 (67am72)  陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象 ・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48)  荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視...

 

73 電磁波で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.縦波である。
2.電荷を有する。
3.波長が短いほどエネルギーは大きい。
4.伝搬速度は波長と周波数の積に等しい。
5.周波数は紫外線よりマイクロ波の方が高い。

正答

放射線物理学 基礎
粒子としての挙動 ・運動量P  P = M×V  ・運動エネルギーT (74am73,62.41)  T = 1/2×M×V2   (J=N・m=kg・m2・s-2) ・粒子の加速 E (72am70.73、71am76、69am70)  E = e×電位差V   =  1/2×M×V2    -光速度に近いとき-相対論的力学 ・運動量P $$P=\frac { M×V }{ \sqrt { 1-V^{ 2 }/C^{ 2 } } } $$ ・全エネルギー(70am74)  全エネルギー = T+MC2          = √(P2 C2+M2 C4 )  T:運動エネルギー   (一般的に放射線のエネルギーEとされるものと等しい)   MC2:静止エネルギー $$E={ M′C }^{ 2 }-{ MC }^{ 2 }={ MC }^{ 2 }×(\frac { 1 }{ \sqrt { 1-v^{ 2 }/C^{ 2 } } } -1)$$ ・相対論的質量m′ $$P=\frac { M}{ \sqrt { 1-V^{ 2 }/C^{ 2 } } } $$  M:静止質量 ・相対...

 

74 LETで正しいのはどれか。
1.単位はm-1である。
2.荷電粒子の電荷の2乗に反比例する。
3.荷電粒子の運動エネルギーに比例する。
4.カットオフエネルギーが無限大のとき線衝突阻止能と同義である。
5.単位質量当たりに付与する全エネルギーが同じときLETは等しい。

正答

 カットオフエネルギーがなにかを想像できれば勝ち
 消去法でもいけるが

放射線基本量の単位 / 検出効率
放射線基本量の単位 (76am74pm79、75am81、74am81、73am78.80、72am81、71am79、70am78.pm79、69am78.pm79、68am78、67am78.pm44、66.60.65、65.58.59.64、64.58.59、63.59.60.65、61.41、62.58.60、61.58.59、60.58.59) 名称 単位 定義 ★フルエンス m-2 単位断面積当たりの球内に入射する粒子数 ★フルエンス率 m-2・s-1 単位時間当たりのフルエンスの増加分 ★エネルギー フルエンス率 J・m-2・s-1 単位時間当たりのある断面積の球内に入射した放射エネルギー ★断面積 m2 入射した荷電粒子あるいは非荷電粒子によって 生じた特定の相互作用に対するターゲット物質そのものの断面積 =(1個のターゲット物質との相互作用を起こす確率)÷(フルエンス) 線減弱係数 m-1   ★質量減弱係数 m2・kg-1 非荷電粒子がある密度の物質中のある距離を通過する間、 作用を起こす割合 ★質量エネルギー 転移係数 m2・kg-1 非荷電粒子が、ある密度の物質...
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医用工学

75 交流電源の起電力の時間的変化を図に示す。 この交流電源を0.10μFのコンデンサに接続したとき流れる電流の最大値[mA]に最も近いのはどれか。

1. 2
2. 3.9
3. 7.9
4.16
5.31

正答

 一応参考までに
 周期2msで、周波数500Hz
 電圧の最大値100V
 Imax=Vmax×2πfC

抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (76am75、74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (76pm77、72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導...

 

76 二極管の電圧と電流の関係を図に示す。 この二極管を1kΩの抵抗に直列に接続して80Vの電圧を加えたとき流れる電流[mA]はどれか。

1.20
2.30
3.40
4.50
5.60

正答

 基本的には抵抗の直列接続R=R1+R2の話
 抵抗の一つが二極管であり、抵抗値が可変なので話が面倒になってくるが、解けなくはないか

抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (76am75、74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (76pm77、72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導...

