第73回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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基礎医学大要

50 臓器と腫瘍との組合せで関係ないのはどれか。
1.大脳   びまん性星細胞腫
2.食道   扁平上皮癌
3.肺    小細胞癌
4.乳腺   腺癌
5.腎臓   褐色細胞腫

正答

生殖器系腫瘍 / 泌尿器系腫瘍
前立腺癌 前立腺癌とは ・成因 :内分泌環境因子(男性ホルモン血中濃度)  動物性脂質摂取 診断 (74pm38、69pm36、62.20) ・病期分類:95%が腺癌 ・分化度(Gleason score)、TNM分類 →予後、治療方法に影響する ・進行性でない場合、病理解剖時に初めて発見される場合がある 治療  (66.84) ・手術療法 :早期がん症例では放射線治療と治療成績は同じ ・放射線治療 (72am37、71pm41、70am42、70pm44、68pm42、66.86.26、65.81、62.70、61.88)  手術療法と並んで根治療法の一つ  「3D-Conformal RT (3次元原体照射):4門以上が望まれる」  「粒子線治療」  「密封小線源治療:125-I による永久刺入法」  「HDR組織内照射」  「IMRT (強度変調放射線治療)」 ※骨転移の際には除痛効果が得られる *晩期障害:直腸出血 ・内分泌療法とホルモン療法 :遠隔転移で第一選択  手術や放射線治療の補助療法としても使用される。 「女性ホルモン(DES)」 「estramustine phos...

 

51 垂直感染するのはどれか。2つ選べ。
1.結核菌
2.麻疹ウイルス
3.A 型肝炎ウイルス
4.B 型肝炎ウイルス
5.ヒト免疫不全ウイルス

正答

感染症
感染成立の3条件 (64.28) :「感染源の存在」  「感染経路の存在」  「宿主の感受性」   経口感染  (69am58) ・代表例  腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺) 、クリストスポリジウム症、病原性大腸菌感染症、エキノコックス症、食中毒など ・リウマチ熱 :心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生 ・食中毒  有害物質に汚染された飲食物を摂取することで起こる急激な中毒症状ないしは急性感染症状を発現すること   病因物質は以下のようなものがある。 ① 細菌(カンピロバクター・サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ)、 ・病原性大腸菌 :O-157は腸管出血性大腸菌で、日本では最も多い血清型である  他の型としてO-26、O-111、O-14がある ② ウイルス性(ノロウイルス)  ③化学物質 ④自然毒 経気道感染(飛沫感染、空気感染) ・代表例 (74pm54、72am59、66.15、63.11)  「麻疹(はしか)」「風疹」「インフルエンザ」「ジフテリア」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 」「ノロウィルス」「肺結核」「猩紅熱」...

 

52 後腹膜腔にあるのはどれか。
1.十二指腸下行脚
2.空腸
3.回腸
4.横行結腸
5.S状結腸

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

53 単関節はどれか。
1.肩関節
2.肘関節
3.膝関節
4.足関節
5.リスフラン関節

正答

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

54 骨について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.骨髄は造血機能を有する。
2.骨膜には知覚神経はない。
3.長管骨の成長は骨幹で起こる。
4.体内のカルシウム貯蔵機能がある。
5.長管骨の関節内には主に骨幹端部が存在する。

正答

骨の機能に関して詳しく問われるのは初
73am54で骨年齢の問題も初出だったりと、今年は骨好き
対策ノート対応済み

自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児
自律神経系 (74am54、62.5、61.17、60.13)   交感神経  副交感神経 神経伝達物質 アセチルコリン ノルアドレナリン アセチルコリン 持続と興奮の伝達方法 (神経節) 中枢に近い 器官に近い 持続と興奮の伝達方法 (起始)  胸腰髄 脳幹、仙髄 瞳孔 拡大 縮小 涙腺  分泌抑制  分泌促進 血管(皮膚)/血管(筋)  血管収縮 / 血管拡張 血管拡張 / 血管収縮 皮膚 汗腺分泌 汗腺抑制 心臓 運動促進 運動抑制 気管支 拡張  収縮 消化管 運動抑制 運動促進 消化腺  分泌抑制 分泌促進 泌尿器 尿分泌抑制 尿分泌促進 排尿筋 拡張 収縮 *交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る  交感神経、副交感神経  (66.13) ・分布 :ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配) ・作用 :拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く) ・中枢 :間脳、視床下部で調節される 骨 (73pm54) ・機能 :造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜) 血液 (73pm64、70pm50、67pm54) ・構成 :赤血球数(500万/mm...

 

55 甲状腺機能低下症を呈するのはどれか。
1.川崎病
2.高安病
3.橋本病
4.Basedow(バセドウ)病
5.Plummer(プランマー)病

正答

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

56 耳管と直接交通するのはどれか。
1.咽頭
2.眼窩
3.喉頭
4.鼻腔
5.乳突蜂巣

正答

耳鼻系の問題はちょいちょい出るが、これは初
まぁある程度解剖知ってれば予測はできるか、難問認定

神経系 正常解剖
中枢神経系 (75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称 ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの視覚反射、聴覚反射の中枢  (1)...

 

57 認知症をきたす疾患で最も多いのはどれか。
1.血管性認知症
2.正常圧水頭症
3.前頭側頭型認知症
4.Lewy(レビー)小体型認知症
5.Alzheimer(アルツハイマー)型認知症

正答

神経系 臨床病理
脳梗塞 (73pm89) ・ある脳血管に狭窄・閉塞が起こり、その血管の支配領域における虚血の結果として現れる疾患 ・脳梗塞の原因となった閉塞血管を、責任血管という ・脳梗塞は、個々の責任血管の支配領域に一致して発生する 頭蓋内血種 (74am92pm57、69pm62) ・硬膜外血種 :頭部外傷骨折により起こりやすい  凸レンズ状血種として描出される ・硬膜下血腫 (63pm85,61pm84) :慢性硬膜下血腫は老人に起こりやすい ・脳室内血種 ・くも膜下出血  原因:「脳動脈瘤の破裂(全体の60%)」 (66pm87、64pm87、66.23、64.23) ・脳室内出血 ・脳実質内出血 (74pm55、65.22、61.30)  CTでは出血巣脳実質よりも高い吸収域となる    原因:「高血圧」  高血圧性脳出血の好発部位  :被殻(40%)、視床(30%)、   皮質下(10%)、小脳(10%)、脳幹(10%) 若年性認知症 :65才までに発症した認知症  (73pm57、72am62、67pm64、63.30) 「脳血管性認知症」「アルツハイマー病」 ・症状 :妄想、記憶障害、...

 

58 季節性アレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。
1.嗅覚障害はない。
2.食生活は関係ない。
3.Ⅱ型アレルギーである。
4.吸入抗原としてはハウスダストが最も多い。
5.吸入抗原の除去は症状の抑制に有効である。

正答

その他 臨床病理
褥瘡  (60.29)  患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきりの場合、体とベッドの接触局所で血行不全となり周辺組織が壊死する 主要死因別にみた死亡率(2019年) (74am62、73am62、69pm64、62.29、60.25) 1位:悪性新生物  2位:心疾患  3位:老衰  4位:脳血管疾患 5位:肺炎 男性に多い病気 :「血友病」「食道癌」  「心筋梗塞」「脳血管性認知症」 アレルギー  無害な抗原に対して免疫系が過剰に反応し、種々の症状を起こすこと  一般にいうアレルギーは1と4 Ⅰ型アレルギー (75pm60、73am57pm58、67pm65、68am57、61.28)  IgE抗体の働きによる即時型のアレルギー   反応が激しく全身に起こる場合には、急激な血圧低下が見られショック状態(アナフィラキシーショック)になることもある ・処置 :「アドレナリン注入(即効性が高い)」  「気道確保」「高流量酸素投与」  「生理食塩水輸液」 ・例 :「気管支喘息」「花粉症」  「食物アレルギー」「アレルギー性鼻炎」 Ⅱ型アレルギー  IgE、IgM、補体貪食細胞による細胞溶解反応...

