第76回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

 

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放射化学

1 ジェネレータの親核種に用いられているのはどれか。
1.64Cu
2.68Ge
3.111In
4.131I
5.201Tl

正答

主なRIとその特徴
主なRIとその特徴 (74pm1、73am2、69pm1、67pm1、66.1、66.2、65.3、60.1) 核種 壊変 方式 エネルギー(MeV) α・β線 γ線 半減期 その他 3H★ β- 0.02   12年 β線のみ放出/天然RI/ 7Be EC   0.5 53日 中性子線源/天然RI 11C★ β+   0.511 20分 14N(p,α)11C 14C★ β- 0.15   5.7×103年 β線のみ放出/天然RI 13N★ β+   0.511 10分 16O(p,α)13N 15O★ β+   0.511 2分 14N(d,n)15O 18F★ β+   0.511 110分 20Ne(d,α)18F 18O(p,n)18F 32P★ β- 1.7   14日 β線のみ放出 40K★ β- 1.3   1.2×109年 天然RI/12億年 55Fe EC   X線 3年 特性X線のみ放出/硫黄分析器 /蛍光X線分析装置 60Co β- 0.3 1 5年 密度計 63Ni β- 0.06   100年 β線のみ放出/ガスクロ 67Ga EC   0.09 3日   ...

 

2 水相と有機相との分配比が50の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含む水溶液の放射能は100MBqである。 水相と等容積の有機相で溶媒抽出したときに水相に残る放射能[MBq]に最も近いのはどれか。
1.0.1
2.0.2
3.0.5
4.1.0
5.2.0

正答

 放射化学で数少ない計算問題
 計算ドリルへの記載はないが、簡単すぎるので載せてない

RIの分離とその保存
共沈法  (76am2、74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4) ・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体 ・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体 ・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体 ・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体 ・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体 ・溶解度積  共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる  溶解度積   =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」 ・共沈法の実例 溶液中のRI 捕集剤 保持担体 沈殿物 140Laと140Ba Fe3+ Ba2+ 140La 90Yと90Sr Fe3+ Sr2+ 90Y 32Sと32P Fe3+ SO42- 32P *沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる 溶媒抽出法 (76pm2、72am4、65.7、64.4、61.4)  分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能 ・分配比  水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す  分配比D=Co/Cw  Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度...

 

3 14C標識化合物の合成法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.生合成法
2.化学合成法
3.スズ還元法
4.クロラミンT法
5.Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法

正答

  一つは汎用的手法なので対策ノートに記載はないが、消去法で行ける

放射化分析 / 合成法,標識法
放射化分析  (75pm4、73pm34、72pm3、69pm4、68pm4、66.8、61.7) 放射化分析の利点  「検出感度が良い」  「試薬などの汚染がない」  「核反応なので元素の化学的性質に影響されない」  「多元素同時分析ができる」  「非破壊分析ができる」 放射化分析の欠点  「精度が低い」  「副反応による妨害がある」  「自己遮蔽の影響がある」  「原子炉など中性子発生源が必要」 生成放射能の計算  (72pm4、64.8、60.7) ・試料を時間t照射して、直後に得られる放射能A  A = f×σ×N×(1-e-λt)    = f×σ×N×(1-(1/2)t/T)  f:照射粒子束密度(n/cm2・s)  σ:放射化断面積  N:試料の原子数   ・原子数N  N = θm/M × 6.02 × 1023  θ:存在比 m:試料質量 M:試料原子量  また、t<<Tの場合  A = f×σ×N×(0.693×t/T) ・照射終了後、時間d経過後の放射能Ad  Ad = A×e-λd =A×(1/2)d/T ・放射線計測  「Ge(Li)」または「Ge」半導体検出...

 

4 標識化合物の放射性核種純度の検定に用いるのはどれか。
1.電気泳動法
2.ホットアトム法
3.同位体逆希釈分析法
4.γ線スペクトロメトリ
5.高速液体クロマトグラフィ法

正答

RIの分離とその保存
共沈法  (76am2、74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4) ・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体 ・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体 ・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体 ・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体 ・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体 ・溶解度積  共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる  溶解度積   =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」 ・共沈法の実例 溶液中のRI 捕集剤 保持担体 沈殿物 140Laと140Ba Fe3+ Ba2+ 140La 90Yと90Sr Fe3+ Sr2+ 90Y 32Sと32P Fe3+ SO42- 32P *沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる 溶媒抽出法 (76pm2、72am4、65.7、64.4、61.4)  分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能 ・分配比  水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す  分配比D=Co/Cw  Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度...

 

診療画像機器学

5 始業点検時において自動露出制御機構を用いたX線撮影でmAs値が通常よりも大きい値となった。 考えられる原因はどれか。 ただし、他の条件は同一とする。
1.管電圧を高くした。
2.照射野を狭くした。
3.焦点検出器間距離を短くした。
4.バックアップ時間を大きくした。
5.厚さの薄いファントムを使用した。

正答

 76am11でも似たような問題が出題されており、今年の流行り問題なのか
 AECの基礎特性というよりは少し考えないといけない問題
 どこかにも書いたが、こういう考えさせる系の問題は歓迎な一方、対策しずらい

自動露出機構(AEC)
自動露出機構(AEC)  被写体透過後のある領域のX線を検出、その量に応じて照射条件(管電圧・管電流・照射時間)を自動制御 制御対象  撮影:「照射時間」  透視:「管電流」「管電圧」  X線CT:「管電流」 X線量の検出方式 1)フォトタイマ方式 :蛍光体からの発光を電気信号に変え、光電流を検出する  X線制御は撮影時間で行う  バックアップタイマの設定が必要 2)イオンタイマ方式 :電離箱からの電離電流を検出する 3)半導体タイマ方式 :半導体検出器からの電離電流を検出する 4)I.I.方式 :I.I.  → X線TVカメラからの映像信号の大きさで制御する ※CT装置 :位置決め用スキャンデータから照射条件を決定する ※バックアップタイマ :自動露出機構の動作不良時に対応するための最大撮影時間  指定のX線負荷(負荷時間)に達した時、照射を終了させる X線検出部の位置  (72pm14、69am7、68pm7、61.12)  検出方法により管電圧に対する写真濃度への影響が異なる 1)前面検出方式 → 被写体 →  → カセッテ  フィルム透過前のX線を検出するため、X線検出部自身の...

