第76回診療放射線技師国家試験 午前 1/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

 

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放射化学

1 ホウ素中性子捕捉療法〈BNCT〉での治療時に用いられる核反応はどれか。
1.(d,n)
2.(n,α)
3.(n,γ)
4.(n,p)
5.(p,d)

正答

 放射化学で出る範囲ではないが、頻出のBNCT
 出題内容も易しい

その他放射線治療の手法
全身照射法(TBI)  (72am36、70am39、69am41、66.80、63.86、61.35、60.81) ・総線量 :4~12Gy/1~6回/1~4日           ・線量率 :10cGy/分以下 ・目的 :「腫瘍組織の根絶」  「免疫抑制」 ・適応 :「白血病」  「重症再生不良性貧血」  「重症免疫不全症」  「悪性リンパ腫」 ・急性期合併症 :間質性肺炎、移植片対宿主病、肝静脈閉塞症 ・晩期有害事象 :白内障、不妊 *分割照射により、総線量の増加と合併症の減少が可能 *両眼の水晶体を防護する *生殖器官の防護をする場合がある ・照射方法 :X線を用いて、アクリル板等で表面線量を確保し、体圧の補正も行う (1)Long SAD法  :リニアックを横向きにして、部屋の端に患者を寝かせるため、部屋の大きさが問題となる   厚みの違いをボーラスによって埋め、肺野や眼球部分を保護するよう遮蔽物を置く (2)ビーム移動法、寝台移動法  :機械的運動精度が問題となる 全皮膚照射  (70am40) ・適応 :「菌状息肉腫 (T細胞リンパ腫の一種)」  ・電子線を使用する 粒子...

 

2 目的とする放射性核種の沈殿を防ぐために加えるのはどれか。
1.還元剤
2.共沈剤
3.捕集剤
4.保持担体
5.スカベンジャ

正答

RIの分離とその保存
共沈法  (76am2、74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4) ・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体 ・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体 ・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体 ・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体 ・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体 ・溶解度積  共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる  溶解度積   =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」 ・共沈法の実例 溶液中のRI 捕集剤 保持担体 沈殿物 140Laと140Ba Fe3+ Ba2+ 140La 90Yと90Sr Fe3+ Sr2+ 90Y 32Sと32P Fe3+ SO42- 32P *沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる 溶媒抽出法 (76pm2、72am4、65.7、64.4、61.4)  分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能 ・分配比  水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す  分配比D=Co/Cw  Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度...

 

3 クロマトグラフィでカラムを必要としないのはどれか。
1.ガスクロマトグラフィ
2.吸着クロマトグラフィ
3.薄層クロマトグラフィ
4.高速液体クロマトグラフィ
5.イオン交換クロマトグラフィ

正答

 カラムを使わない頻出のクロマトグラフィはもう一つあるのでそちらも併せて覚えておこう

RIの分離とその保存
共沈法  (76am2、74am3、68am3、67am3、66.4、65.6、64.5、63.4) ・同位体担体:必要なRIの安定同位体の担体 ・非同位体担体:不必要なRIの安定同位体の担体 ・スカベンジャー:不必要なRIを沈殿させるための担体 ・保持担体:必要なRIを溶液に留めるための担体 ・捕集剤:必要なRIを沈殿させるための担体 ・溶解度積  共沈法では溶解度積の小さい反応が選ばれる  溶解度積   =「溶解した塩の濃度」×「溶解しなかった塩の濃度」 ・共沈法の実例 溶液中のRI 捕集剤 保持担体 沈殿物 140Laと140Ba Fe3+ Ba2+ 140La 90Yと90Sr Fe3+ Sr2+ 90Y 32Sと32P Fe3+ SO42- 32P *沈殿物は分離後、溶媒抽出することで無担体にできる 溶媒抽出法 (76pm2、72am4、65.7、64.4、61.4)  分離が(イオン交換等より)早く、トレーサ量からマクロ量まで対応が可能 ・分配比  水相を基準として有機相に何倍多く抽出されるかを表す  分配比D=Co/Cw  Co:有機相のRI濃度   Cw:水相のRI濃度...

 

4 サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。
1.PIXE法
2.直接希釈法
3.電気泳動法
4.不足当量法
5.アクチバブルトレーサ法

正答

 難問
 消去法で正解できなくはないが、一発で正答を選ぶのは難しい
 正答以外は既出事項なので、正答に関しては対策ノート未対応のまま、今後もう一度出題されたら対応検討

RIの化学分析への利用
オートラジオグラフィ  (73am4、70pm4、61.8)  イメージングプレート等を用いてRIの分布を可視化する  基本的な性能としてIP法>写真法  ミクロオートラジオグラフィでは低エネルギーγ線が適する 放射化学分析  試料のRIの放射能,またはその娘核種の放射能によって存在量、存在核種を同定する方法  γ線スペクトルの測定を行う 放射分析  (71pm4)  非放射性の試料に結合するRI試薬を加え、試料の存在量を知る方法  特長として「簡易的」「高精度」「微量成分の分析」がある  放射滴定は放射分析の一種 同位体希釈分析法 ・特徴 「混合物の場合、その成分だけを完全に分離定量しなければならない」 「完全な分離でなく、その一部でも純粋に分離できれば定量可能」 「ラベル付き化合物を作る必要がある」 「RIは目的の化合物以外に移らない必要がある」 ・ラジオイムノアッセイ  抗体抗原反応を利用する 直接希釈法  (62.7)     重量 比放射能 全放射能 添加前 目的の試料 X  0 0 トレーサ(RI) a S0=A/a A 添加後 混合物 X+a S=A/w S(X+a) ・...

診療画像機器学

5 回転陽極X線管で陽極回転数を2.5倍、焦点軌道直径を1.2倍にしたとき0.1秒以下の短時間許容負荷の倍数で最も近いのはどれか。
1.1.4
2.1.7
3.2.0
4.2.4
5.3.0

正答

 計算ドリル掲載問題

X線源装置 ― 許容負荷 / 照射野限定器 / X線用高電圧ケーブル
X線発生装置  ├― X線源装置 |  └―― X線管装置 + 照射野限定器 | ├― X線用高電圧ケーブル | └― X線高電圧装置    └―― 高電圧発生装置 + X線制御装置 X線源装置 短時間・長時間許容負荷  (76am5、70am5、68pm5、67am5、65.9、62.10) ・短時間許容負荷  一般撮影のような大管電流が流れる場合  → 実焦点面の温度上昇によって制限  短時間許容負荷増大の条件 1,実焦点面積を大きくする  (固定陽極では面積に比例、回転陽極では長さに比例し幅の1/2乗に比例) 2,ターゲット角度を小さくする  (実効焦点サイズが同じ場合)  → 実焦点面積が増大 3,管電圧脈動率(リプル百分率)を小さくする  → 焦点面温度の均一化 4,陽極の回転速度を大きくする  (回転陽極の場合) 5,焦点軌道直径を大きくする  (回転陽極の場合)  → おのおのの実焦点位置での熱電子衝突時間の短縮 ・一秒以下の短時間許容負荷W(オスターカンプの式) $$W∝\frac { l }{ sinθ } \sqrt { b×DN } ∝\sqrt { DN } \...
X線装置 計算ドリル 
コンデンサ式高電圧装置 (73pm11,64.54) 問1  容量0.5μFのコンデンサ式X線装置において、充電電圧80kVで10mAs放出した時の波尾切断電圧[kV]はいくつか 答え放電電荷量mAs=C×(Vc-Vd) C:静電容量 Vc:充電電圧 Vd:波尾切断電圧 Vd=Vc‐mAs/C  =80‐10/0.5 =60 解説 コンデンサ式X線装置の計算問題  基本的には左辺に放電電荷量をとると右辺の変数が3つになり、どこが問われるのかはわからないが、過去問的には波尾切断電圧が問われているので式を変形しなければならない  式の形だけではなく、の中の単位も覚えてないと間違えうるので注意が必要   X線管入力の動作特性 (72am12,71am9,67pm6) 問1  三相12ピーク整流装置で、撮影管電圧100kV、管電流1000mAのときの電力はいくつか 答えP:X線管入力  P = U×I×f×10-3  U:管電圧,ピーク値で表される I:管電流,平均値で表される f:管電圧のリプル百分率によって定まる定数 f=1.0:リプル百分率が10%以下の場合  (インバータ式, 定電圧形...