 

77 演算増幅回路を図に示す。 出力電圧Voutが-10Vのとき負帰還抵抗Rf[kΩ]はどれか。

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

正答

 反転加算器の改変版

増幅器
増幅器    電圧増幅度AV=V2 / V1  電流増幅度AI=I2 / I1  電力増幅度Ap=V2I2 / V1I1         =P2 / P1 増幅度(利得、ゲイン) (74pm75、62.54、61.54)  電力増幅度Gp=10log10P2 / P1[dB]  電圧or電流増幅度Gp=20log10V2 / V1[dB]            =20log10A2 / A1[dB] ・オフセット電圧 :入力端子を短絡して0Vとした場合に、出力される電圧 ・デシベルの計算  A dB + B dB = ( A+B ) dB 帰還回路(負帰還回路)  Av = V2 / Vi  V2 = Av × Vi     = Av ( V1 + βV2)  帰還後の電圧利得Avf  Avf= V2 / V1    = Av / (1-βAv) ・安定性  Avが変化しても、回路の利得はβによってほぼ決定されるので、極めて安定している 演算増幅器(オペレーションアンプ) ・反転増幅器 (70pm77、64.57)  点Pの電圧Vp=0  点Pの電流Ip=(V1-Vp)/ R1  V0...
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放射線計測学

78 国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告でエネルギーごとに放射線加重係数が変化するのはどれか。
1.α粒子
2.電 子
3.陽 子
4.中性子
5.重イオン

正答

ICRP勧告 / DLP
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化   被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ...

 

79 水の吸収線量をBragg-Gray〈ブラッグ・グレイ〉の空洞理論で求める式はどれか。 ただし、水中に設置された空洞空気に生じた電荷量をQ、空洞空気の質量をm、空洞空気の吸収線量をDair、水の質量衝突阻止能を(Scol/ρ)w、空気の質量衝突阻止能を(Scol/ρ)airとする。

正答

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

 

80 下図に示す放射線のエネルギーピークのFWHMはどれか。

1.a
2.b
3.c
4.d
5.e

正答

 難問
 半値幅に関してはここ数年では初
 今回は初出題らしく、語句の定義を聞いているだけだが、今後詳しく数式とかが出てきてもおかしくないので注意
 対策ノートは軽めに対応ずみ

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器 化学線量計  (69am79) ・鉄線量計(フリッケ線量計)  (69pm80、67pm80、63.64)  酸化反応 を利用する  空気か酸素を飽和させて使用する  G値:15.5 ・セリウム線量計  還元反応 を利用する  G値:2.4 *G値 :溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数  イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する 熱量計(カロリーメータ)   (69pm82、68am80、62.59)  放射線による温度上昇によって放射能を測定する ・水の比熱:4.2 (J/g・K)  1℃=1K-273.15   飛程検出器 ・霧箱 (68am80、63.61)  過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う ・原子核乾板 (63.61、61.64)  ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される ・固体飛程検出器(CR-39)  絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピット...

 

81 指頭形電離箱を用いてX線の照射線量を測定するとき空気等価壁の壁厚と収集電荷量の関係で正しいのはどれか。

正答

 少し捻ってあるが、基本的にはブラッググレイの空洞原理の話

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

 

82 電子線照射で電離箱を水槽内のビーム軸上を移動させて得られる測定値のみから算出されるのはどれか。
1.出力係数
2.軸外線量比
3.深部線量百分率
4.深部電離量百分率
5.コリメータ散乱係数

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語 ・最大深 dp :測定により得られた水中で線量が最大となる深さ ・基準深 dr : 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ  最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV) ・校正深 dc :モニタ線量校正などの測定に用いる深さ ・PDI :深さによる電離量百分率の変化 ・PDD: percentage depth dose 深部量百分率 (76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80)  SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする  ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表される PDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0) ・特性  距離依存性(Mayneordの法則)  → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる ・...

X線撮影技術学

83 頭部正面撮影で前後位と比較した後前位の利点はどれか。
1.顔面骨が拡大される。
2.入射点が観察しやすい。
3.位置合わせが容易である。
4.水晶体の被ばくが軽減される。
5.被検者が姿勢を維持しやすい。

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

84 乳房X線写真を示す。 この撮影法で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.圧迫は乳房の外側から行う。
2.X線の入射方向は頭尾方向である。
3.照射野は乳房の大きさに合わせて調節する。
4.乳房支持台の角度を大胸筋外側と平行にする。
5.乳房外側上部の深部組織を描出することができる。

正答

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ ・MLO撮影  (76am84、72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71)  乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい  乳頭が完全な側面像で描出される ・体位 :立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける ・撮影方法 :水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する  カセッテ面に対して直角に照射  大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい ・撮影距離 :65cmと短い ・圧迫 :通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う   以下に主な理由を挙げる ① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる ② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する ③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する ④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する ⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止 ⑥ 被曝が減少する ⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる ・AEC :カセッテ後面の位置とする...