 

6 骨密度測定装置で正しいのはどれか。
1.SXA法では153Gdの特性X線を用いる。
2.QUS法では超音波の反射波を利用する。
3.QCT法では単色化されたX線を用いる。
4.DXA法の骨密度の単位はg・cm-3である。
5.DIP法ではアルミニウム厚の換算値を測定する。

正答

 公式不適切問題で複数回
 76am91でも出題されたのにまた午後にすぐに似た問題聞いてくるのは問題作るの下手なのでは
 あと、骨塩は通例X線撮影技術学での出題なので越権しがち

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ ・MLO撮影  (76am84、72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71)  乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい  乳頭が完全な側面像で描出される ・体位 :立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける ・撮影方法 :水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する  カセッテ面に対して直角に照射  大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい ・撮影距離 :65cmと短い ・圧迫 :通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う   以下に主な理由を挙げる ① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる ② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する ③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する ④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する ⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止 ⑥ 被曝が減少する ⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる ・AEC :カセッテ後面の位置とする...

 

7 乳房用X線装置で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.総ろ過には圧迫板が含まれる。
2.乳房厚が変化しても撮影条件は一定である。
3.拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率は2以下とする。
4.定位装置を用いる場合を除き焦点皮膚間距離は60cm以上とする。
5.乳房用トモシンセシスは180度以上の角度範囲で撮影が可能である。

正答

 難問認定
 あまり見ない規格の話だと思い、調べたところ、どうやら2017年に改定しているようです
 間違っていたら訂正してください
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000165760
 対策ノート対応済み
 科学的な内容は基本的には変わらないものの、こういった規則は変わっていくものなのでどうしても対応が後手後手になってしまいます
 余裕がある方はご自身の受験の際に、そういったものの洗い出しをできると良いかと思います

X線特殊撮影装置:乳房撮影用 / 集団検診用 / 歯科用 / 可搬形 / 断層撮影
乳房撮影用X線管  (76pm7.73、75am83pm91、74pm10、71am14、70am6.am72、67am9、67pm8、66.18、65.10、64.18、62.15.pm70、61.14、60.15) 1、軟部組織の撮影のために必要な軟X線を発生させる低管電圧用X線管(30kV)を用いる 2、X線放射口(窓) :発生X線を低減するためにベリリウムを使用 3、ターゲット(焦点部分) :主にMoを用いる  特性X線を利用のためMoフィルタと組み合わせる 4、付加フィルタ :乳房の大きさや乳腺の状態に合わせて以下のような組み合わせを用いる ターゲット Mo Rh W Kα 17.4 20.2 59 Kβ 19.6  22.7 67 K吸収端 20.0 23.2    *W:最近利用され始めた ・付加フィルタの組み合わせ 「Rh陽極+Rhフィルタ」「W陽極+Rhフィルタ」 「Mo陽極+Moフィルタ」「Mo陽極+Rhフィルタ」  *乳腺含有率の高い場合、乳房圧の厚い場合:Rhフィルタを使用する 5、電極間距離 :管電圧が低いため以下のことが起こる  エミッション特性が悪く、小焦...

 

8 医療機関における医療機器安全管理責任者の配置を義務付けている法律はどれか。
1.医療法
2.製造物責任法
3.労働安全衛生法
4.診療放射線技師法
5.医薬品医療機器等法

正答

 無理問題というかくそ問題
 といっても今年度は明らかな問題がこれくらいしかないので、この問題が今年のKOTY(kusomon of the year)受賞
 ちなみに医療機器安全管理責任者によくなっているのは臨床工学技士らしいです(74%)
 毎年書いている気がしますが、200問しか出題できないので1問1問大事にしてほしいですね

 

9 FPDで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.空間分解能は画素サイズに依存する。
2.間接変換方式ではa-Seが用いられる。
3.直接変換方式では地磁気の影響を受ける。
4.オフセット補正は均一なX線を照射して行う。
5.ゲイン補正はX線変換層の感度のばらつきを補正する。

正答

X線画像装置
CR装置 (75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92) ・CR装置の動作  IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う  リアルタイムでの観察はできない  撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる  撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用  両面集光方式では発光の検出効率が向上する ・CR装置の読取り装置構成部品 (73pm10、65.14、62.19) ・イメージングプレート (73am8) ・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物  X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体 ・二次励起光を照射すると青紫色に発光する ・消去光(白色光)によってくり返し使用可能 ・有効発光時間:2~3µs FPD装置  (76pm9、62.20、61...

 

10 医用画像表示用モニタの品質管理で用いられるTG18-QCパターンを図に示す。 ビデオ特性要素はどれか。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ

正答

 医用画像情報学で頻出

デジタル装置の機能 / CAD
コンピュータの基本構成  (74am47、70am46、69am46、65.92、64.91、63.91) ・入力:マウス     キーボード ・出力:LCD(液晶モニター)     プリンタ     ディスプレイ ・記憶 :ROM     補助記憶装置(HDD、DVD、SSD)     RAM     USBメモリ ・演算:CPU ・制御:CPU *ASCIIコード :コンピュータは二進数しか扱えないため、  文字データを二進数として処理するために割り当ててあるコード 液晶モニタ、CRTモニタ  (63.98)   残像 視野角 消費電力 動画特性 液晶モニタ 多い 狭い 小さい 劣る CRTモニタ 少ない  広い 大きい 優れる 医用モニタの品質管理  受入試験と不変性試験(JIS T 62563 1) (75pm49、74am46、73am49,72pm49、71am8、69pm49、68am49、67pm48、66.97、64.98) ・JESRA :医用画像表示モニタの品質管理に関するガイドライン 方法 ★分類 ★テストパターン/測定器 仕様 解像度[受のみ]    ★目視で...

 

11 同一患者で同日に施行した2回目のCTで、撮影条件の違いによって脾臓のCT値が異なっていた。 原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
1.管電圧を下げた。
2.ヘリカルピッチを下げた。
3.X線管の回転速度を下げた。
4.自動露出機構の目標SDを下げた。
5.ビームハードニング補正を外した。

正答

 今年ブームになっている属性の問題
 類似問題として76am10.11、76pm5とこれで4問目
 自分で少し考えなければならないので難しいかもしれないが、一応難問認定はなし

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (76pm90、70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 :ダークバンドアーチファクト(76pm90) *対策:スライス厚を薄くする    MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する...

 

12 3T MRIで脳白質のT1緩和時間[s]に最も近いのはどれか。
1.1×10-3
2.1×10-2
3.1×10-1
4.1×100
5.1×10

正答

 無理問題
 緩和時間を問うことはたびたびあったが、どれも水や脂肪などを挙げて順番を問うものだったはず
 緩和時間そのものを問われたのは初だと思う
 また、水や脂肪などであればまだしも、白質となるとこれは覚えておくのは無理だろう
 対策しようとすると各組織の各磁場強度ごとにT1値とT2値を覚える必要が出てきて、膨大になるので、今後出題が続くようなら対策を考えるが、今のところ対策ノート未対応

 

13 1.5T MRIと比較した3T MRIの特徴で正しいのはどれか。
1.SARは減少する。
2.SN比は減少する。
3.T1緩和時間は短縮する。
4.磁化率アーチファクトは増加する。
5.ケミカルシフトアーチファクトは減少する。

正答

 一問前と違ってえらく簡単になって高山病

信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理 磁気モーメント (72pm74)  磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル  1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い  原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない 歳差運動と磁化および共鳴励起 (75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31) ・歳差運動 :自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動    歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π             ω=γ・B0  γ:磁気回転比  B0:静磁場の強さ    磁束密度    コイルに流れる電流に比例して大きくなる ・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数 核腫  1H  13C  19F 23Na 31P 共鳴周波数 42.58 10.71 40.10 11.26 17.24 緩和時間:T1、T2 (71pm12、70pm11、69pm74、68pm74)  絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ) ・T1緩和  縦緩和、90°パ...

