第75回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております
 正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます
 各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります
 当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください

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放射化学

1 放射性核種の半減期で正しいのはどれか。
1.生物学的半減期は核種に依存しない。
2. 3 半減期後に原子数は最初の1/3 になる。
3.半減期が長い核種ほど壊変定数が大きい。
4.有効半減期は内部被ばく防護の指標として用いられる。
5.有効半減期は物理学的半減期と生物学的半減期の和である。

正答

放射性壊変 / 核分裂
放射性壊変 放射性壊変と放射能 (73pm71、72am71、66.44、65.43、64.44、63.2) ・放射能A    A = -dN/dt = λ×N ・壊変定数λ  λ = loge2/T = 0.693/T  T:半減期 ・原子数N   N = w/W×6.02×1023  w:放射性物質の質量  W:対象物質の原子量 ・分岐比λ   λ=λ1+λ2+λ3+……  λ1,λ2,λ3:部分半減期  分岐比 → λ1:λ2=T2:T1 ・平均寿命τ  τ=1/λ=1.44×T ・放射線壊変図 (72am3) 放射平衡 (75pm2,64.2) ・放射平衡  娘核種の放射能A2、原子数N2 $$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+A_{ 2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$ $$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{...

 

2  99Mo‒99mTc ジェネレータをミルキングしたときの99mTc の放射能を表すのはど
れか。
  ただし、AM を99Mo の放射能、λT を99mTc の壊変定数、λM を99Mo の壊変定数、t をミルキング後の経過時間とする。

正答

放射性壊変 / 核分裂
放射性壊変 放射性壊変と放射能 (73pm71、72am71、66.44、65.43、64.44、63.2) ・放射能A    A = -dN/dt = λ×N ・壊変定数λ  λ = loge2/T = 0.693/T  T:半減期 ・原子数N   N = w/W×6.02×1023  w:放射性物質の質量  W:対象物質の原子量 ・分岐比λ   λ=λ1+λ2+λ3+……  λ1,λ2,λ3:部分半減期  分岐比 → λ1:λ2=T2:T1 ・平均寿命τ  τ=1/λ=1.44×T ・放射線壊変図 (72am3) 放射平衡 (75pm2,64.2) ・放射平衡  娘核種の放射能A2、原子数N2 $$A_{ 2 }=\frac { λ_{ 2 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×A_{ 1 }^{ 0 }×({ e }^{ -λ_{ 1 }t }-{ e }^{ -λ_{ 2 }t })+A_{ 2 }^{ 0 }×{ e }^{ -λ_{ 2 }t }$$ $$N_{ 2 }=\frac { λ_{ 1 } }{ λ_{ 2 }-λ_{ 1 } } ×N_{ 1 }^{...

 

3 Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法について正しいのはどれか。
1.標識位置は安定している。
2.合成は数分程度で完了する。
3.比放射能が高い標識化合物が得られる。
4.放射化学的純度が高い標識化合物が得られる。
5.トリチウムガスと水素原子の交換反応を用いる。

正答

放射化分析 / 合成法,標識法
放射化分析  (75pm4、73pm34、72pm3、69pm4、68pm4、66.8、61.7) 放射化分析の利点  「検出感度が良い」  「試薬などの汚染がない」  「核反応なので元素の化学的性質に影響されない」  「多元素同時分析ができる」  「非破壊分析ができる」 放射化分析の欠点  「精度が低い」  「副反応による妨害がある」  「自己遮蔽の影響がある」  「原子炉など中性子発生源が必要」 生成放射能の計算  (72pm4、64.8、60.7) ・試料を時間t照射して、直後に得られる放射能A  A = f×σ×N×(1-e-λt)    = f×σ×N×(1-(1/2)t/T)  f:照射粒子束密度(n/cm2・s)  σ:放射化断面積  N:試料の原子数   ・原子数N  N = θm/M × 6.02 × 1023  θ:存在比 m:試料質量 M:試料原子量  また、t<<Tの場合  A = f×σ×N×(0.693×t/T) ・照射終了後、時間d経過後の放射能Ad  Ad = A×e-λd =A×(1/2)d/T ・放射線計測  「Ge(Li)」または「Ge」半導体検出...

 

4 放射化分析で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.検出感度が高い。
2.成分定量の精度が高い。
3.自己遮へいの影響がない。
4.多元素同時分析が可能である。
5.分析目的元素のみ放射化される。

正答

放射化分析 / 合成法,標識法
放射化分析  (75pm4、73pm34、72pm3、69pm4、68pm4、66.8、61.7) 放射化分析の利点  「検出感度が良い」  「試薬などの汚染がない」  「核反応なので元素の化学的性質に影響されない」  「多元素同時分析ができる」  「非破壊分析ができる」 放射化分析の欠点  「精度が低い」  「副反応による妨害がある」  「自己遮蔽の影響がある」  「原子炉など中性子発生源が必要」 生成放射能の計算  (72pm4、64.8、60.7) ・試料を時間t照射して、直後に得られる放射能A  A = f×σ×N×(1-e-λt)    = f×σ×N×(1-(1/2)t/T)  f:照射粒子束密度(n/cm2・s)  σ:放射化断面積  N:試料の原子数   ・原子数N  N = θm/M × 6.02 × 1023  θ:存在比 m:試料質量 M:試料原子量  また、t<<Tの場合  A = f×σ×N×(0.693×t/T) ・照射終了後、時間d経過後の放射能Ad  Ad = A×e-λd =A×(1/2)d/T ・放射線計測  「Ge(Li)」または「Ge」半導体検出...

診療画像機器学

5 散乱線除去グリッドの特性評価項目と式の組合せで正しいのはどれか。
  ただし、散乱線を吸収する箔の間隔をD、厚さをd、高さをh、全X 線透過率をTt、一次X 線透過率をTp、散乱X 線透過率をTs とする。
1.選択度   Ts・Tt-1
2.露出倍数   1・Tt-1
3.グリッド比   h・d-1
4.グリッド密度   h・(D + d)
5.コントラスト改善度   Tp・Ts-1

正答

 この選択肢の表記見ずらいのでやめてほしい

散乱X線除去用グリッド
散乱X線除去用グリッド ・定義  (69am84)  X線受像面に入射する散乱X線の量を減少させることにより、X線像のコントラストを改善する  受像面の前に置く ・散乱X線の性質  散乱X線含有率は照射野の大きさと被写体の厚さに依存する  高管電圧ほど高グリッドが必要 ・構造  (65.16)   薄い鉛箔とX線吸収の少ない中間物質(アルミ)の薄い板を交互に配置  散乱線除去用グリッドの中間物質はX線吸収の少ないものを使う  → アルミニウム、紙、木、合成樹脂  ・種類 1、直線グリッド :箔を長手方向に平行になるように構成   2、平行グリッド :箔の延長が互いに平行で入射面に垂直  →  集束距離は無限大    集束型よりもカットオフが多い 3、集束グリッド :箔の面の延長が1つの直線に集束 4、クロスグリッド :2枚の直線グリッドをそれらの箔の方向がある角度を持つように一体形成したもの 5、運動グリッド :ブッキーブレンデともいう ※病室撮影ではグリッドに対してX線が斜入する可能性が高いため  低格子比のグリッドがよい ・幾何学的性能 (75pm5、73pm8、72am11、68...

 

6 成人の検査対象臓器と超音波プローブの組合せで適切なのはどれか。2 つ選べ。
1.腎 臓   コンベックス型
2.乳 腺   セクタ型
3.甲状腺   リニア型
4.腹部大動脈   リニア型
5.鼠径リンパ節   コンベックス型

正答

超音波装置 / 分解能 / 表示モード
超音波画像診断装置の構成要素  (60.24.26)  「送信回路」「圧電素子」  「TVモニタ」「ビデオプリンタ」  プローブ→増幅器→位相検出器→デジタルコンバータ→モニタ プローブの構成  (68am9、64.23、62.26) ・プローブ内部の配置 :体表→音響レンズ→第2整合層→第1整合層→振動子→バッキング材 ①音響レンズ :スネルの法則に従いビームを収束させる  生体と音響インピーダンスはほぼ等しく、音速は遅い物質(シリコンなど)を使用する ②音響整合層(マッチング層) :振動子と生体の音響インピーダンスの差による体表面での反射を少なくし、送受信効率をあげる ③振動子 :電圧と音を相互変換する  0.1~1mmの微細な短冊状  材料はPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)     PVDF(ポリフッ化ビニリデン) ・凹面振動子:集束 ④バッキング材 :振動子後方に放射した音響エネルギーを速やかに消散し、振動を吸収することでパルス幅を短くする 電子走査方式のプローブ (75am23pm6、73pm14、70pm13、69am14、64.24、62.24、65.36.45、60.46...

