第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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診療画像検査学

1 MRI 検査室の管理で正しいのはどれか。
1.撮影室内の照明は蛍光灯を使用する。
2.0.4 T 以下の装置では電波法の申請が不要である。
3.永久磁石型装置では強制クエンチ用排気スイッチを設置する。
4.電波シールドの設置目的は漏えい電波と外来電波の影響を防ぐためである。
5.JIS 規格では漏えい磁場が 0.2 mT を超える領域に立入制限の境界線を引く。

正答

 今年(第77回)のMRI問題は難しい
 今まで磁気シールドに関しては出題があったが、電波シールドが正答となるのは初だと思う
 その他の選択肢で消去法するのもきついので難問認定
 対策ノートは対応済み

MRI装置の構成 / MRIの特徴
MRI装置の構成1、静磁場磁石 (75am11、74am12、68am13、67am12)・永久磁石 常時稼働し、消費電力が小さく漏洩磁場が少なく、低価格で冷却装置が不要のため維持費が安い 温度変化により磁場強度が変動するため、恒温制御(断熱材や空調設備など)が必要 非常に重い 静磁場は0.15~0.3T程度で水平方向・常電導磁石 銅またはアルミニウムのコイルに加える電流を変化させ稼働できるが消費電力が大きく、 コイル発熱や温度特性により冷却設備が必要である 磁場の切断が容易・超電導磁石 電気抵抗のない超電導状態で永久電流が得られ、定電流制御を必要とせず電力消費が少ない 未使用時でも磁場は発生しており、均一性や磁場の安定性に優れているが、漏洩磁場が多い 起電導状態を保つため液体ヘリウムで低温状態にさせ、強い電流で高磁場を得る 超伝導状態の静磁場コイルの消費電力は0 液体ヘリウムの蒸発は画質に影響を及ぼさない*クライオスタット:真空断熱容器で液体ヘリウムで満たされている・性能比較 磁場の空間的均一性の良さ:超電導磁石>永久磁石 分解能:超電導磁石>永久磁石 消費電力:超伝導磁石>永久磁石...

 

2 脳卒中が疑われる場合の MRI の撮影順で適切なのはどれか。
1.MRA→ 拡散強調像 →FLAIR 像 →T2 強調像 →T1 強調像 →T2*強調像
2.T1 強調像 →T2 強調像 →FLAIR 像 →T2*強調像 →MRA→ 拡散強調像
3.T1 強調像 →T2 強調像 →T2*強調像 → 拡散強調像 →MRA→FLAIR 像
4.拡散強調像 →MRA→FLAIR 像 →T2*強調像 →T2 強調像 →T1 強調像
5.拡散強調像 →T1 強調像 →T2*強調像 →FLAIR 像 →T2 強調像 →MRA

正答

 これまた悩ましい問題
 正直、対策ノートの中の人的には難問というよりは不適問題に近い
 ということ、この問題は勝手に不適問題に認定して、以下に当サイトの見解を書いておこうと思う

 まず、この問題が「撮影順」ではなく「重要度」であれば正答は間違いなく4で良いと考えられる
 脳梗塞に対しては「拡散強調像」が一番重要であり、次点で「MRA」「FLAIR」(この二つの重要度は状況によって変わる)が挙がるので、解答は一つに絞られる

 しかし、本来の出題だと「撮影順」となっている
  重要なものから撮影すれば良いのだから、「重要度」と変わらないのでは?という考えもあるが、臨床上そうでもない理由がある
 
 理由1:体動が多く、早く撮像しなければどんどん画像が取れなくなってしまう場合
 この場合、「MRA」または「FLAIR」を先に撮影した方が良いことがある
 理由は「拡散強調像」に比べ「MRA」「FLAIR」は体動に弱く、安定しているうちに撮影してしまいたいから
 「拡散強調像」は短時間で撮影も可能で、動きに強いシーケンスもありますし、明らかな高信号(脳梗塞)は動きのある画像でも拾えます
 一方、「MRA」は撮像時間を短くすることは難しく、「FLAIR」に関しても短時間撮影は少し難しい上にintraarterial signal(脳梗塞の治療方針の決定に重要)は動きのある画像だと拾いづらい場合がある
 よって、体動がある場合は先に「MRA」「FLAIR」、特に治療方針に関わる「FLAIR」を患者が安定しているうちに撮影してしまいたい場合がある(はず)

 理由2(おまけ):MRAの処理
 「拡散強調像」「MRA」「FLAIR」の3シーケンスだけの撮影をするだけで良いのならば、「MRA」を一番初めに撮影した方が、全体の撮影時間が早くなる場合がある
 理由としては「MRA」は(施設によるが)MIP処理をする場合が多く、さっさと撮ってしまって、 「拡散強調像」「FLAIR」を撮影している間に処理を完了してしまえば、そのまま撮影終了にできる場合もある

 学生向けの国家試験なので、上記のようなことまでは考えていないのかもしれないが、上記の理由から当サイトでは正答を選択するには理由が不十分なのでこの問題は「不適問題」とする
 けど、公式ではそうはなっていないので、なにか異論があればコメントしてほしい

拡散強調 / fMRI / MRS / DTI / SWI / 潅流 / プロトン密度強調 / CPMG
拡散強調画像(ディフュージョン:DWI)(77pm2.4、75pm20、72pm22、71pm22、70am16、66.31、61.40)・EPI法で撮像 ・組織の水分子のブラウン運動の強さを強い一対の傾斜磁場(MPG:motion proving gradient)を用いることで水分子の拡散の大きさの違いを信号強度として画像化する・水分子の拡散が低下すると高信号(脳梗塞部位など)になる・基本的にDWIはT2強調画像であり、T2WIで高信号な部位は同様に高信号となる → T2shine through・b値:MPGを印加する強さ b値が大きければ拡散強調が強くなり、SN比は小さくなる 拡散の大きいもの(水)は信号が小さくなる・ADCmap:b値の異なる2画像からT2shine throughの影響を除外した見かけの拡散係数画像 拡散が低いものはADCmapで低信号となる・アーチファクトが出やすく、パラレルイメージングの使用、TEの短縮、脂肪抑制など工夫が必要・拡散強調画像は細胞性浮腫を呈する発症6時間以内の急性期脳梗塞の診断に使用する 高b値の画像で高信号(白)+ADCマップで低信号(...

 

3 成人の超音波検査で最も高い周波数のプローブを用いるのが適切なのはどれか。
1.門 脈
2.脾静脈
3.総頸動脈
4.上行大動脈
5.腹部大動脈

正答

超音波検査の概要 / 物理的性質
超音波検査の概要 (75am18、61.42)・特徴「被曝がなく非侵襲的なので繰り返し行える」「リアルタイムに観測が可能」「比較的小型・安価であり、移動も可能」「ドプラ法で血流の評価が可能」「断層面を自由に選択できる」「術者の技量による影響が大きい」・超音波とMRIの比較 (63.31) 超音波で検査可能な部位は侵襲度や簡便性から超音波検査が薦められる・使用されている周波数 (77pm3、71pm13、67am19、63.26) 3.5~5MHzが多く、用途に応じて1~20MHz程度を用いる 乳房:5~10MHz   体表:7.5~10MHz 腹部:5~10MHz・超音波の発生原理 (63.24) 圧電効果(ピエゾ効果)を利用し、極性を切り替えて送受信を行う  → 圧電物質に外力が加わることで、その表面に歪みが生じて表面に正負の電気が生じること 振動子の近傍では平面波で、遠くでは球面波となる物理的性質(77pm64、76am13、75pm73、74pm74、73pm12pm74、72am21.74、71pm72、70pm74、69am19、67pm13.pm75、66.26、64.49...

 

4 MRI の拡散強調像で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.真の拡散係数が得られる。
2.組織の T2 値の影響を受ける。
3.急性期脳梗塞で低信号を呈する。
4.b 値が低いほど拡散が強調される。
5.水分子のブラウン運動を画像化している。

正答

拡散強調 / fMRI / MRS / DTI / SWI / 潅流 / プロトン密度強調 / CPMG
拡散強調画像(ディフュージョン:DWI)(77pm2.4、75pm20、72pm22、71pm22、70am16、66.31、61.40)・EPI法で撮像 ・組織の水分子のブラウン運動の強さを強い一対の傾斜磁場(MPG:motion proving gradient)を用いることで水分子の拡散の大きさの違いを信号強度として画像化する・水分子の拡散が低下すると高信号(脳梗塞部位など)になる・基本的にDWIはT2強調画像であり、T2WIで高信号な部位は同様に高信号となる → T2shine through・b値:MPGを印加する強さ b値が大きければ拡散強調が強くなり、SN比は小さくなる 拡散の大きいもの(水)は信号が小さくなる・ADCmap:b値の異なる2画像からT2shine throughの影響を除外した見かけの拡散係数画像 拡散が低いものはADCmapで低信号となる・アーチファクトが出やすく、パラレルイメージングの使用、TEの短縮、脂肪抑制など工夫が必要・拡散強調画像は細胞性浮腫を呈する発症6時間以内の急性期脳梗塞の診断に使用する 高b値の画像で高信号(白)+ADCマップで低信号(...