 

6 回転陽極X線管を使用した骨撮影用X線装置の最大X線照射野と焦点外X線による半影を図に示す。 JIS規格の許容値内で焦点外X線による半影が最大となるのはどれか。 ただし、図中の単位はcm、実線を最大X線照射野、破線を焦点外X線による半影とする。

1.A
2.B
3.C
4.D
5.E

正答

 難問
 おそらく焦点外X線のJIS規格が問われたのが初
 にもかかわらず、いきなり図で出題されているので難しい
 ただ、内容的には今後出題されてもおかしくはないので対策ノート対応済み
 JIS Z 4701ではX線管焦点皮膚間距離が頻出だった

JIS規格、装置管理
JIS規格 ・JIS Z 4701   X線管焦点皮膚間距離 (73am9、71am13.14、64.28、62.28、60.28) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4701 医用X線装置通則   透視装置 手術中:20cm以上      その他::30cm以上  移動型及び携帯型X線装置:20cm以上  乳房撮影用X線装置:60cm以上  乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm  循環器用撮影装置(拡大撮影に限る):30cm  歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上  口こう外X線受像器をもち皮膚焦点間距離が短い歯科用撮影装置:6cm  公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上  公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上  CT装置:15cm以上  拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率:2 以下  焦点外X線の制限 (76am6)  焦点から1m離れた平面で外側に15cmを超えない  (乳房用及び立体撮影用を除く) ・JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差) (乳房用X線装置以外)  (70pm14) ↓WEB版PDFリンク J...

 

7 JISで規定する直接撮影用X線装置の不変性試験で誤っているのはどれか。
1.誤動作が疑われるときに不変性試験を行う。
2.不変性試験の基礎値は受入試験時に設定する。
3.最初の不変性試験は受入試験の6か月後に行う。
4.不変性試験の結果は少なくとも2年間保存する。
5.試験対象になる性能パラメータに影響する保守を行った直後に不変性試験を行う。

正答

 複数解になってしまっている公式不適切問題
 内容は既出の平凡なもの

JIS規格、装置管理
JIS規格 ・JIS Z 4701   X線管焦点皮膚間距離 (73am9、71am13.14、64.28、62.28、60.28) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4701 医用X線装置通則   透視装置 手術中:20cm以上      その他::30cm以上  移動型及び携帯型X線装置:20cm以上  乳房撮影用X線装置:60cm以上  乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm  循環器用撮影装置(拡大撮影に限る):30cm  歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上  口こう外X線受像器をもち皮膚焦点間距離が短い歯科用撮影装置:6cm  公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上  公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上  CT装置:15cm以上  拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率:2 以下  焦点外X線の制限 (76am6)  焦点から1m離れた平面で外側に15cmを超えない  (乳房用及び立体撮影用を除く) ・JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差) (乳房用X線装置以外)  (70pm14) ↓WEB版PDFリンク J...

 

8 JISで規定する透視用X線装置の基本性能で正しいのはどれか。
1.圧迫筒の圧迫の強さは20Nを超えてはならない。
2.150kgの負荷質量で正常に動作しなければならない。
3.通常透視の最大空気カーマ率は50mGy・min-1である。
4.装置が3秒以上発する騒音は50dBを超えてはいけない。
5.透視用積算タイマは透視時間が10分を超えた時点で警告音を発しなければならない。

正答

 JIS関連のものが連続で3問出題されるのは珍しい気がする

JIS規格、装置管理
JIS規格 ・JIS Z 4701   X線管焦点皮膚間距離 (73am9、71am13.14、64.28、62.28、60.28) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4701 医用X線装置通則   透視装置 手術中:20cm以上      その他::30cm以上  移動型及び携帯型X線装置:20cm以上  乳房撮影用X線装置:60cm以上  乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm  循環器用撮影装置(拡大撮影に限る):30cm  歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上  口こう外X線受像器をもち皮膚焦点間距離が短い歯科用撮影装置:6cm  公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上  公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上  CT装置:15cm以上  拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率:2 以下  焦点外X線の制限 (76am6)  焦点から1m離れた平面で外側に15cmを超えない  (乳房用及び立体撮影用を除く) ・JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差) (乳房用X線装置以外)  (70pm14) ↓WEB版PDFリンク J...

 

9 散乱線除去用グリッドで正しいのはどれか。
1.グリッド露出係数は一次X線透過率の逆数で表される。
2.同一グリッドにおいては管電圧が高いほど選択度は大きい。
3.グリッド密度はグリッド中心部の1mm当たりの鉛はくの数で表す。
4.同一グリッドにおいては管電圧が高いほどコントラスト改善比は大きい。
5.グリッド密度が同じであればグリッド比が大きいほどグリッド露出係数は大きい。

正答

 当サイトでの記載が露出倍率となっていたので追記した

散乱X線除去用グリッド
散乱X線除去用グリッド ・定義  (69am84)  X線受像面に入射する散乱X線の量を減少させることにより、X線像のコントラストを改善する  受像面の前に置く ・散乱X線の性質  散乱X線含有率は照射野の大きさと被写体の厚さに依存する  高管電圧ほど高グリッドが必要 ・構造  (65.16)   薄い鉛箔とX線吸収の少ない中間物質(アルミ)の薄い板を交互に配置  散乱線除去用グリッドの中間物質はX線吸収の少ないものを使う  → アルミニウム、紙、木、合成樹脂  ・種類 1、直線グリッド :箔を長手方向に平行になるように構成   2、平行グリッド :箔の延長が互いに平行で入射面に垂直  →  集束距離は無限大    集束型よりもカットオフが多い 3、集束グリッド :箔の面の延長が1つの直線に集束 4、クロスグリッド :2枚の直線グリッドをそれらの箔の方向がある角度を持つように一体形成したもの 5、運動グリッド :ブッキーブレンデともいう ※病室撮影ではグリッドに対してX線が斜入する可能性が高いため  低格子比のグリッドがよい ・幾何学的性能 (75pm5、73pm8、72am11、68...

 

10 X線エネルギー40keVのときに比べ70keVのときCT値が増加するのはどれか。
1.水
2.筋 肉
3.脂 肪
4.脳白質
5.脳灰白質

正答

 無理問題
 これは難しいのではないか
 下記のグラフによると腱と脂肪が管電圧の上昇に比例してCT値が上昇するらしい
 いくらデュアルエナジーが流行っててもここまで求めるのはきついと思う
 対策ノート未対応
 

 

11 胸部CTの線量がDRLを超えていた。 検査条件見直しで適切なのはどれか。
1.管電流を上げる。
2.撮影範囲を拡大する。
3.自動露出機構の目標SDを上げる。
4.空間分解能の高い再構成関数に変更する。
5.再構成法を逐次近似法からFBP法に変更する。

正答

 基本的には被ばく低減の話だが、正答が少し捻ってあるので少し難しいか

X線撮影の基礎
写真効果、撮影条件計算 ・X線強度(蛍光量)E  (72pm88、66.70、65.69、63.69) $$E=\frac { 「管電圧」^{ 2 }×「管電流」×「照射時間」 }{ 「撮影距離」^{ 2 } } $$ ・半影と拡大率  (76am90、75am90、74am93、73pm85、71am85、67pm86、61.69)  半影の大きさH  H = (M-1)×f    M:拡大率  f:焦点の大きさ  拡大率M   M = (a+b)/a    = 1+b/a  a:焦点被写体間距離  b:被写体受像面間距離  a+b:撮影距離 ・重積効果  (72am83)  2つ以上の構造が重なって存在する場合、それらの減弱係数の相違によって、画像として描出が不可能な場合がある ・接線効果  被写体の隣り合う構造にその境界面を挟んであるレベル以上の減弱係数の差がある場合、その境界面に接点を持つようにエックス線速が入射されるとその構造の輪郭が明瞭に描出される効果 被曝と散乱線  ・散乱線の多くなる因子  (68am84) 「被写体の減弱係数:高い」 「被写体の厚さ:厚い」 「照射面積...