 

85 腹部造影CT像を示す。 考えられるのはどれか。

1.腸閉塞
2.尿管結石
3.急性胆囊炎
4.消化管穿孔
5.腹部大動脈瘤破裂

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

86 X線撮影で画像コントラストを向上させるのはどれか。 ただし、他の条件は一定とする。
1.mAs値を上げる。
2.管電圧を低くする。
3.照射野を広くする。
4.検出器を被写体に近づける。
5.高格子比グリッドから低格子比グリッドに変更する。

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

87 X線撮影体位を示す。 撮影法で正しいのはどれか。

1.Anthonsen〈アントンセン〉法
2.Guthmann〈グースマン〉法
3.Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法
4.Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法
5.Stenvers〈ステンバース〉法  

正答

四肢の単純撮影法
肩の撮影 ・肩関節 正面  (72pm91、67am85、62.73) ・体位 :上腕は自然に下垂し、機能的基本肢位とする  手掌は軽度回内(内旋)する ・中心線 :頭尾方向に20°で入射 ・肩正面・上腕骨 内(外)旋位撮影  鎖骨・肩峰・上腕骨の重なりが少なく描写する ・肩関節 尾頭方向軸位撮影  肩甲骨関節面がほぼ接線となり、上腕骨頭と関節面の関係が明瞭に観察できる ・中心線 :外側から体軸方向に30~45°で入射する ・肩関節 Yビュー撮影  肩峰角および上腕骨頭の観察 ・中心線 :頭尾方向に20°で入射する ・肩鎖関節 前後方向撮影 ・中心線 :尾頭方向に10°で入射する ・鎖骨 斜位撮影 ・中心線 :頭尾方向か尾頭方向に20°で入射する ・ストライカー法(肩関節半軸位) :反復性肩関節脱臼に見られるHill-sachs損傷の観察 ・ウエストポイント法 ・肩甲骨 軸位撮影  (73pm86:肩甲骨軸位撮影) 上腕の撮影 ・上腕骨 正面撮影 ・体位 :上腕は下垂させ、体側から離し、少し外転する  肘関節は伸展しカセッテに対し平行にし、前額面を正面にする ・上腕骨 側面撮影 ・体位...

 

88 腹部造影CTのMIP像を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.腎動脈
2.脾動脈
3.腹腔動脈
4.総腸骨動脈
5.上腸間膜動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (76pm55、73pm92、66.47、...

 

89 診療放射線技師が診療の補助で実施できない行為はどれか。
1.下部消化管検査のために肛門にカテーテルを挿入する。
2.上部消化管検査のために鼻腔にカテーテルを挿入する。
3.造影剤を投与するために当該造影剤注入装置を操作する。
4.画像誘導放射線治療のために肛門にカテーテルを挿入する。
5.核医学検査のために静脈路に放射性医薬品を投与するための装置を接続する。

正答

診療放射線技師法
定義 (75am97、67pm99、66.95、65.97、64.95、63.94、62.95) ・放射線 (1)アルファ線及びベータ線及びガンマ線    (2) 100万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線 (3) エックス線 (4) その他政令で定める電磁波又は粒子線(陽子線及び重イオン線及び中性子線が追加された) ・放射線技師  「厚生労働大臣の免許を受けて、医師又は歯科医師の指示の元に、放射線を人体に対して照射することを業とする者」 ・照射  「撮影を含み、照射機器又は放射線同位元素を人体内に挿入して行うものを除く」 ・放射性同位元素 「その化合物及び放射性同位元素又はその化合物の含有物を含む」 免許 (64.95、62.95) ・欠格事由と意見の聴取 「心身の障害(視覚、聴覚、音声機能、言語機能、精神機能)により業務ができないと厚生労働省令で定めるもの」 「技師の業務に関して犯罪歴または不正の行為があったもの」 ・登録と技師籍の登録内容  (1) 登録番号及び登録年月日 (2) 本籍地都道府県名(日本国籍で無い者はその国籍)、氏名、生年月日、性別 (3) 診療放射線技師国...