 

14 超音波画像診断装置を使って血管内の血流波形を記録するのに適するのはどれか。2つ選べ。
1.組織ドプラ法
2.カラードプラ法
3.パルスドプラ法
4.パワードプラ法
5.連続波ドプラ法

正答

 難問認定
 カラードプラやパワードプラは頻出だが、今回のはここ数年では初出題
 対策ノート対応済み

ドプラ法 / ハーモニックイメージ
ドプラ法 ドプラ法の周波数 (74pm13、72am9pm11、69pm13)  受信した周波数F1  F1 = F0+ (2×v×cosθ)/c ×F0  v:流速 c:音速   Fd:ドプラシフト周波数  θ:プローブと血流のなす角  (θ=90°でドプラ偏位周波数が0となり検出されない)    → ビームに直交な流れは検出できない (76pm14) 連続波ドプラ法  別々の振動子で連続波の送受信し、位置情報がなく、高速な血流の波形や数値を得られる パルスドプラ法  一つの振動子でパルス波を送受信し, 位置情報があり、低速な血流の波形や数値を得られる カラーフローマッピング法(CFM)  一つの振動子でパルス波を送受信し、多数の点のそれぞれの平均速度を色で、Bモード画像に重ねて表示する  目的に応じた速度レンジの設定が必要で、折り返し現象が起きてしまう  複数の速度の血流を同時評価可能  プローブ表面に平行な(超音波ビームに直行)流れは着色できない ・カラードプラフィルタ :組織などの不要な信号を除き、血流の信号を描出する ・表示方法(75am7) ①速度表示 :腹部などの遅い血流...

 

15 SE法TR500ms、TE10msの頭部MR像で最も高信号を呈するのはどれか。
1.基底核
2.側脳室
3.下垂体前葉
4.眼窩内脂肪
5.頭蓋骨皮質

正答

 76pm12に近い問題だが、こっちは頻出です
 組織の物質ではなく、組織の名前になっているので少し難しいように思うかもしれないが、これは簡単

撮像の原理(パルスシーケンス)
スピンエコー法(Spin Echo:SE法)  (65.40)  TR、TEを調整することでT1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像などを得る方法  以下に基本的シーケンスを示す 1、静磁場に被写体が入る  -プロトンの周波数は揃っており、位相は分散している 2、Gzを加えながら、90°パルスを与える  Gz:Gzが加えられながら(位相がさらに分散)、90°パルスによって位相が揃い、   加えられ続けているGzによってまた位相がGzにそってずれる   Gzはその後逆向きになり、Gzの位相は再収束する  Gy、Gx:90°パルスでそれぞれそろった状態になる 3、Gyを強度を変えながら加えていく  Gy:加えられた強度ごとにずれた状態になる (3.1、Gxを加える) 4、Gzを加えながら、180°パルスを与える  Gz:Gzを加えられながら(位相がGzにそってずれ)、180°パルスで位相が反転、加えられ続けているGzによって再収束する  Gy、Gx:180°パルスでそれぞれ反転状態になる    5、Gxを加えながら(位相がそろった状態で)エコー収集を行う  -3.1を行っていない場...

 

16 MRIの高速SE法で数値を大きくすると撮影時間が短縮するのはどれか。
1.TE
2.TR
3.加算回数
4.位相エンコード数
5.エコートレイン数

正答

撮像時間短縮方法 / 脂肪抑制方法
撮像時間を短くする手法  (76pm16、71am15、70am15、69pm15、67am15、66.30) ・撮像時間  撮像時間=TR×N×撮像加算回数÷ETL  TR:繰り返し時間  ETL:エコーの数(Echo train length)     → SE法のときのみ  N:位相エンコード数  撮像加算回数:信号雑音比を上げるため同信号を取り出す回数 *GRE法ではTRの短縮、高速SE法ではETLに応じて撮像時間を短縮する *TR,ETLを変更すると、画像コントラストが変わってしまう *位相エンコード数を減らすと空間分解能を劣化させるか位相エンコード方向撮像視野を限定する必要がある ・高速シーケンス 1.高速スピンエコー  (74pm21、72am15、67pm16)  撮像時間が短く、T2強調画像を得るための方法として主流  磁化率効果が減少する  脂肪信号が上昇する  脳実質のコントラストが低下する  眼球の硝子体は高信号になる 2.EPI  一回のくり返し時間で必要とするk空間の位相エンコードラインの情報をすべてとっている  読取の傾斜磁場をジグザグにして、位相エンコー...

 

17 細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
1.経口投与する。
2.鉄を含有している。
3.T1緩和時間短縮効果がある。
4.高齢者への投与は禁忌である。
5.肝細胞に特異的に取り込まれる。

正答

造影剤
MRI造影剤の種類 1. Gd(-DTPA,-DOTA,etc.)系造影剤 (76pm17、73pm19,72pm15,71pm18,71am91,70pm18,67am17,61.34.36.41,60.37) :常磁性の細胞外液性造影剤  ガドリニウムは重金属イオンで毒性が高いため,キレートを形成し毒性を軽減させたもの  経血管注射造影剤であり、静脈内投与により全身性に分布する  正常脳脊髄では血液脳関門を通過できないが, BBBが破壊されている腫瘍などの病変部には入り込む ・陽性造影剤,高濃度で陰性造影剤となる  通常の濃度での投与によりT1値短縮が優位となり,T1強調画像で信号強度は強くなる  濃度を増加させるとT2値短縮が優位となり,信号強度は小さくなる  造影剤の濃度と信号強度は比例しない ・投与により病変部が高信号になると,脂肪との識別が困難になるため,脂肪抑制撮像法を併用して撮像 ・排泄:尿 ・ガドリニウム系造影剤の副作用  ヨード系造影剤に比べて副作用の発現率が少ないが,重篤な合併症を引き起こすこともある  禁忌 :造影剤に過敏症をもつ患者  原則禁忌 :気管支喘息や...