 

5 MR像を示す。矢印で示すアーチファクトの原因はどれか。

1.金 属
2.磁化率
3.折り返し
4.化学シフト
5.動脈の拍動

正答

アーチファクト
折り返しによるアーチファクト (64.33、62.36)・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう・対策:「位相エンコード数を増やす」 「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」 「FOVを広げる」 「SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法」 「オーバサンプリング」 「表面コイルの使用」モーションアーチファクト・ゴーストアーチファクト(77pm5、75pm22、74am21、71pm23、67am18、67pm18、65.33)・原因:患者の体動(眼球や嚥下運動)、呼吸運動、血管・脳脊髄液・心臓の拍動、腸管運動・位相エンコード方向に等間隔で見られる・対策:「呼吸同期法」「心拍同期法」 「流れ補正用の傾斜磁場を追加する(リフェーズ用の傾斜磁場)」 「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」 「位相エンコード方向を変える」 「信号加算数を増加する」 「撮像時間の短縮」データ打切によるアーチファクト(トランケーションアーチファクト)(71am19、69am18、64.29、60.45)・2次元フーリエ...

 

6 右季肋部縦走査の超音波像を示す。矢印で示すアーチファクトはどれか。

1.音響陰影
2.外側陰影
3.鏡面反射
4.側方陰影
5.多重反射

正答

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト(77pm6、76am14pm19.20、75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44)①多重反射:胆石など高吸収なもの → コメット様エコー(コメットサイン)  探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす・対策 「圧迫の強さを変える」 「ビーム角度を変える」 (68am20:多重反射)②サイドローブ:胆のう頸部(十二指腸ガス) サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象(74am23:サイドローブ)③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象:横隔膜など 斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象(鏡面像:76pm20)④レンズ効果:腹直筋と脂肪組織の混在部 屈折したビームが強い反射体で反...

 

7 頭部 MRI の FLAIR 像で最も高信号を呈するのはどれか。
1.側脳室
2.眼窩脂肪
3.頭蓋骨皮質
4.大脳基底核
5.シルビウス裂

正答

 やはり今年(第77回)のMRI問題は難しい
 まずFLAIRがなんの画像かをわかった上で(これは頻出既出問題)、高信号になる物質を探す必要がある
 詳しく書くと水抑制したT2画像なので、本来一番高信号になる水がないとじゃあどういった画像コントラストになるのか、という問題
 一応難問認定

撮像の原理(パルスシーケンス)
スピンエコー法(Spin Echo:SE法) (65.40) TR、TEを調整することでT1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像などを得る方法 以下に基本的シーケンスを示す1、静磁場に被写体が入る -プロトンの周波数は揃っており、位相は分散している2、Gzを加えながら、90°パルスを与える Gz:Gzが加えられながら(位相がさらに分散)、90°パルスによって位相が揃い、  加えられ続けているGzによってまた位相がGzにそってずれる  Gzはその後逆向きになり、Gzの位相は再収束する Gy、Gx:90°パルスでそれぞれそろった状態になる3、Gyを強度を変えながら加えていく Gy:加えられた強度ごとにずれた状態になる(3.1、Gxを加える)4、Gzを加えながら、180°パルスを与える Gz:Gzを加えられながら(位相がGzにそってずれ)、180°パルスで位相が反転、加えられ続けているGzによって再収束する Gy、Gx:180°パルスでそれぞれ反転状態になる  5、Gxを加えながら(位相がそろった状態で)エコー収集を行う -3.1を行っていない場合は5で加えるのとは逆のGxを5の前に...
信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理磁気モーメント(72pm74) 磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル 1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い 原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない歳差運動と磁化および共鳴励起(75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31)・歳差運動:自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動  歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π            ω=γ・B0 γ:磁気回転比 B0:静磁場の強さ   磁束密度   コイルに流れる電流に比例して大きくなる・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数核腫 1H 13C 19F23Na31P共鳴周波数42.5810.7140.1011.2617.24緩和時間:T1、T2(77am64、71pm12、70pm11、69pm74、68pm74) 絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ)・T1緩和 縦緩和、90°パルスによる励起後の縦磁化は0となり、時間tと共に初期の...

 

8 頭部 MRA の MIP 像及び 3 D 再構成像を示す。矢印で示す動脈瘤の部位はどれか。

1.脳底動脈
2.後交通動脈
3.後大脳動脈
4.前交通動脈
5.中大脳動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

9 胸部 MR 像を示す。矢印で示す血管と直接交通しているのはどれか。

1.右心房
2.右心室
3.左心房
4.左心室
5.下大静脈

正答

 MRI画像で出題されるのは珍しいが、ただの心臓の解剖

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

10 腹部 MRI の T1 強調像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.肝 管
2.門 脈
3.肝静脈
4.肝動脈
5.奇静脈

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用(74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9)消化液(pH)分泌腺作用場所★酵素名加水分解作用唾液(6~7)1~1.5L/day唾液腺口腔 プチアリン(アミラーゼ)デンプン→麦芽糖★胃液(1~2)3L/day 胃腺胃内因子、塩酸、ガストリン、レンニン、ペプシンリパーゼ、ペプシノーゲン蛋白質と脂肪の分解食物の殺菌、胃粘膜の保護★膵液(6.7~8)1.5L/day膵臓小腸トリプシン、マルターゼキモトリプシンペプチターゼステアプシン(リパーゼ)アミロプシン(アミラーゼ) ポリペプチドとアミノ酸脂肪、デンプン、デキストリン麦芽糖などの分解腸液(5~8)2.4L/day 腸腺十二指腸小腸ペプチターゼ(エレプシン)マルターゼ、サッカラーゼ、ラクターゼポリペプチドと麦芽糖、ショ糖、乳糖などの分解胆汁(6.9~8.6)0.5L/day 肝臓小腸 酵素なし脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする脂肪酸と結合して吸収されやすくする蛋白質を凝固させ分解されやすくする  腹部臓器・腹腔内臓器:腹膜に覆われており、間膜を有する(66.3、63.7、61.25) ...

 

放射化学

11 標識化合物の純度で正しいのはどれか。
1.標識率は放射性核種純度と同義である。
2.放射性核種純度検定に高速液体クロマトグラフィが用いられる。
3.標識化合物を長時間保存した場合、放射化学的不純物が生成される。
4.化学的純度は目的とする化学形で放射性核種がその物質の全放射能に占める割合をいう。
5.放射化学的純度は化学形に関係なく着目する放射性核種の放射能がその物質の全放射能に占める割合をいう。

正答

RIの分離とその保存
共沈法 (77am11、76am2、74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4)・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体・溶解度積 共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる 溶解度積  =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」・共沈法の実例溶液中のRI捕集剤保持担体沈殿物140Laと140BaFe3+Ba2+140La90Yと90SrFe3+Sr2+90Y32Sと32PFe3+SO42-32P*沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる溶媒抽出法(76pm2、72am4、65.7、64.4、61.4) 分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能・分配比 水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す 分配比D=Co/Cw Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度・抽出率 RIがどれほど有機相に抽出されたかを表す 抽出...

 

核医学診療技術学

12 ガンマカメラで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.シンチレータが厚いほど空間分解能が高い。
2.位置計算には抵抗マトリクス方式が用いられる。
3.NaI(Tl)シンチレータの厚さは 2 インチ程度である。
4.エネルギー演算機構は Z 信号加算回路と波高分析器からなる。
5.入射 γ 線エネルギーが高いほどシンチレータの光電吸収検出効率は高い。

正答

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成(77pm12、75pm31)①:コリメータ   ②:シンチレータ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ⑦:ADC      ⑧:波高分析器⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置コリメータ・目的:「γ線の入射方向の限定」 「散乱線の除去」・コリメータのエネルギーによる分類 (71am29、64.55、60.67)コリメータの種類エネルギー範囲対象各種特徴低エネルギー用(LE) ~160(140)keV以下99mTc、123I、133Xe、201Tl汎用、高分解能、高感度低中エネルギー用(LME) ~250(190)keV以下123I、67Ga  中エネルギー用(ME)~300kev以下67Ga、111In、(123I)、81mKr 高分解能高エネルギー用(HE) ~450keV以下 131I ・コリメータの視野による分類 (76am27、70pm26、68pm26、66.54、63.53、61.53)種類イメージ視野使用目的特徴平行多孔型(パラレルホール)不変不変プラナー像SPECT 被検体との距離を小さくするほど高空間分解能感度は穴径の...