 

12 MRIで正しいのはどれか。
1.T2緩和時間はT2*緩和時間より短い。
2.水のT1緩和時間は筋肉のT1緩和時間より長い。
3.筋肉のT1緩和時間は脂肪のT1緩和時間より短い。
4.ガドリニウム造影剤はT2緩和時間に影響を与えない。
5.静磁場強度が大きいほどLarmor〈ラーモア〉周波数は低くなる。

正答

信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理 磁気モーメント (72pm74)  磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル  1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い  原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない 歳差運動と磁化および共鳴励起 (75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31) ・歳差運動 :自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動    歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π             ω=γ・B0  γ:磁気回転比  B0:静磁場の強さ    磁束密度    コイルに流れる電流に比例して大きくなる ・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数 核腫  1H  13C  19F 23Na 31P 共鳴周波数 42.58 10.71 40.10 11.26 17.24 緩和時間:T1、T2 (71pm12、70pm11、69pm74、68pm74)  絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ) ・T1緩和  縦緩和、90°パ...

 

13 超音波の性質で正しいのはどれか。
1.生体内を主に横波で伝播する。
2.波長が長いほど指向性が向上する。
3.伝播速度は媒質の密度に関係しない。
4.周波数が高いほど深部に到達しにくくなる。
5.検査で用いる周波数はおよそ100kHzである。

正答

超音波検査の概要 / 物理的性質
超音波検査の概要  (75am18、61.42) ・特徴 「被曝がなく非侵襲的なので繰り返し行える」 「リアルタイムに観測が可能」 「比較的小型・安価であり、移動も可能」 「ドプラ法で血流の評価が可能」 「断層面を自由に選択できる」 「術者の技量による影響が大きい」 ・超音波とMRIの比較  (63.31)  超音波で検査可能な部位は侵襲度や簡便性から超音波検査が薦められる ・使用されている周波数  (71pm13、67am19、63.26)  3.5~5MHzが多く、用途に応じて1~20MHz程度を用いる  乳房:5~10MHz    体表:7.5~10MHz  腹部:5~10MHz ・超音波の発生原理  (63.24)  圧電効果(ピエゾ効果)を利用し、極性を切り替えて送受信を行う   → 圧電物質に外力が加わることで、その表面に歪みが生じて表面に正負の電気が生じること  振動子の近傍では平面波で、遠くでは球面波となる 物理的性質 (76am13、75pm73、74pm74、73pm12pm74、72am21.74、71pm72、70pm74、69am19、67pm13.pm75、...

 

14 超音波検査のアーチファクトと関連事項の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
1.折り返し   パワードプラ法
2.音響陰影   囊 胞
3.鏡面効果   横隔膜
4.多重反射   コメット様エコー
5.サイドローブ 脂肪肝

正答

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト (76am14pm19.20、75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44) ①多重反射 :胆石など高吸収なもの  → コメット様エコー(コメットサイン)   探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす ・対策  「圧迫の強さを変える」  「ビーム角度を変える」  (68am20:多重反射) ②サイドローブ :胆のう頸部(十二指腸ガス)  サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象 (74am23:サイドローブ) ③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象 :横隔膜など  斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象 (鏡面像:76pm20) ④レンズ効果 :腹直筋と脂肪組織の混在部  屈...

診療画像検査学

15 MRCPで高信号に描出されるのはどれか。
1.門 脈
2.肝囊胞
3.膵実質
4.総胆管結石
5.腸間膜脂肪

正答

各部位のMRI検査
MRIの単純CTとの比較 ・空間分解能は劣る         ・骨のアーチファクトのない画像が得られる ・任意の断層面を撮像できる      ・軟部組織のコントラスト分解能が優れる ・血管の検出能が優れる        ・石灰化やガス体の検出能が低い MRIの診断能がCTより優れる観察部位  (65.29、64.30、61.35、60.36.42)  脳脊髄(アルツハイマー病、急性期脳梗塞)、靭帯、椎間板、半月板、骨盤内臓器(子宮頚癌、前立腺癌など) 頭頚部のMRI検査  (71pm21、68am22) ・診断 :「脳腫瘍」「血管障害」「てんかん」  「アルツハイマー病」「多発性硬化症」  「低酸素脳症などの脱髄性疾患」 ・顔面(眼窩・顎関節など)は表面コイル、頸部は頭部専用コイルを使う ・脳腫瘍はT2強調画像で高信号となる ・超急性期脳梗塞は拡散強調で良く描出できる ・下垂体後葉はT1で高信号になる ・脳での信号強度の違い (72am15、71pm21、69am16、69pm18、65.42、64.43)   T1強調像  T2強調像  (X線CT) 信号強度:強 (脂肪) 脳脊髄液...

 

16 MRIの脂肪抑制法で正しいのはどれか。
1.CHESS法はT1値の影響を受ける。
2.STIR法は周波数選択的に脂肪信号を抑制する。
3.CHESS法では最初に180度のRFパルスを印加する。
4.Dixon法はin-phaseにおける脂肪抑制効果を利用する。
5.STIR法はCHESS法より磁場の不均一性の影響を受けにくい。

正答

撮像時間短縮方法 / 脂肪抑制方法
撮像時間を短くする手法  (76pm16、71am15、70am15、69pm15、67am15、66.30) ・撮像時間  撮像時間=TR×N×撮像加算回数÷ETL  TR:繰り返し時間  ETL:エコーの数(Echo train length)     → SE法のときのみ  N:位相エンコード数  撮像加算回数:信号雑音比を上げるため同信号を取り出す回数 *GRE法ではTRの短縮、高速SE法ではETLに応じて撮像時間を短縮する *TR,ETLを変更すると、画像コントラストが変わってしまう *位相エンコード数を減らすと空間分解能を劣化させるか位相エンコード方向撮像視野を限定する必要がある ・高速シーケンス 1.高速スピンエコー  (74pm21、72am15、67pm16)  撮像時間が短く、T2強調画像を得るための方法として主流  磁化率効果が減少する  脂肪信号が上昇する  脳実質のコントラストが低下する  眼球の硝子体は高信号になる 2.EPI  一回のくり返し時間で必要とするk空間の位相エンコードラインの情報をすべてとっている  読取の傾斜磁場をジグザグにして、位相エンコー...

 

17 MRIの化学シフトアーチファクトが軽減されるのはどれか。
1.加算回数を増やす。
2.脂肪信号を抑制する。
3.受信バンド幅を狭くする。
4.周波数エンコード数を増やす。
5.静磁場強度が高い装置を使用する。

正答

アーチファクト
折り返しによるアーチファクト  (64.33、62.36) ・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう ・対策 :「位相エンコード数を増やす」  「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」  「FOVを広げる」  「SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法」  「オーバサンプリング」  「表面コイルの使用」 モーションアーチファクト・ゴーストアーチファクト (75pm22、74am21、71pm23、67am18、67pm18、65.33) ・原因 :患者の体動(眼球や嚥下運動)、呼吸運動、血管・脳脊髄液・心臓の拍動、腸管運動 ・位相エンコード方向に等間隔で見られる ・対策 :「呼吸同期法」「心拍同期法」  「流れ補正用の傾斜磁場を追加する(リフェーズ用の傾斜磁場)」  「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」  「位相エンコード方向を変える」  「信号加算数を増加する」  「撮像時間の短縮」 データ打切によるアーチファクト(トランケーションアーチファクト) (71am19、69am18、64....

 

18 超音波検査で臓器と走査法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.膵 臓   心窩部横走査
2.胆 囊   左季肋部縦走査
3.脾 臓   左肋間走査
4.肝臓S2   右肋間走査
5.肝臓S5   心窩部縦走査

正答

 難問
 4と5に関しては肝臓の区分を把握してなくてはならないので難しい
 あとは基本的な解剖を理解していればいけなくはないが、一応難問認定

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (76am23、71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (76am24pm24、75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) ・右肋骨弓下走査  観察部位:肝右葉、門脈 (74pm20、69am24、64.38) ・心窩部縦走査  観察部位:肝左様、門脈、左肝静脈 (73am...