 

18 生体内の代謝情報を取得できるのはどれか。
1.MRA
2.FLAIR像
3.拡散強調像
4.MR hydrography
5.MR spectroscopy

正答

拡散強調 / fMRI / MRS / DTI / SWI / 潅流 / プロトン密度強調 / CPMG
拡散強調画像(ディフュージョン:DWI) (75pm20、72pm22、71pm22、70am16、66.31、61.40) ・EPI法で撮像  ・組織の水分子のブラウン運動の強さを強い一対の傾斜磁場(MPG:motion proving gradient)を用いることで水分子の拡散の大きさの違いを信号強度として画像化する ・水分子の拡散が低下すると高信号(脳梗塞部位など)になる ・基本的にDWIはT2強調画像であり、T2WIで高信号な部位は同様に高信号となる  → T2shine through ・b値 :MPGを印加する強さ  b値が大きければ拡散強調が強くなり、SN比は小さくなる  拡散の大きいもの(水)は信号が小さくなる ・ADCmap :b値の異なる2画像からT2shine throughの影響を除外した見かけの拡散係数画像  拡散が低いものはADCmapで低信号となる ・アーチファクトが出やすく、パラレルイメージングの使用、TEの短縮、脂肪抑制など工夫が必要 ・拡散強調画像は細胞性浮腫を呈する発症6時間以内の急性期脳梗塞の診断に使用する  高b値の画像で高信号(白)+ADC...

 

19 超音波像のアーチファクトはどれか。
1.リング
2.クロストーク
3.サイドローブ
4.サセプタビリティ
5.マジックアングル

正答

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト (76am14pm19.20、75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44) ①多重反射 :胆石など高吸収なもの  → コメット様エコー(コメットサイン)   探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす ・対策  「圧迫の強さを変える」  「ビーム角度を変える」  (68am20:多重反射) ②サイドローブ :胆のう頸部(十二指腸ガス)  サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象 (74am23:サイドローブ) ③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象 :横隔膜など  斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象 (鏡面像:76pm20) ④レンズ効果 :腹直筋と脂肪組織の混在部  屈...

 

診療画像検査学

20 肝臓の超音波像を示す。 矢印で示すアーチファクトはどれか。

1.音響陰影
2.鏡面反射
3.多重反射
4.レンズ効果
5.グレーティングローブ 

正答

 二問連続で超音波アーチファクト問題

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト (76am14pm19.20、75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44) ①多重反射 :胆石など高吸収なもの  → コメット様エコー(コメットサイン)   探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす ・対策  「圧迫の強さを変える」  「ビーム角度を変える」  (68am20:多重反射) ②サイドローブ :胆のう頸部(十二指腸ガス)  サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象 (74am23:サイドローブ) ③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象 :横隔膜など  斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象 (鏡面像:76pm20) ④レンズ効果 :腹直筋と脂肪組織の混在部  屈...

 

21 肩関節のMR像を示す。 矢印で示す構造はどれか。

1.鎖 骨
2.棘上筋
3.肩甲骨
4.小円筋
5.肩甲下筋

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

22 頸部MR像を示す。 正しい組合せはどれか。2つ選べ。

1.ア 気 管
2.イ 甲状腺
3.ウ 食 道
4.エ 総頸動脈
5.オ 頸静脈

正答

呼吸器系 正常解剖
頸部 (76pm22、75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細...

 

23 頭部MRIのT2強調像を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.橋
2.延 髄
3.視 床
4.小 脳
5.中 脳

正答

神経系 正常解剖
中枢神経系 (76pm23、75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称  (76am56) ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの...

 

24 上腹部右肋間走査の超音波像を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.胆 囊
2.門 脈
3.肝動脈
4.下大静脈
5.右腎静脈

正答

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (76am23、71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (76am24pm24、75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) ・右肋骨弓下走査  観察部位:肝右葉、門脈 (74pm20、69am24、64.38) ・心窩部縦走査  観察部位:肝左様、門脈、左肝静脈 (73am...
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核医学検査技術学

25 標識キット方式による99mTc放射性医薬品の調整で標識温度を95~99℃にする必要があるのはどれか。
1.99mTc-テトロホスミン
2.99mTc-ECD
3.99mTc-HMPAO
4.99mTc-MAA
5.99mTc-MIBI

正答

 どこかで見た気もするがMIBIの標識に関しては初?
 一応難問認定
 対策ノート対応済み

心臓・循環系シンチグラフィ
心筋血流シンチグラフィ  (76am33pm25、75am27、74pm30、71pm25、67pm26)   タリウム201TlCl  99mTc MIBI 99mTc Tetrofosmin 集積機序  能動輸送(Na-Kイオン交換)  受動拡散、膜電位 受動拡散、膜電位 前処置 絶食 絶食、投与後に摂食 絶食、投与後に摂食 投与量  74MBq 総計1110MBq 総計1110MBq 特徴 99mTc製剤より被ばくが多い 副作用(苦味、金属臭、ショック)  熱湯で標識する   ・SPECT断面像 (67am32、65.64、63.63、61.63、60.63) ・断面像 :左室の短軸・長軸像を再構成する  左前下行枝(LAD)領域:「前壁」             「中隔」             「心尖部」  左回旋枝(LCX)領域:「側壁」  右冠動脈(RCA)領域:「後壁」           「下壁」 ・観察方法 :心筋血流量の低下を視覚的に観察する  狭心症、虚血、狭窄:再分布が見られる  心筋梗塞:再分布は無い  血流低下部位:洗い出しの遅れ ・負荷方法  (75am...

 

26 シンチレーションカメラと比較してCdZnTe〈CZT〉半導体検出器を搭載した半導体カメラの特徴で正しいのはどれか。
1.水冷却を要する。
2.計数率特性に優れる。
3.検出器が大型になる。
4.エネルギー分解能が低い。
5.99mTcと123Iの2核種同時収集でのクロストークの影響が大きい。

正答

シンチレータ / 半導体検出器
発光を利用した検出器  (76pm81、68am79) 無機シンチレータ ・検出原理 1,価電子帯の電子にエネルギーが付与される 2,電子は伝導帯へ移動し、電子正孔対を作る 3,正孔が活性化物質を電離する 4,伝導帯の電子が電離された活性化物質に行く 5,活性化物質は励起状態に上がる 6,基底状態に遷移する際に可視光を放出する *純粋な結晶では禁止帯が大きいため、少量の不純物を添加する 種類 密度 (g/cm3) 最大波長 (nm) 減衰定数 (ns) 相対効率 (%) 用途および特徴 ★NaI(Tl) 3.6 410 230 100 γ線、潮解性、高エネルギー分解能 CsI(Tl) 4.5 540 680 45 α線、γ線 CsI(Na) 4.5 420 640 80 α線、γ線、吸湿性 6LiI(Eu) 4.1 470 1400 35 γ線、中性子 BGO 7.1 480 300 10 γ線、高検出効率、加工が容易 CdWO4 7.9 470 1100 17~20 γ線 ZnS(Ag) 4.1 450 200 130 α線、中性子 有機シンチレータ 種類 密度 (g/cm3) 最大...