 

59 ウイルス感染症はどれか。
1.赤痢
2.梅毒
3.淋病
4.コレラ
5.日本脳炎

正答

感染症
感染成立の3条件 (64.28) :「感染源の存在」  「感染経路の存在」  「宿主の感受性」   経口感染  (69am58) ・代表例  腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺) 、クリストスポリジウム症、病原性大腸菌感染症、エキノコックス症、食中毒など ・リウマチ熱 :心臓弁膜の障害や他の心臓病が発生 ・食中毒  有害物質に汚染された飲食物を摂取することで起こる急激な中毒症状ないしは急性感染症状を発現すること   病因物質は以下のようなものがある。 ① 細菌(カンピロバクター・サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ)、 ・病原性大腸菌 :O-157は腸管出血性大腸菌で、日本では最も多い血清型である  他の型としてO-26、O-111、O-14がある ② ウイルス性(ノロウイルス)  ③化学物質 ④自然毒 経気道感染(飛沫感染、空気感染) ・代表例 (74pm54、72am59、66.15、63.11)  「麻疹(はしか)」「風疹」「インフルエンザ」「ジフテリア」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 」「ノロウィルス」「肺結核」「猩紅熱」...

 

60 肩関節の回旋腱板の筋のうち腱板損傷をきたすのはどれか。
1.棘上筋
2.三角筋
3.大円筋
4.大胸筋
5.烏口腕筋

正答

これはできなくていい、覚えなくていい
基礎医学は必ずこういう問題があるのでこういった問題にリソースを割くのはやめましょう

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

61 Meckel(メッケル)憩室が存在するのはどれか。
1.食道
2.胃
3.空腸
4.回腸
5.結腸

正答

消化器系 臨床病理
胃潰瘍  (68am60)  粘液の不足、胃液の過多で、自己消化により胃壁がびらん  → 潰瘍となる 「ヘリコバクターピロリ菌」が関連する メッケル憩室 (73pm61)  胎生期の臍(へそ)腸管の腸管側が生後完全に閉鎖しないために生じる憩室  男性に多い  回腸に存在する 肝炎  (72pm64、63.28)  ・原因:ウイルス・アルコール・薬物・自己免疫 ウイルス 感染経路 特徴 A型  経口(飲料水・食物) 予後良好で1度かかると生涯免疫ができる B型 血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など)、 唾液・尿・便・体液(精液・膣液、性行為)、 垂直感染  急性肝炎が慢性化することはないが、 まれに劇症肝炎になる 肝硬変、肝癌に進行することもある 垂直感染に対するワクチンが存在 C型 血液(輸血、入れ墨、針刺し事故など) 垂直感染(まれにおこる) 慢性肝炎になることが多い 肝硬変・肝癌に移行することが多い ・肝硬変 (74am60、64.19)  肝炎などの肝障害のために肝臓が何度もくり返してダメージを受けると、組織の線維化が生じて肝臓全体に広がり、肝臓の表面がでこぼこと変貌してしまう状態...

 

62 肺の組織に酸素を供給する血管はどれか。
1.肺静脈
2.肺動脈
3.内胸動脈
4.肋間動脈
5.気管支動脈

正答

呼吸器系 正常解剖
頸部 (75am88、73am92、72pm87、69pm93、68am91、65.82、62.85) 口腔 ・咀嚼に用いる筋肉 (68am53) 頭頚部の構成(頭側から)  (68pm53、67pm53、66.4、63.21、62.13) ・上咽頭  鼻の奥でのどの上の方 ・軟口蓋  嚥下時の上咽頭への誤飲防止 ・中咽頭  口をあけたときに見える場所  上壁:軟口蓋  側壁:口蓋扁桃      扁桃:腺ではなく免疫器官、リンパ器官  前壁:舌根  後壁:のどちんこのところ ・下咽頭      ・喉頭蓋  食道の入り口   :嚥下時の気道への誤飲防止  左右:梨状陥凹  喉頭のすぐ背中側 ・声門上部  :「輪状後部」  :舌骨+甲状軟骨 ・声門部:声帯 ・声門下部:輪状軟骨 ・甲状腺 気管  (75am52、74pm59、70pm53、62.9) ・気管支→「気管支」→「細気管支」  →「終末気管支」→「呼吸細気管支」   →「肺胞道」→ 肺胞 ・気管 :食道は気管よりも背側に位置する ・気管支 :右気管支が太く短く急傾斜(20度)  異物が入りやすい  左気管支が長く細く緩い傾斜(5...

 

63 心電図のP 波に対応するのはどれか。
1.心室の興奮
2.心房の興奮
3.心室の興奮からの回復
4.心房の興奮からの回復
5.心房から心室への興奮の伝導

正答

これはちょっと対策ノート的にはやられた感じの問題です
以前は頻出だったのですが、この十年で一度も出なかったのでもう出題されないかと高を括っておりました
対策ノート対応済み
ただ、心電図についてはやりだすとキリがないので最低限度でいいと考えております

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

64 健常成人の赤血球の平均寿命に最も近いのはどれか。
1. 15日
2. 30日
3. 60日
4.120 日
5.240 日

正答

知らなくていいと思う、難問
昔、核医学で赤血球の寿命を調べる検査があったが

自律神経 / リンパ / 血液 / 胎児・新生児
自律神経系 (74am54、62.5、61.17、60.13)   交感神経  副交感神経 神経伝達物質 アセチルコリン ノルアドレナリン アセチルコリン 持続と興奮の伝達方法 (神経節) 中枢に近い 器官に近い 持続と興奮の伝達方法 (起始)  胸腰髄 脳幹、仙髄 瞳孔 拡大 縮小 涙腺  分泌抑制  分泌促進 血管(皮膚)/血管(筋)  血管収縮 / 血管拡張 血管拡張 / 血管収縮 皮膚 汗腺分泌 汗腺抑制 心臓 運動促進 運動抑制 気管支 拡張  収縮 消化管 運動抑制 運動促進 消化腺  分泌抑制 分泌促進 泌尿器 尿分泌抑制 尿分泌促進 排尿筋 拡張 収縮 *交感神経:節前神経のほとんどが交感神経幹に入る  交感神経、副交感神経  (66.13) ・分布 :ほぼ同じ内臓諸器官に分布(2重支配) ・作用 :拮抗作用(一方が器官の働きを促進すると、他方はそれを抑制するように働く) ・中枢 :間脳、視床下部で調節される 骨 (73pm54) ・機能 :造血(骨髄)・カルシウム貯蔵・知覚(骨膜) 血液 (73pm64、70pm50、67pm54) ・構成 :赤血球数(500万/mm...

放射線生物学

65 アポトーシスで生じる特徴的な現象はどれか。
1.細胞内容物の流出
2.核クロマチンの凝縮
3.ミトコンドリアの膨化
4.DNAの不規則な断片化
5.細胞内タンパク質の分解

正答

細胞の回復と死 / 生存率曲線
細胞の回復 ・亜致死損傷回復(SLD回復、Elkind回復) (73am68、70am69、69am68、65.38)  1回の照射で死に至らなかった細胞の回復は  低LET放射線で多く、線量率効果がある  高LET放射線はほぼない、線量率効果はほぼない  12時間程度で回復 *線量率効果 :低線量率の方が回復量は多いという効果 ・潜在的致死損傷回復(PLD回復)  (63.40)  照射後の環境条件によって生存率の上昇が見られる回復  低栄養、低酸素、低pH、接触増殖阻害、定常増殖などの細胞を増殖抑制の起こる環境で発生  反対に通常修復されるPLDが修復されずに致死損傷として固定される場は高・低調液、カフェイン、βアラビノフラノシルアデニン、ヒドロキシウレア、ある種の抗がん剤などがある  1時間以内で回復するものと2~6時間で完了するものがある ・逆線量率効果  一部の細胞では特定の線量率(5mGy/min)でGブロックにより致死効果が上がる 細胞死 ・分裂死 :増殖死ともいわれ、数回分裂して死に至る  無限の増殖能を失った状態  巨細胞を生じる 「芽細胞」「がん細胞」などが行う ・...