 

7 X 線CT 検査においてDRL に用いられる指標はどれか。2 つ選べ。
1.CTDIvol
2.DLP
3.ED
4.ESD
5.SAR

正答

ICRP勧告
1990年勧告 放射線防護の目標 ・便益をもたらす被ばくを伴う行為を、不当に制限することなく人の安全を確保する ・個人の確定的影響の発生を防止すること ・確率的影響の発生を容認できるレベルに抑えること 放射線防護体系 「行為」:被ばくを増加させる人間活動のこと 「介入」:被ばくを減少させる人間活動のこと 放射線防護の三原則とその順序(上から) (73pm99、67am94、66.93、65.93、64.93) ・行為の正当化   「行為」はそれによって生ずる放射線障害を相殺するに十分な便益が必要  → 十分な便益を伴う診療行為がこれにあたる ・防護の最適化 (71am9)  被ばく線量を潜在被ばくも含め、経済的・社会的要因を考慮した上で、合理的に達成できる限り低く抑える  *この原則はALARAの原則といわれる  → 被ばく低減の工夫がこれにあたる ・個人の線量限度  被ばくグループとその子孫が、最終的に被る害の全体の尺度をデトリメントという概念で表す  → 被ばくの管理がこれにあたる 被ばくの区分  (71am100、70am67、69am96.pm100、61.93) ・医療被ばく...

 

8 造影剤自動注入装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.特定保守管理医療機器である。
2.造影剤の注入速度を早くすると注入圧力は下がる。
3.MRI で使用する造影剤注入装置は磁性体材料で作られている。
4.可変式造影剤注入装置は造影剤注入中に注入速度を変更できる。
5.装置に表示される注入圧力は血管内へ直接かかる圧力を示している。

正答

 無理問題
 午前の部75am10にも出題された特定保守管理医療機器についての問題
 74am13でも特定保守管理医療機器という文言自体は出題されており、本年度もすでに2問目
 本来であれば、これで2年連続計3問出題されているので特定保守管理医療機器自体は対策ノートも対応するのが筋だが、おそらく出題者は同じで特定保守管理医療機器に憑りつかれたおじさん(おばさん)であり、機器学としてはもっと大事なことがいっぱいあると考えるので、意地でも対策ノートに載せたくないので、対策しません
 この残念な出題者が問題作成から外れて数年経ったのちに再度出題されたらそこで対策します

 

9 JIS で規定されている医用X 線装置の基本性能で正しいのはどれか。
1.非常停止スイッチは橙色で示さなければならない。
2.負荷質量は135 kg まで正常に動作しなければならない。
3.装置が3 秒以上発する騒音は50 dB 以下にしなければならない。
4.X 線透視撮影台の圧迫筒の圧迫の強さは20 N を超えてはならない。
5.患者に危害を加える恐れがある部分の操作はデッドマン形制御でなければならない。

正答

JIS規格、装置管理
JIS規格 ・JIS Z 4701 X線管焦点皮膚間距離 (73am9、71am13.14、64.28、62.28、60.28) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4701 医用X線装置通則   透視装置 手術中:20cm以上      その他::30cm以上  移動型及び携帯型X線装置:20cm以上  乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm  循環器用撮影装置(拡大撮影に限る):30cm  歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上  口こう外X線受像器をもち皮膚焦点間距離が短い歯科用撮影装置:6cm  公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上  公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上  CT装置:15cm以上 ・JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差) (乳房用X線装置以外)  (70pm14) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4702 医用 X 線高電圧装置通則  管電圧:±10%以内  管電流:±20%以内  撮影時間の正確度:±(10%+1ms)以内  管電流時間積の正確度:±(10%+0.2mAs)以内  X線出力の再現...

 

10 JIS で規定されているIVR 用X 線装置の基本性能で正しいのはどれか。
1.透視中に衝突防止装置が作動した場合はX 線照射を自動停止する。
2.透視中は基準空気カーマ率の平均値をmSv/min の単位で表示する。
3.装置を60 秒以内に心肺蘇生法(CPR)が可能な配置にすることができる。
4.足踏みスイッチは床が深さ10 cm の食塩水で覆われた場合も操作が可能である。
5.100 mGy 以上における積算基準空気カーマの誤差は表示値の± 35%以下である。

正答

 JIS規程自体は頻出だが、IVR装置に関しては初出題
 範囲も結構広く、対策するのは困難だろう
 対策ノートにも正答の部分しか載せていない
 難問認定

JIS規格、装置管理
JIS規格 ・JIS Z 4701 X線管焦点皮膚間距離 (73am9、71am13.14、64.28、62.28、60.28) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4701 医用X線装置通則   透視装置 手術中:20cm以上      その他::30cm以上  移動型及び携帯型X線装置:20cm以上  乳房撮影用(拡大撮影に限る)X線装置:20cm  循環器用撮影装置(拡大撮影に限る):30cm  歯科用パノラマ断層撮影装置:15cm以上  口こう外X線受像器をもち皮膚焦点間距離が短い歯科用撮影装置:6cm  公称最高管電圧70kV以上の歯科用X線装置:20cm以上  公称最高管電圧70kV以下の歯科用X線装置:15cm以上  CT装置:15cm以上 ・JIS Z 4702 各試験項目の誤差(許容差) (乳房用X線装置以外)  (70pm14) ↓WEB版PDFリンク JIS Z 4702 医用 X 線高電圧装置通則  管電圧:±10%以内  管電流:±20%以内  撮影時間の正確度:±(10%+1ms)以内  管電流時間積の正確度:±(10%+0.2mAs)以内  X線出力の再現...

 

11 SE 法と比較したGRE 法のMRI の特徴で正しいのはどれか。
1.横磁化が大きい。
2.出血の検出に劣る。
3.血流を画像化できない。
4.T2*強調像が撮影可能である。
5.磁化率アーチファクトの影響が小さい。

正答

撮像の原理(パルスシーケンス)
スピンエコー法(Spin Echo:SE法)  (65.40)  TR、TEを調整することでT1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像などを得る方法  以下に基本的シーケンスを示す 1、静磁場に被写体が入る  -プロトンの周波数は揃っており、位相は分散している 2、Gzを加えながら、90°パルスを与える  Gz:Gzが加えられながら(位相がさらに分散)、90°パルスによって位相が揃い、   加えられ続けているGzによってまた位相がGzにそってずれる   Gzはその後逆向きになり、Gzの位相は再収束する  Gy、Gx:90°パルスでそれぞれそろった状態になる 3、Gyを強度を変えながら加えていく  Gy:加えられた強度ごとにずれた状態になる (3.1、Gxを加える) 4、Gzを加えながら、180°パルスを与える  Gz:Gzを加えられながら(位相がGzにそってずれ)、180°パルスで位相が反転、加えられ続けているGzによって再収束する  Gy、Gx:180°パルスでそれぞれ反転状態になる    5、Gxを加えながら(位相がそろった状態で)エコー収集を行う  -3.1を行っていない場...

 

12 CR 装置で正しいのはどれか。
1.輝尽性蛍光体をX 線検出器として用いる。
2.フェーディング現象により画質が向上する。
3.リアルタイムに画像を観察することができる。
4.記録消去用加熱で繰り返し使用することができる。
5.発光と励起光の波長は近い方が読み取り精度が高い。

正答

X線画像装置
CR装置 (75pm12、74am8、72am7、71am12、67am8、66.14、64.16、61.92) ・CR装置の動作  IPをレーザービームで走査することで画像情報を蛍光として取り出し、蛍光を光電子増倍管で電気信号に変換しAD変換して画像処理を行う  リアルタイムでの観察はできない  撮影後のIPは自色光を当てて画像を消去できる  撮影時は遮光と保護のため専用カセッテに収納して使用  両面集光方式では発光の検出効率が向上する ・CR装置の読取り装置構成部品 (73pm10、65.14、62.19) ・イメージングプレート (73am8) ・輝尽性蛍光体(BaFX:Eu2+、X:Cl、Br、I):バリウムフルオロハライド化合物  X線の照射によりエネルギーを蓄積した物質が,その後の可視光・赤色光(He –Neレーザ:633nm)の照射(輝尽励起光)により,波長が短く(400nm)放射線量に比例した光量で発光する蛍光体 ・二次励起光を照射すると青紫色に発光する ・消去光(白色光)によってくり返し使用可能 ・有効発光時間:2~3µs FPD装置  (62.20、61.19)  ...

 

13 骨密度測定法と測定部位の組合せで正しいのはどれか。
1.DXA 法   中手骨
2.MD 法   頸 椎
3.QCT 法   踵 骨
4.QUS 法   腰 椎
5.SXA 法   橈 骨

正答

マンモグラフィ / 骨塩定量検査 / Ai
マンモグラフィ ・MLO撮影  (72am92、70pm87、68am86、63.75、61.75、60.71)  乳がん好発部位である外側・上部が写しこみやすく、一枚で乳腺全体を描出しやすい  乳頭が完全な側面像で描出される ・体位 :立位あるいは座位、カセッテホルダは外側に向ける ・撮影方法 :水平に対して60~70°程度(大胸筋の走行にあわせて)撮影台の角度を決定する  カセッテ面に対して直角に照射  大胸筋は乳頭の高さまで描出する、胸筋が入りすぎると圧迫不足になりやすい ・撮影距離 :65cmと短い ・圧迫 :通常100~120N程度の圧迫を正中側から行う   以下に主な理由を挙げる ① 乳房厚が均一になり、乳腺全域が適切な画像濃度となる ② 散乱線が減少してコントラスト及び分解能が向上する ③ 乳腺構造組織が分離され、組織間コントラストが向上する ④ 低いX線エネルギーの使用によりコントラストが向上する ⑤ 乳房が固定され、動きによるボケの防止 ⑥ 被曝が減少する ⑦ 被写体―受像器間距離が短くなり、幾何学的ボケが小さくなる ・AEC :カセッテ後面の位置とする ・ブラインド...