 

27 ドーズキャリブレータで正しいのはどれか。
1.核種ごとの換算定数が設定されている。
2.放射能によらず測定時間は一定である。
3.電源投入直後より正確な測定値が得られる。
4.加圧ガス封入電離箱式は気圧の補正が測定ごとに必要である。
5.1気圧空気電離箱式では加圧ガス封入電離箱式と比べて検出感度が高い。

正答

 ドーズキャリブレータという名前で登場したのは初
 以前はウェル型電離箱検出器という名前で出題されており、正答になっている選択肢も同じ

インビトロ / 副作用と被曝線量
インビトロ インビトロ検査で用いる機材 ・ウェル型検出器 (76pm27、75am26、73pm26(電離箱)pm81、67am28、65.58、62.57)  無機シンチレータや電離箱を利用  γ線の測定に適しており、排水中の放射性同位元素濃度の測定などに使用される  幾何学的効率が良い(検出器内では一定とされる)  自己吸収の影響を受ける  マルチチャンネルアナライザを有しており、エネルギーウィンドウを設定しないで測定できる *電離箱型はドーズキャリブレータ(放射能測定器)として利用される  測定核種ごとの補正係数がある  計数率に影響する因子  :「液量」「核種」「分解時間」   「試験管の材料」「測定試料の位置」 ・液体シンチレーションカウンタ  (63.57)  低エネルギーβ線の測定に適しており、エネルギーが高いと計数効率が高い  自己吸収、外部吸収が無視できるが、クエンチングにより計数率が低下する  同時計数回路を用いる  検出効率  :3H(18.6keV)に対して60%前後    14C(156keV)に対して90%程度 ・遠心分離器      ・インキュベータ   ...

 

28 PETにおけるtime-of-flight〈TOF〉で正しいのはどれか。
1.空間分解能の向上に寄与する。
2.BGOシンチレータが適している。
3.逐次近似再構成の収束が遅くなる。
4.消滅γ線の発生位置を特定の範囲に絞り込む。
5.実効感度の増幅効果は被写体が小さいほど大きい。

正答

 核医学のTOFは初出題
 難問認定
 TOFといえばMRIでもあるし、中性子の測定にもあるので混同しないように注意したい
 対策ノート対応済み

定量性改善法 / アーチファクト
定量性改善法 散乱補正法  (69pm27) ・DEW法 :サブウィンドウ設定して、メインウィンドウに対して散乱線を補正する ・TEW法 :高エネルギー側と低エネルギー側の二つのサブウィンドウを設定して、散乱線を補正する ・コンボリューション-サブトラクション(CS)法 :散乱関数の畳込みから推定し散乱補正を行う ・TDCS法 :各画素における散乱の割合を回転角度ごとに求め、散乱補正を行う(CS法の一種) ・シミュレーション法 ・コンプトンウィンドウ減算法(CW法) SPECTの吸収(減弱)補正法  (70am30) ・均一な吸収体に対する補正法  (63.55) (1)ソレンソン法 :各投影データに対して補正する前処置法  均一な減弱係数分布を仮定した減弱補正法 (2)Chang法 :再構成後の断層像に対して行う後処置法  簡便だが、過補正や補正不足などが起こりうる ・不均一な吸収体に対する補正法  (63.56、61.54)  減弱係数分布は透過型CT(TCT)スキャンより得られ、次のようなものがある (1)外部線源法 :校正用外部線源(68Ge-68Ga(β+))  241Amな...

 

29 SPECTデータ収集のサンプリング角度に関係するのはどれか。2つ選べ。
1.投与量
2.ピクセルサイズ
3.エネルギー分解能
4.検出器の回転直径
5.シンチレータの材質

正答

 75pm32に続き出題されたサンプリング角度の問題
 75pm32では対策ノート内の知識で解けたものの、今回のは無理だったので、難問認定

SPECT / PET
SPECT SPECTのデータ収集  (76pm29、75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chang,CT法など)  容易 (ブランクスキャン&トランスミッションスキャン)...

 

30 123I-イオフルパンの正常集積部位はどれか。2つ選べ。
1.海 馬
2.視 床
3.被 殻
4.淡蒼球
5.尾状核

正答

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流  (76am30、65.51、63.61、62.6)   123I-IMP 99mTc-HMPAO 99mTc-ECD 131Xe*1 トレーサーの型 蓄積型 蓄積型 蓄積型 拡散性 解析方法 (絶対的定量法)  Microsphere法*2 ARG法*2  Patlak plot法 Patlak plot法 内頚動脈注入法 吸入法 前処置 安眠 甲状腺ブロック 安眠 安眠 安眠 血液脳分配係数 極めて高い  低い 中間 低い 脳内での代謝 代謝(脂溶性のまま)  早く水溶性に代謝 早く水溶性に代謝 無 *1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能 *2:採血が必要 (68pm30:脳血流SPECT) ・薬剤の集積機序  (68pm30、64.61、61.52)  BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる  高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある ・Patlak plot法  (69am31、68am28、66.61)  Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法  胸部大動脈弓と大脳半球にROIを置き、ダイナミ...

 

31 Na123Iシンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下するのはどれか。
1.副甲状腺腺腫
2.亜急性甲状腺炎
3.Basedow〈バセドウ〉病
4.Plummer〈プランマー〉病
5.Cushing〈クッシング〉症候群

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ (75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65) ・薬剤:「99mTc-DMSA」 (73am28:腎静態シンチ) ・集積機序  大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる   一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する  正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積  尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される 腎動態シンチグラフィ (74am34、71pm28、70pm33) ・薬剤:99mTc-DTPA  (68am25)  血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない  24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される  糸球体濾過率(GFR)が算出できる ・薬剤:99mTc-MAG3  (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66)  血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である  そのため、血漿クリ...

 

32 副腎腫瘍の診断に用いられる放射性医薬品はどれか。2つ選べ。
1.99mTc-ECD
2.99mTc-MAA
3.123I-BMIPP
4.123I-MIBG
5.131I-アドステロール

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ (75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65) ・薬剤:「99mTc-DMSA」 (73am28:腎静態シンチ) ・集積機序  大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる   一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する  正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積  尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される 腎動態シンチグラフィ (74am34、71pm28、70pm33) ・薬剤:99mTc-DTPA  (68am25)  血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない  24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される  糸球体濾過率(GFR)が算出できる ・薬剤:99mTc-MAG3  (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66)  血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である  そのため、血漿クリ...

 

33 骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.ペースメーカは集積増加像をつくる。
2.小児では骨幹より骨幹端への集積が高い。
3.放射性医薬品投与1時間後から撮影する。
4.収集エネルギーピークを360keVにする。
5.心臓サルコイドーシスの診断に有用である。

正答

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ  (76pm33、75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化があると集積するが、無ければしない...