 

90 焦点-被写体間距離をa、被写体-検出器間距離をb、焦点サイズをFとしたとき半影はどれか。
1.a/b×F
2.b/a×F
3.(1+a/b)×F
4.(1-a/b)×F
5.(1/a+1/b)×F

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

91 骨塩定量検査で第2中手骨を測定部位とするのはどれか。
1.DIP法
2.DXA法
3.QCT法
4.QUS法
5.SXA法

正答

 骨塩定量ではあまり詳しくは問われてこなかったDIP法に関する問題
 一応難問認定

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ ・MLO撮影  (76am84、72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71)  乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい  乳頭が完全な側面像で描出される ・体位 :立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける ・撮影方法 :水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する  カセッテ面に対して直角に照射  大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい ・撮影距離 :65cmと短い ・圧迫 :通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う   以下に主な理由を挙げる ① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる ② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する ③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する ④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する ⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止 ⑥ 被曝が減少する ⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる ・AEC :カセッテ後面の位置とする...

 

92 DLPの単位で正しいのはどれか。
1.mGy
2.mSv
3.mGy・cm
4.mSv・cm
5.mSv・cm-1

正答

ICRP勧告 / DLP
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (76pm96、73pm99、71am9、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化   被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ...

画像工学

93 DRシステムにおけるMTFで正しいのはどれか。
1.プリサンプルドMTFの測定法はエッジ法のみである。
2.オーバーオールMTFは構成要素のMTFに影響を受けない。
3.エッジ法を用いてMTFを求めるにはESFを直接フーリエ変換する。
4.デジタルMTFではサンプリングに伴うエリアシングの影響を受ける。
5.アナログMTFとアパーチャMTFの積をオーバーオールMTFという。

正答

解像特性(鮮鋭度)
解像特性(鮮鋭度) 影響因子 「焦点サイズ」:小さいほうが良い         「被写体フィルム距離」:短いほうが良い 「X線入射角度」:小さいほうが良い        「焦点フィルム距離」:長いほうが良い 「感度」:高感度増感紙では悪い 「被写体コントラスト」:高いほうが良い *空間分解能 増感紙フィルム系>デジタル系 MTFによる評価  (75pm94、74am48)  MTF(Modulation Transfer function)とは点または線像強度分布をフーリエ変換の関係を用いて空間周波数領域に変換した関数で、ボケの度合いを表すことが出来る  「線形性」と「位置不変性」を満たしていることが条件となる  デジタル系では「位置不変性」が成り立たない  鮮鋭度の評価には2cycle/mmを良く用いる ・MTFへの影響因子  「散乱X線」  「サンプリング間隔 → エリアシング」 ・エリアシングの影響を含まないMTF  「プリサンプリングMTF」  「アパーチャMTF」  「X線検出器のMTF」  「ディスプレイMTF」  「画像処理フィルタのMTF」 構成要素とそれぞれのMTF ...

 

94 雑音中に信号を含む画像100枚と雑音のみの画像100枚を観察し信号検出を行い表のような刺激-反応マトリクスを得た。 陽性的中率〈PPV〉に最も近いのはどれか。


1.0.70
2.0.73
3.0.78
4.0.80
5.0.85

正答

総合画像評価
ROC曲線解析 (76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92)  主観的な総合画像評価法  ・ROC曲線を求める方法 (1)評定手続き ・評定確信度法 :5段階のカテゴリーは良く用いられる ・連続確信度法 :カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する (2)二段階評価手続き  Yes or Noの二通りの評価を行う ・読影者間の能力差を評価できる      ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能 ・評定の難易度に影響される ROC曲線  (70am65) ・縦軸:真陽性率(的中確率)  ・横軸:偽陽性率(誤報確率) ・ROC曲線下面積Az  Az:0.5≦Az≦1.0     Azは大きいほど評価が良い  2択法では正答率と同等になる ・刺激-反応行列   反応あり 反応なし 刺激あり TP FN 刺激なし FP TN ・評価の要素  (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92)  ※(1)+(4)=1  (2)...