 

19 無散瞳眼底写真撮影で正しいのはどれか。
1.白黒画像が得られる。
2.撮影は縮瞳させた状態で行う。
3.色覚異常の診断に有用である。
4.視神経乳頭は黄斑部より鼻側に位置する。
5.ピント合わせの照明に紫外線を使用する。

正答

眼底検査
散瞳撮影法  (70am98、67pm99)  眼科医の施行のもとで散瞳剤を撮影の15分前に点眼で用いるため、放射線技師は撮影不可  眼底全域を観察できる  散瞳剤を用いるため、終了後5~6時間は車の運転ができない。 無散瞳撮影法 (73am20、72am20、71pm17、70am22、69am20、67am20、66.39、65.26.38、64.26.42、63.27.41、62.27、62.47、61.48、60.48)  自然散瞳を用いるため、暗室で瞳孔が開いた状態で検査を行う  眼底の後極部のみ観察可能で、眼底は血管を直接的に観察できる唯一の部位 眼底カメラの構造 (72pm12、68pm12、67am14、64.25、61.27) ・観察光 :赤外線を用いるため患者はまぶしさを感じない ・撮影光 :可視光によって撮影するため、連続撮影は不可能であったが、  CCD検出器を用いた装置における高感度化により撮影後待たずに反対側も撮影可能となった   ハロゲンランプから出た照明光は、リングスリットによりドーナツ状(リング状)となり、  穴あきミラーによって曲げられ、対物レンズを...

 

20 心臓MRI四腔像を示す。 矢印で示す構造と直接交通している血管はどれか。

1.肺静脈
2.下大静脈
3.肺動脈幹
4.腕頭静脈
5.上行大動脈

正答

 MRIなので見づらさはあるが、普通に心臓の解剖

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (76pm55、73pm92、66.47、...

 

21 腹部MRIのT2強調像を示す。 多房性の腫瘤が存在する臓器はどれか。

1.肝 臓
2.腎 臓
3.膵 臓
4.大 腸
5.脾 臓

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

22 腹部MRIのT2強調像を示す。 矢印で示すのはどれか。

1.脾 臓
2.脾静脈
3.左副腎
4.腹腔動脈
5.左横隔膜脚

正答

消化器系 正常解剖
消化液とその作用 (74pm61、71am60、65.7、64.20、62.2、61.9) 消化液(pH) 分泌腺 作用場所 ★酵素名 加水分解作用 唾液 (6~7) 1~1.5L/day 唾液腺 口腔  プチアリン (アミラーゼ) デンプン→麦芽糖 ★胃液 (1~2) 3L/day  胃腺 胃 内因子、塩酸、ガストリン、 レンニン、ペプシン リパーゼ、ペプシノーゲン 蛋白質と脂肪の分解 食物の殺菌、胃粘膜の保護 ★膵液 (6.7~8) 1.5L/day 膵臓 小腸 トリプシン、マルターゼ キモトリプシン ペプチターゼ ステアプシン(リパーゼ) アミロプシン(アミラーゼ)  ポリペプチドとアミノ酸 脂肪、デンプン、デキストリン 麦芽糖などの分解 腸液 (5~8) 2.4L/day  腸腺 十二指腸 小腸 ペプチターゼ(エレプシン) マルターゼ、サッカラーゼ、 ラクターゼ ポリペプチドと麦芽糖、 ショ糖、乳糖などの分解 胆汁 (6.9~8.6) 0.5L/day  肝臓 小腸  酵素なし 脂肪を乳化してステアプシンの働きを受けやすくする 脂肪酸と結合して吸収されやすくする 蛋白質を凝固さ...

 

23 頸部超音波像を示す。 総頸動脈はどれか。

1.ア
2.イ
3.ウ
4.エ
5.オ  

正答

 4連続で普通に解剖

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (76am23、71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (76am24pm24、75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) ・右肋骨弓下走査  観察部位:肝右葉、門脈 (74pm20、69am24、64.38) ・心窩部縦走査  観察部位:肝左様、門脈、左肝静脈 (73am...

 

24 脂肪肝の超音波像で誤っているのはどれか。
1.肝表面の凹凸不整
2.深部のエコー減衰
3.肝内血管の不明瞭化
4.肝腎コントラストの増強
5.肝実質のエコー輝度の上昇

正答

各部位の超音波検査 / 所見(サイン)
各部位の超音波検査  (71pm15、70pm21、68am19、62.43) ・検査体位にほとんど制限はなく、立位・臥位・側臥位・坐位など様々な体位で行う ・プローブを押し当てるようにして使用し、体表との間に空間ができないようにする ・エコーゼリーを使用前に温めておき、プローブを当てる場所に付けて使用する ・頸部  (72am23、63.39) 頸部動脈硬化症の診断(内中膜複合体厚の計測) (72am23:プラーク像) ・甲状腺 (76am23、71am23、67pm24) ・右側腹部走査  (76am24pm24、75am22、65.37、63.40、61.46) *絶食 :「胆のうの収縮防止」  「腸管ガスの増加防止」 *胆のう :胆石は体位変換によって隆起性病変との鑑別を行う  *肝腫瘍 :造影剤を用いることもある *肝硬変の所見 :肝右葉の萎縮、肝左葉の肥大、肝縁の鈍化、肝表面の凹凸不整、脾腫、門脈拡張、腹水 (68pm24) ・右肋骨弓下走査  観察部位:肝右葉、門脈 (74pm20、69am24、64.38) ・心窩部縦走査  観察部位:肝左様、門脈、左肝静脈 (73am...
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核医学検査技術学

25 放射性医薬品と集積機序の組合せで誤っているのはどれか。
1.67Ga-クエン酸ガリウム トランスフェリン受容体
2.99mTc-GSA アシアロ糖タンパク受容体
3.99mTc-HMDP ハイドロキシアパタイト
4.123I-イオフルパン ドパミントランスポータ
5.123I-IMP 中枢性ベンゾジアゼピン受容体

正答

放射性医薬品まとめ
診療用放射線医薬品の特徴 (76am26、74am31、73pm30、72pm26、71am28、70am4、67am26、61.50、60.50) ① 放射性医薬品の有効性は、半減期(短いのもが良い)とともに減少するため、  一般の医薬品と比較して短い ② 特定の臓器や病巣に集積の有無、排泄や停滞など、医薬品として特異性を有する ③ 放射性医薬品は、物質量としてはきわめて微量であるため薬理作用はほとんど無い ④ 副作用はまれにしか発生せず、その発生率は0.003%未満である  (血管迷走神経反射が多い) ⑤ 非密封の放射性物質を含むため、被検者や術者が被曝する インビトロ検査に用いられる主な核種 核種 半減期 崩壊方式 γ線エネルギー 主な製造法 3H 12y β― - 原子炉:6Li(n、α)3H 14C 5730y β― - 原子炉:14N(n、p)14C 125I 60d EC 28keV 原子炉:124Xe(n、γ)125Xe→125I インビボ診断用放射線医薬品に用いられる主な核種 ・ポジトロン放出核種(PET用) (74am25、73pm1、71pm33、65pm44、6...

26 放射性医薬品投与による副作用で誤っているのはどれか。
1.223RaCl2投与後に下痢が起こる。
2.99mTc-MIBI投与時に金属味がする。
3.主に標識化合物による薬理作用である。
4.131I-アドステロール投与時に顔面紅潮が起こる。
5.投与時に発生する副作用は血管迷走神経反射が多い。

正答

放射性医薬品まとめ
診療用放射線医薬品の特徴 (76am26、74am31、73pm30、72pm26、71am28、70am4、67am26、61.50、60.50) ① 放射性医薬品の有効性は、半減期(短いのもが良い)とともに減少するため、  一般の医薬品と比較して短い ② 特定の臓器や病巣に集積の有無、排泄や停滞など、医薬品として特異性を有する ③ 放射性医薬品は、物質量としてはきわめて微量であるため薬理作用はほとんど無い ④ 副作用はまれにしか発生せず、その発生率は0.003%未満である  (血管迷走神経反射が多い) ⑤ 非密封の放射性物質を含むため、被検者や術者が被曝する インビトロ検査に用いられる主な核種 核種 半減期 崩壊方式 γ線エネルギー 主な製造法 3H 12y β― - 原子炉:6Li(n、α)3H 14C 5730y β― - 原子炉:14N(n、p)14C 125I 60d EC 28keV 原子炉:124Xe(n、γ)125Xe→125I インビボ診断用放射線医薬品に用いられる主な核種 ・ポジトロン放出核種(PET用) (74am25、73pm1、71pm33、65pm44、6...