 

34 18F-FDGの生理的集積部位でないのはどれか。
1.肺
2.肝 臓
3.小 脳
4.腎 臓
5.外眼筋

正答

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査 ・生理的集積  (66.66:FDG-PET) (76pm34、75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68) ★脳 :継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する ★縦隔 :比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される *乳房 :軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積 ★筋肉 :緊張が強い部分や運動した部位へ集積する ★胃・肝臓・腸管 :中程度であり、よく認められる  人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる ★腎臓 :投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である *膀胱 :高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい *睾丸 :中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する *子宮 :若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である *66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積 ・生理的集積以外で18F- FDGの集積に...

 

放射線治療技術学

35 食道癌に対する放射線治療で正しいのはどれか。
1.急性期有害事象として嚥下時痛がある。
2.日本では腺癌の割合が50%以上である。
3.晩期有害事象として口腔乾燥が最も多い。
4.日本では食道癌Ⅰ期における化学放射線治療の5年生存率は約50%である。
5.放射線肺臓炎を避けるためには肺の最大線量を下げることが最も重要である。

正答

 内容が広めで、考える必要があるが、消去法でも対応可能
 一応難問認定はしない

消化器系腫瘍 / 肺癌
食道がん    (76pm35) ・発生部位  頸部食道:5%    胸部食道:90%      (上部:10%、中部:55%、下部:25%)    腹部食道:5% ・成因 :生活習慣(タバコ、酒)や身体的要因(バレット食道、アジア人) ・組織型 :扁平上皮癌    ・予後 :非常に不良 治療方法  主に化学療法と放射線療法 ・手術療法 :根治的治療法として第一選択である  食道抜去術+リンパ節三領域隔清 ・放射線治療 (66.79) (1)放射線治療単独(手術が困難な人対象) :5年生存率は10%以下 (2)腔内照射併用 :早期がんを対象として、RALSを使用する   高線量率(HDR)小線源治療 (3)化学療法併用 :CDDP+5Fuの同時併用が、現在の食道がん治療の主流である 胃がん ・発生要因 :食事内容、ヘリコバクターピロリ菌の感染、遺伝 ・治療 :外科的療法が第一選択 大腸がん ・発生部位 :結腸癌と直腸癌に分類  (直腸>S状結腸>上行結腸の順に多い) ・発生要因 :繊維成分が少なく脂肪の多い食生活(80%以上)、APC癌抑制遺伝子、p53癌抑制遺伝子 ・治療 :結腸では...

 

36 放射線治療による有害事象で正しいのはどれか。
1.骨盤への放射線治療期間中に生じる下痢は不可逆性である。
2.放射線治療に伴う甲状腺機能低下に対しヨード制限を行う。
3.小児の膝へ照射した場合、有害事象として骨成長障害がある。
4.脳腫瘍に対する放射線治療の急性期有害事象として白内障がある。
5.子宮頸癌に対する術後放射線治療の急性期有害事象に仙骨不全骨折がある。

正答

 1問前と同じく、広く具体的に有害事象に関して問う問題で難しく感じるが、正答もはっきりしており、意外に難しくはないはず

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (76am66、69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (76pm67、73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定   ...

 

37 リニアック装置の点検項目のうち強度変調放射線治療を実施する場合に、より厳しい基準が求められる項目はどれか。
1.出力不変性
2.MU値直線性
3.ガントリ回転中心
4.ビーム・プロファイル不変性
5.光照射野と放射線照射野の一致

正答

 難問
 品質管理に関しては頻出だが、こういった出題は初
 今年からの傾向として、型通りではなく、特にこういった考えさすような問題が多い

品質管理
外部放射線治療装置の品質保証QA、品質管理QC (75am38、74pm42,72am41,65.77) ・引渡試験(受け入れ試験:アクセプタンス) :業者が主体で行う装置の性能と安全性の確認をする試験  試験結果は、今後の装置の基準データとなる ・コミッショニング :ユーザーが定期的に行う品質の担保  受入れ試験に引き続いて、臨床利用に必要なデータ取得、計画装置への入力、登録データ確認などを行う一連の作業行程 ・QAプログラム :ガイドラインを参考に施設ごとに決める  技師,物理士,管理士等が行うことが推奨される ・リニアックの主な点検項目期間 (74am41、68am39、64.73、61.74) (1)毎日のQA  「X線、電子線出力不変性」:3%  「レーザー位置」  「アイソセンタ位置での距離計表示」  「コリメータサイズ表示」  「ドア、インターロック、照射灯など」 (2)毎月のQA  「不変性:★X線・電子線の出力・プロファイル、★バックアップモニタ線量計、電子線エネルギー、代表的な線量率における出力」  「幾何学的管理:★光/放射線照射野の一致、レーザー指示制度確認機器...

 

38 標準計測法12の線量計の校正で国家標準とのトレーサビリティが必要なのはどれか。
1.線質変換係数
2.温度気圧補正係数
3.コバルト校正定数
4.水吸収線量校正定数
5.イオン再結合補正係数

正答

線量測定/標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量計測で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

 

39 粒子線治療のスキャニング法で正しいのはどれか。
1.電磁石でビームを走査する。
2.呼吸同期照射との併用はできない。
3.患者ごとのボーラス作成が必要である。
4.ブロードビーム法と比較してビーム利用効率が低い。
5.二重散乱体法とWobbler〈ワブラー〉散乱体法がある。

正答

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

 

40 舌癌で正しいのはどれか。
1.好発部位は舌中央である。
2.腺癌の割合が80%以上である。
3.早期癌は小線源治療の適応である。
4.外部照射の有害事象で唾液腺障害は生じない。
5.解剖学的な位置により上舌癌、中舌癌、下舌癌に分けられる。

正答

脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍
脳腫瘍 脳腫瘍とは ・悪性原発性脳腫瘍 :神経膠腫の一部  (膠芽腫、退形成星細胞腫など) ・良性脳腫瘍 :下垂体腫瘍, 神経鞘腫(聴神経腫瘍), 髄膜腫,頭蓋咽頭腫,神経膠腫の一部(上衣腫など) *TNM分類はあまり使用されない 治療方法 ・手術療法 :開頭手術は腫瘍体積を減らし、頭蓋内圧を低下させる  各種神経症状の改善  定位的手術、径蝶形骨手術 ・放射線治療 :転移性脳腫瘍は3cm以内であれば局所制御が期待できる   感受性が高い:胚芽腫、髄芽腫  感受性が低い:膠芽腫 (1)術後照射 (2)化学療法剤(ACNU)との併用 (3)定位放射線照射(SRS、SRT) 髄膜腫  (70am61) ・脳腫瘍の25%を占める  ほとんどは良性腫瘍  女性の罹患率が2倍  頭蓋内ではなく、硬膜から発生する腫瘍   → 外頸動脈から血流を受ける 神経膠腫(グリオーマ) ・脳腫瘍の25%を占める  基本的に悪性で放射線抵抗性 ・悪性度(低い順) グレード1:毛様細胞性星細胞腫 グレード2:びまん性星細胞腫,乏突起神経膠腫(80%が石灰化を呈する) グレード3:退形成性星細胞腫,退形成性乏突起神...