 

13 PET 装置の性能評価法(NEMA NU 2-2018)の項目でないのはどれか。
1.感 度
2.均一性
3.空間分解能
4.散乱フラクション
5.PET/CT の重ね合わせ精度

正答

 他の装置の性能評価で新しい話がぽんぽん出ている中で、核医学は安定のNEMA規格の話してて安心する

性能評価
性能評価方法 (JESRA規格) (66.58、61.53) 固有:点線源を用いて、コリメータを外す、20kcps以下 総合:コリメータをつける・(固有/総合:面線源/SPECT:円柱線源) 感度均一性 99mTc核種 有効視野サイズの窓をもつ鉛マスク 10kカウント以上 総合では30kcps以下*相対的雑音σ:S/N比の逆数 Planerの方がSPECTより小さい・SPECT再構成後の総合容積感度 99mTc核種の円柱線源 10kcps以下・(固有:99mTc核種/散乱体の{あり/なし}総合:コリメータごとの核種の線線源) 空間分解能(68am26、65.54.59、60.54) 格子状鉛スリットファントムを使用 FWHMで表す 総合では20kcps以下 ウィンドウ幅、ピクセルサイズなどに依存する・SPECT再構成後の総合空間分解能(散乱体無し:点線源/あり:線線源)(70pm27) 99mTcまたは57Co核種 20kcps以下 FWHMで評価・固有エネルギー分解能 99mTcおよび57Co核種 有効視野サイズの窓をもつ鉛マスクを付ける 10kカウント以上 エネルギースペクトルを求...

 

14 脳血流 SPECT データ解析で正しいのはどれか。
1.統計学的画像解析では灰白質体積を評価する。
2.パトラックプロット法では採血は不要である。
3.統計学的画像解析では手動で関心領域を設定する。
4.Z スコアの算出にはダイナミック画像が必要である。
5.コンパートメント解析はスタティック画像で行われる。

正答

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流 (77am16pm14、76am30、65.51、63.61、62.6) 123I-IMP99mTc-HMPAO99mTc-ECD131Xe*1トレーサーの型蓄積型蓄積型蓄積型拡散性解析方法(絶対的定量法) Microsphere法*2ARG法*2 Patlak plot法Patlak plot法内頚動脈注入法吸入法前処置安眠甲状腺ブロック安眠安眠安眠血液脳分配係数極めて高い 低い中間低い脳内での代謝代謝(脂溶性のまま) 早く水溶性に代謝早く水溶性に代謝無*1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能*2:採血が必要(68pm30:脳血流SPECT)・薬剤の集積機序 (68pm30、64.61、61.52) BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる 高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある・Patlak plot法 (69am31、68am28、66.61) Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法 胸部大動脈弓と大脳半球にROIを置き、ダイナミック収集を行い、時間放射能曲線を作成する・臨床学的意義 (75pm30...

 

15 空間分解能補正を組み込んだ PET 画像再構成法で集積部の辺縁を縁取ったような高集積を生じるアーチファクトはどれか。
1.アップワードクリープ
2.ギブスアーチファクト
3.スターアーチファクト
4.ストリークアーチファクト
5.トランケーションアーチファクト

正答

 難問
 定期的に核医学のアーチファクトに関しては、知らんがなアーチファクトが出題されてしまうので(67pm26など)、ぱっとみて無理そうならそれっぽいの選んで次に進もう
 とはいうものの、この問題に関しては2択までは絞れるので難問認定どまり

定量性改善法 / アーチファクト
定量性改善法散乱補正法 (69pm27)・DEW法:サブウィンドウ設定して、メインウィンドウに対して散乱線を補正する・TEW法:高エネルギー側と低エネルギー側の二つのサブウィンドウを設定して、散乱線を補正する・コンボリューション-サブトラクション(CS)法:散乱関数の畳込みから推定し散乱補正を行う・TDCS法:各画素における散乱の割合を回転角度ごとに求め、散乱補正を行う(CS法の一種)・シミュレーション法・コンプトンウィンドウ減算法(CW法)SPECTの吸収(減弱)補正法 (70am30)・均一な吸収体に対する補正法 (63.55)(1)ソレンソン法:各投影データに対して補正する前処置法 均一な減弱係数分布を仮定した減弱補正法(2)Chang法:再構成後の断層像に対して行う後処置法 簡便だが、過補正や補正不足などが起こりうる・不均一な吸収体に対する補正法 (77am13、63.56、61.54) 減弱係数分布は透過型CT(TCT)スキャンより得られ、次のようなものがある(1) 校正用外部線源を用いたTCT法: (68Ge-68Ga(β+)),241Am :測定時間15~20分 137C...

 

16 正常の脳核医学画像を示す。使用した放射性医薬品はどれか。

1.123I-IMP
2.18F-FDG
3.15O-CO2 ガス
4.123I-イオフルパン
5.18F-フルテメタモル

正答

 無理問題
 アミロイドPETは不適問題で関連文言だけ出てきたことはあるが基本ノータッチだった
 のだが、ここにきて急に画像問題、これは難しい
 あと、アミロイドPETは保険適応になっている薬剤が計3つあるらしいので注意
 次はせめて文章題での出題を希望

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流 (77am16pm14、76am30、65.51、63.61、62.6) 123I-IMP99mTc-HMPAO99mTc-ECD131Xe*1トレーサーの型蓄積型蓄積型蓄積型拡散性解析方法(絶対的定量法) Microsphere法*2ARG法*2 Patlak plot法Patlak plot法内頚動脈注入法吸入法前処置安眠甲状腺ブロック安眠安眠安眠血液脳分配係数極めて高い 低い中間低い脳内での代謝代謝(脂溶性のまま) 早く水溶性に代謝早く水溶性に代謝無*1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能*2:採血が必要(68pm30:脳血流SPECT)・薬剤の集積機序 (68pm30、64.61、61.52) BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる 高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある・Patlak plot法 (69am31、68am28、66.61) Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法 胸部大動脈弓と大脳半球にROIを置き、ダイナミック収集を行い、時間放射能曲線を作成する・臨床学的意義 (75pm30...

 

17 放射性医薬品の投与前に甲状腺ブロックが必要な検査はどれか。
1.肝胆道シンチグラフィ
2.甲状腺シンチグラフィ
3.唾液腺シンチグラフィ
4.副甲状腺シンチグラフィ
5.副腎皮質シンチグラフィ

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ(75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65)・薬剤:「99mTc-DMSA」(73am28:腎静態シンチ)・集積機序 大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる  一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する 正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積 尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される腎動態シンチグラフィ(77pm18、74am34、71pm28、70pm33)・薬剤:99mTc-DTPA (68am25) 血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない 24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される 糸球体濾過率(GFR)が算出できる・薬剤:99mTc-MAG3 (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66) 血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である そのため、血漿クリアランス(血漿からの洗い...

 

18 腎シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.腎動態シンチグラフィでは分腎機能が評価できる。
2.99mTc-DMSA は腎尿細管から速やかに排泄される。
3.99mTc-MAG3 は腎静態シンチグラフィに用いられる。
4.腎静態シンチグラフィではカプトプリル負荷が行われる。
5.腎排泄機能障害の症例では腎動態シンチグラフィは禁忌である。

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ(75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65)・薬剤:「99mTc-DMSA」(73am28:腎静態シンチ)・集積機序 大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる  一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する 正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積 尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される腎動態シンチグラフィ(77pm18、74am34、71pm28、70pm33)・薬剤:99mTc-DTPA (68am25) 血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない 24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される 糸球体濾過率(GFR)が算出できる・薬剤:99mTc-MAG3 (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66) 血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である そのため、血漿クリアランス(血漿からの洗い...

 

19 18F-FDG PET で褐色脂肪への生理的集積と最も関連があるのはどれか。
1.運 動
2.喫 煙
3.肥 満
4.高血糖
5.寒冷刺激

正答

 難問
 問題ちゃんと読まないと1とか4を選びがちだと思う
 対策ノートは対応済み

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査・生理的集積 (66.66:FDG-PET)(76pm34、75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68)★脳:継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する★縦隔:比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される*乳房:軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積★筋肉:緊張が強い部分や運動した部位へ集積する★胃・肝臓・腸管:中程度であり、よく認められる 人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる★腎臓:投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である*膀胱:高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい*睾丸:中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する*子宮:若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である*66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積・生理的集積以外で18F- FDGの集積に影響するもの(73am32)*脳、腫瘍:空腹時に...

 

20 ソマトスタチン受容体シンチグラフィで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.標識核種は 123I である。
2.撮影直前に排尿を行う。
3.神経内分泌腫瘍に集積する。
4.高分化腫瘍では低分化腫瘍より集積が低い。
5.消化管の生理的集積は後期像より早期像で頻度が高い。

正答

 これも77pm16と同様に、無理問題認定
 ソマトスタチン受容体シンチは初出だと思うし、内容もままムズイ
 対策ノートは対応済み
 ソマトスタチン受容体シンチに関しては、その後に内用療法にも繋げられることを把握しておくこともいずれ出題されそうなので、今後の受験生は要チェック
 対策ノートは対応済み

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ (77am19、76pm33、75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68)・薬剤:「99mTc-MDP」    「99mTc-HMDP」・集積機序:薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52) 前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する MIP処理を行う 収集ウィンドウ:±7~10% スキャンスピード:15~20cm/min コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ・mergedSPECT:全身を5分割してSPECTを撮像する方法・前処置:血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与)・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66)びまん性骨転移:体幹骨に異常に集積する 両腎の集積が低い溶骨性転移:反応性変化があると集積するが、無ければしない骨転移性悪性腫瘍(原発が甲状腺...