 

14 X 線CT 像を示す。
  左の正常画像に対して右の画像のアーチファクトで正しいのはどれか。

1.メタル
2.リング
3.カッピング
4.エリアシング
5.パーシャルボリューム

正答

 画像で出題されるのは初?
 その他アーチファクトも対策ノートには載っていないが、画像として把握しておくのは必要かもしれない

アーチファクト / CTの性能評価
アーチファクト  (70pm10、69pm10) 被写体に起因するもの  (75pm14、73am5、67am10) ・(1) ビームハードニングアーチファクト  カッピングアーチファクトやダークバンドアーチファクトとなる  カッピング:中心のCT値が低下  キャッピング:中心のCT値が増加  ダークバンド:バンド状にCT値が低下 *対策 :スライス厚を薄くする  MSCTではシングルスライスに比べ減少 ・メタルアーチファクト  造影剤も高濃度の場合アーチファクトとなる場合がある  低管電圧で顕著となる ・モーションアーチファクト ・エッジグラディエント効果 CT装置・撮影条件に起因するもの  (69am5) ・パーシャルボリューム(部分体積)効果  (73pm13、70am88、69am87、67pm88)  スライス厚の中に複数のCT値が存在した場合、その割合によってCT値が変化すること  微細物質の描出や、組織境界においてCT値が不正確になる  対策はスライス厚を薄くする   MSCTではシングルスライスに比べ減少する ・低線量時のストリークアーチファクト ・ヘリカルアーチファク...

診療画像検査学

15 頭部MR 像を示す。撮影法で正しいのはどれか。

1.T1 強調像
2.T2 強調像
3.FLAIR 像
4.拡散強調像
5.プロトン密度強調像

正答

撮像の原理(パルスシーケンス)
スピンエコー法(Spin Echo:SE法)  (65.40)  TR、TEを調整することでT1強調画像、T2強調画像、プロトン密度強調画像などを得る方法  以下に基本的シーケンスを示す 1、静磁場に被写体が入る  -プロトンの周波数は揃っており、位相は分散している 2、Gzを加えながら、90°パルスを与える  Gz:Gzが加えられながら(位相がさらに分散)、90°パルスによって位相が揃い、   加えられ続けているGzによってまた位相がGzにそってずれる   Gzはその後逆向きになり、Gzの位相は再収束する  Gy、Gx:90°パルスでそれぞれそろった状態になる 3、Gyを強度を変えながら加えていく  Gy:加えられた強度ごとにずれた状態になる (3.1、Gxを加える) 4、Gzを加えながら、180°パルスを与える  Gz:Gzを加えられながら(位相がGzにそってずれ)、180°パルスで位相が反転、加えられ続けているGzによって再収束する  Gy、Gx:180°パルスでそれぞれ反転状態になる    5、Gxを加えながら(位相がそろった状態で)エコー収集を行う  -3.1を行っていない場...

 

16 頭部MRA 像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.脳底動脈
2.後大脳動脈
3.前交通動脈
4.前大脳動脈
5.中大脳動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

17 女性骨盤MRI のT2 強調矢状断像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.腟
2.子 宮
3.恥 骨
4.直 腸
5.膀 胱

正答

泌尿器・生殖器系 正常解剖 / 臨床病理
泌尿器・生殖器系 正常解剖 腎臓 ・腎臓の構成 (73pm16、72pm50、66.2)  皮質+髄質(腎錐体)+小腎杯+大腎杯+腎盤(腎盂)+(尿管へ)  ・皮質 :腎小体(ボーマン嚢+糸球体)+近位尿細管 ・髄質 :ヘレンループ+遠位尿細管+集合管 ・ネフロン :腎小体と尿細管で構成  腎臓の構造上・機能上の単位 ・機能(64.10) :「血圧・体液量・塩酸基平衡の調整」  「老廃物排出」  ・位置:右が下、左が上 ・重さ:130g×2 ・尿の生成 (67am55、68pm55、62.16、60.10)  腎動脈  :腎静脈の後方に位置する    ↓ 腎血流量:1200ml/min   ↓   腎小体(糸球体からボーマン嚢へ)  :血液をろ過し原尿にする   ↓(血液から血球や高分子蛋白を除いたもの)   ↓ 原尿:100~150ml/min   ↓    150L/day   ↓                  近位尿細管(毛細血管へ)  :ブドウ糖(100%)と水分・無機塩類の大部分の再吸収   ↓ (能動輸送)   ↓              ヘレンループ(毛細血管へ) ...

 

18 音響陰影を伴うのはどれか。2 つ選べ。
1.腹 水
2.腎結石
3.水腎症
4.肝内石灰化
5.肝単純性囊胞

正答

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト (75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44) ①多重反射 :胆石など高吸収なもの  → コメット様エコー(コメットサイン)   探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす ・対策  「圧迫の強さを変える」  「ビーム角度を変える」  (68am20:多重反射) ②サイドローブ :胆のう頸部(十二指腸ガス)  サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象 (74am23:サイドローブ) ③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象 :横隔膜など  斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象 ④レンズ効果 :腹直筋と脂肪組織の混在部  屈折したビームが強い反射体で反射して、同じ経路を通って探...

 

19 腎臓の超音波像を示す。矢印で示すアーチファクトはどれか。

1.鏡面反射
2.側方陰影
3.多重反射
4.サイドローブ
5.後方エコーの増強

正答

アーチファクト / 日常の保守管理
アーチファクト (75pm18.19、74am17.23、73pm18、72am16.pm19、70am21、69pm19、67pm19、67pm23、61.26、66.37、64.37、63.29、62.44) ①多重反射 :胆石など高吸収なもの  → コメット様エコー(コメットサイン)   探触子から放射されたパルスが組織境界で反射され、振動子の接触面や他の組織の境界を何度も往復して反射が繰り返される現象反射体が小さくても、周囲組織との音響インピーダンスの差が大きいと多重反射を起こす ・対策  「圧迫の強さを変える」  「ビーム角度を変える」  (68am20:多重反射) ②サイドローブ :胆のう頸部(十二指腸ガス)  サイドローブ内に強い反射体が存在した場合に、そこからの反射が探触子に戻り画像を作る現象 (74am23:サイドローブ) ③ミラー(鏡面)効果、ミラージュ現象 :横隔膜など  斜めに平滑な反射体で反射することで、同じ経路で探触子に戻り、ビームの延長線上に虚像を作る現象 ④レンズ効果 :腹直筋と脂肪組織の混在部  屈折したビームが強い反射体で反射して、同じ経路を通って探...

 

20 MRI の拡散強調像で誤っているのはどれか。
1.見かけの拡散係数が得られる。
2.拡散強調用傾斜磁場を印加する。
3.急性期脳梗塞の診断に有用である。
4.b 値が大きいほど拡散が強調された画像となる。
5.水分子の動きが大きいほど信号強度は上昇する。

正答

拡散強調 / fMRI / MRS / DTI / SWI / 潅流 / プロトン密度強調 / CPMG
拡散強調画像(ディフュージョン:DWI) (75pm20、72pm22、71pm22、70am16、66.31、61.40) ・EPI法で撮像  ・組織の水分子のブラウン運動の強さを強い一対の傾斜磁場(MPG:motion proving gradient)を用いることで水分子の拡散の大きさの違いを信号強度として画像化する ・水分子の拡散が低下すると高信号(脳梗塞部位など)になる ・基本的にDWIはT2強調画像であり、T2WIで高信号な部位は同様に高信号となる  → T2shine through ・b値 :MPGを印加する強さ  b値が大きければ拡散強調が強くなり、SN比は小さくなる  拡散の大きいもの(水)は信号が小さくなる ・ADCmap :b値の異なる2画像からT2shine throughの影響を除外した見かけの拡散係数画像  拡散が低いものはADCmapで低信号となる ・アーチファクトが出やすく、パラレルイメージングの使用、TEの短縮、脂肪抑制など工夫が必要 ・拡散強調画像は細胞性浮腫を呈する発症6時間以内の急性期脳梗塞の診断に使用する  高b値の画像で高信号(白)+ADC...

 

21 健常成人の胸部MR 像を示す。矢印で示すのはどれか。

1.右心房
2.左心室
3.左心房
4.肺動脈幹
5.上行大動脈

正答

循環器系 正常解剖
脳血管 (75pm16、72am18、70am23、69am23、69pm20、67am89、66.40、65.39、64.44、62.83、61.32、60.81) (67am89,65pm80,62pm83:頭部血管)   Willis動脈輪(大脳動脈輪)  脳底部の動脈の吻合による輪状構造  視神経交叉・下垂体・乳頭体を取り囲み、外観はほぼ五角形である ・構成 :「内頚動脈」「前大脳動脈」  「前交通動脈」  「後大脳動脈」「後交通動脈」  「(中大脳動脈)」「(脳底動脈)」 ・この動脈輪を形成する動脈の分岐部は、壁が弱いため動脈瘤をつくりやすく、クモ膜下出血をきたしやすい 頭部静脈 (73am23) 総頸動脈 (70am61、69pm54、65.80) =内頸動脈(眼動脈+前大脳動脈+中大脳動脈+後交通動脈)  + 外頸動脈  椎骨動脈 (75am17、68am54) = 硬膜動脈 + 前後脊髄動脈  + 後下小脳動脈 + 脳底動脈 (左右の前下小脳動脈+上小脳動脈+後大脳動脈) ・脳幹の栄養血管 :脳底動脈 (60.21) 頸部動脈 (73pm92、66.47、62.11) ...