 

27 ガンマカメラの平行多孔型コリメータで正しいのはどれか。
1.穴径が小さいほど感度が高い。
2.穴径が大きいほど空間分解能が高い。
3.コリメータの穴の長さが長いほど空間分解能が低い。
4.コリメータ隔壁厚が薄いほどペネトレーションを起こしやすい。
5.高エネルギー型では低エネルギー型よりコリメータ隔壁厚が薄い。

正答

 具体的に対応する記載は下記のページにはないが、普通にわかるだろうということで特に対応せず

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成 (75pm31) ①:コリメータ   ②:シンチレータ ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管 ⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ ⑦:ADC      ⑧:波高分析器 ⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置 コリメータ ・目的 :「γ線の入射方向の限定」  「散乱線の除去」 ・コリメータのエネルギーによる分類  (71am29、64.55、60.67) コリメータの種類 エネルギー範囲 対象各種 特徴 低エネルギー用(LE)  ~160(140)keV以下 99mTc、123I、133Xe、201Tl 汎用、高分解能、高感度 低中エネルギー用(LME)  ~250(190)keV以下 123I、67Ga    中エネルギー用(ME) ~300kev以下 67Ga、111In、(123I)、81mKr  高分解能 高エネルギー用(HE)  ~450keV以下  131I   ・コリメータの視野による分類  (76am27、70pm26、68pm26、66.54、63.53、61.53) 種類 イメージ 視野 使用目的 特徴 平行多孔型 (パラレルホール) 不変 不変 プ...

 

28 PETの空間分解能で正しいのはどれか。
1.陽電子の飛程が長いと高い。
2.ガントリ径が大きいほど高い。
3.3D収集では2D収集より高い。
4.シンチレータが小さいほど高い。
5.視野中心より視野辺縁の方が高い。

正答

SPECT / PET
SPECT SPECTのデータ収集  (76pm29、75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chang,CT法など)  容易 (ブランクスキャン&トランスミッションスキャン)...

 

29 算出にダイナミック収集が必要な指標はどれか。
1.18F-FDGを用いたSUV
2.99mTc-GSAを用いたLHL15
3.99mTc-MAAを用いた右左シャント率
4.123I-イオフルパンを用いたspecific binding ratio〈SBR〉
5.123I-MIBGを用いたH/M

正答

消化器系シンチグラフィ
肝シンチグラフィ  (61.65、61.67) ・薬剤 :「99mTc-フチン酸」  「99mTc-スズコロイド」 ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  コロイド状の放射性医薬品は、血中に投与されると正常肝細胞に存在するKupffer細胞のほか、脾臓や骨髄のRES(際網内皮系、網内系)内の貪食細胞に摂取される ・診断 :限局性肝疾患:肝細胞がん、転移性肝がん、肝限局性結節性過形成など  慢性肝疾患:肝硬変など 肝受容体(機能)シンチグラフィ ・薬剤:「99mTc-GSA」 (76am29、71pm27、62.51.52、60.64) ・集積機序 :異常は基本的に陰性像として描出  正常肝細胞は、アシアロ糖タンパクのガラクトース残基を認識して特異的に摂取する  GSAは天然のASGPと生理的に等価にASGP受容体に取り込まれ、正常肝細胞以外には集積しない ・コリメータ:「LEHR」「LEGP」 ・前処置 :「安静」「検査六時間前より絶食」 ・解析方法―肝集積量指標 (65.65、64.65) 1) 血中停滞率指標(HH15)   HH15=H15/H3(Normal:0.537...

 

30 SPECTによる局所脳血流定量で正しいのはどれか。
1.定量値は灰白質より白質が高い。
2.123I-IMPを用いた定量法はない。
3.アセタゾラミド負荷により定量値は低下する。
4.部分容積効果により定量値は過小評価される。
5.パトラックプロット法では動脈採血を必要とする。

正答

 1と3と4で迷うか
 一応対策ノートで対応はできているので難問指定は無し

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流  (76am30、65.51、63.61、62.6)   123I-IMP 99mTc-HMPAO 99mTc-ECD 131Xe*1 トレーサーの型 蓄積型 蓄積型 蓄積型 拡散性 解析方法 (絶対的定量法)  Microsphere法*2 ARG法*2  Patlak plot法 Patlak plot法 内頚動脈注入法 吸入法 前処置 安眠 甲状腺ブロック 安眠 安眠 安眠 血液脳分配係数 極めて高い  低い 中間 低い 脳内での代謝 代謝(脂溶性のまま)  早く水溶性に代謝 早く水溶性に代謝 無 *1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能 *2:採血が必要 (68pm30:脳血流SPECT) ・薬剤の集積機序  (68pm30、64.61、61.52)  BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる  高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある ・Patlak plot法  (69am31、68am28、66.61)  Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法  胸部大動脈弓と大脳半球にROIを置き、ダイナミ...
アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (76pm90、70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 :ダークバンドアーチファクト(76pm90) *対策:スライス厚を薄くする    MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する...

 

31 99mTc-MAAの粒子径[μm]はどの程度か。
1.0.03
2. 0.3
3. 3
4. 30
5.300

正答

呼吸器系シンチグラフィ
肺血流(末梢循環動態)シンチグラフィ  (75pm34、74am30、72am29、64.53、63.52、61.62、60.51) ・薬剤 :「99mTc-MAA」 ・集積機序  (76am31、70am32、69pm31、68am32)  10~100μmの微粒子で、肺の毛細血管に捕捉され、毛細管トラップ法によって血流量が測定可能  血栓は全体の0.1%以下の毛細血管で起こり、半減期3~8時間程度で分解するので問題ない  投与時の体位によって集積の分布が変わる ・診断  脳に高集積 :右左シャントの疑い  葉間に一致した細い帯状の欠損像 :「多発性微小肺塞栓」「胸水貯留」「胸膜肥厚」「肺水腫」  その他適応 :「閉塞性肺疾患」「肺高血圧症」「肺がん」「肺血栓塞栓症」 肺(吸入)換気シンチグラフィ  (76am32、66.63、64.63) ・薬剤 :「133Xe」  「81mKr-ガス(81Rbジェネレータ)」   → 不活性放射性ガス ・81mKrの特徴 (70am29、61.61)  負荷検査や繰り返し検査が適しており、6方向の多方向から撮像する  連続吸入法では平衡相つまり「...

 

32 吸入させる放射性医薬品はどれか。
1.81mKr
2.99mTc-GSA
3.111In-DTPA
4.Na123I
5.131I-アドステロール

正答

呼吸器系シンチグラフィ
肺血流(末梢循環動態)シンチグラフィ  (75pm34、74am30、72am29、64.53、63.52、61.62、60.51) ・薬剤 :「99mTc-MAA」 ・集積機序  (76am31、70am32、69pm31、68am32)  10~100μmの微粒子で、肺の毛細血管に捕捉され、毛細管トラップ法によって血流量が測定可能  血栓は全体の0.1%以下の毛細血管で起こり、半減期3~8時間程度で分解するので問題ない  投与時の体位によって集積の分布が変わる ・診断  脳に高集積 :右左シャントの疑い  葉間に一致した細い帯状の欠損像 :「多発性微小肺塞栓」「胸水貯留」「胸膜肥厚」「肺水腫」  その他適応 :「閉塞性肺疾患」「肺高血圧症」「肺がん」「肺血栓塞栓症」 肺(吸入)換気シンチグラフィ  (76am32、66.63、64.63) ・薬剤 :「133Xe」  「81mKr-ガス(81Rbジェネレータ)」   → 不活性放射性ガス ・81mKrの特徴 (70am29、61.61)  負荷検査や繰り返し検査が適しており、6方向の多方向から撮像する  連続吸入法では平衡相つまり「...