 

95 DQEで正しいのはどれか。
1.面積の次元を持つ。
2.理論的な最大値は1である。
3.NEQと入射光子数との積である。
4.出力画像のSN比の2乗に対応する。
5.同一の値であれば解像特性は等しい。

正答

総合画像評価
ROC曲線解析 (76pm95、75pm95、74pm95、73am95、68am95、67pm96、65.90、63.91.92、60.92)  主観的な総合画像評価法  ・ROC曲線を求める方法 (1)評定手続き ・評定確信度法 :5段階のカテゴリーは良く用いられる ・連続確信度法 :カテゴリーを設けず、連続スケールで評価する (2)二段階評価手続き  Yes or Noの二通りの評価を行う ・読影者間の能力差を評価できる      ・異なるモダリティ間の解析にも使用可能 ・評定の難易度に影響される ROC曲線  (70am65) ・縦軸:真陽性率(的中確率)  ・横軸:偽陽性率(誤報確率) ・ROC曲線下面積Az  Az:0.5≦Az≦1.0     Azは大きいほど評価が良い  2択法では正答率と同等になる ・刺激-反応行列   反応あり 反応なし 刺激あり TP FN 刺激なし FP TN ・評価の要素  (72pm94、71pm46.94、69pm95、68pm95、65.91、64.92、63am27、62.88、61am22.pm92)  ※(1)+(4)=1  (2)...

放射線安全管理学

96 放射線業務に常時従事し管理区域に立ち入るものに対する健康診断が規定されている法令はどれか。2つ選べ。
1.医療法
2.診療放射線技師法
3.医薬品医療機器等法
4.電離放射線障害防止規則
5.放射性同位元素等規制法

正答

線量限度、線量測定 / 健康診断
医療法施行規則・RI規制法 装備等及び場所の測定項目、測定対象及び回数のまとめ (74am100、70pm97) 項目 測定場所 測定時期 放射線の 量 「使用施設」 「詰替施設」 「(廃棄物)貯蔵施設」 「廃棄施設」 「管理区域境界」 「事業所内の居住区域」 「事業所の境界」 (1)作業開始前 (2)作業開始後  ①1か月以内に1回  ②密封RIまたは発生装置を固定し、   遮へい物が一定の場合は6か月に1回  ③下限数量1000倍以下の密封RI   のみの場合は6か月に1回 汚染の 状況 「作業室」 「廃棄作業室」 「汚染検査室」 「管理区域境界」 場所の線量限度、濃度限度、密度限度 (75am96、68am99pm97、66.97、63.97、62.96、61.96)   外部線量 (実効線量)  空気・排気中濃度 排水中濃度 表面密度 使用施設内 の居住区域 (人が常時 立ち入る所) ≦1mSv/週 一週間平均濃度 ≦空気中濃度限度   ≦表面密度限度 管理区域の境界 ≒管理区域の定義 ≦1.3mSv/3か月 3ヵ月平均濃度 ≦1/10空気中濃度限度   ≦1/10表面密度限度...

 

97 複数個の個人被ばく線量計を装着するのはどれか。2つ選べ。
1.全身に均等に被ばくする場合
2.放射線防護衣を着用する血管造影検査の業務
3.眼の水晶体が体幹部よりも多く被ばくする場合
4.放射線業務従事者の内部被ばく線量を測定する場合
5.妊娠中の女性が従事する不均等被ばくを生じない業務

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義 (75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99) 名称 単位 定義 線量当量 J・kg-1=Sv  =(ある点における吸収線量)×(線質係数) ★等価線量 J・kg-1=Sv ある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量 =Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数)) ★実効線量 J・kg-1=Sv  =Σ((等価線量)×(組織加重係数)) 預託等価線量   RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値 期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする 預託実効線量   等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの 摂取した放射能×実効線量係数 実用量の単位と定義 (73am99、71pm96) 名称 単位 定義 周辺線量当量 Sv  ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき 整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量 方向性線量当量 Sv  線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量 個人線量当量 Sv  スラブファントムを用い...