 

22 MR 像を示す。この画像で認められるアーチファクトはどれか。

1.磁化率
2.折り返し
3.モーション
4.ケミカルシフト
5.マジックアングル

正答

アーチファクト
折り返しによるアーチファクト  (64.33、62.36) ・被写体がFOVよりも大きい時に発生、FOVより外の組織が位相エンコード方向に折り返してしまう ・対策 :「位相エンコード数を増やす」  「FOV外側への飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」  「FOVを広げる」  「SENSEアルゴリズム(パラレルイメージング)法」  「オーバサンプリング」  「表面コイルの使用」 モーションアーチファクト・ゴーストアーチファクト (75pm22、74am21、71pm23、67am18、67pm18、65.33) ・原因 :患者の体動(眼球や嚥下運動)、呼吸運動、血管・脳脊髄液・心臓の拍動、腸管運動 ・位相エンコード方向に等間隔で見られる ・対策 :「呼吸同期法」「心拍同期法」  「流れ補正用の傾斜磁場を追加する(リフェーズ用の傾斜磁場)」  「飽和パルス(プリサチュレーションパルス)の印加」  「位相エンコード方向を変える」  「信号加算数を増加する」  「撮像時間の短縮」 データ打切によるアーチファクト(トランケーションアーチファクト) (71am19、69am18、64....

 

23 1.5 T MRI で高速スピンエコー法、TR 2,000 ms、TE 80 ms、加算回数2 回、FOV 25 cm、マトリクスサイズ256 × 256 の撮影を行った。
  ピクセルサイズ[mm]に最も近いのはどれか。
1. 0.5
2. 1
3. 1.5
4. 2
5.10

正答

 なんかごちゃごちゃ書いてあるが、問われているのはピクセルサイズであることに注意したい

信号の発生原理 / MRIの基本的なパラメータ
信号の発生原理 磁気モーメント (72pm74)  磁気双極子において、磁極の量と距離の積からなるベクトル  1Hは、全ての核種の中で最も核磁気モーメントが強い  原子・分子の陽子・中性子の数が同じかつ偶数だと磁気モーメントは生じない 歳差運動と磁化および共鳴励起 (75am74、74am74、73am74、69am11、63.19.30、62.23、61.24、60.31) ・歳差運動 :自転軸が時間の経過に従いその中心軸が傾き、先端が円を描くようになるような運動    歳差運動の共鳴周波数f=(γ・B0)/2π             ω=γ・B0  γ:磁気回転比  B0:静磁場の強さ    磁束密度    コイルに流れる電流に比例して大きくなる ・MRIで主に用いられる核腫と共鳴周波数 核腫  1H  13C  19F 23Na 31P 共鳴周波数 42.58 10.71 40.10 11.26 17.24 緩和時間:T1、T2 (71pm12、70pm11、69pm74、68pm74)  絶対的にT1値>T2値> T2*値となる(純水のみ同じ) ・T1緩和  縦緩和、90°パ...

 

24 MRI においてSAR の増大に関係するのはどれか。
1.エコー時間
2.視野サイズ
3.スライス数
4.スライス選択傾斜磁場
5.位相エンコード傾斜磁場

正答

安全管理
1、臨床用MRIが人体に及ぼす作用 マグネットの力学的作用  (71am91pm19、65.35) ・禁忌 :「人工内耳」「ペースメーカ」  「強磁性体」「脳動脈クリップの一部」  「1970年以前の人工心臓弁」 高周波による加温  (75pm24、74am63、73pm21、71am17pm19、70pm12、69am15、66.25、65.21、65.31.pm55)  RFによって人体に生じた渦電流のジュール熱で、SAR(質量あたりの熱吸収比:W/kg)で評価する ・SAR  SAR∝(電気伝導度)×(半球)2×(静磁場強度)2×(フリップ角度)2×(RFパルス数)×(スライス枚数)  SARの低減方法  :「低磁場」   「TRを大きくする」    「ETLを少なくする(高速SEのとき)」 ・QD型送信コイル :約1/2倍のSARで、√2倍のSNRとなる ・火傷の危険性 :リード線などの導電金属がループを作ると火傷する場合あり、同様に患者が手や足を組んで電流  ループができないようにする  入れ墨,金属を含む湿布なども注意する 変動磁場による刺激と騒音(末梢神経,心臓) (74...
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核医学検査技術学

25 PET 装置のデータ補正で正しいのはどれか。
1.3D 収集では散乱線補正は必要ない。
2.外部線源法は近似的な減弱補正である。
3.定性測定では計数損失補正は行わない。
4.偶発同時計数補正にはシングル計数率を使用する方法がある。
5.検出器感度補正はPET 検査前に撮影したCT データを使用する。

正答

SPECT / PET
SPECT SPECTのデータ収集  (75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chang,CT法など)  容易 (ブランクスキャン&トランスミッションスキャン) 2核種同時収...

 

26 薬物動態解析と関係ないのはどれか。
1.速度定数
2.入力関数
3.時間放射能曲線
4.コンパートメントモデル
5.中央断面定理〈投影切断面定理〉

正答

 73pm34で一度登場した動態機能解析だが、今回再登場
 前回は薬物動態解析についは知らなくても解くことは可能だったが、今回はしっかり内容について問う内容であった
 対策ノート対応済み
 難問指定

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ  (75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化があると集積するが、無ければしない 骨転移性悪性...

 

27 副腎皮質シンチグラフィで、放射性医薬品を投与してから撮影開始までの時間と
して適切なのはどれか。
1.10 分
2.30 分
3. 3 時間
4.24 時間
5. 7 日

正答

放射性医薬品まとめ
診療用放射線医薬品の特徴 (74am31、73pm30、72pm26、71am28、70am4、67am26、61.50、60.50) ① 放射性医薬品の有効性は、半減期(短いのもが良い)とともに減少するため、  一般の医薬品と比較して短い ② 特定の臓器や病巣に集積の有無、排泄や停滞など、医薬品として特異性を有する ③ 放射性医薬品は、物質量としてはきわめて微量であるため薬理作用はほとんど無い ④ 副作用はまれにしか発生せず、その発生率は0.003%未満である  (血管迷走神経反射が多い) ⑤ 非密封の放射性物質を含むため、被検者や術者が被曝する インビトロ検査に用いられる主な核種 核種 半減期 崩壊方式 γ線エネルギー 主な製造法 3H 12y β― - 原子炉:6Li(n、α)3H 14C 5730y β― - 原子炉:14N(n、p)14C 125I 60d EC 28keV 原子炉:124Xe(n、γ)125Xe→125I インビボ診断用放射線医薬品に用いられる主な核種 ・ポジトロン放出核種(PET用) (74am25、73pm1、71pm33、65pm44、64.58、60...

 

28 腎静態シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.201TlCl が用いられる。
2.レノグラム解析が機能評価に有用である。
3.放射性医薬品投与約3 時間後に撮影する。
4.腎移植ドナーのスクリーニング検査として用いられる。
5.腎集積はハイドロキシアパタイトへの化学的吸着である。

正答

泌尿器系、内分泌系シンチグラフィ
腎静態シンチグラフィ (75pm28、73am28、69pm33、68pm33、67pm31、60.65) ・薬剤:「99mTc-DMSA」 (73am28:腎静態シンチ) ・集積機序  大部分が血漿蛋白と結合し、周囲の毛細血管から近位尿細管の上皮細胞に直接取り込まれ、そこに長時間留まる   一部は糸球体より濾過された後に尿細管で再吸収されて集積する  正常では静注2時間後に片腎で投与量の20~25%、両腎で40~50%が集積  尿中排泄は、2時間で8~17%と極めて少なく、腎に長く保持される 腎動態シンチグラフィ (74am34、71pm28、70pm33) ・薬剤:99mTc-DTPA  (68am25)  血漿および細胞外液に分布し、細胞内には取り込まない  24時間までにほぼ100%が糸球体から濾過される  糸球体濾過率(GFR)が算出できる ・薬剤:99mTc-MAG3  (72pm29、71pm28、69am26、66.53、66.65.67、64.66、62.66)  血漿タンパクとの結合が90%と高いため、糸球体濾過によって排泄されるのは2%である  そのため、血漿クリ...

 

29 67Ga-クエン酸ガリウムによる腫瘍シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.腸管の描出が認められる。
2.放射性医薬品投与前約6 時間絶食する。
3.放射性医薬品投与約6 時間後に撮影する。
4.放射性医薬品投与約30 分後に水負荷を行う。
5.成人の放射性医薬品の投与量は740 MBq である。

正答

骨・造血系、腫瘍・炎症系シンチグラフィ
骨シンチグラフィ  (75am29、74pm31、71am71pm30、70am34、68am33、63.65、62.68) ・薬剤:「99mTc-MDP」     「99mTc-HMDP」 ・集積機序 :薬剤は血流を介して移動し、細胞外液腔を通過して骨結晶の表面に至り、イオン交換によって  ハイドロキシアパタイトのカルシウムへのホスホン酸塩に化学的吸着する ・撮像法(67am34、66.67、61.67、60.52)  前面と後面の二方向を撮像し、必要に応じSpot撮像する  MIP処理を行う  収集ウィンドウ:±7~10%  スキャンスピード:15~20cm/min  コリメータ:低エネルギー高分解能コリメータ ・mergedSPECT :全身を5分割してSPECTを撮像する方法 ・前処置 :血中クリアランスを早めるために静注後水分を摂取させ、検査開始前に排尿させる(被曝の低減にも寄与) ・診断(73pm29、72pm30、65.68、60.66) びまん性骨転移 :体幹骨に異常に集積する  両腎の集積が低い 溶骨性転移 :反応性変化があると集積するが、無ければしない 骨転移性悪性...