 

33 心臓核医学検査で正しいのはどれか。
1.99mTc-MIBIは急性心筋梗塞巣に集積する。
2.201TlClは受動拡散によって心筋に取り込まれる。
3.123I-MIBGは心筋の脂肪酸代謝を画像化している。
4.99mTc-テトロホスミンは狭心症の診断に用いられる。
5.123I-BMIPPは心筋の交感神経活性を画像化している。

正答

心臓・循環系シンチグラフィ
心筋血流シンチグラフィ  (76am33pm25、75am27、74pm30、71pm25、67pm26)   タリウム201TlCl  99mTc MIBI 99mTc Tetrofosmin 集積機序  能動輸送(Na-Kイオン交換)  受動拡散、膜電位 受動拡散、膜電位 前処置 絶食 絶食、投与後に摂食 絶食、投与後に摂食 投与量  74MBq 総計1110MBq 総計1110MBq 特徴 99mTc製剤より被ばくが多い 副作用(苦味、金属臭、ショック)  熱湯で標識する   ・SPECT断面像 (67am32、65.64、63.63、61.63、60.63) ・断面像 :左室の短軸・長軸像を再構成する  左前下行枝(LAD)領域:「前壁」             「中隔」             「心尖部」  左回旋枝(LCX)領域:「側壁」  右冠動脈(RCA)領域:「後壁」           「下壁」 ・観察方法 :心筋血流量の低下を視覚的に観察する  狭心症、虚血、狭窄:再分布が見られる  心筋梗塞:再分布は無い  血流低下部位:洗い出しの遅れ ・負荷方法  (75am...

 

34 Basedow〈バセドウ〉病の131I核医学治療でQuimby〈クインビー〉の式による投与量決定に必要ないのはどれか。
1.有効半減期
2.24時間摂取率
3.甲状腺吸収線量
4.甲状腺推定重量
5.甲状腺ホルモン値

正答

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査 ・生理的集積  (66.66:FDG-PET) (76pm34、75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68) ★脳 :継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する ★縦隔 :比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される *乳房 :軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積 ★筋肉 :緊張が強い部分や運動した部位へ集積する ★胃・肝臓・腸管 :中程度であり、よく認められる  人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる ★腎臓 :投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である *膀胱 :高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい *睾丸 :中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する *子宮 :若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である *66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積 ・生理的集積以外で18F- FDGの集積に...

放射線治療技術学

35 放射線治療で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.腎臓は直列臓器である。
2.術後予防照射の場合、肉眼的腫瘍体積は定義できない。
3.計画標的体積には照射中の体内の動きは考慮されていない。
4.セットアップマージンはリニアック装置が同じものであれば共通である。
5.線量体積ヒストグラムにおけるDmaxとは、その臓器が被ばくする最大線量である。

正答

 出題範囲がちょっと広いタイプの問題
 ここ数年このような問題が出がちだが、傾向を絞りずらいのでやめてほしい
 正答に関するものだけ下記にリンクを張る

腫瘍治療概論 
腫瘍治療概論  (60.78)  治療可能比(TR)  TR=腫瘍組織の障害/正常組織の障害   =正常組織の耐容線量(TD)/腫瘍制御線量(TCD)   治療可能比が1以上ならば治療可能  線量の集中性を高めることで正常組織にはTD以下, がん組織にはTCD以上を与えることができる可能性もある ・腫瘍制御量(TCD)に影響する因子 :組織型と腫瘍体積(細胞数) ・正常組織耐用線量(TD) :TCD同様に組織の種類と大きさに依存する。  通常TD5/5の値を用いる 放射線治療の障害  ↓ リスク臓器について 「対策ノート:耐用線量」 ・早期反応 :「粘膜」「皮膚」「腸管」「骨髄」など ・晩期反応 :「脊髄」「中枢神経」「肝臓」など 放射線治療に対する臓器の反応  (71pm44、68pm44、66.88) ・並列臓器 :「肺」「肝臓」「腎臓」  → 照射される体積が重要になる ・直列臓器 :「心臓」「脊髄」「肺門部」「肝門部」「腸管」  → 照射される最大線量が重要になる 放射線治療の禁忌 :「妊婦」(68am36) 局所制御率・奏効率  (61.70)   下記のPR以上に効果があっ...
標的体積 / 線量指標
標的体積の種類 (76am35、75am37、73pm41、69am38、67am42、62.88)  放射線治療に関わるボリュームの定義で、 ICRU report50 およびreport62にて定義された ・GTV(肉眼的腫瘍体積) :「原発巣」   「治療の対象なら転移性リンパ節腫脹や遠隔転移」  画像や触診,視診で確認できる腫瘍体積  原発巣,リンパ節転移,あるいは遠隔転移巣が含まれる  術後照射や予防的照射の場合は,GTVがないということもありえる ・CTV(臨床標的体積) :「所属リンパ節」  GTVおよびその周辺の顕微鏡的な進展範囲,あるいは所属リンパ節領域を含んだ照射すべき標的体積 ・ITV(内部標的体積)  CTVに呼吸,嚥下,心拍動,蠕動などの体内臓器の動きによる影響をインターナルマージン(IM ; internal margin)として含めた標的体積  ITVは咽喉頭および胸部・腹部臓器などほぼ全ての部位で注意が必要 ・PTV(計画標的体積)  TVにさらに毎回の照射における設定誤差(SM ; set-up margin)を含めた標的体積 ・TV(治療体積)  治...

 

36 乳癌に対する放射線治療で正しいのはどれか。
1.外部放射線治療における軽症の急性期放射線皮膚炎に対して抗生剤を使用する。
2.乳房部分切除術後の予防的放射線治療では健側の全乳房を照射範囲に含める。
3.乳房全切除術後の予防的外部放射線治療における投与線量は、1回2Gyで総線量40Gyである。
4.腋窩リンパ節転移が4つ以上ある症例において術後外部放射線治療で領域リンパ節(鎖骨上)を含める。
5.乳房部分切除術後に対する予防的外部放射線治療における投与線量は、1回2Gyで総線量40Gyである。

正答

 乳腺の放射線治療に関する問題は頻出だが、これは難しすぎる
 難問認定
 16回照射で総線量のみ覚えてしまっていると42.5Gyで40Gyを捨てる勇気が出てくるかどうか
 正答を一発で引くのはまず無理かな

小児腫瘍 / リンパ腫・白血病 / 乳がん / 皮膚がん
小児腫瘍 ・集学的治療(手術、化学療法、放射線治療)を行う ・小児好発がん  (70am58、69am61、68am61、66.25)  「白血病」  「脳腫瘍(神経膠腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍、上衣腫)」  「神経芽腫」  「リンパ腫」  「腎腫瘍(腎芽腫、ウィルムス腫瘍)」  「骨肉腫」 小児白血病 :予防的頭蓋照射、脊髄移植のための全身照射を行う ウイルムス腫瘍  (69pm61) ・集学的治療  手術療法  :早期の外科手術   原発巣とリンパ節の廓清   進行病期の決定    放射線療法  :術後照射   ただし、晩期に側弯症が起こる可能性がある    化学療法  :ACT-D、VCR、ADMなどがある 横紋筋肉腫 ・集学的治療  手術療法  :早期の外科手術   原発巣とリンパ節の廓清   病期の決定    放射線治療:術後照射  化学療法:VAC療法など 神経芽細胞腫 ・集学的治療  完全摘出(+JAMES法(軽い化学療法)のみ)  不完全摘出(+術後照射+強い化学療法+骨髄移植) *集学的治療があまり効かないが1歳未満での発症は予後良好 網膜芽細胞腫 悪性リンパ...