 

98 バイオアッセイ法で正しいのはどれか。
1.遮へい体を使用する。
2.γ線放出核種を対象とする。
3.微量の放射性核種は検出できない。
4.ホールボディカウンタを使用する。
5.生体試料を分析して放射性核種の摂取量を算出する。

正答

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査 サーベイメータ、測定機器 (76pm98、74pm98、66.99、64.99、61.99) ・β線の表面汚染 :広口GM計数管 ・γ線の表面汚染 :GM計数管、Si半導体検出器 ・手足の汚染 :ハンドフットクロスモニタ ・広範囲の測定 :フロアモニタ ・管理区域の空間線量率測定 :NaIシンチレーション式サーベイメータ ・漏洩線量測定 :電離箱式サーベイメータ 水中の放射性核種の濃度測定 (1)測定法(72pm99、69pm98、61.99) ・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法 ・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法 ・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法 (2)希釈法による排水 (72pm100、69am100)  放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする  また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする  (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1 表面汚染の濃度測定  (...

 

99 非密封放射性同位元素の貯蔵容器について医療法で定められているのはどれか。
1.容器は二重に施錠する。
2.液体の場合はろ紙を敷く。
3.許可なく持ち出すことを禁じる標識を付ける。
4.容器外の空気を汚染する恐れがある場合は貯蔵しない。
5.1mの距離における実効線量率が100μSv・h-1以下になるように遮へいする。

正答

装置・施設の定義、基準、届出
医療法施行規則・RI規制法 装置の定義  (70am98、61.95) 名称 定義 ★装置 ★エックス線装置 定格出力の管電圧が10kV以上でエネルギーが 1MeV未満の診療用エックス線装置 「X線撮影装置」 「X線CT装置」 「血管撮影装置」 診療用高エネルギー 放射線発生装置  1MeV以上のエネルギーを有する 診療用の電子線又は エックス線の発生装置 「リニアック」 「ベータトロン」 診療用粒子線 照射装置  陽子線又は重イオン線を 照射する診療用の装置 「サイクロトロン」 「シンクロトロン」 診療用放射線 照射装置 下限数量の1000倍を超える密封された 放射性同位元素を装備した 診療用の照射機器 「テレコバルト」 「ラルス」 「ガンマナイフ」 診療用放射線 照射器具 下限数量1000倍以下の密封された 放射性同位元素を装備した 診療用の照射機器 「125Iシード」 「198Auグレイン」 「ラジウム針」 放射性同位元素 装備診療機器 密封された放射性同位元素を装備した 診療用の機器のうち、 厚生労働大臣が定めるもの 「骨塩定量分析」 「GC用ECD」 「輸血用血液照射装置」 ...

 

100 医療安全に関する用語の説明で正しいのはどれか。
1.医療過誤とは医療従事者の故意によって生じた医療事故である。
2.エラーレジスタンスとはエラーが生じにくい仕組みにすることである。
3.フォールトトレランスとは故障自体が発生しないように設計することである。
4.WHOが定義する患者安全とは医療に関連した不必要な害を根絶する行為のことである。
5.フールプルーフとは誤動作等の障害が発生した際に安全側に動作するように設計することである。

正答

 ここ数年出題され続けてる医療安全の問題
 ただ、今回はネタが尽きたのか、少しマイナーな単語過ぎて難問認定
 対策ノートは単語のみ記載で対応

放射線技師としての・・・問題
(76pm87、74am86、72am53.89pm85、71am83.92、71am25、70am25.pm84、69am25.83.pm84、68am83、67am83、66.68.am49、65am65pm68、64pm68.am49.69、63am49、62.68、61.68) 検査の流れ ・患者確認 :検査前に、自ら名乗ってもらう   名乗れない場合は患者タグやネームバンドで確認をする ・検査説明 :介護者にも説明  CTでは該当部位の金属、X線撮影時には+プラスチックなどを外す  MRでは禁忌チェックを行う ・検査実施 :医師の指示に基づいて撮影を行う  ポジショニングは体表ポイントを参考にする  病室でのポータブルは対象以外の人は可能な限り移動させる  外傷部位を触らずにポジショニング、頸椎損傷ネックカラーは外さずに検査  検査中に急変があった場合は医師の指示を受ける  移動の介助等も行う  放射線技師による穿刺、造影剤などの薬剤投与、ゾンデの使用は禁止 →診療放射線技師法の改正に関してはこちら  過去問とは業務範囲など、現在とは違っているところがあるので注意 感染・清潔...