 

30 早期Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症の脳血流SPECT で血流低下がみられやすい部位はどれか。
1.視 床
2.基底核
3.後頭葉
4.前頭葉
5.後部帯状回

正答

中枢神経系のシンチグラフィ
脳循環動態(rCBF)と脳血流  (65.51、63.61、62.6)   123I-IMP 99mTc-HMPAO 99mTc-ECD 131Xe*1 トレーサーの型 蓄積型 蓄積型 蓄積型 拡散性 解析方法 (絶対的定量法)  Microsphere法*2 ARG法*2  Patlak plot法 Patlak plot法 内頚動脈注入法 吸入法 前処置 安眠 甲状腺ブロック 安眠 安眠 安眠 血液脳分配係数 極めて高い  低い 中間 低い 脳内での代謝 代謝(脂溶性のまま)  早く水溶性に代謝 早く水溶性に代謝 無 *1:脳循環動態(rCBF)のみ測定可能 *2:採血が必要 (68pm30:脳血流SPECT) ・薬剤の集積機序  (68pm30、64.61、61.52)  BBBを自由に通過する拡散型と、通過後に脳組織に留まる蓄積型に分けられる  高集積部位として灰白質や基底核、視床、小脳がある ・Patlak plot法  (69am31、68am28、66.61)  Tc製剤を用いた採血を必要としない脳血流定量法  胸部大動脈弓と大脳半球にROIを置き、ダイナミック収集を行い...

 

31 シンチレータを用いたガンマカメラで正しいのはどれか。
1.温度管理は不要である。
2.光電子増倍管の出力信号は経時的に変化しない。
3.平行多孔型コリメータは得られる像が拡大する。
4.シンチレータが厚くなると空間分解能は低下する。
5.99mTc のγ 線とシンチレータの相互作用はコンプトン効果が主体である。

正答

ガンマカメラ
ガンマカメラの構成 (75pm31) ①:コリメータ   ②:シンチレータ ③:ライトガイド  ④:光電子増倍管 ⑤:安定高電圧電源 ⑥:プリアンプ ⑦:ADC      ⑧:波高分析器 ⑨:位置演算回路  ⑩:画像処理装置 コリメータ ・目的 :「γ線の入射方向の限定」  「散乱線の除去」 ・コリメータのエネルギーによる分類  (71am29、64.55、60.67) コリメータの種類 エネルギー範囲 対象各種 特徴 低エネルギー用(LE)  ~160(140)keV以下 99mTc、123I、133Xe、201Tl 汎用、高分解能、高感度 低中エネルギー用(LME)  ~250(190)keV以下 123I、67Ga    中エネルギー用(ME) ~300kev以下 67Ga、111In、(123I)、81mKr  高分解能 高エネルギー用(HE)  ~450keV以下  131I   ・コリメータの視野による分類  (70pm26、68pm26、66.54、63.53、61.53) 種類 イメージ 視野 使用目的 特徴 平行多孔型 (パラレルホール) 不変 不変 プラナー像 SP...

 

32 SPECT 収集で正しいのはどれか。
1.円軌道は近接軌道より空間分解能が高い。
2.マトリクスサイズは512 × 512 以上を要する。
3.180 度収集は360 度収集より画像の歪みが少ない。
4.適切なサンプリング角度は検出器の回転半径により異なる。
5.エネルギー分解能の高い装置ではエネルギーウインドウを広く設定する。

正答

SPECT / PET
SPECT SPECTのデータ収集  (75pm32、74am34、73pm33、72am25、68am27.pm27、66.55、62.55、60.58) ・収集機構  感度:連続回転収集>ステップ収集  円軌道回転:  体近接起動収集:空間分解能が良い ・収集角度 :360°が基本で定量性が高い   サンプリング間隔は5~6° ・マトリクスサイズ :小さいほど空間分解能は向上し、コントラストは低下し、SN比は低下する ・ピクセルサイズ(マトリクスサイズ) (62.55)  十分なカウントを収集できる場合、ピクセルサイズはシステム分解能の半値幅(FWHM)の1/3~1/4が最適とされる  ピクセルサイズ:小   → SN比:「低下」     空間分解能:「高」     コントラスト:「低下」 SPECTとPETの比較  (71pm32、65.55) 性能 SPECT  PET 定量性 良 優 空間分解能  低い(15~20mm)  高い(3~5mm) 吸収補正 やや難 (Sorenson,Chang,CT法など)  容易 (ブランクスキャン&トランスミッションスキャン) 2核種同時収...

 

33 核医学画像に対するフィルタ処理について正しいのはどれか。
1.Gaussian フィルタにより画像の輪郭が強調される。
2.Butterworth フィルタはハイパスフィルタの一種である。
3.周波数空間でのフィルタ処理は重畳積分により行われる。
4.ramp フィルタにより逆投影法で生じるボケが除去される。
5.Wiener フィルタのパラメータには繰り返し数とサブセット数がある。

正答

画像工学 / 画像再構成法
画像工学 ナイキスト周波数(N)  (69pm30、66.91、64.60、60.94) 「サンプリング周波数の1/2」 「画像に含まれている最高周波数」  N=1/2d    d:画素間の距離(サンプリング間隔) ・エリアシング誤差 :複製された高周波成分が低周波成分の領域に折り返される現象  マトリックスサイズを小さくして解決する 角度サンプリング数(N)  N=π×(S/2d)   S:有効視野(㎜)    d:ピクセルサイズ(㎜) 二次元特性 ・零周波数は入力画像のCount値の総和 ・縦軸はダイナミックレンジに合わせて強度分布に対数表示する ・横軸は周波数軸でナイキスト周波数は0.5である ・原点対象である ・方向依存性である、スペクトル分布は90°方向 空間周波数と画像データの関係 ・低空間周波数領域:情報成分(ボケの成分) ・ターゲットデータ:真の情報成分 ・高周波成分領域:統計雑音成分(エッジの成分) デジタルフィルター (73am34、68pm29、65.61、63.59、62.59、61.58、60.60) :「画像フィルタによって画素値を変化させる」 前処理フィル...

 

34 肺血流シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.81mKr を用いる。
2.気管支動脈血流を評価できる。
3.肺血栓塞栓症の診断に有用である。
4.左右シャントの評価に有用である。
5.肺血流の絶対値を求めることができる。

正答

呼吸器系シンチグラフィ
肺血流(末梢循環動態)シンチグラフィ  (75pm34、74am30、72am29、64.53、63.52、61.62、60.51) ・薬剤 :「99mTc-MAA」 ・集積機序  (70am32、69pm31、68am32)  10~100μmの微粒子で、肺の毛細血管に捕捉され、毛細管トラップ法によって血流量が測定可能  血栓は全体の0.1%以下の毛細血管で起こり、半減期3~8時間程度で分解するので問題ない  投与時の体位によって集積の分布が変わる ・診断  脳に高集積 :右左シャントの疑い  葉間に一致した細い帯状の欠損像 :「多発性微小肺塞栓」「胸水貯留」「胸膜肥厚」「肺水腫」  その他適応 :「閉塞性肺疾患」「肺高血圧症」「肺がん」「肺血栓塞栓症」 肺(吸入)換気シンチグラフィ  (66.63、64.63) ・薬剤 :「133Xe」  「81mKr-ガス(81Rbジェネレータ)」   → 不活性放射性ガス ・81mKrの特徴 (70am29、61.61)  負荷検査や繰り返し検査が適しており、6方向の多方向から撮像する  連続吸入法では平衡相つまり「換気分布」の評価が主である ...

放射線治療技術学

35 腫瘍の致死線量を下げる方法はどれか。
1.過分割での照射
2.抗がん剤の併用
3.低線量率での照射
4.放射線防護剤の併用
5.強度変調放射線治療での照射

正答

 さらさらっと読むと誤解してしまいそうな文章だが、抗腫瘍効果が高くなる、ではなく致死線量が下がる、つまりより少ない線量で同等の効果を得られるということなので注意

腫瘍学概論
腫瘍の概論 (75am59) ・腫瘍の分類    上皮性 非上皮性 良性 腺腫、乳頭腫 筋腫、脂肪腫、軟骨腫、血管腫 悪性 癌腫 肉腫、白血病 *肉芽腫は腫瘍ではなく、炎症反応 ・腫瘍 :自律増殖する細胞群をいい,上皮性,非上皮性,良性,悪性の総てを含む ・上皮細胞 :体の表面や管腔臓器(消化器,呼吸器,泌尿器・生殖器,乳房など)の表面を覆う細胞 ・非上皮性 :皮細胞以外の体の組織(筋肉,脂肪,血管,骨・軟骨,血液など)を構成する細胞 ・良性 :自律増殖はするものの,周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をしない ・悪性 :周囲組織への浸潤や離れた臓器への転移をする性質ないし状態のこと ・がん :上皮性,非上皮性を問わず,悪性の腫瘍のこと ・主な良性疾患  (65.14) 「脂肪腫」「平滑筋腫(代表:子宮筋腫)」 「血管腫」「腺腫(代表:甲状腺腫・下垂体腫)」 「嚢腫(代表:卵巣嚢腫)」「骨腫(類骨腫・骨軟骨腫)」 「神経線維腫」「神経鞘腫」 ・主な悪性腫瘍 「骨髄腫」「神経芽腫」 「ホジキンリンパ腫」「Wilms腫瘍」 「精上皮腫」「子宮体内膜腺上皮癌」 「骨肉腫」「神経膠芽腫」 ・骨...