 

41 骨転移に対する放射線治療で正しいのはどれか。
1.単回照射を行うことはない。
2.定位放射線治療の適応がある。
3.神経障害性疼痛には無効である。
4.脊髄圧迫を伴う骨転移は禁忌である。
5.医療用麻薬で除痛効果がある症例は禁忌である。

正答

分割照射 / IMRT / 定位照射
分割照射 (76pm68、75am44、74pm65、73am43、72am69、70pm40、69pm69、68am69.pm68、67pm70、64.84、61.81) ・標準的分割法(通常分割法) :1回2Gyを週に5回 ・一回大線量小分割法 :1回4Gy、週に2~3回 ・1日多分割照射法(過分割照射法)  1日2回(6時間以上あける)  週に10回、1.2Gy:過分割照射法  週に10回、1.5Gy:急速過分割照射法 *正常組織と腫瘍組織とのわずかな感受性の差と回復力の差を利用し、その差を拡大させる  正常組織の急性障害はやや強く出るが、晩発障害の減少と腫瘍抑制の向上が期待できる   → 治療可能比を高めることが出来る *全照射期間を長くすると腫瘍細胞で加速増殖が起こる ・寡分割照射法  (74am35)  通常分割と比較して1回線量を増やし照射回数を少なくした照射 ・対象:「前立腺癌」「乳癌」     「骨転移」「頭頚部腫瘍(一部)」 ・分割照射における生物学的等価量 (76pm69、70pm66)   LQモデル:S/S0=exp(-αD-βD2)  早期反応(腫瘍)のα/...

 

42 リニアックの相対線量測定で正しいのはどれか。
1.PDIは吸収線量百分率である。
2.PDDはSSDによって変化しない。
3.R50は電離量が50%になる深さである。
4.TMRは照射野サイズによって変化する。
5.PDDは照射野サイズによって変化しない。

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語 ・最大深 dp :測定により得られた水中で線量が最大となる深さ ・基準深 dr : 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ  最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV) ・校正深 dc :モニタ線量校正などの測定に用いる深さ ・PDI :深さによる電離量百分率の変化 ・PDD: percentage depth dose 深部量百分率 (76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80)  SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする  ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表される PDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0) ・特性  距離依存性(Mayneordの法則)  → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる ・...

 

43 10MV X線を照射野15cm×15cmで照射したとき組織中の深さ10cmの点の線量率が2.0Gy・min-1であった。照射野10cm×10cmの基準点の吸収線量率[Gy・min-1]に最も近いのはどれか。ただし、照射野15cm×15cmの出力係数は1.1、組織最大線量比は0.8、線源標的間距離は一定とする。
1.1.5
2.1.8
3.2.3
4.2.8
5.3.4

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語 ・最大深 dp :測定により得られた水中で線量が最大となる深さ ・基準深 dr : 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ  最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV) ・校正深 dc :モニタ線量校正などの測定に用いる深さ ・PDI :深さによる電離量百分率の変化 ・PDD: percentage depth dose 深部量百分率 (76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80)  SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする  ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表される PDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0) ・特性  距離依存性(Mayneordの法則)  → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる ・...

 

44 Performance Status〈PS〉で正しいのはどれか。
1.癌の分化度に影響する。
2.癌の病期分類に影響する。
3.治療法の選択に影響する。
4.有害事象の評価基準に用いられる。
5.標的病変の治療効果判定に用いられる。

正答

 PSに関しては頻出だが、これはちょっと変化球
 ようは高精度の治療ができるのか緩和治療なのかどうかみたいな話

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴 (76pm54、75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2) ・核  細胞の機能を制御する     ・構成 :核膜、核基質、クロマチン、核小体 ・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している ・細胞質 ・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜     半透明で、選択的透過性がある    主成分はリン脂質  タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される ★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化) ★小胞体  物質の運搬の通路  粗面小胞体  :表面のリボゾームでタンパク質を合成する    滑面小胞体  :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝 ・リボソーム  タンパク質合成の場 ★リソソーム  物質を加水分解して、異物を排除する ★ゴルジ体  細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する ・中心小体  1対の管状構造  細胞分裂の時の染色体移動に関与する 減数分...

 

医用画像情報学

45 図Aに1次元フィルタ(-1,1,0)で重畳積分処理したものを図Bとする。 使用したフィルタで正しいのはどれか。

1.微分フィルタ
2.平均フィルタ
3.加重平均フィルタ
4.メディアンフィルタ
5.アンシャープマスキングフィルタ

正答

 二次元のフィルタは珍しい出題
 まぁ理屈をわかっていれば解けるだろう

デジタル画像処理
積分処理  複数の画像の画素値の総和を計算する処理  $$g(x,y)=\sum _{ k=1 }^{ n }{ f_{ k }(x,y) } $$ ボケマスク処理(アンシャープマスク処理)  (72pm47、69pm48、66.95、63.94、61.94)  高周波成分を強調し、エッジ強調をする  g(x,y)=f(x,y)+k    fa(x,y):原画像の平滑化画像  k:強調係数 ダイナミックレンジ圧縮処理  (67pm45、63.94)  高濃度や低濃度の領域を圧縮、モニタに表示できる濃度範囲を広げる局所的な階調処理  g(x,y)=o(x,y)+f(o_u (x,y))      Ou (x,y):原画像を平滑化した画像  f:処理関数 継時的サブトラクション  (70am48)  撮影時間の異なる同一被写体の画像間で引き算を行う処理 ・ワ―ピング処理(非線形処理) :位置ずれの補正に使用 エネルギーサブトラクション  同一の被写体を異なる管電圧で撮影し、画像間で引き算を行う処理 空間フィルタ処理  (76pm45、75am45、74am45、68pm47、67am49、...

 

46 医療情報に関する記載で正しいのはどれか。
1.IHEは業務ワークフローを定めた標準規格である。
2.MWMは検査実施情報をRISに伝送する規格である。
3.SSLは画像データの外部保存用統合プロトコルである。
4.ICD-10はコード体系化された検査プロトコルである。
5.Radiation Dose Structured Report〈RDSR〉は線量情報を扱う構造化レポートである。

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (76am47、71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (7...