 

放射線治療技術学

21 我が国の悪性腫瘍で正しいのはどれか。
1.喉頭癌は男性より女性に多い。
2.乳癌の組織型で最も多いのは腺癌である。
3.子宮頸癌の組織型で最も多いのは腺癌である。
4.胃癌の組織型で最も多いのは扁平上皮癌である。
5.ホジキンリンパ腫の方が非ホジキンリンパ腫よりも多い。

正答

 難問
 難問認定理由としては、正答になっているやつがマイナーなこと
 消去法でも解けなくはない
 ちなみに臨床上では、乳がんでは腺癌かどうかを気にすることはあまりなく、浸潤がんなのか非浸潤がんなのかが大事なはず

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ (77am19、76pm33、75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68)・薬剤:「99mTc-MDP」    「99mTc-HMDP」・集積機序:薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52) 前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する MIP処理を行う 収集ウィンドウ:±7~10% スキャンスピード:15~20cm/min コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ・mergedSPECT:全身を5分割してSPECTを撮像する方法・前処置:血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与)・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66)びまん性骨転移:体幹骨に異常に集積する 両腎の集積が低い溶骨性転移:反応性変化があると集積するが、無ければしない骨転移性悪性腫瘍(原発が甲状腺...

 

22 頭頸部癌の放射線治療における急性期有害事象はどれか。
1.粘膜炎
2.脳壊死
3.下顎骨壊死
4.頸動脈狭窄
5.甲状腺機能低下

正答

脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍
脳腫瘍(77pm49)脳腫瘍とは・悪性原発性脳腫瘍:神経膠腫の一部 (膠芽腫、退形成星細胞腫など)・良性脳腫瘍:下垂体腫瘍, 神経鞘腫(聴神経腫瘍), 髄膜腫,頭蓋咽頭腫,神経膠腫の一部(上衣腫など) *TNM分類はあまり使用されない治療方法・手術療法:開頭手術は腫瘍体積を減らし、頭蓋内圧を低下させる 各種神経症状の改善 定位的手術、径蝶形骨手術・放射線治療:転移性脳腫瘍は3cm以内であれば局所制御が期待できる  感受性が高い:胚芽腫、髄芽腫 感受性が低い:膠芽腫(1)術後照射(2)化学療法剤(ACNU)との併用(3)定位放射線照射(SRS、SRT)髄膜腫 (70am61)・脳腫瘍の25%を占める ほとんどは良性腫瘍 女性の罹患率が2倍 頭蓋内ではなく、硬膜から発生する腫瘍  → 外頸動脈から血流を受ける神経膠腫(グリオーマ)・脳腫瘍の25%を占める 基本的に悪性で放射線抵抗性・悪性度(低い順)グレード1:毛様細胞性星細胞腫グレード2:びまん性星細胞腫,乏突起神経膠腫(80%が石灰化を呈する)グレード3:退形成性星細胞腫,退形成性乏突起神経膠腫   グレード4:膠芽腫髄芽腫・比較的高感...

 

23 ヒトパピローマウイルスが関与することが多いのはどれか。 2 つ選べ。
1.上咽頭癌
2.中咽頭癌
3.肝細胞癌
4.大腸癌
5.子宮頸癌

正答

脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍
脳腫瘍(77pm49)脳腫瘍とは・悪性原発性脳腫瘍:神経膠腫の一部 (膠芽腫、退形成星細胞腫など)・良性脳腫瘍:下垂体腫瘍, 神経鞘腫(聴神経腫瘍), 髄膜腫,頭蓋咽頭腫,神経膠腫の一部(上衣腫など) *TNM分類はあまり使用されない治療方法・手術療法:開頭手術は腫瘍体積を減らし、頭蓋内圧を低下させる 各種神経症状の改善 定位的手術、径蝶形骨手術・放射線治療:転移性脳腫瘍は3cm以内であれば局所制御が期待できる  感受性が高い:胚芽腫、髄芽腫 感受性が低い:膠芽腫(1)術後照射(2)化学療法剤(ACNU)との併用(3)定位放射線照射(SRS、SRT)髄膜腫 (70am61)・脳腫瘍の25%を占める ほとんどは良性腫瘍 女性の罹患率が2倍 頭蓋内ではなく、硬膜から発生する腫瘍  → 外頸動脈から血流を受ける神経膠腫(グリオーマ)・脳腫瘍の25%を占める 基本的に悪性で放射線抵抗性・悪性度(低い順)グレード1:毛様細胞性星細胞腫グレード2:びまん性星細胞腫,乏突起神経膠腫(80%が石灰化を呈する)グレード3:退形成性星細胞腫,退形成性乏突起神経膠腫   グレード4:膠芽腫髄芽腫・比較的高感...

 

24 加速過分割照射が標準治療である腫瘍はどれか。
1.食道癌
2.膵臓癌
3.髄膜腫
4.肝細胞癌
5.小細胞肺癌

正答

腫瘍治療概論 
腫瘍治療概論 (60.78) 治療可能比(TR) TR=腫瘍組織の障害/正常組織の障害  =正常組織の耐容線量(TD)/腫瘍制御線量(TCD)  治療可能比が1以上ならば治療可能 線量の集中性を高めることで正常組織にはTD以下, がん組織にはTCD以上を与えることができる可能性もある・腫瘍制御量(TCD)に影響する因子:組織型と腫瘍体積(細胞数)・正常組織耐用線量(TD):TCD同様に組織の種類と大きさに依存する。 通常TD5/5の値を用いる放射線治療の障害 ↓ リスク臓器について「対策ノート:耐用線量」・早期反応:「粘膜」「皮膚」「腸管」「骨髄」など・晩期反応:「脊髄」「中枢神経」「肝臓」など放射線治療に対する臓器の反応 (71pm44、68pm44、66.88)・並列臓器:「肺」「肝臓」「腎臓」 → 照射される体積が重要になる・直列臓器:「心臓」「脊髄」「肺門部」「肝門部」「腸管」 → 照射される最大線量が重要になる放射線治療の禁忌:「妊婦」(68am36)局所制御率・奏効率 (61.70)  下記のPR以上に効果があった割合・完全奏効CR:すべての病変が消失・部分奏効PR:標的病...

 

25 線量計算アルゴリズムで粒子の輸送を再現しているのはどれか。 2 つ選べ。
1.Monte Carlo 法
2.superposition 法
3.pencil beam convolution 法
4.Boltzmann transport equation 法
5.analytical anisotropic algorithm 法

正答

 難問
 治療計画に関してはずっと昔からあまり触れられないできた国家試験だが、ここ数年で急に出題するようになってきた
 が、いきなり計算アルゴリズムの話、しかも粒子輸送の有無なんてのは難しすぎる
 おそらく治療の現場でも理解している人は半数を切ると思う
 ただし、モンテカルロに関してはちょいちょい出題はあったので、あとはボルツマン輸送を選べるかどうかになってくるので、実質4択
 対策ノートは対応済み

 

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置 RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置・γ線エネルギー:1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)   ・β線:カプセルで吸収される・半影が大きいベータトロン X線と電子線を発生する(電子線治療に最適)・加速管: ドーナツ管 電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器・加速エネルギーは4~30MeVマイクロトロン 直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する・円軌道半径は増大・X線・電子線の治療に用いるサイクロトロン (70pm35、69am37、62.51、60.75) ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される・陽子や重荷電粒子の加速に適する・AVFサイクロトロン:強収束の原理を用いている*サイクロトロンに関する物理式・ローレンツ力(電荷q×磁束密度B×...
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26 画像誘導放射線治療として照射位置の照合基準で用いるのはどれか。 2 つ選べ。
1.血 管
2.骨構造
3.体表面
4.体内のガス
5.体内に貯留している液体

正答

 こちらも近年出題が増えてきたIGRTに関する問題
 一応この話は初出題なので、難問認定
 ちなみに体表面画像誘導放射線治療(Surface Guided Radiation Therapy:SGRT)というのも近年出てきたので、ちらっと覚えておくと良いかもしれない
 対策ノートは対応済み

固体ファントム / 照射野とセットアップ方法
固体ファントム (72am42) 固体ファントムで得られた水吸収線量 Dw(dw) Dw(dw)=Mpl(dpl)×hQpl×ND,W×kQ・Mpl(dpl):固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値・深さスケーリング係数 Cpl Cpl =水の測定深÷固体ファントムでの水等価深 固体ファントムの密度と元素祖型が基準媒質である水と異なることによって、ファントム内での放射線の吸収・散乱に違いが生じるため、これを補正する係数。以下算出方法 (1)密度比による方法:元素組成が違うので不適 (2)電子濃度比による方法:コンプトン効果のみを考慮しているため、不適 (3)実効線減弱係数比による方法:すべての相互作用を考慮している・フルエンススケーリング係数(別名:電離量変換係数)hpl 固体ファントムで測定した電離量を水ファントムで測定した電離量に変化するための係数 hpl =水の基準深での電離箱線量計指示値÷固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値照射野の定義・X線照射野サイズの定義 プロファイルのグラフ上、50%線量となる位置の幅が照射野サイズとなる・電子線照射野サイズの定義 ...