 

36 術中照射について正しいのはどれか。
1.遠隔転移を抑制する。
2.浮腫の発生を抑制する。
3.正常組織を照射野から外す。
4.腫瘍組織の酸素分圧を上昇させる。
5.腫瘍縮小を起こし手術を可能にする。

正答

 術中照射は国家試験では結構頻出なのだが、実際にこの2023年付近で術中照射を実施している病院はほとんどないだろうに、なぜ出題されるのだろうか
 もう少し、市中病院にも身近な問題を多く出した方が、実学になると思うが

その他放射線治療の手法
全身照射法(TBI)  (72am36、70am39、69am41、66.80、63.86、61.35、60.81) ・総線量 :4~12Gy/1~6回/1~4日           ・線量率 :10cGy/分以下 ・目的 :「腫瘍組織の根絶」  「免疫抑制」 ・適応 :「白血病」  「重症再生不良性貧血」  「重症免疫不全症」  「悪性リンパ腫」 ・急性期合併症 :間質性肺炎、移植片対宿主病、肝静脈閉塞症 ・晩期有害事象 :白内障、不妊 *分割照射により、総線量の増加と合併症の減少が可能 *両眼の水晶体を防護する *生殖器官の防護をする場合がある ・照射方法 :X線を用いて、アクリル板等で表面線量を確保し、体圧の補正も行う (1)Long SAD法  :リニアックを横向きにして、部屋の端に患者を寝かせるため、部屋の大きさが問題となる   厚みの違いをボーラスによって埋め、肺野や眼球部分を保護するよう遮蔽物を置く (2)ビーム移動法、寝台移動法  :機械的運動精度が問題となる 全皮膚照射  (70am40) ・適応 :「菌状息肉腫 (T細胞リンパ腫の一種)」  ・電子線を使用する 粒子...

 

37 肺癌に対しアイソセンタに処方線量60 Gy を前後対向2 門で照射したときの線
量分布図を示す。矢印で示す点の線量[Gy]に最も近いのはどれか。

1.45
2.50
3.55
4.58
5.66

正答

 特に難しいことはしてなく、等高線が読めれば誰でも解ける問題
 対策ノートにも対応項はないのだが、特に対応しない

標的体積 / 線量指標
標的体積の種類 (75am37、73pm41、69am38、67am42、62.88)  放射線治療に関わるボリュームの定義で、 ICRU report50 およびreport62にて定義された ・GTV(肉眼的腫瘍体積) :「原発巣」   「治療の対象なら転移性リンパ節腫脹や遠隔転移」  画像や触診,視診で確認できる腫瘍体積  原発巣,リンパ節転移,あるいは遠隔転移巣が含まれる  術後照射や予防的照射の場合は,GTVがないということもありえる ・CTV(臨床標的体積) :「所属リンパ節」  GTVおよびその周辺の顕微鏡的な進展範囲,あるいは所属リンパ節領域を含んだ照射すべき標的体積 ・ITV(内部標的体積)  CTVに呼吸,嚥下,心拍動,蠕動などの体内臓器の動きによる影響をインターナルマージン(IM ; internal margin)として含めた標的体積  ITVは咽喉頭および胸部・腹部臓器などほぼ全ての部位で注意が必要 ・PTV(計画標的体積)  TVにさらに毎回の照射における設定誤差(SM ; set-up margin)を含めた標的体積 ・TV(治療体積)  治療の目的を達す...

 

38 標準計測法12 における線質変換係数で正しいのはどれか。
1.相対線量測定で用いる。
2.R50 が大きいほど増加する。
3.電離箱の感度変化を補正する。
4.TPR20,10 が大きいほど増加する。
5.基準線質はユーザービームである。

正答

線量計測 / 標準計測法12
線量測定の種類 ・絶対(線量)測定 :その位置に与えられる吸収線量をGy単位で測定する  水吸収線量計測など ・相対(線量)測定 :基準となる吸収線量もしくは電離量に対する比率を測定する  PDDやOCRなど 絶対線量測定で用いる線量計 円筒型 (指頭型,ファーマー型)電離箱検出器 (71am41pm36、70am37、69pm38、68am82)    主にX線の測定に用いられる  ファーマー型(0.6㏄)は絶対線量計測に用いられる  電子線の場合,深さにより全擾乱補正係数の変化の影響を受ける  (小型円筒形の場合は無視できる) ・基準点  幾何学的中心 :光子線の線質指標測計測、水吸収線量計測  線量計の幾何学的な中心を基準点とする  半径変位法(0.6rcyl) :光子線の相対線量測定  幾何学的中心から0.6rcyl線源側を基準点とする  半径変位法(0.5rcyl) :R50≧4.0cm2の電子線の測定  幾何学的中心から0.5rcyl線源側を基準点とする   平行平板形電離箱検出器  (71pm83)  主に電子線の測定に用いられ,特に10MeV以下の電子線には平行平板型の...

 

39 直交2 門照射図を示す。
  ターゲットに均一な線量を投与するための0°ビーム用ウェッジと90°ビーム用
ウェッジの正しい組合せはどれか。

  0°ビーム用ウェッジ 90°ビーム用ウェッジ
1. A            C
2. A            D
3. B            C
4. B            D
5. B            なし

正答

 ちょっと図がチープではないか?

リニアックと照射付属機器・器具
リニアック (74am40、73pm36、66.73、63.72)  現在のスタンダードでX線、電子線での治療に用いられる  定位放射線照射装置としても使用可能  直線型加速管により電子を加速する  出力エネルギーは断続的 ①電子銃  加速管に電子を数十kVで加速して供給する ②大出力マイクロ波管 (70am36、68am37、67pm36、66.72) ・マグネトロン(自励発振管)  安価、 単寿命、 安定性悪  10MeV以下の小型直線加速器に用いる ・クライストロン(増幅器)  高価、 長寿命、 安定性、前段に発振器が必要  10MeV以上の大型の直線加速器に用いる  発振周波数は3.000MHz程度である *マイクロ波が加速管に行く順番  大出力マイクロ波管   ↓    導波管(絶縁ガス(SF6など)が封入   ↓  加速管           ③加速管  電子銃から放出された電子をマイクロ波で加速  内部は真空で、銅によって作られ、一定の出力を持つ  周波数帯域を変えると、加速管の長さを変え必要がある ・定在波型 :現在の主流、真空度が大切、長さは短い ・進行波型 :低エネ...

 

40 皮膚疾患の放射線治療で正しいのはどれか。
1.ボーラスの使用は避ける。
2.照射部位の軟膏塗布は禁忌である。
3.皮膚転移の疼痛緩和に有効である。
4.ケロイドの照射は、術後1 週以上経ってから行う。
5.全身に広がった皮膚原発性悪性リンパ腫では、X 線の全身照射を行う。

正答

 電子線に関して広く問う感じの問題
 選択肢の2.3.4に関しては対策ノートでは対応できなかったので難問認定

X線・電子線による外部照射 / 固定照射 / 運動照射
X線による外部照射 X線の特徴 (72pm42、68pm39、64.80、62.78) ・ビルドアップ効果のため皮膚障害の軽減が図れる  エネルギーが高いほどビルドアップは深くなる   → 皮膚表面線量が小さくなる ・組織間の吸収の差が小さくなり、線量分布が均等になる ・深部でのPDDが大きく、深部の腫瘍に対して十分な線量を照射できる ・側方散乱が少ない ・骨や肺などの影響が少ない ・10MV以上のエネルギーでは光核反応による中性子の防護に考慮が必要 電子線照射 電子線の特徴  (75pm40、71am37、67am39.am40、62.75) ・ある深さで急激に線量が低下するため、表面付近の腫瘍または術中照射に適す ・局所障害が少なく回復が早い ・側方散乱は多いが遮へいが容易であり、周囲の健常組織が簡単に防護できる ・照射筒を使用するため照射野は照射筒の大きさになり、表面位置での照射野となる ・スキャッタリングフォイル(散乱箔)によりビームを拡散し照射野内の線量分布の平坦化を行う ・治療可能深さ    (70pm37、65.80、62.75)       入射平均 エネルギーE0 実...