 

66 腫瘍のα/β が最も小さいのはどれか。
1.舌癌
2.声門癌
3.子宮頸癌
4.前立腺癌
5.非小細胞肺癌

正答

細胞の回復と死 / 生存率曲線
細胞の回復 ・亜致死損傷回復(SLD回復、Elkind回復) (73am68、70am69、69am68、65.38)  1回の照射で死に至らなかった細胞の回復は  低LET放射線で多く、線量率効果がある  高LET放射線はほぼない、線量率効果はほぼない  12時間程度で回復 *線量率効果 :低線量率の方が回復量は多いという効果 ・潜在的致死損傷回復(PLD回復)  (63.40)  照射後の環境条件によって生存率の上昇が見られる回復  低栄養、低酸素、低pH、接触増殖阻害、定常増殖などの細胞を増殖抑制の起こる環境で発生  反対に通常修復されるPLDが修復されずに致死損傷として固定される場は高・低調液、カフェイン、βアラビノフラノシルアデニン、ヒドロキシウレア、ある種の抗がん剤などがある  1時間以内で回復するものと2~6時間で完了するものがある ・逆線量率効果  一部の細胞では特定の線量率(5mGy/min)でGブロックにより致死効果が上がる 細胞死 ・分裂死 :増殖死ともいわれ、数回分裂して死に至る  無限の増殖能を失った状態  巨細胞を生じる 「芽細胞」「がん細胞」などが行う ・...
腫瘍治療概論 
腫瘍治療概論  (60.78)  治療可能比(TR)  TR=腫瘍組織の障害/正常組織の障害   =正常組織の耐容線量(TD)/腫瘍制御線量(TCD)   治療可能比が1以上ならば治療可能  線量の集中性を高めることで正常組織にはTD以下, がん組織にはTCD以上を与えることができる可能性もある ・腫瘍制御量(TCD)に影響する因子 :組織型と腫瘍体積(細胞数) ・正常組織耐用線量(TD) :TCD同様に組織の種類と大きさに依存する。  通常TD5/5の値を用いる 放射線治療の障害  ↓ リスク臓器について 「対策ノート:耐用線量」 ・早期反応 :「粘膜」「皮膚」「腸管」「骨髄」など ・晩期反応 :「脊髄」「中枢神経」「肝臓」など 放射線治療に対する臓器の反応  (71pm44、68pm44、66.88) ・並列臓器 :「肺」「肝臓」「腎臓」  → 照射される体積が重要になる ・直列臓器 :「心臓」「脊髄」「肺門部」「肝門部」「腸管」  → 照射される最大線量が重要になる 放射線治療の禁忌 :「妊婦」(68am36) 局所制御率・奏効率  (61.70)   下記のPR以上に効果があっ...

 

67 確率的影響について正しいのはどれか。
1.多数の細胞死が原因となる。
2.被ばく後早期に症状が出る。
3.直線しきい値なしモデルが適用される。
4.症状からおおよその被ばく線量を推定できる。
5.被ばく線量が多いほど発症までの潜伏期が短い。

正答

人体レベルの影響
放射線の影響の分類  (69pm66、64.35) 影響 閾値 線量依存性 防護目標 例 発生率 重篤度 確定的影響 有 有 有 防止 下記以外 確率的影響 無 有 無 防護 発がんと遺伝的影響 (遺伝子突然変異・染色体異常) 確定的影響 (63.37、62pm94)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存する  閾値は存在する 確率的影響 (73pm67、71am69、64.36、63.93)  発生率は線量に依存する  重症度は線量に依存しない  閾値は存在しない ・がん (75pm65、67pm68、64.34、61.38、60.36)  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている  白血病はLQモデル  他の固形がんはLモデルに適合 ・潜伏期 :白血病では最小2年、ピークは6~7年  他の固形がんでは最小10年 ・リスク(74am68、72pm67、71pm65)  白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)  他の固形がんは相対リスク予測モデル  絶対リスク :単位線量当たりの発生数  →相加予測モデル   年齢にかかわらず影響は一定    相対リスク :被ばく集団発...

 

68 LET について正しいのはどれか。
1.γ 線は高LET放射線である。
2.単位にはGy/μmが用いられる。
3.LET値の増大に伴いRBE 値は直線的に大きくなる。
4.高LET 放射線では低LET放射線に比べて酸素効果は小さい。
5.高LET 放射線では低LET放射線に比べて分割効果は大きい。

正答

物理的・化学的レベルの影響
反応過程の時間的スケールまとめ (68pm65、66.31、65.31、62.33) ・物理的過程  10-19~10-13秒 照射~電離・励起~ ・化学的過程  10-12~10-4秒  ~ラジカル生成・反応~ ・生化学的過程  10-3~10-1秒   ~DNAの損傷~ ・生物学的過程  100~秒   ~DNAの修復~ DNA損傷の種類 ・直接作用 :DNAの構成原子が放射線に電離・励起され、直接DNA損傷を引き起こす作用 ・間接作用 :水分子が放射線に電離・励起され、フリーラジカルが形成され、これによりDNA損傷が引き起こされる作用 ・OH(ヒドロキシラジカル)が間接作用で主な作用を示す(他には・Hなど) LET(Linear Energy Transfer)線エネルギー付与 (75am69pm68.69、74am69、73pm68、71pm68、70am65.am69、69am68、68pm69、67am64、65.40、62.32.40、61.39、60.31) :放射縁が媒体中を通過する際に媒質に与える単位長さあたりのエネルギー  放射線の線質の違いを表す指標として用いら...

 

69 放射線の生物学的影響について正しいのはどれか。
1.突然変異の生じる率は線量率と無関係である。
2.低LET 放射線の照射でアポトーシスは誘導されない。
3.G2 期からM 期への移行期では放射線感受性がS 期よりも高い。
4.照射後の細胞周期の停止は主にS期からG2 期への移行期で見られる。
5.フリーラジカル除去作用をもつ放射線防護剤は照射直後の投与が照射前よりも有効である。

正答

細胞の感受性 / DNAの反応
ベルゴリー・トリボンドーの法則 (75am67、72am68、71am66、70pm65、69pm67、68am68、67am65、62.35) ・放射性感受性が高い細胞の特徴  分裂活発な(細胞周期の短い)細胞  将来長期にわたり細胞分裂を継続する細胞  未分化な細胞 *高感受性の細胞はアポトーシスを起こしやすい 幹細胞  (62.37)  分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞  → 高感受性 細胞周期による感受性の変化 (75pm67、73pm69、71pm66、69pm68、68am52.am65、66.39、64.3、63.39、62.39、61.31) ・M期:分裂期 ・G期:間期 ・S期:合成期 *最高感度はM期の最初 *1細胞当たりのDNA量はG2期にかけて増え、M期で半分になる ・分裂遅延 :分裂を行っている細胞群に対して放射線が当たると最も早期に起こる  照射線量に比例して、G2期が長くなり、10Gyまでは1Gy当たり1時間遅れる ・G0期 :非常に長いG1期初期とも考えられ、正常細胞にも腫瘍細胞にもある ・細...

放射線物理学

70 静止エネルギーが最も大きいのはどれか。
1.電子
2.陽子
3.α粒子
4.重陽子
5.中性子

正答

原子と原子核
原子と原子核の大きさ (74pm70、69pm70、67am70、66.43) ・原子の直径:10-10m ・原子核の半径R:10-15~10-14m  R=r0×(質量数)1/3   r0:1.2~1.4×10-15 ・原子番号が大きくなるにつれて、中性子が過剰の状態で原子核は安定する ・同位体 :同一原子番号で,中性子数が異なる核種の関係 ・安定同位体 :放射性壊変を起こさない同位体 ・放射性同位体 :放射性壊変を起こす同位体 ・同重体 :質量数が互いに等しい関係 ・核異性体 :原子核が一時的に励起した状態を保っている状態 ・同素体 :同一元素の単体で,原子の配列(結晶構造)や結合様式の関係が異なるもの 原子核モデル (69pm70) ・液滴模型 量子数 (65.42、64.42、63.42、62.42、60.41) 主量子数(n) 方位量子数 磁気量子数 スピン 配置可能電子数 1(K殻) 0 0(s) ×2 2 2(L殻) 0 0(s) ×2 8 0、1 1(p)=-1、0、1  3(M殻) 0 0(s) ×2 18 0、1 1(p)=-1、0、1  0、1、2 2(d)=-2...