 

27 放射線治療に用いられる X 線計測で正しいのはどれか。
1.PDD は SSD に依存しない。
2.最大線量深は照射野に依存する。
3.kQ はエネルギーの大きさに比例する。
4.TPR20,10 の測定は電離箱線量計の実効中心で行われる。
5.TMR の測定は電離箱線量計の幾何学的中心で行われる。

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語・最大深 dp:測定により得られた水中で線量が最大となる深さ・基準深 dr: 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ 最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV)・校正深 dc:モニタ線量校正などの測定に用いる深さ・PDI:深さによる電離量百分率の変化・PDD: percentage depth dose 深部量百分率(77am27.pm27.pm71、76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80) SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表されるPDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0)・特性 距離依存性(Mayneordの法則) → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる・X...

 

28 放射線治療で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.PTV は CTV よりも大きい。
2.PTV とリスク臓器は重なることはない。
3.平坦化フィルタを除くと線量率を上げることができる。
4.放射線治療計画 CT では FOV を腫瘍にできるだけ絞って撮影する。
5.粒子線治療におけるブロードビーム法ではコリメータは不要である。

正答

 FFFビームに関しては73am37で既出

標的体積 / 線量指標
標的体積の種類(77pm28、76am35、75am37、73pm41、69am38、67am42、62.88) 放射線治療に関わるボリュームの定義で、 ICRU report50 およびreport62にて定義された・GTV(肉眼的腫瘍体積):「原発巣」  「治療の対象なら転移性リンパ節腫脹や遠隔転移」 画像や触診,視診で確認できる腫瘍体積 原発巣,リンパ節転移,あるいは遠隔転移巣が含まれる 術後照射や予防的照射の場合は,GTVがないということもありえる・CTV(臨床標的体積):「所属リンパ節」 GTVおよびその周辺の顕微鏡的な進展範囲,あるいは所属リンパ節領域を含んだ照射すべき標的体積・ITV(内部標的体積) CTVに呼吸,嚥下,心拍動,蠕動などの体内臓器の動きによる影響をインターナルマージン(IM ; internal margin)として含めた標的体積 ITVは咽喉頭および胸部・腹部臓器などほぼ全ての部位で注意が必要・PTV(計画標的体積) TVにさらに毎回の照射における設定誤差(SM ; set-up margin)を含めた標的体積・TV(治療体積) 治療の目的を達するのに最...
リニアックと照射付属機器・器具
リニアック(76am42、74am40、73pm36、66.73、63.72) 現在のスタンダードでX線、電子線での治療に用いられる 定位放射線照射装置としても使用可能 直線型加速管により電子を加速する 出力エネルギーは断続的①電子銃 加速管に電子を数十kVで加速して供給する②大出力マイクロ波管(70am36、68am37、67pm36、66.72)・マグネトロン(自励発振管) 安価、 単寿命、 安定性悪 10MeV以下の小型直線加速器に用いる・クライストロン(増幅器) 高価、 長寿命、 安定性、前段に発振器が必要 10MeV以上の大型の直線加速器に用いる 発振周波数は3.000MHz程度である*マイクロ波が加速管に行く順番 大出力マイクロ波管  ↓   導波管(絶縁ガス(SF6など)が封入  ↓ 加速管          ③加速管 電子銃から放出された電子をマイクロ波で加速 内部は真空で、銅によって作られ、一定の出力を持つ 周波数帯域を変えると、加速管の長さを変え必要がある・定在波型:現在の主流、真空度が大切、長さは短い・進行波型:低エネルギーの装置に用いられている場合がある④偏向磁...

 

29 直線加速器で平坦な線量プロファイルを期待して測定したところ、図のような線量プロファイルが得られた。
 考えられる原因はどれか。

1.X 線出力が不足していた。
2.コリメータが非対称に開口していた。
3.コリメータの下に意図しない構造物が入っていた。
4.照射野サイズに対応しない平坦化フィルタを使用していた。
5.X 線のエネルギーに対応しない平坦化フィルタを使用していた。

正答

 ちょっと良くわからないが創意工夫を凝らした問題なのかな
 おそらく選択肢にある「意図しない構造物」というのはウェッジのことなのだろうが、であれば図にウエッジがあっても良いのでは?
 図のような線量プロファイルと書いておいて、リニアックヘッドの模式図が微妙に書いてあるという謎問題

リニアックと照射付属機器・器具
リニアック(76am42、74am40、73pm36、66.73、63.72) 現在のスタンダードでX線、電子線での治療に用いられる 定位放射線照射装置としても使用可能 直線型加速管により電子を加速する 出力エネルギーは断続的①電子銃 加速管に電子を数十kVで加速して供給する②大出力マイクロ波管(70am36、68am37、67pm36、66.72)・マグネトロン(自励発振管) 安価、 単寿命、 安定性悪 10MeV以下の小型直線加速器に用いる・クライストロン(増幅器) 高価、 長寿命、 安定性、前段に発振器が必要 10MeV以上の大型の直線加速器に用いる 発振周波数は3.000MHz程度である*マイクロ波が加速管に行く順番 大出力マイクロ波管  ↓   導波管(絶縁ガス(SF6など)が封入  ↓ 加速管          ③加速管 電子銃から放出された電子をマイクロ波で加速 内部は真空で、銅によって作られ、一定の出力を持つ 周波数帯域を変えると、加速管の長さを変え必要がある・定在波型:現在の主流、真空度が大切、長さは短い・進行波型:低エネルギーの装置に用いられている場合がある④偏向磁...

 

30 10 MV X 線を用いて照射野が 10 cm × 10 cm のときの基準点の吸収線量が 1 MUあたり 1 cGy であった。
 照射野 20 cm × 20 cm、深さ 5 cm の点に 2 Gy 照射するとき、MU 値で最も近いのはどれか。
 ただし、照射野 20 cm × 20 cm、深さ 5 cm の組織最大線量比を 0.8、照射野10 cm × 10 cm に対する出力係数を 1.2 とする。
1.145
2.176
3.208
4.250
5.275

正答

線量測定の幾何学的用語 / モニタ線量計
線量測定に関わる幾何学的用語・最大深 dp:測定により得られた水中で線量が最大となる深さ・基準深 dr: 基準となる深さで、水中で線量が最大となる深さ 最大深が測定できていれば最大深=基準深で、不明な場合X線では約MV/4 cm (≦10MV)・校正深 dc:モニタ線量校正などの測定に用いる深さ・PDI:深さによる電離量百分率の変化・PDD: percentage depth dose 深部量百分率(77am27.pm27.pm71、76am82、74pm43.79、73am40、72pm43、68am40、65.80、62.77、61.80) SSD (Source-Surface Distance) 一定とし、表面での照射野をA0とする ビーム中心軸上の水中の深さdを変えながら測定した線量をD(d、A0) としたとき、D(d、A0)の最大値(もしくは基準深drでの線量) をDmax(dp,A0) としたとき以下の式で表されるPDD(d,A0)=100×D(d,A0)÷Dmax(dp,A0)・特性 距離依存性(Mayneordの法則) → SSDが大きくなると、PDDも大きくなる・X...

 

医療画像情報学

31 フーリエ変換で正しいのはどれか。
1.非線形変換である。
2.余弦関数は実部と虚部がある。
3.矩形波関数は sinc 関数になる。
4.デルタ関数はガウス関数になる。
5.離散フーリエ変換は実空間領域への変換である。

正答

 はい難問
 フーリエ変換は頻出な内容だが、覚えてどうにかなる問題の方が少なく、ちゃんと理解していないといけない問題が多数なので、ここに注力するよりは別の科目にその力を注いだ方がコスパは良い
 一応最低限は対策ノートで対応済み

論理回路 / フーリエ変換
論理回路論理回路とドモルガンの法則 (77pm32、75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90)・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積 ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57) 論理和の否定は、否定の論理積に等しい   論理積の否定は、否定の論理和に等しい 2進法、10進法、16進法(76am46、75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98)・16進法 → 10進法  10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが 16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる  16進法でABCD  → 10(A)×163+11(B)×162+12(C)×161...

 

32 集合 A、B からなるベン図で斜線部分を表すのはどれか。

1.NOT A
2.A XOR B
3.A NAND B
4.NOT(A XOR B)
5.(NOT A)AND B

正答

 凄い単純なベン図の問題
 中学?高校?の範囲かな

論理回路 / フーリエ変換
論理回路論理回路とドモルガンの法則 (77pm32、75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90)・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積 ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57) 論理和の否定は、否定の論理積に等しい   論理積の否定は、否定の論理和に等しい 2進法、10進法、16進法(76am46、75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98)・16進法 → 10進法  10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが 16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる  16進法でABCD  → 10(A)×163+11(B)×162+12(C)×161...