 

41 小細胞肺癌の治療で正しいのはどれか。
1.限局期では化学療法併用の寡分割照射が推奨される。
2.大動脈浸潤がある場合は外科切除が第一選択である。
3.縦隔リンパ節転移がある場合は定位照射の適応である。
4.遠隔転移がある場合は根治的放射線療法が第一選択である。
5.限局期の初回治療で完全寛解が得られた場合には予防的全脳照射を行う。

正答

消化器系腫瘍 / 肺癌
食道がん ・発生部位  頸部食道:5%    胸部食道:90%      (上部:10%、中部:55%、下部:25%)    腹部食道:5% ・成因 :生活習慣(タバコ、酒)や身体的要因(バレット食道、アジア人) ・組織型 :扁平上皮癌    ・予後 :非常に不良 治療方法  主に化学療法と放射線療法 ・手術療法 :根治的治療法として第一選択である  食道抜去術+リンパ節三領域隔清 ・放射線治療 (66.79) (1)放射線治療単独(手術が困難な人対象) :5年生存率は10%以下 (2)腔内照射併用 :早期がんを対象として、RALSを使用する   高線量率(HDR)小線源治療 (3)化学療法併用 :CDDP+5Fuの同時併用が、現在の食道がん治療の主流である 胃がん ・発生要因 :食事内容、ヘリコバクターピロリ菌の感染、遺伝 ・治療 :外科的療法が第一選択 大腸がん ・発生部位 :結腸癌と直腸癌に分類  (直腸>S状結腸>上行結腸の順に多い) ・発生要因 :繊維成分が少なく脂肪の多い食生活(80%以上)、APC癌抑制遺伝子、p53癌抑制遺伝子 ・治療 :結腸では外科療法  直腸では放射...

 

42 リニアックによる放射線治療で体表面に設置する補助器具はどれか。2 つ選べ。
1.シェル
2.ボーラス
3.照射ツーブス
4.補償フィルタ
5.低融点合金不整形ブロック

正答

様々な治療装置 / 粒子線照射装置 / 治療計画CTと計画装置
コバルト60遠隔治療装置  RI(60Co:半減期5.26年)を使用した装置 ・γ線エネルギー :1.17/1.33MeV(平均1.22MeV)    ・β線:カプセルで吸収される ・半影が大きい ベータトロン  X線と電子線を発生する(電子線治療に最適) ・加速管 : ドーナツ管  電磁石で真空管の加速管(ドーナツ管)をはさみ、 電子は磁場の変化により円運動で加速される ・交流磁場により発生する電界で、円運動(軌道半径一定)と加速を行う電子専用加速器 ・加速エネルギーは4~30MeV マイクロトロン  直流磁場(一定)で電子を円運動させて加速する ・円軌道半径は増大 ・X線・電子線の治療に用いる サイクロトロン  (70pm35、69am37、62.51、60.75)  ディー(dee)電極の間に高周波電圧をかけて、直流磁場(強度一定)を発生させ、荷電粒子(主に陽子)を加速する ・高周波電圧の周波数(周波数は不変)により半周ごとに極性が変わり、回転軌道半径が増大しながら加速される ・陽子や重荷電粒子の加速に適する ・AVFサイクロトロン :強収束の原理を用いている *サイクロトロンに...

 

43 放射線治療における基準点線量処方で正しいのはどれか。
1.D95%処方が行われる。
2.PTV 内の線量を代表する。
3.DVH の線量体積指標を用いる。
4.処方点はビーム軸外にも設定する。
5.PTV 内線量不均一が大きい場合に有用である。

正答

 この問題にはひと悶着あったので少し長く解説
 まず、公式にはこの問題は不適問題となっていないが、当サイトの扱いとしては不適問題として扱う
 正答の2の選択肢は間違いなく正しい
 問題が4の選択肢の「処方点はビーム軸外にも設定する」で、放射線治療のガイドラインなどを出している日本放射線腫瘍学会:JASTROによると「以前はビーム軸上で体厚中心にとられることが多かったが、現在は上記(4つほど条件がある、対策ノート参照)を満たせばよい」とある
 この選択肢の良くないところとして、文章が簡潔すぎて、この文章では以下の2通りの解釈が可能である
 「処方点は(ビーム軸上とは別に)ビーム軸外にも(もう一つ)設定する」
 「処方点はビーム軸外にも設定する(場合がある)」
 上の場合、処方点は一つしかないため、間違いなく不適切
 下の場合、上記のJASTROのガイドラインより正しい選択肢となる
 よって、文章の解釈によって回答が分かれるため、本来であれば不適切問題になるはずだが、公式ではなっていないので注意が必要である
 また、上記の理由以外にも、処方方法に関する問題はここ10数年では初出題であり、それがこのような解釈の分かれる問題なのは如何なものかというのが管理人の意見

標的体積 / 線量指標
標的体積の種類 (75am37、73pm41、69am38、67am42、62.88)  放射線治療に関わるボリュームの定義で、 ICRU report50 およびreport62にて定義された ・GTV(肉眼的腫瘍体積) :「原発巣」   「治療の対象なら転移性リンパ節腫脹や遠隔転移」  画像や触診,視診で確認できる腫瘍体積  原発巣,リンパ節転移,あるいは遠隔転移巣が含まれる  術後照射や予防的照射の場合は,GTVがないということもありえる ・CTV(臨床標的体積) :「所属リンパ節」  GTVおよびその周辺の顕微鏡的な進展範囲,あるいは所属リンパ節領域を含んだ照射すべき標的体積 ・ITV(内部標的体積)  CTVに呼吸,嚥下,心拍動,蠕動などの体内臓器の動きによる影響をインターナルマージン(IM ; internal margin)として含めた標的体積  ITVは咽喉頭および胸部・腹部臓器などほぼ全ての部位で注意が必要 ・PTV(計画標的体積)  TVにさらに毎回の照射における設定誤差(SM ; set-up margin)を含めた標的体積 ・TV(治療体積)  治療の目的を達す...

 

44 非密封放射性核種を用いた内用療法について正しいのはどれか。
1.γ線の生物学的効果を利用する。
2.甲状腺癌には125I が用いられる。
3.悪性リンパ腫には89Sr が用いられる。
4.甲状腺癌では、投与後3 ~ 7 か月目に全身撮影を行う。
5.特定の組織・臓器に特異的に取り込まれる放射性医薬品を投与する。

正答

PET・内用療法
18F- FDGによる腫瘍シンチグラフィとてんかんと虚血性心疾患の検査 ・生理的集積  (66.66:FDG-PET) (75am30、71am26、69pm26、67pm33、66.66、62.53、60.68) ★脳 :継時的に変化、投与後45~60分で最高値となりその後減少する ★縦隔 :比較的高く、特に早い時間の撮像で描出される *乳房 :軽度集積、特に授乳期の場合は強く集積 ★筋肉 :緊張が強い部分や運動した部位へ集積する ★胃・肝臓・腸管 :中程度であり、よく認められる  人工肛門周囲では腸管への集積の亢進がみられる ★腎臓 :投与後2時間で約15%が尿中に排泄されるため、尿路系の腫瘍には注意が必要である *膀胱 :高度のFDGが排泄、貯留され、膀胱近隣病変がストリークアーチファクトの出現で描出されにくい *睾丸 :中程度、体外に位置するので、比較的わかりやすく、集積は加齢により減少する *子宮 :若干集積・生理中の子宮への集積は高い場合があるので注意が必要である *66.66:左鎖骨付近、縦隔部、右鼠径部に異常集積 ・生理的集積以外で18F- FDGの集積に影響するもの ...

医用画像情報学

45 画像認識における人工知能技術と関係ないのはどれか。
1.機械学習
2.深層学習
3.ハフマン符号化
4.バックプロパゲーション
5.人工ニューラルネットワーク

正答

 人工知能に関しての問題は初出題
 71pm46でディープラーニングという言葉は登場したが、特に内容については知らなくても解けた
 今回も実は人工知能に関して知らなくても、ハフマン符号化は既出の知識であり、解答が可能
 個人的には人工知能とか放射線技師の国家試験にはまだ早い気がしているので出題は控えて惜しい
 そのため、対策ノート未対応

画像のデジタル化とその保存
標本化 (73pm49、65.91、64.94、60pm90)  連続なアナログ信号(連続的信号)をデジタル信号(離散的信号)に変換する処理  標本化が細かいほど解像度は向上するが、元の信号を上回る細かい標本化は意味が無い ・サンプリング定理  最適なサンプリング間隔D = 1/(2fmax)  fmax:最高空間周波数  ナイキスト周波数 = 1/2d  d:サンプリング間隔 ・エリアシング誤差 (75am48、67pm95)  ナイキスト周波数よりも高い空間周波数成分が低い空間周波数成分となること  このようなアーチファクトはモアレとなって現れる  サンプリング間隔がナイキスト周波数に対して広すぎる場合に起こる ・アパーチャ効果  ある範囲の平均化による採取によって、捨てる信号を減らし、ノイズ特性が向上するが、平均化によって高周波数成分が減衰し解像度を劣化させること 量子化  (65.91、64.94、63.89、60pm90)  標本化したアナログ値(連続値)を整数値(離散値)に変換する処理  Xビット=2X階調  量子化レベル数が大きいほど階調数が多くなるので、濃度分解能が向上...

 

46 図に示す回路を表す演算はどれか。

1.論理積演算
2.論理和演算
3.否定論理積演算
4.否定論理和演算
5.排他的論理和演算

正答

論理回路 / フーリエ変換
論理回路 論理回路とドモルガンの法則  (75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90) ・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積  ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57)  論理和の否定は、否定の論理積に等しい      論理積の否定は、否定の論理和に等しい   2進法、10進法、16進法 (75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98) ・16進法 → 10進法   10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが  16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F  つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる    16進法でABCD   → 10(A)×163+11(B)×162+12(C...