 

37 粒子線治療用シンクロトロンのリング内でビームが進行方向に加速を受ける箇所の数で正しいのはどれか。
1.0
2.1
3.2
4.3
5.5

正答

 対策ノートは一応対応済みだが、この内容自体は初出題
 ほとんどの放射線技師が関わることのないシンクロトロンに関してはここまで聞かないでほしい

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

 

38 画像誘導放射線治療のコーンビームCTシステムの精度管理で最も高頻度に評価するのはどれか。
1.被ばく線量
2.CT値の不変性
3.幾何学的な歪み
4.空間分解能の定常性
5.照合系と照射系座標の一致

正答

 放射線治療は3問連続で難問出題
 こういった決まりきった答えがあるわけではなく、少し考えなければならない問題は個人的には歓迎
 しかし、対策ノート的には対策しづらいので難しいところ
 続くようであれば考えますが、今のところ未対応

固体ファントム / 照射野とセットアップ方法
固体ファントム  (72am42)  固体ファントムで得られた水吸収線量 Dw(dw)  Dw(dw)=Mpl(dpl)×hQpl×ND,W×kQ ・Mpl(dpl) :固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値 ・深さスケーリング係数 Cpl  Cpl =水の測定深÷固体ファントムでの水等価深  固体ファントムの密度と元素祖型が基準媒質である水と異なることによって、ファントム内での放射線の吸収・散乱に違いが生じるため、これを補正する係数。以下算出方法  (1)密度比による方法:元素組成が違うので不適  (2)電子濃度比による方法:コンプトン効果のみを考慮しているため、不適  (3)実効線減弱係数比による方法:すべての相互作用を考慮している ・フルエンススケーリング係数(別名:電離量変換係数)hpl  固体ファントムで測定した電離量を水ファントムで測定した電離量に変化するための係数  hpl =水の基準深での電離箱線量計指示値÷固体ファントム内の水等価深での電離箱線量計指示値 照射野の定義 ・X線照射野サイズの定義  プロファイルのグラフ上、50%線量となる位置の幅が照射野サイズ...

 

39 ノンコプラナ照射で正しいのはどれか。
1.脳定位照射時に用いられる。
2.ハーフフィールドが用いられる。
3.治療寝台回転中に照射を行う手法である。
4.ガントリは患者体軸に対して同一平面上を回転する。
5.ターゲット周囲の正常組織への線量付与はコプラナ照射と同じである。

正答

分割照射 / IMRT / 定位照射
分割照射 (76pm68、75am44、74pm65、73am43、72am69、70pm40、69pm69、68am69.pm68、67pm70、64.84、61.81) ・標準的分割法(通常分割法) :1回2Gyを週に5回 ・一回大線量小分割法 :1回4Gy、週に2~3回 ・1日多分割照射法(過分割照射法)  1日2回(6時間以上あける)  週に10回、1.2Gy:過分割照射法  週に10回、1.5Gy:急速過分割照射法 *正常組織と腫瘍組織とのわずかな感受性の差と回復力の差を利用し、その差を拡大させる  正常組織の急性障害はやや強く出るが、晩発障害の減少と腫瘍抑制の向上が期待できる   → 治療可能比を高めることが出来る *全照射期間を長くすると腫瘍細胞で加速増殖が起こる ・寡分割照射法  (74am35)  通常分割と比較して1回線量を増やし照射回数を少なくした照射 ・対象:「前立腺癌」「乳癌」     「骨転移」「頭頚部腫瘍(一部)」 ・分割照射における生物学的等価量 (76pm69、70pm66)   LQモデル:S/S0=exp(-αD-βD2)  早期反応(腫瘍)のα/...

 

40 CTで右肺上葉に直径2.5cmの腫瘍が認められ読影レポートに「臓側胸膜とわずかに接している」とのコメントがあった。その後、病理検査で肺癌と診断がつき病期診断が必要となった。臓側胸膜浸潤の有無で国際対がん連合〈UICC〉のT分類が異なる(臓側胸膜浸潤なしの場合T1、ありの場合T2)。 他に転移がない場合この患者のTNM分類で正しいのはどれか。
1.判定不能
2.cT1N0M0
3.pT1N0M0
4.cT2N0M0
5.pT2N0M0

正答

 なんかごちゃごちゃ書いてあって技師の国家試験っぽくない
 TNM分類自体あんまり技師の国家試験には向かないのでは

腫瘍治療概論 
腫瘍治療概論  (60.78)  治療可能比(TR)  TR=腫瘍組織の障害/正常組織の障害   =正常組織の耐容線量(TD)/腫瘍制御線量(TCD)   治療可能比が1以上ならば治療可能  線量の集中性を高めることで正常組織にはTD以下, がん組織にはTCD以上を与えることができる可能性もある ・腫瘍制御量(TCD)に影響する因子 :組織型と腫瘍体積(細胞数) ・正常組織耐用線量(TD) :TCD同様に組織の種類と大きさに依存する。  通常TD5/5の値を用いる 放射線治療の障害  ↓ リスク臓器について 「対策ノート:耐用線量」 ・早期反応 :「粘膜」「皮膚」「腸管」「骨髄」など ・晩期反応 :「脊髄」「中枢神経」「肝臓」など 放射線治療に対する臓器の反応  (71pm44、68pm44、66.88) ・並列臓器 :「肺」「肝臓」「腎臓」  → 照射される体積が重要になる ・直列臓器 :「心臓」「脊髄」「肺門部」「肝門部」「腸管」  → 照射される最大線量が重要になる 放射線治療の禁忌 :「妊婦」(68am36) 局所制御率・奏効率  (61.70)   下記のPR以上に効果があっ...

 

41 日本における、ある悪性腫瘍の病期別の生存率の図を示す。 この悪性腫瘍はどれか。

1.膵 癌
2.乳 癌
3.膠芽腫
4.小細胞肺癌
5.甲状腺未分化癌

正答

 統計はちょいちょい更新されるので、ご自身が受験する際には最新のものを自分で調べることをお勧めします

腫瘍学概論
腫瘍の概論 (75am59) ・腫瘍の分類    上皮性 非上皮性 良性 腺腫、乳頭腫 筋腫、脂肪腫、軟骨腫、血管腫 悪性 癌腫 肉腫、白血病 *肉芽腫は腫瘍ではなく、炎症反応 ・腫瘍 :自律増殖する細胞群をいい,上皮性,非上皮性,良性,悪性の総てを含む ・上皮細胞 :体の表面や管腔臓器(消化器,呼吸器,泌尿器・生殖器,乳房など)の表面を覆う細胞 ・非上皮性 :皮細胞以外の体の組織(筋肉,脂肪,血管,骨・軟骨,血液など)を構成する細胞 ・良性 :自律増殖はするものの,周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をしない ・悪性 :周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をする性質ないし状態のこと ・がん :上皮性,非上皮性を問わず,悪性の腫瘍のこと ・主な良性疾患  (65.14) 「脂肪腫」「平滑筋腫(代表:子宮筋腫)」 「血管腫」「腺腫(代表:甲状腺腫・下垂体腫)」 「嚢腫(代表:卵巣嚢腫)」「骨腫(類骨腫・骨軟骨腫)」 「神経線維腫」「神経鞘腫」 ・主な悪性腫瘍 「骨髄腫」「神経芽腫」 「ホジキンリンパ腫」「Wilms腫瘍」 「精上皮腫」「子宮体内膜腺上皮癌」 「骨肉腫」「神経膠芽腫」 ・骨...

 

42 リニアックの構造で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.クライストロンは自励発振管である。
2.モニタ線量計で線量率を監視することができる。
3.散乱箔の選択は電子線のエネルギーに依存しない。
4.平坦化フィルタの形状はX線エネルギーに依存する。
5.加速電子ビームの取り出しには90度偏向方式が用いられる。

正答

 シンクロトロンの構造は知らなくてもよいが、リニアックの構造はもっと詳しくいっても良いと考えている

リニアックと照射付属機器・器具
リニアック (76am42、74am40、73pm36、66.73、63.72)  現在のスタンダードでX線、電子線での治療に用いられる  定位放射線照射装置としても使用可能  直線型加速管により電子を加速する  出力エネルギーは断続的 ①電子銃  加速管に電子を数十kVで加速して供給する ②大出力マイクロ波管 (70am36、68am37、67pm36、66.72) ・マグネトロン(自励発振管)  安価、 単寿命、 安定性悪  10MeV以下の小型直線加速器に用いる ・クライストロン(増幅器)  高価、 長寿命、 安定性、前段に発振器が必要  10MeV以上の大型の直線加速器に用いる  発振周波数は3.000MHz程度である *マイクロ波が加速管に行く順番  大出力マイクロ波管   ↓    導波管(絶縁ガス(SF6など)が封入   ↓  加速管           ③加速管  電子銃から放出された電子をマイクロ波で加速  内部は真空で、銅によって作られ、一定の出力を持つ  周波数帯域を変えると、加速管の長さを変え必要がある ・定在波型 :現在の主流、真空度が大切、長さは短い ・進行...