 

33 診療情報の 2 次利用にあたるのはどれか。
1.患者家族への説明
2.患者本人への診療
3.院内勉強会での利用
4.医療従事者間の情報共有
5.紹介医療機関への情報提供

正答

 ちょっと考えればわかりそうな気もするが、一応初出題なので難問認定
 なんか内容的にファジーで対策しづらいので、もう一度出るまで対策ノートは未対応

放射線診療の安全管理
感染対策・清潔操作・標準感染予防策:「手指衛生」「個人防護具PPEの使用(エプロンガウン/マスク/ゴーグルフェイスシールド/手袋)」「リネン取り扱い」「環境対策」・手指衛生のタイミング:「患者に触れる前」「清潔/無菌操作の前」「体液に曝露された可能性のある場合」「患者に触れた後」「患者周辺の環境や物品に触れた後」・N95マスク 空気感染(結核など)患者に対して使用する・針刺し事故と対策 (77pm39) 使用済み注射針は不燃の感染性廃棄物となる リキャップせずに廃棄する 耐貫通性の密閉容器に廃棄する 廃棄容器用量を8分目くらいで新しいものを使用する・その他 検査前に情報確認する 易感染患者に対しては事前に使用器具物品の消毒 清潔野には素手で触らない 感染患者の検査はなるべく最後にし,感染患者に使用した物品は感染性廃棄物へ 使用済み注射針はリキャップせずに廃棄する ノロウィルスにはアルコールはあまり効果がないので塩素系の消毒剤が推奨 個人情報保護・情報セキュリティの三大要素 (76am47,71am49)1,完全性 2,機密性 3,可用性   対策:「生体認証」「アクセスログの定期監視」...

 

34 画像圧縮に用いられる手法はどれか。
1.ウィンドウ処理
2.ボケマスク処理
3.離散コサイン変換
4.ヒストグラム平坦化
5.サブトラクション処理

正答

画像のデジタル化とその保存
標本化(73pm49、65.91、64.94、60pm90) 連続なアナログ信号(連続的信号)をデジタル信号(離散的信号)に変換する処理 標本化が細かいほど解像度は向上するが、元の信号を上回る細かい標本化は意味が無い・サンプリング定理 最適なサンプリング間隔D = 1/(2fmax) fmax:最高空間周波数 ナイキスト周波数 = 1/2d d:サンプリング間隔・エリアシング誤差(76pm49、75am48、67pm95) ナイキスト周波数よりも高い空間周波数成分が低い空間周波数成分となること このようなアーチファクトはモアレとなって現れる サンプリング間隔がナイキスト周波数に対して広すぎる場合に起こる・アパーチャ効果 ある範囲の平均化による採取によって、捨てる信号を減らし、ノイズ特性が向上するが、平均化によって高周波数成分が減衰し解像度を劣化させること量子化 (65.91、64.94、63.89、60pm90) 標本化したアナログ値(連続値)を整数値(離散値)に変換する処理 Xビット=2X階調 量子化レベル数が大きいほど階調数が多くなるので、濃度分解能が向上し、雑音が減少する実際のD...

 

35 1,024 × 2,048 画素、階調数 16 bit の DICOM 画像のデータ量[MB]に最も近いのはどれか。
 ただし、ヘッダ情報は含まないものとする。
1. 2
2. 4
3. 8
4.16
5.32

正答

画像のデジタル化とその保存
標本化(73pm49、65.91、64.94、60pm90) 連続なアナログ信号(連続的信号)をデジタル信号(離散的信号)に変換する処理 標本化が細かいほど解像度は向上するが、元の信号を上回る細かい標本化は意味が無い・サンプリング定理 最適なサンプリング間隔D = 1/(2fmax) fmax:最高空間周波数 ナイキスト周波数 = 1/2d d:サンプリング間隔・エリアシング誤差(76pm49、75am48、67pm95) ナイキスト周波数よりも高い空間周波数成分が低い空間周波数成分となること このようなアーチファクトはモアレとなって現れる サンプリング間隔がナイキスト周波数に対して広すぎる場合に起こる・アパーチャ効果 ある範囲の平均化による採取によって、捨てる信号を減らし、ノイズ特性が向上するが、平均化によって高周波数成分が減衰し解像度を劣化させること量子化 (65.91、64.94、63.89、60pm90) 標本化したアナログ値(連続値)を整数値(離散値)に変換する処理 Xビット=2X階調 量子化レベル数が大きいほど階調数が多くなるので、濃度分解能が向上し、雑音が減少する実際のD...

 

基礎医学大要

36 造影 CT 施行後に一過性の血圧低下があった。
 次にこの患者の造影 CT 施行が必要になった場合に備えて共有すべき今回の CTの情報はどれか。
1.体 重
2.管電圧
3.投与した造影剤の総量
4.投与した造影剤の製品名
5.推算糸球体濾過量〈eGFR〉

正答

 範囲的には医療安全管理学

診療の補助行為に関する安全管理
診療の補助名目で改正を必要とせずに拡大された業務・造影剤に関して既に確保された静脈路に造影剤を接続,及び造影剤自動注入器を用いた造影剤投与を行うこと 造影剤投与終了後の静脈路の抜針及び,止血をすること・下部消化管検査,画像誘導放射線治療(IGRT)に関してカテーテル挿入部(肛門)へのカテーテル挿入すること 挿入したカテーテルより,造影剤及び,空気の注入をすること(下部消化管検査) 挿入したカテーテルより,空気の吸引をすること(下部消化管検査)・胸部検診業務についての改正 (67pm99) 検診において胸部エックス線検査を医師立会がなくても実施できるようになった  ただし,以下の点の遵守が要求される 検診の実施に関し,事前に放射線技師に対して指示をする医師及び,緊急時や非常時に対応する医師などを明示した計画書を作成し,市町村に提出し,この体制を整える 業務や緊急時のマニュアルを整備する 検査に関わる機器及び,設備を整備するとともに,機器の日常点検等の管理体制を整備する 検診に従事する診療放射線技師が必要な教育及び,研修を受ける機会を確保する・放射線検査について, 撮影部位の確認・検査オー...

 

37 心原性ショックの臨床症状で誤っているのはどれか。
1.頻呼吸
2.意識低下
3.顔面蒼白
4.皮膚乾燥
5.脈拍微弱

正答

その他 臨床病理
褥瘡 (60.29) 患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する主要死因別にみた死亡率(2019年)(74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25)1位:悪性新生物 2位:心疾患 3位:老衰 4位:脳血管疾患 5位:肺炎男性に多い病気:「血友病」「食道癌」 「心筋梗塞」「脳血管性認知症」アレルギー 無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと 一般にいうアレルギーは1と4Ⅰ型アレルギー(77am47、75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28) IgE抗体の働き(マスト細胞からのヒスタミン放出など)による即時型のアレルギー  反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある・処置:「アドレナリン注入(即効性が高い)」 「気道確保」「高流量酸素投与」 「生理食塩水輸液」・例:「気管支喘息」「花粉症」 「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」Ⅱ型アレルギー IgG、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応・...

 

38 硫酸バリウムを用いた注腸造影検査の適応で誤っているのはどれか。
1.大腸癌
2.大腸憩室
3.大腸穿孔
4.潰瘍性大腸炎
5.大腸ポリープ

正答

造影剤
Ⅰ.ヨード系造影剤 ・構造(1)イオン性モノマー:副作用の頻度が多いため、使用が減少 胆道系、ろう孔の造影に使用(2)非イオン性モノマー(71am88):最も多く使用されている 脳室・脳槽・脊髄腔の造影にも適する (3)イオン性ダイマー  (4)非イオン性ダイマー・比較(74pm92、66.75) ヨード濃度:高いほどX線吸収率が高い 浸透圧:イオン性>非イオン性       モノマー>ダイマー 粘稠度:ダイマー>モノマー 造影効果:ダイマー>モノマー   ★副作用:イオン性>非イオン性・禁忌(71am91、70am87、69am88、66.30、62.69)・絶対禁忌:「ヨード過敏症」 「重篤な甲状腺機能亢進症」 「重症筋無力症」・原則禁忌:「気管支喘息」 「重篤な心・肝・腎疾患をもつ患者」 「急性膵炎」 「マクログロブリン血症」 「多発性骨髄腫」 「褐色細胞腫」 「テタニー病」*使用前に「eGFR」や「クレアチニン値」、「ヨード過敏症の有無」などを確認する・副作用(74pm64、71pm90、64.30、62.78) 発生率に重篤度はほぼ反比例する・発生率 悪心>熱感>蕁麻疹>痒み...