 

47 16 進数の2A を2 進数で表したのはどれか。
1.0010 1100
2.0010 1010
3.0010 1011
4.0011 1011
5.0011 1110

正答

論理回路 / フーリエ変換
論理回路 論理回路とドモルガンの法則  (75pm46、74am45、72am45、71am46、69pm45、68pm45、67am46、66.90、65.90、64.90) ・NOT:否定  ・OR:論理和  ・AND:論理積  ・XOR:排他的論理和 ・NOR:否定論理和  ・NAND:否定論理積  ・ドモルガンの法則 (70pm45、61.57、60.57)  論理和の否定は、否定の論理積に等しい      論理積の否定は、否定の論理和に等しい   2進法、10進法、16進法 (75pm47、72pm45、70am45、69am45、68am45、67am45、66.89、65.89、64.89、63.57、61.98) ・16進法 → 10進法   10進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15に対応するのが  16進法で0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F  つまり10→A、11→B、12→C、13→D、14→E、15→Fとなる    16進法でABCD   → 10(A)×163+11(B)×162+12(C...

 

48 DICOM 規格について正しいのはどれか。
1.圧縮画像は扱えない。
2.通信プロトコルは規定されていない。
3.conformance statement (適合性宣言書)が装置に添付される。
4.DICOM 画像ファイルでは先頭から画像データが書き込まれている。
5.DICOM はdose information and communications in medicine の略である。

正答

デジタル情報の通信、管理
電子カルテ(EMR)  (65.97) ・医用画像の電子保存 (74am47、70am49、69am49、68am48、67pm47、66.96、65.97、64.96.97、62.98、61.96) 1,真正性 :作成された記録に対し、書き換え・消去などが防止されていること  記録作成の責任の所在が明確なこと 2,見読性 :記録がただちにはっきり読めること 3,保存性 :記録された情報が、法令などで定められた期間にわたって、真正性と見読性を保つこと *医用画像は永久保存の義務がある ・情報セキュリティの三大要素  (71am49) 1,完全性 2,機密性 3,可用性 ・対策方法 :「生体認証」  「アクセスログの定期監視」 ・ICD-10 (74am49) :疾病および関連保健問題の国際統計分類の規格 ・オーダリングシステム :発生源入力  コストは電子カルテより安いが、電子化のメリットが少ない SOAP記載 (73am47) 病院情報システム  (74am49、68pm49、66.98、61.97)                          ・DICOM (75pm48、7...

 

49 モニタの品質管理項目と使用するものの組合せで正しいのはどれか。
1.輝度比   色度計
2.最大輝度   照度計
3.輝度均一性   基準臨床画像
4.全般的画質評価   TG18-QC テストパターン
5.コントラスト応答   TG18-UNL80 テストパターン

正答

デジタル装置の機能 / CAD
コンピュータの基本構成  (74am47、70am46、69am46、65.92、64.91、63.91) ・入力:マウス     キーボード ・出力:LCD(液晶モニター)     プリンタ     ディスプレイ ・記憶 :ROM     補助記憶装置(HDD、DVD、SSD)     RAM     USBメモリ ・演算:CPU ・制御:CPU *ASCIIコード :コンピュータは二進数しか扱えないため、  文字データを二進数として処理するために割り当ててあるコード 液晶モニタ、CRTモニタ  (63.98)   残像 視野角 消費電力 動画特性 液晶モニタ 多い 狭い 小さい 劣る CRTモニタ 少ない  広い 大きい 優れる 医用モニタの品質管理  受入試験と不変性試験(JIS T 62563 1) (75pm49、74am46、73am49,72pm49、71am8、69pm49、68am49、67pm48、66.97、64.98) ・JESRA :医用画像表示モニタの品質管理に関するガイドライン 方法 ★分類 ★テストパターン/測定器 仕様 解像度[受のみ]    ★目視で...

 

以上、第75回診療放射線技師国家試験 午後 1/2

 

  難問題 無理問題 不適切問題
午前1/2 5問 2問 0問
午前2/2 6問 1問 3問
午後1/2 3問 1問 1問
午後2/2 3問 2問 0問
14問 6問 4問

*当サイト調べ

第75回診療放射線技師国家試験の目標点数は
173点前後
それ以上は取れなくて良い!

続きはこちら↓

第75回診療放射線技師国家試験 午前1/2

第75回診療放射線技師国家試験 午前 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 元素記号F の同族元素はどれか。 1.C 2.O 3.P 4.Cl 5.Ar 正答 2 核反応について正しいのはどれか。 1.Q 値が正の場合は吸熱反応である。 2.荷電粒子の加速に原子炉が使われる。 3.中性子の加速にサイクロトロンが使われる。 4.入射粒子が中性子のときクーロン障壁の影響を受ける。 5.反応を起こすために必要な最小エネルギーをしきい値と呼ぶ。 正答  当サイトでは放射線物理学のページに記載しております 3 放射性核種の分離法について正しいのはどれか。 1.電気泳動法では加熱を行う。 2.ペーパークロマトグラフィではRf 値を比較する。 3.薄層クロマトグラフィでは移動相でキャリアガスを用いる。 4.共沈法では不要な放射性核種を沈殿させるために捕集剤を用いる。 5.イオン交換クロマトグラフィでは分離のス...

第75回診療放射線技師国家試験 午前2/2

第75回診療放射線技師国家試験 午前 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 健常成人の体重で水が占める割合[%]に最も近いのはどれか。 1. 5 2.20 3.40 4.60 5.90 正答  もはや常識過ぎて対策ノート未対応で、今後も対応しない 51 頸部にある筋肉はどれか。 1.前鋸筋 2.腓腹筋 3.円回内筋 4.外側広筋 5.胸鎖乳突筋 正答  定期的に筋肉を問う問題が出題されるが、すべての筋肉を覚えるよりはもっと大事なことがあると考えるので、対策ノート未対応  一応難問認定 52 呼吸について正しいのはどれか。 1.内呼吸は肺で行われる。 2.吸気時に横隔膜は弛緩する。 3.ガス交換は拡散によって行われる。 4.ガス交換は呼吸細気管支で行われる。 5.肺静脈より肺動脈の血中酸素分圧が高い。 正答  呼吸について詳しく聞かれた問題  対策ノートでは対応しきれなかったので難問認定  ...

第75回診療放射線技師国家試験 午後1/2

第75回診療放射線技師国家試験 午後 1/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 放射化学 1 放射性核種の半減期で正しいのはどれか。 1.生物学的半減期は核種に依存しない。 2. 3 半減期後に原子数は最初の1/3 になる。 3.半減期が長い核種ほど壊変定数が大きい。 4.有効半減期は内部被ばく防護の指標として用いられる。 5.有効半減期は物理学的半減期と生物学的半減期の和である。 正答 2  99Mo‒99mTc ジェネレータをミルキングしたときの99mTc の放射能を表すのはど れか。   ただし、AM を99Mo の放射能、λT を99mTc の壊変定数、λM を99Mo の壊変定数、t をミルキング後の経過時間とする。 正答 3 Wilzbach〈ウィルツバッハ〉法について正しいのはどれか。 1.標識位置は安定している。 2.合成は数分程度で完了する。 3.比放射能が高い標識化合物が得られる。 4.放射化...

第75回診療放射線技師国家試験 午後2/2

第75回診療放射線技師国家試験 午後 2/2
問題および画像はすべて厚生労働省HPより引用しております  正答ボタンを押すと答えの選択肢が表示されます  各問の参考となる対策ノートのリンクを問題下部に設置してあります  当然解けるべき問題に関しては特にコメントしませんので、対策ノートを覚えてください 基礎医学大要 50 静脈血が流れる血管はどれか。 1.大動脈 2.肺動脈 3.冠状動脈 4.腹腔動脈 5.気管支動脈 正答 51 最も頭側に位置するのはどれか。 1.鼻 腔 2.篩骨洞 3.上顎洞 4.前頭洞 5.蝶形骨洞 正答 52 胃壁の層構造で最も外側に位置するのはどれか。 1.漿 膜 2.固有筋層 3.粘膜下層 4.粘膜筋板 5.粘膜上皮 正答  胃の層構造に関する問で、これは初出  無理問題認定  ノートも未対応で、再度出題されたら検討 53 じん肺に分類されるのはどれか。 1.石綿肺 2.過敏性肺臓炎 3.サルコイドーシス 4.肺アスペルギルス症 5.肺クリプトコッカス症 正答 54 細胞質内に存在する構造でないのはどれか。 1.核小体 2.小胞体 3.ゴルジ装置 4.リボゾーム 5.ミトコンドリア 正答 55 右心房に開...

 

コメント

  1. らいおんくん より:

    48は3ですかね

  2. らいおんくん より:

    49は4ですかね

 

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・出題年数の見方
 例:(71pm72、67pm13.pm75、66.26)とある場合
 71pm72 → 第71回の午後72問
 67pm13pm75 → 第67回の午後13問と午後75問
 66.26 → 第66回のその教科がある方の26問
(放射化学から医用画像情報学までは午前、基礎医学大要から安全管理学までは午後)
*第66回までは午前午後で出題される科目が分かれていたため

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