 

71 放射性壊変について正しいのはどれか。
1.平均寿命は壊変定数に比例する。
2.半減期は平均寿命の1.44倍である。
3.半減期は壊変定数と比例の関係にある。
4.半減期は最初に存在した原子数が半分になる時間である。
5.壊変定数は最初に存在した原子数が1/e になる時間である。

正答

放射性壊変 / 核分裂
放射性壊変 放射性壊変と放射能 (73pm71、72am71、66.44、65.43、64.44、63.2) ・放射能A    A = -dN/dt = λ×N ・壊変定数λ  λ = loge2/T = 0.693/T  T:半減期 ・原子数N   N = w/W×6.02×1023  w:放射性物質の質量  W:対象物質の原子量 ・分岐比λ   λ=λ1+λ2+λ3+……  λ1,λ2,λ3:部分半減期  分岐比 → λ1:λ2=T2:T1 ・平均寿命τ  τ=1/λ=1.44×T ・放射線壊変図 (72am3) 放射平衡 (75pm2,64.2) ・放射平衡  娘核種の放射能A2、原子数N2 $$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+A_{ 2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$ $$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{...

 

72 511 keVのγ線がコンプトン散乱するときの散乱角90度の散乱線エネルギー[keV]に最も近いのはどれか。
1.128
2.170
3.256
4.341
5.511

正答

光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用 (74pm72、68pm39、68am70、67pm73、64.46、61.47、60.46) 相互作用 反応相手 光子のエネルギー 二次電子 トムソン散乱 自由電子 不変 なし レイリー散乱 軌道電子 不変 なし 光電効果 軌道電子 消滅  光電子 コンプトン散乱 自由電子、最外殻電子 散乱 反跳電子 電子対生成 原子核 消滅  原子、陽電子 三電子生成 軌道電子 消滅  原子、陽電子 光核反応 原子核  消滅  なし 弾性散乱  (69pm71) ・光子の波動性を示す反応 ・トムソン散乱  自由電子との相互作用  光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する ・レイリー散乱(干渉性散乱)  軌道電子との相互作用    光子のエネルギーは変化せず、進行方向が変化する 光電効果 (75pm72、68am72) ・光子のエネルギーEe  Ee=Er‐Eb     Er:光子のエネルギー   Eb:軌道電子のエネルギー ・光電子エネルギー   K殻光電子<L殻光電子 ・吸収端 (71pm73、63.46)  光子のエネルギーが各殻の軌道電子放出に必要なエネルギーを上...

 

73 8MeVのα線と2MeVの陽子線の質量衝突阻止能をそれぞれSα、Spとする。Sα/Spに最も近いのはどれか。
1. 1
2. 2
3. 4
4. 8
5.16

正答

荷電粒子と物質の相互作用
相互作用の種類  (72pm72、71am78) 相互作用  相互作用の相手 電子のエネルギー 発生するもの 弾性散乱 原子(核) 不変 なし 衝突損失(電離,励起) 軌道電子 減少  特性X線,オージェ電子 放射損失 原子核 減少 制動X線 チェレンコフ効果 原子 減少  青色光 ・弾性散乱  衝突によって相手粒子の内部エネルギーを変化させない散乱 *ラザフォード散乱 :ごくまれな確率で原子核と衝突しておこす大角度の散乱 ・非弾性散乱  衝突によって相手粒子を励起状態にする場合の散乱 ・制動放射 (63.45)  荷電粒子が原子核の電場により制動を受け、そのエネルギーを光子として放出する現象 ・電子対消滅 (67am72)  陽電子と電子が対消滅し、その全静止エネルギー(1.022MeV)を180度対向に放出される2つの光子のエネルギー(0.511MeV)として放出する現象 ・チェレンコフ放射 (68pm73、63.47、60.48)  荷電粒子が透明な誘電物質中(屈折率n)を通過するとき、物質中での光の速度(c/n)を超えた速度(v)で移動した場合に、分極によって位相が重なり、可視...

 

74 5MHzの超音波が生体軟部組織を伝播するときの波長[mm]に最も近いのはどれか。ただし、生体軟部組織の伝播速度は1,500 m ・s-1とする。
1.0.1
2.0.3
3.0.5
4.1.5
5.3.3

正答

超音波検査の概要 / 物理的性質
超音波検査の概要  (75am18、61.42) ・特徴 「被曝がなく非侵襲的なので繰り返し行える」 「リアルタイムに観測が可能」 「比較的小型・安価であり、移動も可能」 「ドプラ法で血流の評価が可能」 「断層面を自由に選択できる」 「術者の技量による影響が大きい」 ・超音波とMRIの比較  (63.31)  超音波で検査可能な部位は侵襲度や簡便性から超音波検査が薦められる ・使用されている周波数  (71pm13、67am19、63.26)  3.5~5MHzが多く、用途に応じて1~20MHz程度を用いる  乳房:5~10MHz    体表:7.5~10MHz  腹部:5~10MHz ・超音波の発生原理  (63.24)  圧電効果(ピエゾ効果)を利用し、極性を切り替えて送受信を行う   → 圧電物質に外力が加わることで、その表面に歪みが生じて表面に正負の電気が生じること  振動子の近傍では平面波で、遠くでは球面波となる 物理的性質 (75pm73、74pm74、73pm12pm74、72am21.74、71pm72、70pm74、69am19、67pm13.pm75、66.26、6...

 

75 正弦波交流回路の電圧波形v と電流波形iを図に示す。消費電力[W]に最も近いのはどれか。

1. 38
2. 65
3. 75
4.130
5.150

正答

午前の医用工学は全て解けない人も多いと予想されるので、この問題と73pm78は確実に抑えておきたい

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損  銅損=R×I2, 負荷, 負荷率の二乗に比例  2-...
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76 変圧器の電圧と負荷電流が一定のとき、周波数が高くなった場合の鉄損の変化と銅損の変化との組合せで正しいのはどれか。
  鉄損  銅損
1.減少する 変化しない
2.増加する 変化しない
3.増加する 増加する
4.変化しない 減少する
5.変化しない 増加する

正答

これも難問
変圧器の損失に関しては割と頻出だが、このタイプは初めて
対策ノート対応済み

交流電力 / 変圧器 / 時定数 / 鉄心 / 真空管
交流電力 (74am75、73pm75、68pm76、67pm77、66.53、65.53、61.55)  一周期にわたる瞬時電力pの平均値を交流電力という ・交流電力P   P=VIcosθ[W]  VI:皮相電力  cosθ:力率 ・無効電力P   P=VIsinθ[W] ・実効値=最大値(瞬時値)/√2 ・平均値=2/π×最大値(瞬時値) ・消費電力P(電力の瞬時値の時間平均)  P=V×I×cosθ  V:実効値  I:実効値   cosθ:位相差 変圧器の原理  (72am5、70am77、69am77)  a= V2/V1   = N2/N1    = I1/I2  一次等価抵抗R1=r1+r2/a2  二次等価抵抗R2=r2+a2×r2  定格容量P=V2×I2=V1×I1 変圧器の損失 (73pm76、72pm76) ・損失W  W=鉄損+銅損   鉄損=銅損:変圧器の最大効率 1, 無負荷損(鉄損):鉄心に生じる損失  1-1, ヒステリシス損  1-2,うず電流損 2,負荷損(銅損):負荷電流による巻線の抵抗損  銅損=R×I2, 負荷, 負荷率の二乗に比例  2-...