 

39 使用済み注射針の廃棄処理で正しいのはどれか。
1.病原体別に容器を使い分ける。
2.容器に段ボール箱を使用する。
3.蓋がない開放した容器を用いる。
4.容器容量の約 8 割を超えて詰め過ぎない。
5.使用済みの注射針はリキャップしてから廃棄する。

正答

 今まではX線撮影技術学で「技師として、、、」系問題として扱っていたような問題
 今年からは医療安全管理学の範囲となりました
 午前問100(77am100)で似たような問題が出題されてます

放射線診療の安全管理
感染対策・清潔操作・標準感染予防策:「手指衛生」「個人防護具PPEの使用(エプロンガウン/マスク/ゴーグルフェイスシールド/手袋)」「リネン取り扱い」「環境対策」・手指衛生のタイミング:「患者に触れる前」「清潔/無菌操作の前」「体液に曝露された可能性のある場合」「患者に触れた後」「患者周辺の環境や物品に触れた後」・N95マスク 空気感染(結核など)患者に対して使用する・針刺し事故と対策 (77pm39) 使用済み注射針は不燃の感染性廃棄物となる リキャップせずに廃棄する 耐貫通性の密閉容器に廃棄する 廃棄容器用量を8分目くらいで新しいものを使用する・その他 検査前に情報確認する 易感染患者に対しては事前に使用器具物品の消毒 清潔野には素手で触らない 感染患者の検査はなるべく最後にし,感染患者に使用した物品は感染性廃棄物へ 使用済み注射針はリキャップせずに廃棄する ノロウィルスにはアルコールはあまり効果がないので塩素系の消毒剤が推奨 個人情報保護・情報セキュリティの三大要素 (76am47,71am49)1,完全性 2,機密性 3,可用性   対策:「生体認証」「アクセスログの定期監視」...

 

40 結合組織でないのはどれか。
1.腱
2.爪
3.筋 膜
4.骨 膜
5.靱 帯

正答

 んー
 基礎医学あるあるのあんまり放射線技師関係ない人体クイズ系問題
 まぁわかるでしょ、と思うので難問認定にはしないし、ノートも対策しない

 

41 成人女性の基準値より低い値の血液検査項目はどれか。
1.赤血球数 400 万/µL
2.ヘモグロビン 8.0 g/dL
3.ヘマトクリット 40.0%
4.白血球数 5,000/µL
5.血小板数 20 万/µL

正答

 基準値覚えるのは正直きついが、対策ノートにはちゃんと書いてあったし、臨床上の知識としてもあった方がいいので、難問認定しない

自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児
自律神経系(74am54、62.5、61.17、60.13) 交感神経 副交感神経神経伝達物質アセチルコリンノルアドレナリンアセチルコリン持続と興奮の伝達方法(神経節)中枢に近い器官に近い持続と興奮の伝達方法(起始) 胸腰髄脳幹、仙髄瞳孔拡大縮小涙腺 分泌抑制 分泌促進血管(皮膚)/血管(筋) 血管収縮 / 血管拡張血管拡張 / 血管収縮皮膚汗腺分泌汗腺抑制心臓運動促進運動抑制気管支拡張 収縮消化管運動抑制運動促進消化腺 分泌抑制分泌促進泌尿器尿分泌抑制尿分泌促進排尿筋拡張収縮*交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る 交感神経、副交感神経 (66.13)・分布:ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配)・作用:拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く)・中枢:間脳、視床下部で調節される骨(73pm54)・機能:造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜)血液(77pm41,73pm64,70pm50,67pm54)・構成:赤血球数(500万/mm3) 白血球数(5000~8000/mm3) 血小板(20~50万/mm3:止血に関与) ヘマトクリット値(40...

 

42 ヒトの細胞に存在しないのはどれか。
1.核
2.細胞壁
3.リボソーム
4.ミトコンドリア
5.Golgi〈ゴルジ〉体

正答

細胞 / 組織 / 臨床医学概論、公衆衛生学
細胞の構成要素と特徴(77pm42、76pm54、75pm54、74am52、71am50、69am51、68pm51、67am50、65.2、64.1、60.2)・核 細胞の機能を制御する    ・構成:核膜、核基質、クロマチン、核小体・遺伝情報を蓄える器官であり、核膜により細胞質との境界を有している・細胞質・細胞膜  外界と細胞内を仕切る膜    半透明で、選択的透過性がある   主成分はリン脂質 タンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成される★ミトコンドリア  酸素を使い(好気呼吸)、糖や脂肪を分解し、ブドウ糖と酸素からATPを合成する(酸化的リン酸化)★小胞体  物質の運搬の通路 粗面小胞体 :表面のリボゾームでタンパク質を合成する  滑面小胞体 :脂肪、リン脂質、コレステロールの合成など脂質の代謝・リボソーム タンパク質合成の場★リソソーム 物質を加水分解して、異物を排除する★ゴルジ体 細胞内で合成された物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌または排出する・中心小体 1対の管状構造 細胞分裂の時の染色体移動に関与する減数分裂:生殖細胞のみで起こり、1つの母細胞のD...

 

43 腹部大動脈から直接分岐するのはどれか。
1.空腸動脈
2.子宮動脈
3.卵巣動脈
4.固有肝動脈
5.浅大腿動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管(77am91pm8、75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81)(67am89,65pm80,62pm83:頭部血管) Willis動脈輪(大脳動脈輪) 脳底部の動脈の吻合による輪状構造 視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である・構成:「内頚動脈」「前大脳動脈」 「前交通動脈」 「後大脳動脈」「後交通動脈」 「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい頭部静脈(73am23)総頸動脈(70am61、69pm54、65.80)=内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈) + 外頸動脈 椎骨動脈(75am17、68am54)= 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈 + 後下小脳動脈 + 脳底動脈(左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈)・脳幹の栄養血管:脳底動脈 (60.21)頸部動脈(77pm54,76pm55,75am57pm86,73pm92,72am8...

 

44 X 線写真による小児の骨年齢評価に用いられるのはどれか。
1.頭蓋骨
2.下顎骨
3.肩甲骨
4.手根骨
5.大腿骨

正答

 73am54で全く同じ問題が出題されているので、解けてほしい問題

骨格系 臨床病理
骨粗鬆症 (77am41、65.17、60.29)・骨を構成している有機物(骨基質)と無機物(骨塩)の絶対量が減少する疾患 下部胸椎から上部腰椎にかけて骨折することが多い・男:女=3:7・分類1.原発性 a.「老人性」:加齢によるもの b.「閉経後」:閉経後の女性ホルモンの減少 c.「若年性」2.続発性 a.遺伝因子 「家族歴」「体格」:痩せ型や小型におおい  b.ライフスタイル 「偏食」「カルシウム不足」 「運動不足」「日照不足」 「寝たきり」「過度の喫煙」 「飲酒」「ストレス」  c.疾患に起因 「卵巣摘出」「胃腸切除」 「内分泌障害」(「性機能低下症」「副・甲状腺機能亢進症」「クッシング症候群」「糖尿病」) 「腎不全」「副腎皮質ステロイド剤の長期投与」「先天性疾患」骨軟化症 骨量は健常人と同じであるが、有機物(骨基質)が増えた状態骨折・眼窩吹き抜け骨折 (72pm60、69am60、68am59、67pm62、66.18) 頻度:「上顎洞」>「篩骨洞」 症状:複眼、鼻出血、眼窩気腫、視力障碍・圧迫骨折:腰椎が多い・老人の大腿骨骨折:骨頭頸部が多い・疲労骨折:最も中足骨で起こりやす...

 

45 Douglas〈ダグラス〉窩に隣接するのはどれか。
1.仙 骨
2.恥 骨
3.直 腸
4.盲 腸
5.下行結腸

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖腎臓・腎臓の構成(77pm53、76pm61、73pm16、72pm50、66.2) 皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ) ・皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管・髄質:ヘレンループ+遠位尿細管+集合管・ネフロン:腎小体と尿細管で構成 腎臓の構造上・機能上の単位・機能(64.10):「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」 「老廃物排出」 ・位置:右が下、左が上・重さ:130g×2・尿の生成(67am55、68pm55、62.16、60.10) 腎動脈 :腎静脈の後方に位置する   ↓ 腎血流量:1200ml/min  ↓  腎小体(糸球体からボーマン嚢へ) :血液をろ過し原尿にする  ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)  ↓ 原尿:100~150ml/min  ↓    150L/day  ↓                 近位尿細管(毛細血管へ) :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収  ↓ (能動輸送)  ↓             ヘレンループ(毛細血管へ) :水分(10~20%)の再吸収  ↓ ...