以上、第76回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 8問 1問 1問
午前2/2 7問 1問 0問
午後1/2 8問 3問 1問
午後2/2 5問 0問 0問
28問 5問 2問

*当サイト調べ

第76回診療放射線技師国家試験の目標点数は
165点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第76回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ホウ素中性子捕捉療法〈BNCT〉での治療時に用いられる核反応はどれか。 1.(d,n) 2.(n,α) 3.(n,γ) 4.(n,p) 5.(p,d) 正答  放射化学で出る範囲ではないが、頻出のBNCT  出題内容も易しい 2 目的とする放射性核種の沈殿を防ぐために加えるのはどれか。 1.還元剤 2.共沈剤 3.捕集剤 4.保持担体 5.スカベンジャ 正答 3 クロマトグラフィでカラムを必要としないのはどれか。 1.ガスクロマトグラフィ 2.吸着クロマトグラフィ 3.薄層クロマトグラフィ 4.高速液体クロマトグラフィ 5.イオン交換クロマトグラフィ 正答  カラムを使わない頻出のクロマトグラフィはもう一つあるのでそちらも併せて覚えておこう 4 サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。 1.PIXE法 2....

第76回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 体を左右に分ける断面はどれか。 1.冠状断面 2.軸位断面 3.矢状断面 4.水平断面 5.前額断面 正答 51 後腹膜臓器はどれか。 1.胃 2.回 腸 3.空 腸 4.S状結腸 5.下行結腸 正答 52 高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。 1.症状が定型的に出現する。 2.複数の臓器に障害が生じやすい。 3.薬物による副作用は発生しにくい。 4.慢性疾患では急激な変化は起こりにくい。 5.環境の変化があっても症状の変化は起こりにくい。 正答  ほぼ雑学みたいな内容  対策ノートには特に記載はないが、難問認定もしないし、対策もしない 53 人体の方向で正しいのはどれか。 1.手掌は前面である。 2.足背は後面である。 3.上腕伸側は前面である。 4.大腿伸側は後面である。 5.前腕は上腕より近位にある。 ...

第76回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ジェネレータの親核種に用いられているのはどれか。 1.64Cu 2.68Ge 3.111In 4.131I 5.201Tl 正答 2 水相と有機相との分配比が50の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含む水溶液の放射能は100MBqである。 水相と等容積の有機相で溶媒抽出したときに水相に残る放射能[MBq]に最も近いのはどれか。 1.0.1 2.0.2 3.0.5 4.1.0 5.2.0 正答  放射化学で数少ない計算問題  計算ドリルへの記載はないが、簡単すぎるので載せてない 3 14C標識化合物の合成法で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.生合成法 2.化学合成法 3.スズ還元法 4.クロラミンT法 5.Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法 正答   一つは汎用的手法なので対策ノートに記載はないが、消去法で行...

第76回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 アポトーシスで正しいのはどれか。 1.壊死のことである。 2.群発的に発現する。 3.炎症反応が関与する。 4.細胞環境の悪化によって生じる。 5.プログラムされた細胞死である。 正答  これは放射線生物学の範囲 51 水腎症の原因で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.陰囊水腫 2.尿管結石 3.慢性腎炎 4.神経因性膀胱 5.急性糸球体腎炎 正答  難問  水腎症の要因として少し難しいのが紛れている 52 生活習慣病はどれか。 1.が ん 2.1型糖尿病 3.肥大型心筋症 4.重症筋無力症 5.慢性関節リウマチ 正答  意外にひっかかりそうな選択肢なので気を付けたい 53 ファーター乳頭に開口するのはどれか。 1.総肝管 2.総胆管 3.胆囊管 4.左肝管 5.右肝管 正答 54 異物や不要物の処理を担う細胞内小器...

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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