 

43 標準計測法12における電子線の線質指標で正しいのはどれか。
1.Rp
2.R50
3.Rres
4.zref
5.TPR20,10

正答

線量測定/標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量計測で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

 

44 放射線治療計画システムで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.相対電子濃度はMR像から計算される。
2.線量計算には複数のアルゴリズムが存在する。
3.計算マトリクスの間隔を大きくすると計算時間が増加する。
4.計算した線量分布はCT像やMR像上に重ねて表示される。
5.DVHは標的体積やリスク臓器の線量と表面積の関係を示している。

正答

 今年の放射線治療は結構難しめなのでは
 難問認定
 治療計画CTはちょくちょく出てきていたが放射線治療計画システム(TPS)に関して問われたのは初
 TPSに関しては今後の動向を見てから対策しても良いが、個人的にはどんどん出題しても良いと思うので、対策ノート対応済み

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

医用画像情報学

45 DICOM規格に関係ないのはどれか。
1.ICD-10
2.サービスクラス仕様
3.情報オブジェクト定義
4.トランスファーシンタックス
5.コンフォーマンスステートメント

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (76am47、71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (7...

 

46 16進数の「25」と2進数の「1010101」の和を2進数で表したのはどれか。
1.1011111
2.1101010
3.1101110
4.1111010
5.1111110

正答

論理回路 / フーリエ変換
論理回路 論理回路とドモルガンの法則  (75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90) ・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積  ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57)  論理和の否定は、否定の論理積に等しい      論理積の否定は、否定の論理和に等しい   2進法、10進法、16進法 (76am46、75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98) ・16進法 → 10進法   10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが  16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F  つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる    16進法でABCD   → 10(A)×163+11(B)×1...

 

47 HISにおける情報セキュリティ管理の目的で正しいのはどれか。
1.病院の経営改善
2.患者診療情報の保護
3.医薬品安全情報の提供
4.診療行為の妥当性の担保
5.放射性廃棄物の適切な処理

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (76am47、71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (7...

 

48 フーリエ変換は、式 F(u)=∫-∞f(x)e-i2πuxdx で表される。 
この式の核関数であるe-i2πuxはEuler〈オイラー〉の公式を用いるとどのように書けるか。 
ただし、u:空間周波数、x:位置、f(x):空間関数、F(u):f(x)のフーリエ変換、i:虚数単位とする。
1.cos(2πux)+sin(2πux)
2.cos(2πux)-sin(2πux)
3.cos(2πux)+isin(2πux)
4.cos(2πux)-isin(2πux)
5.cos(-2πux)-isin(-2πux)

正答

 難問
 数学が得意ならまだしも、問題見た瞬間にゾッとしたならすぐに3か4を塗りつぶして次に行くべき問題

論理回路 / フーリエ変換
論理回路 論理回路とドモルガンの法則  (75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90) ・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積  ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57)  論理和の否定は、否定の論理積に等しい      論理積の否定は、否定の論理和に等しい   2進法、10進法、16進法 (76am46、75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98) ・16進法 → 10進法   10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが  16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F  つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる    16進法でABCD   → 10(A)×163+11(B)×1...

 

49 DICOMで定義されている医用画像モニタの表示関数はどれか。
1.GSDF
2.LUT
3.MPPS
4.MWM
5.ガンマ2.2

正答

デジタル装置の機能 / CAD
コンピュータの基本構成  (74am47、70am46、69am46、65.92、64.91、63.91) ・入力:マウス     キーボード ・出力:LCD(液晶モニター)     プリンタ     ディスプレイ ・記憶 :ROM     補助記憶装置(HDD、DVD、SSD)     RAM     USBメモリ ・演算:CPU ・制御:CPU *ASCIIコード :コンピュータは二進数しか扱えないため、  文字データを二進数として処理するために割り当ててあるコード 液晶モニタ、CRTモニタ  (63.98)   残像 視野角 消費電力 動画特性 液晶モニタ 多い 狭い 小さい 劣る CRTモニタ 少ない  広い 大きい 優れる 医用モニタの品質管理  受入試験と不変性試験(JIS T 62563 1) (75pm49、74am46、73am49,72pm49、71am8、69pm49、68am49、67pm48、66.97、64.98) ・JESRA :医用画像表示モニタの品質管理に関するガイドライン 方法 ★分類 ★テストパターン/測定器 仕様 解像度[受のみ]    ★目視で...

 

以上、第76回診療放射線技師国家試験 午前 1/2

 

  難問 無理問題 不適切問題
午前1/2 8問 1問 1問
午前2/2 7問 1問 0問
午後1/2 8問 3問 1問
午後2/2 5問 0問 0問
28問 5問 2問

*当サイト調べ

第76回診療放射線技師国家試験の目標点数は
165点前後
それ以上は取れなくて良い!

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第76回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ホウ素中性子捕捉療法〈BNCT〉での治療時に用いられる核反応はどれか。 1.(d,n) 2.(n,α) 3.(n,γ) 4.(n,p) 5.(p,d) 正答  放射化学で出る範囲ではないが、頻出のBNCT  出題内容も易しい 2 目的とする放射性核種の沈殿を防ぐために加えるのはどれか。 1.還元剤 2.共沈剤 3.捕集剤 4.保持担体 5.スカベンジャ 正答 3 クロマトグラフィでカラムを必要としないのはどれか。 1.ガスクロマトグラフィ 2.吸着クロマトグラフィ 3.薄層クロマトグラフィ 4.高速液体クロマトグラフィ 5.イオン交換クロマトグラフィ 正答  カラムを使わない頻出のクロマトグラフィはもう一つあるのでそちらも併せて覚えておこう 4 サイクロトロンによる荷電粒子線を用いる分析法はどれか。 1.PIXE法 2....

第76回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 体を左右に分ける断面はどれか。 1.冠状断面 2.軸位断面 3.矢状断面 4.水平断面 5.前額断面 正答 51 後腹膜臓器はどれか。 1.胃 2.回 腸 3.空 腸 4.S状結腸 5.下行結腸 正答 52 高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。 1.症状が定型的に出現する。 2.複数の臓器に障害が生じやすい。 3.薬物による副作用は発生しにくい。 4.慢性疾患では急激な変化は起こりにくい。 5.環境の変化があっても症状の変化は起こりにくい。 正答  ほぼ雑学みたいな内容  対策ノートには特に記載はないが、難問認定もしないし、対策もしない 53 人体の方向で正しいのはどれか。 1.手掌は前面である。 2.足背は後面である。 3.上腕伸側は前面である。 4.大腿伸側は後面である。 5.前腕は上腕より近位にある。 ...

第76回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 ジェネレータの親核種に用いられているのはどれか。 1.64Cu 2.68Ge 3.111In 4.131I 5.201Tl 正答 2 水相と有機相との分配比が50の放射性標識化合物があり、その放射性標識化合物を含む水溶液の放射能は100MBqである。 水相と等容積の有機相で溶媒抽出したときに水相に残る放射能[MBq]に最も近いのはどれか。 1.0.1 2.0.2 3.0.5 4.1.0 5.2.0 正答  放射化学で数少ない計算問題  計算ドリルへの記載はないが、簡単すぎるので載せてない 3 14C標識化合物の合成法で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.生合成法 2.化学合成法 3.スズ還元法 4.クロラミンT法 5.Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法 正答   一つは汎用的手法なので対策ノートに記載はないが、消去法で行...

第76回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第76回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 アポトーシスで正しいのはどれか。 1.壊死のことである。 2.群発的に発現する。 3.炎症反応が関与する。 4.細胞環境の悪化によって生じる。 5.プログラムされた細胞死である。 正答  これは放射線生物学の範囲 51 水腎症の原因で正しいのはどれか。2つ選べ。 1.陰囊水腫 2.尿管結石 3.慢性腎炎 4.神経因性膀胱 5.急性糸球体腎炎 正答  難問  水腎症の要因として少し難しいのが紛れている 52 生活習慣病はどれか。 1.が ん 2.1型糖尿病 3.肥大型心筋症 4.重症筋無力症 5.慢性関節リウマチ 正答  意外にひっかかりそうな選択肢なので気を付けたい 53 ファーター乳頭に開口するのはどれか。 1.総肝管 2.総胆管 3.胆囊管 4.左肝管 5.右肝管 正答 54 異物や不要物の処理を担う細胞内小器...

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 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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