 

77 最大目盛10 V、内部抵抗20 kΩの電圧計で最大100 Vまで測定するために必要な倍率器の抵抗[kΩ]はどれか。
1.120
2.140
3.160
4.180
5.200

正答

知らない
倍率器に関しては初出題
まぁ解けなくていいが、もう一度出題されたら検討

抵抗・コンデンサ・コイル / 直流回路 / 並列回路
抵抗・コンデンサ・コイル 抵抗R  (72am75、65.56、64.52、63.53、62.55)  単位:Ω(オーム)=1/S(ジーメンス)  電流の流れにくさを表す  電流の流れやすさはコンダクタンスという  抵抗R=ρ×長さl[m]÷断面積S[m2]     ρ:抵抗率(比抵抗)[Ω・m] *倍率器(73pm77) コンデンサ ・静電誘導   導体外部からの電界により電荷が導体表面に移動する現象 ・静電容量 (74pm77、71am75、70pm75、69pm75、68pm76、67am74、61.51)  単位:F(ファラド)  二つの導体(コンデンサ)に電圧Vを印加すると+q、-qの電界が誘起される  静電容量C = q / V[F=A・s/V=C/V]  蓄積されるエネルギーW = CV2×1/2 ・平行平板コンデンサの静電容量C[F]  (72am77)  C[F]=ε×S[m2]÷d[m]  ε:誘電率 ・交流回路では電圧Vの位相は、電流Iに対して90°遅れる  Vc = 1/wc × I0 × sin(wt-π/2) コイルL ・電磁誘導  コイル内の磁束の変化によ...

 

78 下図のオペアンプ回路で、入力電圧V1=5 V、V2 =3 V、抵抗R1 =2 Ω、R2=3 Ω、R3=6 Ωとしたとき、出力電圧VO[V]はどれか。

1.-21
2.-19
3. 13
4. 19
5. 21

正答

この問題と73pm75の問題が解けないと医用工学全滅の可能性が高い
今年の医用工学は相当渋いが、逆に必ずこういう問題は出るのでしっかり対策しておけば大丈夫
医用工学の解けなくていい問題にリソースを割かずに、他に時間を使って、医用工学は押さえるところだけしっかりやっておこう

増幅器
増幅器    電圧増幅度AV=V2 / V1  電流増幅度AI=I2 / I1  電力増幅度Ap=V2I2 / V1I1         =P2 / P1 増幅度(利得、ゲイン) (74pm75、62.54、61.54)  電力増幅度Gp=10log10P2 / P1[dB]  電圧or電流増幅度Gp=20log10V2 / V1[dB]            =20log10A2 / A1[dB] ・オフセット電圧 :入力端子を短絡して0Vとした場合に、出力される電圧 ・デシベルの計算  A dB + B dB = ( A+B ) dB 帰還回路(負帰還回路)  Av = V2 / Vi  V2 = Av × Vi     = Av ( V1 + βV2)  帰還後の電圧利得Avf  Avf= V2 / V1    = Av / (1-βAv) ・安定性  Avが変化しても、回路の利得はβによってほぼ決定されるので、極めて安定している 演算増幅器(オペレーションアンプ) ・反転増幅器 (70pm77、64.57)  点Pの電圧Vp=0  点Pの電流Ip=(V1-Vp)/ R1  V0...

放射線計測学

79 空洞電離箱線量計を用いた診断用X 線の線量測定について正しいのはどれか。
1.温度気圧補正が必要である。
2.極性効果補正が必要である。
3.イオン再結合補正が必要である。
4.水吸収線量校正定数が必要である。
5.線量計にビルドアップキャップを装着して測定する。

正答

難問かな
診断用、ということで詳しく問われるのはめずらしい
高エネルギーであれば全部必要になってくる要素で、診断レベルのエネルギーでは不必要なものを判断しなければならない

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

 

80 β線の測定において計測値100カウントが得られたとき、その標準偏差はどれか。
1. 1
2. 5
3.10
4.15
5.20

正答

その他検出器 / γ線スペクトル / 計数値の統計
その他検出器 化学線量計  (69am79) ・鉄線量計(フリッケ線量計)  (69pm80、67pm80、63.64)  酸化反応 を利用する  空気か酸素を飽和させて使用する  G値:15.5 ・セリウム線量計  還元反応 を利用する  G値:2.4 *G値 :溶液が100eVのエネルギーを吸収したときの原子の変化数  イオン濃度と線量率には影響されず、LETには依存する 熱量計(カロリーメータ)   (69pm82、68am80、62.59)  放射線による温度上昇によって放射能を測定する ・水の比熱:4.2 (J/g・K)  1℃=1K-273.15   飛程検出器 ・霧箱 (68am80、63.61)  過飽和状態のアルコール気体中に荷電粒子が走行し、その飛程に沿って電離が起こり、このイオンを核として、霧が生じ、その飛程を光で照らして観察を行う ・原子核乾板 (63.61、61.64)  ガラスに厚さ500μm程度にハロゲン化銀を湿布したもので、現像すると荷電粒子の飛程に沿って黒化像として記録される ・固体飛程検出器(CR-39)  絶縁性固体で飛程に沿って生じたエッチピット...

 

81 ウェル型NaI(Tl)検出器による放射能測定について正しいのはどれか。
1.測定位置依存性がない。
2.気体状の試料の放射能測定に用いる。
3.検出効率は試料の体積には依存しない。
4.パルス波高分布のデータをもとに、計数値を決定する。
5.放出β 線のエネルギーを含む波高弁別レベルを設定する。

正答

インビトロ / 副作用と被曝線量
インビトロ インビトロ検査で用いる機材 ・ウェル型シンチレーションカウンタ  (75am26、73pm26(電離箱)pm81、67am28、65.58、62.57)  無機シンチレータを利用  γ線の測定に適しており、排水中の放射性同位元素濃度の測定などに使用される  幾何学的効率が良い(検出器内では一定とされる)  自己吸収の影響を受ける  マルチチャンネルアナライザを有しており、エネルギーウィンドウを設定しないで測定できる  測定核種ごとの補正係数がある  計数率に影響する因子  :「液量」「核種」「分解時間」   「試験管の材料」「測定試料の位置」 ・液体シンチレーションカウンタ  (63.57)  低エネルギーβ線の測定に適しており、エネルギーが高いと計数効率が高い  自己吸収、外部吸収が無視できるが、クエンチングにより計数率が低下する  同時計数回路を用いる  検出効率  :3H(18.6keV)に対して60%前後    14C(156keV)に対して90%程度 ・遠心分離器      ・インキュベータ   ・検体自動分注器 Rf値 (72am1、66.51)  ペーパークロ...

 

82 光電子増倍管を利用する放射線検出器はどれか。2つ選べ。
1.GM 計数管
2.OSL 線量計
3.半導体検出器
4.蛍光ガラス線量計
5.ラジオクロミックフィルム

正答

中性子 / α線の検出器 / 個人線量計
中性子の検出器 ・熱中性子の検出 (1)核反応を利用したもの       (2)核分裂を利用したもの   (3)放射化を利用したもの         ・高速中性子の検出 (1) 反跳陽子を利用したもの 1H(n,n`)        (2) 放射化を利用したもの     (3) 半導体を利用したもの   (4) 核分裂を利用したもの   ・減速型線量当量計(レムカウンタ)    (68pm80、67am79)  熱中性子検出器をポリエチレン製減速材で覆ったもので、線量当量値が直読みできる       ・ホニャックボタン α線の検出器  (65.65)    放射能測定 エネルギー測定 ★シリコン表面障壁型半導体検出器 (SSBD) 可能 可能 ★4πガスフロー比例計数管 可能   ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ 可能 可能 液体シンチレータ 可能 可能 ★グリッド付電離箱  ?  可能 ?  可能 固体飛程検出器 可能 ?  ★イメージングプレート × ?  フィルムバッチ × ?  個人線量計 (74am79、73pm82、72am96pm79pm98、71am82...