 

47 図は3×3の局所画像の画素値である。この局所画像に3×3のメディアンフィルタ処理をした結果はどれか。

1. 6
2.29
3.37
4.76
5.87

正答

画像情報学 計算ドリル
論理回路とドモルガンの法則 (72am45,71am46,69pm45,68pm45,67am46,66.90) 問1  以下に示す語句に対応する論理記号とその論理式を示せ  また、下記の式の右辺を埋めよ ・NOT:否定 ・OR:論理和 ・AND:論理積 ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和 ・NAND:否定論理積 ・ ・ 答え・NOT:否定 ・OR:論理和 ・AND:論理積 ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和 ・NAND:否定論理積 論理和の否定は,否定の論理積に等しい 論理積の否定は,否定の論理和に等しい  解説 計算問題というよりは暗記の確認問題  論理式に関して、計算は難しくないので、記号と式を間違えずに覚えることが大事 問2 次の論理回路に対応する論理演算式を示せ 答え 解説 そのまま論理演算式を作っていく問題  否定が入る場合の丸ちょぼだったりを見逃さずに冷静にやれば間違えない  この式にドモルガンの法則を入れ込んだ場合でも解けるようにしておきたい 2進法,10進法,16進法  (73am45,72pm45,70am45,69am45,68am45,67a...

 

48 図の中でCR画像読み取り装置に用いられているlogアンプの電圧入出力特性を示しているのはどれか。 ただし、Vinは入力電圧、Voutは出力電圧、グラフは横軸・縦軸ともリニアスケールとする。

1.a
2.b
3.c
4.d
5.e

正答

 ちょっと何言ってるかわからない
 無理問

 

49 アナログ信号をデジタル化する際に用いるアンチエリアシングフィルタの効果で正しいのはどれか。
1.画像を鮮鋭化させる。
2.直流成分を減衰させる。
3.濃度分解能を向上させる。
4.標本化周波数以上の空間周波数成分を増加させる。
5.ナイキスト周波数以上の空間周波数成分を減衰させる。

正答

画像のデジタル化とその保存
標本化 (73pm49、65.91、64.94、60pm90)  連続なアナログ信号(連続的信号)をデジタル信号(離散的信号)に変換する処理  標本化が細かいほど解像度は向上するが、元の信号を上回る細かい標本化は意味が無い ・サンプリング定理  最適なサンプリング間隔D = 1/(2fmax)  fmax:最高空間周波数  ナイキスト周波数 = 1/2d  d:サンプリング間隔 ・エリアシング誤差 (76pm49、75am48、67pm95)  ナイキスト周波数よりも高い空間周波数成分が低い空間周波数成分となること  このようなアーチファクトはモアレとなって現れる  サンプリング間隔がナイキスト周波数に対して広すぎる場合に起こる ・アパーチャ効果  ある範囲の平均化による採取によって、捨てる信号を減らし、ノイズ特性が向上するが、平均化によって高周波数成分が減衰し解像度を劣化させること 量子化  (65.91、64.94、63.89、60pm90)  標本化したアナログ値(連続値)を整数値(離散値)に変換する処理  Xビット=2X階調  量子化レベル数が大きいほど階調数が多くなるので、濃...

 

以上、第76回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 8問 1問 1問
午前2/2 7問 1問 0問
午後1/2 8問 3問 1問
午後2/2 5問 0問 0問
28問 5問 2問

*当サイト調べ

第76回診療放射線技師国家試験の目標点数は
165点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第76回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ホウ素中性子捕捉療法〈BNCT〉での治療時に用いられる核反応はどれか。 1.(d,n) 2.(n,α) 3.(n,γ) 4.(n,p) 5.(p,d) 正答  放射化学で出る範囲ではないが、頻出のBNCT  出題内容も易しい 2 目的とする放射性核種の沈殿を防ぐために加えるのはどれか。 1.還元剤 2.共沈剤 3.捕集剤 4.保持担体 5.スカベンジャ 正答 3 クロマトグラフィでカラムを必要としないのはどれか。 1.ガスクロマトグラフィ 2.吸着クロマトグラフィ 3.薄層クロマトグラフィ 4.高速液体クロマトグラフィ 5.イオン交換クロマトグラフィ 正答  カラムを使わない頻出のクロマトグラフィはもう一つあるのでそちらも併せて覚えておこう 4 サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。 1.PIXE法 2....

第76回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 体を左右に分ける断面はどれか。 1.冠状断面 2.軸位断面 3.矢状断面 4.水平断面 5.前額断面 正答 51 後腹膜臓器はどれか。 1.胃 2.回 腸 3.空 腸 4.S状結腸 5.下行結腸 正答 52 高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。 1.症状が定型的に出現する。 2.複数の臓器に障害が生じやすい。 3.薬物による副作用は発生しにくい。 4.慢性疾患では急激な変化は起こりにくい。 5.環境の変化があっても症状の変化は起こりにくい。 正答  ほぼ雑学みたいな内容  対策ノートには特に記載はないが、難問認定もしないし、対策もしない 53 人体の方向で正しいのはどれか。 1.手掌は前面である。 2.足背は後面である。 3.上腕伸側は前面である。 4.大腿伸側は後面である。 5.前腕は上腕より近位にある。 ...

第76回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ジェネレータの親核種に用いられているのはどれか。 1.64Cu 2.68Ge 3.111In 4.131I 5.201Tl 正答 2 水相と有機相との分配比が50の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含む水溶液の放射能は100MBqである。 水相と等容積の有機相で溶媒抽出したときに水相に残る放射能[MBq]に最も近いのはどれか。 1.0.1 2.0.2 3.0.5 4.1.0 5.2.0 正答  放射化学で数少ない計算問題  計算ドリルへの記載はないが、簡単すぎるので載せてない 3 14C標識化合物の合成法で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.生合成法 2.化学合成法 3.スズ還元法 4.クロラミンT法 5.Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法 正答   一つは汎用的手法なので対策ノートに記載はないが、消去法で行...

第76回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 アポトーシスで正しいのはどれか。 1.壊死のことである。 2.群発的に発現する。 3.炎症反応が関与する。 4.細胞環境の悪化によって生じる。 5.プログラムされた細胞死である。 正答  これは放射線生物学の範囲 51 水腎症の原因で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.陰囊水腫 2.尿管結石 3.慢性腎炎 4.神経因性膀胱 5.急性糸球体腎炎 正答  難問  水腎症の要因として少し難しいのが紛れている 52 生活習慣病はどれか。 1.が ん 2.1型糖尿病 3.肥大型心筋症 4.重症筋無力症 5.慢性関節リウマチ 正答  意外にひっかかりそうな選択肢なので気を付けたい 53 ファーター乳頭に開口するのはどれか。 1.総肝管 2.総胆管 3.胆囊管 4.左肝管 5.右肝管 正答 54 異物や不要物の処理を担う細胞内小器...

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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