 

46 Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるのはどれか。
1.成長ホルモン
2.抗利尿ホルモン
3.性腺刺激ホルモン
4.甲状腺刺激ホルモン
5.副腎皮質刺激ホルモン

正答

内分泌系 正常解剖
胸管 (77am50、76am64、71am57、68pm54、66.10) 下半身と左上半身のリンパを集めるリンパ管(残りは右リンパ本管へ) 第二腰椎付近から始まり、左鎖骨下静脈と内頚静脈の合流点(左静脈角)で静脈に入る↓リンパに関してはこちら胸腺・重さ:思春期まで発育(30~40g)し、その後小さくなり、成人では大部分が脂肪組織に置き換わる・位置:胸腔内で、心臓の上前方、胸骨の後面に位置する・構造:左葉と右葉からなる(互いに癒着し単一器官のようにみえる)・働き:T細胞の分化・成熟の場であり、細胞性免疫に関与 T細胞の分化・成熟はサイモシンの内分泌による骨髄・構造:骨の内側にあるスポンジ状の組織・働き:造血幹細胞が存在し、免疫に関わるほぼ全ての細胞が作られる*胎児の造血幹細胞は肝臓にある内分泌腺とホルモンの主な作用 (77pm46、76am62、75pm61、74am55pm62、73am53、72am52、71am61pm59、70am60.pm56、69am55.56、68am50.am62.pm61、65.11、64.13、63.20、60.11.14)内分泌腺ホルモン主な作用...

 

47 正常月経周期の順序で正しいのはどれか。
1.月 経 → 黄体期 → 排 卵 → 卵胞期 → 月 経
2.月 経 → 黄体期 → 卵胞期 → 排 卵 → 月 経
3.月 経 → 排 卵 → 卵胞期 → 黄体期 → 月 経
4.月 経 → 卵胞期 → 黄体期 → 排 卵 → 月 経
5.月 経 → 卵胞期 → 排 卵 → 黄体期 → 月 経

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖腎臓・腎臓の構成(77pm53、76pm61、73pm16、72pm50、66.2) 皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ) ・皮質:腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管・髄質:ヘレンループ+遠位尿細管+集合管・ネフロン:腎小体と尿細管で構成 腎臓の構造上・機能上の単位・機能(64.10):「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」 「老廃物排出」 ・位置:右が下、左が上・重さ:130g×2・尿の生成(67am55、68pm55、62.16、60.10) 腎動脈 :腎静脈の後方に位置する   ↓ 腎血流量:1200ml/min  ↓  腎小体(糸球体からボーマン嚢へ) :血液をろ過し原尿にする  ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)  ↓ 原尿:100~150ml/min  ↓    150L/day  ↓                 近位尿細管(毛細血管へ) :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収  ↓ (能動輸送)  ↓             ヘレンループ(毛細血管へ) :水分(10~20%)の再吸収  ↓ ...

 

48 肺の区域で存在しないのはどれか。
1.右肺 S3
2.右肺 S5
3.左肺 S1+2
4.左肺 S7
5.左肺 S9

正答

 肺の右左の違いは良く出題される

呼吸器系 正常解剖
頸部(77am92、76pm22、75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85)口腔・咀嚼に用いる筋肉 (68am53)頭頚部の構成(頭側から) (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13)・上咽頭 鼻の奥でのどの上の方・軟口蓋 嚥下時の上咽頭への誤飲防止・中咽頭 口をあけたときに見える場所 上壁:軟口蓋 側壁:口蓋扁桃     扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官 前壁:舌根 後壁:のどちんこのところ・下咽頭      ・喉頭蓋 食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止 左右:梨状陥凹 喉頭のすぐ背中側 ・声門上部 :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨・声門部:声帯・声門下部:輪状軟骨・甲状腺気管 (75am52、74pm59、70pm53、62.9)・気管支→「気管支」→「細気管支」 →「終末気管支」→「呼吸細気管支」  →「肺胞道」→ 肺胞・気管:食道は気管よりも背側に位置する・気管支:右気管支が太く短く急傾斜(20度) 異物が入りやすい 左気管支が長く細く緩い傾斜(50度)・肺胞:総表面積 50~60m2 肺...

 

49 脳実質から発生する腫瘍で正しいのはどれか。
1.膠芽腫
2.髄膜腫
3.神経鞘腫
4.下垂体腺腫
5.頭蓋咽頭腫

正答

 難問
 脳腫瘍の発生元とか覚えだすのキツすぎ

脳腫瘍 / 頭頚部腫瘍
脳腫瘍(77pm49)脳腫瘍とは・悪性原発性脳腫瘍:神経膠腫の一部 (膠芽腫、退形成星細胞腫など)・良性脳腫瘍:下垂体腫瘍, 神経鞘腫(聴神経腫瘍), 髄膜腫,頭蓋咽頭腫,神経膠腫の一部(上衣腫など) *TNM分類はあまり使用されない治療方法・手術療法:開頭手術は腫瘍体積を減らし、頭蓋内圧を低下させる 各種神経症状の改善 定位的手術、径蝶形骨手術・放射線治療:転移性脳腫瘍は3cm以内であれば局所制御が期待できる  感受性が高い:胚芽腫、髄芽腫 感受性が低い:膠芽腫(1)術後照射(2)化学療法剤(ACNU)との併用(3)定位放射線照射(SRS、SRT)髄膜腫 (70am61)・脳腫瘍の25%を占める ほとんどは良性腫瘍 女性の罹患率が2倍 頭蓋内ではなく、硬膜から発生する腫瘍  → 外頸動脈から血流を受ける神経膠腫(グリオーマ)・脳腫瘍の25%を占める 基本的に悪性で放射線抵抗性・悪性度(低い順)グレード1:毛様細胞性星細胞腫グレード2:びまん性星細胞腫,乏突起神経膠腫(80%が石灰化を呈する)グレード3:退形成性星細胞腫,退形成性乏突起神経膠腫   グレード4:膠芽腫髄芽腫・比較的高感...

 

50 老年症候群の特徴で誤っているのはどれか。
1.転 倒
2.嚥下障害
3.体重増加
4.認知障害
5.歩行障害

正答

 対策ノートに対応はないが、わかるでしょ系問題

 

以上、第77回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 4問 2問 1問
午前2/2 8問 2問 0問
午後1/2 9問 3問 1問
午後2/2 1問 2問 0問
22問 9問 2問

*当サイト調べ

第77回診療放射線技師国家試験の目標点数は
167点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第77回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください診療画像検査学1 JIS規格診断用MR装置用ファントムの構成部品を示す。  zに直交する面(xy面)の撮影で点検する項目はどれか。 1.均一性 2.空間分解能 3.スライス厚 4.幾何学的ひずみ5.画像コントラスト正答 第77回最初の問題で、いきなり無理問題 MRIのQAに関しては、JISによる日常点検項目の5項目は出題されたことはあるものの、ファントムが登場したことは無く、今回が初 そして初登場にしてはマニアックなファントムが出たと思う 普段MRI勤務の中の人も、このファントムをほぼ見たことがないということだったので、この問題に関しては一旦は解けなくても良いと思う 今後出題が続くようであれば、5項目すべてのファントムを覚える必要が出てきて少し難しいことになる ということで、とりあえず対策ノートは未対応2 MRIと関連事項の組合せで正しいのは...

第77回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 人体を構成する主要4大元素でないのはどれか。 1.塩 素 2.酸 素 3.水 素4.炭 素5.窒 素正答 52 上眼窩裂を通らないのはどれか。1.眼神経 2.視神経 3.外転神経4.滑車神経5.動眼神経正答 53 肺結核の主な感染経路はどれか。 1.空気感染 2.垂直感染3.接触感染4.飛沫感染5.媒介物感染正答54 手根管を通過する神経はどれか。 1.副神経 2.尺骨神経3.正中神経 4.橈骨神経 5.肋間神経正答 難問認定 難問というか、ほぼ無理問題だが、手根管の位置さえ知っていれば選択肢の神経の名前である程度絞れるのが優しさ と、思ったのだが、実は73am55で既出 まさかこの問題がもう一回出るとは思っていませんでした 2度出題されたので対策ノートは対応しました放射線生物学55 紫外線の特徴で正しいのはどれか。 1.D...

第77回診療放射線技師国家試験 午後1/2

https://radiological.site/archives/%e7%ac%ac77%e5%9b%9e%e8%a8%ba%e7%99%82%e6%94%be%e5%b0%84%e7%b7%9a%e6%8a%80%e5%b8%ab%e5%9b%bd%e5%ae%b6%e8%a9%a6%e9%a8%93-%e5%8d%88%e5%be%8c1-2.html

第77回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第77回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください基礎医学大要51 白血球で無顆粒球はどれか。2つ選べ。1.単 球 2.好酸球 3.好中球 4.好塩基球5.リンパ球正答52 職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。1.タール取扱従事者    前立腺癌 2.蛍光塗料取扱従事者   肺 癌3.ベンゼン取扱従事者   悪性リンパ腫 4.アスベスト取扱従事者  悪性胸膜中皮腫 5.電離放射線作業従事者  白内障正答53 腎臓で血液のろ過を行うのはどれか。1.糸球体 2.腎 盂 3.腎静脈 4.尿 管 5.尿細管正答54 肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。 1.右心室 2.左心室 3.大動脈 4.肺静脈 5.肺動脈正答放射線生物学55 電離放射線の細胞に対する作用で正しいのはどれか。 1.間接作用は低温で増強される。2.高LETでは直接作用が主である。3.二重鎖切断が起きた...

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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