 

83 Bragg-Gray(ブラッグ・グレイ)の空洞理論の成立条件で正しいのはどれか。
1.空洞内で消滅する二次電子があること。
2.二次電子は媒質と空洞内で生じること。
3.入射光子は空洞内で相互作用を生じないこと。
4.空洞により二次電子フルエンスが変化すること。
5.空洞の大きさは二次電子の飛程より大きいこと。

正答

気体の電離を利用する検出器
印加電圧と収集電荷の関係  (75pm80、72am78、66.66、60.62) ①再結合領域    ②電離領域   エネルギー測定可能 ③比例領域   エネルギー測定可能 ④境界領域     ⑤GM領域   エネルギー測定不可 ⑥連続放電領域 エネルギー測定不可 電離箱 ・自由空気電離箱  光子の照射線量の絶対線量の測定 ・空洞電離箱  (69pm80、62.64)  光子またはβ線(グリッド付きでα線も)の吸収(照射)線量の測定  印加電圧:電離領域   → 高線量かつエネルギーの測定ができる     感度は低い ・校正,補正  (73pm79、68pm82、65.62、64.61.63、61.61)  1,校正定数  2,大気補正係数kTP     kTP=(273+T)/(273+T0)×P0/P    気圧が大、気温が低で電離が多くなる  3,極性効果    円筒型 < 平行平板型   4,イオン再結合    初期再結合はLETに依存する   一般再結合は線量率、印加電圧、電極間隔、電極サイズ、スペクトルに影響される ↓より詳細はこちらのページで 「対策ノート:標準計測法1...

X線撮影技術学

84 造影剤注入液量が最も多いのはどれか。
1.注腸造影検査
2.肩関節造影検査
3.脊髄腔造影検査
4.唾液腺造影検査
5.子宮卵管造影検査

正答

造影剤
Ⅰ.ヨード系造影剤  ・構造 (1)イオン性モノマー :副作用の頻度が多いため、使用が減少  胆道系、ろう孔の造影に使用 (2)非イオン性モノマー(71am88) :最も多く使用されている  脳室・脳槽・脊髄腔の造影にも適する  (3)イオン性ダイマー   (4)非イオン性ダイマー ・比較 (74pm92、66.75)  ヨード濃度:高いほどX線吸収率が高い  浸透圧:イオン性>非イオン性        モノマー>ダイマー  粘稠度:ダイマー>モノマー  造影効果:ダイマー>モノマー    ★副作用:イオン性>非イオン性 ・禁忌 (71am91、70am87、69am88、66.30、62.69) ・絶対禁忌 :「ヨード過敏症」  「重篤な甲状腺機能亢進症」  「重症筋無力症」 ・原則禁忌 :「気管支喘息」  「重篤な心・肝・腎疾患をもつ患者」  「急性膵炎」  「マクログロブリン血症」  「多発性骨髄腫」  「褐色細胞腫」  「テタニー病」 *使用前に「eGFR」や「クレアチニン値」、「ヨード過敏症の有無」などを確認する ・副作用 (74pm64、71pm90、64.30、62.78...

 

85 半影を一定にした場合、拡大撮影の拡大率に最も影響があるのはどれか。
1.許容負荷
2.撮影時間
3.焦点サイズ
4.被ばく線量
5.受像器のサイズ

正答

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積:広い」 「管...

 

86 X線写真を示す。撮影法であてはまらないのはどれか。

1.検側上腕を外転する。
2.通常立位で撮影する。
3.肩甲骨の中央に入射する。
4.検側の外側を受像器につける。
5.肩甲骨がY字形に描出される。

正答

肩甲骨軸位は初めてだが、外転ってなにか知ってればすぐわかるか

四肢の単純撮影法
肩の撮影 ・肩関節 正面  (72pm91、67am85、62.73) ・体位 :上腕は自然に下垂し、機能的基本肢位とする  手掌は軽度回内(内旋)する ・中心線 :頭尾方向に20°で入射 ・肩正面・上腕骨 内(外)旋位撮影  鎖骨・肩峰・上腕骨の重なりが少なく描写する ・肩関節 尾頭方向軸位撮影  肩甲骨関節面がほぼ接線となり、上腕骨頭と関節面の関係が明瞭に観察できる ・中心線 :外側から体軸方向に30~45°で入射する ・肩関節 Yビュー撮影  肩峰角および上腕骨頭の観察 ・中心線 :頭尾方向に20°で入射する ・肩鎖関節 前後方向撮影 ・中心線 :尾頭方向に10°で入射する ・鎖骨 斜位撮影 ・中心線 :頭尾方向か尾頭方向に20°で入射する ・ストライカー法(肩関節半軸位) :反復性肩関節脱臼に見られるHill-sachs損傷の観察 ・ウエストポイント法 ・肩甲骨 軸位撮影  (73pm86:肩甲骨軸位撮影) 上腕の撮影 ・上腕骨 正面撮影 ・体位 :上腕は下垂させ、体側から離し、少し外転する  肘関節は伸展しカセッテに対し平行にし、前額面を正面にする ・上腕骨 側面撮影 ・体位...

 

87 CTによるAutopsy Imaging(死亡時画像診断)について正しいのはどれか。
1.適切な感染対策を施す。
2.遺族の同意確認は必要としない。
3.医療事故調査の目的で行ってはならない。
4.通常の臨床での検査より低線量で検査を行う。
5.遺体に挿入されたデバイスは抜去し撮影することが原則である。

正答

Aiに関して詳しく問われたのは初
対策ノート対応済、2017年にガイドラインも作成されており、今後も出題されると考える

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ ・MLO撮影  (72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71)  乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい  乳頭が完全な側面像で描出される ・体位 :立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける ・撮影方法 :水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する  カセッテ面に対して直角に照射  大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい ・撮影距離 :65cmと短い ・圧迫 :通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う   以下に主な理由を挙げる ① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる ② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する ③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する ④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する ⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止 ⑥ 被曝が減少する ⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる ・AEC :カセッテ後面の位置とする ・ブラインド...

 

88 検査と被検者への投与物質の組合せで正しいのはどれか。
1.MRCP  ペルフルブタン(ソナゾイド)
2.DIC-CT  イオトロラン(イソビスト)
3.造影超音波検査  塩化マンガン四水和物(ボースデル)
4.ミエログラフィ  イオトロクス酸(ビリスコピン)
5.CTコロノグラフィ  二酸化炭素(炭酸ガス)

正答

CT検査
CTの副作用  心臓ペースメーカの誤作動  (64pm69、62.69、60.68)  造影検査 (70am88、65pm77、63.34、62pm81、60pm80) ・造影剤注入方法 (1) 固定法 (2) テストインジェクション法 (3) ボーラストラッキング法  :ROIのCT値が閾値を超えた時点より撮影を開始する方法   時間濃度曲線を作成して行う ・穿刺部位 :第一選択は肘静脈 ・前処置 :検査当日の朝から絶食 ・投与量 :体重当たりの造影剤の量を固定し、注入速度を変更するのが望ましい ・造影剤投与後に静脈内への造影剤の残中を防ぐため、生理食塩水をボーラス注入する場合がある ↓造影剤についてはこちら 「対策ノート:造影剤」 腹部ダイナミックCT (74am89、66pm76.86、65pm87)  ボーラス投与(急速静注)で、複数回呼吸停止を行う  多相撮影を行う   単純相 動脈相 静脈相 遅延相 ・肝臓ダイナミックCT  (69pm90、65pm87、63.87、60pm84) ・IVR-CT (CTAP、CTHA)             CTAP:経動脈性門脈造影C...

 

89 頭部単純CTを示す。病変が存在するのはどれか。

1.視床
2.基底核
3.前頭葉
4.側頭葉
5.頭頂葉

正答

症状名まで出てくると良い

神経系 正常解剖
中枢神経系 (75am56、71am63) ・脳(前脳[大脳+間脳]+脳幹)+脊髄 *脳:大人の脳の重量は約1300g(62.4) 大脳半球の区分 (74am53、73pm20pm89、69pm55、67pm21.22、66.41、62.3.48) ・前頭葉  運動に関する中枢  人格にかかわる領域 ・頭頂葉  体性感覚中枢  視覚性言語中枢  知覚中枢 ・側頭葉  聴覚中枢  感覚性言語中枢  嗅覚中枢  味覚中枢 ・後頭葉  視覚中枢 ・島  外側溝の深部  島を覆う各葉を弁蓋という ・辺縁葉 ・中心溝(ローランド裂)(61.15)  前頭葉と頭頂葉の境界 ・外側溝(シルビウス溝)  前頭葉と側頭葉の境界 大脳基底核  (72pm52、64.11、60.12.pm82) ・構成 :「線条体(尾状核・被殻) 」  「レンズ核(淡蒼球・被殻) 」 ・役割 :随意運動のコントロール  骨格筋の緊張度の調節  円滑な運動の遂行 ・傷害時の疾患 :ハンチントン舞踏病  パーキンソン病 脳幹 :中脳・橋・延髄をまとめた名称 ・中脳 :対光反射(瞳孔反射)などの視覚反射、聴覚反射の中枢  (1)...

 

90 腹部造影CTと治療2週間後の腹部単純CTを示す。行われた治療は何か。

1.凍結療法
2.肝部分切除術
3.定位放射線療法
4.肝動脈化学塞栓術
5.ラジオ波焼灼療法

正答

造影検査とIVR
注腸造影 (74am64、70pm89、68am87、67pm87、62.31) :逆行的に造影剤を投与し、二重造影法が主流で、充満法、粘膜法、圧迫法も行われる  Brown法が主流で、Fischer法、Welin法なども行われる  Brown法では前日に低脂肪、低繊維食をとる  多量の水分を摂取する ・前投薬 :抗コリン薬 *Apple core sign  :大腸進行がんの代表的な悪性所見 (67pm93:Apple core sign) 消化管領域のIVR ・拡張術 (66.77)  胆管拡張術:ステントなどを用いる、胆がんなどが適応  ・ステント留置 ・イレウスチューブの挿入 ・内視鏡的結石除去術  (63.79)  バスケットカテーテルを使用  :結石等を挟み込んで体外に排出する道具 胆道・膵臓造影検査 (73am84、72am85pm90) ・PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography) :経皮経肝胆道造影  PTCD(D:drainage)   :経皮経肝胆道ドレナージ ・ERCP(Endoscopic retrograde...

 

91 手部X線撮影時の肢位を示す。正しいのはどれか。

1.尺屈
2.掌屈
3.底屈
4.橈屈
5.背屈

正答

手に関する問題驚異の3問目

骨格系正常解剖
頭蓋骨 (73am87、71am56、69am53、60.3) 眼窩  (70am52) ・構成 「前頭骨」「頬骨」「篩骨」 「蝶形骨」「涙骨」 「上顎骨」「口蓋骨」 副鼻腔 (75pm51、71pm91、65pm79、60.5、61.81) ・構成 「前頭洞」「し骨洞」 「上顎洞」「蝶形骨洞」  脊椎 (70pm22、68pm90、67am90、66.42、63.4、60.4) 頸椎(第一、二頸椎) ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・第1頸椎(環椎) :椎体と棘突起を欠き,輪状形態をなす  上関節窩は後頭骨の後頭窩と関節をなし, うなずき運動に働く ・第2頸椎(軸椎) :歯突起を特徴とする  火葬の際にノドボトケとしてあつかわれる  歯突起を軸として頭蓋を回旋する 頸椎(第三~七頸椎) (74pm88) ・椎体が小さい ・横突孔には椎骨動脈と椎骨静脈が通る ・ルシュカ関節 :椎体上部外側の縁が上方に突出して上部頸椎と形成する関節 ・第5頚椎 :喉頭隆起がある ・第7頸椎 :頸を前方へ屈曲したとき,棘突起が皮膚の上から触る  隆椎という 胸椎 ・第3胸椎 :「胸骨角」 ・第10胸...

 

92 胸部の造影CT像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.奇静脈
2.肺動脈
3.上大静脈
4.下行大動脈
5.左冠状動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

93 腹部造影CT冠状断像を示す。矢印で示す臓器はどれか。

1.胃
2.肝臓
3.腎臓
4.膵臓
5.脾臓

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

94 図のように厚さx[cm]の水ファントム(背景)の中に直径d[cm]の球状の気泡がある。この水ファントムに光子フルエンスϕ0の一様なX線を入射させたとき、背景を透過した光子フルエンスをϕ1、気泡の中心を透過した光子フルエンスをϕ2とする。背景に対するこの気泡の被写体コントラストC を、C =
(ϕ2-ϕ1)/ϕ1で定義するとき、C を表す式で正しいのはどれか。
ただし、この入射光子エネルギーに対する水の線減弱係数をμ[cm-1]とし、気泡中の光子の減弱は考えない。また、散乱線の寄与は無視する。

1.eμd-1
2.1 -e-μd
3.1 -eμ(x-d)
4.eμ(x-d)-1
5.1-e-μ(x-d)

正答

無理無理
問題文読む気も失せる
この問題の作成者はこの試験で、一問当たり何分で解かなきゃいけないかを考えるべき
問題文読んでたらタイムアップです
ただし、被写体コントラストに関しては知っておく必要はある

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積:広い」 「管...

画像工学

95 図のような3個の線形シフト不変システムが連結された画像システムがある。空間周波数2.0 cycles/mmにおけるシステム1、システム2及びシステム全体のMTF 値がそれぞれ0.7、0.7及び0.2であるとき、システム3の2.0 cycles/mmにおけるMTF 値に最も近いのはどれか。

1.0.2
2.0.3
3.0.4
4.0.5
5.0.7

正答

解像特性(鮮鋭度)
解像特性(鮮鋭度) 影響因子 「焦点サイズ」:小さいほうが良い         「被写体フィルム距離」:短いほうが良い 「X線入射角度」:小さいほうが良い        「焦点フィルム距離」:長いほうが良い 「感度」:高感度増感紙では悪い 「被写体コントラスト」:高いほうが良い *空間分解能 増感紙フィルム系>デジタル系 MTFによる評価  (75pm94、74am48)  MTF(Modulation Transfer function)とは点または線像強度分布をフーリエ変換の関係を用いて空間周波数領域に変換した関数で、ボケの度合いを表すことが出来る  「線形性」と「位置不変性」を満たしていることが条件となる  デジタル系では「位置不変性」が成り立たない  鮮鋭度の評価には2cycle/mmを良く用いる ・MTFへの影響因子  「散乱X線」  「サンプリング間隔 → エリアシング」 ・エリアシングの影響を含まないMTF  「プリサンプリングMTF」  「アパーチャMTF」  「X線検出器のMTF」  「ディスプレイMTF」  「画像処理フィルタのMTF」 構成要素とそれぞれのMTF ...

放射線安全管理学

96 国際放射線防護委員会(ICRP)2007 年勧告において、組織加重係数が最も小さいのはどれか。
1.脳
2.甲状腺
3.肺
4.乳房
5.生殖腺

正答

ICRP勧告
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (73pm99、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化 (71am9)  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ・医療被ばく...

 

97 表面汚染密度限度が4Bq/cm2である核種はどれか。
1.60Co
2.137Cs
3.131I
4.223Ra
5.90Y

正答

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査 サーベイメータ、測定機器 (74pm98、66.99、64.99、61.99) ・β線の表面汚染 :広口GM計数管 ・γ線の表面汚染 :GM計数管、Si半導体検出器 ・手足の汚染 :ハンドフットクロスモニタ ・広範囲の測定 :フロアモニタ ・管理区域の空間線量率測定 :NaIシンチレーション式サーベイメータ ・漏洩線量測定 :電離箱式サーベイメータ 水中の放射性核種の濃度測定 (1)測定法(72pm99、69pm98、61.99) ・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法 ・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法 ・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法 (2)希釈法による排水 (72pm100、69am100)  放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする  また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする  (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1 表面汚染の濃度測定  (72am98、...

 

98 病院に診療の用に供するエックス線装置を備えた場合に都道府県知事への届出を規定する法令はどれか。
1.医療法
2.診療放射線技師法
3.電離放射線障害防止規則
4.放射性同位元素等の規制に関する法律
5.労働安全衛生法

正答

装置・施設の定義、基準、届出
医療法施行規則・RI規制法 装置の定義  (70am98、61.95) 名称 定義 ★装置 ★エックス線装置 定格出力の管電圧が10kV以上でエネルギーが 1MeV未満の診療用エックス線装置 「X線撮影装置」 「X線CT装置」 「血管撮影装置」 診療用高エネルギー 放射線発生装置  1MeV以上のエネルギーを有する 診療用の電子線又は エックス線の発生装置 「リニアック」 「ベータトロン」 診療用粒子線 照射装置  陽子線又は重イオン線を 照射する診療用の装置 「サイクロトロン」 「シンクロトロン」 診療用放射線 照射装置 下限数量の1000倍を超える密封された 放射性同位元素を装備した 診療用の照射機器 「テレコバルト」 「ラルス」 「ガンマナイフ」 診療用放射線 照射器具 下限数量1000倍以下の密封された 放射性同位元素を装備した 診療用の照射機器 「125Iシード」 「198Auグレイン」 「ラジウム針」 放射性同位元素 装備診療機器 密封された放射性同位元素を装備した 診療用の機器のうち、 厚生労働大臣が定めるもの 「骨塩定量分析」 「GC用ECD」 「輸血用血液照射装置」 ...

 

99 放射線防護体系で正しいのはどれか。
1.線量限度は経済的要因を考慮して決められなければならない。
2.線量拘束値は全ての線源から個人が受ける線量の上限である。
3.リスク拘束値は一つの線源から個人が受ける線量の上限である。
4.防護の最適化は代替手段の便益に配慮して行わなければならない。
5.行為の正当化は代替手段のコストに配慮して行わなければならない。

正答

防護量 / 実用量 / 被ばく量 / 防護の原則
防護量の単位と定義 (75am98、72pm97、71pm99、68pm98、64.100、62.99) 名称 単位 定義 線量当量 J・kg-1=Sv  =(ある点における吸収線量)×(線質係数) ★等価線量 J・kg-1=Sv ある組織・臓器にわたって平均し、線質について加重した吸収線量 =Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数)) ★実効線量 J・kg-1=Sv  =Σ((等価線量)×(組織加重係数)) 預託等価線量   RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値 期間が不明な場合、成人は50年、子供は摂取時から70年とする 預託実効線量   等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの 摂取した放射能×実効線量係数 実用量の単位と定義 (73am99、71pm96) 名称 単位 定義 周辺線量当量 Sv  ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき 整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量 方向性線量当量 Sv  線量計の角度依存性を表すのに用いられる線量当量 個人線量当量 Sv  スラブファントムを用い...
ICRP勧告
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (73pm99、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化 (71am9)  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ・医療被ばく...

 

100 チタン酸90Sr を誤って吸入摂取した場合の内部被ばく線量の測定法で適切なのはどれか。
ただし、飛散量は少ないものとする。
1.MIRD 法
2.体外計測法
3.鼻孔スミヤ法
4.バイオアッセイ法
5.空気中放射性物質濃度測定法

正答

汚染検査 / RIの使用・処理・除染
汚染検査 サーベイメータ、測定機器 (74pm98、66.99、64.99、61.99) ・β線の表面汚染 :広口GM計数管 ・γ線の表面汚染 :GM計数管、Si半導体検出器 ・手足の汚染 :ハンドフットクロスモニタ ・広範囲の測定 :フロアモニタ ・管理区域の空間線量率測定 :NaIシンチレーション式サーベイメータ ・漏洩線量測定 :電離箱式サーベイメータ 水中の放射性核種の濃度測定 (1)測定法(72pm99、69pm98、61.99) ・排水を直接「液体・プラスチックシンチレータ(最適)」や「GM計測管」で測定する方法 ・サンプリングした試料を「ウェル型シンチレーション」や「液体シンチレーション」で測定する方法 ・イオン交換樹脂でRIを吸着して測定する方法 (2)希釈法による排水 (72pm100、69am100)  放射能が排水中の濃度限度を下回るようにする  また複数の核種が存在する場合、各核種の濃度と濃度限度の比を足し合わせ、この総和が1を下回るようにする  (核種Aの濃度/核種Aの濃度限度)+(核種Bの濃度/核種Bの濃度限度) <1 表面汚染の濃度測定  (72am98、...

以上、第73回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

  難問 無理問 不適切問題
午前1/2 9問 5問 1問
午前2/2 6問
5問
0問
午後1/2 6問 1問  1問
午後2/2 8問 3問 0問
29問 14問 2問 

*当サイト調べ

第73回診療放射線技師国家試験の目標点数は
155点前後
それ以上は取れなくて良い!

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第73回診療放射線技師国家試験 午前 1/2

第73回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 物理的半減期が最も長い核種はどれか。 1.67Ga 2.81mKr 3.99mTc 4.111In 5.123I 正答 2 壊変形式がβ-の核種はどれか。 1.11C 2.67Ga 3.99Mo 4.201Tl 5.241Am 正答 3 PIXE 法について正しいのはどれか。2つ選べ。 1.多元素同時分析は困難である。 2.対象となる試料にX 線を照射する。 3.サイクロトロンなどの加速器を用いる。 4.原子核内の陽子との相互作用を利用している。 5.特性X 線のエネルギースペクトルを解析する。 正答 PIXE法について詳しく問われたのは初 今までの対策ノートでは記述が不十分だったので、追加しました 対策ノート対応済み 4 イメージングプレートを用いたオートラジオグラフィの解像度を向上させるのはどれか。 1.試料を厚くす...

第73回診療放射線技師国家試験 午前 2/2

第73回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 粘膜上皮が円柱上皮であるのはどれか。 1.口腔 2.食道 3.腟 4.直腸 5.肛門 正答 51 手根骨で最も母指側に位置するのはどれか。 1.月状骨 2.舟状骨 3.大菱形骨 4.有鉤骨 5.有頭骨 正答 第73回では手の骨に関して3問出題され、その1問目 受験生的には楽でいいだろうが、国家試験としてはもっといろいろあるだろう、と思ってしまう 52 公衆衛生の対象でないのはどれか。 1.疾病予防 2.衛生統計学 3.感染症対策 4.地域の衛生教育 5.個人の疾患の治療 正答 53 甲状腺刺激ホルモンを産生するのはどれか。 1.視床下部 2.下垂体 3.甲状腺 4.膵臓 5.腎臓 正答 54 X 線による小児の骨年齢評価に用いられるのはどれか。 1.頭蓋骨 2.下顎骨 3.頸椎 4.手根骨 5.大腿骨 正答 骨年齢...

第73回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

第73回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 陽電子放出核種の陽電子の最大エネルギーの大きさの順で正しいのはどれか。 1.11C > 15O > 13N > 18F 2.11C > 18F > 15O > 13N 3.13N > 11C > 18F > 15O 4.15O > 13N > 11C > 18F 5.15O > 13N > 18F > 11C 正答 2 親核種と娘核種の半減期の組合せで永続平衡が成立するのはどれか。 親核種の半減期 娘核種の半減期 1.1日   3日 2.1日   10 日 3.1日   10 年 4.10 日  1日 5.10 年  1日 正答 3 放射性核種の分離法のうち、反跳効果を利用したものはどれか。 1.遠心分離法 2.電気泳動法 3.昇華・蒸留法 4.ラジオコロイド法 5.Szilard-Chalmers(ジラード・チャルマー...

第73回診療放射線技師国家試験 午後 2/2

第73回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 臓器と腫瘍との組合せで関係ないのはどれか。 1.大脳   びまん性星細胞腫 2.食道   扁平上皮癌 3.肺    小細胞癌 4.乳腺   腺癌 5.腎臓   褐色細胞腫 正答 51 垂直感染するのはどれか。2つ選べ。 1.結核菌 2.麻疹ウイルス 3.A 型肝炎ウイルス 4.B 型肝炎ウイルス 5.ヒト免疫不全ウイルス 正答 52 後腹膜腔にあるのはどれか。 1.十二指腸下行脚 2.空腸 3.回腸 4.横行結腸 5.S状結腸 正答 53 単関節はどれか。 1.肩関節 2.肘関節 3.膝関節 4.足関節 5.リスフラン関節 正答 54 骨について正しいのはどれか。2つ選べ。 1.骨髄は造血機能を有する。 2.骨膜には知覚神経はない。 3.長管骨の成長は骨幹で起こる。 4.体内のカルシウム貯蔵機能がある。 5.長管骨...

コメント

  1. たろうちゃん より:

    73番問題間違ってます

    • 対策ノートの人 より:

      ご連絡ありがとうございます
      訂正させて頂きました
      ご確認よろしくお願い致します

 

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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